JP2007309182A - 船外機 - Google Patents

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Hidemasa Kanbe
秀方 神戸
Hiroyuki Tsunekawa
弘之 恒川
Shintaro Kawaguchi
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Abstract

【課題】簡単な構造で、リターン通路を通過する燃料を冷却する。
【解決手段】
船体側に設けられる燃料タンク55内の燃料を、カウル3内に設けられるべ一パセパレータ53を介してエンジン10に供給する船外機1において、カウル3内に設けられ燃料をベーパセパレータ53に圧送する1次ポンプ52と、1次ポンプ52から吐出された燃料の余剰分を再び1次ポンプ52の吸込口側に戻すリターン通路52bと、リターン通路52bに配置され、冷却水により燃料を冷却する燃料クーラ90とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置を備える船外機に関する。
船外機には燃料供給装置が備えられ、この燃料供給装置には、船体側から燃料を燃料配管を介して低圧の1次ポンプによりベーパセパレータに供給し、ベーパセパレータ内の燃料を高圧の2次ポンプによりエンジンの燃料噴射弁に供給するものがある。この燃料をべ一パセパレータに供給する低圧の1次ポンプの吐出口から吐出された燃料の余剰分をリターンホースにより低圧の1次ポンプの吸込口側に戻す構造が知られている(特許文献1)。
特開2002-161813号公報
このように、船外機においては、カウル内に燃料供給装置が配置されており、エンジンの熱の影響を受けるが、特にポンプ部分はエンジン壁面からの伝熱と、電動ポンプを用いる場合自ら発熱するため、ポンプ部分は燃料配管部分に比べて温度が高くなり、ポンプ部分を通過する燃料が加熱される。よって、リターン通路を通過する燃料は、一旦ポンプ部分を通って加熱された後再びポンプ部分に供給されるので、さらに加熱され蒸散する虞がある。
この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、リターン通路を通過する燃料を冷却する船外機を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、
船体側に設けられる燃料タンク内の燃料を、カウル内に設けられるべ一パセパレータを介してエンジンに供給する船外機において、
前記カウル内に設けられ前記燃料を前記ベーパセパレータに圧送する1次ポンプと、
前記1次ポンプから吐出された燃料の余剰分を再び前記1次ポンプの吸込口側に戻すリターン通路と、
前記リターン通路に配置され、冷却水により燃料を冷却する燃料クーラとを備えることを特徴とする船外機である。
請求項2に記載の発明は、
前記船外機には、船外から水をくみ上げる水ポンプと、前記水ポンプと前記エンジンとを連通するエンジン冷却水供給通路が設けられており、
前記エンジン冷却水供給通路から分岐する分岐冷却水通路を設け、
前記分岐した分岐冷却水通路により冷却水を前記燃料クーラに導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載の船外機である。
請求項3に記載の発明は、
前記燃料クーラは前記リターン通路に隣接して配置され、
冷却水が前記リターン通路と並行かつ前記リターン通路内の燃料の流れとは逆向きに流れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の船外機である。
請求項4に記載の発明は、
少なくとも前記1次ポンプ、前記リターン通路、前記燃料クーラを収納した密閉容器を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の船外機である。
請求項5に記載の発明は、
前記1次ポンプは、電動ポンプであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の船外機である。
請求項6に記載の発明は、
前記リターン通路の不良時にサブリリーフバルブが作動して、前記1次ポンプから吐出された燃料を再び1次ポンプの吸込口側に戻すサブリターン通路を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の船外機である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、1次ポンプから吐出された燃料の余剰分を再び1次ポンプの吸込口側に戻すリターン通路に燃料クーラを配置したから、リターン通路を通過する燃料が燃料クーラにより冷却され、燃料が蒸散することを防止できる。
請求項2に記載の発明では、エンジンを冷却する前の冷却水を燃料クーラに導入するため冷却効率が向上し、かつエンジンを冷却する冷却水を利用する簡単な構造である。
請求項3に記載の発明では、冷却水がリターン通路と並行かつリターン通路内の燃料の流れとは逆向きに流れ、燃料の流れと冷却水の流れを対向させることで、熱伝達率が向上し、冷却効率が向上する。
請求項4に記載の発明では、少なくとも1次ポンプ、リターン通路、燃料クーラを収納した密閉容器を備えており、密閉容器によりエンジンの熱が1次ポンプに伝わりにくくなり、1次ポンプが加熱されることを抑制できる。また、燃料クーラにより密閉容器内の空気が冷却され、1次ポンプを冷却することができる。また、エンジンルーム内に水が浸入して滞留したとしても、1次ポンプが水に漏れることがなく、1次ポンプが海水などにより腐食したり固着することを防ぐことができる。
請求項5に記載の発明では、1次ポンプは、電動ポンプであり、燃料吐出圧の設定やレイアウトの自由度が高めることができる。
請求項6に記載の発明では、リターン通路の不良時にサブリリーフバルブが作動して、1次ポンプから吐出された燃料を再び1次ポンプの吸込口側に戻すサブリターン通路を備え、リターン通路の不良時に燃料をリリーフさせて燃圧上昇及び過吐出を防ぐことができる。
以下、この発明の船外機の実施の形態について説明するが、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。この実施の形態では、船外機の前側を船体側とし、船外機の前側を船体側に対して反対側を示し、鉛直方向を上下方向とする。
図1は船外機の側面図、図2は船外機のエンジンの配置を示す側面図、図3は船外機のエンジンの配置を示す平面図、図4は船外機のエンジンの配置を示す前面図、図5は密閉容器に内蔵された1次ポンプ、リターン通路、燃料クーラの構造を示す図である。
図1に示すように、船外機1は推進ユニット2を有し、そのハウジング部分がカウル3とアッパーケース4とロアーケース5により構成されていて、上方のカウル3にはクランク軸10aを縦置きにしたエンジン10が収納され、下方のロアーケース5にはエンジン10によって回転駆動されるプロペラ6が設けられている。エンジン10は、気筒10bを船体側に対して反対側になるように配置されている。中央のアッパーケース4からロアーケース5にはエンジン10のクランク軸10aからの動力伝達機構11や排気通路など(図示せず)が収納されていて、エンジン10によって動力伝達機構11を介してプロペラ6が回転駆動される。動力伝達機構11はドライブ軸12、シフト切換機構13及びプロペラ軸14などから構成される。
エンジンルーム15を形成するカウル3はトップカウル3aとボトムカウル3bとにより構成され、トップカウル3aの後側部に形成されたエンジン10の吸気取り入れ口3a1からエンジンルーム15内に空気が取り入れられる。アッパーケース4の上端とボトムカウル3bの間には、カウル3内とアッパーケース4内を仕切るようにエキゾーストガイド16が配設され、このエキゾーストガイド16の上面にエンジン10が固定されている。
ボトムカウル3bは、エキゾーストガイド16の上面周縁部にボルト締めにより固着され、エキゾーストガイド16の下面周縁部にアッパーケース4の上端がボルト締めにより固着され、アッパーケース4の上部とエキゾーストガイド16の周囲を覆うようにエプロン17が装着されている。エンジン10を上方から覆うトップカウル3aは、エキゾーストガイド16に固着されたボトムカウル3bに対して、上方から開閉自在に装着されて、着脱自在に連結されている。
この船外機1は船体20の後端部に取付けられるが、船体20の後尾板20aにはクランプブラケット21が固定され、このクランプブラケット21にはスイベルブラケット22がチルト軸23によって回動自在に枢着され、このスイベルブラケット22には推進ユニット2が操舵軸24回りに回動自在に枢着されている。
また、船外機1には、ドライブ軸12により駆動され船外から冷却水をくみ上げる水ポンプ95と、水ポンプ95によりくみ上げられた冷却水をエンジン10に供給する冷却水通路96が設けられている。冷却水通路96は、ロアーケース5に開口する取水口5aと水ポンプ95を連通する水パイプ96aと、水ポンプ95とエンジン10を連通するエンジン冷却水供給通路96bからなる。
図2乃至図5に示すように、エンジン10は、4サイクルV型8気筒エンジンであり、エンジン10のシリンダブロック30の前側合面にはクランクケース31が接続され、後側合面にはシリンダヘッド32が接続され、シリンダヘッド32のカム室側開口はヘッドカバー33で覆われている。エンジン10は航走時状態では、ヘッドカバー33及びシリンダヘッド32が船体前後方向後向きとなる。
シリンダブロック30には、左,右気筒10bが、これらの軸線がVバンクをなすように形成されている。シリンダヘッド32には、気筒当たり吸気弁開口32a及び排気弁開口32bが形成され、それぞれの吸気弁開口32a及び排気弁開口32bはVバンク内の燃焼室32dに連通している。
また、排気弁開口32bは排気ポート32cによりVバンク内に導出され、各バンク毎の排気マニホールド34に集合するように連通されており、排気ガスは排気マニホールド34によりエンジン下方に導かれて水中に排出される。
吸気弁開口32aは、吸気ポート32eによりシリンダヘッド32の側壁に導出されており、吸気ポート32eの外部接続開口32fには吸気マニホールド36が接続されている。このようにして、吸気ポート32e及び吸気マニホールド36により、吸気弁開口32aから略円弧状をなすように船体前方に屈曲する屈曲部39が形成され、さらに屈曲部39に続いてスロットルバルブ(図示せず)を内蔵するスロットルボディ37が接続され、これによりにより前方に延びる吸気通路Aが構成されている。スロットルボディ37の上流側には吸気サイレンサ38が接続され、吸気サイレンサ38は所定の容積を有する。
シリンダヘッド32の各気筒における吸気ポート32e部分に燃料噴射弁40が挿入配置されている。燃料噴射弁40の噴射ノズルは燃焼室32dに臨んでおり、筒状の燃料供給レール41がクランク軸10aと平行に、かつシリンダヘッド32の外方に位置するよう配設されている。
燃料噴射弁40に燃料を供給するための燃料供給装置50は、主として、エンジン10の側壁前部に燃料フィルタ57、密閉容器58内に内蔵された燃料供給用の低圧の1次ポンプ52、ベーパセパレータ53で構成されている。
この燃料供給装置50では、船体側に搭載された燃料タンク55内の燃料が低圧の1次ポンプ52の駆動により低圧の燃料配管54a、燃料フィルタ57、低圧の燃料配管54b、1次ポンプ52を介してベーパセパレータ53に供給される。1次ポンプ52の吐出口52aから吐出された燃料の余剰分はリターン通路52bにより1次ポンプ52の吸込口52c側に戻される。
ベーパセパレータ53に内蔵された1次ポンプ52の駆動により燃料が燃料配管56を介して高圧の2次ポンプ42に供給され、この2次ポンプ42で昇圧された燃料が高圧の燃料配管43及び左,右分岐ホース44を介して左,右の燃料供給レール41の上端部に供給される。そして、燃料噴射弁40の噴射ノズルが開とされている、燃料が燃焼室32d内に噴射供給される。
次に、図5に基づいて、密閉容器58内に内蔵された1次ポンプ52、リターン通路52b、燃料クーラ90などの構成について詳細に説明する。1次ポンプ52は、密閉容器58の中央部に配置され、この1次ポンプ52の吐出口52aから燃料が吐出され、この吐出側にはフィルタ91を備えられている。フィルタ91でろ過された燃料は、燃料配管56を介してべ一パセパレータ53に圧送する。リターン通路52bは、密閉容器58の側壁に沿って配置され、このリターン通路52bにはレギュレータ92が配置され、このレギュレータ92の圧力調整で1次ポンプ52から吐出された燃料の余剰分を再び1次ポンプ52の吸込口52c側に戻す。
リターン通路52bには、冷却水により燃料を冷却する燃料クーラ90が備えられ、この燃料クーラ90には、図1に示されるエンジン冷却水供給通路96bから分岐する分岐冷却水通路96cにより、冷却水が供給される。それによりリターン通路52bの燃料が冷却され、リターン通路52bの燃料の温度上昇を防ぐことができる。この燃料クーラ90によりリターン通路52bの燃料を冷却した後、冷却水が再びエンジン冷却水供給通路96bに合流してエンジン10に送られ、この冷却水はエンジン10を循環して冷却する。
エンジン冷却水供給通路96bから分岐する分岐冷却水通路96cを設け、分岐冷却水通路96cにより冷却水を燃料クーラ90に導くようにしたので、ユンジン10を冷却する前の冷却水を燃料クーラ90に導入することができ、冷却効率が向上し、かつ専用の冷却水の供給構造が不要な簡単な構造である。
また、燃料クーラ90はリターン通路52bに隣接して配置され、冷却水がリターン通路52bと並行かつリターン通路52b内の燃料の流れ(矢印X方向)とは逆向きに流れ(矢印Y方向)るように構成されている。詳しくは、燃料クーラ90における冷却水入口90aは、リターン通路52b内の燃料流れの下流側52b1に設けられ、冷却水出口90bは、リターン通路52b内の燃料流れの上流側52b2に設けられている。それにより、燃料の流れと冷却水の流れを対向させることができ、熱伝達率が向上し、冷却効率が向上する。
1次ポンプ52は、電動ポンプであり、燃料吐出圧の設定やレイアウトの自由度が高めることができ、なおかつ電動ポンプ自体の発熱を抑制できる。
このように、1次ポンプ52から吐出された燃料の余剰分を再び1次ポンプ52の吸込口側に戻すリターン通路52bに燃料クーラ90を配置したから、リターン通路52bを通過する燃料が燃料クーラ90により冷却され、燃料が蒸散することを防止できる。
また、密閉容器58の内部に、少なくとも1次ポンプ52、リターン通路52b、燃料クーラ90、フィルタ91を収納しており、この密閉容器58によりエンジン10の熱が1次ポンプ52、リターン通路52b、燃料クーラ90、フィルタ91に伝わりにくくなり、加熱されることを抑制できる。また、燃料クーラ90により密閉容器58内の空気が冷却され、1次ポンプ52、リターン通路52b、燃料クーラ90、フィルタ91を冷却することができる。また、エンジンルーム15内に水が浸入して滞留したとしても、1次ポンプ52、リターン通路52b、燃料クーラ90、フィルタ91が水に漏れることがなく、特に1次ポンプ52が海水などにより腐食したり固着することを防ぐことができる。
そして、ベーパセパレータ53にはキャニスタ60が取付け固定されている。このキャニスタ60は、ベーパセパレータ53に連通接続されたケース60a内に活性炭等の吸着活性剤60bを充填してなるものである。ペーパセパレータ53内のベーパはキャニスタ60内に進入し、ここでベーパ中の燃料が吸着される。なお、燃料が吸着分離された空気は排出管61を通ってカウル3内に放出されるようになっている。キャニスタ60は、左側の吸気マニホールド36の下方に位置し、ベーパセパレータ53及びキャニスタ60は、図2及び図4に示すように、シリンダブロック30の左側にVバンクによって形成されるデットスペースK1に配置され、コンパクトな配置になっている。
また、燃料フィルタ57はトップカウル3aとボトムカウル3bとにより構成されるカウル3内において、エンジン10のクランク軸10aに対してシリンダヘッド32とは逆側に設置され、エンジン10の船体側に設置されて吸気サイレンサ38の船体側に位置している。燃料フィルタ57は、カウル3内の吸気サイレンサ38の吸気開口38aよりも下方に位置し、トップカウル3aの下開口部3a2の近傍に位置している。
この燃料フィルタ57は、本体部57aと、キャップ部57bと、フィルタ部57cとを有し、本体部57aをブラケット59に締め付け固定している。ブラケット59は、吸気サイレンサ38の船体側に固定されている。本体部57aには雌ネジが形成され、キャップ部57bには雄ネジが形成され、ネジ構造によって着脱自在になっている。本体部57aには供給開口57a2と、排出開口57a3が形成され、供給開口57a2には低圧の燃料配管54aが接続され、排出開口57a3には低圧の燃料配管54bが接続されている。
この燃料フィルタ57は、断熱材70で覆われており、断熱材70は、燃料フィルタ57の形状に適合する形状に形成されている。断熱材70が本体部57aを覆う部分70aと、キャップ部57bを覆う部分70bとの複数の部分からなり、この複数の部分により燃料フィルタ57を被覆している。この断熱70が発泡ゴムであり、本体部57aを覆う部分70aが本体部57aの外形形状に適用するように予め形成され、キャップ部57bを覆う部分70bがキャップ部57bの外形形状に適合するように予め形成されている。
燃料フィルタ57を、断熱70で覆うことで、燃料フィルタ57がエンジン10の熱により加熱されるのを防止でき、燃料の蒸散を防ぐことができる。また、断熱70は、燃料フィルタ57の形状に適合する形状であり、断熱70がフィルタ形状に適合しているので、燃料フィルタ57と断熱70の間に隙間ができにくく断熱効率が向上する。また、断熱70は複数の部分からなり、複数の部分により燃料フィルタ57を被覆することで、本体部57aを覆う部分70aが本体部57aに、またキャップ部57bを覆う部分70bがキャップ部57bに別々にして容易に装着することができる。また、本体部57aからキャップ部57bを取り外してフィルタ部57cを清掃したり、フィルタ部57cを新たなものと交換する場合でも断熱70を燃料フィルタ57に装着しやすくなり、組立が簡単となり、交換やメンテナンス作業も向上する。
また、これらの作業時には、燃料フィルタ57は、カウル3内において、エンジン10の船体側に設置されており、作業者が船体側からトップカウル3aをボトムカウル3bからはずして装着しやすく、組立が簡単となり、燃料フィルタ57の交換やメンテナンス作業も向上する。
また、燃料フィルタ57は、カウル3内において、エンジン10のクランク軸10aに対してシリンダヘッド32とは逆側に設置されており、シリンダヘッド32から延出する排気マニホールド34から燃料フィルタ57を離間させることができ、燃料フィルタ57の加熱をより抑制できる。
また、燃料フィルタ57は、カウル3内の吸気サイレンサ38の吸気開口38aよりも下方に位置し、トップカウル3aの下開口部3a2の近傍に位置しており、カウル3内のエンジンルーム15では、吸気サイレンサ38の吸気開口38aに向かってエンジン10により加熱された空気も流れるが、その流れの影響を受けない位置であるから燃料フィルタ57が加熱されることをより抑制できる。
この燃料フィルタ57に接続される燃料配管54の少なくとも一部、燃料配管54a,54bも断熱材71,72で覆われている。この燃料配管54aは、ボトムカウル3bの右前側3b11から貫通してボトムカウル3bの右内側に延び、吸気サイレンサ38の近傍で吸気サイレンサ38の下方を通過するように屈曲して燃料フィルタ57の下方から曲げて立ち上げ、燃料フィルタ57の左側から供給開口57a2に接続されている。燃料配管54bは、燃料フィルタ57の右側の排出開口57a3に接続され、燃料フィルタ57の右側から燃料フィルタ57に沿って下方に延び、燃料フィルタ57の下方を通過して左側に延びて密閉容器58内に内蔵された1次ポンプ52に接続されている。
この実施の形態では、図2及び図4に示すように、船体側に搭載された燃料タンク55内の燃料を供給する低圧の燃料配管54a、燃料フィルタ57から1次ポンプ52までの低圧の燃料配管54bが燃料フィルタ57に周りや吸気サイレンサ38の下方のデッドスペースK2を利用して配管され、船体側に搭載された燃料タンク55内の燃料を供給する低圧の燃料配管54a、燃料フィルタ57から1次ポンプ52までの低圧の燃料配管54bが断熱71,72で覆われ、燃料フィルタ57だけでなく、燃料配管54の少なくとも一部も燃料の加熱をより抑制できる。特に、燃料配管54の低圧の1次ポンプ52までが断熱71,72で覆われており、燃料フィルタ57だけでなく、燃料配管54a,54bが低圧の1次ポンプ52の駆動により負圧になり蒸散しやすくなる部分であり、この燃料配管54a,54bを断熱71,72により覆うことで燃料の加熱をより抑制できる。
この断熱70、断熱71,72も発泡ゴムであり、カウル3内は水が入りやすいが、水が入ったとしても断熱性や耐久性を損なうことがなく、しかも安価に製作でき、装着しやすく、組立が簡単となり、交換やメンテナンス作業も向上する。
次に、他の実施の形態を図6に基づいて説明する。図6は密閉容器に内蔵された1次ポンプ、リターン通路、燃料クーラの構造を示す図である。この実施の形態では、図1乃至図5に示す実施の形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態の1次ポンプ52は、吐出側にフィルタ91が備えられており、吐出側とフィルタ91との間にサブリリーフバルブ97が配置されている。リターン通路52bのレギュレータ92やフィルタ91などの不良時にサブリリーフバルブ97が作動して、サブリターン通路98によって1次ポンプ52から吐出された燃料を再び1次ポンプ52の吸込口側に戻すようになっている。このように、リターン通路52bの不良時にサブリリーフバルブ97が作動して、サブリターン通路98によって1次ポンプ52から吐出された燃料を再び1次ポンプ52の吸込口側に戻すことで、リターン通路52bの不良時に燃料をリリーフさせて燃圧上昇及び過吐出を防ぐことができる。
この発明は、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置を備える船外機に適用でき、簡単な構造で、リターン通路を通過する燃料を冷却する。
船外機の側面図である。 船外機のエンジンの配置を示す側面図である。 船外機のエンジンの配置を示す平面図である。 船外機のエンジンの配置を示す前面図である。 密閉容器に内蔵された1次ポンプ、リターン通路、燃料クーラの構造を示す図である。 他の実施の形態の密閉容器に内蔵された1次ポンプ、リターン通路、燃料クーラの構造を示す図である。
符号の説明
1 船外機
2 推進ユニット
3 カウル
3a1 吸気取り入れ口
4 アッパーケース
5 ロアーケース
10 エンジン
10a クランク軸
10b 気筒
11 動力伝達機構
12 ドライブ軸
13 シフト切換機構
14 プロペラ軸 15 エンジンルーム
16 エキゾーストガイド
20 船体
20a 後尾板
21 クランプブラケット
22 スイベルブラケット
30 シリンダブロック
31 クランクケース
32 シリンダヘッド
33 ヘッドカバー
36 吸気マニホールド
37 スロットルボディ
38 吸気サイレンサ
40 燃料噴射弁
41 燃料供給レール
42 高圧の2次ポンプ
43 高圧の燃料配管
44 左,右分岐ホース44
50 燃料供給装置
52 低圧の1次ポンプ
52a 吐出口
52b リターン通路
52b1 リターン通路52b内の燃料流れの下流側
52b2 リターン通路52b内の燃料流れの上流側
52c 吸込口
53 ベーパセパレータ
54a、54b 低圧の燃料配管
55 燃料タンク
56 燃料配管
57 燃料フィルタ
58 密閉容器
70,71,72 断熱材
90 燃料クーラ
90a 冷却水入口
90b 冷却水出口
91 フィルタ
92 レギュレータ
95 水ポンプ
96 冷却水通路
96a 水パイプ
96b エンジン冷却水供給通路
96c 分岐冷却水通路
97 サブリリーフバルブ
98 サブリターン通路


Claims (6)

  1. 船体側に設けられる燃料タンク内の燃料を、カウル内に設けられるべ一パセパレータを介してエンジンに供給する船外機において、
    前記カウル内に設けられ前記燃料を前記ベーパセパレータに圧送する1次ポンプと、
    前記1次ポンプから吐出された燃料の余剰分を再び前記1次ポンプの吸込口側に戻すリターン通路と、
    前記リターン通路に配置され、冷却水により燃料を冷却する燃料クーラとを備えることを特徴とする船外機。
  2. 前記船外機には、船外から水をくみ上げる水ポンプと、前記水ポンプと前記エンジンとを連通するエンジン冷却水供給通路が設けられており、
    前記エンジン冷却水供給通路から分岐する分岐冷却水通路を設け、
    前記分岐した分岐冷却水通路により冷却水を前記燃料クーラに導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 前記燃料クーラは前記リターン通路に隣接して配置され、
    冷却水が前記リターン通路と並行かつ前記リターン通路内の燃料の流れとは逆向きに流れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の船外機。
  4. 少なくとも前記1次ポンプ、前記リターン通路、前記燃料クーラを収納した密閉容器を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の船外機。
  5. 前記1次ポンプは、電動ポンプであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の船外機。
  6. 前記リターン通路の不良時にサブリリーフバルブが作動して、前記1次ポンプから吐出された燃料を再び1次ポンプの吸込口側に戻すサブリターン通路を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の船外機。


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