JP2007309075A

JP2007309075A - 横引き改修ドレン用角度可変式ストレーナー

Info

Publication number: JP2007309075A
Application number: JP2006166672A
Authority: JP
Inventors: Shigeo Chuma; 成夫中馬
Original assignee: KISSHO KK
Current assignee: KISSHO KK
Priority date: 2006-05-18
Filing date: 2006-05-18
Publication date: 2007-11-29

Abstract

【課題】横型改修ドレンに設置する場合、ドレンの床面に接する部分と立壁に設置させる部分との角度が９０度以上になることが多く、これに対応するため床面に接する面と立壁に設置させる面との角度が変えられるように、縦向きカバーと横向きカバーとを蝶番状に枢着し、２つのカバーの角度を変えることができるタイプのストレーナーが開発されたが、横向きカバーの上に落ち葉やゴミが堆積しやすく、頻繁に堆積したゴミを取り除く必要があるなどの課題があった。
【解決手段】ストレーナーは１つの主排水面２と２つの側面３から構成され、２つの三角形の形状を持つ側面３は、その１辺を四角形の主排水面２の１辺とで蝶番状に枢着し、側面部を各々傾動することができ、且つ傾動角度を自己保持し得るように構成する。
【選択図】図１

Description

産業上の利用分野

本発明は、防水の改修工事等に使用するドレン用ストレーナーに関する。

ストレーナーは、ドレン口をきちんと覆うことでゴミの侵入を防ぎかつ多くの雨水を通過させることを目的としている。また、出きるだけ長時間、その状態が保てることを要求されている。
多くの雨水を通過させるために従来のストレーナーは、金属ネットやパンチングメタル、多孔型の鋳造品などで形作られている。

防水の改修工事の基本方式としては、既存防水層を全面撤去する「撤去方式」と、既存防水層の上に新規防水を施工する「かぶせ方式」とがある。本願発明のストレーナーは、既存ドレンの上に直接設置する「かぶせ方式」において使用する改修用ドレン用に開発したストレーナーである。「かぶせ方式」では、既存ドレンおよび周辺の既存防水層、既存押さえコンクリートを撤去することなく、既存ドレンの排水管部分に改修用ドレンを直接上から設置する。そのため、「かぶせ方式」に使用される改修用ドレン６は既存ドレン５の形状に合うように、床部分７及び立壁８とに接触する鍔部分がフレキシブルに変形する素材、例えば鉛板や樹脂製などの柔らかい素材、から構成されている。
また、改修用ドレンには排水管が横方向に延びるタイプの横引きドレンと排水管が鉛直方向に延びる縦引きドレンの２種類がある。

改修用ドレンに設置されるストレーナーについても、ドレンと同様横引きドレン用と縦引きドレン用の２つに分けられる。さらに横引きドレン用のストレーナーも、図３に示すような（ａ）床面に接する面と立壁に設置する面との角度が９０度に固定されたものと、（ｂ）底面に接する面と立壁に接する面との角度が変わるものの２種類に分けられる。

発明が解決しようとする課題

現実には横型改修ドレンには図２に示すように、ドレンの床面７に接する部分と立壁８に設置させる部分との角度が９０度以上になることが多く、またその傾斜が現場によって少しずつ異なることから、図３の（ａ）のタイプのストレーナー、すなわち床面に接する面と立壁に設置させる面との角度が固定されたストレーナーを設置した際、現場の角度に合わず隙間が発生して、上部あるいは下部に隙間ができそこから配管に流れ込んではいけない落ち葉やゴミが侵入することがあった。

図３（ｂ）のタイプ、すなわち縦向きカバー９と横向きカバー１０とを蝶番状に枢着し、２つのカバーの角度を変えることができるタイプのストレーナーを設置した場合、横向きカバー１１の上に落ち葉やゴミが堆積しやすく、頻繁に堆積したゴミを取り除く必要があった。

改修現場での多少の角度の変化に対応できる形状でなおかつ、多くの雨水を通過させ落ち葉等を堆積させにくい形状のストレーナーを作成することを目的とする。

課題を解決するための手段

本発明では、床面と立壁に設置する部分との角度が変えられ、なおかつ、ストレーナーの表面に落ち葉などのゴミが堆積しにくいような形状を持つストレーナーを提供するものである。角度を変えられる原理を図４に示す。この発明のストレーナーは、１つの主排水面２と２つの側面３から構成される。２つの三角形の形状を持つ側面３は、その１辺を四角形の主排水面２の１辺とで蝶番状に枢着し、側面部を各々傾動することができ、且つ傾動角度を自己保持し得るように構成する。図４の（ａ）は、主排水面２と２つの側面部３を蝶番状に枢着した時の展開図であり、枢着部を回転させることにより、底面に接する面と立壁に接する面の角度は変化する。すなわち、主排水面と側面部を開閉することにより、床面と立壁の側面との間の様々な角度に対応できるストレーナーとなる。また、主排水面２及び２つの側面３も床面７に対して傾斜をもつので、ゴミなどが堆積しにくい構造になる。

この発明の一実施形態を、図１に示す。
ストレーナー本体１は主排水面２と２つの三角形の側面３からなる。この主排水面と２つの側面はそれぞれの１辺で蝶番状に枢着し、その間の角度が自由に変えられるものとする。また、主排水面２及び側面３の排水面は金属ネットやパンチングメタルまたは多孔型の鋳造品などで形作られる。

主排水面２と２つの側面３が各々傾動し且つ傾動角度を自己保持し得るようにするためには、２つの方式がある。１つは、主排水２面と側面３との間にヒンジを取り付け、角度が変わるようにする方式。１つは、主面２と側面３とが１つなぎの素材、すなわち金網などを用いて、主面２と側面３とをつなぎ合わせ、その素材をストレーナーの設置現場にて折り曲げることにより主面部分と側面部分との角度を変化させる方式。その為に使われる素材については、折り曲げた後、ある程度の力が加わった場合などに耐えられるような素材、例えば、ステンレス素材で直径が１ｍｍから２ｍｍ程度の線材で構成される金網などを用いる。

発明の効果

上述した本発明により、より利便性の高い横型ストレーナーが提供できる。角度可変の操作性のよさ、なおかつゴミなどが堆積しにくい形状は、均一で無い多くの防水改修現場においてその効果を発揮する。

本発明のストレーナーにおける実施の形態の一例の斜視図、側面図及び正面図である。本発明のストレーナーをドレン管にセットした状態の一例を示す側面図である。従来の横型ドレン用ストレーナーのセットした状態を示す側面図である。本発明のストレーナーの展開図、及び側面部を傾動させた時の角度の変化を示す正面図と側面図である。

符号の説明

１．横型ストレーナー、２．主排水面、３．側面４．板バネ、５．既存ドレン、６．改修用ドレン、７．床面、８．立壁、９．縦向きカバー、１０．横向きカバー、１１．堆積物

Claims

横引きドレンに用いるストレーナーであって、１つの四角形の形状をした主排水面部と三角形の形状を持つ２つの側面部から構成され、２つの側面部と主排水面部が各々傾動し且つ傾動角度を自己保持し得るよう構成したことを特徴とするストレーナー。