JP2007303974A - 振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器 - Google Patents

振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロマシン技術にて、小型、軽量、堅牢及び低コストな、可動部を有する振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器を提供することである。
【解決手段】振動センサ10は、半導体基板11とこれ接合されるベース基板12とを用いて、微細加工にて作成される。半導体基板11は、一端が固定されたアーム部112と、アーム部の他端に設けられて揺動可能な可動部111と、可動部が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部113とこれと対向した位置に固設された第2の導電部114,115とで構成され、外部からの振動又は衝撃によって可動部が一方向に揺動したとき第1の導電部が第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を電気的な信号として出力する通電部113〜115と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロマシン技術による微細加工技術を用いた振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器に関する。
振動や衝撃を検知する振動センサには、振動や衝撃を検出子が直接検出してこれを電気的に検出する接触型のものと、振動や衝撃に対応した静電容量等の変位を検出してこれを電気的に検出する非接触型のものとがある。接触型のセンサには、圧電素子の圧電効果を利用したものや、振動や衝撃に伴い振り子が振動してその振り子が接点部に接触することによって検知するものがあり、また非接触型のセンサには、軟らかいバネとマス(可動部)を作成し、加速度が加わるマスの慣性力によるバネの変位を検出するものがある。
非接触型の振動センサには、振動や衝撃がセンサに外部から働くと、マスが移動し、その結果、固定電極とくし状電極の電極間距離が変動し、電極間に構成されたコンデンサの静電容量が変化することで、働いた加速度の大きさを検出する静電容量方式の加速度センサなどがある(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1に示された静電容量方式の加速度センサでは、マイクロマシン技術が採用され、半導体ICの中央にセンサ部が配置され、マイクロマシン技術によって多結晶シリコン(以下、ポリシリコン)のマスが構築され、マスにはくし状電極が形成され、このマスはポリシリコンのバネを通じて空中に支えられ、X軸およびY軸方向に動けるようになっている。そして、マスの各辺には、くし状電極と、シリコン基板上の固定電極とよってコンデンサを構成している。
また、接触型の振動センサには、センサに外部から力が働くと可動する可動部としての振り子を備え、振り子の揺動時に、接点部(導電部)に接触すると、通電して電気的な信号として出力する振り子式センサある。
ところで、上記の振り子式の振動センサを検出スイッチとして用いて歩数を計測表示可能な歩数計が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この歩数計は、振り子検出スイッチを備え、該振り子検出スイッチを用いて歩数を計測表示可能なもので、詳しくは振り子をばねにより重力に抗して上方に付勢しておき、使用者が歩くとその上下振動に伴い振り子が上下方向に振動し、下方への揺動時に接点部(導電部)に接触すると通電して信号を出力し、これを電子回路で電気的に処理して計測し、LCD等の表示部によって表示するように構成している。
前記振り子検出スイッチによる検知方法としては、該振り子検出スイッチにより一定方向の振動を検知するように構成された1軸方式と、該振り子検出スイッチにより常に上下方向の振動を検知するように構成された2軸方式とがある。
また、この種の歩数計の構造を大きく分類すると、スラックスやスカートのベルト等を介して腰に装着するタイプと、腕時計タイプとの2種類のものがある。
腰に装着するタイプの歩数計は、上述した振り子検出スイッチにより一定方向の振動を検知する1軸方式を採用したものが主流である。即ち、歩数計を腰に固定することができるので1軸方式でも精度良く振動を検出し歩数をカウントすることが可能である。
トランジスタ技術2005年9月号の「加速度センサ」第108頁〜第111頁 特開2004−54704号公報
しかしながら、非特許文献1に記載の静電容量方式の加速度センサでは、シリコン基板の上にCVD(化学的気相成長)法によってポリシリコンをモノシラン(SiH4)で堆積させる必要がある。従って、複雑な構造を作製することと、ポリシリコンは単結晶シリコンに比べて強度的に脆く、コスト的にも不利である。
また、特許文献1に記載の歩数計に用いられる振り子式センサは、1軸腕時計式歩数計の例を示しているが、同様の腰に装着するタイプの歩数計に用いる振り子式センサにあっては、センサ部のサイズとしては、通常、4cm×3cmで、ほぼ歩数計全体を占めるサイズとなっており、他の機能部品を追加することが困難な状況にある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、振り子式センサのように可動部を有する振動センサについて、ポリシリコンを用いることなく、マイクロマシン技術によって、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器を提供することを目的とするものである。
本発明による振動センサは、一端が固定されたアーム部と、該アーム部の他端に設けられて揺動可能な可動部と、該可動部が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部と該第1の導電部と対向した位置に固定して設けられた第2の導電部とで構成される通電部であって、外部からの振動又は衝撃によって前記可動部が前記一方向に揺動したとき前記第1の導電部が前記第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を電気的な信号として出力するための通電部と、が少なくとも形成された半導体基板を備えて成るものである。
本発明によるこのような構成によれば、通常販売されている厚さ400μmの半導体基板(例えば単結晶のシリコン基板)単体に、可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明による振動センサは、一端が固定されたアーム部と、該アーム部の他端に設けられて揺動可能な可動部と、該可動部が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部と該第1の導電部と対向した位置に固定して設けられた第2の導電部とで構成される通電部であって、外部からの振動又は衝撃によって前記可動部が前記一方向に揺動したとき前記第1の導電部が前記第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を電気的な信号として出力するための通電部と、が少なくとも形成された半導体基板と、前記半導体基板における、前記アーム部及び前記可動部を除いた部分の半導体基板の一面に接合されて、該半導体基板を補強するベース基板と、を具備したものである。
本発明によるこのような構成によれば、極薄い(厚さ60μm程度の)半導体基板(例えば単結晶のシリコン基板)に、ベース基板としてのガラス基板を接合し補強しているので、薄いシリコン基板に可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明の振動センサにおいて、前記半導体基板は単結晶のシリコン基板であることを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記ベース基板は、ガラス基板であることを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記ガラス基板は、アルカリ含有の低膨張ガラスであることを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記通電部を構成する第1,第2の導電部として、半導体基板に金属蒸着したものを用いたことを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記通電部を構成する第1,第2の導電部として、導電型不純物を混入した導電性を備えた半導体基板の一部を用いたことを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記アーム部は、その太さ又は長さを調整することによって、振動又は衝撃を検知する感度を調整可能であることを特徴とする。
本発明の振動センサにおいて、前記可動部が揺動する一方向の端部とは反対方向の端部に対向した位置に、該可動部の反対方向の揺動を規制するストッパーを設けたことを特徴とする。
本発明による振動センサを用いて、歩数計、加速度センサ、地震検知器を構成することができる。
本発明による振動センサの製造方法は、半導体基板とこれを補強するベース基板を重ね合わせて接合基板を作成し、この接合基板を前記半導体基板の側から所定の形状パターンの形状に従って該半導体基板をその厚みを越えて前記ベース基板に至る所定の深さまで削った後、さらに前記ベース基板中で接合基板面と平行な方向に削って、一端が接合基板に固定されて基板面に沿って変位可能なアーム部とそのアーム部の自由端に設けられて揺動可能な可動部を形成し、さらに前記可動部が変位する方向の端部に設けた第1の導電部とこの第1の導電部に対向した位置に設けられて、前記可動部の揺動に基づいて該第1の導電部が変位したとき該第1の導電部が機械的に接触して電気的な導通を得る第2の導電部とを形成したことを特徴とする。
本発明による振動センサの製造方法は、単結晶のシリコン基板にガラス基板を接合する工程と、フォトリソグラフィ、ドライエッチング及びウェットエッチング法を用いて、一端が前記ガラス基板に固定されて振動可能なアーム部及び該アーム部に連接して設けられて揺動可能な可動部を、前記シリコン基板に作成する工程と、前記可動部の機械的な揺動を電気的な信号として出力するための通電部を、金属蒸着を用いて作成する工程と、を備えたものである。
本発明によるこのような方法によれば、極薄い(厚さ60μm程度の)単結晶のシリコン基板に、ベース基板としてのガラス基板を接合し補強しているので、薄いシリコン基板に可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明による振動センサの製造方法は、単結晶のシリコン基板とガラス基板とを接合する接合工程と、この接合工程で接合された接合基板における前記シリコン基板の表面にフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜に可動部及びこれに連接するアーム部を含む所定の形状パターンを露光した後、現像液にて露光部のフォトレジスト膜を除去するフォトリソグラフィ工程と、このフォトリソグラフィ工程で前記フォトレジスト膜が除去された所定の形状パターン部分の下層にあるシリコン基板の部分をその基板面に対して垂直方向に異方性エッチングするドライエッチング工程と、このドライエッチング工程によって前記シリコン基板の一部が除去された接合基板に対して、前記可動部及びアーム部が形成されたシリコン基板の下層に接合されている前記ガラス基板の一部をエッチング溶液にて等方的にエッチングすることにより、前記アーム部の一端を前記シリコン基板に固定した状態で前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にするためのウェットエッチング工程と、前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にウェットエッチングされた接合基板における前記シリコン基板の表面に、センサに外部から力が働いたときに、前記可動部が変位する方向の端部に設けられた第1の導電部とこれに対向した位置に固定的に設けられた第2の導電部とが物理的に接触したことを通電の有無によって検知するために、前記第1,第2の導電部を前記シリコン基板の表面に金属蒸着を用いて形成する金属蒸着工程と、を備えたものである。
本発明によるこのような方法によれば、極薄い(厚さ60μm程度の)単結晶のシリコン基板に、ベース基板としてのガラス基板を接合し補強しているので、薄いシリコン基板に可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明の方法において、前記可動部は、ウェットエッチング用の孔を備えていることを特徴とする。
このような方法によれば、シリコン基板とガラス基板の接合基板から、シリコン基板のみによる可動部を形成する際に用いられるウェットエッチングを良好に行える。
本発明の方法において、前記接合工程は、陽極接合法が用いられ、真空中で行われることを特徴とする。
本発明の方法において、前記ガラス基板は、アルカリ含有の低膨張ガラスであることを特徴とする。
本発明の方法において、前記ウェットエッチング工程で使用するエッチング溶液は、HF(フッ酸)とC3H7OH(プロパノール)とを混合した混合溶液であることを特徴とする。
本発明による振動センサの製造方法は、基板を所定の形状パターンに従って厚み方向に所定の深さまで削った後、さらに前記基板中で基板面と平行な方向に削って、一端が基板に固定されて基板面に沿って変位可能なアーム部とそのアーム部の自由端に設けられて揺動可能な可動部を形成し、さらに前記可動部が変位する方向の端部に設けた第1の導電部とこの第1の導電部に対向した位置に設けられて、前記可動部の揺動に基づいて該第1の導電部が変位したとき該第1の導電部が機械的に接触して電気的な導通を得る第2の導電部とを形成したことを特徴とする。
本発明による振動センサの製造方法は、フォトリソグラフィ及びドライエッチング法を用いて、一端が固定されて振動可能なアーム部及び該アーム部に連接して設けられて揺動可能な可動部を、単結晶のシリコン基板に作成する工程と、前記可動部の機械的な揺動を電気的な信号として出力するための通電部を、金属蒸着を用いて作成する工程と、を備えたものである。
本発明によるこのような方法によれば、通常販売されている厚さ400μmの単結晶のシリコン基板単体に、可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明による振動センサの製造方法は、単結晶のシリコン基板の表面にフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜に可動部及びこれに連接するアーム部を含む所定の形成パターンを露光した後、現像液にて露光部のフォトレジスト膜を除去するフォトリソグラフィ工程と、このフォトリソグラフィ工程で前記フォトレジスト膜が除去された所定の形成パターン部分の下層にあるシリコン基板の部分をその基板面に対して垂直方向に異方性エッチングする第1のドライエッチング工程と、この第1のドライエッチング工程で前記シリコン基板の一部が垂直方向に異方性エッチングすることによって前記可動部及びアーム部が形成されたシリコン基板を、エッチングガスにて等方的にエッチングすることにより、前記アーム部の一端を前記シリコン基板に固定した状態で前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にするための第2のウェットエッチング工程と、前記可動部及びアーム部が空中に浮いた状態にドライエッチングされたシリコン基板の表面に、センサに外部から力が働いたときに、前記可動部が変位する方向の端部に設けられた第1の導電部とこれに対向した位置に固定的に設けられた第2の導電部とが物理的に接触したことを通電の有無によって検知するために、前記第1,第2の導電部を前記シリコン基板の表面に金属蒸着を用いて形成する金属蒸着工程と、を備えたものである。
本発明によるこのような方法によれば、通常販売されている厚さ400μmの単結晶のシリコン基板単体に、可動部とこれを支持するアーム部とをマイクロマシン技術にて作成でき、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することが可能となる。
本発明によれば、振り子式センサのように可動部を有する振動センサについて、ポリシリコンを用いることなく、マイクロマシン技術によって、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサ、振動センサの製造方法、歩数計、加速度センサ及び地震検知器を提供することが可能となる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の振動センサの正面図及び断面図を示し、図2はその振動センサの各部の作用を説明する正面図を示している。ここでは、一定方向(例えば図示下方向)の振動を検知する1軸方式の振動センサを例として説明する。
図1において、(a)は振動センサの正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図、(d)は(a)のC−C線断面図である。
振動センサ10は、半導体基板としてのシリコン基板11と、このシリコン基板11に接合されるベース基板としてのガラス基板12とを備え、これら2枚の基板11,12を平滑面で接合して一体化したものを、マイクロマシン技術によって微細加工して形成されている。
振動センサ10は、縦横それぞれ3.5mmの正方形状の外形を有している。シリコン基板11は例えば厚さ60μmの薄い単結晶のシリコンウェハーで構成され、ガラス基板12は厚さ1.5mmのアルカリ含有の低膨張ガラス(SiO2)で構成されている。
次に、図1及び図2を参照して、シリコン基板11及びガラス基板12の詳細な構造と、それらの作用を説明する。
シリコン基板11は、一端が固定されて振動可能な略コ字状に形成されたアーム部112と、このアーム部112の他端である自由端に設けられて、外部からの振動や衝撃を受けて振り子のように揺動する可動部としてのヘッド部111と、このヘッド部111が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部113とこの第1の導電部113と対向した位置に固定して設けられた第2の導電部114,115とで構成される通電部であって、前記ヘッド部111が一方向(即ち、下方向)に揺動したとき第1の導電部113が第2の導電部114,115に対して機械的に接触することによって通電して図示しない電源部から電気的な信号として出力する通電部113〜115と、を少なくとも備えている。アーム部112の太さは、例えば10μmとすることでヘッド部111に上下方向の撓りを出すことが可能な構成としている。従って、アーム部112は、10μm×60μmの断面積を有している。なお、第2の導電部114,115にはそれぞれ、リード線(図示せず)をボンディング(接合)するための通電端子116,117が設けてある。
ガラス基板12は、シリコン基板11における、ヘッド部111及びアーム部112を除いた部分のシリコン基板の一面に接合されている。ガラス基板12は、シリコン基板11を強度的に補強するベース基板としての役割を備えると共に、後述するウェットエッチング工程でシリコン基板11に接合されたガラス材料をエッチングして(削って)シリコン基板のパターン形成の一部を残すことによって、ヘッド部及びアーム部を空中に浮かせた可動構造を構成するための役割を担っている。図2で、ヘッド部111及びアーム部112を取り囲む周辺部分には、凹状の溝部121が形成されている。その凹状の溝部121の略中央にアーム部121及び可動部111がアーム部112の一端を固定されて配置されている。この溝部121は、後述するドライエッチング及びウェットエッチングを行うことによって形成することができる。
実際に、振動センサ10に外部から力(例えば歩数計として用いている場合は足が地面に着いたときの衝撃)が働くことによって、図2に示すように可動部であるヘッド部111に力F(二点鎖線にて示す)が作用し、ヘッド部111が下がり(二点鎖線にて示す)、第1の導電部113が一対の接片として機能する第2の導電部114,115に接触する時、ここで通電端子116に図示しない電源部から電圧が加えられていると、二点鎖線の矢印方向に電流Iが流れ、この電流は図示しない電源から、通電端子116→第2の導電部114→第1の導電部113→第2の導電部115→通電端子117と流れて出力されることによりこれを1カウントとして、図示しないカウンタにて歩数がカウントされる。第1の導電部113が第2の導電部114,115に接触した後に、アーム部112はその付勢力にて復帰方向(上方向)に移動して非接触状態に戻る。
図3及び図4は、図1又は図2の構成に追加して、ヘッド部111が下方に揺動した際に反動で上に戻りすぎないようにする(反応時間の短縮)ためにストッパー118又は118aを設けたものである。ここで、ストッパー118又は118aは、余計な振幅運動を抑える役割を担っている。図3はヘッド部111の上側端部に対向するシリコン基板11の枠状の周辺部内周に台形状に突出したストッパー118を設けたものであり、図4はヘッド部111の上側端部に対向して一定間隔で突起状のストッパー118aを複数(図では3つ)設けたものである。
図5乃至図7は、前述の振動センサにおけるアーム部112の変形例を示している。図5はコ字状のアーム部112の垂直部分を矩形波状に形成したアーム部112aを示し、図6はコ字状のアーム部112の上側部分を矩形波状に形成したアーム部112bを示し、図7はコ字状のアーム部112を水平な直線形状に形成したアーム部112cを示している。このうち、図7の例は、アーム部112cがヘッド部111の自重を直接受けるため、外部からの衝撃に対してヘッド部111の上下方向の変位が出やすくなる利点がある。これらの例は、センサの感度を調整する手段としても利用できる。
図8及び図9は、シリコン基板11で形成される上記ヘッド部111の変形例を示している。これらの例は、後の製造方法で述べるウェットエッチング工程の際に、エッチング溶液がガラス基板12に到達してガラスをエッチングし易くするように、シリコンで形成されるヘッド部111に少なくとも1つの孔を設けたものである。図8は多孔を形成した場合、図9は1孔のみを形成した場合の構成を示している。各孔の大きさは例えば100μm×100μmである。これらの孔は、後の製造方法で述べるフォトリソグラフィ工程において、露光装置のフォトマスクに孔パターンを設け、ドライエッチング時にシリコン基板11をドライエッチングすることにより、作成可能である。
次に、図10を参照して、図1乃至図9に示した振動センサの製造方法について説明する。図10は本発明の第1の実施形態の振動センサを製造する製造方法の工程図を示している。
(a) 陽極接合工程
まず、図10(a)に示すように、単結晶のシリコンウェハー(Si)で形成されるシリコン基板11に対して、アルカリ含有低膨張ガラス(SiO2)で形成されるガラス基板12を陽極接合装置にて陽極接合する。シリコン基板11の厚さD1は60μm、ガラス基板12の厚さD2は1.5mmである。これによって、60μmの極薄いSiウェハーをガラス基板で補強できる。
シリコン基板11とガラス基板12の両基板の平滑な平面同士を張り合わせ状態で、400〜450℃まで加熱する。この状態で、シリコン基板11をマイナス極としガラス基板12をプラス極として、ガラス基板12に1000V程度の電圧を印加すると、ガラスとSiが結合して2つの基板11,12が接合される。
ガラス基板12としてはアルカリ含有低膨張ガラスが用いられているが、これは400〜450℃まで加熱するときにガラス基板12の熱膨張を単結晶のシリコン基板11の熱膨張に近くすることによって、良好な接合を行うためである。陽極接合は、接着剤無しで接合が行える利点がある。なお、この陽極接合を真空中で行うと、接合面にゴミや気泡が入りにくく好都合である。
(b) フォトリソグラフィ工程
次に、(a)の工程で作成した接合基板をスピンコーターと呼ばれる塗布機の回転支持台に真空吸着で固定し、シリコン基板の表面にフォトレジスト溶液を滴下し回転させレジスト溶液を一様に塗布する。その後、ベーク炉でフォトレジスト膜(以下単に、レジスト膜)を焼き固める。レジスト膜13の厚さD3は例えば1.5μmである。そして、レジスト膜13が形成された接合基板をステッパー(或いは両面アライナー)と呼ばれる露光装置にセットし、さらに露光装置にフォトマスクを設置し、基板上のレジスト膜13に紫外線を当てて可動部及びアーム部を含む平面形状パターンを露光する。露光後、現像液につけ露光部のレジスト膜を除去すると、図10(b)に示すようになる。符号14は、レジスト膜が除去された部分を示している。
現像は、現像液に15秒程度浸し、続いて純水に浸す。純水に浸した後、乾燥を行う。乾燥は、乾燥用スピンコーターを用いて水分を除去し、さらにベーク炉で乾燥させる。
(c) ドライエッチング工程
(b)の工程でレジスト膜を削り終えた接合基板を、ICP(誘導結合プラズマ)ドライエッチャーと呼ばれるドライエッチング装置の中に置き、ある条件下でプラズマを発生させることによって、レジスト膜が除去された部分14の下層にある厚さ60μmのシリコン基板をエッチングする。プラズマを照射する時間などの調整によりエッチング量を決めることができる。このドライエッチングによって、レジスト膜の除去部分14に対応したシリコン基板が基板面に対して垂直方向に異方性エッチングされて、図10(c)に示すようになる。符号15は、シリコン基板11がその厚さ60μmに相当する分だけ異方性エッチングされた部分を示している。
図11は図10(c)のICPドライエッチングのプロセス(ASEプロセス又はBoschプロセスと呼ばれている)の原理図を示している。このドライエッチングのプロセスは、CF系プラズマ(例えばC4F8)を用いた図11(a)に示すデポジションステップと、SF系プラズマ(例えばSF6)を用いた図11(b),(c)に示すエッチングステップとを、交互に進めながら異方性エッチングを行う。
図11(a)に示すデポジションステップでは、例えばC4F8によるCF系重合膜が全てのエッチング側面やレジスト膜の側面に等方的に堆積される。
図11(b),(c)に示すエッチングステップでは、シリコン基板(Si)にマイナスの電圧を印加した状態において陽イオンによるエッチングが起こる。このとき発生するイオンの方向性により側壁の重合膜は削られず、エッチング対象の底部の重合膜が除去される。その後、SF6は底部の露出したシリコン基板をエッチングしていく。
(d) ウェットエッチング工程
再び図10に戻って、先の(a)の工程にて接合した接合基板の下層(陽極接合用ガラス基板12)をエッチングするため、HF(フッ酸)とC3H7OH(プロパノール)とを混合した混合溶液に、(c)のドライエッチング工程で作成した接合基板を漬け込む。これにより、ドライエッチングされた部分15に対応したガラス基板12の部分が、徐々に酸に侵され侵食される。このウェットエッチングによって侵食するガラス部分の深さD4は例えば150μmである。符号16は、ガラス基板12がウェットエッチングされた部分を示している。
HF(フッ酸)は、ガラスを等方位性でエッチングする性質を持っている。従って、ウェットエッチングは、等方的にガラス基板12を侵食するので、基板面と平行な方向(以下、基板面方向ともいう)へも侵食が進むことになる。なお、ウェットエッチングによって、レジスト膜13も侵食されて除去される。
ガラス基板12をエッチングする理由は、ヘッド部111及びこれに連接するアーム部112に接合されているガラスを完全に溶かすことにより、この両部分を空中に浮いた状態にするためである。但し、アーム部112はその一端が、接合基板におけるシリコン基板に固定されている。
なお、HF(フッ酸)とC3H7OH(プロパノール)との配合比は、エッチング時間とエッチング後の洗浄性とを考慮すると、1:1に混合した混合溶液を用いることが好ましいが、他の配合比(例えば2:1)であってもよい。HF(フッ酸):C3H7OH(プロパノール)を例えば1:1に混合した混合溶液をエッチング溶液として用いると、エッチング溶液としてBHF(バッファードフッ酸)を用いた場合と比べて、ウェットエッチングにかかる時間を1/23程度に短縮することが可能であり、また配合比を2:1にすれば、1/40程度に時間を短縮することが可能である。ただし、洗浄性も考慮にいれると、1:1が好ましい。
(e) 金属蒸着工程
センサに外部から振動や衝撃等により力が働いたときに、ヘッド部に設けられた第1の導電部113と、これに対向した位置に設けられた接点部としての第2の導電部114,115とが物理的に接触したことを、通電することによって検知するために、第1,第2の導電部113〜115をシリコン基板表面に金属蒸着によって形成する工程が金属蒸着工程である。金属蒸着には、真空蒸着装置が用いられる。真空蒸着装置では、真空にした容器の中で蒸着材料(金属)を加熱させ気化若しくは昇華して、離れた位置に設置された被蒸着物(ターゲット)としてのシリコン基板の表面に付着させ、冷却して金属の薄膜を形成する。
工程内容は(d)の工程で作成したものを裏返し、その下方位置で金属(例えばアルミニウム)を昇華させることにより、シリコン基板11の表面に金属の薄膜17を形成する。金属の薄膜17の厚さD5は例えば200nmである。
このように接合基板のシリコン基板11の表面に金属薄膜17が形成された状態から、第1,第2の導電部のみ金属を残して他の部分はウエットエッチング又はドライエッチングで取り除くことにより、図1乃至図7に示したような第1,第2の導電部を形成した振動センサを完成させることができる。
なお、上記(e) の金属蒸着工程では、工程内で金属蒸着によってシリコン基板11の表面上に金属(例えばAl)薄膜を形成し、ドライエッチングまたはウェットエッチングにて必要な部分だけを残して通電部分を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シリコン基板11の表面全てに金属蒸着によって金属薄膜を形成した状態で振動センサの完成としてもよい。つまり、金属薄膜に対するエッチング工程を無くしてもよい。
図12は、上記の金属蒸着工程で金属薄膜に対するエッチング工程を無くした場合の振動センサの正面図及び断面図を示している。図12おいて、(a)は振動センサの正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。この例の場合には、図12(b)に示すようにシリコン基板11の表面(溝部121によって分けられる外周枠部分及びヘッド部111の表面)と溝部121の内壁面(溝部121の底面部分は除く溝部121の内側面)とに金属の薄膜17が形成されている。(なお、溝部121の底面側のヘッド部111及びアーム部112の陰になる部分、及び、ヘッド部111とアーム部112の裏面部分も金属蒸着は生じない。また、図10(d)のようにウェットエッチング工程でのガラス基板12に対する基板面方向へのエッチングによって基板面方向にえぐれが生じるために溝部121の底面側の側壁には金属蒸着は生じにくい。)このように金属の薄膜17をシリコン基板の表面全てに金属蒸着しても、溝部121によって外周枠部分とヘッド部111とは非導通状態にある(即ち、電気的に分離されている)ので、振動センサとして使用可能である。従って、図12(a)に示すように溝部121によって分けられる外周枠部分の表面の金属薄膜17に電気的に接続する部分G(第2の導電部114を含む)とヘッド部111の表面の金属薄膜17に電気的に接続する部分H(第1の導電部113を含む)とのそれぞれの適宜の位置に、リード線としての2本の金属細線18,19を例えば超音波によるワイヤボンディングにて圧着接合することができる。つまり、シリコン基板11の表面全てに金属蒸着によって金属薄膜17を形成するだけ(エッチング工程無し)の構造とすれば、導電部113と導電部114との電気的接触を検出するための2本のリード線それぞれの接続位置が2つの比較的広い金属薄膜面G,H上の適宜の位置であってもよく、2本のリード線の取り付け位置の自由度を広げることができる利点を有する。また、図1に示した通電端子116,117を設けなくてもよい。なお、金属薄膜を全面蒸着した場合は、導電部113と導電部115とは常時電気的に接続しているので、振動又は衝撃によってヘッド部111の導電部113がそれと対向する導電部114に対してのみ接触すれば、振動又は衝撃を検知することが可能である。
本発明の振動センサの作成における金属蒸着工程で重要なことは、ヘッド部111の側面(第1の導電部)とこれに対向して配置されている一対の接片からなる接点部を構成する2つの接片側面(即ち、第1の導電部113が接触する第2の導電部114,115)に金属薄膜が確実に形成されて、センサに衝撃が加わったときに通電して正確に電気的な信号を出力できることである。
本発明の第1の実施形態によれば、極薄い既に販売され比較的容易に手に入りやすいシリコン基板とこれにガラス基板を補強用として接合し、その接合基板に対してマイクロマシン技術の微細な加工技術を用いてシリコン基板及びガラス基板を削って振動センサを作成することができる。しかも、ポリシリコンを用いずに作成できるので、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサを提供することができる。
[第2の実施形態]
図13は本発明の第2の実施形態の振動センサを製造する製造方法の工程図を示している。上述の第1の実施形態では60μmの極薄い単結晶のシリコン基板11にガラス基板12を接合して成る接合基板に対して、マイクロマシン技術による微細加工を行うものであったが、本第2の実施形態は、400μm以上の厚い単結晶のシリコン基板11Aのみのシリコン単体基板に対してマイクロマシン技術による微細加工を行うものである。
(a) まず、図13(a)に示すように、単結晶のシリコンウェハー(Si)で構成されるシリコン基板11Aを用意する。シリコン基板11Aの厚さは例えば400μmである。
(b) フォトリソグラフィ工程
次に、(a)で用意した単結晶のシリコン単体のシリコン基板11Aを塗布機(スピンコーター)の回転支持台に真空吸着で固定し、シリコン基板11Aの表面にフォトレジスト溶液を滴下し回転させレジスト溶液を一様に塗布する。その後、ベーク炉でレジスト膜を焼き固める。レジスト膜13の厚さは例えば1.5μmである。そして、レジスト膜13が形成されたシリコン基板を露光装置にセットし、さらに露光装置にフォトマスクを設置し、基板上のレジスト膜13に紫外線を当てて可動部及びアーム部を含む所定の平面形状パターンを露光する。露光後、現像液につけ露光部のレジスト膜を除去すると、図13(b)に示すようになる。符号14は、レジスト膜が除去された部分を示している。
現像は、現像液に15秒程度浸し、続いて純水に浸す。純水に浸した後、乾燥を行う。乾燥は、乾燥用スピンコーターを用いて水分を除去し、さらにベーク炉で乾燥させる。
(c) ドライエッチング工程1
(b)の工程でレジスト膜を削り終えたシリコン基板を、ICP(誘導結合プラズマ)ドライエッチャーと呼ばれるドライエッチング装置の中に置き、ある条件下でプラズマを発生させることによって、レジスト膜が除去された部分14の下層にある400μmのシリコン基板11Aをエッチングする。プラズマを照射する時間などの調整によりエッチング量を決めることができる。このドライエッチングによって、レジスト膜の除去部分14に対応したシリコン基板11Aが基板面に対して垂直方向に異方性エッチングされて、図13(c)に示すようになる。符号15Aは、シリコン基板11Aが下方向に深さ60μm程度異方性エッチングされた部分を示している。
ここでの異方性エッチングの原理は、図11(a)〜(c)で説明した内容と同様である。すなわち、この異方性のドライエッチングのプロセスは、CF系プラズマ(例えばC4F8)を用いた図11(a)に示すデポジションステップと、SF系プラズマ(例えばSF6)を用いた図11(b),(c)に示すエッチングステップとを、交互に進めながら異方性エッチングを行う。
(d) ドライエッチング工程2
(c)の工程でシリコン基板11Aの下方に、図11のデポジションステップとエッチングステップとを交互に進めながら異方性エッチングを行って、60μm程度の深さにドライエッチングした後に、図11(c)のSF6ガスによるドライエッチングのみを所定の時間連続して行うと、シリコン基板11Aが等方性にドライエッチングされる結果、図13(d)に示すように基板面に対して平行な方向へもエッチングされる。符号15Bは、シリコン基板11Aが深さ150μm程度に等方性にドライエッチングされた部分を示している。
(e) 金属蒸着工程
(c)及び(d)の工程でドライエッチングされたシリコン基板11Aの表面に通電部(第1,第2の導電部を含む導電パターン)を形成するために、真空蒸着装置を用いて金属蒸着を行う。
工程内容は(d)の工程で作成したものを裏返し、その下方の位置で金属(例えばアルミニウム)を昇華させることにより、シリコン基板11Aの表面に金属の薄膜17を形成する。金属の薄膜17の厚さは例えば200nmである。
このようにシリコン基板11Aの表面に金属薄膜17が形成された状態から、第1,第2の導電部のみ金属を残して他の部分はウエットエッチング又はドライエッチングで取り除くことにより、シリコン基板11Aの単体に対して第1,第2の導電部を形成した振動センサを完成させることができる。
なお、上記(e) の金属蒸着工程では、工程内で金属蒸着によってシリコン基板11の表面上に金属(例えばAl)薄膜を形成し、ドライエッチングまたはウェットエッチングにて必要な部分だけを残して通電部分を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シリコン基板11の表面全てに金属蒸着によって金属薄膜を形成した状態で振動センサの完成としてもよい。つまり、金属薄膜に対するエッチング工程を無くしてもよい。
図14は、上記の金属蒸着工程で金属薄膜に対するエッチング工程を無くした場合の振動センサの正面図及び断面図を示している。図14おいて、(a)は振動センサの正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。この例の場合には、図14(b)に示すようにシリコン基板11Aの表面(溝部121によって分けられる外周枠部分及びヘッド部111の表面)と溝部121の内壁面(溝部121の底面部分は除く溝部121の内側面)とに金属の薄膜17が形成されている。(なお、溝部121の底面側のヘッド部111及びアーム部112の陰になる部分、及び、ヘッド部111とアーム部112の裏面部分も金属蒸着は生じない。また、図13(d)のようにドライエッチング工程2でのシリコン基板11Aに対する基板面方向へのエッチングによって基板面方向にえぐれが生じるために溝部121の底面側の側壁には金属蒸着は生じにくい。)このように金属薄膜をシリコン基板の表面全てに金属蒸着しても、溝部121によって外周枠部分とヘッド部111とは非導通状態にある(即ち、電気的に分離されている)ので、振動センサとして使用可能である。従って、図14(a)に示すように溝部121によって分けられる外周枠部分の表面の金属薄膜に電気的に接続する部分G(第2の導電部114を含む)とヘッド部111の表面の金属薄膜に電気的に接続する部分H(第1の導電部113を含む)とのそれぞれの適宜の位置に、リード線としての2本の金属細線18,19を例えば超音波によるワイヤボンディングにて圧着接合することができる。つまり、シリコン基板11Aの表面全てに金属蒸着によって金属薄膜17を形成するだけ(エッチング工程無し)の構造とすれば、導電部113と導電部114との電気的接触を検出するための2本のリード線それぞれの接続位置が2つの比較的広い金属薄膜面G,H上の適宜の位置であってもよく、2本のリード線の取り付け位置の自由度を広げることができる利点を有する。また、図1に示した通電端子116,117を設けなくてもよい。なお、金属薄膜を全面蒸着した場合は、導電部113と導電部115とは常時電気的に接続しているので、振動又は衝撃によってヘッド部111の導電部113がそれと対向する導電部114に対してのみ接触すれば、振動又は衝撃を検知することが可能である。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態のようにシリコン基板のほかに補強用のガラス基板を用意する必要がなく、厚いシリコン基板をマイクロマシン技術によって削って振動センサを作成することができる。
尚、以上述べた第1,第2の実施形態では、可動部であるヘッド部の第1の導電部が、接点部を構成する第2の導電部に接触することによって、通電して電気的な信号出力を得るためにシリコン基板上に金属蒸着を行い、通電部を形成しているが、本発明では、このような通電部形成のための金属蒸着に代えて、シリコン基板自体に導電性を持たせる構成としてもよい。すなわち、単結晶のシリコン基板を製造する際に、シリコン中に導電型不純物(ドープ剤)を混入することによってシリコン基板に導電性を持たせれば、可動部とそれが接触する接点部を有する振動センサにおいて、通電部を省略し、通電部形成のための金属蒸着工程を無くすことが可能となる。
また、第1,第2の実施形態は、振り子式センサに外部から力が働いたときの衝撃加速度によって、センサ内の可動部であるヘッド部が接点部に対して物理的に接触したこと検知するものであったが、本発明はこのような2つの導電部(電極部)が物理的に接触したこと検知するものに限らず、2つの電極間の距離が変化するのを検知するもの(例えば電極間の距離の変動を静電容量の変化として検知する静電容量式の振動センサ)にも適用することが可能である。
本発明によれば、微細なシリコン加工技術(マイクロマシン技術)を利用して、数ミリメートル角の大きさで、小型、軽量、堅牢及び低コストな振動センサ及びその製造方法を提供することが可能となる。
図15は本発明に係る歩数計を示す外観図である。
図15に示す歩数計20は、本体ケース21に、歩数,距離及び時計(時間経過や時刻)などを表示可能な表示部22と、押す度に歩数,距離及び時計などの表示を切り換えるための表示切換ボタン23と、歩幅,歩行開始からの経過時間、及び時刻など設定及び修正を行うスタート/ストップセットボタン24と、歩数,距離及び経過時間の計数値を初期値にするためのリセットボタン25と、を備えている。表示部22としては、表示マーク(カーソル)22aや、数字や文字等のセグメント22bを液晶表示する表示器が用いられている。本体ケース21内には、図1乃至図14で説明した振動センサが収納されており、歩行時又は走行時の衝撃によって前記振動センサのヘッド部が一方向に揺動したときに第1の導電部が対向する第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を歩数として電気的に検出して、計数手段にてカウントし表示することができる。本発明の振動センサを用いることによって小型、軽量、堅牢及び低コストな歩数計を提供することができる。
本発明は、人が歩行又は走行したときの衝撃加速度によって歩数を測定する歩数計、外部からセンサに働いた加速度の大きさを計測する加速度センサ、地面の微小な動きを検知する地震検知器などの計測機器に広く利用することができる。
本発明の第1の実施形態の振動センサの正面図及び断面図。 図1の振動センサの詳細な構成及び各部の作用を説明する正面図。 図1の振動センサにおける可動部の揺動を一方向に規制するストッパーの一例を示す正面図。 図1の振動センサにおける可動部の揺動を一方向に規制するストッパーの他の例を示す正面図。 図1の振動センサにおけるアーム部の他の例を示す正面図。 図1の振動センサにおけるアーム部の他の例を示す正面図。 図1の振動センサにおけるアーム部の他の例を示す正面図。 図1の振動センサにおけるヘッド部の他の例を示す正面図。 図1の振動センサにおけるヘッド部の他の例を示す正面図。 本発明の第1の実施形態の振動センサを製造する製造方法の工程図。 図10(c)のICPドライエッチングのプロセスの原理図。 本発明の第1の実施形態の振動センサの変形例を示す正面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態の振動センサを製造する製造方法の工程図。 本発明の第2の実施形態の振動センサの変形例を示す正面図及び断面図。 本発明に係る歩数計を示す外観図。
符号の説明
10…振動センサ、11,11A…シリコン基板(半導体基板)、12…ガラス基板(ベース基板)、13…フォトレジスト膜(レジスト膜)、17…金属薄膜、111…ヘッド部(可動部)、112,112a,112b,112c…アーム部、113…第1の導電部、114,115…第2の導電部、116,117…通電端子、118,118a…ストッパー。

Claims (22)

  1. 一端が固定されたアーム部と、該アーム部の他端に設けられて揺動可能な可動部と、該可動部が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部と該第1の導電部と対向した位置に固定して設けられた第2の導電部とで構成される通電部であって、外部からの振動又は衝撃によって前記可動部が前記一方向に揺動したとき前記第1の導電部が前記第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を電気的な信号として出力するための通電部と、が少なくとも形成された半導体基板を備えて成る振動センサ。
  2. 一端が固定されたアーム部と、該アーム部の他端に設けられて揺動可能な可動部と、該可動部が揺動する一方向の端部に設けられた第1の導電部と該第1の導電部と対向した位置に固定して設けられた第2の導電部とで構成される通電部であって、外部からの振動又は衝撃によって前記可動部が前記一方向に揺動したとき前記第1の導電部が前記第2の導電部に対して機械的に接触又は距離的に変化することによってその接触又は変化を電気的な信号として出力するための通電部と、が少なくとも形成された半導体基板と、
    前記半導体基板における、前記アーム部及び前記可動部を除いた部分の半導体基板の一面に接合されて、該半導体基板を補強するベース基板と、
    を具備したことを特徴とする振動センサ。
  3. 前記半導体基板は単結晶のシリコン基板であることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動センサ。
  4. 前記ベース基板は、ガラス基板であることを特徴とする請求項2に記載の振動センサ。
  5. 前記ガラス基板は、アルカリ含有の低膨張ガラスであることを特徴とする請求項4に記載の振動センサ。
  6. 前記通電部を構成する第1,第2の導電部として、半導体基板に金属蒸着したものを用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の振動センサ。
  7. 前記通電部を構成する第1,第2の導電部として、導電型不純物を混入した導電性を備えた半導体基板の一部を用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の振動センサ。
  8. 前記アーム部は、その太さ又は長さを調整することによって、振動又は衝撃を検知する感度を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の振動センサ。
  9. 前記可動部が揺動する一方向の端部とは反対方向の端部に対向した位置に、該可動部の反対方向の揺動を規制するストッパーを設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の振動センサ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の振動センサを用いた歩数計。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の振動センサを用いた加速度センサ。
  12. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の振動センサを用いた地震検知器。
  13. 半導体基板とこれを補強するベース基板を重ね合わせて接合基板を作成し、この接合基板を前記半導体基板の側から所定の形状パターンの形状に従って該半導体基板をその厚みを越えて前記ベース基板に至る所定の深さまで削った後、
    さらに前記ベース基板中で接合基板面と平行な方向に削って、一端が接合基板に固定されて基板面に沿って変位可能なアーム部とそのアーム部の自由端に設けられて揺動可能な可動部を形成し、
    さらに前記可動部が変位する方向の端部に設けた第1の導電部とこの第1の導電部に対向した位置に設けられて、前記可動部の揺動に基づいて該第1の導電部が変位したとき該第1の導電部が機械的に接触して電気的な導通を得る第2の導電部とを形成した
    ことを特徴とする振動センサの製造方法。
  14. 単結晶のシリコン基板にガラス基板を接合する工程と、
    フォトリソグラフィ、ドライエッチング及びウェットエッチング法を用いて、一端が前記ガラス基板に固定されて振動可能なアーム部及び該アーム部に連接して設けられて揺動可能な可動部を、前記シリコン基板に作成する工程と、
    前記可動部の機械的な揺動を電気的な信号として出力するための通電部を、金属蒸着を用いて作成する工程と、
    を備えたことを特徴とする振動センサの製造方法。
  15. 単結晶のシリコン基板とガラス基板とを接合する接合工程と、
    この接合工程で接合された接合基板における前記シリコン基板の表面にフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜に可動部及びこれに連接するアーム部を含む所定の形状パターンを露光した後、現像液にて露光部のフォトレジスト膜を除去するフォトリソグラフィ工程と、
    このフォトリソグラフィ工程で前記フォトレジスト膜が除去された所定の形状パターン部分の下層にあるシリコン基板の部分をその基板面に対して垂直方向に異方性エッチングするドライエッチング工程と、
    このドライエッチング工程によって前記シリコン基板の一部が除去された接合基板に対して、前記可動部及びアーム部が形成されたシリコン基板の下層に接合されている前記ガラス基板の一部をエッチング溶液にて等方的にエッチングすることにより、前記アーム部の一端を前記シリコン基板に固定した状態で前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にするためのウェットエッチング工程と、
    前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にウェットエッチングされた接合基板における前記シリコン基板の表面に、センサに外部から力が働いたときに、前記可動部が変位する方向の端部に設けられた第1の導電部とこれに対向した位置に固定的に設けられた第2の導電部とが物理的に接触したことを通電の有無によって検知するために、前記第1,第2の導電部を前記シリコン基板の表面に金属蒸着を用いて形成する金属蒸着工程と、
    を備えたことを特徴とする振動センサの製造方法。
  16. 前記可動部は、ウェットエッチング用の孔を備えていることを特徴とする請求項14又は15に記載の振動センサの製造方法。
  17. 前記接合工程は、陽極接合法が用いられ、真空中で行われることを特徴とする請求項14乃至16に記載の振動センサの製造方法。
  18. 前記ガラス基板は、アルカリ含有の低膨張ガラスであることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1つに記載の振動センサの製造方法。
  19. 前記ウェットエッチング工程で使用するエッチング溶液は、HF(フッ酸)とC3H7OH(プロパノール)とを混合した混合溶液であることを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1つに記載の振動センサの製造方法。
  20. 基板を所定の形状パターンに従って厚み方向に所定の深さまで削った後、
    さらに前記基板中で基板面と平行な方向に削って、一端が基板に固定されて基板面に沿って変位可能なアーム部とそのアーム部の自由端に設けられて揺動可能な可動部を形成し、
    さらに前記可動部が変位する方向の端部に設けた第1の導電部とこの第1の導電部に対向した位置に設けられて、前記可動部の揺動に基づいて該第1の導電部が変位したとき該第1の導電部が機械的に接触して電気的な導通を得る第2の導電部とを形成した
    ことを特徴とする振動センサの製造方法。
  21. フォトリソグラフィ及びドライエッチング法を用いて、一端が固定されて振動可能なアーム部及び該アーム部に連接して設けられて揺動可能な可動部を、単結晶のシリコン基板に作成する工程と、
    前記可動部の機械的な揺動を電気的な信号として出力するための通電部を、金属蒸着を用いて作成する工程と、
    を備えたことを特徴とする振動センサの製造方法。
  22. 単結晶のシリコン基板の表面にフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜に可動部及びこれに連接するアーム部を含む所定の形成パターンを露光した後、現像液にて露光部のフォトレジスト膜を除去するフォトリソグラフィ工程と、
    このフォトリソグラフィ工程で前記フォトレジスト膜が除去された所定の形成パターン部分の下層にあるシリコン基板の部分をその基板面に対して垂直方向に異方性エッチングする第1のドライエッチング工程と、
    この第1のドライエッチング工程で前記シリコン基板の一部が垂直方向に異方性エッチングすることによって前記可動部及びアーム部が形成されたシリコン基板を、エッチングガスにて等方的にエッチングすることにより、前記アーム部の一端を前記シリコン基板に固定した状態で前記可動部及びアーム部を空中に浮いた状態にするための第2のウェットエッチング工程と、
    前記可動部及びアーム部が空中に浮いた状態にドライエッチングされたシリコン基板の表面に、センサに外部から力が働いたときに、前記可動部が変位する方向の端部に設けられた第1の導電部とこれに対向した位置に固定的に設けられた第2の導電部とが物理的に接触したことを通電の有無によって検知するために、前記第1,第2の導電部を前記シリコン基板の表面に金属蒸着を用いて形成する金属蒸着工程と、
    を備えたことを特徴とする振動センサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011174881A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 静電容量型加速度センサ
US8471573B2 (en) 2010-03-26 2013-06-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Dynamic quantity sensor and manufacturing method thereof
CN103995287A (zh) * 2014-06-05 2014-08-20 保定永诚天峰物探设备制造有限公司 单点垂直地震检波器
WO2017111078A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 パナソニック株式会社 ガラス用研磨液および研磨方法

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