JP2007310450A - 分散rip処理による高速ラスタライズシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の分散RIP処理による高速ラスタライズシステムは、ユーザパソコンからの印刷要求による印刷データを受信してスプールするプリントマネージャと、該プリントマネージャの下にジョブ管理される複数のRIPと、前記プリントマネージャに接続されたプリンタとからなり、前記プリントマネージャはジョブ内容に応じて前記複数のRIPにジョブを分配して並列処理を行わせるようにした。
【選択図】図3
Description
本発明の課題は、頁毎に異なる形式・フォーマットのデータが入れられた多数頁からなるファイルを印刷するに際し、高速プリンタが有する処理速度で高速印刷できるようにRIP処理を高速に実行できると共に、印刷データと出力元との対応やデータ管理が一元化できるシステムを提供することにある。
また、1つの実施形態では前記プリントマネージャの下にジョブ管理される複数のRIPは、複数のパソコンを介して前記プリントマネージャに接続されたものとした。
本発明の分散RIP処理による高速ラスタライズシステムのプリントマネージャはRIPを管理する機能と、スプール機能と、ジョブ管理機能と、そして実プリンタを管理する機能を果たすものとした。
また、本発明の分散RIP処理による高速ラスタライズシステムのプリントマネージャが備えるスプール機能としては、ユーザからの印刷データをスプールし、ユーザ毎に種々の印刷データフォーマットで送信されたものをRIPが解釈可能なフォーマットへ変換する機能を備えたものとした。
また、本発明のプリントマネージャが備えるジョブ(印刷)管理機能としては、RIPに対して解像度指定、RGB/CMYK/Grey/CMYK+Nといったエミュレーションカラー指定、カラープロファイル指定、実プリンタが読みとれる形式に出力フォーマットを指定、そして連続ページ指定、単体ページ指定、オフセットページ指定のページ指定機能を持つものとした。
また、本発明のプリントマネージャが備える実プリンタ管理機能としては、RIPにおける処理済みデータを設定された指示に基づいてページの組み替えを行うページレイアウトソータ機能を果たし、処理された印刷データを実プリンタへ出力する機能を果たすと共に、接続された複数のプリンタの内、ジャムなどトラブルによって正常な印刷ができない場合に他のプリンタへの再印刷要求機能(エラーリカバリ)を備えたものとした。
また、前記プリントマネージャの下にジョブ管理される複数のRIPが、複数のパソコンを介して前記プリントマネージャに接続される形態を採用すれば、多数のRIPをプリントマネージャの下に効率的に共働させることができるので、その処理スピードを画期的に高めることができる。
本発明の分散RIP処理による高速ラスタライズシステムのプリントマネージャはRIPを管理する機能と、スプール機能と、ジョブ管理機能と、そして実プリンタを管理する機能を果たすものとしたので、RIP処理だけでなく、スプーラやプリンタに対しても処理機能のスピードと確実性を高め、ひいては高速印刷に貢献することができる。
また、本発明の分散RIP処理による高速ラスタライズシステムのプリントマネージャが備えるスプール機能としては、ユーザからの印刷データをスプールし、ユーザ毎に種々の印刷データフォーマットで送信されたものをRIPが解釈可能なフォーマットへ変換する機能を備えたものとしたので、接続されているユーザパソコンが様々な機種のものであったとしても共通のプリンタに対して効率よく印刷を実行させることができる。
また、本発明のプリントマネージャが備えるジョブ(印刷)管理機能としては、RIPに対して解像度指定、RGB/CMYK/Grey/CMYK+Nといったエミュレーションカラー指定、カラープロファイル指定、実プリンタが読みとれる形式に出力フォーマットを指定、そして連続ページ指定、単体ページ指定、オフセットページ指定のページ指定機能を持つものとしたので、接続されたプリンタの機種が様々であっても効率よく印刷を実行させることができる。
また、本発明のプリントマネージャが備える実プリンタ管理機能としては、RIPにおける処理済みデータを設定された指示に基づいてページの組み替えを行うページレイアウトソータ機能を果たし、処理された印刷データを実プリンタへ出力する機能を果たすものであるから、多数のRIPによって分散処理された印刷情報を集めページ順に効率よく揃えて出力することができる。また、接続された複数のプリンタの内、ジャムなどトラブルによって正常な印刷ができない場合に他のプリンタへの再印刷要求機能(エラーリカバリ)を備えたものであるから、複数のプリンタ中にトラブルが生じても他のプリンタでバックアップできるシステムとなっており、トラブルによる印刷遅れを防止することができる。
因みに、1頁のRIP処理に4秒かかるとすれば、100頁の印刷データ量について400秒のRIP処理時間が掛かることになる。この量の印刷データを2つのRIPの並行処理すれば、200秒でRIP処理を終えることができる。理論上は「総頁数」/「搭載RIP数」まで処理速度の向上が望めるが、RIP処理におけるI/O負荷とCPU負荷の関係から、高性能PCの場合であっても現状では2つのRIP構造が最適の結果となっている。
因みに、14台のPCに2つずつ計28個のRIPを配置した構成で、100頁の印刷データを処理するジョブとし、10頁ずつのデータとして扱い、トータル処理時間を40秒として処理することができる。
まず、CPUにおいては、Dual Core CPUをマルチで搭載する形態が推奨である。それはRIP処理後に負荷がかかる処理が必要な場合(独自のカラー変換など)にはCPUを並列に搭載する事が効果的であることによる。また、ハードディスクへの書込み処理を極力少なくする為に、RAMには1GByte以上のものの搭載が好ましい。必要搭載量については、OSと搭載モジュールに依存する事柄であるから、詳細仕様決定時に算出するようにする。
ハードディスクについては、ボトルネックの要因の多くの理由はハードディスクにおけるI/O処理時間である為、RAID構成のものを採用することが望ましい。また、ハードディスクへの書込み処理が多数発生する構造の場合(プリンタヘ送信を目的としたデータ保持など)には、ハードディスクは複数台搭載し、I/Oを可能な限り分散する形態が望ましい。可能であればRAID0の複数構成を推奨する。
なお、Adobe社の CPSIにおいてはマルチスレッド化対策が行われているため、複数CPU搭載時の実行期間を計測し、Global Graphics社の Jaws RIPにおいてはマルチスレッド化対策が行われていないため、複数CPU搭載時の実行期間は、同時に複数プロセスの実行を行うことで計測した。
1CPU形態でのサーバーは、Pana Station (hp社のProLiant ML350)を用い、そのCPUはIntel Xeon 3.0 GHz(L2 512Byte) RAMは512Mbyteのものを用いて検証した。まず、CPSI3016のRIPについては300dpiでは127.6ppmで、600dpiでは60.6ppmであり、JawsのRIPについては300dpiでは60ppmで、600dpiでは32.4ppm、また、2プロセスであるJaws(2p)のRIPについては300dpiでは66.6ppmで、600dpiでは35ppmであった。この1CPU形態では、複数プロセスの同時実行における向上は認められない。
2CPU形態でのサーバーは、Pana Station (hp社のProLiant ML350)を用い、そのCPUは1CPUと同じでIntel Xeon 3.0 GHz(L2 512Byte) RAMは512Mbyteのものを用いて検証した。まず、CPSI3016のRIPについては300dpiでは113.2ppmで、600dpiでは54ppmであり、JawsのRIPについては300dpiでは58.5ppmで、600dpiでは33.7ppm、また、2プロセスであるJaws(2p)のRIPについては300dpiでは98.2ppmで、600dpiでは60.1ppmであった。複数プロセスの同時実行における向上が認められた。
4CPU形態でのサーバーは、hp社のProLiant DL580 Generation3を用い、そのCPUはIntel Xeon 3.33 GHz(L2 1Mbyte L3 8Mbyte) RAMは2Gbyteのものを用いて検証した。まず、CPSI3016のRIPについては300dpiでは146.3ppmで、600dpiでは134.8ppmであり、JawsのRIPについては300dpiでは59.1ppmで、600dpiでは40.2ppm、また、2プロセスであるJaws(2p)のRIPについては300dpiでは117ppmで、600dpiでは78.6ppm、3プロセスであるJaws(3p)のRIPについては300dpiでは175.8ppmで、600dpiでは117.2ppm、4プロセスであるJaws(4p)のRIPについては300dpiでは203.3ppmで、600dpiでは135.5ppmであった。Jawsのプロセスを4つ同時に実行しても大きな遅延のない処理が可能であることが認められた。
計測方法は先と同様に図4のフローチャートに示す手順で行った。すなわち、コントローラに印刷ジョブが入力されると、時間カウントを開始すると共にステップ1でJaws RIPモジュールの初期化を実行する。これに係る時間はCPUの性能に依存するが、1〜3秒かかる。ステップ2ではPDF→Post Script変換を含んだ読み込み処理がなされる。ステップ3ではCT/LW向けの色変換を行うカラー処理を実行する。ステップ4では処理されたデータはラスターバッファへ出力する。この際、出力されたイメージ(メモリ展開)はコピーや移動を行わずに破棄する。ステップ5では出力したデータが最終頁のものであるか否かを判定し、最終頁でない場合はステップ2に戻り、再度作業を繰り返し、最終頁であった場合は作業を終了すると共に時間カウントも終える。
3,3a,3b コンピュータ 4,4-1,4-2,4-11,4-12 RIP
5 プリンタ
Claims (7)
- ユーザパソコンからの印刷要求による印刷データを受信してスプールするプリントマネージャと、該プリントマネージャの下にジョブ管理される複数のRIPと、前記プリントマネージャに接続されたプリンタとからなり、前記プリントマネージャはジョブ内容に応じて前記複数のRIPにジョブを分配して並列処理を行わせることにより、高速プリンタが有する処理速度で高速印刷できるようにすることを特徴とする分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャの下にジョブ管理される複数のRIPは、複数のパソコンを介して前記プリントマネージャに接続されたものである請求項1に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャはRIPを管理する機能と、スプール機能と、ジョブ管理機能と、そして実プリンタを管理する機能を果たすものである請求項1または2に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャが備えるRIPを管理する機能は、ソケット通信を用いた遠隔操作によるRIPに対する稼働/停止コントロール、負荷が一番低いRIPを使用する負荷分散コントロール、1つのジョブの中身を複数台のRIPに平均的に割り付けるジョブ分散コントロール機能を果たすものである請求項3に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャが備えるスプール機能としては、ユーザからの印刷データをスプールし、ユーザ毎に種々の印刷データフォーマットで送信されたものをRIPが解釈可能なフォーマットへ変換する機能を備えたものである請求項3に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャが備えるジョブ(印刷)管理機能としては、RIPに対して解像度指定、RGB/CMYK/Grey/CMYK+Nといったエミュレーションカラー指定、カラープロファイル指定、実プリンタが読みとれる形式に出力フォーマットを指定、そして連続ページ指定、単体ページ指定、オフセットページ指定のページ指定機能を持つものである請求項3に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
- プリントマネージャが備える実プリンタ管理機能としては、RIPにおける処理済みデータを設定された指示に基づいてページの組み替えを行うページレイアウトソータ機能を果たし、処理された印刷データを実プリンタへ出力する機能を果たすと共に、接続された複数のプリンタの内、ジャムなどトラブルによって正常な印刷ができない場合に他のプリンタへの再印刷要求機能(エラーリカバリ)を備えたものである請求項3に記載の分散RIP処理による高速ラスタライズシステム。
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