JP2007306683A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動電流が小さい場合でも、個々の回路定数によるばらつきの影響が少ないモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るモータ駆動装置は、モータの回転位置を検出して、その回転位置に応じたデジタル信号列を出力する回転位置検出部1と、モータに流れる駆動電流の電流値を示す電流検出信号と駆動電流を制御する駆動指令信号との差分を増幅し、電流に変換して誤差アンプ電流信号を出力する誤差アンプ回路6と、デジタル信号列に基づいて、誤差アンプ電流信号から正弦波信号を生成するD/A変換回路2と、正弦波信号を用いて、モータに対する駆動電圧を生成し、出力する駆動回路3と、を有する。好ましくは、誤差アンプ回路6の伝達係数は、D/A変換回路2の抵抗値に逆比例する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを駆動するモータ駆動装置に関する。
モータの3相コイルに接続されたパワートランジスタのスイッチング制御を行って、3相コイルに流れる電流を制御する、従来のモータ駆動装置が特許文献1に開示されている。図10及び図11を用いて、特許文献1に開示されている従来のモータ駆動装置を説明する。
図10に示す従来のモータ駆動装置において、回転位置検出器11は、ホール素子11U、11V、11Wにより、モータ7のロータの位置を検出して、回転位置検出信号H1、H2、H3を生成する。ホールアンプ11bは、回転位置検出信号H1、H2、H3を増幅して、波形を成形して、正弦波信号S1、S2、S3を生成し、乗算回路2aに出力する。
電流検出回路4は、モータ7に流れる駆動電流Imを電圧値として検出する検出抵抗を有し、電流検出信号Vcsを出力する。誤差アンプ回路6aは、電流検出信号Vcsと入力端子5に入力される駆動電流Imを制御する駆動指令信号Vecとの差分を増幅して、電流に変換し、誤差アンプ電流信号Irとして乗算回路2aに出力する。
乗算回路2aはホールアンプ11bから出力された正弦波信号S1、S2、S3と誤差アンプ回路6aから出力された誤差アンプ電流信号Irとを乗算して、入力指令信号Vuin、Vvin、Vwinを生成し、出力する。
駆動回路3はスイッチング制御回路32と電力供給回路33を有する。スイッチング制御回路32は、入力指令信号Vuin、Vvin、Vwinと入力端子31に入力される三角波である搬送波Vtriとを比較して、パルス幅変調を行い、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMを出力する。電力供給回路33は、ゲート駆動回路337により、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMに基づいてパワートランジスタ331〜336のスイッチング制御を行うことにより、パワー電源338から駆動電圧Uout、Vout、Woutを生成し、モータ7の3相コイル71、72、73に出力する。
上記のように構成される従来のモータ駆動装置は、電流検出信号Vcsと駆動指令信号Vecとの差分により入力指令信号Vuin、Vvin、Vwinの振幅を制御し、それによりスイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMをパルス幅変調させ、3相コイル71、72、73に流れる駆動電流Imを制御する。
上記従来のモータ駆動装置のゲインを図11のブロック線図を用いて説明する。
回転位置検出器11から出力される電圧振幅値Vhの回転位置検出信号H1、H2、H3は、電圧増幅係数Ahのホールアンプ11bにより増幅され、(Ah×Vh)の電圧振幅値を持つ信号が乗算回路2aに入力される。
誤差アンプ回路6aの伝達係数Aeを「Ir/(Vec−Vcs)」と定義すると、下記式(1)で示される誤差アンプ電流信号Irが乗算回路2aに入力される。
Ir=Ae×(Vec−Vcs) (1)
伝達係数Amを有する乗算回路2aは、(Ah×Vh)の信号と誤差アンプ電流信号Irとを乗算し、電圧振幅値Vdの入力指令信号Vuin、Vvin、Vwinを出力する。入力指令信号Vuin、Vvin、Vwinの電圧振幅値Vdは下記式(2)となる。
Vd=Am×Ah×Vh×Ir (2)
電圧振幅値Vdに対する駆動回路3の伝達係数Gmは、搬送波Vtriの振幅値と周波数が所定の値で与えられている場合の入力指令信号Vuinの電圧振幅値Vdに対する駆動電流Imの伝達特性を示している。よって、駆動電流Imは、下記式(3)となる。
Im=Gm×Vd (3)
電流検出回路4から出力される電流検出信号Vcsは、駆動回路3から出力される駆動電流Imと、電流検出回路4の検出抵抗の抵抗値Rcsとにより、下記式(4)となる。なお、電流検出回路4が検出抵抗を用いていない場合は、係数Rcsは電流検出回路4の電流/電圧変換係数の値を示す。
Vcs=Im×Rcs (4)
式(1)(2)(3)により、駆動電流Imは下記式(5)となる。
Im=Gm×Am×Ah×Vh×Ae×(Vec−Vcs) (5)
式(4)(5)からモータ駆動装置のゲイン(Im/Vecと定義する。)は、下記式(6)になる。
Im/Vec=1/{1/(Gm×Am×Ae×Ah×Vh)+Rcs} (6)
上述の駆動装置のゲインの式(6)において、右辺の分母の第1項(1/(Gm×Am×Ae×Ah×Vh))がRcsに対して非常に小さい場合、分母の第1項は無視できるため、駆動装置のゲインは、次式となる。この場合、Gm、Am等の回路定数の影響はない。
Im/Vec≒1/Rcs (7)
特開平4−101694号公報
しかし、小さい駆動電流Imでモータ7を駆動する場合、例えばモータ7の回転数を非常に押さえて駆動制御するような場合は、入力指令信号のVuin、Vvin、Vwinの電圧振幅値Vdは非常に小さくなる。電圧振幅値Vdが小さいと、駆動回路3の伝達係数Gmの値は小さくなり、その結果、式(6)の分母の第1項(1/(Gm×Am×Ae×Ah×Vh))は大きくなる。第1項の値はGm、Am、Ae、Ah、Vhの回路定数に依存し、これらの回路定数はばらつきを持つため、モータ駆動装置のゲインのばらつきは大きくなる。
上記のように、PWM駆動をする従来のモータ駆動装置は、入力指令信号のVuin、Vvin、Vwinの電圧振幅値Vdが大きい場合、すなわち駆動電流Imが大きい場合は、式(6)で示すように、モータ駆動装置の回路定数のばらつきの影響は少なく、個々のどのモータ駆動装置でも同じような特性でモータを駆動することができる。しかし、電圧振幅値Vdが小さい場合、すなわち駆動電流Imが小さい場合は、モータ駆動装置の回路定数のばらつきの影響が大きくなり、個々のモータ駆動装置によって、ゲインが変動する。そのため、従来のモータ駆動装置は、同じような特性でモータを駆動することができず、個々のモータ駆動装置によってモータの回転数がばらつくという問題があった。
上記の問題に鑑み、本発明は入力指令信号のVuin、Vvin、Vwinの電圧振幅値Vdが小さい場合、すなわち駆動電流Imが小さい場合であっても、モータ駆動装置のゲインのばらつきを減らし、個々のモータ駆動装置が同じ回転数でモータをPWM駆動できるモータ駆動装置を提供する。
本発明のモータ駆動装置は、モータの回転位置を検出して、その回転位置に応じたデジタル信号列を出力する回転位置検出手段と、前記デジタル信号列に基づいて、アナログの正弦波信号を生成するD/A変換回路と、前記正弦波信号を用いて、前記モータに対する駆動電圧を生成し、出力する駆動回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、本発明のモータ駆動装置のゲインから、従来のモータ駆動装置のゲインに含まれる回転位置検出手段の回路定数を削除することができる。これにより、モータに流れる駆動電流が小さい場合であっても回路定数のばらつきの影響は大きくならない。
前記モータ駆動装置は、前記モータに流れる駆動電流の電流値を示す電流検出信号と前記駆動電流を制御する駆動指令信号との差分を増幅し、電流に変換して誤差アンプ電流信号を出力する誤差アンプ回路をさらに有し、前記D/A変換回路は抵抗を有し、前記誤差アンプ回路の伝達係数は、前記D/A変換回路の抵抗値に逆比例しても良い。ここで、誤差アンプ回路の伝達係数とは、前記駆動指令信号と前記電流検出信号との差分に対する前記誤差アンプ電流信号の割合を示す値である。D/A変換回路で生成される正弦波信号の電圧振幅値は、誤差アンプ電流信号の電流値とD/A変換回路の電流/電圧変換の抵抗値との積で決まるため、上記の関係を満たす誤差アンプ回路を使用すると、D/A変換回路で生成される正弦波信号の電圧振幅値は、電流検出信号と駆動指令信号との差分に比例定数をかけた値となる。すなわち、本発明のモータ駆動装置のゲインから、D/A変換回路の抵抗と誤差アンプ回路の伝達係数によるばらつきの因子を削除することが可能となる。これにより、小さい駆動電流であっても、個々の装置によってモータの回転数はばらつかない。
前記D/A変換回路は、前記誤差アンプ回路に接続されて、前記誤差アンプ電流信号を入力する複数の抵抗を直列接続した抵抗列と、その抵抗列の各抵抗に対して前記モータの巻線の相数と同じ個数設けられ、前記デジタル信号列に基づいてオン/オフを切り替えることにより、前記複数の抵抗を直列接続した抵抗列のいずれかの接続点から電圧を前記正弦波信号として出力する複数のスイッチ素子と、を有しても良い。
前記D/A変換回路は、前記モータの巻線の相毎にD/A変換部を有し、前記D/A変換部は、前記誤差アンプ電流信号に比例した複数の電流を出力するカレントミラー回路と、前記カレントミラー回路から電流が流れることにより発生する電圧を前記正弦波信号として出力する抵抗と、前記デジタル信号列に基づいて、前記カレントミラー回路から前記抵抗に流れる複数の電流の通過と遮断を切り替える複数のスイッチ素子と、を有しても良い。
前記カレントミラー回路は、バイポーラトランジスタ又はMOSトランジスタで構成されても良い。
前記誤差アンプ回路は、前記電流検出信号と前記駆動指令信号との差分を増幅して出力する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力電圧を前記D/A変換回路の抵抗値で割った値に比例した前記誤差アンプ電流信号を出力するV/I変換回路と、を有しても良い。
前記V/I変換回路は、前記差動増幅回路の出力電圧を非反転入力端子に入力される演算増幅器と、一端を前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、制御端子を前記演算増幅器の出力端子に接続されて、他端から前記誤差アンプ電流信号を出力するトランジスタと、前記トランジスタと前記演算増幅器の反転入力端子の接続点に接続される抵抗と、を有し、前記抵抗の値が前記D/A変換回路の前記抵抗の値と逆比例の関係にあっても良い。
前記回転位置検出手段は、前記モータの回転位置を検出して、正弦波の回転位置検出信号を出力する回転位置検出器と、前記回転位置検出信号を、前記モータの回転周期を示す方形波の回転周期信号に変換する回転周期検出回路と、前記回転周期信号からクロック信号を生成し、前記クロック信号に基づいて前記回転周期信号の1周期をカウントしながら、前記クロック信号のタイミングで前記カウント値を前記デジタル信号列に変換して出力するデジタル信号生成回路と、を有しても良い。
本発明のモータ駆動装置によれば、モータを小さい駆動電流で駆動する場合であっても、モータ駆動装置のゲインのばらつきを低減して、個々のモータ駆動装置が同じ回転数でモータを駆動できるという効果が得られる。
以下、本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施形態について、図面を参照して説明する。
《第1の実施形態》
図1から図7を用いて、本発明の第1の実施形態のモータ駆動装置を説明する。図1に、本実施形態のモータ駆動装置と、モータ駆動装置により駆動されるモータ7とを示す。モータ7は、U相、V相、W相の3相コイル71、72、73がY結線されたステータ(図示せず)と、永久磁石による界磁部を有するロータ(図示せず)と、を有する。モータ駆動装置から3相コイル71、72、73に電流を流すことにより、ロータが回転する。
本実施形態のモータ駆動装置は、モータ7のロータの回転位置を検出する回転位置検出部1と、回転位置検出部1の出力に基づいて、誤差アンプ電流信号Irから正弦波信号Uin、Vin、Winを生成するD/A変換回路2と、正弦波信号Uin、Vin、Winに基づいて、モータ7に対して駆動電圧Uout、Vout、Woutを生成し、供給する駆動回路3と、を有する。
モータ駆動装置は、さらに、モータ7に流れる駆動電流Imを検出して電流検出信号Vcsを出力する電流検出回路4と、駆動電流Imを制御する駆動指令信号Vecを入力する入力端子5と、駆動指令信号Vecと電流検出信号Vcsとの差に基づいて誤差アンプ電流信号Irを出力する誤差アンプ回路6と、を有する。
回転位置検出部1は、D/A変換回路2が電気角で1回転分の正弦波信号Uin、Vin、Winを形成するために必要なデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を生成するために、モータ7のロータの回転位置を検出して、回転位置検出信号UP、VP、WPを出力する回転位置検出器11、回転位置検出信号UP、VP、WPからモータ7の回転周期を検出して回転周期信号UR、VR、WRを出力する回転周期検出回路12、及び回転周期信号UR、VR、WRに基づいてデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を生成するデジタル信号生成回路13を有する。
駆動回路3は、三角波である搬送波Vtriを入力する入力端子31、正弦波信号Uin、Vin、Winと三角波Vtriとを比較する比較器321、322、323を有し、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMを出力するスイッチング制御回路32、及びスイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMに基づいて、駆動電圧Uout、Vout、Woutを生成し、モータ7に供給する電力供給回路33を有する。
電力供給回路33は、上側のパワートランジスタ331、332、333と、上側のパワートランジスタ331、332、333に直列に接続された下側のパワートランジスタ334、335、336と、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMに基づいて、パワートランジスタ331〜336のオン/オフを制御するゲート駆動回路337と、上側のパワートランジスタ331、332、333に電力を供給するパワー電源338を有する。
上記のように構成される本実施形態のモータ駆動装置は、誤差アンプ電流信号Irに基づいて正弦波信号Uin、Vin、Winの振幅を制御することにより、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMのパルス幅変調を行う。これにより、ゲート駆動回路337は、パワートランジスタ331〜336のオン時間を制御して、3相コイル71、72、73に流れる駆動電流Imを制御する。例えば、ある与えられた駆動指令信号Vecに対して電力供給回路33から3相コイル71、72、73に流れる駆動電流Imが小さい場合、電流検出信号Vcsは小さくなる。すると、駆動指令信号Vecに対する電流検出信号Vcsの差分は大きくなり、正弦波信号Uin、Vin、Winの振幅が大きくなる。それにより駆動電流Imが大きくなり、電流検出信号Vcsが大きくなる方向に負帰還動作が働く。その結果、電流検出信号Vcsは駆動指令信号Vecと等しくなる。
次に、回転位置検出器11、回転周期検出回路12及びデジタル信号生成回路13の構成と、それぞれの回路で生成される信号の波形について、図2及び図3を参照して説明する。図2に、回転位置検出器11、回転周期検出回路12及びデジタル信号生成回路13の内部構成を示し、図3に回転位置検出器11、回転周期検出回路12及びデジタル信号生成回路13の内部で生成される各信号の波形を示す。
図2に示すように、回転位置検出器11は、モータ7のロータの回転磁界を検出して、回転位置検出信号UP、VP、WPを出力するホール素子11U、11V、11Wを備える。ホール素子11U、11V、11Wは、電気的に120度ずらして配置されており、回転位置検出信号UP、VP、WPは、図3に示すように、120度毎にずれた位相関係にある。
回転周期検出回路12は、回転位置検出信号UP、VP、WPの極性の切り換わりを検出する3つの比較器12U、12V、12Wを有する。比較器12U、12V、12Wは、電気角の180度ごとに出力がHレベルの区間(H区間)とLレベルの区間(L区間)が交互に切り換わる方形波の回転周期信号UR、VR、WRを出力し(図3参照)、そのH区間またはL区間の長さによって回転周期をデジタル信号生成回路13に伝える。
デジタル信号生成回路13は、クロック生成回路131U、131V、131W、カウンタ132U、132V、132W、及び11ビットデコーダ133U、133V、133Wを有する。クロック生成回路131U、131V、131Wは、回転周期信号UR、VR、WRから単位電気角のクロック信号UCLK、VCLK、WCLKを生成する。カウンタ132U、132V、132Wは、単位電気角のクロック信号UCLK、VCLK、WCLKをカウントする。11ビットデコーダ133U、133V、133Wは、計測されたカウント値UCNT、VCNT、WCNTをデコードして11ビットのデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を出力する。
カウンタ132U、132V、132Wは、回転周期信号UR、VR、WRの1周期の間、すなわちモータ電気角における1回転の間、計測したカウント値UCNT、VCNT、WCNTをカウントアップし、次の1回転が始まると1からカウントし直す。図3に示すように、クロック生成回路131U、131V、131Wは、電気角18度のクロック信号UCLK、VCLK、WCLKを生成し、カウンタ132U、132V、132Wは、カウント値が20になるまでカウントアップする。カウント値UCNT、VCNT、WCNTをデコードして得られるデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11はそれぞれ、1を示す1ビットと、0を示す10ビットから成る。この信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11は、D/A変換回路2に入力される。
図4に、D/A変換回路2の内部回路を示す。D/A変換回路2は、誤差アンプ回路6に一端を接続されて、誤差アンプ電流信号Irを供給される抵抗列R1〜R11と、抵抗列R1〜R11の他端に接続される電源VBと、抵抗列R1〜R11のいずれかの接続点から電圧を出力する複数のスイッチ素子SW_U1、SW_V1、SW_W1からSW_U11、SW_V11、SW_W11とを有する。
抵抗列R1〜R11は、所定の抵抗値を持つ11個の抵抗を直列に接続して構成される。1つの抵抗Rk(1≦k≦11)に対して、モータの巻線の相毎に(本実施形態では3個)のスイッチ素子SW_Uk、SW_Vk、SW_Wkが設けられる。すなわち、スイッチ素子SW_U1、SW_V1、SW_W1は、一端を抵抗R1と誤差アンプ回路6との間に接続され、スイッチ素子SW_Uk(2≦k≦11)、SW_Vk、SW_Wkは、一端を抵抗Rkと抵抗R(k−1)の接続点に接続される。スイッチ素子SW_U1〜SW_U11の他端は互いに接続され、他端から出力される電圧が正弦波信号Uinとなる。同様に、スイッチ素子SW_V1〜SW_V11、スイッチ素子SW_W1〜SW_W11の他端は互いに接続され、他端から出力される電圧が正弦波信号Vin、Winとなる。正弦波信号Uin、Vin、Winにバイアス電圧を与えるために、電源VBが抵抗R11とグラウンドとの間に設けられる。
スイッチ素子SW_U1〜SW_U11、SW_V1〜SW_V11、SW_W1〜SW_W11は、デジタル信号生成回路13から出力されるデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜UC11、WC1〜UC11に基づいて、スイッチのオン・オフを切り替える。例えば、図3において、U相のカウント値UCNT=5であった場合、デジタル信号生成回路13の11ビットデコーダ133Uから(01000000000)のデジタル信号列が出力され、D/A変換回路2のU相の複数のスイッチ素子SW_U1〜SW_U11のうち、スイッチ素子SW_U2のみがオンになり、その他のU相のスイッチ素子はオフになる。これにより、抵抗R1と抵抗R2の接続点から電圧が出力される。V相、W相についても同様に、スイッチ素子SW_V1〜SW_V11、SW_W1〜SW_W11の中からいずれか一つのスイッチ素子がオンし、その他がオフとなる。
図3に示すように、デジタル信号列の「1」を示すビットの位置は、カウント値UCNT、VCNT、WCNTに応じて、例えばUC1からUC2、UC2からUC3のように一つずつシフトする。これにより、オンするスイッチ素子もSW_U1からSW_U2、SW_U2からSW_U3のように、一つずつシフトする。その結果、スイッチ素子SW_U1〜SW_U11の他端から出力される電圧Uinは、正弦波となる。3つの正弦波信号Uin、Vin、Winは、各モータ相に対応して位相が120度ずつずれており、この正弦波信号Uin、Vin、Winは、スイッチング制御回路32に入力される。
図1に示すスイッチング制御回路32において、比較器321、322、333は、D/A変換回路2から出力される正弦波信号Uin、Vin、Winを非反転入力端子に入力し、入力端子31に入力される所定の周波数と振幅値を持つ三角波の搬送波Vtriを反転入力端子に入力する。比較器321、322、333は、正弦波信号Uin、Vin、Winと搬送波Vtriとを比較することにより、パルス幅変調されたスイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMを出力する。スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMは、電力供給回路33のゲート駆動回路337に入力される。
ゲート駆動回路337は、スイッチング制御信号UPWM、VPWM、WPWMに基づいて、上側のパワートランジスタ331、332、333と下側のパワートランジスタ334、335、336のオン/オフを制御する。ゲート駆動回路337は、上側のパワートランジスタ1つと、その上側のパワートランジスタと直列に接続されていない下側のパワートランジスタのいずれか1つ又は2つをオンにするか、又は上側のパワートランジスタ2つと、その上側のパワートランジスタと直列に接続されていない下側のパワートランジスタ1つを同時にオンにする。例えば、上側のパワートランジスタ333と下側のパワートランジスタ334とをオンにした場合、パワー電源338から上側のパワートランジスタ333を介してU相のコイル71に駆動電流Imが流れ、その駆動電流ImはW相のコイル73と下側のパワートランジスタ334とを介して、電流検出回路4に流れる。ゲート駆動回路337は、直列に接続された上側のパワートランジスタ331と下側のパワートランジスタ334、332と335、333と336とがそれぞれ同時にオンすることにより、パワー電源338から供給される電流が3相コイル71、72、73を経由せずに、電流検出回路4に直接流れることを防ぐために、上下のパワートランジスタを共にオフにする貫通防止期間を設ける。
電流検出回路4は、駆動電流Imを電圧値として検出する検出抵抗(図示せず)と、その電圧値を平滑するローパスフィルタ(図示せず)とを有し、電流検出信号Vcsを出力する。なお、本実施形態においては、駆動電流Imを検出するために検出抵抗を用いているが、検出抵抗を用いずに、他の方法で駆動電流Imを電圧に変換しても良い。
図5に、誤差アンプ回路6の内部回路を示す。誤差アンプ回路6は、駆動指令信号Vecと電流検出信号Vcsとを比較する差動増幅回路61と、差動増幅回路61の出力電圧を電流に変換して誤差アンプ電流信号Irを出力するV/I変換回路62を有するgmアンプである。
差動増幅回路61は、一端から電流検出信号Vcsを入力する抵抗611、一端から駆動指令信号Vecを入力する抵抗613、抵抗611の他端に反転入力端子を接続され、抵抗613の他端に非反転入力端子を接続される演算増幅器614、演算増幅器614の出力端子と反転入力端子との間に接続された抵抗612、抵抗613と演算増幅器614の非反転入力端子との間に一端を接続された抵抗615、及び抵抗615の他端に接続され、基準電位となる電源616を有する。このように、差動増幅回路61は、所定のゲインを持つ差動増幅回路形式で構成され、演算増幅器614の出力端子から(Vec−Vcs)に比例した電圧を出力する。
V/I変換回路62は、演算増幅器614の出力端子を非反転入力端子に接続される演算増幅器617、演算増幅器617の出力端子にベースを接続され、演算増幅器617の反転入力端子にエミッタを接続されるNPNトランジスタ618、NPNトランジスタ618のエミッタと演算増幅器617の反転入力端子との接続点に一端を接続され、他端を電源616に接続される抵抗Reを有する。なお、抵抗Reの他端は、グラウンドに接続されても良い。このように、V/I変換回路62は、差動増幅回路61の出力電圧に演算増幅器617の反転入力端子の電圧が追随するボルテージフォロワー形式で構成され、NPNトランジスタ618のコレクタから誤差アンプ電流信号Irを出力する。
図5の抵抗611、612、613、615による抵抗比をαとすると、誤差アンプ電流信号Irは下記式(8)で表せる。
Ir=α(Vec−Vcs)/Re (8)
本発明のモータ駆動装置は、誤差アンプ回路6の抵抗Reの抵抗値とD/A変換回路2の抵抗列R1〜R11の総和の抵抗値RGとの関係が「RG/Re=β(βは比例定数)」を満たす誤差アンプ回路6を使用する。この場合、誤差アンプ電流信号Irは下記式(9)で表せる。
Ir=α×β×(Vec−Vcs)/RG (9)
式(9)に示すように、誤差アンプ電流信号Irは、差動増幅回路61の出力電圧α(Vec−Vcs)をD/A変換回路2の抵抗列の総和の抵抗値RGで割った値に比例する。
次に、本発明のモータ駆動装置のゲインについて説明する。本実施形態において、モータ駆動装置のゲインは「Im/Vec」と定義する。図6に、本実施形態のモータ駆動装置のゲインを求めるためのブロック線図を示す。
回転位置検出部1は、回転位置検出器11から出力される電圧振幅値Vhの回転位置検出信号UP、VP、WPに基づいて回転周期信号UR、VR、WRを生成し、回転周期信号UR、VR、WRからデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を生成して、D/A変換回路2に入力する。
電流検出信号Vcsと駆動指令信号Vecとを比較して、誤差アンプ電流信号Irを出力する誤差アンプ回路6の伝達係数Aeを「Ir/(Vec−Vcs)」と定義すると、誤差アンプ電流信号Irは式(10)のように表せる。
Ir=Ae×(Vec−Vcs) (10)
D/A変換回路2は、デジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11と誤差アンプ電流信号Irとに基づいて、電圧振幅値Vdを持つ3つの正弦波信号Uin、Vin、Winを出力する。式(11)に、D/A変換回路2から出力される3つの正弦波信号Uin、Vin、Winの電圧振幅値Vdを示す。電圧振幅値Vdは、D/A変換回路2の抵抗列R1〜R11の総和の抵抗値RG(=R1+R2+・・・+R11)と、D/A変換回路2に入力される誤差アンプ電流信号Irとの積により与えられる。
Vd=RG×Ir (11)
駆動回路3の伝達係数Gmを、搬送波Vtriの振幅値と周波数がそれぞれ所定の値で与えられている場合の、電圧振幅値Vdに対する駆動電流Imの伝達特性とすると、モータ7に流れる駆動電流Imは、正弦波信号Uin、Vin、Winの電圧振幅値Vdと駆動回路3の伝達係数Gmを用いて、式(12)のように表せる。
Im=Gm×Vd (12)
電流検出信号Vcsは、電流検出回路4の抵抗値Rcsの検出抵抗を用いて、式(13)のように表せる。なお、Rcsは、電流検出回路4が検出抵抗を用いない場合、電流/電圧変換係数の値を示す。
Vcs=Rcs×Im (13)
式(10)(11)(12)により、駆動電流Imは下記式(14)になる。
Im=Gm×RG×Ae×(Vec−Vcs) (14)
式(13)(14)から、モータ駆動装置のゲインIm/Vecは下記式(15)となる。
Im/Vec=1/{1/(Gm×RG×Ae)+Rcs} (15)
式(15)において、モータ駆動装置のゲインを決める因子は、Gm、RG、Ae、Rcsである。上述したように、D/A変換回路2は、回転位置検出部1から出力されるデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11に基づいて、正弦波信号Uin、Vin、Winを生成するが、式(11)に示されるように、正弦波信号Uin、Vin、Winの電圧振幅値Vdに、回転位置検出部1の内部回路の因子、例えば回転位置検出信号の電圧振幅値Vhは寄与しない。すなわち、回転位置検出部1の内部回路の因子は、本発明のモータ駆動装置のゲインに関係する因子とならない。このように、D/A変換回路2を用いることにより、本発明のゲインの式(15)において従来の式(6)の回路定数Ah、Vhの影響を排除することができる。
また、式(9)(10)により、誤差アンプ回路6の伝達係数Aeは下記のように変換される。
Ae=α×β/RG
ここでα×β=Const(比例定数)とすると、式(16)のようになる。
Ae=Const/RG (16)
式(15)のモータ駆動装置のゲインIm/Vecに、式(16)を代入すると、ゲインは式(17)となる。
Im/Vec=1/{1/(Gm×Const)+Rcs} (17)
比例定数Constは、実際の回路では数学的な定数ではなく、ばらつきがあるが、本発明の回路構成においての比例定数Const、すなわち(α×β)は抵抗の相対比により導かれる。半導体集積回路において、抵抗の相対比は非常にばらつきの精度がよく、他の回路ばらつきに比べれば理想的な一定の値を持つ定数となるため、比例定数Constは、実質的にばらつきを発生させる因子にはならない。誤差アンプ回路6の抵抗ReとD/A変換回路2の抵抗RGとの関係を「RG/Re=β(比例定数)」とすることにより、本発明のゲインの式(17)のばらつき因子をGmとRcsだけにすることができる。
正弦波信号Uin、Vin、Winの電圧振幅値Vdが小さいとき、駆動回路3の伝達係数Gmは小さくなり、式(17)の右辺の分母のGmを含む第1項は第2項のRcsに対して無視できなくなる。しかし、本発明のモータ駆動装置は、従来のモータ駆動装置のゲインを示す式(6)に比べて、ばらつき因子が少ないため、電圧振幅値Vdが小さい場合であっても、個々の装置自身のばらつきは少ない。本発明によれば、駆動電流Imが小さくて正弦波信号の電圧振幅値Vdが小さくなる場合、すなわちモータの回転数が低い場合であっても、装置ばらつきによる特性変動が少ないモータ駆動装置を実現できる。よって、本実施形態のモータ駆動装置によれば、個々の装置によって、モータの回転数はばらつかない。
なお、図2において、回転位置検出器11は3つのホール素子11U、11V、11Wを有し、回転周期検出回路12は3つの比較器12U、12V、12Wを有する構成であったが、回転位置検出器11と回転周期検出回路12の内部構成は限定しない。回転位置と回転周期が得られる構成であれば、いかなる形態、方式であってもよい。また、回転周期検出回路12とデジタル信号生成回路13の信号処理に関する動作は、本実施形態で説明した上述の動作に限定されない。本実施形態とは別の方法でホール素子11U、11V、11Wから出力された回転位置検出信号UP、VP、WPを加工処理して、D/A変換回路2が電気角で1回転分の正弦波信号Uin、Vin、Winを形成するためのデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を生成しても良い。
なお、図5に示す誤差アンプ回路6のV/I変換回路62はNPNトランジスタ618を用いる代わりに、PNPトランジスタを用いても良い。また、図7に示すように、MOSトランジスタ619を用いても良い。
なお、本実施形態においては、11ビットデコーダ133U、133V、133Wは、11ビットのデジタル信号列UC1〜UC11、VC1〜VC11、WC1〜WC11を生成したが、デジタル信号列のビット数nは「11」に限らない。n(nは2以上の正整数)ビットデコーダ133U、133V、133Wは、nビットのデジタル信号列を生成し、D/A変換回路2は、nビットのデジタル信号列に基づいてスイッチング動作するn個のスイッチ素子とn個の抵抗を有しても良い。
《第2の実施形態》
本発明のモータ駆動装置に含まれる他のD/A変換回路2について、図8及び図9を参照して説明する。本実施形態において、モータ駆動装置内のD/A変換回路2以外の構成については、図1に示す構成と同じである。なお、誤差アンプ回路6の伝達係数の値と、デジタル信号生成回路13から出力されるデジタル信号列の値については、D/A変換回路の構成に応じて変更している。
本実施形態において、デジタル信号生成回路13のn(nは2以上の正整数)ビットデコーダ133U、133V、133Wは、D/A変換回路2の出力するD/A変換出力電圧Uin、Vin、Winが正弦波となるような、デジタル信号列UC1〜UCn、VC1〜VCn、WC1〜WCnを生成し、D/A変換回路2に出力する。
図8に、本実施形態のD/A変換回路2の構成を示す。本実施形態のD/A変換回路2は、モータの巻線の相毎に(本実施形態においては、U相、V相、W相の3つ)設けられたD/A変換部21、22、23と、誤差アンプ電流信号Irに比例した大きさの相エラー電流信号Ieu、Iev、Iewを各D/A変換部21、22、23に配分するカレントミラー回路24とを有する。
カレントミラー回路24は、誤差アンプ電流信号Irがコレクタとベースに供給されるNPNトランジスタ241と、NPNトランジスタ241のベースに各ベースを接続されるNPNトランジスタ242、243、244とを有する。4つのNPNトランジスタ241〜244のエミッタは接地電位に接続される。NPNトランジスタ242、243、244は、それぞれ誤差アンプ電流信号Irに比例した大きさの相エラー電流信号Ieu、Iev、Iewをコレクタから出力する。
図8において、V相D/A変換部22とW相変換部23の内部構成は、US相D/A変換部21の内部構成と同じため、図示を省略している。以下、U相D/A変換部21について、代表して説明する。
U相D/A変換部21は、相エラー電流信号Ieuに比例した所定の大きさの複数のD/A変換電流信号Ieu−1〜Ieu−n(nは2以上の正整数)を出力するカレントミラー回路211を有する。カレントミラー回路211は、PNPトランジスタ212とPNPトランジスタ213−U1〜213−Unとを有する。PNPトランジスタ213−U1〜213−Unは重み付けされており、それぞれ(相エラー電流信号Ieu×1倍)〜(相エラー電流信号Ieu×2n−1倍)の値を持つD/A変換電流信号Ieu−1〜Ieu−nを出力する。
U相D/A変換部21は、さらにD/A変換電流信号Ieu−1〜Ieu−nが一端から流れ込むことにより、その電圧降下でD/A変換出力電圧Uinを出力する電流電圧変換抵抗RUGと、電流電圧変換抵抗RUGの他端に接続され、D/A変換出力電圧Uinにバイアス電圧を与える電源VBと、PNPトランジスタ213−U1〜213−Unと、抵抗RUGとの間に接続されるダイオード214−U1〜214−Unと、D/A変換出力電圧Uinを正弦波信号として出力するために、ダイオード214−U1〜213−Unに流れるD/A変換電流信号Ieu−1〜Ieu−nの通過または遮断を制御するスイッチ素子SW_U1〜SW_Unと、を有する。
カレントミラー回路211において、PNPトランジスタ212のベースに、PNPトランジスタ213−U1〜213−Unのベースが接続される。PNPトランジスタ213−U1〜213−Unのエミッタは電源215に接続される。PNPトランジスタ212は、相エラー電流信号Ieuをコレクタとベースに供給されて、PNPトランジスタ213−U1〜213−UnのコレクタからD/A変換電流信号Ieu−1〜Ieu−nを出力する。
ダイオード214−U1〜213−Unのアノード端子は、PNPトランジスタ213−U1〜213−Unのコレクタにそれぞれ接続され、カソード端子は互いに接続されて、抵抗RUGの一端に接続される。
スイッチ素子SW_U1〜SW_Unは、一端をダイオード214−U1〜213−Unのアノード端子に接続され、他端を接地される。スイッチ素子SW_U1〜SW_Unは、デジタル信号列UC1〜UCnに基づいて、それぞれオン/オフを切り替えて、カレントミラー回路211からダイオード214−U1〜214−Unを介して抵抗RUGに流れる電流の通過と遮断を制御する。
上記のように構成されるU相D/A変換部21において、図1に示すデジタル信号生成回路13からデジタル信号列(001111・・・)を入力した場合、スイッチ素子SW_UC1とSW_UC2のみがオフし、その他のスイッチ素子SW_U3〜SW_Unがオンする。このとき、D/A変換電流信号Ieu−1とIeu−2のみが抵抗RUGに流れ、その他の電流Ieu−3〜Ieu−nはスイッチ素子SW_U3〜SW_Unを通って、接地電位に流れる。これにより、抵抗RUGの一端からデジタル信号列に応じたD/A変換出力電圧Uinが出力される。
第2の実施形態のD/A変換回路2を図1のモータ駆動装置に用いた場合であっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態において、誤差アンプ回路6の構成は図5又は図7の構成であっても良いし、他の構成であっても良い。但し、本実施形態において、誤差アンプ回路6の伝達係数[Ir/(Vec−Vcs)]は、U相、V相、W相の電流電圧変換抵抗RUGの抵抗値に逆比例する。
また、カレントミラー回路24及びU相、V相、W相D/A変換部21、22、23のカレントミラー回路211は、NPN又はPNPバイポーラトランジスタに限らず、図9のカレントミラー回路211aに示すようにNchMOSトランジスタ212a、213a_U1〜213a_Unを用いても良いし、PchMOSトランジスタで構成しても良い。
本発明は、モータを小さい駆動電流で回転させる場合であっても、個々のモータ駆動装置の回路定数のばらつきを低減できるという効果を有し、PWM駆動のモータ駆動装置に有用である。
本発明の第1の実施形態のモータ駆動装置の構成を示す図 本発明の回転位置検出部1の内部構成を示す図 本発明の回転位置検出部1の内部で生成される信号の波形図 本発明の第1の実施形態のD/A変換回路2の内部構成を示す図 本発明の誤差アンプ回路6の内部回路を示す図 本発明のモータ駆動装置のゲインを求めるためのブロック線図 本発明の誤差アンプ回路6の内部回路の他の例を示す図 本発明の第2の実施形態のD/A変換回路2の内部構成を示す図 本発明の第2の実施形態のD/A変換回路2の内部構成の他の例を示す図 従来のモータ駆動装置の構成を示す図 従来のモータ駆動装置のゲインを求めるためのブロック線図
符号の説明
1 回転位置検出部
2 D/A変換回路
3 駆動回路
4 電流検出回路
5 入力端子
6 誤差アンプ回路
7 モータ
11 回転位置検出器
11U、11V、11W ホール素子
12 回転周期検出回路
12U、12V、12W 比較器
13 デジタル信号生成回路
21 U相D/A変換部
22 V相D/A変換部
23 W相D/A変換部
24、211 カレントミラー回路
31 入力端子
32 スイッチング制御回路
33 電力供給回路
61 差動増幅回路
62 V/I変換回路
71、72、73 3相コイル
131U、131V、131W クロック生成回路
132U、132V、132W カウンタ
133U、133V、133W 11ビットデコーダ
214−U1〜214−Un ダイオード
321、322、323 比較器
331、332、333、334、335、336 パワートランジスタ
337 ゲート駆動回路
338 パワー電源
SW_U1〜SW_U11、SW_V1〜SW_V11、SW_W1〜SW_W11 スイッチ素子
R1〜R11、Re、611、612、613、615 抵抗
614、617 演算増幅器
VB、616 電源
214、242、243、244、618 NPNトランジスタ
212、213−U1〜213−Un PNPトランジスタ
212a、213a_U1〜213a_Un NchMOSトランジスタ
619 PchMOSトランジスタ

Claims (8)

  1. モータの回転位置を検出して、その回転位置に応じたデジタル信号列を出力する回転位置検出手段と、
    前記デジタル信号列に基づいて、アナログの正弦波信号を生成するD/A変換回路と、
    前記正弦波信号を用いて、前記モータに対する駆動電圧を生成し、出力する駆動回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記モータに流れる駆動電流の電流値を示す電流検出信号と前記駆動電流を制御する駆動指令信号との差分を増幅し、電流に変換して誤差アンプ電流信号を出力する誤差アンプ回路をさらに有し、
    前記D/A変換回路は、抵抗を有し、
    前記誤差アンプ回路の伝達係数は、前記D/A変換回路の抵抗値に逆比例することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記D/A変換回路は、
    前記誤差アンプ回路に接続されて、前記誤差アンプ電流信号を入力する複数の抵抗を直列接続した抵抗列と、
    その抵抗列の各抵抗に対して前記モータの巻線の相数と同じ個数設けられ、前記デジタル信号列に基づいてオン/オフを切り替えることにより、前記複数の抵抗を直列接続した抵抗列のいずれかの接続点から電圧を前記正弦波信号として出力する複数のスイッチ素子と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記D/A変換回路は、前記モータの巻線の相毎にD/A変換部を有し、
    前記D/A変換部は、
    前記誤差アンプ電流信号に比例した複数の電流を出力するカレントミラー回路と、
    前記カレントミラー回路から電流が流れることにより発生する電圧を前記正弦波信号として出力する抵抗と、
    前記デジタル信号列に基づいて、前記カレントミラー回路から前記抵抗に流れる複数の電流の通過と遮断を切り替える複数のスイッチ素子と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記カレントミラー回路は、バイポーラトランジスタ又はMOSトランジスタで構成されることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記誤差アンプ回路は、
    前記電流検出信号と前記駆動指令信号との差分を増幅して出力する差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力電圧を前記D/A変換回路の抵抗値で割った値に比例した前記誤差アンプ電流信号を出力するV/I変換回路と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記V/I変換回路は、
    前記差動増幅回路の出力電圧を非反転入力端子に入力される演算増幅器と、
    一端を前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、制御端子を前記演算増幅器の出力端子に接続されて、他端から前記誤差アンプ電流信号を出力するトランジスタと、
    前記トランジスタと前記演算増幅器の反転入力端子の接続点に接続される抵抗と、
    を有し、
    前記抵抗の値が前記D/A変換回路の前記抵抗の値と逆比例の関係にあることを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記回転位置検出手段は、
    前記モータの回転位置を検出して、正弦波の回転位置検出信号を出力する回転位置検出器と、
    前記回転位置検出信号を、前記モータの回転周期を示す方形波の回転周期信号に変換する回転周期検出回路と、
    前記回転周期信号からクロック信号を生成し、前記クロック信号に基づいて前記回転周期信号の1周期をカウントしながら、前記クロック信号のタイミングで前記カウント値を前記デジタル信号列に変換して出力するデジタル信号生成回路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
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