JP2007306461A - カメラ付き携帯端末及びその撮影モード特定方法 - Google Patents

カメラ付き携帯端末及びその撮影モード特定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 間違った撮影モードが設定されたり以前に設定された撮影モードのままになっていた場合でも、最適な撮影モードでの撮影を可能とする。カメラの機能に精通していないユーザでも簡単に良好な画像を撮影可能とし、装置構成の大型化や重量増をも無くす。
【解決手段】
本体機能部30は当該携帯電話端末の主要機能及びそれに付随した機能を実行する。カメラ機能部10は画像を撮影する。ホストCPU20は、カメラ機能部10にて露出制御部13からの明るさ情報やホワイトバランス制御部14からの色温度情報、色彩制御部15からの色情報、カメラ制御CPU16からの距離情報と、本体機能部20のGPS部31からの位置情報やタイマ部32からの時間情報を取得して、複数種類の各撮影シーン毎に判別ポイントを決定して集計し、その各撮影シーン毎に集計した判別ポイントに基づいて最適撮影モードを特定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を撮影可能なカメラを搭載しているカメラ付き携帯端末、及び、カメラ付き携帯端末での画像撮影時における最適な撮影モードを特定する撮影モード特定方法に関する。
従来より、例えば携帯電話端末などの携帯機器に搭載されているカメラを用いて画像を撮影する場合、ユーザは、当該カメラに搭載されている様々な機能を使用して撮影を行うことになる。特に、近年のカメラ付き携帯端末は、例えばポートレート撮影モードやスポーツ撮影モード、風景撮影モード、夜景撮影モードなど、様々な撮影モードが選択可能となされており、ユーザはそれら撮影モードの中から所望のモードを選択して撮影を行っている。
なお、特開2005−117457号の公開特許公報(特許文献1)には、日付データの発生手段、温度データの検出手段等を備え、日付データと温度検出データに基づいて、ユーザの居場所が屋内であるか屋外であるかを推測し、その推測されたユーザ居場所に基づいてホワイトバランス等の撮影パラメータの設定を行うことで、カメラの場所をより確実に判定し、撮影モード等の設定を自動的に行い、ユーザの手間と操作時間を削減可能とした、カメラ及び携帯電話が開示されている。
また、特開2005−328224号の公開特許公報(特許文献2)には、撮影環境が陸上から水中に変化した場合、現在設定されている撮影条件をRAMに記憶すると共に、デジタルカメラの撮影条件を予めROMに記憶されている水中での撮影に適した撮影条件に設定し、逆に、撮影環境が水中から陸上に変化した場合、デジタルカメラの撮影条件をRAMに記憶した撮影条件に設定することにより、撮影環境が陸上、水中の何れであるかに応じて、ユーザによる設定内容を反映させつつ、撮影環境に適した条件に設定可能なデジタルカメラが開示されている。
特開2005−117457号公報(図1) 特開2005−328224号公報(図2)
従来のカメラ付き携帯端末の場合、ユーザは、前述したような撮影モード等の様々な機能の設定を自らの判断により行わなければならず、カメラの機能に精通していないユーザにはそれら設定が難しかったり、非常に煩わしい作業となっている。
また、従来のカメラ付き携帯端末により画像撮影を行う場合において、例えばユーザが間違った撮影モードに設定してしまったり、以前に設定した撮影モードのまま撮影を行ってしまったような場合、ユーザが望む画像を撮影できなくなる可能性が高くなる。すなわち、例えばスポーツ撮影モードで撮影すべきときに間違えて風景撮影モードで撮影を行ってしまったり、例えば以前に夜景撮影モードへの設定を行い、その夜景撮影モードのまま昼に撮影を行ってしまったような場合、ユーザが意図していた画像を撮影できなくなってしまう。
なお、上述した特許文献1や特許文献2に開示されている技術では、カメラの機能以外に別途様々なセンサを搭載する必要があり、例えばカメラ付き携帯電話端末のように、軽量且つ小型化が求められる用途では実現が困難である。また、それらセンサのみでは、情報不足であるため、対応可能な撮影シーンが特定のシーンに限定されてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、例えば、間違った撮影モードが設定されたり以前に設定された撮影モードのままになっていた場合でも、最適な撮影モードでの撮影を可能とし、また、カメラの機能に精通していないユーザでも煩わしい設定を行わなくても簡単に良好な画像を撮影可能であり、さらに、装置構成の大型化や重量増をも少なくすることが可能な、カメラ付き携帯端末及び撮影モード特定方法を提供することを目的とする。
本発明のカメラ付き携帯端末は、当該端末の主要機能及びそれに付随した機能を実行する本体機能部と、画像を撮影するためのカメラ機能部と、カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報と本体機能部の少なくとも一部の機能により使用される情報とを取得し、カメラ機能部から取得した情報に応じて複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定すると共に、本体機能部から取得した情報に応じて複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定して、それら各判別ポイントを各撮影シーン毎に集計し、当該各撮影シーン毎に集計した判別ポイントに基づいて、カメラ機能部における画像撮影時の最適撮影モードを特定する制御部とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の撮影モード特定方法は、カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報を取得するステップと、当該端末の主要機能及びそれに付随した機能を実行する本体機能部の少なくとも一部の機能により使用される情報を取得するステップと、カメラ機能部から取得した情報に応じて複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定するステップと、本体機能部から取得した情報に応じて上記複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定するステップと、それら決定された各判別ポイントを各撮影シーン毎に集計するステップと、各撮影シーン毎に集計した判別ポイントに基づいて、カメラ機能部における画像撮影時の最適撮影モードを特定するステップとを有することにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報だけでなく、本体機能部から取得した情報をも用いて、複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定し、それら各判別ポイントを各撮影シーン毎に集計して最適撮影モードを特定している。また、本発明によれば、最適な撮影モードの特定に用いる情報は、カメラ機能部と本体機能部にて元々使用されている情報となされている。
本発明においては、カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報と、本体機能部から取得した情報をも用いて、複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定し、それら各判別ポイントを各撮影シーン毎に集計して最適撮影モードを特定しているため、例えば、ユーザが間違った撮影モードを設定したり、以前に設定した撮影モードの切り替えを忘れたような場合であっても、最適な撮影モードでの撮影が可能となる。したがって本発明によれば、ユーザがカメラの機能に精通していなくても、また、煩わしい設定を行わなくても簡単に良好な画像が撮影可能となる。さらに、本発明においては、カメラ機能部と本体機能部にて元々使用されている情報を用いて最適な撮影モードを特定可能となされているため、新たなセンサ等を設ける必要がなく、装置構成の大型化や重量増をも無くすことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1には、本発明実施形態のカメラ付き携帯電話端末の主要部の概略構成を示す。
本実施形態のカメラ付き携帯電話端末は、大別して、図1に示すように、画像の撮影を行うためのカメラ機能部10と、通常の携帯電話端末が備えている通信や画像表示等の機能を実行するための本体機能部30と、当該携帯電話端末の全体の機能を制御するホストCPU(中央処理ユニット)20とを有する。
先ず、カメラ機能部10の構成から説明する。
この図1において、カメラ機能部10のレンズモジュール11は、入射光を集光して撮像センサ12の撮像面上に照射する。また、当該レンズモジュール11は、レンズ繰り出し量を変化させることにより、被写体像等を撮像センサ12の撮像面上に形成するためのフォーカス調整機構も備えている。
撮像センサ12は、上記レンズモジュール12を介して入射された光を、光電変換により電気信号に変換する。なお、図1では図示を省略しているが、撮像センサ12の撮像面前面には、入射光をR(赤),G(緑),B(青)の三原色光に分解するための色分解フィルタや入射光から赤外光を除去するための赤外カットフィルタ等が設けられている。当該撮像センサ12での光電変換により得られた電気信号は、アナログ/デジタル変換され、R,G、Bデータとなされて出力される。
露出制御部13は、撮像センサ12から送られてきたR,G,Bデータから輝度信号を生成し、その輝度信号に基づいて上記撮像センサ12の露出制御を行う。また、当該露出制御部13は、上記輝度信号のアナログ/デジタル変換を行い、明るさ情報としてカメラ制御CPU16へ送る。
ホワイトバランス(WB)制御部14は、上記撮像センサ12から送られてきたR,G、Bデータに基づいて画像撮影時の光源の色温度を推測し、その色温度の情報に基づいて、上記撮像センサ12からのR,G,Bデータに各々適切なゲインをかけてホワイトバランスの調整を行う。また、当該ホワイトバランス制御部14は、上記色温度情報をカメラ制御CPU16へ送る。
色彩制御部15は、上記撮像センサ12から送られてきたR,G、Bデータに基づいて画像撮影時の色相、色彩を制御する。また、当該色彩制御部15は、上記色相、色彩の色情報をカメラ制御CPU16へ送る。
フォーカス検波部17は、上記撮像センサ12から送られてきたR,G,Bデータから輝度信号を生成し、上記レンズモジュール11におけるフォーカス合わせのためのコントラスト検出を行う。そして、当該フォーカス検波部17は、上記検出したコントラスト情報をカメラ制御CPU16へ送る。
オートフォーカス(AF)駆動部18は、カメラ制御CPU16による制御の元で、レンズモジュール11のフォーカス調整機構を駆動させ、当該レンズモジュール12のフォーカス合わせを行う。
カメラ制御CPU16は、撮影モードの切り替え制御や、撮影の実行制御、オートフォーカス駆動部18を介してレンズモジュール11のフォーカス調整機構を駆動させるフォーカス合わせのための制御など、カメラ機能部10の全体的な動作の制御を行う。また、カメラ制御CPU16は、上記オートフォーカス駆動部18の制御情報に基づいて、上記レンズモジュール11のフォーカス調整機構のレンズ繰り出し量に応じた距離情報(被写体までの距離情報)を生成する。そして、カメラ制御CPU16は、上記距離情報と、上記露出制御部13から得られた明るさ情報と、上記ホワイトバランス制御部14から得られた色温度情報と、上記色彩制御部15から得られた色情報と、上記撮像センサ12による撮像により得られた画像のR,G,Bデータとを、ホストCPU20へ送る。
次に、本体機能部30の構成について説明する。
本体機能部の通信部33は、通信アンテナと通信回路を含む。通信アンテナは、例えば内蔵アンテナであり、通話や電子メール等のパケット通信のための信号電波の送受信を行う。通信回路は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。
音声処理部36は、上記通信部33から供給された通話音声データを復号化し、その復号化後の通話音声データをスピーカ・マイクロホン37のスピーカへ送る。また、音声処理部36は、スピーカ・マイクロホン37のマイクロホンから供給された通話音声データを符号化し、通信部33へ送る。
スピーカ・マイクロホン37は、本実施形態の携帯電話端末の受話用のスピーカやリンガ(着信音)、音楽等の再生、警告等を出力するためのスピーカと、送話用のマイクロホンとからなる。
表示処理部34は、液晶等からなるディスプレイ35に表示する画像の処理と、表示画像を一時的に保存するフレームバッファ、上記ディスプレイ35の駆動回路等を有する。ディスプレイ35には、文字や画像、当該携帯電話端末を操作するためのUI(ユーザインターフェース)画面、撮影された画像などが表示される。
GPS部31は、GPSアンテナと当該GPSアンテナからの出力信号の処理を行って現在位置情報を取得するGPS情報処理回路とからなる。当該GPS部31にて取得した現在位置情報はホストCPU20へ送られる。
タイマ部32は、年月日、日時の時間情報を生成し、その時間情報をホストCPU20へ送る。
なお、図1では図示を省略しているが、上記本体機能部30は、一般的な携帯電話端末が備えているキー操作部や、バイブレータ部、電源部、ROM及びRAM等からなるメモリ部、音楽や動画像等を再生したりするためのマルチメディア機能、いわゆる電子財布機能、赤外線や電磁誘導方式等を利用した近距離無線機能なども備えている。なお、メモリ部のROMは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、ホストCPU20が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定値、フォント及び辞書データ、各種音データ、電子メール等の作成,編集用のアプリケーションプログラムコード、画像や音声に対して様々な処理を行うためのアプリケーションプログラムコード、本実施形態にかかる後述する最適撮影モードの誘導機能を実行するための撮影補助アプリケーションプログラムコード、その他、携帯電話端末に搭載される各種のアプリケーションプログラムコード、当該携帯電話端末の識別情報(ID)、電子メールデータ、電話帳や電子メールアドレス帳、ダウンロードされた写真データや音楽データ等の各種データ、カメラ機能部10により撮影された画像データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存することも可能となされている。
ホストCPU20は、当該携帯電話端末全体を動作を制御する。また、ホストCPU20は、上記メモリ部に記憶されているアプリケーションプログラムコードに基づいた各種処理の実行を行う。特に本実施形態の場合、ホストCPU20は、撮影補助アプリケーションプログラムを実行することにより、後述する最適撮影モードの誘導機能を実現可能となされている。
〔最適撮影モードの誘導機能〕
本実施形態の携帯電話端末のホストCPU20は、上記カメラ機能部10にて画像撮影を行うに際し、上記撮影補助アプリケーションプログラムを起動することで、当該カメラ機能部10の露出制御部13から入手した明るさ情報と、ホワイトバランス制御部14から入手した光源の色温度情報と、色彩制御部15から入手した色情報と、カメラ制御CPU16から入手した被写体までの距離情報と、上記GPS部31から入手した位置情報と、上記タイマ部32から入手した時間情報を用い、現時点で最適な撮影モードを特定すると同時に、当該特定した撮影モードに上記カメラ機能部10のモードを移行させる旨を、ディスプレイ35に表示してユーザに通知するような最適撮影モード誘導機能を実行可能となされている。
ここで、本実施形態のカメラ機能部10は、様々な撮影シーンに応じた撮影モードの設定が可能となされており、図2には、カメラ機能部10にて画像撮影を行う際に使用可能な撮影モードに各々対応した撮影シーンの一例を示す。すなわち図2の例では、撮影シーンの一例として「ビーチ&スノー」,「人物」,「パーティ」,「夜景」,「風景」,「暗闇」,「オート」の7つを上げている。上記「ビーチ&スノー」の撮影シーンに対応した撮影モードでは、例えば海や湖畔、雪景色などの明るい色を鮮やかに撮影する。上記「人物」の撮影シーンに対応した撮影モードでは、例えば人物の肌の色を明るく暖かい色調で綺麗に撮影する。以下の各撮影シーンに対応した撮影モードについては、図2を参照してここでの説明は省略する。
本実施形態の携帯電話端末のホストCPU20は、撮影補助アプリケーションプログラムを実行し、上記カメラ機能部10から入手した明るさ情報、色温度情報、色情報、距離情報と、本体機能部30から入手した位置情報、時間情報に基づいて、以下の図3に示すフローチャートの処理を行うことにより、上記図2に示したような各撮影シーンに最適な撮影モードを特定する。
図3のフローチャートにおいて、ホストCPU20は、撮影補助アプリケーションプログラムが起動してステップS10にて撮影モードの特定作業を開始すると、ステップS11の処理として、上記カメラ機能部10のカメラ制御CPU16を通じて、上記露出制御部13から被写体の明るさ情報を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した被写体の明るさ情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図4に示すように、被写体の明るさを、明るい方から順に「A」,「B」,「C」,「D」,E」の五つのランクに分けており、上記入手した明るさ情報がそれらの何れのランクに入るかの判定を行い、当該判定されたランクに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図4の例において、図中の「◎」は最も高い判別ポイントが与えられ、以下、図中の「○」→「△」の順に判別ポイントが低くなり、図中「×」は判別ポイント最も低いか若しくは全く与えられないことを表している。これら図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められる。上記ランク分けの数は一例であり、さらに多くても良い。
また、ホストCPU20は、ステップS12の処理として、上記カメラ機能部10のカメラ制御CPU16を通じて、上記ホワイトバランス制御部14から光源の色温度情報を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した光源の色温度情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図5に示すように、光源の色温度を、色温度が高い方から順に「A」,「B」,「C」,「D」,E」五つのランクに分けており、上記入手した色温度情報がそれらの何れのランクに入るかの判定を行い、当該判定されたランクに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図5の例において、図中の「◎」は最も高い判別ポイントが与えられ、以下、図中の「○」→「△」の順に判別ポイントが低くなり、図中「×」は判別ポイント最も低いか若しくは全く与えられないことを表している。これら図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められるが、それらの値は図4の例とは必ずしも一致しない。上記ランク分けの数は一例であり、さらに多くても良い。
また、ホストCPU20は、ステップS13の処理として、上記カメラ機能部10のカメラ制御CPU16を通じて、上記色彩制御部15から被写体の色情報を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した被写体の色情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図6に示すように、被写体の色成分を例えば「青」,「緑」,「肌色」,「赤」、「その他」の五つのカテゴリに分けており、上記入手した色情報がそれらの何れのカテゴリに入るかの判定を行い、当該判定されたカテゴリに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図6の例において、図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判定ポイントの順番は前述の図4,図5と同様であるが、当該ステップS13においてそれら「◎」,「○」,「△」,「×」に与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められ、また、それらの値は図4,図5の例とは必ずしも一致しない。上記カテゴリ分けの数と各カテゴリの種類は一例であり、さらに多くても良い。
また、ホストCPU20は、ステップS14の処理として、上記カメラ機能部10のカメラ制御CPU16から被写体までの距離情報を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した距離情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図7に示すように、被写体までの距離を「遠距離」、「中距離」、「近距離」、「マクロ」の四つカテゴリに分けており、上記入手した距離情報がそれらの何れのカテゴリに入るかの判定を行い、当該判定されたカテゴリに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図7の例において、図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判定ポイントの順番は前述の図4〜図6と同様であるが、当該ステップS14においてそれら「◎」,「○」,「△」,「×」に与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められ、また、それらの値は図4〜図6の例とは必ずしも一致しない。上記カテゴリ分けの数と各カテゴリの種類は一例であり、さらに多くても良い。
また、ホストCPU20は、ステップS15の処理として、上記本体機能部30のGPS部31から現在位置情報(つまり撮影場所の情報)を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した位置情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図8に示すように、撮影場所を例えば「山岳」,「平地」,「海辺」,「市街地」の四つカテゴリに分けており、上記入手した位置情報がそれらの何れのカテゴリに入るかの判定を行い、当該判定されたカテゴリに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図8の例において、図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判定ポイントの順番は前述の図4〜図7と同様であるが、当該ステップS15においてそれら「◎」,「○」,「△」,「×」に与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められ、また、それらの値は図4〜図7の例とは必ずしも一致しない。上記カテゴリ分けの数と各カテゴリの種類は一例であり、さらに多くても良い。
また、ホストCPU20は、ステップS16の処理として、上記本体機能部30のタイマ部32から現在の時間情報(つまり撮影時間の情報)を入手する。そして、ホストCPU20は、当該入手した時間情報に基づいて、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。より具体的に説明すると、ホストCPU20は、例えば図9に示すように、撮影時間を例えば「朝」,「昼」,「夕方」,「夜」の四つカテゴリに分けており、上記入手した時間情報がそれらの何れのカテゴリに入るかの判定を行い、当該判定されたカテゴリに従って、各撮影シーンに対して判別ポイントを与える。なお、図9の例において、図中の「◎」,「○」,「△」,「×」に対して与えられる判定ポイントの順番は前述の図4〜図8と同様であるが、当該ステップS16においてそれら「◎」,「○」,「△」,「×」に与えられる判別ポイントの数値は設計時に最適な値が決められ、また、それらの値は図4〜図8の例とは必ずしも一致しない。上記カテゴリ分けの数と各カテゴリの種類は一例であり、さらに多くても良い。
次に、上述のステップS11〜ステップS16の処理が完了すると、ホストCPU20は、ステップS17の処理として、上記ステップS11〜ステップS16の処理で各撮影シーンに対して与えた判別ポイントを各々集計し、各撮影シーン毎に予め設定されている基準ポイントと、それら各撮影シーン毎に集計した判別ポイントを比較し、判別ポイントが基準ポイントを越えた撮影シーンを求める。
当該ステップS17において、判別ポイントが基準ポイントを越えた撮影シーンがある場合、ホストCPU20は、ステップS18へ処理を進め、その撮影シーンに最適な撮影モードへの移行をユーザに推奨するためのメッセージをディスプレイ35に表示させる。なお、当該メッセージは、上記ディスプレイ35上の表示と共に、若しくはそれに代えて、スピーカから音声の形態で出力しても良い。
そして、当該メッセージの表示に応じてユーザから、当該最適な撮影モードへの移行を指示する入力がなされた場合、ホストCPU20は、カメラ機能部10の撮影モードを、当該最適な撮影モードに移行させる。
一方、上記ステップS17において、判別ポイントが基準ポイントを越えた撮影シーンがない場合、ホストCPU20は、ステップS21の処理として、カメラ機能部10の撮影モードをオートモードのままにする。また、上記ステップS17においてユーザから撮影モードの移行を指示する入力がなされなかった場合(撮影モードの変更を行わない旨の指示がなされた場合)にも、ホストCPU20は、ステップS20の処理として、カメラ機能部10の撮影モードをオートモードのままにする。
なお、上記ステップS17におけるポイント判定処理において、判別ポイントが基準ポイントを越えた撮影シーンが複数ある場合、ホストCPU20は、例えば判別ポイントが一番高い撮影シーンを選び、ステップS18にて、その撮影シーン最適な撮影モードへの移行をユーザに推奨するためのメッセージをディスプレイ35に表示させる。
また、上記ステップS17における判別ポイントの集計の際には、上記ステップS11からステップS16にて求めた各判別ポイントに対して、例えば図10に示すように、各撮影シーン毎に異なる重み付けを行い、その後、それら重み付けがなされた各撮影シーン毎に判別ポイントを足し合わせて集計するようにしても良い。なお、図10の図中の数値は、「明るさ」,「色温度」、「色」,「距離」,「場所(位置)」,「時間」の各情報に対応した各撮影シーン毎の判別ポイントに掛け合わされる重み付け係数の一例を示している。
すなわちこの例の場合、各撮影シーンの判別ポイントは、(明るさの判別ポイント×明るさの重み付け係数)+(色温度の判別ポイント×色温度の重み付け係数)+(色の判別ポイント×色の重み付け係数)+(距離の判別ポイント×距離の重み付け係数)+(場所の判別ポイント×場所の重み付け係数)+(時間の判別ポイント×時間の重み付け係数)の演算式により求められる。
その他、上述の図3のフローチャートでは、ステップS18において、必ずユーザに対して最適撮影モードへの移行の指示を仰ぐ例を挙げたが、ユーザに最適撮影モードの移行指示を問わず、自動的に最適撮影モードへ移行するようにしても良く、また、最適撮影モードが得られた場合でもオートモードをそのまま維持するようにしても良く、それら何れを採用するかを、例えばユーザが設定可能にしても良い。
〔まとめ〕
以上説明したように、本実施形態のカメラ付き携帯電話端末によれば、画像撮影を行う際に、カメラ機能部10にて入手した明るさ情報、光源の色温度情報、色情報と被写体までの距離情報と、本体機能部30にて入手した位置情報、時間情報とを用いて、現時点で最適な撮影モードを特定して、その撮影モードをユーザに通知して、最適な撮影モードで撮影が行われるようにユーザを誘導することにより、例えば、ユーザが間違った撮影モードを設定したり、以前に設定した撮影モードのままで撮影を行うようなことが無くなり、最適な撮影モードでの撮影が可能となっている。また、本実施形態のカメラ付き携帯電話端末によれば、最適な撮影モードでの撮影が可能になるため、ユーザがカメラの機能に精通していない場合であっても、ユーザは煩わしい設定を行わずに簡単に良好な画像を撮影可能となる。さらに、本実施形態の携帯電話端末によれば、従来から搭載されているカメラ機能部10で使用されている情報に基づく判別ポイントと、携帯電話端末に元々搭載されている本体機能部30で入手可能な情報に基づく判別ポイントを集計して、最適な撮影モードを特定可能となされているため、別途新たにセンサ等を設ける必要がなく、装置構成の大型化や重量増を少なくすることが可能である。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、本実施形態の携帯電話端末において、本体機能部30の通信部33を通じて現在の気象情報を入手し、現在の気象条件が例えば「雨」である場合には当該「雨の撮影シーン」に高い判別ポイントを与えて最適な撮影モードを特定したり、現在の気象条件が例えば「雪」である場合には当該「雪の撮影シーン」に高い判別ポイントを与えて最適な撮影モードを、また例えば現在の気象条件が例えば「濃霧」である場合には当該「濃霧の撮影シーン」に高い判別ポイントを与えて最適な撮影モードを特定するようなことも可能である。
その他、本発明はカメラ付き携帯電話端末に限定されず、カメラ機能を備えた種々の携帯端末にも適用可能である。
本発明実施形態のカメラ付き携帯電話端末の主要部の概略的な構成を示すブロック図である。 本実施形態のカメラ付き携帯電話端末において撮影モードを特定する際に用いる撮影シーンとその説明の一覧表を示す図である。 本実施形態の携帯電話端末のホストCPUが撮影補助アプリケーションプログラムを実行して最適な撮影モードを特定する際の処理の流れを示すフローチャートである。 明るさ情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 光源の色温度情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 色情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 被写体までの距離情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 現在の位置情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 現在の時間情報により各撮影シーンに与えられる判別ポイントの一例を一覧表にて示す図である。 各情報と各撮影シーンに重み付けを行う際の重み付け係数の一例を一覧表にて示す図である。
符号の説明
10 カメラ機能部、11 レンズモジュール、12 撮像センサ、13 露出制御部、14 ホワイトバランス制御部、15 色彩制御部、16 カメラ制御CPU、17 フォーカス検波部、18 オートフォーカス駆動部、20 ホストCPU、30 本体機能部、31 GPS部、32 タイマ部、33 通信部、34 表示処理部、35 ディスプレイ、36 音声処理部、37 スピーカ・マイクロホン

Claims (9)

  1. 当該端末の主要機能及びそれに付随した機能を実行する本体機能部と、
    画像を撮影するためのカメラ機能部と、
    上記カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報と上記本体機能部の少なくとも一部の機能により使用される情報とを取得し、上記カメラ機能部から取得した情報に応じて複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定すると共に、上記本体機能部から取得した情報に応じて上記複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定して、それら各判別ポイントを上記各撮影シーン毎に集計し、当該各撮影シーン毎に集計した判別ポイントに基づいて、上記カメラ機能部における画像撮影時の最適撮影モードを特定する制御部と、
    を有することを特徴とするカメラ付き携帯端末。
  2. 上記制御部は、上記集計した各撮影シーン毎の判別ポイントと、各撮影シーン毎に予め設定されている基準ポイントとを比較し、上記判別ポイントが上記基準ポイントを越えた撮影シーンに対応した最適撮影モードを特定することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  3. 上記制御部は、上記集計した各撮影シーン毎の判別ポイントと、各撮影シーン毎に予め設定されている基準ポイントとを比較し、何れの判別ポイントも上記基準ポイントを越えていない時には、予め設定されている自動撮影モードに特定することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  4. 上記制御部は、上記集計した各撮影シーン毎の判別ポイントと、各撮影シーン毎に予め設定されている基準ポイントとを比較し、上記判別ポイントが上記基準ポイントを越えた撮影シーンが複数在る時には、それら複数の撮影シーンのなかで上記判別ポイントが最も高い撮影シーンに対応した最適撮影モードを特定することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  5. 上記制御部は、上記各撮影シーン毎に決定した判別ポイントに対して、各撮影シーン毎に予め設定された重み付けを行い、当該重み付けを行った各撮影シーン毎の判別ポイントに基づいて上記最適撮影モードを特定することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  6. 上記制御部は、上記カメラ機能部から取得した情報と上記本体機能部から取得した情報を、それぞれ予め定めたランク若しくはカテゴリに分け、それらランク若しくはカテゴリに従い、上記複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  7. 画像を表示するための表示部を備え、
    上記制御部は、上記特定した最適撮影モードを利用者に通知するためのメッセージを上記表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  8. 上記カメラ機能部は、被写体の明るさを判定する明るさ判定部と、光源の色温度を判定する色温度判定部と、被写体の主要な色成分を判定する色成分判定部と、被写体までの距離を判定する距離判定部とを少なくとも備え、
    上記本体機能部は、当該端末の現在の位置を検出する位置検出部と、現在の時間を計測する時間発生部とを少なくとも備え、
    上記制御部は、上記カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報として、上記明るさ判定部が判定した上記被写体の明るさの情報と、上記色温度判定部が判定した上記光源の色温度の情報と、上記色成分判定部が判定した上記被写体の主要な色成分の情報と、上記距離判定部が判定した上記被写体までの距離の情報とを取得すると共に、上記本体機能部の少なくとも一部の機能により使用される情報として、上記位置検出部が検出した位置の情報と、上記時間発生部が発生した時間の情報とを取得することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末。
  9. カメラ機能部にて画像を撮影する際に使用される情報を取得するステップと、
    当該端末の主要機能及びそれに付随した機能を実行する本体機能部の少なくとも一部の機能により使用される情報を取得するステップと、
    上記カメラ機能部から取得した情報に応じて複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定するステップと、
    上記本体機能部から取得した情報に応じて上記複数種類の各撮影シーン毎に所定の判別ポイントを決定するステップと、
    それら決定された各判別ポイントを上記各撮影シーン毎に集計するステップと、
    上記各撮影シーン毎に集計した判別ポイントに基づいて、上記カメラ機能部における画像撮影時の最適撮影モードを特定するステップと、
    を有することを特徴とするカメラ付き携帯端末の撮影モード特定方法。
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