JP2007302202A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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孝幸 乗松
Hiroshi Fujimura
啓 藤村
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Abstract

【課題】装置の軽量・コンパクト化と高剛性化という相反する課題を同時に解決し、強度・耐久性を向上させると共に、軽合金製のナックルに取り付けられ、このナックルとの当接面での腐食を防止した車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】複列の転動体9、10と、外方部材4と内輪5、6との間に装着されたシール11を備え、揺動加締により内輪5、6が固定された車輪用軸受装置において、アウター側の転動体がボール9、インナー側の転動体が円錐ころ10であり、インナー側の円錐ころ10列の基本定格荷重が、アウター側のボール9列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、外方部材4のナックルNとの当接面に電気絶縁性の皮膜層12が形成され、シール11が導電性のシール部材を備えているので、強度・耐久性の向上を図ると共に、電食を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、アルミ合金等の軽合金製のナックルに取り付けられ、このナックルとの当接面での腐食を防止すると共に、軽量化と高剛性化を図った車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。一方、オフロードカーやトラック等、車体重量が嵩む車両には複列円錐ころ軸受が使用されている。
また、車輪用軸受装置には、懸架装置を構成するナックルとハブ輪との間に複列アンギュラ玉軸受等からなる車輪用軸受を嵌合させた第1世代と称される構造から、外方部材の外周に直接車体取付フランジまたは車輪取付フランジが形成された第2世代構造、また、ハブ輪の外周に一方の内側転走面が直接形成された第3世代構造、あるいは、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ内側転走面が直接形成された第4世代構造とに大別されている。
図7に示す車輪用軸受装置は、軽量・コンパクト化を図った第4世代構造で、ハブ輪50と複列の転がり軸受51および等速自在継手52とがユニット化して構成されている。複列の転がり軸受51は、外方部材53と内方部材54と、両部材間に収容された複数のボール55および円錐ころ56とを備えている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
外方部材53は、外周に図示しない懸架装置を構成するナックルに取り付けられる車体取付フランジ53cを一体に有し、内周に複列の外側転走面53a、53bが形成されている。ここで、アウター側の外側転走面53aの直径は、インナー側の外側転走面53bの直径よりも小径に設定されている。一方、内方部材54は、ハブ輪50と、このハブ輪50と一体に構成された後述する外側継手部材58と、この外側継手部材58に圧入された別体の内輪57とを有している。
ハブ輪50は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ50bを一体に有し、外周に複列の外側転走面53a、53bのうちアウター側の外側転走面53aに対向する内側転走面50aが直接形成されると共に、内輪57の外周には複列の外側転走面53a、53bのうちインナー側の外側転走面53bに対向する内側転走面57aが形成されている。
等速自在継手52は、カップ状のマウス部59と、このマウス部59の底部をなす肩部60とからなる外側継手部材58を有し、この外側継手部材58の内周には曲線状のトラック溝58aが形成されている。内輪57はマウス部59の外径に圧入され、止め輪61によって軸方向に固定されている。
外方部材53と内方部材54のアウター側の転走面間には複数のボール55が、インナー側の転走面間には複数の円錐ころ56がそれぞれ転動自在に収容され、これらボール55列および円錐ころ56列のうちアウター側のボール55列のピッチ円直径は、インナー側の円錐ころ56列のピッチ円直径よりも小さく設定されている。これにより、アウター側の転動体列部分に比べ大きな荷重が加わるインナー側の転動体列部分の基本定格荷重を、アウター側の転動体列部分の基本定格荷重よりも大きくして、これら両転動体列部分の寿命をほぼ同じにすることができ、無駄のない設計を可能にすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このような車輪用軸受装置にあっては、外側継手部材58のマウス部59に内輪57が固定される構造のため、軸方向には確かにコンパクト化されるが、外方部材53の外径自体が大きくなり、軽量化を阻害するだけでなく、ナックルをはじめとする周辺部品の設計変更を伴い好ましくない。こうした問題を解決したものとして、図8に示すような車輪用軸受装置が知られている。
この車輪用軸受装置は、外周にナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ62cを一体に有し、内周に複列の外側転走面62a、62bが形成された外方部材62と、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ63を一体に有し、外周に複列の外側転走面62a、62bのうちアウター側の外側転走面62aに対向する内側転走面64aと、この内側転走面64aから軸方向に延びる小径段部64bが形成されたハブ輪64、およびこのハブ輪64の小径段部64bに外嵌され、複列の外側転走面62a、62bのうちインナー側の外側転走面62bに対向する内側転走面65aが形成された内輪65からなる内方部材66と、これら両転走面間に収容された複列のボール67、68と、これら複列のボール67、68を転動自在に保持する保持器69、70とを備えた複列アンギュラ玉軸受で構成されている。
内輪65は、ハブ輪64の小径段部64bを径方向外方に塑性変形させて形成した加締部64cによって軸方向に固定されている。そして、外方部材62と内方部材66との間に形成される環状空間の開口部にシール71、72が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ここで、アウター側のボール67列のピッチ円直径D1が、インナー側のボール68列のピッチ円直径D2よりも大径に設定されている。これに伴い、ハブ輪64の内側転走面64aが内輪65の内側転走面65aよりも拡径され、あわせて外方部材62のアウター側の外側転走面62aがインナー側の外側転走面62bよりも拡径されている。そして、アウター側のボール67がインナー側のボール68よりも多数収容されている。このように、各ピッチ円直径D1、D2をD1>D2に設定することにより、車両の静止時だけでなく旋回時においても剛性が向上し、車輪用軸受装置の長寿命化を図ることができる(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−91308号公報 特開2004−108449号公報
こうした従来の車輪用軸受装置では、アウター側のボール67列のピッチ円直径D1がインナー側のボール68列のピッチ円直径D2よりも大径に設定され、これに伴い、ハブ輪64の内側転走面64aが内輪65の内側転走面65aよりも拡径されている。これにより装置の大型化を避けつつアウター側の軸受列の剛性が向上し、車輪用軸受装置の長寿命化を図ることができる。然しながら、インナー側・アウター側の各列に加わる荷重は互いに異なり、アウター側の転動体列部分に加わる荷重よりも、インナー側の転動体列部分に加わる荷重の方が大きくなるのが一般的である。こうした場合、この従来の車輪用軸受装置では、インナー側の転動体列部分の基本定格荷重が、アウター側の転動体列部分の基本定格荷重よりも小さくなって短寿命になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置の軽量・コンパクト化と高剛性化という相反する課題を同時に解決すると共に、強度・耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
本発明の他の目的は、アルミ合金等の軽合金製のナックルに取り付けられ、このナックルとの当接面での腐食を防止した車輪用軸受装置を提供することである。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周に軽合金製のナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部にそれぞれ装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記複列の転動体のうちアウター側の転動体がボール、インナー側の転動体が円錐ころであり、このインナー側の円錐ころ列の基本定格荷重が、前記アウター側のボール列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、前記外方部材の前記ナックルとの当接面に電気絶縁性の皮膜層が形成されている。
このように、複列の転動体と、外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールを備え、揺動加締により内輪が固定された第2または第3世代構造の車輪用軸受装置において、複列の転動体のうちアウター側の転動体がボール、インナー側の転動体が円錐ころであり、このインナー側の円錐ころ列の基本定格荷重が、アウター側のボール列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、外方部材のナックルとの当接面に電気絶縁性の皮膜層が形成されているので、インナー側の転動体列部分の剛性が高くなると共に、インナー側の転動体列部分に加わる荷重がアウター側の転動体列部分に加わる荷重よりも大きくなっても寿命を同じかそれ以上にすることができる。したがって、無駄のない設計を実現することができ、強度・耐久性の向上を図ると共に、互いに金属電位の異なる鋼製の車輪用軸受と軽合金製のナックルとの間を電気的に導通させるため電位差が生じ難く、両者が接触している部分に導電性の液体が付着し、この導電性の液体が電解液となって電池が形成されても、当接部分のガルバニック腐食による電食を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記シールのうち少なくとも一方のシールが導電性のあるシール部材を備えていれば、両転走面と転動体との間で潤滑油膜が不十分であっても、この部分でスパークが発生することがなく、また、このようなスパークに起因して電食が発生したり、車両に搭載されたラジオにノイズが入るのを防止することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記インナー側の円錐ころ列のピッチ円直径とアウター側のボール列のピッチ円直径が同一に設定されていても良いし、また、請求項4に記載の発明のように、前記インナー側の円錐ころ列のピッチ円直径がアウター側のボール列のピッチ円直径よりも小径に設定されていても良い。この場合、外方部材におけるインナー側の外径を小径に設定することができ、インナー側の転動体列の基本定格荷重を低下させることなくナックルサイズを小さくでき、装置の軽量・コンパクト化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記ハブ輪の外周にアウター側の内側転走面が直接形成されると共に、この内側転走面からインナー側に前記小径段部が形成され、この小径段部に所定のシメシロを介して前記インナー側の内輪が圧入されていれば、一層装置の軽量・コンパクト化ができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、外周に軽合金製のナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部にそれぞれ装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記複列の転動体のうちアウター側の転動体がボール、インナー側の転動体が円錐ころであり、このインナー側の円錐ころ列の基本定格荷重が、前記アウター側のボール列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、前記外方部材の前記ナックルとの当接面に電気絶縁性の皮膜層が形成されているので、インナー側の転動体列部分の剛性が高くなると共に、インナー側の転動体列部分に加わる荷重がアウター側の転動体列部分に加わる荷重よりも大きくなっても寿命を同じかそれ以上にすることができる。したがって、無駄のない設計を実現することができ、強度・耐久性の向上を図ると共に、互いに金属電位の異なる鋼製の車輪用軸受と軽合金製のナックルとの間を電気的に導通させるため電位差が生じ難く、両者が接触している部分に導電性の液体が付着し、この導電性の液体が電解液となって電池が形成されても、当接部分のガルバニック腐食による電食を防止することができる。
一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪と、このハブ輪の小径段部に圧入された車輪用軸受とからなる車輪用軸受装置であって、この車輪用軸受が、外周に軽合金製のナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部にそれぞれ装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、前記複列の転動体のうちアウター側の転動体がボール、インナー側の転動体が円錐ころであり、このインナー側の円錐ころ列の基本定格荷重が、前記アウター側のボール列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、前記外方部材の前記ナックルとの当接面に電気絶縁性の皮膜層が形成され、さらに、前記シールが導電性のあるシール部材を備えている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図である。
この車輪用軸受装置は第2世代と呼称される従動輪用であって、ハブ輪1と、このハブ輪1に固定された車輪用軸受2とを備えている。ハブ輪1は、アウター側の一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ3を一体に有し、この車輪取付フランジ3にハブボルト3aが周方向等配に植設されている。そして、車輪取付フランジ3の基部から肩部1aを介して軸方向に延びる小径段部1bが形成されている。
車輪用軸受2は、ハブ輪1の肩部1aに衝合した状態で小径段部1bに所定のシメシロを介して圧入されると共に、小径段部1bの端部を塑性変形させて形成した加締部1cによって軸方向に固定されている。ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、肩部1aから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部1cは鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、車輪取付フランジ3に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、車輪用軸受2の嵌合部となる小径段部1bの耐フレッティング性が向上すると共に、加締部1cの塑性加工を微小なクラック等の発生を防止してスムーズに行うことができる。
車輪用軸受2は、外周に懸架装置を構成するナックルNに取り付けられるための車体取付フランジ4cを一体に有し、内周に複列の外側転走面4a、4bが形成された外方部材4と、外周にこれら複列の外側転走面4a、4bに対向する内側転走面5a、6aがそれぞれ形成された2つの内輪5、6と、両転走面4a、5aおよび4b、6a間に保持器7、8を介して転動自在に収容された複数のボール9および円錐ころ10とを備えている。外方部材4と2つの内輪5、6との間に形成された環状空間の開口部にはシール11、11が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
アウター側の転走面4a、5aはボール9にアンギュラコンタクトする円弧状に形成されると共に、インナー側の転走面4b、6aは円錐ころ10にラインコンタクトするテーパ状に形成されている。そして、インナー側の内輪6における内側転走面6aの大径側に円錐ころ10を案内するための大鍔6bが形成されると共に、内側転走面6aの小径側に円錐ころ10の脱落を防止するための小鍔6cが形成されている。
外方部材4はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、複列の外側転走面4a、4bが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、内輪5、6およびボール9、円錐ころ10はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態では、アウター側のボール9のピッチ円直径PCDとインナー側の円錐ころ10のピッチ円直径PCDが同一に設定されている。したがって、インナー側の転動体列部分の剛性が高くなると共に、基本定格荷重がアウター側の転動体列部分の基本定格荷重よりも大きくなり、インナー側の転動体列部分に加わる荷重がアウター側の転動体列部分に加わる荷重よりも大きくなっても寿命を同じかそれ以上にすることができる。すなわち、無駄のない設計を実現することができ、強度・耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することができる。
さらに、本実施形態では、ナックルNがアルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金からなり、このナックルNに当接する外方部材4に電気絶縁性の皮膜層12が設けられている。この皮膜層12は、外方部材4の外径面におけるナックルNが外嵌されるインボード側の外周面4dおよび車体取付フランジ4cのインボード側の側面4eに亙って設けられている。なお、この皮膜層12は、メッキ層の上にコーティング層を設けたものか、あるいは、コーティング層の単独からなる。
コーティング層は合成樹脂層であっても良く、また、塗料が塗布された塗膜層であっても良い。例えば、皮膜層12が、メッキ層の上にコーティング層が設けられたものである場合、クロメート処理皮膜等からなるメッキ層の上に、低温熱硬化性タイプのコーティング層が形成される。この低温熱硬化性タイプのコーティング層には、一液性低温熱硬化タイプのコーティング剤が用いられる。また、皮膜層12が、静電粉体塗装により形成される単独のコーティング層であっても良い。この静電粉体塗装には、例えば、粉体型エポキシ塗料、アクリル塗料、溶剤型焼付アクリル塗料、アミノアルキド塗料等が用いられる。これにより、互いに金属電位の異なる鋼製の車輪用軸受2と軽合金製のナックルNとの間を電気的に導通させるため電位差が生じ難く、両者が接触している部分に導電性の液体が付着し、この導電性の液体が電解液となって電池が形成されても、当接部分が腐食する、所謂ガルバニック腐食による電食を防止することができる。
また、前述したシール11は、図2に拡大して示すように、断面略L字状に形成され、互いに対向配置された環状のシール板13とスリンガ14とからなる複合型シール、所謂パックシールで構成されている。すなわち、環状のシール板13は、外方部材4の端部に内嵌される芯金15と、この芯金15に加硫接着により一体接合されたシール部材16からなる。このシール部材16は、スリンガ14に摺接するサイドリップ16aと一対のラジアルリップ16b、16cとを備えている。
芯金15は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の鋼板にプレス加工、絞り加工、バーリング加工等の塑性加工を施すことにより全体が円環状に形成され、外方部材4に内嵌される円筒部15aと、この円筒部15aから径方向内方に延びる立板部15bとを有している。また、シール部材16は、ニトリルゴム等の合成ゴム中にカーボン等の導電材粉末が混入された導電性を有する材料で形成されている。これにより、外方部材4と内輪6との間を電気的に導通させるため電位差が生じ難くなる。なお、導電性ゴム材は、体積固有抵抗値が30×10Ωcm以下のものが好ましい。
一方、スリンガ14は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の鋼板にプレス加工により全体が円環状に形成され、内輪6に圧入される円筒部14aと、この円筒部14aから径方向外方に延びる立板部14bとを備えている。
このように、本発明に係る車輪用軸受装置においては、シール11が導電性のものであるため、外方部材4と内輪6間の電流は、シール11を通じて流れることになり、車輪のタイヤで発生した静電気は、ハブ輪1、内輪6およびこのシール11を介して外方部材4に流れ、さらに、外方部材4からナックルNへの固定用ボルト(図示せず)を介してナックルNへ流れて車体へ逃がされることになる。そのため、外方部材4と内輪5、6の両転走面とボール9および円錐ころ10との間で潤滑油膜が不十分であっても、この部分でスパークが発生することがなく、また、このようなスパークに起因して電食が発生したり、車両に搭載されたラジオにノイズが入るのを防止することができる。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはハブ輪の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、外方部材4と、ハブ輪17、およびこのハブ輪17の小径段部17bに圧入された内輪6からなる内方部材18とを備えている。ハブ輪17は、外周にアウター側の外側転走面4aに対向するアウター側の内側転走面17aが直接形成されると共に、この内側転走面17aから軸方向に延びる小径段部17bが形成されている。内輪6はこの小径段部17bに所定のシメシロを介して圧入され、加締部1cによって軸方向に固定されている。
外方部材4とハブ輪17および内輪6との間に形成された環状空間の開口部にはシール19、11が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。また、ハブ輪17はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、シール19が摺接するシールランド部から内側転走面17aおよび小径段部17bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態は、前述した実施形態と同様、アウター側のボール9列のピッチ円直径PCDとインナー側の円錐ころ10列のピッチ円直径PCDが同一に設定されている。したがって、装置の軽量・コンパクト化を図りつつ、インナー側の転動体列部分の剛性が高くなると共に、基本定格荷重がアウター側の転動体列部分の基本定格荷重よりも大きくなり、インナー側の転動体列部分に加わる荷重がアウター側の転動体列部分に加わる荷重よりも大きくなっても寿命を同じかそれ以上にすることができる。
さらに、本実施形態では、図4に拡大して示すように、前述したアウター側のシール19が、導電性の芯金20と、この芯金20に一体接合された導電性のシール部材21とで構成されている。芯金20は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の鋼板にプレス加工等の塑性加工を施すことにより、全体が円環状に形成され、外方部材4に内嵌される円筒部20aと、この円筒部20aから径方向内方に延びる立板部20bとを有している。また、シール部材21は、ニトリルゴム等の合成ゴム中にカーボン等の導電材粉末が混入された導電性を有する材料で形成され、車輪取付フランジ3の基部に摺接するサイドリップ21aと一対のラジアルリップ21b、21cとを有している。これにより、外方部材4とハブ輪17間の電流は、このシール19を通じて車体側へ流れることになり、前述した実施形態と同様、各転走面4a、17aに電食が発生したり、また、車両に搭載されたラジオにノイズが入るのを防止することができる。
図5は、本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には両転動体列のピッチ円直径が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第2世代と呼称される従動輪用であって、ハブ輪22と、このハブ輪22に固定された車輪用軸受23とを備えている。ハブ輪22は、アウター側の端部に車輪取付フランジ3を一体に有し、この車輪取付フランジ3から肩部22aを介して軸方向に延びる小径段部22bが形成されている。また、車輪用軸受23は、ハブ輪22の肩部22aに衝合した状態で小径段部22bに所定のシメシロを介して圧入されると共に、この小径段部22bの端部を塑性変形させて形成した加締部1cによって軸方向に固定されている。
車輪用軸受23は、外周に車体取付フランジ4cを一体に有し、内周に複列の外側転走面4a、24aが形成された外方部材24と、外周にこれら複列の外側転走面4a、24aに対向する内側転走面25a、26aがそれぞれ形成された2つの内輪25、26と、両転走面4a、25aおよび24a、26a間に保持器7、27を介して転動自在に収容された複数のボール9および円錐ころ10とを備えている。外方部材24と2つの内輪25、26との間に形成された環状空間の開口部にはシール11、11’が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
外方部材24はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、複列の外側転走面4a、24aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、内輪25、26はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態は、インナー側の円錐ころ10列のピッチ円直径PCDiがアウター側のボール9列のピッチ円直径PCDoよりも小径に設定されている。これにより、外方部材24におけるインナー側の外径Dを小径に設定することができ、インナー側の転動体列の基本定格荷重を低下させることなくナックルサイズを小さくでき、装置の軽量・コンパクト化を図ることができる。また、アウター側のボール9列におけるピッチ円直径PCDoの拡径量に対応してアウター側の内輪25の肉厚を厚くすることにより、ピッチ円直径PCDo、PCDiに違いがあってもハブ輪22の小径段部22bをストレートな軸状に形成することができ、加工性を向上させることができる。
図6は、本発明に係る車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第3の実施形態(図5)と基本的にはハブ輪の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、外方部材24と、ハブ輪28、およびこのハブ輪28の小径段部28aに圧入された内輪26からなる内方部材29とを備えている。ハブ輪28は、外周にアウター側の外側転走面4aに対向するアウター側の内側転走面17aと、この内側転走面17aから軸方向に延びる小径段部28aが形成されている。内輪26はこの小径段部28aに所定のシメシロを介して圧入され、加締部1cによって軸方向に固定されている。
外方部材24とハブ輪28および内輪26との間に形成された環状空間の開口部にはシール19、11’が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。また、ハブ輪28はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、シール19が摺接するシールランド部から内側転走面17aおよび小径段部28aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、本実施形態は、前述した実施形態と同様、インナー側の円錐ころ10列のピッチ円直径PCDiがアウター側のボール9列のピッチ円直径PCDoよりも小径に設定されている。これにより、アウター側のボール9列のボール個数をインナー側の円錐ころ10列における円錐ころ10の個数よりも多く収容することができるので、全体の軸受剛性を高めると共に、外方部材24におけるインナー側の外径Dを小径にすることができ、インナー側の軸受列の基本定格荷重を低下させることなくナックルサイズを小さくできる。したがって、一層装置の軽量・コンパクト化を図りつつ、インナー側の軸受列の基本定格荷重をアウター側の軸受列の基本定格荷重よりも大きくして、インナー側の軸受列に加わる荷重がアウター側の軸受列部分に加わる荷重よりも大きくなっても寿命を同じかそれ以上にすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動輪用、従動輪用に拘わらず、内輪回転タイプの第2または第3世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図3の要部拡大図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 従来の他の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1、17、22、28・・・・・・・・・ハブ輪
1a、22a・・・・・・・・・・・・・肩部
1b、17b、22b、28a・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
2、23・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
3a・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
4、24・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
4a、4b、24a・・・・・・・・・・外側転走面
4c・・・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
4d・・・・・・・・・・・・・・・・・外周面
4e・・・・・・・・・・・・・・・・・側面
5、6、25、26・・・・・・・・・・内輪
5a、6a、17a、25a、26a・・内側転走面
6b・・・・・・・・・・・・・・・・・大鍔
6c・・・・・・・・・・・・・・・・・小鍔
7、8、27・・・・・・・・・・・・・保持器
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボール
10・・・・・・・・・・・・・・・・・円錐ころ
11、11’、19・・・・・・・・・・シール
12・・・・・・・・・・・・・・・・・皮膜層
13・・・・・・・・・・・・・・・・・シール板
14・・・・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
14a、15a、20a・・・・・・・・円筒部
14b、15b、20b・・・・・・・・立板部
15、20・・・・・・・・・・・・・・芯金
16、21・・・・・・・・・・・・・・シール部材
16a、21a・・・・・・・・・・・・サイドリップ
16b、16c、21b、21c・・・・ラジアルリップ
18、29・・・・・・・・・・・・・・内方部材
50、64・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
50a、64a、57a、65a・・・・内側転走面
50b、63・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
51・・・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
52・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
53、62・・・・・・・・・・・・・・外方部材
53a、53b、62a、62b・・・・外側転走面
53c、62c・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
54、66・・・・・・・・・・・・・・内方部材
55、67、68・・・・・・・・・・・ボール
56・・・・・・・・・・・・・・・・・円錐ころ
57、65・・・・・・・・・・・・・・内輪
57a、64a、65a・・・・・・・・内側転走面
58・・・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
58a・・・・・・・・・・・・・・・・トラック溝
59・・・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
60・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
61・・・・・・・・・・・・・・・・・止め輪
64b・・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
64c・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
69、70・・・・・・・・・・・・・・保持器
71、72・・・・・・・・・・・・・・シール
D・・・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のインナー側の外径
D1・・・・・・・・・・・・・・・・・アウター側のボールのピッチ円直径
D2・・・・・・・・・・・・・・・・・インナー側のボールのピッチ円直径
N・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
PCD・・・・・・・・・・・・・・・・ピッチ円直径
PCDi・・・・・・・・・・・・・インナー側の円錐ころのピッチ円直径
PCDo・・・・・・・・・・・・・アウター側のボールのピッチ円直径

Claims (5)

  1. 外周に軽合金製のナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部にそれぞれ装着されたシールとを備え、
    前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された車輪用軸受装置において、
    前記複列の転動体のうちアウター側の転動体がボール、インナー側の転動体が円錐ころであり、このインナー側の円錐ころ列の基本定格荷重が、前記アウター側のボール列の基本定格荷重よりも大きく設定されると共に、前記外方部材の前記ナックルとの当接面に電気絶縁性の皮膜層が形成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記シールのうち少なくとも一方のシールが導電性のあるシール部材を備えている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記インナー側の円錐ころ列のピッチ円直径とアウター側のボール列のピッチ円直径が同一に設定されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記インナー側の円錐ころ列のピッチ円直径がアウター側のボール列のピッチ円直径よりも小径に設定されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記ハブ輪の外周にアウター側の内側転走面が直接形成されると共に、この内側転走面からインナー側に前記小径段部が形成され、この小径段部に所定のシメシロを介して前記インナー側の内輪が圧入されている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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