JP2007308980A - ヒンジ構造 - Google Patents

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Shinichi Kamata
真一 蒲田
Ken Okamoto
憲 岡本
Yoshitaka Sotozono
佳孝 外薗
Jun Matsuda
純 松田
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Abstract

【課題】コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、第1蓋部材及び第2蓋部材をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させ得る構造簡単なヒンジ構造を提供する。
【解決手段】2重蓋開閉機構210に適用されるヒンジ構造100は、第1ヒンジ部材110と、第2ヒンジ部材120と、第1付勢部材130と、第2付勢部材140とを備え、第1ヒンジ部材110及び第1付勢部材130の先端部132の間には、第1カム機構170が設けられ、且つ、第2ヒンジ部材120及び第2付勢部材140の先端部142の間には、第2カム機構180が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造に関する。
本体部材に対して開閉動作し得るように該本体部材に対して蓋部材を揺動可能に連結するヒンジ構造として、前記蓋部材を任意の開角度位置で停止保持させ得るように構成されたヒンジ構造が提案されている(下記特許文献1参照)。
詳しくは、前記特許文献には、スキャナー機能を備えた複合型プリンターにおける蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造として、該プリンターの本体ケース側に取り付けられた固定側ヒンジ体と、スキャナー部の回動基端側に設けられた可動側ヒンジ体とを備えたヒンジ構造が開示されている。
前記固定側ヒンジ体はスライダー及びバネ部材を有し、前記可動側ヒンジ体はカム部材を有している。
前記カム部材における前記スライダーと対向する部分にはカム部が設けられている。
一方、前記スライダーは、前記カム部と係合するカム従動部を有しており、前記バネ部材は、前記スライダーを前記カム部側に向けて付勢し得るようになっている。
そして、前記ヒンジ構造は、前記カム部材の枢支軸回りの揺動に応じて前記スライダーが前記バネ部材の付勢力に抗して押動され、これにより、前記バネ部材が圧縮されるようになっている。
斯かるヒンジ構造は、前記バネ部材により発生する開方向モーメントが前記スキャナー部の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、前記スキャナー部を任意の開角度位置に停止保持させることができる。
しかしながら、前記特許文献に記載のヒンジ構造は、単一の蓋部材を本体部材に対して揺動可能に連結させる構成にのみ適用可能であり、本体部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第1蓋部材と、前記第1蓋部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第2蓋部材とを備えた2重蓋開閉機構にこれを適用する場合には、前記本体部材と前記第1蓋部材との間、並びに、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間にそれぞれ前記ヒンジ構造を設ける必要がある。
即ち、例えば、前述のような複合型プリンターを例にとると、該複合型プリンターは、前記本体ケース及び前記スキャナー部に加えて、該スキャナー部の上面に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた原稿カバー部を備えている。
このような2重蓋開閉機構を備えた構成において、前記第1蓋部材として作用する前記スキャナー部を任意の開角度位置で停止保持可能とすることに加えて、前記第2蓋部材として作用する前記原稿カバー部も任意の開角度位置で停止保持可能とする為には、前記本体ケースに対して前記スキャナー部を揺動可能に連結する為のヒンジ部、及び、前記スキャナー部に対して前記原稿カバー部を揺動可能に連結する為のヒンジ部のそれぞれに前記ヒンジ構造を備えなければならず、コスト高及びヒンジ部の大型化を招く。
特開2006−37588号公報
本発明は斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造であって、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、第1蓋部材及び第2蓋部材をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させ得る構造簡単なヒンジ構造の提供を、一の目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、次の第1及び第2態様のヒンジ構造を提供する。
(1)第1態様のヒンジ構造
本体部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第1蓋部材と、前記第1蓋部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第2蓋部材とを備え、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ揺動させる際には該第2蓋部材を単独で揺動させることができる一方で、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ揺動させる際には前記第2蓋部材と共に揺動させなければならないように構成された2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造であって、前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第1枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第1蓋部材を支持する第1ヒンジ部材であって、前記第1及び第2蓋部材の双方の自重が前記第1枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第1ヒンジ部材と、前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第2枢支軸であって、前記第1枢支軸に略平行に配設された第2枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第2蓋部材を支持する第2ヒンジ部材であって、前記第2蓋部材の自重が前記第2枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第2ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材に前記第1枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に(例えば、基端部が軸線方向移動不能な状態で前記本体部材に)直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第1ヒンジ部材と対向するように配設された第1付勢部材と、前記第2ヒンジ部材に前記第2枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に(例えば、基端部が軸線方向移動不能な状態で前記本体部材に)直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第2ヒンジ部材と対向するように配設された第2付勢部材とを備え、前記第1ヒンジ部材及び前記第1付勢部材の間には、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、該第1付勢部材を圧縮させる第1カム機構が設けられ、且つ、前記第2ヒンジ部材及び前記第2付勢部材の間には、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、該第2付勢部材を圧縮させる第2カム機構が設けられていることを特徴とするヒンジ構造。
本発明に係る第1態様のヒンジ構造において、前記第1及び第2枢支軸は、同軸上に配置されていてもよい。この場合、該第1枢支軸と第2枢支軸とが一体形成されていてもよい。
又、前記第1及び第2付勢部材としては、それには限定されないが、例えば、コイルバネや板バネ等を挙げることができる。
前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記第1付勢部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第1付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記第2付勢部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第2付勢部材を圧縮させるように設けられていてもよい。
又、本発明に係る第1態様のヒンジ構造において、前記第1ヒンジ部材と前記第1付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた第1摺動部材と、前記第2ヒンジ部材と前記第2付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた第2摺動部材とをさらに備え、前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記第1摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第1摺動部材を介して前記第1付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記第2摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第2摺動部材を介して前記第2付勢部材を圧縮させるように設けられていてもよい。
斯かる摺動部材を備える構成においては、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(1a)前記第1及び第2カム機構は、対応する前記ヒンジ部材に設けられたカム部と、前記カム部と係合するように対応する前記摺動部材に設けられたカム従動部とを有し、前記カム従動部は、前記第1及び第2枢支軸に沿って視た際に上向き円弧状とされ、前記カム部は、前記第1蓋部材が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に対応する前記カム従動部の頂部と係合するように構成されている態様、
(1b)前記本体部材に支持されるケース部材をさらに備え、前記ケース部材は、上方が開口とされた有底中空のケース本体と、該ケース本体の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片とを有しており、前記第1及び第2枢支軸は前記一対の延在片に支持され、前記第1及び第2付勢部材は、基端部が前記ケース本体の内底部に当接された状態で該ケース本体の中空部内に収容され、前記第1及び第2摺動部材は、対応する前記付勢部材の先端部と対応する前記ヒンジ部材との間において軸線方向移動可能な状態で前記ケース本体の中空部内に収容されている態様、
(1c)前記第1摺動部材及び前記第1付勢部材は、それぞれ、前記第2摺動部材及び前記第2付勢部材と同一の構成とされている態様、
(1d)前記(1a)から(1c)の態様のうち少なくとも一つを組み合わせた態様である。
(2)第2態様のヒンジ構造
本体部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第1蓋部材と、前記第1蓋部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第2蓋部材とを備え、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ揺動させる際には該第2蓋部材を単独で揺動させることができる一方で、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ揺動させる際には前記第2蓋部材と共に揺動させなければならないように構成された2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造であって、前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第1枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第1蓋部材を支持する第1ヒンジ部材であって、前記第1及び第2蓋部材の双方の自重が前記第1枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第1ヒンジ部材と、前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第2枢支軸であって、前記第1枢支軸に略平行に配設された第2枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第2蓋部材を支持する第2ヒンジ部材であって、前記第2蓋部材の自重が前記第2枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第2ヒンジ部材と、前記第1及び第2ヒンジ部材の双方に前記第1及び第2枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に(例えば、基端部が軸線方向移動不能な状態で前記本体部材に)直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第1及び第2ヒンジ部材と対向するように配設された付勢部材とを備え、前記第1ヒンジ部材及び前記付勢部材の間には、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、該付勢部材を圧縮させる第1カム機構が設けられ、且つ、前記第2ヒンジ部材及び前記付勢部材の間には、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、該付勢部材を圧縮させる第2カム機構が設けられており、前記第2カム機構は、前記第2蓋部材のみを開方向へ揺動させる際に前記第2ヒンジ部材が前記第2枢支軸回り第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を圧縮量Aだけ圧縮させるように構成されており、前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材が前記第1枢支軸回り前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成されていることを特徴とするヒンジ構造。
本発明に係る第2態様のヒンジ構造において、前記第1及び第2枢支軸は、同軸上に配置されていてもよい。この場合、該第1枢支軸と第2枢支軸とが一体形成されていてもよい。
又、前記付勢部材としては、それには限定されないが、例えば、コイルバネや板バネ等を挙げることができる。
前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記付勢部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記付勢部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記付勢部材を圧縮させるように設けられていてもよい。
又、本発明に係る第2態様のヒンジ構造において、前記第1及び第2ヒンジ部材と前記付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた摺動部材をさらに備え、前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられていてもよい。
斯かる摺動部材を備える構成においては、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(2a)前記第1及び第2カム機構は、対応する前記ヒンジ部材に設けられたカム部と、前記カム部と係合するように前記摺動部材に設けられたカム従動部とを有し、前記カム従動部は、前記第1及び第2枢支軸に沿って視た際に上向き円弧状とされ、前記カム部は、前記第1蓋部材が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に対応する前記カム従動部の頂部と係合するように構成されている態様、
(2b)前記本体部材に支持されるケース部材をさらに備え、前記ケース部材は、上方が開口とされた有底中空のケース本体と、該ケース本体の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片とを有しており、前記第1及び第2枢支軸は前記一対の延在片に支持され、前記付勢部材は、基端部が前記ケース本体の内底部に当接された状態で該ケース本体の中空部内に収容され、前記摺動部材は、前記付勢部材の先端部と前記第1及び第2ヒンジ部材との間において軸線方向移動可能な状態で前記ケース本体の中空部内に収容されている態様、
(2c)前記(2a)又は(2b)の態様を組み合わせた態様である。
本発明に係る第1及び第2態様のヒンジ構造において、前記第2蓋部材は、前記第1蓋部材における前記本体部材とは反対側の背面に対して開閉動作し得るように揺動可能とされている場合や、前記第1蓋部材に設けられた係止部であって、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ揺動させる際には前記第2蓋部材と共に揺動させるように、前記第2蓋部材を係止する係止部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされている場合を例示できる。
又、本発明に係る第1及び第2態様のヒンジ構造において、前記第1ヒンジ部材は、基端部が前記第1枢支軸に支持され且つ先端部が前記第1枢支軸を基準にして径方向外方へ延在された第1ベース部を有し、該第1ベース部が前記第1蓋部材を支持するように構成され、前記第2ヒンジ部材は、基端部が前記第2枢支軸に支持され且つ先端部が前記第2枢支軸を基準にして径方向外方へ延在された第2ベース部と、前記第2ベース部の先端部から該第2ベース部とは略直交する方向へ延びる延在部とを有し、該延在部のうち前記第1蓋部材より上方へ突出した部分が前記第2蓋部材を支持するように構成されていることが好ましい。
この場合、前記延在部は、前記第2蓋部材が厚み方向に沿って移動可能なように該第2蓋部材を支持している場合を例示できる。
本発明に係る第1及び第2態様のヒンジ構造が適用される2重蓋開閉機構としては、例えば、複合型プリンター等の複合機に備えられる2重蓋開閉機構であって、前記第1蓋部材として作用するスキャナー部と、前記第2蓋部材として作用する原稿カバー部とを備えた2重蓋開閉機構を挙げることができる。但し、それに限定されるものではない。
本発明に係る第1態様のヒンジ構造では、前記第2蓋部材が前記第1蓋部材に対して開方向へ単独で揺動されると、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第2蓋部材が任意の開角度位置に停止保持される。
一方、前記第1蓋部材が前記本体部材に対して開方向へ前記第2蓋部材と共に揺動されると、前記第1及び第2カム機構によって前記第1及び第2付勢部材の双方による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第1蓋部材及び第2蓋部材の双方が任意の開角度位置に停止保持される。
つまり、前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第1カム機構によって前記第1付勢部材により発生する開方向モーメントに加えて、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材により発生する開方向モーメントを利用する。
従って、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ単独で揺動させる際には、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材により発生する開方向モーメントが前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第2蓋部材を任意の開角度位置に停止保持させることができ、且つ、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ前記第2蓋部材と共に揺動させる際には、前記第1及び第2カム機構によって前記第1及び第2付勢部材の双方により発生する開方向モーメントが前記第1及び第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第1及び第2蓋部材の双方を任意の開角度位置に停止保持させることができる。
さらに、前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第1カム機構によって前記第1付勢部材により発生する開方向モーメントに加えて、前記第2カム機構によって前記第2付勢部材により発生する開方向モーメントを利用するので、従来のヒンジ構造の如く、本体部材と第1蓋部材との間、並びに、第1蓋部材と第2蓋部材との間にヒンジ構造をそれぞれ設けることなく、従って、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させることができる。
本発明に係る第1態様のヒンジ構造において、前記第1摺動部材と、前記第2摺動部材とをさらに備え、前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記第1摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第1摺動部材を介して前記第1付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記第2摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第2摺動部材を介して前記第2付勢部材を圧縮させるように設けられている場合には、前記第1及び第2摺動部材によって、それぞれ、前記第1及び第2カム機構による前記第1及び第2付勢部材の圧縮をスムーズに行うことが可能となる。
斯かる構成において、前記本体部材に支持されるケース部材をさらに備え、前記ケース部材は、上方が開口とされた有底中空のケース本体と、該ケース本体の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片とを有している場合、該ケース部材を前記第1付勢部材と前記第1摺動部材及び前記第2付勢部材と前記第2摺動部材毎に備えてもよいが、前記第1及び第2枢支軸は前記一対の延在片に支持され、前記第1及び第2付勢部材は、基端部が前記ケース本体の内底部に当接された状態で該ケース本体の中空部内に収容され、前記第1及び第2摺動部材は、対応する前記付勢部材の先端部と対応する前記ヒンジ部材との間において軸線方向移動可能な状態で前記ケース本体の中空部内に収容されていると、前記ケース部材を一のものにでき、それだけ部品点数を削減でき、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止できる。
又、前記第1摺動部材及び前記第1付勢部材は、それぞれ、前記第2摺動部材及び前記第2付勢部材と同一の構成とされていると、斯かる摺動部材及び付勢部材の部品共有化を実現でき、それだけ部品点数を削減でき、コスト低減を図ることができる。
又、本発明に係る第2態様のヒンジ構造では、前記第2蓋部材が前記第1蓋部材に対して開方向へ単独で揺動されると、前記第2ヒンジ部材が前記第2枢支軸回り第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を圧縮量Aだけ圧縮させるように構成された前記第2カム機構によって前記付勢部材による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第2蓋部材が任意の開角度位置に停止保持される。
一方、前記第1蓋部材が前記本体部材に対して開方向へ前記第2蓋部材と共に揺動されると、前記第1ヒンジ部材が前記第1枢支軸回り前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成された前記第1カム機構によって前記付勢部材による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第1蓋部材及び第2蓋部材の双方が任意の開角度位置に停止保持される。
つまり、前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第2ヒンジ部材が前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を前記圧縮量Aだけ圧縮させるように構成された前記第2カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第1ヒンジ部材が前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成された前記第1カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントを利用する。
従って、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ単独で揺動させる際には、前記第2カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントが前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第2蓋部材を任意の開角度位置に停止保持させることができ、且つ、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ前記第2蓋部材と共に揺動させる際には、前記第1カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントが前記第1及び第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該第1及び第2蓋部材の双方を任意の開角度位置に停止保持させることができる。
さらに、前記第2蓋部材の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第2カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第1カム機構によって前記付勢部材により発生する開方向モーメントを利用するので、従来のヒンジ構造の如く、本体部材と第1蓋部材との間、並びに、第1蓋部材と第2蓋部材との間にヒンジ構造をそれぞれ設けることなく、従って、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させることができる。
本発明に係る第2態様のヒンジ構造において、前記摺動部材をさらに備え、前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられており、前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられている場合には、前記摺動部材によって、前記第1及び第2カム機構による前記付勢部材の圧縮をスムーズに行うことが可能となる。
本発明に係る第1及び第2態様のヒンジ構造において、前記第1ヒンジ部材は、前記第1ベース部を有し、該第1ベース部が前記第1蓋部材を支持するように構成され、前記第2ヒンジ部材は、前記第2ベース部と、前記延在部とを有し、該延在部のうち前記第1蓋部材より上方へ突出した部分が前記第2蓋部材を支持するように構成されていて、前記延在部は、前記第2蓋部材が厚み方向に沿って移動可能なように該第2蓋部材を支持している場合には、例えば、厚みのある物品が前記第2蓋部材及び前記第1蓋部材の間で該第2蓋部材に保持される場合であっても、前記延在部は、前記第2蓋部材が厚み方向に沿って移動可能なように該第2蓋部材を支持しているので、該物品を確実に保持することが可能となる。
本発明に係る第1及び第2態様のヒンジ構造において、前記第1及び第2枢支軸は、同軸上に配置されており、該第1枢支軸と第2枢支軸とが一体形成されている場合、前記第1枢支軸と第2枢支軸を一の枢支軸にでき、それだけ部品点数を削減でき、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止できる。
(実施の形態1)
以下、本発明に係るヒンジ構造の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、複合型プリンター等の複合機200に備えられる2重蓋開閉機構210に適用された本実施の形態1に係るヒンジ構造100を示す概略側面図である。
前記複合機200は、本体201と、第1蓋部材211として作用するスキャナー部と、第2蓋部材212として作用する原稿カバー部とを備えている。
以下、前記第1蓋部材及び前記第2蓋部材はそれぞれスキャナー部及び原稿カバー部という。なお、図1において、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212は、何れも閉じた状態を示している。
前記本体201は、本体ケース等の本体部材220を備えている。前記本体部材220には、図示を省略したが、例えば、プリントヘッドを走査する走査装置やインクカートリッジを保持する保持装置等の各種印字機構が設けられている。
前記スキャナー部211は、前記本体部材220に対して開閉動作し得るように揺動可能とされており、前記原稿カバー部212は、ここでは、前記スキャナー部211における前記本体部材220とは反対側の背面211aに対して開閉動作し得るように揺動可能とされている。
前記スキャナー部211には、図示を省略したが、例えば、画像読み取りヘッドをスキャンするスキャナ装置等の各種走査機構が設けられている。又、前記原稿カバー部212は、ここでは、原稿を保持する原稿押さえ部材を兼ねる自動原稿送り装置(ADF)とされている。なお、前記原稿カバー部212は、単に原稿を保持する原稿押さえ部材とされていてもよい。
前記2重蓋開閉機構210は、前記スキャナー部211と、前記原稿カバー部212とを備えており、前記原稿カバー部212を前記スキャナー部211に対して開方向へ揺動させる際には該原稿カバー部212を単独で揺動させることができる一方で、前記スキャナー部211を前記本体部材220に対して開方向へ揺動させる際には前記原稿カバー部212と共に揺動させなければならないように構成されている。
図2は、本実施の形態1に係るヒンジ構造100を示す概略図であって、図2(a)は、その正面図であり、図2(b)は、その側面図である。
図3は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が閉じた状態を示す概略図であって、図3(a)は、該状態のヒンジ構造100を示す斜視図であり、図3(b)は、該状態の複合機200を示す側面図である。
図4は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212のうち前記原稿カバー部212のみが任意の開角度位置で停止保持した状態を示す概略図であって、図4(a)は、該状態のヒンジ構造100を示す斜視図であり、図4(b)は、該状態の複合機200を示す側面図である。
又、図5は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態を示す概略図であって、図5(a)は、該状態のヒンジ構造100を示す斜視図であり、図5(b)は、該状態の複合機200を示す側面図である。
前記ヒンジ構造100は、第1ヒンジ部材110と、第2ヒンジ部材120と、第1付勢部材130と、第2付勢部材140とを備えている。
前記第1ヒンジ部材110は、前記本体部材220に直接又は間接的に(ここでは、後述するケース部材190を介して間接的に)設けられた第1枢支軸P1回り揺動可能とされ且つ前記スキャナー部211を支持しており、前記第2ヒンジ部材120は、前記本体部材220に直接又は間接的に(ここでは、前記ケース部材190を介して間接的に)設けられた第2枢支軸P2であって、前記第1枢支軸P1に略平行に配設された第2枢支軸P2回り揺動可能とされ且つ前記原稿カバー部212を支持している(図2(b)参照)。
そして、前記第1ヒンジ部材110は、該第1ヒンジ部材110に支持された前記スキャナー部211と、前記第2ヒンジ部材120に支持された前記原稿カバー部212との双方の自重が前記第1枢支軸P1回り一方側(矢印B1参照)への閉方向モーメントとして付加されるようになっており、前記第2ヒンジ部材120は、該第2ヒンジ部材120に支持された前記原稿カバー部212の自重が前記第2枢支軸P2回り一方側B1への閉方向モーメントとして付加されるようになっている。
前記第1及び第2付勢部材130,140は、それぞれ、前記第1及び第2ヒンジ部材110,120に前記第1及び第2枢支軸P1,P2回り他方側(矢印B2参照)への開方向モーメントを付加し得るように、基端部131,141が前記本体部材220に直接又は間接的に(ここでは、基端部131,141が軸線方向移動不能な状態で前記ケース部材190を介して間接的に)支持され且つ先端部132,142が前記第1及び第2ヒンジ部材110,120と対向するように配設されている。
そして、前記第1ヒンジ部材110及び前記第1付勢部材130の間には、該第1ヒンジ部材110の前記第1枢支軸P1回りの周方向位置に応じて、該第1付勢部材130を圧縮させる第1カム機構170が設けられており、前記第2ヒンジ部材120及び前記第2付勢部材140の間には、該第2ヒンジ部材120の前記第2枢支軸P2回りの周方向位置に応じて、該第2付勢部材140を圧縮させる第2カム機構180が設けられている。
この第1及び第2カム機構170,180の具体例についてはのちほど説明する。
以上説明した本実施の形態1に係るヒンジ構造100では、図4に示すように、前記原稿カバー部212が前記スキャナー部211に対して開方向へ単独で揺動されると、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該原稿カバー部212が任意の開角度位置に停止保持される。
一方、図5に示すように、前記スキャナー部211が前記本体部材220に対して開方向へ前記原稿カバー部212と共に揺動されると、前記第1及び第2カム機構170,180によって前記第1及び第2付勢部材130,140の双方による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該スキャナー部211及び原稿カバー部212の双方が任意の開角度位置に停止保持される。
つまり、前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第1カム機構170によって前記第1付勢部材130により発生する開方向モーメントに加えて、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140により発生する開方向モーメントを利用する。
従って、前記原稿カバー部212を前記スキャナー部211に対して開方向へ単独で揺動させる際には、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140により発生する開方向モーメントが前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該原稿カバー部212を任意の開角度位置に停止保持させることができ、且つ、前記スキャナー部211を前記本体部材220に対して開方向へ前記原稿カバー部212と共に揺動させる際には、前記第1及び第2カム機構170,180によって前記第1及び第2付勢部材130,140の双方により発生する開方向モーメントが前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該スキャナー部211及び原稿カバー部212の双方を任意の開角度位置に停止保持させることができる。
さらに、前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第1カム機構170によって前記第1付勢部材130により発生する開方向モーメントに加えて、前記第2カム機構180によって前記第2付勢部材140により発生する開方向モーメントを利用するので、従来のヒンジ構造の如く、本体部材と第1蓋部材との間、並びに、第1蓋部材と第2蓋部材との間にヒンジ構造をそれぞれ設けることなく、従って、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させることができる。
さらに説明すると、本実施の形態1においては、前記第1及び第2枢支軸P1,P2は、同軸上に配置されており、該第1枢支軸P1と第2枢支軸P2とが一体形成されている。こうすることで、前記第1枢支軸Pと第2枢支軸Pを一の枢支軸にでき、それだけ部品点数を削減でき、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止できる。以下、前記第1及び第2枢支軸P1,P2を単に枢支軸Pという。
又、本実施の形態1に係るヒンジ構造100は、前記構成に加えて、第1摺動部材150と、第2摺動部材160とを備えている。
前記第1及び第2摺動部材150,160は、それぞれ、前記第1及び第2ヒンジ部材110,120と前記第1及び第2付勢部材130,140の先端部132,142との間に軸線方向(図中Z方向)移動可能に設けられている。なお、前記第1及び第2付勢部材130,140は、ここでは、何れもコイルバネとされている。
そして、前記第1カム機構170は、前記第1ヒンジ部材110及び前記第1摺動部材150に、該第1ヒンジ部材110の前記枢支軸P回りの周方向位置に応じて、前記第1摺動部材150を介して前記第1付勢部材130を圧縮させるように設けられている。
前記第2カム機構180は、前記第2ヒンジ部材120及び前記第2摺動部材160に、該第2ヒンジ部材120の前記枢支軸P回りの周方向位置に応じて、前記第2摺動部材160を介して前記第2付勢部材140を圧縮させるように設けられている。
斯かる構成を備えることにより、前記ヒンジ構造100は、前記第1及び第2摺動部材150,160によって、それぞれ、前記第1及び第2カム機構170,180による前記第1及び第2付勢部材130,140の圧縮をスムーズに行うことが可能となる。
次に、前記第1及び第2カム機構170,180の具体的構成について図6及び図7を参照しながら説明する。
図6は、前記第1カム機構170を説明するための概略図であって、図6(a)は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が閉じた状態の該第1カム機構170を示す側面図であり、図6(b)は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第1カム機構170を示す概略側面図である。
又、図7は、前記第2カム機構180を説明するための概略図であって、図7(a)は、前記原稿カバー部212が閉じた状態の該第2カム機構180を示す側面図であり、図7(b)は、前記原稿カバー部212が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第2カム機構180を示す概略側面図である。
本実施の形態1においては、図6及び図7に示すように、前記第1及び第2カム機構170,180は、それぞれ、第1及び第2カム部171,181並びに第1及び第2カム従動部172,182を有している。
前記第1及び第2カム部171,181は、それぞれ、前記第1及び第2ヒンジ部材110,120に設けられており、前記第1及び第2カム従動部172,182は、それぞれ、前記第1及び第2カム部171,181と係合するように前記第1及び第2摺動部材150,160に設けられている。
又、前記第1及び第2カム従動部172,182は、それぞれ、前記枢支軸Pに沿って視た際に上向き円弧状とされており、前記第1及び第2カム部171,181は、それぞれ、前記スキャナー部211が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に前記第1及び第2カム従動部172,182の頂部と係合するように構成されている(図6(b)及び図7(b)参照)。
なお、前記第1カム機構170は、ここでは、前記第第2カム機構180と同一の構成とされている。
又、本実施の形態1においては、図2に示すように、前記ヒンジ構造100は、前記ケース部材190をさらに備えている。
前記ケース部材190は、前記本体201における前記本体部材220に支持されており、上方が開口とされた有底中空のケース本体191と、該ケース本体191の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片192,192とを有している。
前記枢支軸Pは前記一対の延在片192,192に支持されており、前記第1及び第2付勢部材130,140は、それぞれ、基端部131,141が前記ケース本体191の内底部に当接された状態で該ケース本体191の中空部内に収容されている。
そして、前記第1及び第2摺動部材150,160は、それぞれ、前記第1及び第2付勢部材130,140の先端部132,142と前記第1及び第2ヒンジ部材110,120との間において軸線方向Z移動可能な状態で前記ケース本体191の中空部内に収容されている。
斯かる構成を備えることにより、前記ヒンジ構造100は、前記ケース部材190を一のものにでき、それだけ部品点数を削減でき、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止できる。
なお、前記ケース本体191には、前記第1付勢部材130及び前記第1摺動部材150と、前記第2付勢部材140及び前記第2摺動部材160との互いの干渉を防止する為、中空部内おいて前記第1付勢部材130及び前記第1摺動部材150と、前記第2付勢部材140及び前記第2摺動部材160とを仕切る仕切壁190aが設けられていてもよい。
好ましくは、前記第1摺動部材150及び前記第1付勢部材130は、それぞれ、前記第2摺動部材160及び前記第2付勢部材140と同一の構成とされ得る。こうすることで、斯かる摺動部材150,160及び付勢部材130,140の部品共有化を実現でき、それだけコスト低減を図ることができる。
又、本実施の形態1においては、前記第1及び第2摺動部材150,160並びに前記ケース部材190には、前記第1及び第2摺動部材150,160の軸線方向Zの移動を案内するガイド部材が設けられていてもよい。こうすることで、前記第1及び第2カム機構170,180による前記第1及び第2付勢部材130,140の圧縮をさらにスムーズに行うことができる。
前記ガイド部材は、例えば、軸線方向Zに沿って摺動するように凹凸係合するガイド部材とされ得る。ここでは、前記第1及び第2摺動部材150,160に、軸線方向Zに沿って延びる凹状部150a,160aが設けられており、前記ケース部材190に、前記凹状部150a,160aに対応するように軸線方向Zに沿って延びる凸状部191a,192aが設けられている(図5(a)も参照)。
又、本実施の形態1においては、前記第1ヒンジ部材110は、第1ベース部111を有している。
前記第1ベース部111は、基端部111aが前記枢支軸Pに支持され且つ先端部111bが前記枢支軸Pを基準にして径方向外方へ延在されている。
そして、前記第1ヒンジ部材110は、前記第1ベース部111が前記スキャナー部211を支持するように構成されている。
前記第2ヒンジ部材120は、第2ベース部121及び延在部122を有している。
前記第2ベース部121は、基端部121aが前記枢支軸Pに支持され且つ先端部121bが前記枢支軸Pを基準にして径方向外方へ延在されている。
前記延在部122は、前記第2ベース部121の先端部121bから該第2ベース部121とは略直交する方向へ延びている。
そして、前記第2ヒンジ部材120は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が閉じた状態において、前記延在部122のうち前記スキャナー部211より上方へ突出した部分が前記原稿カバー部212を支持するように構成されている。
又、本実施の形態1において、前記延在部122は、前記原稿カバー部212が厚み方向(図2中矢印Z方向)に沿って所定距離だけ移動可能なように該原稿カバー部212を支持していてもよい。
例えば、前記延在部122及び前記原稿カバー部212に、前記厚み方向Zに沿って摺動するように凹凸係合する係合部材が設けられていてもよい。ここでは、図2(b)に示すように、前記延在部122に、前記厚み方向Zに沿った長軸を有する突起部122aが前記枢支軸Pと略平行に突設されており、前記原稿カバー部212に、前記突起部122aに係入される長孔212aであって、前記厚み方向Zに沿って延びる長孔212aが設けられている。
斯かる構成を備えることにより、本等の厚みのある原稿が前記原稿カバー部212及び前記スキャナー部211の間で該原稿カバー部212に保持される場合であっても、前記延在部122は、前記原稿カバー部212が厚み方向Zに沿って所定距離だけ移動可能なように該原稿カバー部212を支持しているので、該原稿を確実に保持することが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明に係るヒンジ構造の好ましい他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図8は、本実施の形態2に係るヒンジ構造100’を示す概略図であって、図8(a)は、その正面図であり、図8(b)は、その側面図である。
本実施の形態2に係るヒンジ構造100’は、前記実施の形態1に係るヒンジ構造100と同様、本体201における2重蓋開閉機構210に適用される。
なお、前記実施の形態1における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように、該ヒンジ構造100’は、前記第1ヒンジ部材110と、前記第2ヒンジ部材120と、付勢部材130’とを備えている。
前記付勢部材130’は、前記第1及び第2ヒンジ部材110,120の双方に前記第1及び第2枢支軸P1,P2回り他方側B2への開方向モーメントを付加し得るように、基端部131’が前記本体部材220に直接又は間接的に(ここでは、基端部131’が軸線方向移動不能な状態で後述するケース部材190’を介して間接的に)支持され且つ先端部132’が前記第1及び第2ヒンジ部材110,120と対向するように配設されている。
前記第1ヒンジ部材110及び前記付勢部材130’の間には、該第1ヒンジ部材110の前記第1枢支軸P1回りの周方向位置に応じて、該付勢部材130’を圧縮させる第1カム機構170’が設けられ、且つ、前記第2ヒンジ部材120及び前記付勢部材130’の間には、該第2ヒンジ部材120の前記第2枢支軸P2回りの周方向位置に応じて、該付勢部材130’を圧縮させる第2カム機構180’が設けられている。
そして、前記第2カム機構180’は、前記原稿カバー部212のみを開方向へ揺動させる際に前記第2ヒンジ部材120が前記第2枢支軸P2回り第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を圧縮量Aだけ圧縮させるように構成されており(後述する図10(b)参照)、前記第1カム機構170’は、前記第1ヒンジ部材110が前記第1枢支軸P1回り前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を前記圧縮量Aより大きく(前記圧縮量Aより大きい圧縮量A’だけ)圧縮させるように構成されている(後述する図9(b)参照)。なお、図9(b)及び図10(b)中のNの位置は、前記付勢部材130’の自然長での先端部132’の位置を示している。
この第1及び第2カム機構170’,180’の具体例についてはのちほど説明する。
以上説明した本実施の形態2に係るヒンジ構造100’では、前記原稿カバー部212が前記スキャナー部211に対して開方向へ単独で揺動されると、前記第2ヒンジ部材120が前記第2枢支軸P2回り第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を圧縮量Aだけ圧縮させるように構成された前記第2カム機構180’によって前記付勢部材130’による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該原稿カバー部212が任意の開角度位置に停止保持される。
一方、前記スキャナー部211が前記本体部材220に対して開方向へ前記原稿カバー部212と共に揺動されると、前記第1ヒンジ部材110が前記第1枢支軸P1回り前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成された前記第1カム機構170’によって前記付勢部材130’による開方向モーメントが発生する。このとき、該開方向モーメントが前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該スキャナー部211及び原稿カバー部212の双方が任意の開角度位置に停止保持される。
つまり、前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第2ヒンジ部材120が前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を前記圧縮量Aだけ圧縮させるように構成された前記第2カム機構180’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際には、前記第1ヒンジ部材110が前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材130’を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成された前記第1カム機構170’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントを利用する。
従って、前記原稿カバー部212を前記スキャナー部211に対して開方向へ単独で揺動させる際には、前記第2カム機構180’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントが前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該原稿カバー部212を任意の開角度位置に停止保持させることができ、且つ、前記スキャナー部211を前記本体部材220に対して開方向へ前記原稿カバー部212と共に揺動させる際には、前記第1カム機構170’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントが前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合うことで、該前記スキャナー部211及び原稿カバー部212の双方を任意の開角度位置に停止保持させることができる。
さらに、前記原稿カバー部212の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第2カム機構180’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントを利用し、且つ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方の自重による閉方向モーメントとつり合わせる際に、前記第1カム機構170’によって前記付勢部材130’により発生する開方向モーメントを利用するので、従来のヒンジ構造の如く、本体部材と第1蓋部材との間、並びに、第1蓋部材と第2蓋部材との間にヒンジ構造をそれぞれ設けることなく、従って、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止しつつ、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212をそれぞれ任意の開角度位置で停止保持させることができる。
さらに説明すると、本実施の形態2においては、前記第1及び第2枢支軸P1,P2は、同軸上に配置されており、該第1枢支軸P1と第2枢支軸P2とが一体形成されている。こうすることで、前記第1枢支軸Pと第2枢支軸Pを一の枢支軸にでき、それだけ部品点数を削減でき、コスト高及びヒンジ部の大型化を有効に防止できる。以下、前記第1及び第2枢支軸P1,P2を単に枢支軸Pという。
又、本実施の形態2に係るヒンジ構造100’は、前記構成に加えて、摺動部材150’を備えている。
前記摺動部材150’は、前記第1及び第2ヒンジ部材110,120と前記付勢部材130’の先端部132’との間に軸線方向Z移動可能に設けられている。なお、前記付勢部材130’は、ここでは、コイルバネとされている。
そして、前記第1カム機構170’は、前記第1ヒンジ部材110及び前記摺動部材150’に、該第1ヒンジ部材110の前記枢支軸P回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材150’を介して前記付勢部材130’を圧縮させるように設けられている。
前記第2カム機構180’は、前記第2ヒンジ部材120及び前記摺動部材150’に、該第2ヒンジ部材120の前記枢支軸P回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材150’を介して前記付勢部材130’を圧縮させるように設けられている。
斯かる構成を備えることにより、前記ヒンジ構造100’は、前記摺動部材150’によって、前記第1及び第2カム機構170’,180’による前記付勢部材130’の圧縮をスムーズに行うことが可能となる。
次に、前記第1及び第2カム機構170’,180’の具体的構成について図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、前記第1カム機構170’を説明するための概略図であって、図9(a)は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が閉じた状態の該第1カム機構170’を示す側面図であり、図9(b)は、前記スキャナー部211及び前記原稿カバー部212の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第1カム機構170’を示す概略側面図である。
又、図10は、前記第2カム機構180を説明するための概略図であって、図10(a)は、前記原稿カバー部212が閉じた状態の該第2カム機構180’を示す側面図であり、図10(b)は、前記原稿カバー部212が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第2カム機構180’を示す概略側面図である。
本実施の形態2においては、図9及び図10に示すように、前記第1及び第2カム機構170’,180’は、それぞれ、第1及び第2カム部171’,181’並びに第1及び第2カム従動部172’,182’を有している。
前記第1及び第2カム部171’,181’は、それぞれ、前記第1及び第2ヒンジ部材120,130に設けられており、前記第1及び第2カム従動部172’,182’は、それぞれ、前記第1及び第2カム部171’,181’と係合するように前記摺動部材150’に設けられている。
又、前記第1及び第2カム従動部172’,182’は、それぞれ、前記枢支軸Pに沿って視た際に上向き円弧状とされており、前記第1及び第2カム部171’,181’は、それぞれ、前記スキャナー部211が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に前記第1及び第2カム従動部172’,182’の頂部と係合するように構成されている(図9(b)及び図10(b)参照)。
なお、ここでは、前記枢支軸Pを基準とした前記第1カム部171’の頂部までの距離は、前記枢支軸Pを基準とした前記第2カム部181’の頂部までの距離と同一とされており、前記第1カム従動部172’の係合高さは、前記第2カム従動部182’の係合高さよりも高くされている。但し、それに限定されるものではなく、例えば、前記第1カム従動部172’の係合高さが前記第2カム従動部182’の係合高さと同一とされており、前記枢支軸Pを基準とした前記第1カム部171’の頂部までの距離が前記枢支軸Pを基準とした前記第2カム部181’の頂部までの距離よりも長くされていてもよい。
又、本実施の形態2においては、図8に示すように、前記ヒンジ構造100’は、ケース部材190’をさらに備えている。
前記ケース部材190’は、前記本体201における前記本体部材220に支持されており、上方が開口とされた有底中空のケース本体191’と、該ケース本体191’の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片192,192とを有している。
前記枢支軸Pは前記一対の延在片192,192に支持されており、前記付勢部材130’は、基端部131’が前記ケース本体191’の内底部に当接された状態で該ケース本体191’の中空部内に収容されている。
そして、前記摺動部材150’は、前記付勢部材130’の先端部132’と前記第1及び第2ヒンジ部材110,120との間において軸線方向Z移動可能な状態で前記ケース本体191’の中空部内に収容されている。
又、本実施の形態2においては、前記摺動部材150’及び前記ケース部材190’には、前記摺動部材150’の軸線方向Zの移動を案内するガイド部材が設けられていてもよい。こうすることで、前記第1及び第2カム機構170’,180’による前記付勢部材130’の圧縮をさらにスムーズに行うことができる。
前記ガイド部材は、例えば、軸線方向Zに沿って摺動するように凹凸係合するガイド部材とされ得る。ここでは、前記摺動部材150’に、軸線方向Zに沿って互いに対向するように延びる一対の凹状部150a’,150a’が設けられており、前記ケース部材190’に、それぞれ、前記一対の凹状部150a’,150a’に対応するように軸線方向Zに沿って延びる一対の凸状部191a’,191a’が設けられている。
なお、実施の形態1と同様に、前記第1ヒンジ部材110は、前記第1ベース部111を有しており、前記第2ヒンジ部材120は、前記第2ベース部121及び前記延在部122を有していてもよい。この場合、本実施の形態2と同様に、前記延在部122は、前記原稿カバー部212が厚み方向Zに沿って所定距離だけ移動可能なように該原稿カバー部212を支持していてもよい。
又、実施の形態1及び実施の形態2において、前記第1及び第2枢支軸P1,P2は、同軸上に配置されているが、図11に示すように、互いに異なる位置に配置されていてもよい。
図1は、複合型プリンター等の複合機に備えられる2重蓋開閉機構に適用された実施の形態1に係るヒンジ構造を示す概略側面図である。 図2は、実施の形態1に係るヒンジ構造を示す概略図であって、図2(a)は、その正面図であり、図2(b)は、その側面図である。 図3は、実施の形態1に係るヒンジ構造において、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が閉じた状態を示す概略図であって、図3(a)は、該状態のヒンジ構造を示す斜視図であり、図3(b)は、該状態の複合機を示す側面図である。 図4は、実施の形態1に係るヒンジ構造において、スキャナー部及び原稿カバー部のうち原稿カバー部のみが任意の開角度位置で停止保持した状態を示す概略図であって、図4(a)は、該状態のヒンジ構造を示す斜視図であり、図4(b)は、該状態の複合機を示す側面図である。 図5は、実施の形態1に係るヒンジ構造において、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態を示す概略図であって、図5(a)は、該状態のヒンジ構造を示す斜視図であり、図5(b)は、該状態の複合機を示す側面図である。 図6は、実施の形態1に係るヒンジ構造の第1カム機構を説明するための概略図であって、図6(a)は、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が閉じた状態の該第1カム機構を示す側面図であり、図6(b)は、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第1カム機構を示す概略側面図である。 図7は、実施の形態1に係るヒンジ構造の第2カム機構を説明するための概略図であって、図7(a)は、原稿カバー部が閉じた状態の該第2カム機構を示す側面図であり、図7(b)は、原稿カバー部が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第2カム機構を示す概略側面図である。 図8は、実施の形態2に係るヒンジ構造を示す概略図であって、図8(a)は、その正面図であり、図8(b)は、その側面図である。 図9は、実施の形態2に係るヒンジ構造の第1カム機構を説明するための概略図であって、図9(a)は、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が閉じた状態の該第1カム機構を示す側面図であり、図9(b)は、スキャナー部及び原稿カバー部の双方が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第1カム機構を示す概略側面図である。 図10は、実施の形態2に係るヒンジ構造の第2カム機構を説明するための概略図であって、図10(a)は、原稿カバー部が閉じた状態の該第2カム機構を示す側面図であり、図10(b)は、原稿カバー部が任意の開角度位置で停止保持した状態の該第2カム機構を示す概略側面図である。 図11は、実施の形態1及び実施の形態2において、第1及び第2枢支軸が互いに異なる位置に配置されている一例を示す概略側面図である。
符号の説明
100…実施の形態1に係るヒンジ構造 110…第1ヒンジ部材
111…第1ヒンジ部材の第1ベース部 111a…第1ベース部の基端部
111b…第1ベース部の先端部 120…第2ヒンジ部材
121…第2ヒンジ部材の第2ベース部 122…第2ヒンジ部材の延在部
121a…第2ベース部の基端部 121b…第2ベース部の先端部
130…第1付勢部材 131…第1付勢部材の基端部
132…第1付勢部材の先端部 140…第2付勢部材
141…第2付勢部材の基端部 142…第2付勢部材の先端部
150…第1摺動部材 160…第2摺動部材 170…第1カム機構
171…第1カム部 172…第1カム従動部 180…第2カム機構
181…第2カム部 182…第2カム従動部 190…ケース部材
191…ケース本体 192,192…一対の延在片 201…本体
210…2重蓋開閉機構 211…第1蓋部材 212…第2蓋部材
220…本体部材 100’…実施の形態2に係るヒンジ構造 130’…付勢部材
131’…付勢部材の基端部 132’…付勢部材の先端部 150’…摺動部材
170’…第1カム機構 171’…第1カム部 172’…第1カム従動部
180’…第2カム機構 181’…第2カム部 182’…第2カム従動部
190’…ケース部材 191’…ケース本体 P1(P)…第1枢支軸
P2(P)…第2枢支軸

Claims (13)

  1. 本体部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第1蓋部材と、前記第1蓋部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第2蓋部材とを備え、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ揺動させる際には該第2蓋部材を単独で揺動させることができる一方で、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ揺動させる際には前記第2蓋部材と共に揺動させなければならないように構成された2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造であって、
    前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第1枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第1蓋部材を支持する第1ヒンジ部材であって、前記第1及び第2蓋部材の双方の自重が前記第1枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第1ヒンジ部材と、
    前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第2枢支軸であって、前記第1枢支軸に略平行に配設された第2枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第2蓋部材を支持する第2ヒンジ部材であって、前記第2蓋部材の自重が前記第2枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第2ヒンジ部材と、
    前記第1ヒンジ部材に前記第1枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第1ヒンジ部材と対向するように配設された第1付勢部材と、
    前記第2ヒンジ部材に前記第2枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第2ヒンジ部材と対向するように配設された第2付勢部材とを備え、
    前記第1ヒンジ部材及び前記第1付勢部材の間には、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、該第1付勢部材を圧縮させる第1カム機構が設けられ、且つ、前記第2ヒンジ部材及び前記第2付勢部材の間には、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、該第2付勢部材を圧縮させる第2カム機構が設けられていることを特徴とするヒンジ構造。
  2. 前記第1及び第2枢支軸は、同軸上に配置されており、該第1枢支軸と第2枢支軸とが一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ構造。
  3. 前記第1ヒンジ部材と前記第1付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた第1摺動部材と、
    前記第2ヒンジ部材と前記第2付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた第2摺動部材とをさらに備え、
    前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記第1摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第1摺動部材を介して前記第1付勢部材を圧縮させるように設けられており、
    前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記第2摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記第2摺動部材を介して前記第2付勢部材を圧縮させるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ構造。
  4. 前記第1及び第2カム機構は、対応する前記ヒンジ部材に設けられたカム部と、前記カム部と係合するように対応する前記摺動部材に設けられたカム従動部とを有し、
    前記カム従動部は、前記第1及び第2枢支軸に沿って視た際に上向き円弧状とされ、
    前記カム部は、前記第1蓋部材が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に対応する前記カム従動部の頂部と係合するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ構造。
  5. 前記本体部材に支持されるケース部材をさらに備え、
    前記ケース部材は、上方が開口とされた有底中空のケース本体と、該ケース本体の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片とを有しており、
    前記第1及び第2枢支軸は前記一対の延在片に支持され、
    前記第1及び第2付勢部材は、基端部が前記ケース本体の内底部に当接された状態で該ケース本体の中空部内に収容され、
    前記第1及び第2摺動部材は、対応する前記付勢部材の先端部と対応する前記ヒンジ部材との間において軸線方向移動可能な状態で前記ケース本体の中空部内に収容されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジ構造。
  6. 前記第1摺動部材及び前記第1付勢部材は、それぞれ、前記第2摺動部材及び前記第2付勢部材と同一の構成とされていることを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のヒンジ構造。
  7. 本体部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第1蓋部材と、前記第1蓋部材に対して開閉動作し得るように揺動可能とされた第2蓋部材とを備え、前記第2蓋部材を前記第1蓋部材に対して開方向へ揺動させる際には該第2蓋部材を単独で揺動させることができる一方で、前記第1蓋部材を前記本体部材に対して開方向へ揺動させる際には前記第2蓋部材と共に揺動させなければならないように構成された2重蓋開閉機構に適用されるヒンジ構造であって、
    前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第1枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第1蓋部材を支持する第1ヒンジ部材であって、前記第1及び第2蓋部材の双方の自重が前記第1枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第1ヒンジ部材と、
    前記本体部材に直接又は間接的に設けられた第2枢支軸であって、前記第1枢支軸に略平行に配設された第2枢支軸回り揺動可能とされ且つ前記第2蓋部材を支持する第2ヒンジ部材であって、前記第2蓋部材の自重が前記第2枢支軸回り一方側への閉方向モーメントとして付加される第2ヒンジ部材と、
    前記第1及び第2ヒンジ部材の双方に前記第1及び第2枢支軸回り他方側への開方向モーメントを付加し得るように、基端部が前記本体部材に直接又は間接的に支持され且つ先端部が前記第1及び第2ヒンジ部材と対向するように配設された付勢部材とを備え、
    前記第1ヒンジ部材及び前記付勢部材の間には、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、該付勢部材を圧縮させる第1カム機構が設けられ、且つ、前記第2ヒンジ部材及び前記付勢部材の間には、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、該付勢部材を圧縮させる第2カム機構が設けられており、
    前記第2カム機構は、前記第2蓋部材のみを開方向へ揺動させる際に前記第2ヒンジ部材が前記第2枢支軸回り第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を圧縮量Aだけ圧縮させるように構成されており、
    前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材が前記第1枢支軸回り前記第1位置に位置する時点において、前記付勢部材を前記圧縮量Aより大きく圧縮させるように構成されていることを特徴とするヒンジ構造。
  8. 前記第1及び第2枢支軸は、同軸上に配置されており、該第1枢支軸と第2枢支軸とが一体形成されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ構造。
  9. 前記第1及び第2ヒンジ部材と前記付勢部材の先端部との間に軸線方向移動可能に設けられた摺動部材をさらに備え、
    前記第1カム機構は、前記第1ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第1ヒンジ部材の前記第1枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられており、
    前記第2カム機構は、前記第2ヒンジ部材及び前記摺動部材に、該第2ヒンジ部材の前記第2枢支軸回りの周方向位置に応じて、前記摺動部材を介して前記付勢部材を圧縮させるように設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載のヒンジ構造。
  10. 前記第1及び第2カム機構は、対応する前記ヒンジ部材に設けられたカム部と、前記カム部と係合するように前記摺動部材に設けられたカム従動部とを有し、
    前記カム従動部は、前記第1及び第2枢支軸に沿って視た際に上向き円弧状とされ、
    前記カム部は、前記第1蓋部材が閉位置と全開位置との間の所定位置に位置する際に対応する前記カム従動部の頂部と係合するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のヒンジ構造。
  11. 前記本体部材に支持されるケース部材をさらに備え、
    前記ケース部材は、上方が開口とされた有底中空のケース本体と、該ケース本体の上端部から互いに対向するように上方へ延在された一対の延在片とを有しており、
    前記第1及び第2枢支軸は前記一対の延在片に支持され、
    前記付勢部材は、基端部が前記ケース本体の内底部に当接された状態で該ケース本体の中空部内に収容され、
    前記摺動部材は、前記付勢部材の先端部と前記第1及び第2ヒンジ部材との間において軸線方向移動可能な状態で前記ケース本体の中空部内に収容されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のヒンジ構造。
  12. 前記第1ヒンジ部材は、基端部が前記第1枢支軸に支持され且つ先端部が前記第1枢支軸を基準にして径方向外方へ延在された第1ベース部を有し、該第1ベース部が前記第1蓋部材を支持するように構成され、
    前記第2ヒンジ部材は、基端部が前記第2枢支軸に支持され且つ先端部が前記第2枢支軸を基準にして径方向外方へ延在された第2ベース部と、前記第2ベース部の先端部から該第2ベース部とは略直交する方向へ延びる延在部とを有し、該延在部のうち前記第1蓋部材より上方へ突出した部分が前記第2蓋部材を支持するように構成されていることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載のヒンジ構造。
  13. 前記延在部は、前記第2蓋部材が厚み方向に沿って移動可能なように該第2蓋部材を支持していることを特徴とする請求項12に記載のヒンジ構造。
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