JP2007310253A - レンズアレイシート、レンズアレイシートの製造方法、透過型スクリーン、背面投射型表示装置 - Google Patents

レンズアレイシート、レンズアレイシートの製造方法、透過型スクリーン、背面投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】拡散光の分布を自由に制御して任意の拡散特性を付与でき、滑らかな映像を表示可能なレンズアレイシート、レンズアレイシートの製造方法、透過型スクリーン、背面投射型表示装置を提供する。
【解決手段】単位レンズ121aを2次元方向に多数並べたレンズアレイ121の表面に、複数の凸形状121a−1〜121a−6を等高線状に形成する。凸形状121a−1〜121a−6の幅は、単位レンズ121aの並ぶ距離であるレンズピッチの1/5以下の寸法とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、リアプロジェクションテレビ等に用いられるレンズアレイシート、レンズアレイシートの製造方法、透過型スクリーン、背面投射型表示装置に関するものである。
映像光をスクリーンの背面側から投射して表示するリアプロジェクションテレビ等の背面投射型表示装置では、映像光を投影するスクリーンとして、透過型スクリーンが用いられている。この透過型スクリーンには、光を拡散させる作用を有する光学シートが用いられおり、観察者が映像光を視認しやすいように、視野角の向上やコントラストの向上等を図るための様々な手段が用いられている。
スクリーンに対する全ての方向において、良好な視認性を得ることができる視野範囲の広い透過型スクリーンとするためには、投射された映像光を、水平方向だけではなく垂直方向にも拡散させる必要がある。
そこで、光を拡散させる光学シートとして、入射側に突出した略半球状の単位レンズが2次元方向に複数配列されたレンズアレイを有するレンズアレイシートを用いることが知られている。
しかし、レンズアレイのみにより光を拡散させようとすると、拡散光の分布が急激に変化することがあり、観察される映像が滑らかさに欠けてしまい、輝度変化の度合いを強く感ずるシンチレーションが生じるという問題があった。
また、特許文献1には、レンズアレイの表面に微細な凹凸部を形成して、レンズアレイによる拡散と微細な凹凸部による拡散とを併せて使用する発明が開示されている。
特許文献1のように微細な凹凸部を設ければ、拡散光の分布の変化を滑らかにすることができるが、凹凸が無作為に形成されていることから、拡散光の分布の変化を自由に制御することができないという問題があった。
特開2004−333537号公報
本発明の課題は、拡散光の分布を自由に制御して任意の拡散特性を付与でき、滑らかな映像を表示可能なレンズアレイシート、レンズアレイシートの製造方法、透過型スクリーン、背面投射型表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、光源部(20)から投射された映像光を観察側へ出射する透過型スクリーン(100)に用いられるレンズアレイシートであって、前記映像光の入射側に単位レンズ(121a,221a,321a)を2次元方向に複数並べて形成されたレンズアレイ(121,221,321)を有し、前記単位レンズの表面は、シート面内で直交する2方向における断面形状が、入射側に突出し、入射側への突出する高さ毎に独立した曲線を複数含み、前記単位レンズの表面には、前記複数の曲線に対応した複数の凸形状(121a−1,121a−2,121a−3,121a−4,121a−5,121a−6)が等高線状に形成されていること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズアレイシートにおいて、前記レンズアレイ(121,221,321)は、同一形状の前記単位レンズ(121a,221a,321a)が2次元方向に複数並べて形成されていること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズアレイシートにおいて、前記凸形状(121a−1,121a−2,121a−3,121a−4,121a−5,121a−6)の幅は、前記単位レンズの並ぶ距離であるレンズピッチの1/5以下の寸法であること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、シート面に対する法線方向から観察した前記単位レンズ(121a,321a)の外形形状は、シート面上において直交する2方向で長さが異なっていること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、シート面に対する法線方向から観察した前記単位レンズ(121a)の外形形状は、隣接する単位レンズとの境界に直線部分を含むこと、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、前記レンズアレイ(121,221,321)よりも出射側には、光を透過する透過部(123a)を含み、遮光性を有する遮光層(123)が形成されていること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、前記レンズアレイ(121,221,321)より出射側に、前記レンズアレイを支持する支持層(125)を有すること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、光を拡散させる拡散要素を有すること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、前記単位レンズ(121a,221a,321a)よりも出射側に基材層(122)を有すること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、前記単位レンズ(121a,221a,321a)は、光硬化型樹脂を用いて形成されていること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、最も出射側に出射側表面処理層(126)を有すること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項12の発明は、請求項11に記載のレンズアレイシートにおいて、前記出射側表面処理層(126)は、拡散、防眩、反射防止、防汚、ハードコート、紫外線吸収、減光、着色、帯電防止、センサの少なくとも1つの機能を有すること、を特徴とするレンズアレイシート(120)である。
請求項13の発明は、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートを製造する製造方法であって、前記レンズアレイ(121,221,321)に相当する位置に光硬化型樹脂を配置する光硬化型樹脂配置工程と、前記光硬化型樹脂を配置した後に、レンズアレイシートの出射側となる側から前記光硬化型樹脂を露光する入射側露光工程と、を備え、前記入射側露光工程は、前記凸形状(121a−1,121a−2,121a−3,121a−4,121a−5,121a−6)のシート面の法線方向から見たときの大きさ及びシート面の法線方向の高さに対応して異なる範囲及び露光強度で複数回に分けて行われること、を特徴とするレンズアレイシートの製造方法である。
請求項14の発明は、請求項13に記載のレンズアレイシートの製造方法において、前記入射側露光工程の前に行われる工程であって、レンズアレイシートの出射側となる側に前記凸形状の内の1つの大きさに対応した範囲の開口を有した露光マスク(M1,M2,M3,M4,M5,M6)を配置する露光マスク配置工程が、複数回に分けて行われる前記入射側露光工程毎に対応して設けられていること、を特徴とするレンズアレイシートの製造方法である。
請求項15の発明は、請求項13又は請求項14に記載のレンズアレイシートの製造方法において、前記入射側露光工程を行うことにより前記レンズアレイ(121,221,321)を形成した後に、前記レンズアレイよりも出射側に感光層を形成する感光層形成工程と、前記感光層に対する感光作用を有した平行光を、入射側のシート面の法線方向から照射して、前記単位レンズの集光作用により前記感光層の一部を露光する出射側露光工程と、を備えたレンズアレイシートの製造方法である。
請求項16の発明は、請求項13又は請求項14に記載のレンズアレイシートの製造方法において、前記入射側露光工程を行うことにより前記レンズアレイ(121,221,321)を形成した後に、前記レンズアレイよりも出射側に、遮光性を有する遮光層を形成する遮光層形成工程と、平行に進むエネルギ線を、入射側のシート面の法線方向から照射して、前記単位レンズの集光作用により集光した部分の前記遮光層を溶融、昇華、燃焼、爆融、削摩の少なくとも1つの作用により除去して前記透過部(123a)とし、残る部分を前記遮光層(123)として残す透過部形成工程と、を備えたレンズアレイシートの製造方法である。
請求項17の発明は、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のレンズアレイシート(120)と、前記レンズアレイシートより入射側に設けられ、前記映像光を略平行光として出射する偏向光学シート(110)と、を備えた透過型スクリーン(100)である。
請求項18の発明は、請求項17に記載の透過型スクリーン(100)と、映像光を投射する光源部(20)と、を備えた背面投射型表示装置(1)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)映像光の入射側に単位レンズを2次元方向に複数並べて形成されたレンズアレイを有し、単位レンズの表面には、複数の曲線に対応した複数の凸形状が等高線状に形成されているので、拡散光の分布を自由に制御して任意の拡散特性を付与でき、シンチレーションの少ない滑らかな映像を表示できる。
(2)レンズアレイは、同一形状の単位レンズが2次元方向に複数並べて形成されているので、レンズアレイシートの全面にわたって均一な集光特性とすることができる。
(3)凸形状の幅は、単位レンズの並ぶ距離であるレンズピッチの1/5以下の寸法であるので、シンチレーションを防止する効果を高くできる。
(4)シート面に対する法線方向から観察した単位レンズの外形形状は、シート面上において直交する2方向で長さが異なっているので、その2方向において光の拡散特性を制御できる。
(5)シート面に対する法線方向から観察した単位レンズの外形形状は、隣接する単位レンズとの境界に直線部分を含むので、単位レンズを細密に配列でき、光の利用効率を上げることができる。
(6)レンズアレイよりも出射側には、光を透過する透過部を含み、遮光性を有する遮光層が形成されているので、遮光層の面積を大きくすることができ、映像のコントラストを高めることができる。
(7)レンズアレイより出射側に、レンズアレイを支持する支持層を有するので、平面性を向上できる。
(8)光を拡散させる拡散要素を有するので、画面のぎらつき(シンチレーション)をさらに防止できる。
(9)単位レンズよりも出射側に基材層を有するので、単位レンズの形成が容易に行える。
(10)単位レンズは、光硬化型樹脂を用いて形成されているので、凸形状を有した単位レンズを容易に形成できる。
(11)最も出射側に出射側表面処理層を有するので、レンズアレイシートに様々な機能を持たせ、透過型スクリーンの機能性を向上できる。
(12)出射側表面処理層は、拡散、防眩、反射防止、防汚、ハードコート、紫外線吸収、減光、着色、帯電防止、センサの少なくとも1つの機能を有するので、レンズアレイシートに様々な機能を持たせ、透過型スクリーンの機能性を向上できる。
(13)レンズアレイに相当する位置に光硬化型樹脂を配置する光硬化型樹脂配置工程と、光硬化型樹脂を配置した後に、レンズアレイシートの出射側となる側から光硬化型樹脂を露光する入射側露光工程とを備え、入射側露光工程は、凸形状のシート面の法線方向から見たときの大きさ及びシート面の法線方向の高さに対応して異なる範囲及び露光強度で複数回に分けて行われるので、凸形状を有した単位レンズを容易に形成できる。
(14)入射側露光工程の前に行われる工程であって、レンズアレイシートの出射側となる側に凸形状の内の1つの大きさに対応した範囲の開口を有した露光マスクを配置する露光マスク配置工程が、複数回に分けて行われる入射側露光工程毎に対応して設けられているので、凸形状を有した単位レンズを容易に形成できる。
(15)入射側露光工程を行うことによりレンズアレイを形成した後に、レンズアレイよりも出射側に感光層を形成する感光層形成工程と、感光層に対する感光作用を有した平行光を、入射側のシート面の法線方向から照射して、単位レンズの集光作用により感光層の一部を露光する出射側露光工程とを備えるので、単位レンズに対する透過部の位置を正確に合わせることができる。従って、透過部の大きさをより小さくでき、映像のコントラスト向上を図ることができる。
(16)平行に進むエネルギ線を、入射側のシート面の法線方向から照射して、単位レンズの集光作用により集光した部分の遮光層を溶融、昇華、燃焼、爆融、削摩の少なくとも1つの作用により除去して透過部とし、残る部分を遮光層として残す透過部形成工程とを備えるので、単位レンズに対する透過部の位置を正確に合わせることができる。従って、透過部の大きさをより小さくでき、映像のコントラスト向上を図ることができる。
(17)透過型スクリーン及び背面投射型表示装置は、レンズアレイシートを用いているので、コントラストが高く、良好な映像を表示できる。
本発明は、拡散光の分布を自由に制御して任意の拡散特性を付与でき、滑らかな映像を表示可能にするという目的を、レンズアレイの単位レンズの表面に、複数の凸形状を等高線状に形成することにより実現した。
図1は、本発明による実施例1のリアプロジェクションテレビ1の断面図である。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために適宜誇張して示している。
本実施例1のリアプロジェクションテレビ1は、透過型スクリーン100、光源部20、ミラー30等を備えた背面投射型表示装置である。
このリアプロジェクションテレビ1は、DMD(Digital Micromirror Device)を用いた単管方式の光源である光源部20から投射された映像光Lを、ミラー30によって透過型スクリーン100に投射して表示する。
図2は、実施例1の透過型スクリーン100の層構成を示す断面図である。
図3は、実施例1の透過型スクリーン100を層ごとに分けて映像光Lの出射側(観察側)から見た斜視図である。
図4は、実施例1の透過型スクリーン100を層ごとに分けて映像光Lの入射側から見た斜視図である。
なお、図3及び図4において、後述の接合層124は、省略して示してある。
本実施例の透過型スクリーン100は、映像光Lの入射側(光源側)に設けられたフレネルレンズシート110と、出射側(観察側)に設けられたレンズアレイシート120とを備え、これらを組み合わせることにより1組のスクリーンとして用いられている。
フレネルレンズシート110は、光源部20からの映像光Lを観察側へ向ける偏向光学シートである。このフレネルレンズシート110は、フレネルレンズ基材層111と、フレネルレンズ層112とを有する。
フレネルレンズ基材層111は、フレネルレンズ層112を形成するベースとなる部材であり、アクリル樹脂等を用いてシート状に形成されている。フレネルレンズ層112は、紫外線硬化型樹脂等の光硬化型樹脂を用いて、フレネルレンズ基材層111の出射側に一体的に形成されている。このフレネルレンズ層112は、映像光Lを屈折させ、観察側へ略平行光として出射するフレネルレンズとして機能する。
レンズアレイシート120は、映像光Lの入射側から出射側へ、レンズアレイ121、レンズアレイ基材層122、遮光層123、接合層124、支持層125、出射側表面処理層126の順に積層された光学シートである。
レンズアレイ121は、レンズアレイシート120の最も入射側に設けられ、フレネルレンズシート110からの映像光を集光し、所定の方向へ拡散する機能を有する。このレンズアレイ121は、紫外線硬化型樹脂を用いて形成された同一形状の単位レンズ121aが、2次元方向に複数並べて形成されている。単位レンズ121aは、図4に示すように、入射側に突出した形状であり、シート面内で直交する2方向における断面形状が曲線を含んでいる。この単位レンズ121aの形状等の詳細は、後述する。
ここで、シート面とは、レンズアレイシート全体としてみたときにおける、平面方向となる面を示すものであり、以下の説明中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。
レンズアレイ基材層122は、レンズアレイ121を形成するベースとなるシート状の部材である。本実施例では、レンズアレイ基材層122は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いて形成されており、単位レンズ121aと略等しい屈折率となっている。
遮光層123は、遮光性を有する層であり、レンズアレイ基材層122の出射側に形成されている。この遮光層123には、光が透過可能な複数の透過部123aが形成されている。透過部123aは、単位レンズ121aによって光が集光される集光点に対応する位置に設けられており、その数は、単位レンズ121aと同数である。
接合層124は、後述の支持層125とレンズアレイ基材層122とを接合する層である。この接合層124は、感圧粘着型のアクリル樹脂を用いて形成されている。
支持層125は、レンズアレイ121を支持する層であり、レンズアレイシート120が透過型スクリーン100に用いられた場合にスクリーンとしての平面性を保つために十分な剛性を有している。支持層125は、アクリル樹脂に、光を拡散させる作用を有する拡散材としてガラスビーズを略均一に混合して形成されている。
出射側表面処理層126は、レンズアレイシート120(透過型スクリーン100)の最も出射側(観察側)に形成される層である。本実施例では、出射側表面処理層126は、ウレタンアクリレート樹脂によって形成されたハードコート機能を有する層であり、その出射側に、外光の映り込みを防止する低反射処理が施されている。
図5は、入射側のシート面の法線方向から見た実施例1のレンズアレイ121の一部を、拡大して示した図である。
図6は、図5中の矢印AAで切断した断面の拡大図である。
図7は、単位レンズ121aを拡大して示した模式図である。
単位レンズ121aは、長半径をa、短半径をbとする楕円形状を、その長軸を中心として回転させた回転楕円体の一部の形状を基本としている。そして、単位レンズ121aは、この基本とする回転楕円体の長軸がシート面と直交するように配置されており、入射側に突出した形状となっている。
単位レンズ121aの表面には、凸形状121a−1,121a−2,121a−3,121a−4,121a−5,121a−6の6つの突出した形状が等高線状に形成されている。よって、図6に示す断面形状には、入射側への突出する高さ毎に独立した曲線が6つ形成されている。なお、図6及び後述する図9では、後の製造方法の理解を容易にするために、凸形状を階段状に誇張して示しているが、実際の形状は、図7に示した形態に近く、曲面が6つ形成されたものとなっている。また、先に示した図4では、図を見やすくするために凸形状を省略して示している。
また、単位レンズ121aは、シート面に対する法線方向から観察した外径形状が、隣接する単位レンズとの境界部分(本実施例では、スクリーン使用状態での垂直方向で隣接する単位レンズとの境界部分)に直線部分を有しており、シート面上で直交する2方向で、その長さ(幅)が異なっている。本実施例では、スクリーン使用状態での水平方向の幅W1(ただし、W1<2b)、垂直方向の幅W2(ただし、W2<2b)は、W1>W2であり、水平方向の幅が垂直方向の幅よりも広い単位レンズとなっている。
図8は、単位レンズ121aの表面に形成された凸形状の作用を示す図である。図8(a)は、単位レンズの表面に凸形状を設けずに回転楕円体の表面のままとした比較例の場合を示し、図8(b)は、本実施例の単位レンズ121aの場合を示している。
図8(a)に示すような表面が滑らかな単位レンズでは、単位レンズの特定の位置に入射した光は、ある特定の方向に進むことになる。これにより観察者がスクリーンを見たときに、特定の方向の輝度変化を視認するので、輝度変化の度合いを強く感ずる、つまりシンチレーションが強く見えることになる。
これに対し、表面に複数の凸形状が設けられていると、図8(b)に示すように、ある特定の方向に進む光が単位レンズに入射する位置が複数となり、視認する光の輝度変化が平均化されて少なくなり、シンチレーションを弱めることができる。
ここで、シンチレーションを弱める効果を得るためには、シート面の法線方向から見たときの凸形状の幅WT(図5,図6参照)は、単位レンズの並ぶ距離であるレンズピッチの1/5以下の寸法であることが望ましい。本実施例のレンズアレイシート120は、水平方向では、レンズピッチと等価な1つの単位レンズの幅W1中に、11個の凸形状が形成されていることになるので、凸形状の幅は、レンズピッチの1/11となっており、この要件を満たしている。同様に、本実施例のレンズアレイシート120は、垂直方向では、幅W2中に略7個の凸形状が形成されていることになるので、同様にこの要件を満たしている。よって、水平及び垂直の両方向において、シンチレーションを防止できる。
本実施例のレンズアレイシート120を、実際にリアプロジェクションテレビに用いて、透過型スクリーン100に表示される映像を観察したところ、シンチレーションのない良好な画像が得られた。
また、単位レンズ121aのスクリーンの水平方向の幅W1を垂直方向の幅W2より広くすることによって、スクリーンの垂直方向よりも水平方向の視野範囲を広くすることができた。
(レンズアレイシートの製造方法)
次に、本実施例のレンズアレイシート120の製造方法について説明する。
本実施例のレンズアレイシート120の製造工程は、単位レンズ121aを形成する工程と、遮光層123を形成する工程とに大きく分けることができる。まず、単位レンズ121aを形成する工程について説明する。
図9は、単位レンズ121aを形成する工程を示す図である。
まず、レンズアレイ基材層122の片面に、光硬化型樹脂を配置する(光硬化型樹脂配置工程)。
レンズアレイ基材層122の他方の面(光硬化型樹脂を配置していない面)に、凸形状121a−1をシート面の法線方向から見た大きさに対応した範囲の開口を有した露光マスクM1を配置する(1回目の露光マスク配置工程)。
そして、露光マスクM1を配置した側から、光硬化型樹脂を露光する平行光を照射して、光硬化型樹脂を露光し(1回目の入射側露光工程)、凸形状121a−1となる部分を硬化させる(図9(a))。
なお、図9では、説明のために、1つの単位レンズ121aが形成される過程を示しているが、実際には、レンズアレイシート120の全体に対して露光マスクM1の配置及び露光を同時に行う。
次に、露光マスクM1を取り外し、凸形状121a−2をシート面の法線方向から見た大きさに対応した範囲の開口を有した露光マスクM2を配置する(2回目の露光マスク配置工程)。
そして、露光マスクM2を配置した側から、光硬化型樹脂を露光する平行光を照射して、光硬化型樹脂を露光し(2回目の入射側露光工程)、凸形状121a−2となる部分を硬化させる(図9(b))。なお、この2回目の入射側露光工程における露光は、露光時間を変化させたり、光の強度を変化させたりして、光硬化型樹脂の露光強度を1回目の入射側露光工程における露光強度よりも弱くなるように設定する。
これら、1回目の露光マスク配置工程及び1回目の入射側露光工程、2回目の露光マスク配置工程及び2回目の入射側露光工程と同様な工程を露光マスクM3,M4,M5,M6についても行う。すなわち、3回目の入射側露光工程及び3回目の露光マスク配置工程(図9(c))、4回目の入射側露光工程及び4回目の露光マスク配置工程(図9(d))、5回目の入射側露光工程及び5回目の露光マスク配置工程(図9(e))、6回目の入射側露光工程及び6回目の露光マスク配置工程(図9(f))を行う。なお、露光強度は、回数が進むにつれて弱くしてゆく。これらの工程を行った後、未露光の光硬化型樹脂130を除去して、単位レンズ121aの形成が完了する。
このように、本実施例では、1つの凸形状に対応した範囲の開口を有した露光マスクを配置する露光マスク配置工程が、複数回に分けて行われる入射側露光工程毎に対応して設けられているので、単位レンズ121aの形状が徐々に形成され、多数の凸形状を有した単位レンズ121aを容易に製造することができる。なお、各凸形状の角稜線部分は、エッジとはならずに、角の取れた曲面となる。
単位レンズ121aが形成された後に、遮光層123を形成する。以下、この遮光層123を形成する工程について説明する。
遮光層123には、透過部123aが設けられており、この透過部123aを有した遮光層123を形成する方法として、紫外線照射を用いる方法と、レーザ光によるアブレーションを用いる方法とが挙げられるので、それぞれの製造方法による遮光層123及び透過部123aの形成に関して以下に説明する。
まず、紫外線照射を用いて遮光層123及び透過部123aの形成する方法から説明する。
(感光層形成工程)
レンズアレイ基材層121の出射側の面に、感光剤として、光硬化型樹脂をラミネート成形して不図示の感光層を形成する。
この光硬化型樹脂としては、未硬化・硬化に関わらず、透明で、ポジ型の感光性粘着層(露光した部分の粘着性が消失するタイプ)が好ましい。
(出射側露光工程)
次に、不図示の紫外線照射装置によって、レンズアレイ121の入射側のシート面の法線方向から紫外線を平行光として照射する。ここで、紫外線は、レンズアレイシート120が使用されるリアプロジェクションテレビ1の映像光の投射光学系と同一又は光学的に等価な光学系を使用して紫外線照射装置から照射してもよい。そうすることにより、紫外線と映像光との投射光学経路が同一になり、映像光の通過する予定の部分のみを紫外線が通過することとなる。
紫外線は、単位レンズ121a及びレンズアレイ基材層122を透過して感光層に達し、単位レンズ121aの集光作用によって略1点に集まり、感光層の一部を露光する。感光層は、露光された部分の粘着性が消失するが、それ以外の部分は、粘着性を有したままとなる。
(遮光層形成工程)
そのような形態となった感光層の全面に、転写基材上に黒色の着色層が形成された不図示の転写シートを、着色層側で重ね合わせる。
感光層の粘着性を利用して、着色層を未硬化の部分にのみ残して、露光されて粘着性を失った部分の着色層を転写基材とともに感光層から剥離すると、露光された部分には、光を透過可能な透過部123aが形成され、その他の部分は、遮光性を有する遮光層123となる。
次に、レーザ光によるアブレーションを用いて遮光層123及び透過層123aを形成する方法について説明する。
(遮光層形成工程)
レンズアレイ基材層122の出射側の面に遮光性を有する遮光層を形成する。
なお、遮光層123の形成は、ラミネートであってもよいし、印刷、塗布等、どのような方法であってもよい。
(透過部形成工程)
レンズアレイ121の入射側のシート面の法線方向から、エネルギ線としてレーザ光を照射する。単位レンズ121aの集光作用により、単位レンズ121aに入射したレーザ光は集光されて略1点に集まり、レーザ光が集光した部分の遮光層を、溶融、昇華、爆融、燃焼、削摩等のアブレーションによって除去し、透過部123aを形成する。また、残された部分を遮光層123とする。
本実施例のような単位レンズ121aを有するレンズアレイ121であれば、遮光層123を、単位レンズ121aによって光が集光される集光点付近であって、光が透過しない部分に形成できる。また、透過部123aは、遮光層123の集光点に対応する位置に形成することができる。
従って、単位レンズ121aによる集光点に対応した位置に正確に合わせて、透過部123aを形成することが容易に行える。
本実施例によれば、単位レンズ121aの表面に凸形状121a−1〜121a−6を設けたので、単位レンズ121aの全体的な形状による集光作用を得ながら、特定の方向に進む光が単位レンズ121aに入射する位置が複数となり、シンチレーションを防止できる。
図10は、実施例2のレンズアレイ221を、図5と同様にして示した図である。
実施例2は、実施例1のレンズアレイシート120の単位レンズ121aの形状を変更した単位レンズ221aを有するレンズアレイ221とした他は、実施例1と同様な形態をしている。従って、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
単位レンズ221aの形状は、実施例1に示した単位レンズ121aと同様な回転楕円体の一部を基本として、その表面に凸形状が形成されている。単位レンズ221aは、入射側のシート面の法線方向から見た単位レンズ221aの外形形状が円形形状であり、その幅は、W3(ただし、W3<2b)である。
また、単位レンズ221aは、スクリーンの垂直方向において隣接する単位レンズ221a同士が、水平方向に半ピッチ(幅W3の半分)ずれて配置されている。
本実施例によれば、シート面の法線方向から見た単位レンズ221aの外形形状が円形形状であるので、スクリーンの垂直方向及び水平方向の視野角度を等しくできる。また、スクリーンの垂直方向及び水平方向で単位レンズ221a上に形成されている凸形状の数を同じにできるので、スクリーンの垂直方向及び水平方向でシンチレーションを防止する効果を均一にできる。
また、単位レンズ221aを上述のように半ピッチずらして配列することにより、単位レンズ221aが配置されない部分の面積が最小限となる。従って、単位レンズ221aを細密に配列することができ、光の利用効率が向上し、シート面の全面にわたって均一な拡散特性を有するレンズアレイシートとなる。また、透過型スクリーン100の視野角を広げることができ、良好な映像を表示できる。
図11は、実施例3のレンズアレイ221を、図5と同様にして示した図である。
実施例3は、実施例2の単位レンズ221aの形状を変更した単位レンズ321aを有するレンズアレイ321とした他は、実施例2と同様な形態をしている。従って、前述した実施例2と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
単位レンズ321aの形状は、実施例2に示した単位レンズ221aと同様な回転楕円体の一部を基本としてその表面に凸形状が形成されている。ただし、単位レンズ321aは、基本とする回転楕円体の短軸がシート面と直交し、長軸が水平方向となるように配置されている。従って、単位レンズ321aは、入射側のシート面の法線方向から見た単位レンズ321aの外形形状が楕円形状であり、その幅は、W4(ただし、W4<2a)である。
また、凸形状の形成される方向も、実施例2とは異なり、短軸を中心として等高線状に形成されている。
さらに、単位レンズ321aは、スクリーンの垂直方向において隣接する単位レンズ321a同士が、水平方向に半ピッチ(幅W4の半分)ずれて配置されている。
本実施例によれば、シート面の法線方向から見た単位レンズ321aの外形形状が楕円形状であり、水平方向に長軸が配置されているので、水平方向の視野角を広げることができる。また、スクリーンの垂直方向及び水平方向で単位レンズ321a上に形成されている凸形状の数を同じにできるので、スクリーンの垂直方向及び水平方向でシンチレーションを防止する効果を均一にできる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施例において、単位レンズの表面には、6つの凸形状が形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、7つ以上の凸形状が形成されていてもよいし、5つ以下の凸形状が形成されていてもよい。
(2)実施例1及び実施例3において、単位レンズの水平方向の幅が、垂直方向の幅よりも広い例を示したが、これに限らず、水平方向の幅を垂直方向の幅よりも狭くしてもよい。そのような単位レンズとすることにより、スクリーンの垂直方向の視野角を広げることができる。単位レンズの水平方向の幅と垂直方向の幅との比は、リアプロジェクションテレビ1の置かれる環境や観察者の位置等に応じて適宜選択してもよい。
(3)各実施例において、支持層125は、拡散材が略均一に混合され、拡散要素として作用する例を示したが、これに限らず、例えば、レンズアレイ基材層、レンズアレイ、接合層、出射側表面処理層等の他の層に拡散材を混合して拡散要素としての機能を持たせてもよい。
また、拡散材は、ガラスビーズに限らず、拡散させる作用を有するものであれば、無機化合物又は有機化合物等の粒子等でもよい。
(4)各実施例において、レンズアレイ121,221,321を形成する単位レンズ121a,221a,321aは、紫外線硬化型樹脂を用いて形成される例を示したが、これに限らず、例えば、電離放射線硬化型樹脂等の他の光硬化型樹脂を用いてもよい。
(5)各実施例において、レンズアレイ121,221,321は、レンズアレイ基材層122上に形成される例を示したが、これに限らず、例えば、レンズアレイ基材層122を用いないで、一体に成形してもよい。
(6)各実施例において、出射側表面処理層126は、ハードコート機能を有し、最も観察側には外光の映り込みを防止する低反射処理が施されている例を示したが、これに限らず、例えば、拡散、防眩、反射防止、防汚、ハードコート、紫外線吸収、減光、着色、帯電防止、センサの少なくとも1つの機能を有していればよく、透過型スクリーンが用いられる環境や使用目的等に応じて、適宜選択して用いてよい。
(7)各実施例において、光源部20は、DMD方式の光源を用いる例を示したが、これに限らず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)方式の光源でもよいし、特に限定しない。
本発明による実施例1のリアプロジェクションテレビ1の断面図である。 実施例1の透過型スクリーン100の層構成を示す断面図である。 実施例1の透過型スクリーン100を層ごとに分けて映像光Lの出射側(観察側)から見た斜視図である。 実施例1の透過型スクリーン100を層ごとに分けて映像光Lの入射側から見た斜視図である。 入射側のシート面の法線方向から見た実施例1のレンズアレイ121の一部を、拡大して示した図である。 図5中の矢印AAで切断した断面の拡大図である。 単位レンズ121aを拡大して示した模式図である。 単位レンズ121aの表面に形成された凸形状の作用を示す図である。 単位レンズ121aを形成する工程を示す図である。 実施例2のレンズアレイ221を、図5と同様にして示した図である。 実施例3のレンズアレイ221を、図5と同様にして示した図である。
符号の説明
1 リアプロジェクションテレビ
20 光源部
30 ミラー
100 透過型スクリーン
110 フレネルレンズシート
120 レンズアレイシート
121,221,321 レンズアレイ
121a,221a,321a 単位レンズ
121a−1,121a−2,121a−3,121a−4,121a−5,121a−6 凸形状
122 レンズアレイ基材層
123 遮光層
123a 透過部
124 接合層
125 支持層
126 出射側表面処理層
L 映像光

Claims (18)

  1. 光源部から投射された映像光を観察側へ出射する透過型スクリーンに用いられるレンズアレイシートであって、
    前記映像光の入射側に単位レンズを2次元方向に複数並べて形成されたレンズアレイを有し、
    前記単位レンズの表面は、シート面内で直交する2方向における断面形状が、入射側に突出し、入射側への突出する高さ毎に独立した曲線を複数含み、
    前記単位レンズの表面には、前記複数の曲線に対応した複数の凸形状が等高線状に形成されていること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  2. 請求項1に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記レンズアレイは、同一形状の前記単位レンズが2次元方向に複数並べて形成されていること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記凸形状の幅は、前記単位レンズの並ぶ距離であるレンズピッチの1/5以下の寸法であること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    シート面に対する法線方向から観察した前記単位レンズの外形形状は、シート面上において直交する2方向で長さが異なっていること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    シート面に対する法線方向から観察した前記単位レンズの外形形状は、隣接する単位レンズとの境界に直線部分を含むこと、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記レンズアレイよりも出射側には、光を透過する透過部を含み、遮光性を有する遮光層が形成されていること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記レンズアレイより出射側に、前記レンズアレイを支持する支持層を有すること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    光を拡散させる拡散要素を有すること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記単位レンズよりも出射側に基材層を有すること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記単位レンズは、光硬化型樹脂を用いて形成されていること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートにおいて、
    最も出射側に出射側表面処理層を有すること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  12. 請求項11に記載のレンズアレイシートにおいて、
    前記出射側表面処理層は、拡散、防眩、反射防止、防汚、ハードコート、紫外線吸収、減光、着色、帯電防止、センサの少なくとも1つの機能を有すること、
    を特徴とするレンズアレイシート。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートを製造する製造方法であって、
    前記レンズアレイに相当する位置に光硬化型樹脂を配置する光硬化型樹脂配置工程と、
    前記光硬化型樹脂を配置した後に、レンズアレイシートの出射側となる側から前記光硬化型樹脂を露光する入射側露光工程と、
    を備え、
    前記入射側露光工程は、前記凸形状のシート面の法線方向から見たときの大きさ及びシート面の法線方向の高さに対応して異なる範囲及び露光強度で複数回に分けて行われること、
    を特徴とするレンズアレイシートの製造方法。
  14. 請求項13に記載のレンズアレイシートの製造方法において、
    前記入射側露光工程の前に行われる工程であって、レンズアレイシートの出射側となる側に前記凸形状の内の1つの大きさに対応した範囲の開口を有した露光マスクを配置する露光マスク配置工程が、複数回に分けて行われる前記入射側露光工程毎に対応して設けられていること、
    を特徴とするレンズアレイシートの製造方法。
  15. 請求項13又は請求項14に記載のレンズアレイシートの製造方法において、
    前記入射側露光工程を行うことにより前記レンズアレイを形成した後に、前記レンズアレイよりも出射側に感光層を形成する感光層形成工程と、
    前記感光層に対する感光作用を有した平行光を、入射側のシート面の法線方向から照射して、前記単位レンズの集光作用により前記感光層の一部を露光する出射側露光工程と、
    を備えたレンズアレイシートの製造方法。
  16. 請求項13又は請求項14に記載のレンズアレイシートの製造方法において、
    前記入射側露光工程を行うことにより前記レンズアレイを形成した後に、前記レンズアレイよりも出射側に、遮光性を有する遮光層を形成する遮光層形成工程と、
    平行に進むエネルギ線を、入射側のシート面の法線方向から照射して、前記単位レンズの集光作用により集光した部分の前記遮光層を溶融、昇華、燃焼、爆融、削摩の少なくとも1つの作用により除去して前記透過部とし、残る部分を前記遮光層として残す透過部形成工程と、
    を備えたレンズアレイシートの製造方法。
  17. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のレンズアレイシートと、
    前記レンズアレイシートより入射側に設けられ、前記映像光を略平行光として出射する偏向光学シートと、
    を備えた透過型スクリーン。
  18. 請求項17に記載の透過型スクリーンと、
    映像光を投射する光源部と、
    を備えた背面投射型表示装置。
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