JP2007309407A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスクブレーキ装置に連動してドラムブレーキ装置を作動させるブレーキ装置の小型化を図る。
【解決手段】 ブレーキキャリパ16でブレーキパッド21を押圧してディスクロータ12のディスク部12aに当接させることでディスクブレーキ装置を作動させると、ディスクロータ12に引きずられて移動するブレーキパッド21に連結手段34を介して連結されたブレーキシュー31が移動し、ディスクロータ12のドラム部12bに当接してドラムブレーキ装置が作動する。制動時にブレーキキャリパ16全体を移動させてブレーキシュー31を駆動するのではなく、ブレーキパッド21だけを移動させてブレーキシュー31を駆動するので、ブレーキ装置B全体の大型化を回避することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置に関する。
ディスクブレーキ装置のディスクロータのディスク部の径方向内側にドラム部を一体に連設し、前記ディスク部にブレーキパッドを圧接して制動力を発生させるブレーキキャリパを支持部材に支軸を介して揺動可能に支持し、前記ドラム部の内周面に当接可能な一対のブレーキシューを拡開するカムを前記支軸に設けたものが、下記特許文献1により公知である。
上記構成によれば、ブレーキキャリパが作動してブレーキパッドがディスクロータのディスク部に圧接されると、ディスクロータにブレーキパッドを引きずられたブレーキキャリパが支軸まわりに揺動し、この支軸に設けたカムが一対のブレーキシューを拡開してディスクロータのドラム部に圧接することで、ディスクブレーキ装置およびドラムブレーキ装置を同時に作動させることができる。
特開昭55−57733号公報
しかしながら上記従来のものは、制動時にブレーキパッドを含むブレーキキャリパ全体が支軸まわりに揺動するため、その揺動を許容する空間を確保するためにブレーキ装置が大型化する問題があった。しかも重量の大きいブレーキキャリパを中立位置に保持するために大型のリターンスプリングが必要になり、これもブレーキ装置全体が大型化する要因となっていた。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ディスクブレーキ装置に連動してドラムブレーキ装置を作動させるブレーキ装置の小型化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、ブレーキパッドがディスク部から受ける制動トルクを支持する支持点を支持ブラケットに設け、ブレーキパッドおよびブレーキシューを連結手段で連結し、制動時にブレーキパッドを支持点を中心としてディスクロータの径方向外側に揺動させることで、ブレーキパッドに連結手段を介して連結されたブレーキシューをドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、支持ブラケットとブレーキパッドとの間に隙間を形成し、ブレーキパッドおよびブレーキシューを連結手段で連結し、制動時にブレーキパッドを前記隙間の範囲内でディスクロータの周方向に移動させることで、ブレーキパッドに連結部材を介して連結されたブレーキシューをドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、ブレーキパッドがディスク部から受ける制動トルクを支持する支持点を支持ブラケットに設け、制動時にブレーキパッドを支持点を中心としてディスクロータの径方向内側に揺動させることで、ブレーキパッドに設けたブレーキシューをドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、ブレーキパッドがディスク部から受ける制動トルクを支持する支持点を支持ブラケットに設け、制動時にブレーキパッドを支持点を中心としてディスクロータの径方向内側に揺動させることで、支持ブラケットに一端を枢支したブレーキシューをブレーキパッドで押圧してドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、ブレーキパッドがディスク部から受ける制動トルクを支持する支持点を支持ブラケットのブリッジに設け、制動時にブレーキパッドを支持点を中心として両方向に揺動させることで、ブレーキパッドに設けたブレーキシューをドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、ブレーキパッドがディスク部から受ける制動トルクを支持する支持点を支持ブラケットのブリッジに設け、制動時にブレーキパッドを支持点を中心として両方向に揺動させることで、支持ブラケットに一端を枢支したブレーキシューをブレーキパッドで押圧してドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、支持ブラケットにブレーキパッドを移動可能に支持するガイド部を設け、ガイド部はブレーキパッドをディスクロータの周方向に所定量移動可能に支持するとともに、ブレーキパッドを前記周方向の移動に伴って径方向内側に案内するように構成され、制動時にブレーキパッドをガイド部により径方向内側に移動させることで、ブレーキパッドに設けたブレーキシューをドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、ディスク部およびドラム部を有するディスクロータと、ディスク部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスク部に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパと、ブレーキキャリパを支持する支持ブラケットと、制動に伴うブレーキパッドの移動に連動して移動し、ドラム部に当接してディスクロータの回転を制動するブレーキシューとを備えたブレーキ装置において、支持ブラケットにブレーキパッドを移動可能に支持するガイド部を設け、ガイド部はブレーキパッドをディスクロータの周方向に所定量移動可能に支持するとともに、ブレーキパッドを前記周方向の移動に伴って径方向内側に案内するように構成され、制動時にブレーキパッドをガイド部により径方向内側に移動させることで、支持ブラケットに一端を枢支したブレーキシューをブレーキパッドで押圧してドラム部に当接させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
尚、実施の形態のインナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22は本発明のブレーキパッドに対応し、実施の形態のピボット45は本発明の支持点に対応する。
上記各請求項の構成によれば、ブレーキキャリパでブレーキパッドを押圧してディスクロータのディスク部に当接させることでディスクブレーキ装置を作動させると、ディスクロータに引きずられて移動するブレーキパッドに連動して移動するブレーキシューがディスクロータのドラム部に当接してドラムブレーキ装置が作動するため、ディスクブレーキ装置およびドラムブレーキ装置の両機能を発揮させて制動力を高めることができ、しかもディスクロータのディスク部およびドラム部を同時に制動するので、その一方で鳴きが発生した場合に他方が制振作用を行うことで鳴きを低減することが期待できる。
また制動に伴う摩擦熱をブレーキパッド、ブレーキシュー、ディスクロータのディスク部およびドラム部に分散し、ライニングの摩耗や温度上昇による制動力の低下を抑制することができる。
また制動時にブレーキキャリパ全体を移動させてブレーキシューを駆動するのではなく、ブレーキパッドだけを移動させてブレーキシューを駆動するので、ブレーキ装置全体の大型化を回避することができる。しかもブレーキキャリパ全体ではなくブレーキパッドだけを中立位置に保持すれば良いため、移動したブレーキパッド原位置に復帰させるリターンスプリングを小型化することができる。
特に請求項1、3または4の構成によれば、ブレーキパッドの支持点の径方向の位置を選択することでブレーキシューの駆動力の大きさが変化するため、ドラムブレーキ装置の自己倍力による制動力の発生度合いを調整することができる。
特に請求項2の構成によれば、ブレーキパッドが支持ブラケットとの間に形成された隙間の範囲内でディスクロータの周方向に移動するので、ブレーキパッドがディスクロータに引きずられる荷重をそのままドラムブレーキ装置の駆動力として利用し、ドラムブレーキ装置の制動力を増加させることができる。
特に請求項5または6の構成によれば、支持ブラケットのブリッジにブレーキパッドを両方向に揺動自在に支持したので、一点支持のみでディスクロータが何れの方向に回転する場合でも制動力を発生させることができる。
特に請求項7または8の構成によれば、支持ブラケットに設けたガイド部でブレーキパッドを周方向に移動させながら径方向内側に案内するので、ガイド部の角度を調整するだけでブレーキシューの駆動力の大きさを変化させ、ドラムブレーキ装置の自己倍力による制動力の発生度合いを調整することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1はブレーキ装置の側面図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図である。
図1に示すように、自動車用のブレーキ装置Bは、ナックル11に回転自在に支持された図示せぬ車軸と一体に回転するディスクロータ12を備えており、このディスクロータ12には車軸に直交する面内に配置された円環状のディスク部12aと、このディスク部12aの内周から軸方向に突出する円筒状のドラム部12bとが一体に形成される。ナックル11に2本のボルト13,13を介してU字状の支持ブラケット14が固定されており、その支持ブラケット14の両端部に2本のピンボルト15,15を介してブレーキキャリパ16のキャリパ本体17が軸方向摺動自在に支持される。
キャリパ本体17は、両端が前記2本のピンボルト15,15を介して支持ブラケット14に軸方向摺動自在に支持されるピストン支持部17aと、ピストン支持部17aからディスクロータ12の外周部を越えて延びるブリッジ部17bと、ブリッジ部17bの先端に連設され、ディスクロータ12を挟んでピストン支持部17aに対向する加圧腕部17cとを備えており、ピストン支持部17aの中央に形成したシリンダ18にピストン19が摺動自在に嵌合する。シリンダ18およびピストン19間には、ブレーキ液圧が供給される液室20が形成される。
キャリパ本体17のピストン支持部17aとディスクロータ12のディスク部12aとの間に配置されるインナーブレーキパッド21は、ピストン19に当接するバックプレート21aと、ディスク部12aに当接するライニング21bとで構成され、またキャリパ本体17の加圧腕部17cとディスクロータ12のディスク部12aとの間に配置されるアウターブレーキパッド22は、加圧腕部17cに当接するバックプレート22aと、ディスク部12aに当接するライニング22bとで構成される。
支持ブラケット14は、上下両端に位置する厚肉部14a,14bと、両厚肉部14a,14bを連結する薄肉部14cとで構成されており、両厚肉部14a,14bの対向面に耐摩耗性材料よりなるリテーナ23,24が固定される。ディスクロータ12の回転方向進み側に位置するリテーナ23にインナーブレーキパッド21の一端が支持点Pにおいて揺動自在に支持される。一方、ディスクロータの回転方向遅れ側に位置するリテーナ24に形成した円弧状の溝部24aに、インナーブレーキパッド21の他端の突起21cが径方向に移動自在に支持される。このとき、インナーブレーキパッド21の他端はリターンスプリング25で径方向内向きに付勢される。
支持ブラケット14に回転自在に支持したカムシャフト26にトルクアーム27の基端およびカム28の基端が固定されており、トルクアーム27の先端とインナーブレーキパッド21の他端とがトルクロッド29で連結される。ナックル11にシューアンカー30を介して一端を枢支された円弧状のブレーキシュー31は、円弧状のリム31aおよびウエブ31bと、リム31aに設けられてディスクロータ12のドラム部12bの内周面に当接可能に対向するライニング31cとを備える。ブレーキシュー31はカムシャフト26との間に配置したリターンスプリング32でライニング31cがドラム部12bから離反する方向に付勢される。カム28の先端に設けた押圧ピン33がブレーキシュー31のウエブ31bに当接可能に対向する。
トルクアーム27、カム28およびトルクロッド29は、インナーブレーキパッド21およびブレーキシュー31を連結する連結手段34を構成する。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
ブレーキ装置Bのキャリパ本体17のシリンダ18およびピストン19間に形成された液室20にブレーキ液圧を作用させると、ピストン19が前進してインナーブレーキパッド21のバックプレート21aを押圧し、インナーブレーキパッド21のライニング21bをディスクロータ12のディスク部12aの一側面に圧接する。するとピストン19がインナーブレーキパッド21を押圧する反力でキャリパ本体17がピンボルト15,15に案内されながら前記押圧方向と逆方向に摺動し、キャリパ本体17の加圧腕部17cがアウターブレーキパッド22のバックプレート22aを押圧し、アウターブレーキパッド22のライニング22bをディスクロータ12のディスク部12aの他側面に圧接する。その結果、インナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22のライニング21b,22bがディスクロータ12のディスク部12aの両側面に均等な圧力で当接し、ディスクロータ12の回転を拘束することで車輪を制動する。
ところで、インナーブレーキパッド21がディスクロータ12のディスク部12aに押し付けられると、矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたインナーブレーキパッド21に矢印A2方向の荷重が作用する。矢印A2方向の荷重は支持ブラケット14の支持点Pよりも径方向外側を指向しているため、前記矢印A2方向の荷重によりインナーブレーキパッド21は支持点Pを中心として矢印A3方向(径方向外側)に揺動する。
その結果、インナーブレーキパッド21に接続されたトルクロッド29に牽引されたトルクアーム27がカムシャフト26を中心として図3の反時計方向に回転し、カムシャフト26と一体に揺動するカム28に設けた押圧ピン33がブレーキシュー31のウエブ31bを押圧する。するとブレーキシュー31のライニング31cがディスクロータ12のドラム部12bに当接し、ディスクロータ12の回転を拘束することで車輪を制動する。ピストン19が後退してインナーブレーキパッド21の押圧が解除されると、インナーブレーキパッド21はリターンスプリング25の弾発力で元位置に復帰し、ブレーキシュー31はリターンスプリング32の弾発力で元位置に復帰する。
以上のように、ブレーキキャリパ16が発生する駆動力でインナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22をディスクロータ12のディスク部12aに圧接し、かつブレーキシュー31をディスクロータ12のドラム部12bに圧接するので、ディスクブレーキ装置およびドラムブレーキ装置の両機能を発揮させて制動力を高めることができる。
しかも制動に伴う摩擦熱をインナーブレーキパッド21、アウターブレーキパッド22およびブレーキシュー31に分散するとともに、ディスクロータ12のディスク部12aおよびドラム部12bに分散することができるので、ライニング21b,22b,31cの摩耗やディスクロータ12の温度上昇に対しても有利になる。
またディスクロータ12のディスク部12aおよびドラム部12bを同時に制動するので、その一方で鳴きが発生した場合に他方が制振作用を行うことで、鳴きを低減する効果が期待できる。
更に、制動時にブレーキ装置Bのブレーキキャリパ16全体を円周方向に移動させてブレーキシュー31を駆動するのではなく、ブレーキ装置Bのインナーブレーキパッド21だけを円周方向に移動させてブレーキシュー31を駆動するので、ブレーキ装置B全体の大型化を回避することができるだけでなく、ブレーキキャリパ16全体を中立位置に保持するリターンスプリングに比べて、インナーブレーキパッド21だけを中立位置に保持するリターンスプリング25を小型化することができる。
更にまた、インナーブレーキパッド21の支持点Pの径方向の位置を選択することでトルクロッド29の牽引力の大きさが変化するため、ドラムブレーキ装置を駆動する力による制動力の発生度合いを調整することができる。
図5および図6は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図5は前記図3に対応する図、図6は図5の6−6線断面図である。尚、以下の実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素に対応する構成要素には、第1の実施の形態と同じ符号を付すことで重複する説明を省略する。
第1の実施の形態ではカムシャフト26およびシューアンカー30がナックル11に設けられているが、第2の実施の形態ではカムシャフト26およびシューアンカー30が支持ブラケット14に設けられている。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、サブアセンブリ化したブレーキ装置Bを一括してナックル11に取り付けることができるので、利便性が向上するという更なる作用効果を達成することができる。
図7は本発明の第3の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
第3の実施の形態は、カムシャフト26が支持ブラケット14に設けられ、シューアンカー30がナックル11に設けられる。カムシャフト26に固定したトルクアーム27の先端に長孔27aが形成されており、この長孔27aにインナーブレーキパッド21の他端に設けたピン41が係合する。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、トルクロッド29を廃止して部品点数を削減できるという更なる作用効果を達成することができる。
図8は本発明の第4の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
第4の実施の形態は第3の実施の形態の変形であって、カムシャフト26が捩じれ弾性変形可能なトーションバーで構成され、トルクアーム27が曲げ弾性変形可能なロッドで構成される。
この第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態の作用効果に加えて、カムシャフト26およびトルクアーム27が弾性変形することで、ドラムブレーキ装置の制動力の上限値を規制できるという更なる作用効果を達成することができる。
図9は本発明の第5の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
第5の実施の形態は第1の実施の形態の変形であって、第1の実施の形態ではディスクロータ12が矢印A1方向に回転したときだけドラムブレーキ装置が作動したが、第5の実施の形態ではディスクロータ12が矢印A1方向およびA1′方向の何れの方向に回転したときにもドラムブレーキ装置が作動する。そのために、第5の実施の形態は、図3に示す第1の実施の形態の上半部の構成を、上半部および下半部に鏡面対称に備えている。勿論、支持点P,Pはインナーブレーキパッド21の上下両端にそれぞれ設けられている。
しかして、ディスクロータ12が矢印A1方向に回転するとインナーブレーキパッド21が矢印A2方向に引きずられて下側の支持点Pまわりに矢印A3方向に揺動し、上側のカム28がブレーキシュー31を押圧してドラムブレーキ装置が作動する。逆にディスクロータ12が矢印A1′方向に回転するとインナーブレーキパッド21が矢印A2′方向に引きずられて上側の支持点P′まわりに矢印A3′方向に揺動し、下側のカム28がブレーキシュー31を押圧してドラムブレーキ装置が作動する。
この第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、ディスクロータ12が何れの方向に回転してもドラムブレーキ装置が制動力を発生するという、更なる作用効果を達成することができる。
以上説明した第1〜第5の実施の形態は、請求項1に記載された発明に対応する。
図10は本発明の第6の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
上述した第1〜第5の実施の形態では,インナーブレーキパッド21が支持点Pまわりに揺動してブレーキシュー31を駆動するが、第6の実施の形態のインナーブレーキパッド21は支持ブラケット14に案内されながら円周方向に移動してブレーキシュー31を駆動する。そのために、支持ブラケット14の厚肉部14aに設けたベアリング23の溝部23aにインナーブレーキパッド21の突起21cが係合するとともに、支持ブラケット14の厚肉部14bに設けたベアリング24の溝部24aにインナーブレーキパッド21の突起21cが係合し、両溝部23a,24aおよび両突起21c,21cの係合によりインナーブレーキパッド21は支持ブラケット14に対して円周方向に移動可能に支持される。
トルクアーム27に設けた長孔27aにインナーブレーキパッド21に設けたピン41が係合する。トルクアーム27は支持ブラケット14との間に配置したコイルスプリングよりなるリターンスプリング25で反時計方向に付勢され、このリターンスプリング25の付勢力でインナーブレーキパッド21はディスクロータ12の回転方向遅れ側に付勢される。またブレーキシュー31は、捩じりばねよりなるリターンスプリング32で、ライニング21bがディスクロータ12のドラム部12bから離間する方向に付勢される。
この第6の実施の形態によれば、ブレーキキャリパ16が作動してインナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22のライニング21b,22bがディスクロータ12のディスク部12aの両側面に当接して制動力が発生すると、矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたインナーブレーキパッド21が円周方向である矢印A2方向に移動する。
その結果、インナーブレーキパッド21のピン41に長孔27aを押圧されたトルクアーム27がカムシャフト26を中心として時計方向に回転し、カムシャフト26と一体に揺動するカム28に設けた押圧ピン33がブレーキシュー31のウエブ31bを押圧する。するとブレーキシュー31のライニング31cがディスクロータ12のドラム部12bに当接し、ディスクロータ12の回転を拘束することで車輪を制動する。
ブレーキキャリパ16が作動を停止すると、インナーブレーキパッド21はリターンスプリング32の弾発力で元位置に復帰し、ブレーキシュー31はリターンスプリング35の弾発力で元位置に復帰する。
この第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、インナーブレーキパッド21がディスクロータ12に引きずられる矢印A2方向の荷重を、支持点Pを中心とするトルクに変換することなく、そのままドラムブレーキ装置の駆動力として利用できるという更なる作用効果を達成することができる。
図11は本発明の第7の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
第7の実施の形態は、上述した第6の実施の形態のインナーブレーキパッド21を、強い板ばねよりなるトルクスプリング42でディスクロータ12の回転方向遅れ側に付勢したものである。
この第7の実施の形態によれば、第6の実施の形態の作用効果に加えて、ディスクロータ12からの引きずり力がトルクスプリング42の付勢力に打ち勝つまでインナーブレーキパッド21が移動しないので、ブレーキ液圧が小さいときにディスクブレーキ装置だけを作動させ、ブレーキ液圧が大きいときにディスクブレーキ装置およびドラムブレーキ装置の両方を作動させるという更なる作用効果を達成することができる。
図12は本発明の第8の実施の形態を示す、前記図3に対応する図である。
第8の実施の形態は第6の実施の形態の変形であって、第6の実施の形態ではディスクロータ12が矢印A1方向に回転したときだけドラムブレーキ装置が作動したが、第8の実施の形態ではディスクロータ12が矢印A1方向およびA1′方向の何れの方向に回転したときにもドラムブレーキ装置が作動する。そのために、第8の実施の形態ではブレーキシュー31の両端が一対のシューアンカー30,30で支持され、中央部をカムシャフト26に固定されたカム28の両端の押圧ピン33,33がブレーキシュー31の両端のウエブ31bに当接する。そしてカムシャフト26に固定されたトルクアーム27の先端に形成した長孔27aに、インナーブレーキパッド21に設けたピン41が係合する。
インナーブレーキパッド21は一対のリターンスプリング25,25で周方向の中立位置に付勢されており、ディスクロータ12が矢印A1方向に回転すると、インナーブレーキパッド21が矢印A2方向に引きずられてカム28がカムシャフト26まわりに時計方向に揺動し、ブレーキシュー31の上側のライニング31cがディスクロータ12のドラム部12bに当接する。またディスクロータ12が矢印A1′方向に回転すると、インナーブレーキパッド21が矢印A2′方向に引きずられてカム28がカムシャフト26まわりに反時計方向に揺動し、ブレーキシュー31の下側のライニング31cがディスクロータ12のドラム部12bに当接する。
この第8の実施の形態によれば、第6の実施の形態の作用効果に加えて、ディスクロータ12が何れの方向に回転しても、ドラムブレーキ装置が制動力を発生するという更なる作用効果を達成することができる。
以上説明した第6〜第8の実施の形態は、請求項2に記載された発明に対応する。
図13〜図15は本発明の第9の実施の形態を示すもので、図13は前記図3に対応する図、図14は図13の14方向矢視図、図15は図14の15−15線断面図である。
上述した第1〜第8の実施の形態では、インナーブレーキパッド21とブレーキシュー31とを連結手段34で連結しているが、第9の実施の形態ではアウターブレーキパッド22に直接設けたブレーキシュー31をディスクロータ12のドラム部12bの外周面に当接させて制動力を発生させる。
即ち、支持ブラケット14から径方向外側に突出するブレーキパッド支持部14dに、アウターブレーキパッド22のバックプレート22aから径方向外側に延びるアーム部22dが、支持点Pにおいて揺動可能に当接する。アウターブレーキパッド22の内周面の回転方向遅れ側にはブレーキシュー31が一体に設けられており、このブレーキシュー31のライニング31cがディスクロータ12のドラム部12bの外周面に当接可能に対向する。アウターブレーキパッド22のバックプレート22aに設けられた板ばねは、アウターブレーキパッド22およびブレーキシュー31を原位置に復帰させるリターンスプリング25である。
この第9の実施の形態によれば、ブレーキキャリパ16が作動してインナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22のライニング21b,22bがディスクロータ12のディスク部12aの両側面に当接して制動力が発生すると、矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22が円周方向である矢印A2方向に移動しようとするが、アウターブレーキパッド22のバックプレート22aのアーム部22dが支持ブラケット14のブレーキパッド支持部14dに支持点Pにおいて当接するため、この支持点Pを中心としてアウターブレーキパッド22が矢印A3方向に揺動し、アウターブレーキパッド22に設けられたブレーキシュー31がディスクロータ12のドラム部12bの外周面に当接してドラムブレーキ装置が作動する。
この第9の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、アウターブレーキパッド22にブレーキシュー31が直接設けられているので、連結手段34が不要になって部品点数が削減されるという更なる作用効果を達成することができる。
以上説明した第9の実施の形態は、請求項3に記載された発明に対応する。
図16〜図19は本発明の第10の実施の形態を示すもので、図16は前記図13に対応する図、図17は図16の17方向矢視図、図18は図17の18方向矢視図、図19は図17の19−19線断面図である。
第9の実施の形態ではアウターブレーキパッド22にブレーキシュー31が直接設けられていたが、第10の実施の形態では、インナーブレーキパッド21により押圧されるブレーキシュー31Aとアウターブレーキパッド22により押圧されるブレーキシュー31Bとが、それぞれ支持ブラケット14にシューアンカー30A,30Bで枢支される。従って、矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたインナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22が矢印A2方向に移動しながら支持点Pを中心として矢印A3方向に揺動すると、インナーブレーキパッド21および、アウターブレーキパッド22に押圧されたブレーキシュー31A,31Bがディスクロータ12のドラム部12bの外周面に当接してドラムブレーキ装置が作動する。
この第10の実施の形態によれば、第9の実施の形態の作用効果に加えて、インナーブレーキパッド21およびアウターブレーキパッド22でそれぞれ別個のブレーキシュー31A,31Bを駆動して制動力を高めることができる。
図20は本発明の第11の実施の形態を示す、前記図13に対応する図である。
第11の実施の形態は、第10の実施の形態のブレーキシュー31B(31A)をディスクロータ12の周方向に長く延長したものである。
この第11の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図21は本発明の第12の実施の形態を示す、前記図13に対応する図である。
第12の実施の形態は、第11の実施の形態の変形であって、ディスクロータ12が何れの方向に回転してもドラムブレーキ装置が作動するようにしたものである。
そのために、アウターブレーキパッド22には一対のアーム部22d,22dが設けられており、ディスクロータ12の回転方向A1,A1′に応じてアウターブレーキパッド22が矢印A2,A2′方向に引きずられ、支持点P,Pまわりに矢印A3,A3′方向に揺動すると、その何れの場合にもアウターブレーキパッド22でブレーキシュー31を押圧してディスクロータ12のドラム部12bに接触させることができる。インナーブレーキパッド21の作用も、上述したアウターブレーキパッド22の作用と同じである。
以上説明した第10〜第12の実施の形態は、請求項4に記載された発明に対応する。
図22は本発明の第13の実施の形態を示す、前記図13に対応する図である。
第13の実施の形態は、支持ブラケット14の周方向両端にボルト43,43で固定された円弧状のブリッジ44を備えており、このブリッジ44の中間部にアウターブレーキパッド22の中間部がピボット45で揺動自在に枢支される。支持ブラケット14の両端には一対のブレーキシュー31,31がそれぞれシューアンカー30,30を介して枢支されており、これらのブレーキシュー31,31の背面にアウターブレーキパッド22の両端部が当接する。
従って、ブレーキキャリパ16が作動すると、矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22はピボット45を支点として矢印A2方向に揺動し、その上端が上側のブレーキシュー31を押圧してディスクロータ12のドラム部12bに圧接する。逆に、矢印A1′方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22はピボット45を支点として矢印A2′方向に揺動し、その下端が下側のブレーキシュー31を押圧してディスクロータ12のドラム部12bに圧接する。
この第13の実施の形態によれば、第12の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図23は本発明の第14の実施の形態を示す、前記図13に対応する図である。
第14の実施の形態は第13の実施の形態の変形であって、第13の実施の形態では2個のブレーキシュー31,31が設けられているが、第14の実施の形態では1個のブレーキシュー31,31だけを設け、それをディスクロータ12の回転方向に応じてアウターブレーキパッド22により押圧し、ディスクロータ12のドラム部12bに圧接するものである。
この第14の実施の形態によれば、第13の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上説明した第13および第14の実施の形態は、請求項6に記載された発明に対応する。尚、第13および第14の実施の形態において、ブレーキシュー31,31を支持ブラケット14に枢支する代わりにアウターブレーキパッド22に直接設けても同様の作用効果を達成することができ、それに加えてアウターブレーキパッド22にブレーキシュー31,31が直接設けられているので、シューアンカー30,30が不要になって部品点数が削減されるという更なる作用効果を達成することができる。このようにした実施の形態は請求項5に記載された発明に対応する。
図24および図25は本発明の第15の実施の形態を示すもので、図24は前記図13に対応する図、図25は図24の25−25線断面図である。
第15の実施の形態は、支持ブラケット14の両端にディスクロータ12の径方向に対して傾斜したガイド部14e,14eが形成され、アウターブレーキパッド22の両端に前記ガイド部14e,14eに摺動自在に係合する突起22c,22cが形成される。アウターブレーキパッド22には、ディスクロータ12のドラム部12bに当接可能なブレーキシュー31が一体に設けられる。
尚、符号46はアウターブレーキパッド22を軸方向に付勢して原位置に復帰させるリターンスプリングである。
従って、ブレーキキャリパ16が作動して矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22は矢印A2方向に移動し、その上側の突起22cを支持ブラケット14の上側のガイド部14eに案内されて径方向内側(矢印A3方向)に移動することで、アウターブレーキパッド22に設けられたブレーキシュー31をディスクロータ12のドラム部12bに圧接する。逆に、矢印A1′方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22は矢印A2′方向に移動し、その下側の突起22cを支持ブラケット14の下側のガイド部14eに案内されて径方向内側(矢印A3′方向)に移動することで、アウターブレーキパッド22に設けられたブレーキシュー31をディスクロータ12のドラム部12bに圧接する。
この第15の実施の形態によれば、第12の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上説明した第15の実施の形態は、請求項7に記載された発明に対応する。尚、第15の実施の形態において、ブレーキシュー31をアウターブレーキパッド22に設ける代わりに支持ブラケット14に枢支しても同様の作用効果を達成することができ、このようにした実施の形態は請求項8に記載された発明に対応する。
次に、図26に基づいて本発明の第16の実施の形態を説明する。
第16の実施の形態は上述した第6の実施の形態(図10参照)の変形であって、第6の実施の形態では、インナーブレーキパッド21の周方向の移動を連結手段34でブレーキシュー31の径方向外向きの移動に変換し、それをディスクロータ12のドラム部12bの内周面に当接させていたが、この第16の実施の形態では、アウターブレーキパッド22の周方向の移動を連結手段34でブレーキシュー31の径方向内向きの移動に変換し、それをディスクロータ12のドラム部12bの外周面に当接させるものである。
連結手段34のカム28はベルクランク形状であって中央部をカムシャフト26に枢支されており、そのカム28の一端がトルクアーム27でアウターブレーキパッド22に連結され、他端がブレーキシュー31の背面に当接する。
従って、ブレーキキャリパ16が作動して矢印A1方向に回転するディスクロータ12に引きずられたアウターブレーキパッド22周方向(矢印A2方向)に移動すると、アウターブレーキパッド22にトルクアーム27を介して連結されたカム28がカムシャフト26まわりに揺動し、ブレーキシュー31をディスクロータ12のドラム部12bに圧接する。
この第16の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上説明した第16の実施の形態は、請求項2に記載された発明に対応する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
第1の実施の形態に係るブレーキ装置の側面図 図1の2方向矢視図 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 第2の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 図5の6−6線断面図 第3の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第4の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第5の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第6の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第7の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第8の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第9の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 図13の14方向矢視図 図14の15−15線断面図 第10の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 図16の17方向矢視図 図17の18方向矢視図 図17の19−19線断面図 第11の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 第12の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 第13の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 第14の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 第15の実施の形態に係る、前記図13に対応する図 図24の25−25線断面図 第16の実施の形態に係る、前記図13に対応する図
符号の説明
12 ディスクロータ
12a ディスク部
12b ドラム部
14 支持ブラケット
14e ガイド部
16 ブレーキキャリパ
21 インナーブレーキパッド(ブレーキパッド)
22 アウターブレーキパッド(ブレーキパッド)
31 ブレーキシュー
31A ブレーキシュー
31B ブレーキシュー
34 連結手段
35 ピボット(支持点)
P 支持点

Claims (8)

  1. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(21,22)と、
    ブレーキパッド(21,22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(21,22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(13)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキパッド(21,22)がディスク部(12a)から受ける制動トルクを支持する支持点(P)を支持ブラケット(14)に設け、ブレーキパッド(21)およびブレーキシュー(31)を連結手段(34)で連結し、制動時にブレーキパッド(21,22)を支持点(P)を中心としてディスクロータ(12)の径方向外側に揺動させることで、ブレーキパッド(21,22)に連結手段(34)を介して連結されたブレーキシュー(31)をドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  2. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(21)と、
    ブレーキパッド(21)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(21)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    支持ブラケット(14)とブレーキパッド(21)との間に隙間を形成し、ブレーキパッド(21)およびブレーキシュー(31)を連結手段(34)で連結し、制動時にブレーキパッド(21)を前記隙間の範囲内でディスクロータ(12)の周方向に移動させることで、ブレーキパッド(21)に連結部材(34)を介して連結されたブレーキシュー(31)をドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  3. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(21,22)と、
    ブレーキパッド(21,22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(21,22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキパッド(21,22)がディスク部(12a)から受ける制動トルクを支持する支持点(P)を支持ブラケット(14)に設け、制動時にブレーキパッド(21,22)を支持点(P)を中心としてディスクロータ(12)の径方向内側に揺動させることで、ブレーキパッド(22)に設けたブレーキシュー(31)をドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  4. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(21,22)と、
    ブレーキパッド(21,22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(21,22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31A,31B)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキパッド(21,22)がディスク部(12a)から受ける制動トルクを支持する支持点(P)を支持ブラケット(14)に設け、制動時にブレーキパッド(21,22)を支持点(P)を中心としてディスクロータ(12)の径方向内側に揺動させることで、支持ブラケット(14)に一端を枢支したブレーキシュー(31A,31B)をブレーキパッド(21,22)で押圧してドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  5. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(22)と、
    ブレーキパッド(22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキパッド(22)がディスク部(12a)から受ける制動トルクを支持する支持点(45)を支持ブラケット(14)のブリッジ(44)に設け、制動時にブレーキパッド(22)を支持点(45)を中心として両方向に揺動させることで、ブレーキパッド(22)に設けたブレーキシュー(31)をドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  6. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(22)と、
    ブレーキパッド(22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキパッド(22)がディスク部(12a)から受ける制動トルクを支持する支持点(45)を支持ブラケット(14)のブリッジ(44)に設け、制動時にブレーキパッド(22)を支持点(45)を中心として両方向に揺動させることで、支持ブラケット(14)に一端を枢支したブレーキシュー(31)をブレーキパッド(22)で押圧してドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  7. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(22)と、
    ブレーキパッド(22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    支持ブラケット(14)にブレーキパッド(22)を移動可能に支持するガイド部(14e)を設け、ガイド部(14e)はブレーキパッド(22)をディスクロータ(12)の周方向に所定量移動可能に支持するとともに、ブレーキパッド(22)を前記周方向の移動に伴って径方向内側に案内するように構成され、制動時にブレーキパッド(22)をガイド部(14e)により径方向内側に移動させることで、ブレーキパッド(22)に設けたブレーキシュー(31)をドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
  8. ディスク部(12a)およびドラム部(12b)を有するディスクロータ(12)と、 ディスク部(12a)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキパッド(22)と、
    ブレーキパッド(22)をディスク部(12a)に当接させる駆動力を発生するブレーキキャリパ(16)と、
    ブレーキキャリパ(16)を支持する支持ブラケット(14)と、
    制動に伴うブレーキパッド(22)の移動に連動して移動し、ドラム部(12b)に当接してディスクロータ(12)の回転を制動するブレーキシュー(31)と、
    を備えた制動装置において、
    支持ブラケット(14)にブレーキパッド(22)を移動可能に支持するガイド部(14e)を設け、ガイド部(14e)はブレーキパッド(22)をディスクロータ(12)の周方向に所定量移動可能に支持するとともに、ブレーキパッド(22)を前記周方向の移動に伴って径方向内側に案内するように構成され、制動時にブレーキパッド(22)をガイド部(14e)により径方向内側に移動させることで、支持ブラケット(14)に一端を枢支したブレーキシュー(31)をブレーキパッド(21)で押圧してドラム部(12b)に当接させることを特徴とするブレーキ装置。
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