JP2007300515A - 量子暗号通信装置、通信端末および付加情報送信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信者側端末30で、光源33からのパルス光を信号光P1及び参照光P2に分離して、通信路32に送出する。量子暗号通信時には、信号光P1の光量を減衰させるが、付加情報送信時には、信号光P1の光量を減衰させない。また、量子暗号通信時には、信号光P1に、パルス毎に、複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるが、付加情報送信時には、信号光P1の位相を、上述の複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相とする。付加情報送信時には、受信者側端末31のホモダイン検出出力として、大きなレベルの付加情報を得る。
【選択図】図12
Description
これを実用化するためには、しかし重大な問題が有る。それは、送受信端での同期の問題である。元々量子暗号に使う信号は、送信端で平均光子数一個程度なのであり、光ファイバの損失は0.2dB/km以上なので、量子暗号情報を遠くに伝送しようとするときは、100kmでは、信号は100分の1以下になる。
第1の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を通信路に送出し、該信号光を、第1の光量に減衰させると共にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えて上記通信路に送出し、第2の通信端末側で、上記通信路から上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、上記ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法にある。
第2の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を遅延器が挿入されていない第2の光路を通して通信路に送出し、該信号光を遅延器が挿入されている第1の光路を通して上記通信路に送出し、第1の通信端末側で、通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を所定の光路を通して上記通信路に送出する際、該信号光の光量を第1の光量に減衰させると共に該信号光にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加え、上記第2の通信端末側で、上記通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、上記ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法にある。
まず、図13に示すように、送信者側端末30から受信者側端末31にパルス光P1,P2が送られる。ここで、送信者側端末30は、パルス光P1(信号光)に位相変調器39を適用して、{0,π/2,π,3π/2}のいずれかの位相変調を施す。この位相変調系列が図13の下段の表の(b)のデータ送信側位相変調系列に相当する。
受信者側端末2から通信路3を介して送信者側端末1に入力したパルス光P1とパルス光P2は送信者側端末1のファラデーミラー24で反射され、受信者側端末2に戻される。したがって、パルス光P1とパルス光P2は送信者側端末1の位相変調器21と可変減衰器22とを、往復で2回通ることになる。
Claims (18)
- 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置であって、
第1の通信端末と、第2の通信端末と、上記第1の通信端末および上記第2の通信端末を結ぶ通信路とを備え、
上記第1の通信端末は、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する第1の光分離部と、
上記第1の光分離部で分離される上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記第1の光分離部で分離される上記信号光の位相を調整する第1の位相変調器と、
上記可変減衰器および上記第1の位相変調器の動作を制御する第1のコントローラと、
上記第1の光分離部で分離される参照光、および上記第1の光分離部で分離され、上記可変減衰器および上記第1の位相変調器を介された上記信号光を上記通信路に送出する光送出部とを有し、
上記第1のコントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光の位相が、上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相となるように上記第1の位相変調器を制御し、
上記第2の通信端末は、
上記通信路を介して上記第1の通信端末から送られてくる上記参照光を分離して取り出す第2の光分離部と、
上記第2の光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検波を行うホモダイン検波器と、
上記第2の光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する第2の位相変調器と、
上記第2の位相変調器の動作を制御する第2のコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、上記量子暗号通信時に送られてくる通信情報および上記付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記第2のコントローラは、
上記量子暗号通信時および上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御する
ことを特徴とする量子暗号通信装置。 - 上記量子暗号通信で送信される通信情報の単位をフレームとし、上記付加情報は、各フレームの送信に関連して送信される
ことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号通信装置。 - 上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として、該複数の基底を構成する位相が互いに直交する第1および第2の座標軸にあるとき、該第1および第2の座標軸で囲まれた第1象限および第3象限、あるいは第2象限および第4象限に存在する位相を用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号通信装置。 - 上記第1のコントローラは、上記付加情報送信時に、上記信号光の光量が、付加情報に応じて振幅変調されるように上記可変減衰器を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号通信装置。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置で使用される通信端末であって、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する光分離部と、
上記光分離部で分離される上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記光分離部で分離される上記信号光の位相を調整する位相変調器と、
上記可変減衰器および上記位相変調器の動作を制御するコントローラと、
上記光分離部で分離される参照光、および上記光分離部で分離され、上記可変減衰器および上記第1の位相変調器を介された上記信号光を上記通信路に送出する光送出部とを有し、
上記コントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光の位相が、上記複数の位相のいずれにも直交しない位相となるように上記位相変調器を制御する
ことを特徴とする通信端末。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置で使用される通信端末であって、
通信路を介して他の端末装置から送られてくる信号光および参照光を分離して取り出す光分離部と、
上記光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検波を行うホモダイン検波器と、
上記光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する位相変調器と、
上記位相変調器の動作を制御するコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、量子暗号通信時に送られてくる通信情報および付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記コントローラは、
上記量子暗号通信時および上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記位相変調器を制御する
ことを特徴とする通信端末。 - 第1の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を通信路に送出し、該信号光を、第1の光量に減衰させると共にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に上記通信路に送出し、第2の通信端末側で、上記通信路から上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、上記ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置であって、
第1の通信端末と、第2の通信端末と、上記第1の通信端末および上記第2の通信端末を結ぶ通信路とを備え、
上記第1の通信端末は、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する第1の光分離部と、
上記第1の光分離部で分離される上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記第1の光分離部で分離される上記信号光の位相を調整する第1の位相変調器と、
上記可変減衰器および上記第1の位相変調器の動作を制御する第1のコントローラと、
上記第1の光分離部で分離される参照光、および上記第1の光分離部で分離され、上記可変減衰器および上記第1の位相変調器を介された上記信号光を上記通信路に送出する光送出部とを有し、
上記第1のコントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に上記複数の基底のうち特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
上記第2の通信端末は、
上記通信路を介して上記第1の通信端末から送られてくる上記参照光を分離して取り出す第2の光分離部と、
上記第2の光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検波を行うホモダイン検波器と、
上記第2の光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する第2の位相変調器と、
上記第2の位相変調器の動作を制御する第2のコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、上記量子暗号通信時に送られてくる通信情報および上記付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記第2のコントローラは、
上記量子暗号通信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御し、
上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、上記特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御する
ことを特徴とする量子暗号通信装置。 - 第1の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を通信路に送出し、該信号光を、第1の光量に減衰させると共にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えて上記通信路に送出し、第2の通信端末側で、上記通信路から上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底のうち特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えて上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、上記信号光または上記参照光に、上記特定の基底を構成する位相となる位相変調を加え、上記ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置であって、
第1の通信端末と、第2の通信端末と、上記第1の通信端末および上記第2の通信端末を結ぶ通信路とを備え、
上記第1の通信端末は、
上記通信路を介して上記第2の通信端末から送られてくる上記信号光および上記参照光を所定の光路を介して上記通信路に送出する第1の光送出部と、
上記所定の光路を通る上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記所定の光路を通る上記信号光の位相を調整する第1の位相変調器と、
上記可変減衰器および上記第1の位相変調器の動作を制御する第1のコントローラとを有し、
上記第1のコントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光の位相が、上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相となるように上記第1の位相変調器を制御し、
上記第2の通信端末は、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する第1の光分離部と、
遅延器が挿入されている第1の光路と、
遅延器が挿入されていない第2の光路と、
上記第1の光分離部で分離され、上記第1の光路を通過した上記信号光、および上記第1の光分離部で分離され、上記第2の光路を通過した上記参照光を合成して、上記通信路に送出する第2の光送出部と、
上記通信路を介して上記第1の通信端末から送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出する第2の光分離部と、
上記第2の光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検出を行うホモダイン検波器と、
上記第2の光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する第2の位相変調器と、
上記第2の位相変調器の動作を制御する第2のコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、上記量子暗号通信時に送られてくる通信情報および上記付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記第2のコントローラは、
上記量子暗号通信時および上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御する
ことを特徴とする量子暗号通信装置。 - 上記量子暗号通信で送信される情報の単位をフレームとし、上記付加情報は、各フレームの送信に関連して送信される
ことを特徴とする請求項10に記載の量子暗号通信装置。 - 上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として、該複数の基底を構成する位相が互いに直交する第1および第2の座標軸にあるとき、該第1および第2の座標軸で囲まれた第1象限および第3象限、あるいは第2象限および第4象限に存在する位相を用いる
ことを特徴とする請求項10に記載の量子暗号通信装置。 - 上記第1のコントローラは、上記付加情報送信時に、上記信号光の光量が、付加情報に応じて振幅変調されるように上記可変減衰器を制御する
ことを特徴とする請求項10に記載の量子暗号通信装置。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置で使用される通信端末であって、
通信路を介して他の通信端末から送られてくる信号光および参照光を所定の光路を介して上記通信路に送出する光送出部と、
上記所定の光路を通る上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記所定の光路を通る上記信号光の位相を調整する位相変調器と、
上記可変減衰器および上記位相変調器の動作を制御するコントローラとを有し、
上記コントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光の位相が、上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相となるように上記位相変調器を制御する
ことを特徴とする通信端末。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置で使用される通信端末であって、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する第1の光分離部と、
遅延器が挿入されている第1の光路と、
遅延器が挿入されていない第2の光路と、
上記第1の光分離部で分離され、上記第1の光路を通過した上記信号光、および上記第1の光分離部で分離され、上記第2の光路を通過した上記参照光を合成して、上記通信路に送出する光送出部と、
上記通信路を介して他の通信端末から送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出する第2の光分離部と、
上記第2の光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検出を行うホモダイン検波器と、
上記第2の光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する位相変調器と、
上記第2の位相変調器の動作を制御するコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、上記量子暗号通信時に送られてくる通信情報および上記付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記コントローラは、
上記量子暗号通信時および上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記位相変調器を制御する
ことを特徴とする通信端末。 - 第2の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を遅延器が挿入されていない第2の光路を通して通信路に送出し、該信号光を遅延器が挿入されている第1の光路を通して上記通信路に送出し、第1の通信端末側で、通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を所定の光路を通して上記通信路に送出する際、該信号光の光量を第1の光量に減衰させると共に該信号光にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加え、上記第2の通信端末側で、上記通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底を構成する位相のいずれにも直交しない位相として上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、上記ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法。 - 量子暗号に基づく通信処理を実行する量子暗号通信装置であって、
第1の通信端末と、第2の通信端末と、上記第1の通信端末および上記第2の通信端末を結ぶ通信路とを備え、
上記第1の通信端末は、
上記通信路を介して上記第2の通信端末から送られてくる上記信号光および上記参照光を所定の光路を介して上記通信路に送出する第1の光送出部と、
上記所定の光路を通る上記信号光の光量を調整する可変減衰器と、
上記所定の光路を通る上記信号光の位相を調整する第1の位相変調器と、
上記可変減衰器および上記第1の位相変調器の動作を制御する第1のコントローラとを有し、
上記第1のコントローラは、
量子暗号通信時には、上記信号光の光量が第1の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
付加情報送信時には、上記信号光の光量が上記第1の光量より大きな第2の光量となるように上記可変減衰器を制御すると共に、上記信号光に上記複数の基底のうち特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えるように上記第1の位相変調器を制御し、
上記第2の通信端末は、
パルス光を発生する光源と、
上記光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離する第1の光分離部と、
遅延器が挿入されている第1の光路と、
遅延器が挿入されていない第2の光路と、
上記第1の光分離部で分離され、上記第1の光路を通過した上記信号光、および上記第1の光分離部で分離され、上記第2の光路を通過した上記参照光を合成して、上記通信路に送出する第2の光送出部と、
上記通信路を介して上記第1の通信端末から送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出する第2の光分離部と、
上記第2の光分離部で分離される上記信号光および上記参照光に基づいてホモダイン検出を行うホモダイン検波器と、
上記第2の光分離部で分離されて上記ホモダイン検波器に供給される上記信号光または上記参照光の位相を調整する第2の位相変調器と、
上記第2の位相変調器の動作を制御する第2のコントローラと、
上記ホモダイン検波器の出力信号をレベル判別して、上記量子暗号通信時に送られてくる通信情報および上記付加情報送信時に送られてくる付加情報を区別して出力するレベル判別器とを有し、
上記第2のコントローラは、
上記量子暗号通信時には、上記信号光または上記参照光に、パルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御し、
上記付加情報送信時には、上記信号光または上記参照光に、上記特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えるように上記第2の位相変調器を制御する
ことを特徴とする量子暗号通信装置。 - 第2の通信端末側で、光源から発生されるパルス光を信号光および参照光に分離し、該参照光を遅延器が挿入されていない第2の光路を通して通信路に送出し、該信号光を遅延器が挿入されている第1の光路を通して上記通信路に送出し、第1の通信端末側で、通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を所定の光路を通して上記通信路に送出する際、該信号光の光量を第1の光量に減衰させると共に該信号光にパルス毎に複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加え、上記第2の通信端末側で、上記通信路を介して送られてくる上記信号光および上記参照光を分離して取り出し、該信号光または該参照光にパルス毎に上記複数の基底を構成する位相から選択された所定の位相となるランダムな位相変調を加えた後に該信号光および該参照光に基づいてホモダイン検波を行って通信情報を得る量子暗号通信装置における付加情報送信方法であって、
上記第1の通信端末側で、上記信号光を、上記第1の光量より大きな第2の光量とすると共に上記複数の基底のうち特定の基底を構成する位相となる位相変調を加えて上記通信路に送出し、上記第2の通信端末側で、信号光または参照光に、上記特定の基底を構成する位相となる位相変調を加え、ホモダイン検波の出力として付加情報を得る
ことを特徴とする量子暗号通信装置における付加情報送信方法。
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JP2006128075A JP4882491B2 (ja) | 2006-05-02 | 2006-05-02 | 量子暗号通信装置、通信端末および付加情報送信方法 |
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