JP2007309204A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パージ処理による燃費低下を抑制しつつ、NOx吸蔵触媒の排気浄化性能を十分に維持させる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】上流側のNOxセンサにより検出されたNOx還元触媒へのNOxの流入量と、下流側のNOxセンサにより検出されたNOx還元触媒からのNOxの流出量とからNOx浄化率Rpを演算し(S14)、排気の空燃比をリーンにするリーン空燃比運転の開始からNOx浄化率Rpが所定値以下となるまでの期間をリーン空燃比運転の実施期間Tpとして設定し(S16)、当該リーン空燃比運転の実施期間Tpに基づきリーン空燃比運転を行うようにして該リーン空燃比運転とリッチ空燃比運転とを繰り返す(S20,S30)。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に係り、詳しくは、NOx(窒素酸化物)吸蔵触媒に捕捉されたNOxをパージ処理する技術に関する。
内燃機関(エンジン)の排気通路に、排気中のNOxを捕捉することにより排気を浄化するNOx吸蔵触媒が介装されているものがある。このようなNOx吸蔵触媒は排気の空燃比がリーンであるときに排気中のNOxを捕捉する機能を有しており、当該NOxの捕捉により低下した排気の浄化性能を回復させるために、NOxのパージ処理が必要とされる。
パージ処理としては、一定時間毎にリーン空燃比運転と燃料噴射量を増量して排気の空燃比をリッチにするリッチ空燃比運転とを繰り返し行い、未燃燃料(HC)や一酸化炭素(CO)を還元剤として定期的にNOx吸蔵触媒に流入させることでNOx吸蔵触媒に捕捉されたNOxを還元除去する手法が一般に知られている(特許文献1等参照)。
これにより、NOxの蓄積を抑制し、NOx吸蔵触媒における排気の浄化性能を維持可能である。
特開2002−130019号公報
しかしながら、上記のようにNOx吸蔵触媒においてNOxのパージ処理を行う際、リッチ空燃比運転とリーン空燃比運転とを,短い時間のリッチ運転のあとに長いリーン運転のようなサイクルで繰り返すと、浄化性能が十分に維持されない場合がある。
これは、リッチ空燃比運転の前後のリーン空燃比運転における排気中の酸素により、リッチ空燃比運転での排気中のHC、COが消費(酸化)してしまい、実際にパージ処理に使用されるHC、COが不足してしまうためと考えられる。
この場合、リッチ空燃比運転時間を増加する、または燃料噴射量を更に増量させることによりパージ処理を促進させる方法が考えられるが、これらの方法では燃費の低下をもたらし好ましいことではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、パージ処理による燃費低下を抑制しつつ、NOx吸蔵触媒の排気浄化性能を十分に維持できる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路に設けられ、リーン空燃比雰囲気下で排気中の窒素酸化物を捕捉し、この捕捉した窒素酸化物をリッチ空燃比雰囲下で還元除去する窒素酸化物吸蔵触媒と、前記内燃機関の排気の空燃比を調整する空燃比調整手段と、前記窒素酸化物吸蔵触媒での排気中の窒素酸化物の浄化率を検出する浄化率検出手段と、前記空燃比をリーンにするリーン空燃比運転の開始から前記浄化率検出手段により検出された前記浄化率が所定値以下になるまでの期間を前記リーン空燃比運転の実施期間として設定し、該リーン空燃比運転の実施期間に基づいて前記リーン空燃比運転を実施しつつ、該リーン空燃比運転と前記空燃比をリッチにするリッチ空燃比運転とを繰り返すよう前記空燃比調整手段を制御する制御手段とを含んで内燃機関の排気浄化装置を構成することを特徴とする。
また、請求項2の発明では、請求項1において、前記リーン空燃比運転の実施期間に前記窒素酸化物吸蔵触媒の捕捉された窒素酸化物の量を検出する窒素酸化物捕捉量検出手段をさらに有し、前記制御手段は、さらに、該窒素酸化物捕捉量検出手段により検出された量の窒素酸化物を還元除去するよう前記リッチ空燃比運転の実施条件を設定し、該リッチ空燃比運転の実施条件に基づいて前記リッチ空燃比運転を実施しつつ、前記リーン空燃比運転と該リッチ空燃比運転とを繰り返すよう前記空燃比調整手段を制御することを特徴とする。
また、請求項3の発明では、請求項1または2において、前記制御手段は、前記リーン空燃比運転の連続運転時間が所定時間経過したときには、前記設定されたリーン空燃比運転の実施期間に拘わらず前記リッチ空燃比運転に切り換えることを特徴とする。
本発明の請求項1の内燃機関の排気浄化装置によれば、NOxのパージ処理を行う際、リーン空燃比運転の実施期間を窒素酸化物吸蔵触媒での排気中の窒素酸化物の浄化率が所定値以下になるまでの期間に設定し、当該リーン空燃比運転の実施期間に基づいてリーン空燃比運転を実施しつつ、リーン空燃比運転とリッチ空燃比運転とを繰り返すようにしたので、NOxのパージ処理を行う際において、窒素酸化物の浄化率が所定値以下にならずに窒素酸化物の浄化率が十分に高く維持されている限りリーン空燃比運転を継続するようにできる。
したがって、リーン空燃比運転を十分に長い期間実施してリッチ空燃比運転とリーン空燃比運転との切り換えの頻度、即ちリッチ空燃比運転の前後のリーン空燃比運転での排気中の酸素によってリッチ空燃比運転における排気中のHC、COが無駄に消費(酸化)されてしまう頻度を少なくでき、故に窒素酸化物吸蔵触媒に流入したHC、COを効率的にパージ処理に使用することができ、リッチ空燃比運転時間を増加したり燃料噴射量を更に増量させる必要もなく、燃費の低下を防止しつつ、窒素酸化物吸蔵触媒の排気浄化性能を十分に維持することができる。
また、請求項2の内燃機関の排気浄化装置によれば、リーン空燃比運転の実施期間に窒素酸化物吸蔵触媒に捕捉された量の窒素酸化物を還元除去するようリッチ空燃比運転の実施条件を設定し、当該リッチ空燃比運転の実施条件に基づいてリッチ空燃比運転を実施しつつ、リーン空燃比運転とリッチ空燃比運転とを繰り返すようにしたので、NOxのパージ処理を行う際、リーン空燃比運転の実施期間における窒素酸化物吸蔵触媒への窒素酸化物の捕捉量に基づいてリッチ空燃比運転を十分に実施するようにできる。
したがって、リーン空燃比運転を十分に長い期間実施するのみならずリッチ空燃比運転を十分に実施してリッチ空燃比運転とリーン空燃比運転との切り換えの頻度をさらに少なくでき、燃費の低下を防止しつつ、窒素酸化物吸蔵触媒の排気浄化性能をさらに十分に維持することができる。
また、請求項3の内燃機関の排気浄化装置によれば、窒素酸化物吸蔵触媒での窒素酸化物の浄化率に基づき設定されたリーン空燃比運転の期間に拘わらず、リーン空燃比運転の連続運転時間が所定時間経過したときには、リーン空燃比運転からリッチ空燃比運転に切り換えるので、所定時間を適宜設定することにより、窒素酸化物の浄化率が所定値以下にならない場合において窒素酸化物吸蔵触媒における窒素酸化物の浄化率を確実に高く維持しつつNOxのパージ処理を実施することができ、窒素酸化物吸蔵触媒の排気浄化性能をより一層十分に維持することができる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の構成図である。
図1に示すように、内燃機関であるエンジン本体(以下、エンジンという)1としては、例えば、燃料噴射モードを切り換えることで吸気行程での燃料噴射(吸気行程噴射モード)とともに圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射モード)を実施可能な筒内噴射型リーンバーンエンジンが採用される。詳しくは、このエンジン1は、吸気行程噴射モードでは、主として理論空燃比(ストイキオ)での運転モードの他、リッチ空燃比での運転モード(以下、リッチ運転モード)を選択可能であり、圧縮行程噴射モードでは、主としてリーン空燃比での運転モード(以下、リーン運転モード)を選択可能である。
同図に示すように、エンジン1のシリンダヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃料を燃焼室内に直接噴射可能である。
点火プラグ4には高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。また、燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タンクを擁した燃料供給装置(図示せず)が接続されている。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料ポンプと高圧燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧或いは高燃圧で供給し、この燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向けて所望の燃圧で噴射可能である。
シリンダヘッド2には、各気筒毎に略直立方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞれ接続されている。なお、吸気マニホールド10には吸入空気量を調節する電磁式のスロットル弁14が設けられている。スロットル弁14には、その開度を検出するスロットルポジションセンサ(TPS)16が設けられている。
また、シリンダヘッド2には、各気筒に略水平方向に排気ポートが形成されており、各排気ポートと連通するようにして排気マニホールド20の一端がそれぞれ接続されている。
排気マニホールド20の他端には、排気管22が接続されており、この排気管22には、排気マニホールド20の近傍に位置して三元触媒24が介装されている。三元触媒24は、担体に活性貴金属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd),銅(Cu)、コバルト(Co)、銀(Ag)のいずれかを有し、活性状態でHC、CO及びNOxを除去する。
排気管22のうち三元触媒24の下流部分には、NOx吸蔵触媒30が介装されている。NOx吸蔵触媒30は、例えば、白金(Pt),パラジウム(Pd)等の貴金属を含んだ担体に、バリウム(Ba),カリウム(K)等のNOx吸蔵剤を担持させて構成されており、リーン空燃比雰囲気(酸化雰囲気)下でNOxを捕捉する一方、リッチ空燃比雰囲気(還元雰囲気)下で、捕捉しているNOxを放出し、排気中のHC、COと反応させて還元する機能を有している。
そして、排気管22の三元触媒24の上流側部分には、O濃度に基づき排気の空燃比を検出する空燃比センサ32が設けられている。
また、NOx吸蔵触媒30には、触媒温度Tcatを検出する触媒温度センサ36が設けられ、NOx吸蔵触媒30の上流及び下流には、NOxセンサ38、40が夫々設けられている。上流側のNOxセンサ38は、NOx吸蔵触媒30へ流入するNOxの流入量Qiを検出する一方、下流側のNOxセンサ40は、NOx吸蔵触媒30から流出するNOxの流出量Qoを検出する。
ECU(電子コントロールユニット)60は、エンジン1等の制御を行うよう構成され、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を含んで構成されている。タイマカウンタは、特にエンジン1の運転時間を計測可能である。
ECU60の入力側には、上述したTPS16、空燃比センサ32、触媒温度センサ36、NOxセンサ38、40等の各種センサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU60の出力側には、燃料噴射弁6、点火コイル8、スロットル弁14等の各種出力デバイスが接続されており、これら各種出力デバイスには各種センサ類からの検出情報に基づきECU60において演算された燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期等がそれぞれ出力され、これにより、適正なタイミングでスロットル弁14が開閉操作され、燃料噴射弁6から適正量の燃料が適正なタイミングで噴射されるとともに、点火プラグ4により適正なタイミングで火花点火が実施される。
詳しくは、ECU60では、各種センサ類からの検出情報に基づいて燃料噴射モードを決定するとともにエンジン1の筒内における目標空燃比を設定するようにしており、燃料噴射量は当該目標空燃比に応じて設定される。なお、目標空燃比に応じて燃料噴射量が設定されることにより、排気管22内における排気の空燃比が目標空燃比に呼応して調整される(空燃比調整手段)。
更に、ECU60は、リーン運転モード中において、NOx吸蔵触媒30に捕捉されたNOxを放出し還元すべく定期的にNOxのパージ処理を行うように構成されている。詳しくは、ECU60は、NOxセンサ38、40からのNOxの流入量Qi情報及び流出量Qo 情報に基づき、触媒温度センサ36からの触媒温度Tcat情報をも考慮しながら燃料噴射弁6を制御し、NOxのパージ処理を行うよう構成されている。
具体的には、NOxのパージ処理では、燃料噴射弁6を制御して、排気の空燃比をリッチである設定空燃比R1にするリッチ空燃比運転(以下、リッチ運転)とリーンにするリーン空燃比運転(以下、リーン運転)とを繰り返すようにする(制御手段)。
図2は、上記パージ処理を実行するためのECU60における制御手順を示すフローチャートであり、以下同フローチャートに沿い本発明に係るNOxのパージ処理について説明する。
本ルーチンはリーン運転モードでのリーン運転の開始に伴い実行され、先ず、ステップS10では、NOxセンサ38からNOxの流入量Qiを入力し、ステップS12に進む。
ステップS12では、NOxセンサ40からNOxの流出量Qoを入力し、ステップS14に進む。
ステップS14では、NOx浄化率Rpを演算する。NOx浄化率Rpは、流入量Qiに対する、NOx吸蔵触媒30におけるNOxの捕捉量の割合であって、Rp=(Qi−Qo)/Qiにより演算される。そして、ステップS16に進む。
ステップS16では、リーン継続設定時間Tpを設定する。詳しくは、リーン継続設定時間Tpは、ステップS14において演算されたNOx浄化率Rpに基づいて設定される。具体的には、リーン運転が開始されてからNOx浄化率Rpが所定値以下になるまでのエンジン1の運転時間をタイマカウンタで計測しておき、当該運転時間をリーン継続設定時間Tpとして設定する。そして、ステップS18に進む。
ステップS18では、ステップS16において設定されたリーン継続設定時間Tpが、所定時間T1以下であるか否かを判別する。ここに、所定時間T1は、NOx浄化率Rpが上記所定値まで低下しないような場合であっても強制的にNOxのパージ処理が実施されるよう、NOx浄化率Rpに関係なく適宜実験等に基づいて予め設定された値である。リーン継続設定時間Tpが所定時間T1以下と判定された場合は、ステップS20に進む。
ステップS20では、ECU60のタイマカウンタにより計測されているエンジン1の運転時間であるリーン継続時間Tcがリーン継続設定時間Tp以上になったか否か、即ちNOx浄化率Rpが所定値以下になったか否かを判別する。リーン継続時間Tcがリーン継続設定時間Tp未満であると判定された場合は、ステップS10に戻る一方、リーン継続設定時間Tp以上、即ちNOx浄化率Rpが所定値以下になったと判定された場合は、ステップS24に進む。
一方、上記ステップS18の判別により、リーン継続設定時間Tpが所定時間T1より多いと判定された場合は、ステップS22に進む。
ステップS22では、リーン継続時間Tcが所定時間T1以上であるか否かを判別する。リーン継続時間Tcが所定時間T1未満と判定された場合は、ステップS10に戻る一方、所定時間T1以上と判定された場合は、上記同様ステップS24に進む。
ステップS24では、触媒温度センサ36から触媒温度Tcatを入力し、ステップS26に進む。
ステップS26では、NOx吸蔵触媒30におけるNOxの蓄積量Qtを演算する(窒素酸化物捕捉量検出手段)。蓄積量Qtは、ステップS10において入力されたNOxの流入量QiとステップS14において演算されたNOx浄化率Rpから演算され、更に、ステップS24において入力された触媒温度Tcatにより補正されて求められる。具体的には、例えば、NOxの流入量QiにNOx浄化率Rpを乗算した値をリーン継続時間Tcに亘り積算し、当該積算値に触媒温度Tcatに応じて設定された補正係数を乗算して求める。そして、ステップS28に進む。
ステップS28では、パージ処理の処理条件(リッチ空燃比運転の実施条件)としてのリッチ運転時間Ttを演算する。このリッチ運転時間Ttは、排気の空燃比が設定空燃比R1である状況下において、上記NOxの蓄積量QtのNOxをNOx吸蔵触媒30から還元除去するために必要な時間である。具体的には、このリッチ運転時間Ttの演算は、例えばあらかじめECU60の記憶装置に記憶させておいたマップから設定空燃比R1と蓄積量Qtに応じて読み出すことによって行えばよい。なお、パージ処理の処理条件として、このように排気の空燃比を一定にしてリッチ運転時間Ttを設定するのではなく、リッチ運転時間Ttを一定にして排気の空燃比(リッチ空燃比)を設定してもよい。そして、ステップS30に進む。
ステップS30では、NOxのパージ処理を実施する。即ち、ステップS28において演算された処理条件に基づいて、燃料噴射弁6を制御し、リッチ運転を行う。そして、ステップS32に進む。
ステップS32では、計測したリーン継続時間Tcを0にリセットする。そして、リーン運転モードである限り本ルーチンを繰り返し実行する。これにより、リッチ運転とリーン運転とが交互に繰り返し実効される。
このように、本発明に係る排気浄化装置では、NOxのパージ処理においてリッチ運転とリーン運転とを繰り返し実施し、この際、リーン継続設定時間Tp、即ちリーン運転の連続運転時間をNOx吸蔵触媒30におけるNOx浄化率Rpに基づいて設定するようにしており、さらにパージ処理の処理条件としてリッチ運転時間Tt、即ちリッチ運転の連続運転時間をNOx浄化率Rpに基づくNOxの蓄積量Qtに基づいて設定するようにしている。したがって、リーン運転及びリッチ運転の連続運転時間をNOx浄化率RpやNOxの捕捉状態に応じて最適な時間に設定することができる。
即ち、図3を参照すると、NOxのパージ処理におけるリーン運転時間及びリッチ運転時間が従来の場合(設定条件A)と上記本発明に係るNOxのパージ処理において設定した場合(設定条件B)とで比較して示されているが、本発明に係るNOxのパージ処理を実施することにより、同図に示すように、リーン運転時間とリッチ運転時間とを共に比較的長い時間に設定することができる。
図3によれば、設定条件Aと設定条件Bとでリーン運転時間とリッチ運転時間との比が同一であるため、設定条件Bのリーン運転時間とリッチ運転時間とがそれぞれ設定条件Aの2倍に設定されている。
このようにリーン運転時間とリッチ運転時間とを比較的長い時間に設定できると、リーン運転とリッチ運転との切り換えの頻度が少なくなり、同図に示すように、リッチ運転とリーン運転とが切り換わった直前または直後のリッチ運転時間帯TnではNOx吸蔵触媒30の上流側の排気通路22においてリッチ運転とリーン運転との切換時の前後の排気が混ざり合い、リッチ運転時間Tnの直前または直後のリーン運転時における排気中の酸素によりリッチ運転によって供給されるHCやCOが無駄に消費されてしまうのであるが、このようなリーン運転時の排気中の酸素によるリッチ運転時のHC、COの無駄な消費の機会が低減される。
具体的には、図3によれば、リーン運転時間とリッチ運転時間との比は設定条件AとBとで同一であるので、一定期間内でのパージ処理における燃料の使用量が同一となるところ、設定条件Bの場合は設定条件Aに対して同一期間内でのリーン運転とリッチ運転の切換回数が半分になり、故に時間帯Tnの合計時間も略半分になり、リーン運転時における排気中の酸素によるHC、COの無駄な消費量が略半分に減少する。
したがって、本発明に係る設定条件Bでは、従来の設定条件Aと比較すると、実際にパージ処理に使用されるHC、COを十分に確保できることになり、パージ処理を効率よく実施することができる。
これより、図4を参照すると、上記各設定条件におけるNOx浄化率Rpの推移が比較して示されているが、同図に示すように、設定条件Aによるパージ処理を行った場合には、多くのHC、COが排気中の酸素によって無駄に消費されてNOx浄化率Rpは徐々に低下してしまうのに対し、本発明に係る設定条件Bによるパージ処理を行った場合には、NOx浄化率は十分に高く維持される。
以上説明したように、本発明に係る排気浄化装置によれば、NOx浄化率Rpに基づいてリーン運転時間を最適な時間に設定することにより、即ちリーン運転の開始からNOx浄化率Rpが所定値以下となるまでの間に亘りリーン継続設定時間Tpを十分に長く設定することにより、リーン運転とリッチ運転との切り換えの頻度を少なくして、NOx吸蔵触媒30においてHC、COを効率よくパージ処理に利用するようにでき、パージ処理のためにリッチ運転時間を増加したり燃料噴射量を更に増量させる必要もなく、燃費の低下を防止しつつ、NOx吸蔵触媒30の排気浄化性能を十分に維持することができる。
さらに、NOx吸蔵触媒30におけるNOxの蓄積量Qtに応じてリッチ運転時間Ttを十分に長く、或いは排気の空燃比を十分にリッチに設定することにより、リーン運転とリッチ運転との切り換えの頻度をさらに少なくして、NOx吸蔵触媒30の排気浄化性能をさらに十分に維持することができる。
また、リーン継続設定時間Tpが所定時間T1以下であるような場合には、NOx浄化率Rpに拘わらずリーン継続時間Tcが所定時間T1以上になったときにNOxのパージ処理を行うようにしているので、NOx浄化率Rpが所定値まで低下しないような場合において高いNOx浄化率Rpを維持しつつNOxのパージ処理を実施することができ、NOx吸蔵触媒30の排気浄化性能をより一層十分に維持することができる。
なお、上記実施形態では、NOx還元触媒30へのNOxの流入量Qiを、NOxセンサ38により、触媒温度Tcatを触媒温度センサ36により検出しているが、これらをエンジン回転速度や燃料噴射量等のエンジン1の運転状態に基づいて演算により求めてもよい。
また、本実施形態では、エンジン1として筒内噴射型ガソリンエンジンを用いるようにしたが、これに限られず、ディーゼルエンジンのように排気空燃比がリーンになる内燃機関に本発明を適用することもできる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の構成図である。 パージ処理を実行するためのECUにおける制御手順を示すフローチャートである。 パージ処理におけるその設定条件とNOx浄化率との関係を説明する説明図である。 各設定条件におけるNOx浄化率の推移を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
6 燃料噴射弁
30 NOx吸蔵触媒
38 NOxセンサ
40 NOxセンサ
60 電子コントロールユニット(ECU)

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、リーン空燃比雰囲気下で排気中の窒素酸化物を捕捉し、この捕捉した窒素酸化物をリッチ空燃比雰囲下で還元除去する窒素酸化物吸蔵触媒と、
    前記内燃機関の排気の空燃比を調整する空燃比調整手段と、
    前記窒素酸化物吸蔵触媒での排気中の窒素酸化物の浄化率を検出する浄化率検出手段と、
    前記空燃比をリーンにするリーン空燃比運転の開始から前記浄化率検出手段により検出された前記浄化率が所定値以下になるまでの期間を前記リーン空燃比運転の実施期間として設定し、該リーン空燃比運転の実施期間に基づいて前記リーン空燃比運転を実施しつつ、該リーン空燃比運転と前記空燃比をリッチにするリッチ空燃比運転とを繰り返すよう前記空燃比調整手段を制御する制御手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記リーン空燃比運転の実施期間に前記窒素酸化物吸蔵触媒の捕捉された窒素酸化物の量を検出する窒素酸化物捕捉量検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、さらに、該窒素酸化物捕捉量検出手段により検出された量の窒素酸化物を還元除去するよう前記リッチ空燃比運転の実施条件を設定し、該リッチ空燃比運転の実施条件に基づいて前記リッチ空燃比運転を実施しつつ、前記リーン空燃比運転と該リッチ空燃比運転とを繰り返すよう前記空燃比調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記制御手段は、前記リーン空燃比運転の連続運転時間が所定時間経過したときには、前記リーン空燃比運転の実施期間に拘わらず前記リッチ空燃比運転に切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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