JP2007299514A - 記録可能なデータ記憶カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】自身を一意に同定できるマーキング等を書き込み・読み出しできる手段を有するデータ記憶カートリッジを提供する。
【解決手段】記録可能なデータ記憶カートリッジ(300)は、ハウジング(302)と、該ハウジング内に少なくとも部分的に収納される記録可能なデータ記憶媒体(318)と、前記ハウジングの光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面(312)とを備える。面(312)に対して外部の光学ラベル付け機構(112)により書き込み/読み出しがおこなえる。
【選択図】図3B

Description

本発明は、記憶装置に関し、特に光学的に書き込み可能なラベル面を有する記録可能なデータ記憶カートリッジに関する。
コンピュータ化されたシステムは一般に、大量の重大なデータをハードディスクドライブ及び他の形式の記憶装置に記憶するのに使用される。かかるデータが重大であるとは、これらデータが失われると、経済的に不可能でないにしても少なくとも復元することが不可能に近く、復元可能としても多くの費用や労力を費やさざるを得ない、言うことである。しかしながら、全ての形式の電子装置同様、ハードディスクドライブ、及び他の形式の記憶装置は故障する可能性があり、実際時々故障する。
したがって、ハードディスクドライブ及び他の形式の記憶装置に記憶されるデータは一般に、他の記憶装置にバックアップされる。典型的な1つの形式のバックアップ記憶装置は、テープバックアップ記憶装置である。テープバックアップ記憶装置は当該装置に挿入されるテープカートリッジにデータをバックアップする。しかしながら、最大容量のテープカートリッジでさえも、典型的な組織機関のコンピュータ化されたシステムのデータを全て1つのカートリッジに記憶するのに十分な量のデータを記憶しない。したがって、データは通常、複数のかかるテープカートリッジに対してバックアップされる。小さな組織機関の場合には、管理者がバックアップ処理の際にテープカートリッジをテープバックアップ記憶装置に手動で挿入したり、取り出したりできる。しかしながら、大きな組織機関の場合や大量のデータがバックアップされるべき他の状況では、この手動処理ではまかないきれない可能性がある。
したがって、テープバックアップ記憶装置の形式によっては、テープカートリッジの手動の挿入及び取り出しを必要とせずに、多数のカートリッジを用いてデータバックアップを達成することができるように設計されているものもある。かかるテープバックアップ記憶装置は、スタッカ、オートローダ、及びライブラリ等、様々な言い方で呼ばれる。所定のテープバックアップ記憶装置は対応する数のテープカートリッジを格納する多数のスロットを有し得る。データが所定のカートリッジにバックアップされると、当該カートリッジはスロットから該装置内の読み出し/書き込み機構又はドライブに移動する。
かかる多連カートリッジテープバックアップ記憶装置が適正に動作するには、個々のテープカートリッジが通常、対象の装置にとって識別可能である必要がある。通常、各テープカートリッジに1つのバーコードラベルが配されている。しかしながら、バーコードラベルはいくつかの潜在的な問題をはらんでいる。ラベルがテープカートリッジに曲がって配置され、バックアップ記憶装置内でのラベルの読み出しがうまくいかない可能性がある。さらに、ラベルはテープカートリッジに適正に固定されていない場合があり、そのため、バックアップ記憶装置内で剥がれたり、装置内に詰まったりする可能性がある。さらに、テープカートリッジにバーコードラベルを配置するには時間がかかり、よって費用と労力がかかる。バーコードラベル自体もまた調達に費用がかかる。
上記課題を解決するための、記録可能なデータ記憶カートリッジは、ハウジングと、該ハウジング内に少なくとも部分的に収納される記録可能なデータ記憶媒体と、前記ハウジングの光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面とを備えている。
前記ハウジングは前面及び背面を有し、前記記録可能なデータ記憶媒体は該前面を介してアクセス可能であり、前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は前記背面の少なくとも一部であることを特徴としている。
本明細書において参照される図面は本明細書の一部を成す。図面に示す特徴は、別段に明記しない限り、本発明でのいくつかの実施形態を例示するにすぎず、本発明の全ての実施形態ではないことが意図される。本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明では、本明細書の一部を成す添付の図面の参照を行い、ここでは、本発明が実施されるであろう特定の実施形態を例示として示す。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することを可能にする程度に十分に詳細に説明される。本発明の精神又は範囲から逸脱せずに、他の実施形態を用いてもよく、また、理論的変更、機械的変更、及び他の変更を行ってもよい。したがって、以下の詳細な説明は限定する意味にとられるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。
「マスメディア格納装置」: 図1は、本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置100を示す。マスメディア格納装置100は通常、1つ又は複数のハードディスクドライブ等の別の記憶装置からデータをバックアップすることを意図される。格納装置100は当該格納装置100の他の全てのコンポーネントを少なくとも部分的に収納するハウジング102を有する。図1に示すように、格納装置100は、マガジンラック104と、2つの読み出し/書き込み機構108及び110と、光学ラベル付け機構112と、自動(即ちロボット型)カートリッジ取扱機構126と、電源114と、コントローラ116と、シャフト118とを備える。当業者には理解されるように、格納装置100の他の実施形態は、図1の実施形態に示すコンポーネントに加えて且つ/又はそれらの代わりに他のコンポーネントを有していてもよい。図1には、3つの軸、すなわちz軸120、x軸122、及びy軸124も図示されており、これらは他の図においても同様に用いられる。
マガジンラック104は、複数の格納スロット106A、106B、...、106Nを有し、これらはまとめて格納スロット106と呼ばれる。格納スロット106のそれぞれは、データが記憶されることが可能であるか又はデータがバックアップされることが可能なカートリッジを収容することが可能である。カートリッジの1つの特定の形式は詳細な説明において後述する。一実施形態では、格納スロット106に挿入されるカートリッジは、カートリッジ自体がスロット106内に留まったままでは、当該カートリッジにデータを記憶させることも当該カートリッジからデータを読み出すこともできない。
そうではなく、読み出し/書き込み機構108及び110がカートリッジに対してデータの記憶やデータの読み出しをおこなうのに用いられる。図1の実施形態では2つの読み出し/書き込み機構108及び110があるが、他の実施形態では、かかる読み出し/書き込み機構は1つと少なくてもよく又は3つ以上であってもよい。したがって、本明細書では主として、読み出し/書き込み機構108及び110の双方の動作を表すものとして主として読み出し/書き込み機構108の説明を行う。
読み出し/書き込み機構108がカートリッジにデータを書き込む又はカートリッジからデータを読み出すには、カートリッジを格納スロット106のうち1つから取り出し、読み出し/書き込み機構108のスロットに挿入する。読み出し/書き込み機構108は一実施形態では記憶ドライブであると考えられる。機構108によってカートリッジに書き込まれるデータは、望ましくはカートリッジにバックアップされるべきデータであり。同様に、機構108によってカートリッジから読み出されるデータは、望ましくはカートリッジから復元されるべきデータである。
自動カートリッジ取扱機構126は、z軸120に沿ってシャフト118を上下方向に移動することが可能である。したがって、機構126は、格納スロット106のうち所望の1つからカートリッジを取り出すように格納スロット106のうち所望の1つに対向して位置付け可能であり、次いで、読み出し/書き込み機構108にカートリッジを挿入するように読み出し/書き込み機構108に対向して位置付け可能である。読み出し/書き込み機構108がカートリッジからの読み出し又はカートリッジへの書き込みを終了すると、自動カートリッジ取扱機構126は、カートリッジを機構108から取り出し、カートリッジを該当する格納スロットに戻す。自動カートリッジ取扱機構126は一実施形態ではピッカ(picker)であると考えられる。
光学ラベル付け機構112は、図1の実施形態では自動カートリッジ取扱機構126の底面に取り付けられるものとして図示されている。光学ラベル付け機構112は、さらに詳細に後述するように、ラベル等のデータを各カートリッジのハウジングの一表面に光学的に書き込む、及び/又はその一表面からデータ又はラベルを光学的に読み出す。光学ラベル付け機構112は、カートリッジにバックアップされるべきデータを書き込んだり読み出したりするではなく、カートリッジを互いに他と区別して紛れなく識別するためのデータを書き込む及び読み出す、ことに留意されたい。
すなわち、格納装置100の格納スロット106内に配置されたカートリッジは、格納装置100内に挿入されていない他のカートリッジに関連するところまでいかなくとも、少なくとも格納さているもの同志は区別して同定可能であることが望ましい。したがって、光学ラベル付け機構112は、ラベル等のデータを各カートリッジのハウジングの一表面に光学的に書き込むことができ、その場合、このデータ又はラベルは、カートリッジを少なくとも実質的に紛れなく同定する。格納装置100が格納スロット106のうち1つにある所定のカートリッジの身元を決定しようとすると、光学ラベル付け機構112は、カートリッジの身元を知るために予め光学的に書き込まれたデータ又はラベルを光学的に読み出すことができる。
したがって、一実施形態では、光学ラベル付け機構112は、他の場合ではカートリッジを識別する目的で格納装置100のようなマスメディア格納装置内に存在し得るバーコードリーダの代わりに用いてもよい。光学ラベル付け機構112は、一実施形態ではバーコードのようなラベル等のデータを各カートリッジのハウジングの一表面に光学的に書き込むことができるため、バーコードリーダに比して有益である。これに比して、バーコードリーダは、各カートリッジのハウジングに予め取り付けられているバーコードラベルからバーコードを単に読み出すことができるにすぎない。光学ラベル付け機構112を採用することによって、マスメディア格納装置100により、ユーザはカートリッジにバーコードラベルを手動で取り付ける手間が省け、「発明が解決しようとする課題」においてすでに説明したような、ラベルに関連する他の問題も解消される。
さらに、光学ラベル付け機構112は、各カートリッジのハウジングの一表面に他のデータを光学的に書き込むことができる。例えば、データをバックアップするために所定のカートリッジをいつ最初に配置したか、カートリッジをいつ最後に使用したか、所定のカートリッジにどれほどのデータを記憶しているか等に関する情報が、カートリッジのハウジングの表面に光学的に書き込まれるようにできる。バーコードリーダはバーコードしか読み出すことができず、また、マスメディア格納装置に挿入されているカートリッジにデータを書き込むことができないため、カートリッジが格納装置内で使用されている期間にわたってカートリッジにそのような追加的な情報を書き込むことができない。
最後に、マスメディア格納装置100は、電源114及びコントローラ116等の他のコンポーネントを含む。電源114は、当業者によって理解されることができるように、格納装置100の各種コンポーネントに電力を供給し、通常、壁コンセント等の外部電源に接続される。コントローラ116は、これもまた当業者によって理解されることができるように、格納装置100が、特に機能性において、通信可能に接続されるコンピューティング装置又は別の形式の装置と通信することを可能にする。例えば、コントローラ116は、コンピューティング装置から装置100に挿入されるカートリッジにバックアップされるデータを受け取り、復元すべき予めバックアップされたデータをコンピューティング装置に戻す。
マスメディア格納装置100に、いろいろな呼び名があるが、スタッカ、オートローダ、又はライブラリとも呼ばれる。マスメディア格納装置100は、図1に示す以外のほかの形状要素を有していてもよい。例えば、図2A、図2B、及び図2Cは、マスメディア格納装置100のコンポーネントのほんのいくつかがこれらの図において特に挙げられている、格納装置100の他の実施形態を示す。マスメディア格納装置100は、当業者によって理解されることができるように、回転木馬型形状要素等のさらに他の形状要素を有してもよい。
以下において、マスメディア格納装置100内で採用されることができる例示的な一カートリッジが説明される。その後、格納装置100の光学ラベル付け機構112の特定の実施形態を説明する。しかしながら、本発明の実施形態は、光学ラベル付け機構112のこれらの実施形態のいずれにも限定されず、光学ラベル付け機構112は本明細書に記載のされたもの以外の方法でも実施ができる。
「カートリッジ」: 図3A、図3B、及び図3Cは、本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置100において採用されることができるカートリッジ300を示す。図3Aは特に、カートリッジ300の斜視図を示し、図3Bは特に、カートリッジ300の上面断面図を示し、図3Cは特に、カートリッジ300の背面図を示す。x軸122、y軸124、及びz軸120のうち少なくとも2つは図3A、図3B、及び図3Cのそれぞれに同様に示され、これらの図の図面が互いに及び図1にどのように対応するかを示す。
カートリッジ300はハウジング302を有する。ハウジング302は、一実施形態では金属ベースプレート及びプラスチックケース等の1つ又は複数の種々の部品から形成されることができる。ハウジング302は、一実施形態では供給リール314、巻き取りリール316、及び記録可能なデータ記憶媒体318を少なくとも部分的に収納する。記録可能なデータ記憶媒体318は具体的には、読み出し又は書き込みの際に供給リール314からほどかれると共に巻き取りリール316に巻き取られ、その後、供給リール314に巻き戻される、磁気的に記録可能なテープである。したがって、カートリッジ300は具体的にはテープカートリッジである。
テープカートリッジは特定の形状要素を有し得る。かかるテープカートリッジ形状要素には、特にカートリッジの形式でいえば、Travan(登録商標)カートリッジ、デジタルデータ記憶(DDS)、又はデジタルオーディオテープ(DAT)カートリッジ、及びデジタルリニアテープ(DLT)カートリッジの形状要素を含む。さらに、本発明の他の実施形態は、他の形式の磁気的に記録可能なデータ記憶媒体、及び光学的に記録可能なデータ記憶媒体、磁気光学的なデータ記憶媒体等を少なくとも部分的に収納するハウジングを有するカートリッジ等、他の形式のカートリッジを採用してもよい。
カートリッジ300は、図3A、図3B、及び図3Cの実施形態ではその前端又は表面に保護カバー304を有するものとして示されている。カバー304は、カートリッジ300の左右側の2つのピン(例えば図3Aに具体的に示されるピン308)に関して枢動可能であり、それによって、矢印306で示すように上に枢動して、記録可能なデータ記憶媒体318を露出することができる。図3Aでは、y軸124は図1とは反対の方向を指す。
したがって、カートリッジ300は、カートリッジ300の前端(保護カバー304が位置する)を頭にして機構108に挿入するように図1の読み出し/書き込み機構108に挿入される。このようにカートリッジ300を読み出し/書き込み機構108に挿入することにより、カバー304が上に枢動して、記録可能なデータ媒体318を露出させることで、機構108によってアクセスされるようにする。したがって、カバー304は、記録可能なデータ記憶媒体318を保護し、通常、カートリッジ300を図1のマスメディア格納装置100から取り出すと閉じ、装置100の読み出し/書き込み機構108にカートリッジ300を挿入すると開く。
カートリッジ300の背面310にはコーティング312が塗布されており、これにより、背面310が光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能となる。コーティング312はさらに包括的には層と呼ばれる。コーティング312の厚さは、明示のために図3A、図3B、及び図3Cに誇張されている。実際には、コーティング312は厚さが数ミクロンや数ミリメートルほどの薄さとすることができる。さらに、別の実施形態では、背面310はコーティング312以外の方法によって光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能とすることができる。
コーティング312は、一実施形態では、2001年10月11日に出願され、番号第09/976,877号が付与されている「Integrated CD/DVD Recording and Label」と題する特許出願(対応米国特許第7172991号)の明細書に記載されているものとすることができる。第09/976,877号特許出願には、光ディスクのラベル側面を光学的に書き込み可能且つ読み出し可能にするためにコーティングを光ディスクのラベル側面に塗布することができる方法が記載されている。したがって、ここでも同じ技法を用いて、カートリッジ300の背面310を光学的に書き込み可能且つ読み出し可能にしてもよい。
図3B及び図3Cに特に示されるように、一実施形態では、コーティング312は、背面310全体が光学的に書き込み可能且つ読み出し可能となるように背面310に全体に及んでいてもよい。しかしながら、別の実施形態では、コーティング312が背面310のほんの一部に塗布され、それにより、背面310のこのほんの一部が光学的に書き込み可能且つ読み出し可能であるようにしてもよい。背面310に加えて且つ/又は背面310の代わりにカートリッジ300の他の面も光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能にしてもよいことに留意されたい。
ラベル又はマーキング等のデータをコーティング312上に光学的に書き込む前では、背面310は空白であってもよく、したがって空白面であってもよい。したがって、かかる空白面は、一実施形態におけるコーティング312により、図1のマスメディア格納装置100内で光学的に書き込まれるようになっている。こうして、格納装置100を用いて、ラベル又はマーキング等のデータをカートリッジ300の背面310に光学的に書き込むことができる。
別の実施形態では、背面310は、例えば格納装置100以外の装置によってラベル又はマーキング等のデータがコーティング312に光学的に書き込まれてもよい。例えば、格納装置100を使用してデータをバックアップするエンドユーザによって取得される前に、エンドユーザは、バーコードの形態のような、カートリッジ300を一意に同定するデータを光学的に書き込むこと等により、指定された方法で、配信者、コンサルタント、製造業者、又は別の従事者がデータを光学的に書き込むことを指定してもよい。かかる例では、エンドユーザは、光学ラベル付け機構112の代わりに、従来のバーコードリーダ採用する、格納装置100以外のマスメディア格納装置においてカートリッジ300を使用することができる。すなわち、本発明のこの実施形態では、カートリッジ300は、図1の本発明のマスメディア格納装置100の代わりに、従来のマスメディア格納装置において使用するために光学的に書き込まれる。
カートリッジ300の背面310が光学的に書き込み可能であるということは、レーザ又は別の形式の光ビームを用いてマーキング又はラベル等のデータを背面310に光学的に書き込むことができることを意味する。例えば、コーティング312は、所定の場所がレーザ又は他の形式の光ビームによって加熱されたときに、相、したがって当該所定の場所での反射率を変える相変化材料であってもよい。光学的に書き込まれたデータはさらに、レーザ又は他の形式の光ビームを用いることによってカートリッジ300の背面310から読み出されることができ、その場合、背面310の所定の場所のコーティング312の相が変化しているかどうかに応じて、レーザ又は他のビームが様々に反射され、したがって、様々に検出される。したがって、光学的に書き込まれたデータは、例えば背面310に光学的に書き込む及び背面310から光学的に読み出すために図1の光学ラベル付け機構112によって同じレーザ又は他の形式の光ビームが用いられる限り、データが書き込まれた方法に関して少なくとも実質的に同様の様式で光学的に読み出すことができる。
コーティング312を有する、光学的に書き込み可能な、カートリッジ300の背面310は、カートリッジの一表面又はかかる表面に取り付けられているラベルに従来通りに書き込むことができるバーコードとは異なる。カートリッジの表面に取り付けられているラベルは、例えば、従来通りに光学的に書き込み可能ではない。そうではなくて、バーコードは、インクジェット印刷のようなインク書き込みプロセス、及びレーザ印刷のようなトナー書き込みプロセス等の従来の印刷技術によりかかるラベルに書き込まれる。
特にレーザ印刷がレーザ又は別の形式の光ビームの採用を含む一方、ラベルに書き込まれるバーコード又は他の物は実際には、光ビームがそれ自体だけでは、その種々の場所のラベルの反射率を変えるのには採用されないという意味で、ラベルに光学的に書き込まれない。そうではなくて、レーザは単に、トナーがラベルに付着される場所を画定するのに使用され、ここでは、トナー自体はラベルの反射率とは異なる反射率を有する。したがって、レーザ印刷は、トナー書き込みプロセスと考えられ、本発明の実施形態によって用いられているように完全な光学的な書き込みプロセスではない。
さらに、従来通りに達成されるようにバーコードがカートリッジの表面に直接書き込まれる場合、通常起こることは、インクジェット印刷プロセスを用いてバーコードの形態のこの表面にインクを付着することである。かかるバーコードは光学的に読み出し可能であり得るが、カートリッジのこの表面に光学的に書き込まれず、表面自体が、そのような状況では光学的に書き込み可能ではない。本発明の実施形態のこれらの態様及び他の態様は、従来技術内に見られる従来のバーコードラベル付けプロセスとは峻別される。
カートリッジ300が図1の格納スロット106のうち1つに格納される際、カートリッジ300の背面310は自動カートリッジ取扱機構126に対向し、したがって、光学ラベル付け機構112に対向する。したがって、一実施形態では、カートリッジ300が格納スロット106のうち1つに格納されたまま、光学ラベル付け機構112はカートリッジ300の背面310に光学的に書き込む及びカートリッジ300の背面310から光学的に読み出すことができる。本発明のこの実施形態及び他の実施形態は、以下においておいて詳細に説明される。
図4は、本発明の一実施形態による、図1のマスメディア格納装置100に関連したデータ記憶カートリッジ300を製造及び使用する方法400を示す。記録可能なデータ記憶媒体318を有するデータカートリッジ300を準備する(402)。カートリッジ300のハウジング302の背面310等のカートリッジ300の一表面を、コーティング312等の光学的に読み出し可能且つ光学的に書き込み可能な層で少なくとも部分的にコーティングする(404)。このコーティング処理は、例えばシルクスクリーン処理であってもよい。
エンドユーザにカートリッジ300を受け渡す前に、バーコードのようなデータ又はラベル等の1つ又はマーキングを一実施形態ではコーティング312に光学的に書き込み得る(406)。これらのマーキングは、マスメディア格納装置100と共に用い得る他のカートリッジ等の他のカートリッジに比して、カートリッジ300を少なくとも実質的に一意に紛れなく同定することができる。マーキングはカートリッジ300を使用予定のエンドユーザによって指定され得る。マーキングは、前記したように、マスメディア格納装置の従来のバーコードリーダを用いて読み出されるようになっているバーコードリーダであってもよい。さらに、マーキングは、説明したように、マーキングが光学的に書き込まれる方法に関して少なくとも実質的に同様の様式で光学的に読み出し可能であってもよい。方法400の一部406は、マスメディア格納装置100によってではなく別の装置によって実行され、ここでは、格納装置100はエンドユーザの装置である。
こうして、データカートリッジ300は最終的にエンドユーザに販売され(408)、エンドユーザはカートリッジをマスメディア格納装置100に挿入し(410)、格納装置100がカートリッジ300を収容可能であるか又は他の方法でカートリッジ300を収容するようになっている。マスメディア格納装置100は、他のデータ又はバーコードのような別のラベル等の他のマーキングを光学的に書き込む、及び/又はこれらのマーキング又は方法400の一部406に書き込まれたマーキングを光学的に読み出すことができる(412)。マスメディア格納装置100はさらに、カートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318にデータを書き込む及び/又はカートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318からデータを読み出すことができ(414)、これは、カートリッジ300のコーティング312に関連して達成される光学的な方法とは対照的に、磁気的な方法等、非光学的な方法で達成されてもよい。
「光学ラベル付け機構の第1の特定の実施形態」: 図5A及び図5Bは、光学ラベル付け機構112の特定の実施形態を示すマスメディア格納装置100の一部を示す。図5Aは特に、光学ラベル付け機構112の前面図を示し、ここではx軸122及びz軸120は図5Aに示されるように示され、y軸124は図の平面に対して垂直であると共にこの図の平面外にある。図5Bは特に、光学機構112の側面図を示し、y軸124及びz軸120は図5Bに示すように示される。
光学ラベル付け機構112は自動カートリッジ取扱機構126の下側に取り付けられているが、代替的に取扱機構126の上側に取り付けられてもよい。先のように、取扱機構126は、図5Bに特に示すスロット106C等、スロット106のうち1つから、カートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318にデータを書き込む及び/又はカートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318からデータを読み出す読み出し/書き込み機構108のスロットに、カートリッジ300を移動させるためのものである。これに比して、光学ラベル付け機構112は、カートリッジ300の背面310(コーティング312を有する)に光学的に書き込む及び/又はカートリッジ300の背面310から光学的に読み出すためものである。カートリッジ300の前面(保護カバー304を含む)は、特に図5Bに示すように、背面310がスロット106C内で露出するようにスロット106Cの背面に位置付けされる。
光学ラベル付け機構112は、レーザ発生器等の光ビーム発生器502を有する。光ビーム発生器502は光学的な読み出し/書き込みコンポーネントと呼ばれてもよく、又は発生器502以外の他の部品も含むコンポーネント等の一部であってもよい。当業者には理解できるように、ラベル付け機構112は、光ビーム発生器502に加えて他のコンポーネントを含むことができ、通常は他のコンポーネントを有するであろう。光ビーム発生器502は、矢印504A、504B、504C、及び504D(まとめて矢印504と呼ばれる。)で示されるような、x軸122とz軸120によって画定される平面に沿った4つの方向に移動することができる。そのため、図5A及び図5Bの実施形態では、取扱機構126は、光学ラベル付け機構112がカートリッジ300に対向して位置付けされるように移動される。次いで、光ビーム発生器502は矢印504で示される4つの方向に移動し、光ビームが、所望に応じて、カートリッジ300の背面310上への特定の画像、ラベル、データ、又は他のマーキングの光学的な書き込みを達成するように、又は以前に書き込まれたマーキングを背面310から読み出すように稼動開始する。
したがって、図5A及び図5Bの実施形態では、カートリッジ300が格納スロット106C内に留まったまま、光学ラベル付け機構112がカートリッジ300の背面310に光学的に書き込む又はカートリッジ300の背面310から光学的に読み出す。自動カートリッジ取扱機構126が静止したまま、光ビーム発生器502が矢印504で示される4つの方向に移動する。しかしながら、別の実施形態では、光ビーム発生器502自体が光学ラベル付け機構112に対して静止していてもよく、そのため、機構126及び/又は機構112が移動して機構112をデータカートリッジ300の背面310に光学的に書き込む又はデータカートリッジ300の背面310から光学的に読み出すようにする。
図6は、本発明の一実施形態による、図5A及び図5Bのマスメディア格納装置100を使用する方法600を示す。まず、自動カートリッジ取扱機構126を格納スロット106のうちカートリッジ300が挿入されている選択された格納スロットに移動する(602)。自動カートリッジ取扱機構126は、当該機構126に取り付けられている光学ラベル付け機構112がカートリッジ300に対向して位置付けされるようにこのスロットに指定的に移動される。次いで、カートリッジ300が選択された格納スロット内に留まったまま、光学ラベル付け機構112がカートリッジ300に光学的に書き込む及び/又はカートリッジ300から光学的に読み出す(604)。
ここで説明されている光学ラベル付け機構112の実施形態は、カートリッジに対する光学的な書き込み能力及び読み出し能力を格納装置100に与える、他の既存のマスメディア格納装置に対して別個の付加コンポーネントと考えられてもよいことに留意されたい。このような例では、機構112は、マスメディア格納装置内に設置されるようになっているハウジング、及び当該ハウジングに取り付けられる光学的な読み出し/書き込みコンポーネントを有することが示唆される。ハウジングはさらに詳細には、上述したように自動カートリッジ取扱機構126に取り付けられるようになっている。
「光学ラベル付け機構の第2の特定の実施形態」: 図7A及び図7Bは、光学ラベル付け機構112の2つのさらなる特定の実施形態を示す、マスメディア格納装置100の一部を示す。図7A及び図7Bは双方とも光学ラベル付け機構112の側面図を示し、ここでは、y軸124及びz軸120が図示のように示されている。光学ラベル付け機構112は、図5A及び図5Bの実施形態とは異なり、図7A及び図7Bの実施形態では自動カートリッジ取扱機構126に取り付けられていない。
自動カートリッジ取扱機構126は、カートリッジ300を格納スロット106Cから取り出し、カートリッジ300を光学ラベル付け機構112に移動させ、カートリッジ300の背面310が光学ラベル付け機構112に向くようにする。光ビーム発生器502は移動して、カートリッジ300が取扱機構126内に留まったまま、また、取扱機構126自体が静止したまま、背面310から光学的に読み出す又は背面310に書き込むことができる。別の実施形態では、光ビーム発生器502は移動せず、取扱機構126が(図7A及び図7Bの平面に対して垂直な)z軸120及びx軸124に沿って移動し、それにより、発生器502が背面310の所望の場所に向くようにする。
図7Aでは特に、格納スロット106Cは自動カートリッジ取扱機構126の一方の側面に位置付けされると共に対面しており、光学ラベル付け機構112は取扱機構126のもう一方の対向側面に位置付けされると共に対面している。説明したように、カートリッジ300はスロット106C内に格納され、保護カバー304はスロット106Cの閉端に位置付けされ、コーティング312を有する背面310がスロット106Cの開端に位置付けされる。したがって、図7Aの実施形態では、取扱機構126がカートリッジ300をスロット106Cから取り出し、z軸120に沿って、カートリッジ300の背面310が光学ラベル付け機構112に向くように当該機構112が位置付けされる場所に移動するだけでよい。
これに比して、図7Bでは、特に、格納スロット106C及び光学ラベル付け機構112は双方とも、自動カートリッジ取扱機構126の同じ側面に位置付けされて対面する。しかしながら、カートリッジ300は、保護カバー304がスロット106Cの閉端に位置付けされると共にコーティング312を有する背面310がスロット106Cの開端に位置付けされるようにスロット106C内に格納されるため、取扱機構126は、カートリッジ300を当該機構126内に置いたまま回転させる。カートリッジ300のそのような回転は、カートリッジ300の背面310が光学ラベル付け機構112に向くように行われる。取扱機構126は、内部でのカートリッジ300の回転を達成するために1つ又は複数のサーボ又は他の形式のモータ等の回転機構702を有してもよい。
図7A及び図7Bの実施形態に対する他の変更形態も実施可能である。例えば、光学ラベル付け機構112は、格納スロット106Cが対面する自動カートリッジ取扱機構126の側面に対向する取扱機構126の側面に取り付けられてもよい。或いは、光学ラベル付け機構112は、取扱機構126の内側の、格納スロット106Cが対面する側面に対向する側面に取り付けられてもよい。これらの実施形態は図7Aの実施形態と同様であるが、ただし、ラベル付け機構112は、図7Aに示されるように「取り付けられない」のではなく、取扱機構126に取り付けられる及び/又は取扱機構126の内側に取り付けられる。したがって、取扱機構126はカートリッジ300をスロット106Cから取り出し、ラベル付け機構112がカートリッジ300に光学的に書き込む及びカートリッジ300から読み出すことができる。すなわち、取扱機構126はこれらの実施形態では、ラベル付け機構112が取扱機構126に及び/又は取扱機構126の内側に既に取り付けられているため、カートリッジ300をラベル付け機構に向けて移動させるようにz軸120に沿って移動する必要がない。
図8は、本発明の一実施形態による、図7A又は図7Bのマスメディア格納装置100を使用する方法800を示す。まず、自動カートリッジ取扱機構126を格納スロット106のうちカートリッジ300が挿入されている選択された格納スロットに移動する(602)。取扱機構126がカートリッジ300をこのスロットから取り出す(802)。次いで、取扱機構126をカートリッジが光学ラベル付け機構112に向くように移動し(804)、ここでは、前述したように、光学ラベル付け機構112が取扱機構126に取り付けられていない。さらに、図7Bの実施形態では特に、カートリッジ300はまた取扱機構126内で回転する(806)。したがって、ラベル付け機構112は、カートリッジ300が取扱機構126内に留まったまま、カートリッジ300に光学的に書き込む及び/又はカートリッジ300から光学的に読み出す(604)ことができる。
ここで説明されている光学ラベル付け機構112の実施形態は、カートリッジに対する光学的な書き込み能力及び読み出し能力を格納装置100に与える、他の既存のマスメディア格納装置に対して別個の付加コンポーネントと考えられてもよいことを留意されたい。このような例では、機構112は、マスメディア格納装置内に設置されるようになっているハウジング、及び当該ハウジングに取り付けられる光学的な読み出し/書き込みコンポーネントを有することが示唆される。ハウジングはさらに詳細には、前述のように自動カートリッジ取扱機構126に取り付けられるようになっているか、又は、格納装置内に設置され、これもまた前述のように取扱機構126に取り付けられないままにされる。
「光学ラベル付け機構の第3の特定の実施形態」: 図9A及び図9Bは、光学ラベル付け機構112の別の特定の実施形態を示す、マスメディア格納装置100の一部を示す。図9A及び図9Bは双方とも特に、光学機構112の側面図を示し、ここでは、y軸124及びz軸120が図示のように示されている。図9Aでは、自動カートリッジ取扱機構126がシャフト118に沿って格納スロット106Cに移動しており、格納スロット106Cからカートリッジ300が取り出されている。さらに、スロット106Nは図9Aでは開いており、光学ラベル付け機構112によって遮断されていない。
自動カートリッジ取扱機構126は、シャフト118に沿って格納スロット106Nに移動し、カートリッジ300を格納スロット106Nに挿入する。次いで、取扱機構126はシャフト118に沿って格納スロット106Nから離れる。その後、図9Bでは、光学ラベル付け機構112の一部がスロット106Nを遮断するように移動される。さらに詳細には、機構112の光ビーム発生器502が、コーティング312を有する、カートリッジ300の背面310に向けられる。保護カバー304はスロット106Nの閉端に留まっている。
したがって、図9A及び図9Bの実施形態は、スロット106N等、格納スロット106のうち1つを犠牲にし、カートリッジ300の背面310の光学的な読み出し及び/又は光学的な書き込みが行われることになる場合にそのスロットにカートリッジ300を移動するようになっている。光学ラベル付け機構112は、格納スロット106Nの下側又は格納スロット106Nの真下のスロット内に取り付けられる部分を有するが、別の実施形態では、この部分はスロット106Nの上側又は格納スロット106Nの真上のスロット内に取り付けられてもよい。光学ラベル付け機構112はまた、スロット106Nの開口上を通るように移動する別の部分も有することで、光ビーム発生器502がカートリッジ300の背面310に向くようにし、カートリッジ300の背面310を光学的に読み出す及び書き込むようにする。しかしながら、一実施形態では、格納スロット106Nはそれ自体、光学ラベル付け機構112のスロットと考えられてもよい。すなわち、この実施形態では、カートリッジに対する光学的な書き込み及び光学的な読み出しのためにスロット106Nを使用することは、スロット106Nをラベル付け機構112自体の一部と見なすことができる。
したがって、図9A及び図9Bの実施形態では、カートリッジ300は自動カートリッジ取扱機構126に入り、その後、自動カートリッジ取扱機構126を出てから、光学的に読み出される又は書き込まれる。さらに具体的には、カートリッジ300は、光学的に読み出す及び書き込むために指定された格納スロット106のうちの1つに挿入され、このスロットには光学ラベル付け機構112が取り付けられている。光ビーム発生器502はラベル付け機構112の移動可能なコンポーネントと考えられるが、その理由は、これが、カートリッジ300がスロット106Nに挿入され、取扱機構126がスロット106Nから離れた後で、スロット106Nを通るように移動する、機構112の部分の一部であるためである。
図10は、本発明の一実施形態による、図9A又は図9Bのマスメディア格納装置100を使用する方法1000を示す。まず、自動カートリッジ取扱機構126を格納スロット106のうちカートリッジ300が挿入されている選択された格納スロットに移動する(602)。取扱機構126がカートリッジ300をこのスロットから取り出す(802)。次いで、取扱機構126を光学ラベル付け機構112のスロットに移動し(1002)、カートリッジをこの格納スロットに挿入する(1004)。次いで、取扱機構126をスロットから離すことができる。いずれの場合においても、光学ラベル付け機構112の一部が格納スロットを通るように移動する(1006)。したがって、ラベル付け機構112は、カートリッジ300がこのスロット内に留まったまま、カートリッジ300に光学的に書き込む及び/又はカートリッジ300から光学的に読み出す(604)ことができる。
ここで説明されている光学ラベル付け機構112の実施形態は、カートリッジに対する光学的な書き込み能力及び読み出し能力を格納装置100に与える、他の既存のマスメディア格納装置に対して別個の付加コンポーネントと考えられてもよいことを留意されたい。このような例では、機構112は、マスメディア格納装置内に設置されるようになっているハウジングを有することが示唆される。例えば、ハウジングは、それ自体が機構112の一部となるスロットよりも上又は下の格納スロット、及びハウジングに取り付けられている光学的な読み出し/書き込みコンポーネントに挿入されてもよい。別の言い方で述べれば、図9A及び図9Bに関して、ハウジングは、最終的にそれ自体が機構112の一部となる格納スロット106Nよりも上又は下の格納スロットに挿入されてもよい。例えば、格納スロット106Nよりも上に格納スロットがあってもよく、このスロットにハウジングが挿入可能であることで、既存のマスメディア格納装置内に光学ラベル付け機構112を設置しやすくなる。
「光学ラベル付け機構の第4の特定の実施形態」: 図11は、光学ラベル付け機構112の別の特定の実施形態を示す、マスメディア格納装置100の一部を示す。図11は特に、光学ラベル付け機構112の側面図を示し、ここでは、y軸124及びz軸120が図示のように示されている。自動カートリッジ取扱機構126は格納スロット106Cに移動し、カートリッジ300を格納スロット106Cから取り出し、シャフト118に沿って光学ラベル付け機構112のスロット1104に移動し、カートリッジ300をラベル付け機構112のスロット1104に挿入する。
光学ラベル付け機構112の内部に入ると、カートリッジ300はラベル付け機構112の回転機構1102によって回転する。かかる回転は、コーティング312を有する、カートリッジ300の背面310が、ラベル付け機構112の光ビーム発生器502に向くように行われる。すなわち、カートリッジ300が最初に自動カートリッジ取扱機構126によってラベル付け機構112のスロット1104に挿入された時点ではカートリッジ300の保護カバー304が光ビーム発生器502に向く。そのため、光ビーム発生器502、したがってラベル付け機構112自体がカートリッジ300の面に光学的に書き込む及びカートリッジ300の面から読み出すことができるように回転が行われる。回転機構1102は1つ又は複数のサーボ又は他の形式のモータであってもよい。
したがって、図11の実施形態における光学ラベル付け機構112は、カートリッジ300を収容する特定の形式のドライブと考えられてもよく、読み出し/書き込み機構108がドライブであるのと何ら違いはない。カートリッジ300は、保護カバー304を頭にして、読み出し/書き込み機構108に入るのと同じ方法でラベル付け機構112に挿入される。しかしながら、読み出し/書き込み機構108は、カートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318からデータを読み出す及びカートリッジ300の記録可能なデータ記憶媒体318にデータを書き込むが、光学ラベル付け機構112は、コーティング312を有する、カートリッジ300の背面310を光学的に読み出す及び書き込む。また、読み出し/書き込み機構108は、カートリッジ300に対する読み出し及び書き込みを行うためにカートリッジ300を回転する必要はないが、光学ラベル付け機構112は、背面310が光ビーム発生器502に向くようにカートリッジ300を回転させる回転機構1102を有する。
図12は、本発明の一実施形態による、図11のマスメディア格納装置100を使用する方法1200を示す。まず、自動カートリッジ取扱機構126を格納スロット106のうちカートリッジ300が挿入されている選択された格納スロットに移動する(602)。取扱機構126がカートリッジ300をこのスロットから取り出す(802)。次いで、取扱機構126を光学ラベル付け機構112のスロットに移動し(1002)、カートリッジをこの格納スロットに挿入する(1004)。光学ラベル付け機構112は、カートリッジ300をラベル付け機構112内に留めたまま、カートリッジ300を回転させる(1202)。よって、ラベル付け機構112は、カートリッジ300がこのスロット内に、したがって、光学ラベル付け機構112自体に留まっている間に、カートリッジ300に光学的に書き込む及び/又は光学的に読み出す(604)ことができる。
ここで説明されている光学ラベル付け機構112の実施形態は、カートリッジに対する光学的な書き込み能力及び読み出し能力を格納装置100に与える、他の既存のマスメディア格納装置に対して別個の付加コンポーネントと考えられてもよいことに留意されたい。このような例では、機構112は、マスメディア格納装置内に設置されるようになっているハウジングを有することが示唆される。該機構112の全体が、装置内の既存のドライブに加えて及び/又はその代わりに、別のドライブのようなマスメディア格納装置内に設置されてもよい。例えば、ラベル付け機構112は一実施形態では図1の読み出し/書き込み機構110の代わりに用いられてもよい。
「結論」: 以上のようであり、したがって、特定の実施形態を本明細書に図示及び説明してきたが、同じ目的を達成すると思われるいかなる構成も図示の特定の実施形態に代えることができることは当業者に理解されるであろうことに留意されたい。本願は、本発明の開示の実施形態のいずれもの適合又は変更も包含することが意図される。例えば、本発明の実施形態はテープ記録可能なデータ記憶媒体を収納するカートリッジに関して実質的に説明してきたが、本発明の他の実施形態は、他の形式の記録可能なデータ記憶媒体を収納するカートリッジに関して用いられてもよい。
別の例として、マスメディア格納装置の光学ラベル付け機構の特定の実施形態を図示及び説明してきた。しかしながら、本発明の他の実施形態が、図示及び説明してきた構成以外の構成で他の形式の光学ラベル付け機構を用いることもできる。すなわち、本発明の実施形態は、図示及び説明してきた光学ラベル付け機構の種々の変更形態、及び同じくカートリッジに対する光学的な読み出し及び書き込みを達成する他の形式の光学ラベル付け機構に改変可能である。したがって、本発明は特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることが明らかに意図される。
本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の図である。 本発明の一実施形態によるカートリッジの斜視図である。 本発明の一実施形態によるカートリッジの上面断面図である。 本発明の一実施形態によるカートリッジの背面図である。 本発明の一実施形態による、図3A、図3B、及び図3Cのカートリッジの製造方法及び使用方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の前面図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態による、図5A及び図5Bのマスメディア格納装置を使用する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態による、図7A又は図7Bのマスメディア格納装置を使用する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態による、図9A及び図9Bのマスメディア格納装置を使用する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるマスメディア格納装置の一部の側面図である。 本発明の一実施形態による、図11のマスメディア格納装置を使用する方法を示すフローチャートである。
符号の説明
100 マスメディア格納装置
102 収納するハウジング
104 マガジンラック104
106 格納スロット106A、106B、...、106Nの総称
108;110 読み出し/書き込み機構
112 光学ラベル付け機構112
114 電源
116 コントローラ
118 シャフト
126 自動カートリッジ取扱機構
300 カートリッジ
302 ハウジング
304 保護カバー
310 背面
312 コーティング
318 記録可能なデータ記憶媒体

Claims (10)

  1. 記録可能なデータ記憶カートリッジであって、
    ハウジングと、
    該ハウジング内に少なくとも部分的に収納される記録可能なデータ記憶媒体と、
    前記ハウジングの光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面と
    を備えることを特徴とする、記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  2. 前記ハウジングは前面及び背面を有し、前記記録可能なデータ記憶媒体は該前面を介してアクセス可能であり、前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は前記背面の少なくとも一部であることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  3. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、マスメディア格納装置内に光学的に書き込まれるようになっている空白面であることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  4. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、前記カートリッジを少なくとも実質的に一意に識別する1つ又は複数のマーキングが光学的に書き込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  5. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、前記カートリッジを少なくとも実質的に一意に同定するためのバーコードが光学的に書き込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  6. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、前記マスメディア格納装置のバーコードリーダを用いて読み出されるようになっているバーコードが光学的に書き込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  7. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、前記マーキングが光学的に書き込まれる様式と少なくとも実質的に同様の様式で光学的に読み出し可能な1つ又は複数のマーキングが光学的に書き込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  8. 前記光学的に書き込み可能且つ光学的に読み出し可能な面は、エンドユーザによって指定された1つ又は複数のマーキングが光学的に書き込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  9. 前記ハウジングの前側に配置されると共に前記記録可能なデータ記憶媒体を露出から保護するカバーをさらに備え、該カバーは通常、前記カートリッジを前記マスメディア格納装置から取り出すと閉じ、前記カートリッジを前記マスメディア格納装置のコンポーネントに挿入すると開くことを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
  10. 前記記録可能なデータ記憶媒体は、磁気的に記録可能なデータ記憶媒体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の記録可能なデータ記憶カートリッジ。
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