JP2007299015A - 液晶表示装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】COG形式の液晶表示装置において、複雑な処理を施すことなく極めて簡単な処理を行うだけで、半導体素子への光照射を確実に防止できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】対向配置した一対の基板(1、2)と、基板(2)上に直接に接合した半導体素子(12)とを有する液晶表示装置であり、半導体素子(12)の面のうち能動面(12a)以外の部分を遮光部材(16)で覆う。遮光部材(16)は、半導体素子(12)の上面、側面及び半導体素子(12)と基板(1)との接合面から照射する光を完全に遮断するので半導体素子(12)の誤動作を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶の配向を制御することによって可視情報を表示する液晶表示装置に関する。更に詳しくは、半導体素子が液晶パネルを構成する基板に直接実装されている液晶表示装置に関ものである。更には、その液晶表示装置を搭載している電子機器に関するものである。
近年、ナビゲーションシステム、テレビ、パームトップコンピュータ、電子手帳、携帯電話機等といった各種の機器において、可視情報を表示するために液晶表示装置が広く用いられている。そして、液晶表示装置を製造するに際して液晶パネルに半導体素子、例えば駆動用ドライバICを実装するときの実装方式として、液晶を挟んで対向する一対の基板の一方に半導体素子を直接に接合する実装方式、いわゆるCOG(Chip On Glass)方式が知られている。このCOG方式を用いることにより、液晶表示装置の薄型化、軽量化、接続ピッチの高精細化等が期待されている。しかしながら、このCOG方式を用いると、半導体素子がACF(Anisotropic Conductive Film :異方性導電膜)等の接合剤によって透明な基板上に直接に接合されるので、バックライトからの光や、太陽光がその基板を通して半導体素子に直接に照射されるおそれがあり、光照射された際には、半導体素子が誤動作するおそれもあった。また、それとは別に、半導体素子の能動面以外に部分から照射される光が半導体素子を通過して、能動面に悪影響を与え、その結果半導体素子が誤動作するという問題も生じていた。COG方式によって基板上に実装された半導体素子へ光が入射することを防止するため、従来、特開平1−128534号公報に次のような液晶表示装置が開示されている。図8は、この種の液晶表示装置の代表的な例を示す図である。基板上にアクティブ素子を形成するための金属膜の形成処理工程においてICチップ、すなわち半導体素子に対応する領域にも金属膜51を形成し、その金属膜51をICチップ12のための遮光層として用いるのである。
しかしながら上記従来の液晶表示装置においてはICがチップの上面又は側面、すなわち半導体素子の能動面とは別の面から半導体素子に照射し、そして半導体素子上面を突き抜けて半導体素子の能動面に影響を与える光、及び半導体素子が実装された基板と半導体素子との接続面から入射し、半導体素子の能動面に影響を与える光、については考慮されておらず、その遮光効果は完全なものとは言えなかった。
さらには、上記従来の液晶表示装置においては、結果的に、遮光層がICチップと基板との間に形成されることになり、そのため、ICチップと遮光層との間に形成される電気容量を軽減するための対処、例えば、遮光層を特別なパターンに形成する等といった処理が必要になる。しかしながらこの処理は複雑であり、さらに、遮光層を特別なパターン状にすることにより遮光能力が低下することも考えられる。
本発明は、従来の液晶表示装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、COG形式の液晶表示装置において、複雑な処理を施すことなく極めて簡単な処理を行うだけで、半導体素子への光照射を確実に防止できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る液晶表示装置は、液晶を挟んで互いに対向する一対の基板と、少なくとも一方の基板上に直接に接合した半導体素子とを有する液晶表示装置において、前記半導体素子の前記一方の基板と接合する面以外の部分を遮光部材で覆うことを特徴とする。
この液晶表示装置では、半導体素子と基板との間に遮光部材を設けるのではなくて、基板上に接合された半導体素子の表面のうち基板と接合する面以外の部分を第2の遮光部材で覆うようにするというものである。つまり、半導体素子それ自体を遮光部材によって遮光するのである。この構成により、半導体素子を覆うように設けた遮光部材が、半導体素子の上面、側面及び半導体素子と基板との接合面から照射する光を完全に遮断し、半導体素子の誤動作を完全に防止できる。
液晶を挟む一対の基板は、一般的には、透明なガラスによって形成される。しかしながら、製造上不都合がなければ、透明な合成樹脂その他の材料によって形成しても良い。また、半導体素子として考えられるのは、例えば、単純マトリクスの走査電極及びデータ電極を制御するための駆動用ICや、アクティブマトリクスの走査線及びデータ線を制御するための駆動用IC等が考えられる。基板に対する半導体素子の接合方法は特別な方法に限られないが、例えば、ACFを用いて接合できる。
また、前述の一方の基板の表面のうち半導体素子を接合した面と反対の面に、半導体素子へ向かう光を遮断する第2遮光部材を設けてもよい。この第2遮光部材は、従来の遮光層と同様に半導体素子の能動面側から照射する光を遮断するものではあるが、基板上に半導体素子を接合した後に基板の反対面の表面に遮光部材を固着するようにしたので、複雑な処理を施すことなく極めて簡単な処理を行うだけで遮光部材を配置できる。しかも、遮光部材を設けたときの電気容量の変化の問題を考慮する必要がないので、遮光部材を任意のパターンに形成でき、従って、半導体素子への光照射を十分な遮光能力をもって確実に防止できる。
本発明は、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できるし、あるいは、単純マトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。アクティブマトリクス方式というのは、TFT(Thin Film Transistor)方式や、TFD(Thin Film Diode)方式等のように、マトリクス状に配列された各画素が個々に能動素子を持つ形式の液晶表示装置である。一方、単純マトリクス方式というのは、液晶物質を挟む一対の基板間に、能動素子を持たない複数の画素がマトリクス状に配列される形式の液晶表示装置であり、機能要求により記号パターンを持つものも含まれる。特開平1−128534号公報に開示された従来技術は、アクティブマトリクス方式であることが前提であって、単純マトリクス方式の液晶表示装置は念頭に置いていない。仮に、この従来技術を単純マトリクス方式の液晶表示装置に適用しようとすると、ICチップに対応する領域に金属遮光膜を形成するために、わざわざ薄膜形成処理工程を割り当てなければならず、コストが高くなって不経済である。
したがって、本発明はいわゆる単純マトリクス方式の液晶表示装置に本発明を適用するとその効果は顕著となる。いわゆるアクティブマトリクス方式の液晶表示装置では、ガラス基板上に能動素子を形成するための処理工程において半導体素子を遮光するための遮光層、すなわち遮光部材をついでに形成することが可能であるが、単純マトリクス方式の場合はそのような能動素子の形成工程が無いので、ついでに遮光層を形成するということはできないからである。
基板に対する半導体素子の接合の仕方としては、半導体素子の能動面を基板に対面した状態で両者を接合する、いわゆるフェース・ダウン方式と、半導体素子の能動面の反対面を基板に接触させた状態で両者を接合する、いわゆるフェース・アップ方式とが考えられる。本発明は上記2つの方式のうちフェースダウン方式のものに適用することができる。尚、フェースアップ方式を採用する場合においては、半導体素子を上面から覆うように遮光部材を設けるのではなくて、基板上に半導体素子を接合し、その基板の反対面の半導体素子と対応する位置に遮光部材を固着するようにすると、本発明と同様に、半導体素子の能動面側以外から照射する光を遮断できる。
本発明において、遮光部材の具体例としては種々のものが考えられる。例えば、通常の液晶表示装置では、基板の表面に偏光板が固着されるので、その偏光板の大きさを大きく設定して液晶パネルの有効表示領域の外側、すなわち半導体素子が実装されている部分へ引き延ばし、その引き延ばした部分を遮光部材として用いることができる。また、それ以外に、遮光性を備えたシート部材を半導体素子を覆うように配置することによって遮光部材を構成することもできる。また、基板上に接合された状態の半導体素子の表面をモールド樹脂で覆うことによって形成することもできる。半導体素子をモールド樹脂で覆う場合においては、半導体素子を遮光できるのに加えて、モールド樹脂によって半導体素子を機械的に保護したり、半導体素子が湿気に晒されるのを防止することもできる。
また、第2遮光部材の具体例としては、上記遮光部材と同様に、偏光板の大きさを大きく設定して液晶パネルの有効表示領域の外側、すなわち半導体素子が実装されている部分へ引き延ばし、その引き延ばした部分を遮光部材として用いることができる。また、遮光性を備えたシート部材を基板の半導体素子とは反対側の表面に貼りつけてもよい。
また、遮光性及び可撓性を備えた1個の遮光テープを基板のまわりに折り曲げて接着することにより、その1個の遮光テープによって遮光部材及び第2遮光部材の2つの機能を達成することができる。なお、この場合、可撓性に併せて伸縮自在なテープ材を遮光テープとして用いれば、遮光テープを半導体素子や基板に密着させて取り付けることができるので、液晶表示装置の外観形状を徒に大きくすることが無く、しかも作業性を向上できる。
本発明の電子機器は、液晶を挟んで互いに対向する一対の基板と、少なくとも一方の基板上に直接に接合した半導体素子とを有する液晶表示装置と、外部入力信号を前記半導体素子に送出するための本体基板を有する本体とが接続回路基板により接続されている電子機器において、前記半導体素子の面のうち前記一方の基板と接合する面以外の部分を遮光部材で覆うことを特徴とする。
そして、前記一方の基板の表面のうち半導体素子を接合した面と反対の面には、半導体素子へ向かう光を遮断する第2遮光部材が前記一方の基板の外側位置まで延長して形成されており、前記第2遮光部材の延長して形成された部分は、前記接続回路と重なり合うよう配置されていることを特徴とする。
携帯電話などの電子機器においては、本体と液晶表示装置とを接続する接続回路基板の接続信頼性を確保することが求められている。本発明の電子機器においては、第2遮光部材を基板の外側部分まで延長形成し、その延長形成した部分を接続回路基板と重ね合わせて配置しているため、接続基板の強度、特にその接続部分の強度が増し、その結果、より高い接続信頼性が得られるというものである。さらには、第2遮光部材をその補強部材として用いているため、補強のみのための新たな部品点数及び製造工程が生じないため生産コストに影響がない。
第2遮光部材の具体例としては、上述の液晶表示装置に用いたもの、つまり偏光板又は遮光性を備えたシート部材がそのまま利用できる。
そして接続回路基板としてFPC等の可撓性基板を用いるときにはこの補強効果はより顕著なものとなる。
本発明の電子機器の例としては携帯電話の他に、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション等がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る液晶表示装置の第1実施形態を示している。この液晶表伝装置は、互いに対向する一対の基板1及び2を有している。これらの基板はいずれも、例えば、透明なガラスによって形成される。第1基板1の内側表面(図の下側表面)にはストライプ状のITO(Indium Tin Oxide)電極3が形成され、第2基板2の内側表面(図の上側表面)にもストライプ状のITO電極4が形成される。本実施形態では、単純マトリクス方式の液晶表示装置に本発明を適用するものとし、よって、第1基板1及び第2基板2は、図5に示すように、ITO電極3及び4が互いに直交するように対面した状態でシール剤5によって接合される。周知の通り、可視像を表示するための各画素は両電極3及び4の交差点の所にマトリクス状に形成される。図1において、液晶は、第1基板1、第2基板2及びシール剤5によって囲まれる空間R内に充填される。
なお、電極の材質は、ITOに限らず酸化スズ(SnO2)などの透明電極ならば何でも良い。また、表示面の電極の形状は、ストライプ状の他、図5に符号10で示すような特殊記号(すなわち、機能を表す記号)でも良い。
第1基板1の外側表面(図1の上側表面)及び第2基板2の外側表面(図1の下側表面)には、それぞれ、偏光板6及び7が固着される。これらの偏光板6及び7の光透過軸は、例えば90°の角度だけずれている。第2基板2の外側(図1の下側)には、バックライトユニット15が設けられる。そして、このバックライトユニット15は、有効表示領域Dに対応する面積を有する導光板8及びその導光板8の左端部に配置された光源としてのLED(Light Emitting Diode)9を含んで構成される。
第1基板1の端部1aは第2基板2の外側へ張り出しており、その張出し部1aの内側表面には、ITO電極3から延びるIC出力用端子3a及び外部回路基板(図示せず)の出力端子に電気的に接続されるIC入力用端子11が形成されている。半導体素子としての駆動用IC12は、バンプ電極13a,13bや回路パターンが形成されている面、いわゆる能動面12aが第1基板1に対面する状態でACF14によって第1基板1に電気的且つ機械的に直接、固着されている。第1基板1に接合された駆動用IC12の表面のうち第1基板1に接合された面以外の面は遮光部材7aによって覆われている。そして本実施形態では、第2基板2側の偏光板7を有効表示領域Dの外側領域まで延長し、その延長部分7aによって遮光部材16を構成している。駆動用IC12が固着された第1基板1に設けられる偏光板6は、有効表示領域Dを越えて第1基板1の張出し部1aまで延びており、この偏光板延長部分7aが駆動用IC12の能動面側の遮光部材として作用する。
本実施形態の液晶表示装置は以上のように構成されているので、バックライトユニット15から光を放射しながら、駆動用IC12によって電極3,4への電圧印加を制御することにより、有効表示領域Dの中に所望の可視像を表示する。
こうして可視像を表示している間、バックライトユニット15から放射された光の一部は半導体素子12の上面、側面及び第1基板1と半導体素子12との接合部分を通して駆動用IC12の能動面12aに入射しようとする。また、場合によっては、太陽光が第1基板1を通過し、あるいは第1基板1の端部を回り込み、その後、半導体素子12の上面、側面及び第1基板1と半導体素子12との接合部分を通して能動面12aに入射しようとする。
また、バックライトユニット15から放射された光、あるいは太陽光が第1基板1を通してその能動面12aに直接入射しようとする。このように能動面12aに光が入射するということは、駆動用IC12にとっては余り好ましいことではない。
本実施形態では、駆動用IC12の上面、側面及び第1基板1と半導体素子12との接合部分を通過し、駆動用ICの能動面に入射しようとする光の進行が偏光板延長部分7aによって阻止されて、能動面12aが遮光される。また、駆動用IC12の遮光するための遮光部材7aは、液晶表示装置において極一般的に使用される偏光板7の面積を大きくして、それを単に、駆動用IC12を覆うように配置しているにすぎない。従って、遮光部材7aを設けるために、特別に複雑な処理工程を施す必要がなく、部品点数から見ても、あるいは製造工数から見ても、極めて経済的である。
また、第1基板1を通して駆動用IC12の能動面12aに入射しようとする光の進行が偏光板延長部分6aによって阻止されて、能動面12aが実用上十分に遮光される。その結果、駆動用IC12が受光によって誤動作することを確実に防止できる。上述の遮光部材7aと同様に、駆動用IC12の能動面側を遮光するための第2遮光部材6aは、液晶表示装置において極一般的に使用される偏光板6の面積を大きくして、それを単に、駆動用IC12から見て第1基板1の裏面に固着するだけで構成されている。従って、第2遮光部材を設けるために、特別に複雑な処理工程を施す必要がなく、部品点数から見ても、あるいは製造工数から見ても、極めて経済的である。また、従来のように遮光層を駆動用IC12と第1基板1との間に設ける場合には、電気容量や電気絶縁の問題を考慮して遮光層を適当なパターンに形成しなければならないが、本実施形態では遮光部材として作用する偏光板延長部分6aを十分な遮光能力を発揮できる任意のパターンで形成でき、従って、駆動用IC12を確実に遮光できる。
(第2実施形態)
図2は、本発明に係る液晶表示装置の第2実施形態を示している。この液晶表示装置では、駆動用IC12が接合されている第1基板1のうち駆動用IC12の反対面に、第2遮光部材として作用する遮光性シート部材26を接着する。そしてさらに、駆動用IC12の能動面12a以外の表面部分を樹脂モールド36で覆うことにより、その樹脂モールド36を遮光部材として用いる。
第2遮光性シート部材26は、可撓性及び黒色その他の非透光色を有する粘着テープや、可撓性を持たない黒色その他の非透光色を有する粘着シート等によって構成できる。また、樹脂モールド36は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、その他遮光性を備えた任意の樹脂材料によって構成できる。
(第3実施形態)
図3は、本発明に係る液晶表示装置の第3実施形態を示している。この液晶表示装置では、遮光性及び可撓性を備えた1個の粘着テープ46を第1基板1のまわりに折り曲げて接着することにより、基板側の第2遮光部材46a及び駆動用IC12側の遮光部材46bを構成する。この実施形態によれば、1個の粘着テープ46を第1基板1の表裏両面に接着するだけという極めて簡単な作業を行うだけで、駆動用IC12を確実に遮光できる。なお、粘着テープ46として、伸縮自在性を併せて有するテープ材料を用いれば、該テープを駆動用IC12及び基板1に密着状態で装着できる。
(第4実施形態)
図4は、本発明に係る液晶表示装置の第4実施例を示している。この液晶表示装置では、遮光性を備えた粘着テープ47を駆動用IC12を覆うように貼りつけて駆動用IC12側の遮光部材47を構成する。基板側の第2遮光部材には、第1実施形態と同様に、液晶表示装置において極一般的に使用される偏光板6の面積を大きくして、それを単に、駆動用IC12から見て第1基板1の裏面に固着して構成する。
(第5実施形態)
図6は、本発明の電子機器の接続部分の詳細を示す図であり、図7は本発明の電子機器を示す図である。第1基板1の端部1aは第2基板2の外側へ張り出しており、その張出し部1aの内側表面には、ITO電極3から延びるIC出力用端子3a及び接続回路基板48の出力端子(図示せず)に電気的に接続されるIC入力用端子11が形成されている。接続回路基板48の入力端子(図示せず)は、外部キー50から入力される外部入力信号を駆動用IC12に送出する本体基板49に接続されている。半導体素子としての駆動用IC12は、バンプ電極13a,13bや回路パターンが形成されている面、いわゆる能動面12aが第1基板1に対面する状態でACF14によって第1基板1に電気的且つ機械的に直接、固着されている。第1基板1に接合された駆動用IC12の表面のうち第1基板1に接合された面以外の面は遮光部材としての樹脂モールド36によって覆われている。樹脂モールド36は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、その他遮光性を備えた任意の樹脂材料によって構成できる。駆動用IC12が接合されている第1基板1のうち駆動用IC12の反対面に、第2遮光部材として作用する遮光性シート部材26を接着する。遮光性シート部材26は、可撓性及び黒色その他の非透光色を有する粘着テープや、可撓性を持たない黒色その他の非透光色を有する粘着シート等によって構成できる。また、遮光性シート部材26は、第1基板からはみだすよう設けられ、そしてそのはみ出した部分は接続回路基板48と重なり合うように貼りつけられる。こうすることにより、遮光性シート部材26は、接続回路基板と第1基板との接続を補強する役目を果たす。
本実施形態においては、遮光部材として樹脂モールド36、第2遮光部材として遮光性粘着テープを用いたが、遮光部材及び第2遮光部材には、第1の実施形態から第4に実施形態で記載した遮光部材及び第2遮光部材のいずれをも利用できることはいうまでもない。
(他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変できる。
例えば、本発明は、単純マトリクス方式の液晶表示装置に限られず、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。また、基板への駆動用IC12の接合方法は、ACFを用いた方法に限られず、任意の接合方法を採用できる。また、バックライトユニットも、LED及び導光板から成るものに限られず、EL(Electro Luminescence)その他の任意の発光手段を用いることができる。また、図1から図4に示した各実施形態では、駆動用IC12を接合した基板1に対向する基板2側にバックライトユニット15を配置したが、これに代えて、駆動用IC12を接合した基板1側にバックライトユニット15を配置することもできる。
また、第5の実施形態は携帯電話を例にあげたが、本発明は携帯電話に限らず、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション等に応用できる。
本発明に係る液晶表示装置の第1実施形態の要部断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の第2実施形態の要部断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の第3実施形態の要部断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の第4実施形態の要部断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の液晶パネル部分の一例を示す斜視図である。 本発明に係わる電子機器の第5実施形態の要部拡大図である。 本発明に係わる電子機器の第5実施形態を示す図である。 従来の液晶表示装置を示す図である。
符号の説明
1…第1基板、2…第2基板、1a…張出し部、3…ITO電極、4…ITO電極、5…シール剤、6…偏光板、7…偏光板、8…導光板、11…IC入力用端子、12…駆動用IC、12a…能動面、14…ACF、15…バックライトユニット、16…遮光部材。

Claims (11)

  1. 液晶を挟んで互いに対向する一対の基板と、少なくとも一方の基板上に直接に接合した半導体素子とを有する液晶表示装置において、
    前記半導体素子の面のうち前記一方の基板と接合する面以外の部分を遮光部材で覆うことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記一方の基板の表面のうち半導体素子を接合した面と反対の面に、半導体素子へ向かう光を遮断する第2遮光部材を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項2に記載の液晶表示装置において、
    上記一対の基板間には、能動素子を持たない複数の画素が設けられることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    前記半導体素子はその能動面が前記一方の基板に対面する状態でその基板上に接合されることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    他方の前記基板の表面には偏光板が配置されており、上記第遮光部材は、その偏光板のうち有効表示領域の外側に位置する部分によって構成されることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    上記遮光部材は、基板上に接合された半導体素子の表面を覆うモールド樹脂であることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項2から請求項4のうちいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    上記遮光部材及び上記第2遮光部材は、遮光性及び可撓性を備えた遮光テープを前記一方の基板のまわりに折り曲げて接着することにより構成されることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項2から請求項4のうちのいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    前記一方の基板の表面には偏光板が配置されており、上記第2遮光部材は、その偏光板のうち有効表示領域の外側に位置する部分によって構成されることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項2から請求項6のうちのいずれか1つに記載の液晶表示装置において、
    上記第2遮光部材は、遮光性を備えた平板状のシート部材を前記一方の基板の表面に接着することによって構成されることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 液晶を挟んで互いに対向する一対の基板と、少なくとも一方の基板上に直接に接合した半導体素子とを有する液晶表示装置と、外部入力信号を前記半導体素子に送出するための本体基板を有する本体とが接続回路基板により接続されている電子機器において、
    前記半導体素子の面のうち前記一方の基板と接合する面以外の部分を遮光部材で覆うことを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10記載の電子機器において、
    前記一方の基板の表面のうち半導体素子を接合した面と反対の面には、半導体素子へ向かう光を遮断する第2遮光部材が前記一方の基板の外側位置まで延長して形成されており、前記第2遮光部材の延長して形成された部分は、前記接続回路と重なり合うよう配置されていることを特徴とする電子機器。
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