JP2007300853A - 培養容器および自動培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】細胞の自動的に培養する。
【解決手段】培養容器10は、上面が開口した、細胞を培養する容器本体11と、容器本体11の上面を閉塞する蓋12とを備え、蓋12には、外部から所定の物質を注入または排出するための孔12a〜12cが開口されるとともに、この蓋12の表面には、画像処理により孔12a〜12cの位置を算出するための指標13が形成されている。この培養容器10の上面を撮像装置50により撮像し、撮像された指標13の画像に基づき孔12a〜12cの位置を算出し、算出された孔12a〜12cの位置に基づき容器10内にノズル65〜67の先端を挿入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞を培養する培養容器および自動培養装置に関する。
細胞を培養する培養容器に位置決め機構を設け、ウェル内に培養容器を位置決めして支持するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−237758号公報
しかしながら、位置決め機構には多少のがたつきがあるため、単に位置決め機構を設けただけでは培養容器の位置を精度良く特定することができず、細胞を自動的に培養することが困難である。
本発明による培養容器は、上面が開口した、細胞を培養する透明材料からなる容器本体と、外部から所定の物質を注入または排出するための孔が開口され、容器本体の上面を閉塞する透明材料からなる蓋とを備え、容器本体あるいは蓋の表面には、画像処理により孔の位置を算出するための指標が形成されていることを特徴とする。
指標は、細胞の観察範囲外に形成されることが好ましい。
容器本体の周面にねじ部を設け、蓋をねじ部に螺合することもできる。
容器本体に複数の収容部を設け、各収容部を、上面を閉塞する蓋により独立した閉塞空間としてもよい。
指標を、蓋から分離して形成される部材として構成し、蓋の表面に凹部を設け、この凹部に指標を嵌合することもできる。
また、本発明による自動培養装置は、上述した培養容器と、培養容器の上面を撮像する撮像装置と、撮像された指標の画像に基づき、孔の位置を算出する位置算出装置と、算出された孔の位置に向けて、所定の物質を注入または排出するノズル装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、培養容器の位置を精度良く算出することができ、細胞を自動的に培養することが可能である。
−第1の実施の形態−
図1〜図6を参照して本発明による培養容器の第1の実施の形態について説明する。
図1(a)は第1の実施の形態に係る培養容器の上面図、図1(b)は図1(a)のb−b線断面図、図1(c)は培養容器の底面図である。培養容器10は、樹脂成形により形成された容器本体11と蓋12とを有する。容器本体11は、上面が開口され、底面が閉塞された略円筒形状を呈し、容器本体11の上面を蓋12で覆われる。容器本体11の上部外周面にはねじ部11aが設けられ、このねじ部11aに蓋12が螺合して容器内が閉塞される。容器内の細胞は、後述の自動培養装置(図4,5)内で培養されて観察される。この観察を可能にするため、容器本体11の底面と蓋12の少なくとも中央部は、透明な樹脂またはガラスにより形成されている。なお、容器本体11の外周面には位置決め用の凸部12bが設けられている。
蓋12には、後述するノズルを挿入するための小径の孔12a〜12cが開口されている。これらの孔12a〜12cは、細胞の観察の際に邪魔にならないように蓋12の中央部よりも外周側に寄った位置に開口されている。蓋12の上面の孔12a〜12cの外周側には、略円環形状の画像処理用の黒色のパターン13が印刷されている。パターン13は孔12a〜12cの位置を示すための指標であり、パターン13の内周部に切り欠き13a〜13cが設けられ、切り欠き13a〜13cを基準にして孔12a〜12cの位置が決定されている。なお、孔12aは培地注入用、孔12bはトリプシン注入用、孔12cは培地吸込用およびトリプシン吸込用の孔である。
パターン13のある箇所とない箇所の明暗の差は顕著である。したがって、後述するように蓋12の表面の画像を取得して画像処理することでパターン13の形状、つまり切り欠き13a〜13cの位置を把握することができ、これにより孔12a〜12cの位置を算出することができる。なお、パターン13を印刷するのではなく図2に示すように略リング状の成型品14により形成することもできる。この場合、蓋12の上面に凹部12dを設けて、パターン14を凹部12dに嵌合し、接着すればよく、これにより蓋12の上面に容易かつ精度よくパターン14を形成することができる。
このように構成された培養容器10はホルダ20にセットされる。図3(a)はホルダ20の平面図であり、図3(b)はホルダ20に複数(図では5個)の培養容器10をセットした状態を示す平面図、図3(c)は図3(b)のc−c線断面図である。ホルダ20は浅い皿状の容器であり、ホルダ内にはテンプレート21が載置され、テンプレート21に設けられた略円形状の開口部21aに、各培養容器10がそれぞれ保持されている。ホルダ20の底面のうち、培養容器10が収容される領域は、ホルダ20にセットした状態で容器内の細胞を観察できるように透明な樹脂またはガラスで形成されている。
ホルダ20の側端面には、自動培養装置のステージ上におけるホルダ20の位置を規定するための位置決め部20bが設けられている。ホルダ20の底面にはピン20cが突設され、ピン20cを介してホルダ20に対するテンプレート21の位置が規定されている。また、容器本体11の凸部11b(図1)に対応してテンプレート21の開口部21aに凹部(不図示)が設けられ、テンプレート21に対する容器本体11の位置が規定されている。これにより位置決め部20b、ピン20c、および凸部11bを介してステージ上の容器本体11の位置が規定される。なお、容器本体11に対する孔12a〜12cの位置は蓋12のねじ込み量により左右され、孔12a〜12cの位置は容器ごとに異なっている。
以上のようにホルダ20にセットした培養容器10を用いて、細胞を自動的に培養する。図4、5は、それぞれ自動培養装置の全体構成を示す正面図および側面図であり、図6は、自動培養装置の制御構成を示すブロック図である。
ホルダ20は、温度、湿度、CO2濃度等が管理されたインキュベータ30内のストッカ31に収納、保存され、所定の培養環境の下で細胞が培養される。ストッカ31は複数段の棚により構成され、ストッカ内は全体が同一の培養環境に設定されている。なお、ストッカ内を各段ごとに異なる培養環境に設定することもできる。各培養容器10には、それぞれ固有の識別番号が付与され、識別番号により培養容器10の収納場所、すなわち培養容器10が収容されたホルダ20の収納場所と、そのホルダ内における培養容器10の位置情報が管理されている。
ホルダ20は、搬送装置によりステージ上に搬送される。搬送装置は、ホルダ20を保持可能なアームを有する搬送用テーブル32と、テーブル32を水平方向および高さ方向に移動する複数の搬送用モータ33(図6では1つにまとめて示す)とを有し、搬送用モータ33はコントローラ40からの指令により駆動される。コントローラ40は種々の態様により搬送用モータ33の動作を制御する。
例えばオペレータが操作部41の操作により任意の培養容器10の識別番号を入力すると、モータ33の駆動によりテーブル32が移動し、その識別番号の付与された培養容器10を含むホルダ20がストッカ31から取り出され、ステージ上に搬送される。ステージ35は、複数のステージ用モータ34(図6では1つにまとめて示す)の駆動により水平方向に移動可能であり、ステージ35の上方に撮像装置50、照明装置51、およびノズル装置60が設けられている。
撮像装置50はCCDカメラであり、CCDカメラ50は照明装置51を支持する支柱の側壁に取り付けられている。コントローラ40は、ステージ用モータ34に制御信号を出力し、ステージ35をCCDカメラ50の真下の所定の撮像位置に移動する。そして、この状態でCCDカメラ50によりホルダ20の上面全体を撮像し、CCDカメラ50からの信号に基づき、ホルダ20の上面の模様、すなわち各培養容器10の蓋12に描かれたパターン画像13を取得する。
コントローラ40には、例えばCCDカメラ50の撮影画面上の原点に対応したステージ上の座標位置、および蓋12に印刷されたパターン13と各孔12a〜12cの位置との関係(例えば切り欠き13a〜13cを基準にした孔12a〜12cの相対座標)が記憶されている。これによりコントローラ40は、CCDカメラ50で撮像された画像に基づいてステージ上のパターン13の座標を演算し、ステージ35上の培養容器10の位置情報を取得するとともに、孔12a〜12cの位置情報を取得する。
撮像位置での撮像が終了すると、コントローラ40は、取得した培養容器10の位置情報に基づきステージ用モータ34に制御信号を出力し、培養容器10を照明装置51の真下の観察位置に移動する。観察位置の下方には顕微鏡52が設置され、照明装置51からはステージ上の培養容器10に向けて照明光が照射される。顕微鏡52で拡大された画像は顕微鏡用のCCDカメラ53により撮像され、モニタ54(図6)に表示される。
この場合、蓋12、容器本体11の底面、およびホルダ20の底面はそれぞれ透明な樹脂またはガラスで形成されているため、モニタ54には培養容器内の細胞が拡大して表示される。使用者は、モニタ54に表示された細胞状態を観察することで、培養容器内の溶液の交換、すなわち培地交換や、培養容器内の一部の細胞を取り出して他の培養容器10へ移し換える、すなわち継代の必要があるか否かを判定する。なお、図4,5では倒立顕微鏡を示しているが、正立顕微鏡を用いることもできる。顕微鏡52の倍率等もコントローラ40からの信号により調整可能である。
ノズル装置60は、照明装置51を支持する支柱の側壁に取り付けられたガイドレール61と、ガイドレール61を介して昇降可能に支持されたベース部材62と、ベース部材62を昇降させる昇降用モータ63と、ベース部材62に支持されたノズル支持台64と、ノズル支持台64に取り付けられたノズル65〜67とを有する。ノズル65〜67は、新しい培地を注入する培地注入用ノズル65、継代を行う際にトリプシンを注入するトリプシン注入用ノズル66、および古い培地やトリプシンを吸い込む吸込用ノズル67であり、これら3本のノズル65〜67の中から切換モータ68の駆動によりノズルの選択を切り換え、選択したノズルのみを昇降可能となっている。
例えば培地交換を行う際、コントローラ40は切換モータ68の駆動により吸込用ノズル67を選択するとともに、撮像位置で取得した孔位置情報に基づきステージ用モータ34に制御信号を出力し、培地吸込用の孔12cの位置が吸込用ノズル67の真下にくるようにステージ35を移動する。次いで、昇降用モータ63に制御信号を出力して吸込用ノズル67を下降し、吸込用ノズル67の先端を孔12cを介して培養容器内に挿入する。この状態でポンプ69(図6)を駆動し、古い培地を廃液用タンクに吸い込む。なお、ポンプ69は培地の吸込用および注入用を別々に備えるが、図6では1つにまとめて示す。
培地の吸込が終了すると、吸込用ノズル67を初期位置まで上昇させた後、培地注入用ノズル65を選択する。次いで、培地注入用の孔12aの位置が培地注入用ノズル65の真下にくるようにステージ35を移動した後、培地注入用ノズル65を下降してノズル65の先端を培養容器内に挿入する。この状態で、ポンプ69を駆動し、培地貯蔵用のタンクから新しい培地を注入する。なお、培地交換を行うときは2本のノズル65,67を用いるが、継代を行うときは3本のノズル65〜67を用いる。この場合のノズル65〜67の選択、昇降の動作は、上述したのと同様であり、説明を省略する。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)培養容器10の蓋12にノズル65〜67を差し込むための孔12a〜12cを開口するとともに、この孔位置に対応付けて蓋12の上面に所定形状のパターン13を印刷するようにした。これにより画像処理によりパターン形状を把握することで、孔位置を正確に算出することができ、細胞を容易に自動培養することができる。
(2)培養容器10の蓋12、容器本体11の底面、およびホルダ20の底面をそれぞれ透明な樹脂等により形成し、顕微鏡52で拡大して得られた画像をモニタ54に表示するようにしたので、インキュベータ30内から培養容器10を取り出さなくても、細胞の状態を観察することができる。
(3)パターン13を蓋12の外周部近傍に印刷するとともに、パターン13の近傍にノズル挿入用の孔12a〜12cを開口したので、容器中央部の細胞を支障なく観察することができる。
(4)容器本体11に蓋12を螺合するので、ステージ35を移動する際に容器本体11から蓋12がすれることがなく、孔12a〜12cに精度よくノズル65〜67を挿入することができる。
(5)培地交換や継代の際に容器本体11から蓋12を外す必要がなく、培養容器内への異物の混入を防ぐことができる。
−第2の実施の形態−
図7〜図9を参照して本発明による培養容器の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、略円筒形状の複数の培養容器10をテンプレート21を介してホルダ20内に収容したが、第2の実施の形態では、ウェルプレートにより培養容器を構成する。なお、図1〜図6と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図7(a)は、第2の実施の形態に係る培養容器、すなわちウェルプレート70の構成を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)のb−b線断面図である。なお、図7(a)はウェルプレート70の容器本体71とテンプレート81を、図7(b)は容器本体71と蓋72とテンプレート81を示している。略矩形状の容器本体71には、仕切壁71aにより複数(図では12個)の収容部70aが形成され、各収容部70aの上面を覆うように容器本体71に蓋72が被されている。容器本体71と蓋72の側端部には溝71b,72bが設けられ、この溝71b,72bに係合したバンド74により、蓋72が容器本体71に固定され、各収容部70aはそれぞれ独立した空間とされている。
図8は、容器本体71に蓋72を取り付けた状態を示す平面図である。蓋72の表面および容器本体71の底面は、収容部70a内の細胞を顕微鏡で観察できるように全体が透明な樹脂またはガラスにより形成されている。蓋71には、各収容部70aごとにそれぞれノズル挿入用の孔72a〜72cが開口され、蓋71の上面には、孔位置の指標となるパターン73が形成されている。図では、パターン73は略十字形状であり、例えば十字の交差する点を基準にした各孔72a〜72cの相対座標が予め記憶されている。なお、細胞の観察の邪魔にならないように、パターン73は収容部70aを避けて形成されている。
図9(a)はウェルプレート70をテンプレート81を介してホルダ20にセットした状態を示す平面図であり、図9(b)は図9(a)のb−b線断面図である。テンプレート81aには略矩形状の開口部81aが設けられ、この開口部81aにウェルプレート70が嵌合している。これによりウェルプレート70の蓋72は、ピン20cおよび開口部81aを介してホルダ20に対して位置決めされている。ウェルプレート70が収容されたホルダ20は、自動培養装置のインキュベータ30内に収容される。そして、第1の実施の形態と同様、蓋72のパターン73をCCDカメラ50で撮像し、このCCDカメラ50からの信号に基づき収容部70aの位置および孔72a〜72cの位置情報を取得した後、必要に応じて培地交換や継代が行われる。
このように第2の実施の形態では、ウェルプレート70の蓋72に孔位置の基準となるパターン73を形成するようにしたので、第1の実施の形態と同様、画像処理により蓋72の孔位置を算出することができ、細胞の自動培養化が可能である。複数の収容部70aの上面を蓋72によって一度に覆うことができ、効率がよい。バンド74を介して蓋72を容器本体71に固定するので、蓋72の着脱も容易である。蓋72がねじ込み式でないため、図9に示すように蓋72に孔72a〜72cを規則的に配列することができ、パターン形状を簡素化できる。
なお、蓋72に設けた複数の孔72a〜72cの中から予め基準の孔を設定するとともに、この孔を基準にした他の孔の相対座標を記憶しておき、基準の孔の位置をパターン73の画像から求め、この基準の孔の位置と予め記憶した基準の孔からの相対座標とにより、他の孔の位置を算出することもできる。これによれば基準の孔位置さえ画像処理によってわかればよいので、蓋全体を撮影する必要がない。
上記実施の形態では、培養容器10の蓋12あるいはウェルプレート70の各収容部70aの上面の蓋72に、それぞれ3カ所の孔12a〜12c,72a〜72cを開口するようにしたが、図9に示すように1カ所だけ開口したのでもよい。この場合、選択されたノズル65〜67に応じてステージ35を移動し、1つの孔12a,72aに全てのノズル65〜67を挿入可能とすればよい。
上記実施の形態では、ホルダ20に対して培養容器10,70の位置決めをするようにしたが、CCDカメラにより孔12a〜12c,72a〜72cの位置を算出できるため、位置決め機構はなくてもよい。第1の実施の形態では、容器本体11に蓋12を螺合するようにしたが、蓋12の固定方法はこれに限らない。孔位置を算出するための指標であるパターン13,73の形状は上述したものに限らない。培養容器10,70の上面を撮像する撮像装置としてCCDカメラ50を用いたが、他の撮像装置を用いることもできる。撮像された指標の画像に基づき孔位置を算出するのであれば、コントローラ40における処理は如何なるものでもよい。なお、容器のパターン13に対し細胞の位置を記憶させることもでき、これにより特定の細胞を継続的に観察することが可能になり、細胞の生育過程が記録できる。
本発明は、培養容器内に培地、トリプシン以外の種々の物質を注入または排出するものにも同様に適用できる。したがって、ノズル装置60も上述したものに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の培養容器に限定されない。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
(a)は第1の実施の形態に係る培養容器の上面図、(b)は図1(a)のb−b線断面図、(c)は底面図。 図1の変形例を示す図。 (a)は第1の実施の形態に係るホルダの平面図、(b)はホルダに培養容器をセットした状態を示す平面図、(c)は図3(b)のc−c線断面図。 第1の実施の形態に係る自動培養装置の全体構成を示す正面図。 第1の実施の形態に係る自動培養装置の全体構成を示す側面図。 第1の実施の形態に係る自動培養装置の制御構成を示すブロック図。 (a)は第2の実施の形態に係る培養容器の平面図(蓋を外した状態)、(b)は図7(a)のb−b線断面図。 第2の実施の形態に係る培養容器の平面図(蓋を付けた状態)。 (a)は図8の培養容器をホルダにセットした平面図、(b)は図9(a)のb−b線断面図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
10 細胞容器
11 容器本体
11a ねじ部
12 蓋
12a〜12c 孔
13 パターン
14 成型品
40 コントローラ
50 CCDカメラ
60 ノズル装置
70 ウェルプレート
70a 収容部
71 容器本体
72 蓋
72a〜72c 孔
73 パターン

Claims (6)

  1. 上面が開口した、細胞を培養する透明材料からなる容器本体と、
    外部から所定の物質を注入または排出するための孔が開口され、前記容器本体の上面を閉塞する透明材料からなる蓋とを備え、
    前記容器本体あるいは前記蓋の表面には、画像処理により前記孔の位置を算出するための指標が形成されていることを特徴とする培養容器。
  2. 請求項1に記載の培養容器において、
    前記指標は、細胞の観察範囲外に形成されることを特徴とする培養容器。
  3. 請求項1または2に記載の培養容器において、
    前記容器本体の周面にはねじ部が設けられ、前記蓋は前記ねじ部に螺合されることを特徴とする培養容器。
  4. 請求項1または2に記載の培養容器において、
    前記容器本体には複数の収容部が設けられ、前記各収容部は、上面を閉塞する蓋により独立した閉塞空間とされることを特徴とする培養容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の培養容器において、
    前記指標は、前記蓋から分離して形成される部材であり、前記蓋の表面に凹部が設けられ、この凹部に前記指標が嵌合されることを特徴とする培養容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の培養容器と、
    前記培養容器の上面を撮像する撮像装置と、
    前記撮像された指標の画像に基づき、前記孔の位置を算出する位置算出装置と、
    前記算出された孔の位置に向けて、所定の物質を注入または排出するノズル装置とを備えることを特徴とする自動培養装置。
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