JP2007305720A - シールドカバーと、それを用いたモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】シールドカバーのばね弾性による浮きを小さくしたシールドカバー、およびそのシールドカバーを使用したモジュールを提供する。
【解決手段】天面24の周縁より4方向に折り曲げられて形成されたカバー側面9と、これらのカバー側面9のうちで少なくとも対向する2つの面から延在された接続脚とを備え、前記接続脚が基板の側面5に設けられる切欠き部6へ挿入されるとともに、前記2つの接続脚間に前記基板が圧接される金属製のシールドカバー21において、前記接続脚の根元に細幅部26を設け、この細幅部26の幅27は前記接続脚の先端部28の幅29よりも小さくしたものである。これにより、先端部28が切欠き部6に対して当接するので、カバー側面9の開きが小さくなる。従ってシールドカバーのばね弾性力が小さくできる。
【選択図】図1
【解決手段】天面24の周縁より4方向に折り曲げられて形成されたカバー側面9と、これらのカバー側面9のうちで少なくとも対向する2つの面から延在された接続脚とを備え、前記接続脚が基板の側面5に設けられる切欠き部6へ挿入されるとともに、前記2つの接続脚間に前記基板が圧接される金属製のシールドカバー21において、前記接続脚の根元に細幅部26を設け、この細幅部26の幅27は前記接続脚の先端部28の幅29よりも小さくしたものである。これにより、先端部28が切欠き部6に対して当接するので、カバー側面9の開きが小さくなる。従ってシールドカバーのばね弾性力が小さくできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高周波機器などに用いられるシールドカバーと、それを用いたモジュールに関するものである。
以下、従来のシールドカバー1を用いたモジュール2について図面を用いて説明する。図5は、従来のシールドカバー1を用いたモジュール2の断面図であり、図6は、同モジュール2の側面図であり、図7は同モジュール2の要部を上側から見た拡大断面図である。図5において、従来のモジュール2は、基板3の上面に複数の電子部品4が搭載される。そしてこれらの電子部品4を覆う金属製のシールドカバー1が基板3に装着される。
図6、図7において基板3の4方向の側面5には、切欠き部6が形成される。なおこれらの切欠き部6には、底部7側より基板3の側面5に向かって開口幅が大きくなる方向の傾斜面8を有している。
一方シールドカバー1には、切欠き部6に対応する位置にカバー側面9から延在して形成された接続脚10が設けられている。ここでカバー側面9間の曲げ寸法11は、底部7間の間隔12と略同じとし、接続脚10の幅である脚幅13は切欠き部6の直線部分である底部7の底部幅14よりも大きくしている。そしてこのような接続脚10を切欠き部6へ挿入することによって、接続脚10は傾斜面8に当接する。これによって、シールドカバー1は開口側が開いた状態となり、このシールドカバー1のバネ弾性によって、シールドカバー1は基板3に圧入された状態で保持されることとなる。そのために、シールドカバー1の材料には、バネ性が大きな材料が用いられている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−67945号公報
しかしながらこのような従来のシールドカバーを基板へ装着した場合、接続脚の根元が傾斜面と当接することとなり、シールドカバーは開口側に向かって広がった状態で基板に挿入される。しかしながら、シールドカバーにはバネ弾性を有しているので、シールドカバーは接続脚を狭めようとする。これにより、シールドカバーの浮きが発生し易くなるという課題を有していた。
そこで本発明は、この問題を解決したもので、シールドカバーの浮きを小さくできるシールドカバーを提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明のシールドカバーは、基板に装着される電子部品を覆う天面と、この天面の周縁より4方向に折り曲げられて形成された側面と、これらの側面のうちで少なくとも対向する2つの側面から延在された接続脚を備え、前記接続脚が前記基板の側面に設けられる切欠き部へ挿入されるとともに、前記2つの接続脚間に前記基板が圧接される金属製のシールドカバーにおいて、前記接続脚の根元に細幅部を設け、この細幅部の幅は前記接続脚の先端部の幅よりも小さくしたものである。これにより、所期の目的を達成できる。
以上のように本発明によれば、基板に装着される電子部品を覆う天面と、この天面の周縁より4方向に折り曲げられて形成された側面と、これらの側面のうちで少なくとも対向する2つの側面から延在された接続脚を備え、前記接続脚が前記基板の側面に設けられる切欠き部へ挿入されるとともに、前記2つの接続脚間に前記基板が圧接される金属製のシールドカバーにおいて、前記接続脚の根元に細幅部を設け、この細幅部の幅は前記接続脚の先端部の幅よりも小さくしたものである。
これにより、接続脚の先端部が切欠き部に当接するので、接続脚の先端部の広がりが小さくなり、カバーのバネ弾性力が小さくなる。従って、接続脚が狭まる方向の力を小さくできるので、シールドカバーの浮きを小さくできるという効果がある。
そして、シールドカバーの浮きが小さくできるので、カバー側面端と基板上面との間の隙間が発生し難くなる。従ってこのような基板上に高周波回路などを形成しても、高周波回路の信号が漏洩し難くなる。
また、接続脚の先端部で切欠き部と当接させることで、接続脚の先端部の広がりが小さくなるので、カバー天面部分のソリ変形も小さくできる。これにより、カバーの天面と電子部品との間でのショートなどを発生し難くできる。従って、カバーと電子部品との間の隙間を小さくできるので、高さの低い(小型)のモジュールを実現できる。
さらに、接続脚の細幅部の幅は、前記接続脚の先端部の幅よりも細いので、細幅部にバネ応力が集中し、この細幅部が集中的に変形し易くなる。これによりカバー側面の広がりが少なくなり、隣接するカバー側面間に発生する隙間をさらに小さくできる。従ってこのような基板上に高周波回路などを形成しても、高周波回路の信号が漏洩し難くなる。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態におけるシールドカバー21を用いたモジュール22について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態におけるシールドカバー21の側面図であり、図2は、同モジュール22の断面図であり、図3は、同モジュール22の要部を上から見た拡大断面図である。図4は同、モジュール22の要部拡大断面図である。これらの図1から図4において従来と同じものは、同じ番号を用いてその説明は簡略化している。
以下、本実施の形態におけるシールドカバー21を用いたモジュール22について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態におけるシールドカバー21の側面図であり、図2は、同モジュール22の断面図であり、図3は、同モジュール22の要部を上から見た拡大断面図である。図4は同、モジュール22の要部拡大断面図である。これらの図1から図4において従来と同じものは、同じ番号を用いてその説明は簡略化している。
まず図1、図2を用いて、本実施の形態におけるモジュール22について説明する。図2においてモジュール22は、基板3の上面23に半導体や受動素子など複数の電子部品4が搭載され、基板3に対してはんだによって接続固定されている。なお本実施の形態におけるモジュール22では、基板3上で発振回路などを含む高周波回路が構成されている。そして基板3には、これらの電子部品4を覆う金属製のシールドカバー21が装着され、基板3上に構成された高周波回路のシールドが行われる。
基板3の4方向の側面5には、それぞれ切欠き部6が形成される。なおこれらの切欠き部6の底部7は、基板3の側面5と略平行で直線形状をしている。またさらに切欠き部6には、底部7側より側面5に向かって開口幅が大きくなる方向の傾斜面8を有している。なお、本実施の形態における切欠き部6には底部7に直線部分を有した半長孔形状としたが、これは半円形状としても良い。
一方シールドカバー21は、洋白のようなばね弾性を有した材料によって形成されたものである。このシールドカバー21には電子部品4の上方を覆う天面24と、この天面24の4方に折り曲げて形成されたカバー側面9とから構成される。そしてこれらのカバー側面9のそれぞれには、カバー側面9の先端より延在して形成された接続脚25が設けられる。そして、接続脚25の根元側には細幅部26を設けている。ここで細幅部26の幅27は、先端部28の幅29よりも小さくしている。なお、細幅部とカバー側面9の端部との間は逃がし窓30が形成される。
そして、シールドカバー21は、接続脚25がそれぞれの接続脚25に対応して設けられた切欠き部6へ挿入されて基板3へ装着される。このとき接続脚25は、細幅部26が基板3の上面23に対応する位置となるまで挿入される。ここでカバー側面9間の曲げ寸法11は、底部7間の間隔12と略同じであり、接続脚25の先端部28の幅29は、切欠き部6の直線部分である底部7の底部幅14よりも大きくしている。さらに、接続脚25の細幅部26の幅27は、底部7の底部幅14よりも小さくしている。そしてこのような接続脚25を切欠き部6へ挿入することで、接続脚25において細幅部26は切欠き部6へは当接せずに、先端部28が傾斜面8に当接することとなる。このとき接続脚10と基板3上面23との交点位置における切欠き部6の幅31は、細幅部26の幅27よりも大きくすることが重要である。
以上のような構成により、接続脚25の先端部28が切欠き部6に当接することとなるので、カバー側面9の広がりが小さくなり、シールドカバー21のバネ弾性力は小さくなる。従って、接続脚25が狭まる方向の力を小さくできるので、シールドカバー21の浮きを小さくできる。そして、シールドカバーの浮きが小さくできるので、カバー側面端と基板上面との間の隙間が発生し難くなる。そしてさらに、シールドカバー21のカバー側面9の開く角度が小さくなり、隣り合うカバー側面9同士の隙間32が小さくなる。従ってこのような基板上に高周波回路などを形成しても、高周波回路の信号が漏洩し難くなる。
また、接続脚25の先端部28が切欠き部6と当接することで、接続脚25の先端部28の広がりが小さくなるので、シールドカバー21の天面24のソリ変形は小さくなる。これにより、天面24と電子部品4との間でのショートなどを発生し難くできる。従って、シールドカバー21と電子部品4との間の距離を小さくできるので、高さの低い(小型)のモジュール22を実現できる。
さらに細幅部26の幅27は、接続脚25の先端部28の幅29よりも細いので、細幅部26に応力が集中し、図4に示すように、細幅部26が集中的に変形し易くなる。これによりカバー側面9の広がりが少なくなり、隣接するカバー側面9間に発生する隙間32をさらに小さくできる。
なお、シールドカバー21は、プレス加工などで作成される。このとき接続脚25のばり方向は、曲げ外側となるようにすると良い。これは、ばりが切欠き部6をこすることを防ぎ、ばりが切欠き部6に形成される導電膜などを傷つけ難くするためである。
本発明にかかるシールドカバーは、シールドカバーの浮きを小さくできるという効果を有し、小型化が要求される携帯用機器に搭載されるモジュール等に用いるシールドカバーとして有用である。
3 基板
5 側面
6 切欠き部
9 カバー側面
10 接続脚
21 シールドカバー
24 天面
25 接続脚
26 細幅部
27 幅
28 先端部
29 幅
5 側面
6 切欠き部
9 カバー側面
10 接続脚
21 シールドカバー
24 天面
25 接続脚
26 細幅部
27 幅
28 先端部
29 幅
Claims (5)
- 基板に装着される電子部品を覆う天面と、この天面の周縁より4方向に折り曲げられて形成されたカバー側面と、これらのカバー側面のうちで少なくとも対向する2つの面から延在された接続脚を備え、前記接続脚が前記基板の側面に設けられる切欠き部へ挿入されるとともに、前記2つの接続脚間に前記基板が圧接される金属製のシールドカバーにおいて、前記接続脚の根元に細幅部を設け、この細幅部の幅は前記接続脚の先端部の幅よりも小さくしたシールドカバー。
- 基板と、この基板側面に設けられるとともに、前記基板の外形から底方向に向かって幅が狭まる傾斜面を有した切欠き部と、前記基板の上面に装着された電子部品と、この電子部品を覆う金属製のカバーと、このカバーの対向する2つのカバー側面から夫々に延在されるとともに前記切欠き部へ挿入される接続脚とを備え、前記接続脚を前記傾斜に当接させることで前記カバーが前記基板に圧入保持されるモジュールにおいて、前記接続脚の根元側には、前記接続脚において前記基板上面に対応する位置に細幅部を設け、この細幅部の幅は前記接続脚の先端側の幅よりも細くしたモジュール。
- 接続脚と基板上面との交点における切欠き部の幅は細幅部の幅よりも大きくした請求項2に記載のモジュール。
- 接続脚の先端近傍が傾斜面に当接される請求項2に記載のモジュール。
- カバーのバリ方向は曲げ外側とした請求項2に記載のモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131338A JP2007305720A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シールドカバーと、それを用いたモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006131338A JP2007305720A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シールドカバーと、それを用いたモジュール |
Publications (1)
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JP2007305720A true JP2007305720A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38839412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006131338A Pending JP2007305720A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | シールドカバーと、それを用いたモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007305720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199340A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Kyocera Corp | 電子機器 |
-
2006
- 2006-05-10 JP JP2006131338A patent/JP2007305720A/ja active Pending
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