JP2007308348A - 蛍光発光ガラス及びその製造方法 - Google Patents

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井上  悟
Tomoya Konishi
智也 小西
Tsutomu Kichikoushin
力 吉高神
Shigeru Suehara
茂 末原
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Abstract

【課題】希土類イオンの発光遷移を利用した蛍光発光ガラスは、高価な原料である希土類
元素を使用するために、高価であるという問題点を有する。ガラスマトリックスの中に蛍
光発光性半導体微粒子を分散させるものは、生産性向上が困難である。
【構成】ガラス組成物がモル%で、WO+Wを5〜15%(ただし、W
、0.01%〜15%)、Pを15〜25%、ZnOを60〜75%、Al
を0.06〜10%含み、ガラス相の体積分率が70%以上であり、ガラス組成物中に含
有されるW5+イオンに起因して紫外波長域の励起光の照射により可視波長域で蛍光発光
するガラス組成物からなることを特徴とする蛍光発光ガラス。原料を1020〜1400
℃の温度範囲で溶融、保持してWO源原料を還元させた後、冷却することにより製造で
きる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、新規なガラス組成物からなり、紫外線により蛍光発光する性質を有する蛍光
発光ガラス及びその製造方法に関する。
従来、蛍光発光ガラスとしては、主として希土類イオンを分散させたガラスが利用され
てきた。これは、希土類イオンが、有機色素に比べて、紫外線等の光照射による劣化や経
時変化が少ないためである。例えば、蛍光発生イオンを提供するために希土類金属酸化物
を容易に溶解する亜テルル酸塩ガラスやテルライトガラスやフッ化テルル酸塩を含む蛍光
発光ガラスが公知である(特許文献1〜3)。また、アルカリ金属酸化物を含有した蛍光
発光ガラスが公知である(特許文献4)。
また、高輝度の蛍光発光ガラスとして蛍光発光性半導体微粒子を中心部に内包するガラ
ス粒子が公知である(特許文献5)が、これはガラスマトリックスの中に蛍光発光性半導
体微粒子(微細構造)を分散させるものである。
また、発明者らは、各種原料の組合せや成分比率によるガラス化条件を検討し、それま
で知られていなかったガラス組成物を探索するなかで、偶然、WOを10モル%、P
を20モル%、ZnOを70モル%の混合物を1200℃で20分間溶融し、溶融物
を真鍮板上に流しだして急冷して得たガラスに、紫外線を照射すると橙色の蛍光を観測で
きる場合があることを見出し、公表した(非特許文献1)。しかし、これは、コンビナト
リアルケミストリーが新規物質の探索に効果的であることを実証するために出発原料の配
合組成と溶融条件の一例だけを発表したものであり、実際に得られたガラス生成物(組成
など)については解明されていない。さらに、上記組成のガラスに10モル%以下のB
を添加することにより、熱的安定性は向上するが、発光強度は減少することを公表し
た(非特許文献2)。さらに、上記組成のガラスに坩堝からの微量のアルミナの溶出が上
記ガラス形成に関わっていることを公表した(非特許文献3)。
特表2003−502268 特表2003−511340 特表2003−514750 特表2003−531084 特開2003−321226 日本セラミックス協会ガラス部会 第44回ガラスおよびフォトニクス材料討論会講演要旨集、p.37、発行日2003年11月20日 日本セラミックス協会ガラス部会 第45回ガラスおよびフォトニクス材料討論会講演要旨集、p.56、発行日2004年11月25日 日本セラミックス協会 第18回秋季シンポジウム講演予稿集、p.199、発行日2005年9月27日
希土類イオンの発光遷移を利用した蛍光発光ガラスは、高価な原料である希土類元素を
使用するために、高価であるという問題点を有する。ガラスマトリックスの中に蛍光発光
性半導体微粒子を分散させるものは、生産性向上が困難である。本発明は、希土類イオン
の発光遷移を利用しない蛍光発光ガラスを提供することを目的とする。さらに、生産性に
優れた蛍光発光ガラスを提供することを目的とする。
本発明は、WO−W−P−ZnO−Al系ガラス組成物からなる
蛍光発光ガラスに関するものである。本発明者らは、偶然見出した上記配合組成によるガ
ラス生成物が、上述の課題を解決する技術になりうると考え、さらに研究を進め、WO
−P−ZnO−Alの4元系を必須とするガラス組成系において、該4元系
組成物のガラス生成工程において、溶融状態にあるWO−P−ZnO−Al
のうち、WO源の原料が還元作用を受けた場合にはWが生成し、WOと複合
化合物のような形態で共存する状態となり、WO−P−ZnO−Alガラ
ス組成物の発光の機構が、意外にも出発原料としては添加していないWによるもの
であることを発見し、従来全く知られていないWに由来するW5+イオンを起因と
する蛍光発光ガラスの実現に成功し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記の蛍光発光ガラスに関する発明である。
(1)ガラス組成物がモル%で、WO+Wを5〜15%(ただし、Wは、
0.01%〜15%)、Pを15〜25%、ZnOを60〜75%、Al
0.06〜10%含み、ガラス相の体積分率が70%以上であり、ガラス組成物中に含有
されるW5+イオンに起因して紫外波長域の励起光の照射により可視波長域で蛍光発光す
るガラス組成物からなることを特徴とする蛍光発光ガラス。
(2)WはWO源原料の還元により生成したものであることを特徴とする上記(
1)の蛍光発光ガラス。
(3)さらに、モル%で、SiOを7%以下含むことを特徴とする上記(1)又は(2
)の蛍光発光ガラス。
さらに、本発明は、下記の蛍光発光ガラスの製造方法に関する発明である。
(4)出発原料として、WO源、P源、ZnO源、Al源の各粉末原料を
1020〜1400℃の温度範囲で溶融、保持してWO源原料を還元させた後、冷却す
ることにより、還元により生成したWを含有し、ガラス相の体積分率が70%以上
のガラス組成物を形成することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかの蛍光発
光ガラスの製造方法。
(5)出発原料として、WO源、P源、ZnO源の各粉末原料をアルミナ製耐火
性容器を用いて、1020〜1400℃の温度範囲で溶融、保持してWO源原料を還元
させた後、冷却することにより、還元により生成したWを含有し、ガラス相の体積
分率が70%以上のガラス組成物を形成することを特徴とする上記(1)ないし(3)の
いずれかの蛍光発光ガラスの製造方法。
(6)WO源又はP源の各粉末原料として、WをWOに還元する作用を
有するアンモニウム塩を用いることを特徴とする上記(4)又は(5)の蛍光発光ガラス
の製造方法。
(7)WをWOに還元する還元剤を出発原料に混合することを特徴とする上記(
4)又は(5)の蛍光発光ガラスの製造方法。
(8)前記還元剤が、Si、炭素、又は片栗粉であることを特徴とする上記(7)の蛍光
発光ガラスの製造方法。
(9)上記(4)又は(5)の方法により形成したガラス組成物をそのガラス転移点より
高く、軟化点より低い温度で熱処理し、冷却することを特徴とする上記(1)ないし(3
)のいずれかに記載の蛍光発光ガラスの製造方法。
(10)出発原料として、WO源、P源、ZnO源、Al源の各粉末原料
を1400℃を超える温度で溶融、保持した後、冷却することによりガラス組成物を形成
し、該ガラス組成物をそのガラス転移点より高く、軟化点より低い温度で熱処理して該ガ
ラス組成物中のWOを還元させた後、冷却することにより、還元により生成したW
を含有し、ガラス相の体積分率が70%以上のガラス組成物を形成することを特徴とす
る上記(1)ないし(3)のいずれかの蛍光発光ガラスの製造方法。
(11)出発原料として、WO源、P源、ZnO源の各粉末原料をアルミナ製耐
火性容器を用いて、1400℃を超える温度で溶融、保持した後、冷却することによりガ
ラス組成物を形成し、該ガラス組成物をそのガラス転移点より高く、軟化点より低い温度
で熱処理して該ガラス組成物中のWOを還元させた後、冷却することにより、還元によ
り生成したWを含有し、ガラス相の体積分率が70%以上のガラス組成物を形成す
ることを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかの蛍光発光ガラスの製造方法。
上述のWO−W−P−ZnO−Al系ガラスが蛍光発光するメカ
ニズムは未解明であるが、Wが検出されないWO−P−ZnO−Al
系組成物では蛍光発光する現象を観測できないことから、WO−P−ZnO−
Al系4元組成物中に共存するWが発光に関与しているものと推測される。
なお、本発明に関して、「蛍光発光する」とは、蛍光分光光度計により、399nmで励
起した場合、644nmの発光が1%以上の蛍光量子収率で観測されることを言う。
本発明の蛍光発光ガラス及びその製造方法によれば、工業材料として安価で汎用性のあ
る材料を使用した蛍光発光ガラスを通常のガラス製造手段で提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明のガラスの成分組成として、モル%で、
WO+Wを5〜15%(ただし、Wは、0.01%〜15%)、P
を15〜25%、ZnOを60〜75%、Alを0.06〜10%含むガラスは、
黄褐色に着色し、透明であり、紫外線照射により蛍光発光するガラスとなる。本発明のガ
ラス組成物は、粉末X線回折装置で結晶相を観測した場合、ガラス相の体積分率が70%
以上であれば、蛍光発光するガラスを形成することができるが、ガラス相の体積分率が7
0%未満となると失透してしまい励起光が内部まで到達し難くなるため蛍光発光し難くな
る。ガラス相の体積分率は約90%以上がより好ましい。
WOは、本発明のガラス組成物の主要構成成分であり、発光に直接関与するW
の供給源でもある成分である。Wは、本発明のガラス組成物の主要構成成分であり
、発光に直接関与する成分である。その含有量が0.01モル%程度でも蛍光発光する。
0.01モル%未満では、ガラスが無色になり、蛍光発光しなくなる。WOの全量がW
に還元されてもよい。すなわち、Wは15モル%まで含有されてもよい。W
+Wが上記の含有範囲を外れると、ガラスが黒色に着色するか、白色に結晶化
し、蛍光発光しなくなる。
は、本発明のガラス組成物の主要構成成分であり、ガラス形成に直接関与する
成分である。上記の含有範囲を外れると、ガラスが黒色に着色するか、白色に結晶化し、
蛍光発光しなくなる。ZnOは、本発明のガラス組成物の主要構成成分であり、含有量が
最大の構成成分である。上記の含有範囲を外れると、ガラスが黒色に着色するか、白色に
結晶化し、蛍光発光しなくなる。Alは、本発明のガラス組成物の主要構成成分で
あり、ガラス形成に直接関与する成分である。それが含有されないと白色に結晶化し、上
記の含有範囲を超過するとガラスが無色透明になり、いずれの場合も蛍光発光しなくなる
上述のWO−W−P−ZnO−Al系蛍光発光ガラスは、粉末X
線回折パターンからは結晶構造は観測されない。上述のWO−W−P−Z
nO−Al系蛍光発光ガラスは、399nm付近を中心とする波長の紫外線を照射
することにより、644nm付近を中心とする幅広い橙色の蛍光発光を観測できる。
上述のWO−W−P−ZnO−Al系蛍光発光ガラスは、電子ス
ピン共鳴スペクトル上において、Wに由来するW5+イオン特有のシグナルがg=
1.67に観測される。上述のWO−W−P−ZnO−Al系蛍光
発光ガラスは、吸収スペクトル上において吸収端が450nmであり、すなわち黄褐色の
着色を呈する。
本発明のガラスの軟化点は約485〜505℃の範囲、ガラス転移点は約475〜49
5℃の範囲、透過スペクトルの吸収端は波長400〜500nmであり、波長450nm
で吸光度が約0.5であり、それ以上の波長でさらに小さな吸光度の透明性を有する。
本発明の蛍光発光ガラスを製造する方法は、従来のガラス製造方法と基本的には相違が
なく、出発原料として、WO源、P源、ZnO源、Al源の各粉末原料を
前記のガラス組成範囲となるように所定量混合し、耐火性容器に入れ、1020〜140
0℃の温度範囲で溶融、保持した後、溶融物を結晶化しない冷却速度で急冷凝固させる方
法を採用できる。ただし、本発明の製造方法では、WO源の原料を還元してW
生成させることが重要である。
好ましい出発原料は、WO源としてWO粉末、ZnO源としてZnO粉末、Al
源としてAl粉末である。Al源となる使用原料として、Al
末の代わりに出発原料の溶融、保持中にAlを溶融物中に溶出するような物質を用
いることもできる。例えば、使用原料を溶融する耐火性容器としてアルミナ製るつぼ、又
はアルミナ壁溶融釜などのアルミナ製容器を用いることにより、出発原料の溶融、保持中
に該アルミナ製容器材料から溶出するAl成分をAl源とすることもできる
WO源又はP源としては、WをWOに還元する作用を有するアンモニ
ウム塩を用いることが好ましい。該アンモニウム塩は、ガラス原料が溶融状態で還元能力
を有し、かつ、ガラス化を阻害しないものであればよく、例えば、P源の全て又は
一部を(NHPO、(NHHPO、(NH)HPOとすることも
でき、また、WO源の全て、又は一部をタングステン酸アンモニウムとすることもでき
、また、炭酸アンモニウムや尿素などを別途加えることもできる。
WOからWへの還元剤としては、上記の(NHHPO粉末のような、
アンモニウム塩に限らず、ガラス原料を溶融、保持した状態でWOを還元する能力を有
し、かつ、ガラス化を阻害しない物質であればよく、特に限定はされないが、例えば、S
iや炭素、片栗粉等を使用することができる。これらの物質は、0.05モル%以上7モ
ル%以下の添加量で、十分に蛍光発光する程度のWOの還元効果が期待される。具体的
には、Pの出発原料を還元作用のないHPOとし、Siや炭素、片栗粉等をW
の還元剤として用いることが可能である。
熱的安定性の向上を図るためにSiOやBなどを出発原料に添加した結果とし
て、又はWOからWへの還元剤を出発原料に添加した結果として、WO、W
、P、ZnO、Al以外の物質がガラス組成物中に生成することになる
が、これらの生成物を任意構成成分として本発明のガラス組成物に含めることができる。
好ましい溶融温度範囲は1020℃以上1300℃以下、より好適には1100℃以上
1200℃以下である。1020℃より低いと全ての使用原料が溶融せず、ガラスが得ら
れなくなる。還元剤を用いないか、還元雰囲気下で溶融しない場合には、1300℃より
高いとWOがWに還元されず、無色化し、蛍光発光しなくなる。溶解温度が12
00℃以下の場合、十分にガラス化するためには製造条件を厳密に管理する必要がある。
溶融時間は特に限定されるものではないが、完全に溶融させる観点から5分以上、ガラス
構成成分の揮発による組成変動を極力防ぐという観点から60分以下であることが好まし
い。
還元剤を用いて、又は還元雰囲気下で、溶融温度を1300℃より高くするとガラス化
は容易になる。蛍光発光の観点からは、WO源又はP源の原料として、WO
らWへの還元作用を有するアンモニウム塩を使用する場合でも、原料にSiや片栗
粉などの還元剤を添加するか、還元雰囲気下で溶融する必要がある。例えば、出発原料に
Siを0.05モル%以上7モル%以下混合させると溶融温度を1300〜1400℃の
範囲に高くしても蛍光発光強度が大きいガラス組成物が得られ、かつ容易に製造すること
ができるので好ましい。
原料に前記アンモニウム塩を使用しないことも可能であるが、WOからWへの
還元作用を確保するため、原料にSiや片栗粉などの還元剤を別途混合するか、又は還元
雰囲気下で溶融することが必須である。その場合、溶融温度は1020℃以上1400℃
以下の範囲で蛍光発光ガラスを得ることができる。
好ましい冷却方法は、溶融物を冷却板上に流しだし、別の冷却板を押し付ける方法か、
又は溶融物を冷却型に流し込む方法を用いて、結晶化しない条件で急冷を行うことである
。冷却板又は冷却型の素材としてグラファイト、ステンレンス鋼、真鍮などを用いること
ができる。一方、空冷などの徐冷を行うと試料が結晶化により失透してしまい、蛍光発光
しなくなる。
上述の方法で製造したWO−W−P−ZnO−Al系蛍光発光ガ
ラスをガラス転移点より高く、軟化点より低い温度で熱処理し、冷却することによりWO
からWへの還元をさらに促進させ、熱処理をしない場合に比べて蛍光発光強度を
約10%以上大きくすることができる。加熱、冷却条件はガラス相の体積分率が70%以
上を維持できるように選択する。
上記の製造方法において、出発原料の溶融、保持温度を1400℃を超える温度とする
と還元が十分に進行せず、所望の発光強度が得られない。しかし、この場合も、前記と同
様に熱処理することにより該ガラス組成物中のWOを還元させることにより蛍光発光ガ
ラス組成物を得ることができる。1400℃を超える温度で溶融、保持するとガラス化は
容易であるが、1500℃を超えても利点は少ないので上限は1500℃程度が好ましく
、加熱、冷却条件は上記と同様にガラス相の体積分率が70%以上を維持できるように選
択する。
熱処理は還元雰囲気下で行うことがより好ましいが、WOの還元に熱処理前のガラス
組成物内部に残留した還元剤の効果を利用する場合には、熱処理は大気中でもよい。より
好ましくは、雰囲気を調整できる熱処理装置などを用いて、Arガス、水素ガスなどの還
元雰囲気下で熱処理を行う方がよい。
熱処理温度をガラス転移点より低くするとWOからWへの還元が促進されず、
すなわち蛍光発光強度を大きくする効果がなく、また、ガラス軟化点より高い温度で熱処
理したガラスの粉末X線回折パターンにおいては、Zn(POの結晶相析出が観
測される。このようにガラス軟化点より高い温度で熱処理されたWO−W−P
−ZnO−Al系ガラスは、Zn(PO微結晶が析出し、かつ、ガラ
ス自体が失透して蛍光発光強度が小さくなる。
さらに、熱処理時間を長くしすぎてもガラス自体が結晶化することによって失透して蛍
光発光強度が小さくなる。つまり、熱処理時間はZn(PO微結晶が析出せず、
かつ、ガラスが失透しない範囲が好ましい。具体的な熱処理時間は、加熱温度や加熱方法
、ガラス製品の形状によって異なる。加熱時間は、特に限定されるものではないが、蛍光
発光ガラスの製造条件を容易にする観点から、10分から120分が好ましい。
出発原料として、WO、(NHHPO、ZnO、Alを使用して、モ
ル%でWOが10%、Pが20%、ZnOが67%、Alが3%となる配
合比の粉末原料をアルミナ坩堝に入れ、電気炉を用いて1200℃で20分間、大気中で
溶融、保持した後、溶融物をグラファイト板上に流しだし、別のグラファイト板を上から
押し付けることによりガラス試料を製造した。誘導結合高周波プラズマ分光分析装置(セ
イコーインスツルメンツ社製 SPS1700HVR)により定量分析した結果を表1に
示す。同様に、1300℃で溶融、保持したガラス試料及び比較例1、比較例2の試料の
定量分析結果も表1に示す。
Figure 2007308348
作製した試料に波長399nmの紫外線を照射すると、図1のBに示すような644n
m付近を中心とした幅広い橙色の蛍光発光を観測できた。図1のAは644nmの発光を
モニターした励起スペクトルであり、励起波長を動かした場合の644nmにおける発光
強度変化を示す。この試料を電子線マイクロアナライザー(日本電子製 JXA−580
0)を用いて分析をしたところ、WO−W−P−ZnO−Al系の
組成を有することが確認できた。
また、図2のBに示すように、この試料について、電子スピン共鳴測定装置(Bruc
ker社製 ESP−300E)で、Wに由来するW5+特有のシグナルがg=1
.67に観測されたことと、図3のBに示すように分光光度計(島津製作所製 Soli
dSpec−3700)で測定した吸収端が450nmであり黄褐色の着色を呈している
ことから、WOの一部がWに還元されていることが確認された。また、波長45
0nmで吸光度が約0.5であり、それ以上の波長でさらに小さな吸光度の透明性を有す
ることがわかる。
また、この試料について、図4に示すように粉末X線回折装置(島津製作所製 Lab
X XRD−6100)で結晶相が観測できなかった(ガラス相の体積分率100%)こ
とと、示差熱分析装置(MACサイエンス社製 TG−DTA2000SR)を用いてガ
ラス転移点が483.5℃と測定できたことから、ガラスであることが確認できた。また
、示差熱分析により、軟化点は495.0℃、融点は982.1℃であった。
比較例1
溶融、保持温度を1400℃とした以外は実施例1と同じ条件でガラス試料を製造し、
定量分析した結果を表1に示す。この試料は、還元剤を添加せず、溶融、保持温度を14
00℃の高温としたので、無色透明となり、蛍光発光しなかった。また、図2のAに示す
ように電子スピン共鳴測定においてもWが検出されず、図3のAに示すように分光
光度測定による吸収端は320nmであり、可視域で透明であった。
比較例2
溶融、保持温度を1000℃とした以外は実施例1と同じ条件でガラス試料を製造し、
定量分析した結果を表1に示す。この試料は、溶融、保持温度を1000℃としたので、
溶解不十分となり、部分的に失透していた。これにより励起が十分に行われず発光強度も
1100℃のものに比べて微弱であった。
比較例3
出発原料として、WO、ZnOを使用して、モル%でWOが10%、Pが2
0%、ZnOが70%、Alが0%となる配合比の粉末原料とし、耐火容器からの
アルミナの混入を避けるために白金坩堝で溶融した以外は実施例1と同じ条件でガラス試
料を製造した。この試料は、Alを含有しないので、結晶化により白色不透明とな
り、蛍光発光しなかった。
出発原料として、(NHHPOの代わりにHPOを使用し、外割りで1モ
ル%となるSiを還元剤として追加した以外は実施例1と同じ条件でガラス試料を製造し
た。この試料は黄褐色となり、蛍光発光した。また、図2のBに示すように電子スピン共
鳴測定においてもWが検出され、図3のBに示すように分光光度測定による吸収端
は450nmであった。また、粉末X線回折装置(島津製作所製 LabX XRD−6
100)で結晶相が観測できなかった(ガラス相の体積分率100%)。
比較例4
Siを還元剤として追加しなかった以外は、実施例2と同じ条件でガラス試料を製造し
た。この試料は、WOが還元されなかったので、無色透明となり、蛍光発光しなかった
。また、図2のAに示すように電子スピン共鳴測定においてもWが検出されず、図
3のAに示すように分光光度測定による吸収端は320nmであり、可視域で透明であっ
た。
外割りモル%でそれぞれ1、5、6、7、9、15%のSiを還元剤として添加し、溶
融、保持温度を1300℃とした以外は実施例1と同じ条件でガラス試料を製造した。電
子線マイクロアナライザーにより定量分析した結果を表2に示す。また、粉末X線回折装
置(島津製作所製 LabX XRD−6100)で結晶相が観測できなかった(ガラス
相の体積分率100%)。なお、Siを外割りモル%で15mol%添加した試料はガラ
ス化が不十分であった。
Figure 2007308348
表2に示すガラスに水銀ランプを用いて励起した際に得られた蛍光発光スペクトルを図
6に示す。Si初期添加量が1,5,6,7各モル%のもの、及び表2に示していないが
1モル%の片栗粉を添加したものの蛍光発光強度が大きかった。Si初期添加量が1,5
,6各モル%のものの蛍光発光強度が特に大きかった。
また、図6の中には、実施例1の蛍光発光ガラスを<1200℃溶融>として示した。
なお、1200℃の溶融、保持温度では、ガラス化が不十分であったが、ガラス化した部
分の蛍光発光スペクトルを測定した。また、Si初期添加量0mol%のガラス組成物を
1300℃で溶融したものの発光強度は<1200℃溶融>の1/10以下であった。よ
って、出発原料においてP源にアンモニウム塩を用いて、Siなどの還元剤を添加
しない場合は、溶融温度は1200℃以下が好ましいといえる。ガラス化が容易にできる
1300℃以上の溶融温度において発光強度を大きくするために、Siや片栗粉のような
還元剤を出発原料に添加したりすることが効果的であった。
実施例2で得られた蛍光発光ガラスについて大気中で熱処理を行った。具体的には、表
2の中で、Si初期添加量が5モル%の蛍光発光ガラスを熱処理した。Si初期添加量が
5モル%のガラスはガラス転移点が485℃、軟化点が553℃であったので、その間の
温度520℃を熱処理温度とした。熱処理時間は30分とした。その後、室温まで毎分約
2℃で冷却を行った。粉末X線回折装置(島津製作所製 LabX XRD−6100)
で結晶相が観測できなかった(ガラス相の体積分率100%)。蛍光発光ガラスを熱処理
した結果、図7に示すように、520℃で30分間熱処理したものは熱処理前に比べて発
光強度が約30%大きくなった。
比較例5
熱処理時間を60分間とした以外は、実施例4と同様に熱処理した。520℃で60分
間熱処理したものは発光強度が小さくなった。これを図7に示す。この60分間熱処理し
たガラスは、全体的に結晶化が起こり、ガラス相の体積分率が70%未満になり、失透し
ており、その影響で発光強度が小さくなったものと思われる。また、この失透したガラス
の結晶相の同定を粉末X線回折装置で行ったところ、図5に示すように、α、β、γ型の
Zn(PO結晶相が同定できた。
実施例2と同様な条件で、Siではなく、任意構成成分としてSiOを5モル%出発
原料に添加した。この場合でも蛍光発光したが、Siに比べてSiOの還元能力が小さ
くSiを添加した場合より弱かった。そこで、さらに、実施例4と同様に、520℃、3
0分間の熱処理を行った。その後、室温まで毎分約2℃で冷却を行った。粉末X線回折装
置(島津製作所製 LabX XRD−6100)で結晶相が観測できなかった(ガラス
相の体積分率100%)。熱処理の効果は実施例4と同様に得られた。これを図7に示す
溶融、保持温度を1450℃とした以外は実施例2と同じ条件でガラス試料を製造した
。この試料は無色透明となり、蛍光発光しなかった。しかし、実施例4と同様に、520
℃、30分間の熱処理を行い、その後、室温まで毎分2℃で冷却を行ったところ、得られ
た試料は黄褐色に着色し、蛍光発光した。
本発明のガラス組成物からなる蛍光発光ガラス及びその製造方法によれば、例えば、大
面積のディスプレーパネル等の光デバイス用の蛍光発光ガラスを安価に提供でき、今後の
蛍光発光ガラス市場の拡大に多大な貢献をなすことができる。
本発明の実施例1で製造したガラス組成物の蛍光発光スペクトルである。Aは644nmの発光をモニターした励起スペクトル、Bは波長399nmの紫外線で励起した発光スペクトルを示すグラフである。 本発明の実施例1、比較例1、実施例2、比較例4でそれぞれ製造したガラス組成物の代表的な電子スピン共鳴スペクトルを示すグラフである。図中Aは無色透明で、蛍光発光しなかった比較例のガラス、図中Bは黄褐色に着色し蛍光発光した実施例のガラスである。 本発明の実施例1、比較例1、実施例2、比較例4でそれぞれ製造したガラス組成物の蛍光発光ガラスの吸収スペクトルを示すグラフである。図中Aは無色透明で蛍光発光しなかった比較例のガラス、図中Bは黄褐色に着色し蛍光発光した実施例のガラスである。 本発明の実施例1で製造した蛍光発光ガラスの熱処理前の粉末X線回折パターンである。 比較例5の熱処理後のガラス組成物の粉末X線回折パターンである。 本発明の実施例3で製造した蛍光発光ガラスの発光強度を示す発光スペクトルである。 本発明の実施例4、実施例5、比較例5で製造した蛍光発光ガラスの発光強度を示す発光スペクトルである。

Claims (11)

  1. ガラス組成物がモル%で、WO+Wを5〜15%(ただし、Wは、0.0
    1%〜15%)、Pを15〜25%、ZnOを60〜75%、Alを0.0
    6〜10%含み、ガラス相の体積分率が70%以上であり、ガラス組成物中に含有される
    5+イオンに起因して紫外波長域の励起光の照射により可視波長域で蛍光発光するガラ
    ス組成物からなることを特徴とする蛍光発光ガラス。
  2. はWO源原料の還元により生成したものであることを特徴とする請求項1記載
    の蛍光発光ガラス。
  3. さらに、モル%で、SiOを7%以下含むことを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光
    発光ガラス。
  4. 出発原料として、WO源、P源、ZnO源、Al源の各粉末原料を102
    0〜1400℃の温度範囲で溶融、保持してWO源原料を還元させた後、冷却すること
    により、還元により生成したWを含有し、ガラス相の体積分率が70%以上のガラ
    ス組成物を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蛍光発光ガラ
    スの製造方法。
  5. 出発原料として、WO源、P源、ZnO源の各粉末原料をアルミナ製耐火性容器
    を用いて、1020〜1400℃の温度範囲で溶融、保持してWO源原料を還元させた
    後、冷却することにより、還元により生成したWを含有し、ガラス相の体積分率が
    70%以上のガラス組成物を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の蛍光発光ガラスの製造方法。
  6. WO源又はP源の各粉末原料として、WをWOに還元する作用を有する
    アンモニウム塩を用いることを特徴とする請求項4又は5記載の蛍光発光ガラスの製造方
    法。
  7. をWOに還元する還元剤を出発原料に混合することを特徴とする請求項4又は
    5記載の蛍光発光ガラスの製造方法。
  8. 前記還元剤が、Si、炭素、又は片栗粉であることを特徴とする請求項7記載の蛍光発光
    ガラスの製造方法。
  9. 請求項4又は5記載の方法により形成したガラス組成物をそのガラス転移点より高く、軟
    化点より低い温度で熱処理し、冷却することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の蛍光発光ガラスの製造方法。
  10. 出発原料として、WO源、P源、ZnO源、Al源の各粉末原料を140
    0℃を超える温度で溶融、保持した後、冷却することによりガラス組成物を形成し、該ガ
    ラス組成物をそのガラス転移点より高く、軟化点より低い温度で熱処理して該ガラス組成
    物中のWOを還元させた後、冷却することにより、還元により生成したWを含有
    し、ガラス相の体積分率が70%以上のガラス組成物を形成することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の蛍光発光ガラスの製造方法。
  11. 出発原料として、WO源、P源、ZnO源の各粉末原料をアルミナ製耐火性容器
    を用いて、1400℃を超える温度で溶融、保持した後、冷却することによりガラス組成
    物を形成し、該ガラス組成物をそのガラス転移点より高く、軟化点より低い温度で熱処理
    して該ガラス組成物中のWOを還元させた後、冷却することにより、還元により生成し
    たWを含有し、ガラス相の体積分率が70%以上のガラス組成物を形成することを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蛍光発光ガラスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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