JP2007298904A - 画像形成システム及び画像形成システムの補正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】純白部分のトナーの付き過ぎを防止する。
【解決手段】スクリーンガンマテーブルと、スクリーン処理部と、印刷エンジンと、センサと、補正部を有する画像形成システムにおいて、スクリーンガンマテーブルを補正後、n階調目のパルス幅がスクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく、n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなり、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0からn階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるオリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成部と、オリジナルガンマテーブルに基づき印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新部と、オリジナルガンマテーブルと補正ガンマテーブルに基づきスクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新部を有する。
【選択図】図5
【解決手段】スクリーンガンマテーブルと、スクリーン処理部と、印刷エンジンと、センサと、補正部を有する画像形成システムにおいて、スクリーンガンマテーブルを補正後、n階調目のパルス幅がスクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく、n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなり、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0からn階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるオリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成部と、オリジナルガンマテーブルに基づき印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新部と、オリジナルガンマテーブルと補正ガンマテーブルに基づきスクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新部を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、スクリーンガンマテーブルの補正機能を有する画像形成システム及び画像形成システムの補正プログラムに関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ受信装置などの画像形成システムは、入力された画像データに対して所定の画像処理を行なうプリンタコントローラと、プリンタコントローラが生成する画像データに従って印刷媒体に画像を形成する印刷エンジンとから構成される。このような画像形成システムでは、画像データの入力階調と印刷媒体における出力濃度とが本来理想的なリニアな関係(入力階調と出力濃度とが一致する関係)にあるべきである。
しかし、印刷エンジンの特性によりそのリニアな関係が崩れてしまう場合がある。同じ入力階調でも、印刷エンジンによっては、出力濃度が濃くなったり、薄くなったりする。そこで、従来から設計時または工場出荷時において入力階調に対する出力濃度の関係がリニアな関係になるように、印刷エンジンのエンジン特性に応じて、プリンタコントローラの入力階調に対する画像再生データの関係(ガンマ特性)を予め設定していた。
ところが、印刷エンジンは、湿度、温度などの経時変化や環境変化により、その特性が変化する。そのため、工場出荷時または設計時の理想的なリニアな関係に戻すため、ガンマ特性を補正する必要があった。
この問題を解決するために、例えば特許文献1には、印刷エンジン内部の感光体ドラムや中間転写媒体上に基準パッチ画像を形成し、その濃度をセンサにより読み取り、入力階調値とセンサで読み取られた濃度値との関係から、スクリーンガンマテーブルのガンマ特性を補正する方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1では、センサが搭載されていてガンマ特性を補正できたとしても、1階調目にトナーが付き過ぎる、または、トナーがまったく付かない場合があり、印刷結果の画像のハイライト部分の階調特性が滑らかにならない問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像の1階調目のトナーの付き過ぎ、またはトナーが付かないことを防ぎ、階調特性を滑らかにできる画像形成システム及び画像形成システムの補正プログラムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成システムでは、入力階調値の最小階調から最大階調までの出力濃度がリニアとなるように前記入力階調値に対するパルス幅を設定したスクリーンガンマテーブルと、画像データの各画素の前記入力階調値に対応するパルス幅を前記スクリーンガンマテーブルに基づき出力するスクリーン処理部と、前記スクリーン処理部から出力されたパルス幅に従って感光体ドラム上に画像を形成し前記感光体ドラム上の前記画像を印刷媒体に印刷する印刷エンジンと、前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成された画像の濃度を読み取るセンサと、前記スクリーンガンマテーブルを補正するための補正ガンマテーブルと、前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成した基準画像の濃度を前記センサで読み取ったセンサ値と前記基準画像を前記印刷媒体に印刷後、前記印刷媒体上の前記基準画像の濃度を測定した紙上濃度値との対応テーブルであるセンサ値−紙上濃度変換テーブルと、前記センサ値と前記センサ値−紙上濃度変換テーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正する補正部と、を有する画像形成システムにおいて、前記画像形成システムは、前記スクリーンガンマテーブルを補正する要求により、前記補正部により前記スクリーンガンマテーブルを補正後、n階調目(nは任意の自然数)のパルス幅が前記スクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく設定され、前記n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなるようにパルス幅が設定され、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0から前記n階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるように設定された、オリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成部と、前記オリジナルガンマテーブルに基づき前記印刷媒体に印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき、前記補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新部と、前記オリジナルガンマテーブルと前記補正ガンマテーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新部と、を有することを要旨とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の画像形成システムの補正プログラムでは、入力階調値の最小階調から最大階調までの出力濃度がリニアとなるように前記入力階調値に対するパルス幅を設定したスクリーンガンマテーブルと、画像データの各画素の前記入力階調値に対応するパルス幅を前記スクリーンガンマテーブルに基づき出力するスクリーン処理部と、前記スクリーン処理部から出力されたパルス幅に従って感光体ドラム上に画像を形成し前記感光体ドラム上の前記画像を印刷媒体に印刷する印刷エンジンと、前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成された画像の濃度を読み取るセンサと、前記スクリーンガンマテーブルを補正するための補正ガンマテーブルと、前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成した基準画像の濃度を前記センサで読み取ったセンサ値と前記基準画像を前記印刷媒体に印刷後、前記印刷媒体上の前記基準画像の濃度を測定した紙上濃度値との対応テーブルであるセンサ値−紙上濃度変換テーブルと、を有する画像形成システムの補正プログラムにおいて、前記センサ値と前記センサ値−紙上濃度変換テーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正する補正工程と、n階調目(nは任意の自然数)のパルス幅が前記スクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく設定され、前記n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなるようにパルス幅が設定され、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0から前記n階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるように設定された、オリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成工程と、前記オリジナルガンマテーブルに基づき前記印刷媒体に印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき、前記補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新工程と、前記オリジナルガンマテーブルと前記補正ガンマテーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新工程と、からなる。
この構成によれば、画像の1階調目へのトナーの付き過ぎ、またはトナーが付かないことを防ぎ、階調特性を滑らかにすることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(第1実施形態)
(第1実施形態)
<プリンタの構成>
まず、第1実施形態に係る画像形成システムの構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明が適用される画像形成システムの一例を示す図である。画像形成システムとしてプリンタ20を例にして以下説明する。
まず、第1実施形態に係る画像形成システムの構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明が適用される画像形成システムの一例を示す図である。画像形成システムとしてプリンタ20を例にして以下説明する。
図1に示すように、プリンタ20はプリンタコントローラ30と印刷エンジン50とから略構成され、ホストコンピュータ10と接続される。
プリンタコントローラ30は、プリンタコントローラ30内の各部を制御するためのCPU31と、ホストコンピュータ10にインストールされたプリンタドライバ12からの画像データを受信してプリンタ20のトナーの色空間に変換して各画素所定の階調値からなる画像データS32を出力する入力ユニット32と、その画像データS32が格納されるRAM33と、画像データS32をハーフトーン処理し画像再生データS34を生成するスクリーン処理部34と、スクリーン処理部34により生成された画像再生データS34を駆動パルスデータS35に変換するパルス幅変調部(PWM:Pulse Width Modulation )35と、を有する。
また、プリンタコントローラ30には、変換用のスクリーンガンマテーブル37と、補正ガンマテーブル38、及びセンサ値−紙上濃度変換テーブルである正規化センサ値−正規化紙上濃度変換テーブル39、オリジナルガンマテーブル390を保持するEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)36を有する。
さらに、プリンタコントローラ30には、補正プログラム40と、補正ガンマテーブル更新部41と、スクリーンガンマテーブル更新部42と、オリジナルガンマテーブル生成部43と、を保持するROM400を有する。
印刷エンジン50は、印刷エンジン50内の各部を制御するエンジンコントローラ51と、エンジンコントローラ51の制御によりレーザー光線を発光するレーザーダイオード(LD:Laser Diode)52と、レーザーダイオード52からのレーザー光線の照射により潜像が形成されてトナーの付着によりその潜像が現像される感光体ドラム53と、感光体ドラム53上に形成された基準画像である基準パッチ画像54の出力濃度をセンサ値56として検出するセンサ55と、を有する。なお、基準パッチ画像54は感光体ドラム53上に形成された画像が一旦転写される中間転写体に形成され、センサ55が中間転写体上の基準パッチ画像54の出力濃度を検出するようにしてもよい。
スクリーンガンマテーブル37は、印刷エンジン50の経時変化や環境変化に対応して補正される。スクリーンガンマテーブル37を補正する際、CPU31がROM400に格納された補正プログラム40を読み出して補正を行なう。
<補正プログラムの動作>
ここで、図2と図3を参照して補正プログラム40の動作を説明する。図2は、補正プログラム40の動作を説明するフローチャート図である。プリンタ20は、所定の枚数が印刷された時点やユーザーからの指示に応じて補正プログラム40をCPU31が読み出して実行する。また、基準パッチ画像54は、入力階調値として0〜255の256階調で構成されているものとする。
ここで、図2と図3を参照して補正プログラム40の動作を説明する。図2は、補正プログラム40の動作を説明するフローチャート図である。プリンタ20は、所定の枚数が印刷された時点やユーザーからの指示に応じて補正プログラム40をCPU31が読み出して実行する。また、基準パッチ画像54は、入力階調値として0〜255の256階調で構成されているものとする。
先ず、ステップS100では、CPU31は、感光体ドラム53上に基準パッチ画像54を形成させる。
次に、ステップS102では、CPU31は、感光体ドラム53上に形成した基準パッチ画像54の出力濃度をセンサ55に検出させ、入力階調値0〜255に対応するセンサ値56を取得する。
次に、ステップS104では、センサ値56を正規化し、正規化センサ値を求める。ここで、正規化センサ値とは、印刷エンジン50によってはセンサ値56が、純白=0、ベタ黒=255とならない場合があるので、基準パッチ画像54の純白部分のセンサ値を純白生値、ベタ黒部分のセンサ値をベタ黒生値、個々の注目するセンサ値を注目センサ生値、とした場合、次の式(1)によって求められる。
正規化センサ値=255×(注目センサ生値−純白生値)/(ベタ黒生値−純白生値) ・・・(1)
正規化センサ値=255×(注目センサ生値−純白生値)/(ベタ黒生値−純白生値) ・・・(1)
図3(A)は、入力階調値と正規化センサ値の対応を示すグラフ図である。図3(A)に示すように、入力階調値a1に対応する正規化センサ値はa2、入力階調値b1に対応する正規化センサ値はb2、入力階調値c1に対応する正規化センサ値はc2、などのようになる。
次に、ステップS106では、正規化センサ値−正規化紙上濃度変換テーブル39から入力階調値に対応する正規化紙上濃度値を求める。正規化センサ値−正規化紙上濃度変換テーブル39は、基準パッチ画像をセンサで読み取った濃度値を正規化した正規化センサ値と、基準パッチ画像を紙に印刷し測色計で濃度値を測定した紙上濃度値を正規化した正規化紙上濃度値の対応テーブルであり、印刷エンジン50の設計段階で最適化された値に基づき、製造時にプリンタ20のEEPROM36に書き込まれている。
図3(B)は、正規化センサ値と正規化紙上濃度値の対応を示すグラフ図である。図3(B)に示すように、正規化センサ値a2に対応する正規化紙上濃度値はa3、正規化センサ値b2に対応する正規化紙上濃度値はb3、正規化センサ値c2に対応する正規化紙上濃度値はc3、などのようになる。
図3(A)及び(B)に基づき、入力階調値に対応する正規化紙上濃度値を求めることができる。即ち、入力階調値a1に対応する正規化紙上濃度値はa3、入力階調値b1に対応する正規化紙上濃度値はb3、入力階調値c1に対応する正規化紙上濃度値はc3、などのようになる。
次に、ステップS108では、入力階調値に対応する補正ガンマテーブル入力階調値を求める。図3(C)は、補正後の理想濃度特性を表しており、補正ガンマテーブル入力階調値と正規化紙上濃度値の対応を示すグラフである。図3(C)に示すように、補正ガンマテーブル入力階調値a4に対応する正規化紙上濃度値はa3、補正ガンマテーブル入力階調値b4に対応する正規化紙上濃度値はb3、補正ガンマテーブル入力階調値c4に対応する正規化紙上濃度値はc3、などのようになる。
図3(A)、(B)及び(C)に基づき、入力階調値と補正ガンマテーブル入力階調値の関係は、図3(D)のように求めることができる。図3(D)は、補正ガンマテーブルを示すグラフ図である。図3(D)に示すように、補正ガンマテーブル入力階調値a4に対応する(補正前)入力階調値はa1、補正ガンマテーブル入力階調値b4に対応する(補正前)入力階調値はb1、補正ガンマテーブル入力階調値c4に対応する(補正前)入力階調値はc1、などのようになる。
次に、ステップS110では、図3(D)の補正ガンマテーブルに基づき、オリジナルガンマテーブル階調値からスクリーンガンマテーブルを再構成する。図4は、スクリーンガンマテーブルの再構成を説明するグラフ図である。
図4において、補正ガンマテーブル階調値をi、オリジナルガンマテーブルのパルス幅をP[i]、階調値iにおける補正ガンマテーブル階調値をA[i]とすると、階調値iにおける再構成後のスクリーンガンマテーブルのパルス幅PA[i]は、次の式(2)により求められる。
PA[i]=(P[C+1]−P[C])×(A[i]−C)+P[C] ・・・(2)
ただし、C=INT(A[i]) (0≦i≦255)
PA[i]=(P[C+1]−P[C])×(A[i]−C)+P[C] ・・・(2)
ただし、C=INT(A[i]) (0≦i≦255)
<スクリーンガンマテーブルの再構成>
次に、図5を参照してスクリーンガンマテーブルの再構成について説明する。図5は、スクリーンガンマテーブルの再構成を説明するプリンタの構成図である。図5において、プリンタ20は、操作パネル62を有し、プリンタ20からは印刷された紙60が出力される。
次に、図5を参照してスクリーンガンマテーブルの再構成について説明する。図5は、スクリーンガンマテーブルの再構成を説明するプリンタの構成図である。図5において、プリンタ20は、操作パネル62を有し、プリンタ20からは印刷された紙60が出力される。
補正プログラム40によって補正されたスクリーンガンマテーブル37に対し、さらにスクリーンガンマテーブル37を再構成するために、CPU31は、ROM400に格納されたオリジナルガンマテーブル生成部43と補正ガンマテーブル更新部41とスクリーンガンマテーブル更新部42を順番に読み出して実行する。
<オリジナルガンマテーブル>
次に、図6を参照してオリジナルガンマテーブル生成部43によるオリジナルガンマテーブルの作成方法を説明する。図6(A)は、オリジナルガンマテーブル生成部43によるオリジナルガンマテーブルの作成方法を説明するためのグラフ図である。図6(B)は、スクリーンガンマテーブル37の階調値に対するパルス幅の対応表、図6(C)は、オリジナルガンマテーブル390の階調値に対するパルス幅の対応表、である。
次に、図6を参照してオリジナルガンマテーブル生成部43によるオリジナルガンマテーブルの作成方法を説明する。図6(A)は、オリジナルガンマテーブル生成部43によるオリジナルガンマテーブルの作成方法を説明するためのグラフ図である。図6(B)は、スクリーンガンマテーブル37の階調値に対するパルス幅の対応表、図6(C)は、オリジナルガンマテーブル390の階調値に対するパルス幅の対応表、である。
スクリーンガンマテーブル37の0階調目のパルス幅0では感光体ドラム53にトナーが全く付着しない純白となるように設計時に設定されているが、1階調目は経時変化に伴いトナーが付着し過ぎてしまう、またはまったくトナーが付かない現象がある。そこで、1階調目のパルス幅より短いどのパルス幅からトナーが付着し始めるかを見るために、以下のようにオリジナルガンマテーブル390を設定している。
オリジナルガンマテーブル390は、図6(A)のグラフに示すように、0(最小階調)から255階調目(最大階調)までを濃度リニアにしたときのスクリーンガンマテーブル37に基づき作成される。本実施形態では、n=4の場合について説明する。オリジナルガンマテーブル390の4階調目のパルス幅は、スクリーンガンマテーブル37の1階調目のパルス幅と等しく設定され、4階調目から255階調目のパルス幅が濃度リニアになるように設定する。本実施形態では、説明の簡略化のために、スクリーンガンマテーブル37の1〜252階調の各々のパルス幅をオリジナルガンマテーブル390の4〜255階調の各々のパルス幅に設定している。
オリジナルガンマテーブル390の1階調目から3階調目の各々のパルス幅は、0階調目のパルス幅と4階調目のパルス幅を線形補間したパルス幅に設定される。図6(A)の場合は、オリジナルガンマテーブル390の0階調目のパルス幅が0、4階調目のパルス幅が80なので、1階調目のパルス幅が20、2階調目のパルス幅が40、3階調目のパルス幅が60、に各々設定している。
次に、図7を参照してチェック用の基準パッチ画像について説明する。図7は、チェック用の基準パッチ画像を説明するための図である。
図6で説明したオリジナルガンマテーブル390に基づき1階調目から7階調目までの各パルス幅で生成した基準パッチ画像54をCMYKの色毎に感光体ドラム53に生成し、印刷媒体である紙60(図5参照)に印刷する。図7(A)は、設計時の理想的なチェック用の基準パッチ画像54を示す。図7(A)の1階調目から3階調目の各色のパッチ画像は、トナーが付着せず純白である。4階調目から7階調目のパッチ画像は、トナーが徐々に付着している。
一方、図7(B)は、経時変化によりトナーの付着が変化したチェック用の基準パッチ画像54を示す。図7(B)のシアンCは、1〜4階調目が純白、マゼンタMは、1階調目のみ純白、イエローYは、1〜3階調目が純白、黒Kは、1〜5階調目が純白である。このように、シアンCは、1階調トナーの付着が遅く、マゼンタMは、2階調トナーの付着が早く、イエローYは、経時変化なし、黒Kは、2階調トナーの付着が遅くなっている。
<補正ガンマテーブル更新部とスクリーンガンマテーブル更新部>
次に、図8を参照して補正ガンマテーブル更新部とスクリーンガンマテーブル更新部の動作について説明する。図8は、補正ガンマテーブル更新部とスクリーンガンマテーブル更新部の動作を説明するためのフローチャート図である。
次に、図8を参照して補正ガンマテーブル更新部とスクリーンガンマテーブル更新部の動作について説明する。図8は、補正ガンマテーブル更新部とスクリーンガンマテーブル更新部の動作を説明するためのフローチャート図である。
先ず、ステップS200では、オリジナルガンマテーブル390に基づき図7に示すような基準パッチ画像54を感光体ドラム53に形成する。
次に、ステップS202では、感光体ドラム53に形成した基準パッチ画像54を紙60に印刷し出力する。
次に、ステップS204では、紙60に印刷した基準パッチ画像54から、CMYK各色の純白であるパッチ画像の最大の階調値を確認する。
次に、ステップS206では、プリンタ20の操作パネル62からCMYK各色の純白であるパッチ画像の最大の階調値を入力する。
次に、ステップS208では、補正ガンマテーブル更新部41は、操作パネル62から入力されたCMYK各色の純白であるパッチ画像の最大の階調値を基に補正ガンマテーブル38を更新する。
図9は、補正ガンマテーブル38の更新方法を説明する図である。補正ガンマテーブル38の各階調値に対応するオリジナルガンマテーブル390の階調値は、操作パネル62から入力されたCMYK各色の純白であるパッチ画像の最大の階調値を純白階調値とすると、次の式(3)により算出される。
オリジナルガンマテーブル階調値=純白階調値+補正ガンマテーブル階調値×(255−純白階調値)/255 ・・・(3)
オリジナルガンマテーブル階調値=純白階調値+補正ガンマテーブル階調値×(255−純白階調値)/255 ・・・(3)
各純白階調値におけるオリジナルガンマテーブル階調値は、図9の表のようになる。なお、補正ガンマテーブルの0階調目は、0に置き換える。
次に、ステップS210では、スクリーンガンマテーブル更新部42は、補正ガンマテーブル38とオリジナルガンマテーブル390のデータに基づきスクリーンガンマテーブル37を更新する。
図10は、スクリーンガンマテーブルの更新方法を説明する図である。図10の補正ガンマテーブル38は、4階調目まで純白である場合である。
スクリーンガンマテーブル37のi階調目(iは0から255の間の整数)のパルス幅をP[i]、補正ガンマテーブル38のi階調目のオリジナルガンマテーブル階調値をH[i]、オリジナルガンマテーブル390のi階調目のパルス幅をO[i]、実数jを超えない最大の整数を返す関数をINT(j)、とすると、P[i]は、次の式(4)により算出される。
P[i]=O[INT(H[i])]+(O[INT(H[i])+1]−O[INT(H[i])])×(H[i]−INT(H[i])) ・・・(4)
P[i]=O[INT(H[i])]+(O[INT(H[i])+1]−O[INT(H[i])])×(H[i]−INT(H[i])) ・・・(4)
例えば、図10において、スクリーンガンマテーブル37の1階調目のパルス幅P[1]は、P[1]=O[INT(H[1])]+(O[INT(H[1])+1]−O[INT(H[1])])×(H[1]−INT(H[1]))=O[4]+(O[4+1]−O[INT(4)])×(H[1]−4)=80+(110−80)×0.984=109.520のように算出され、更新される。
以上に述べた前記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態では、オリジナルガンマテーブル390に基づいて印刷した基準パッチ画像54の純白であるパッチ画像の最大階調位置を確認することにより、本来の1階調目のパルス幅より短いパルス幅でトナーが付着してしまう現象を改善することができるので、画像の1階調目のトナーの付き過ぎ、またはトナーがまったく付かないことを防ぎ、階調特性を滑らかにすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることができる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)本発明に係る画像形成システムの変形例について説明する。前記第1実施形態では、基準パッチ画像54を目視で確認し、操作パネルでCMYK各色の純白階調値を入力するように説明したが、スキャナがプリンタ20と一体化された複合機であれば、基準パッチ画像54をスキャナで読み取り、CMYK各色の純白階調値を直接プリンタ20の補正ガンマテーブル更新部41に渡すことができるので、作業が容易になる。また、基準パッチ画像54として図7のように7点に限定しなくても256点すべてのパッチで構成しても、本変形例1の構成によれば容易にCMYK各色の純白階調値を測定でき、より正確な補正ガンマテーブル38を生成することができる。
10…ホストコンピュータ、12…プリンタドライバ、20…プリンタ、30…プリンタコントローラ、31…CPU、32…入力ユニット、33…RAM、34…スクリーン処理部、35…PWM、36…EEPROM、37…スクリーンガンマテーブル、38…補正ガンマテーブル、39…正規化センサ値−正規化紙上濃度変換テーブル、390…オリジナルガンマテーブル、40…補正プログラム、41…補正ガンマテーブル更新部、42…スクリーンガンマテーブル更新部、43…オリジナルガンマテーブル生成部、50…印刷エンジン、51…エンジンコントローラ、52…LD、53…感光体ドラム、54…基準パッチ画像、55…センサ、56…センサ値、60…紙、62…操作パネル、400…ROM。
Claims (2)
- 入力階調値の最小階調から最大階調までの出力濃度がリニアとなるように前記入力階調値に対するパルス幅を設定したスクリーンガンマテーブルと、
画像データの各画素の前記入力階調値に対応するパルス幅を前記スクリーンガンマテーブルに基づき出力するスクリーン処理部と、
前記スクリーン処理部から出力されたパルス幅に従って感光体ドラム上に画像を形成し前記感光体ドラム上の前記画像を印刷媒体に印刷する印刷エンジンと、
前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成された画像の濃度を読み取るセンサと、
前記スクリーンガンマテーブルを補正するための補正ガンマテーブルと、
前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成した基準画像の濃度を前記センサで読み取ったセンサ値と前記基準画像を前記印刷媒体に印刷後、前記印刷媒体上の前記基準画像の濃度を測定した紙上濃度値との対応テーブルであるセンサ値−紙上濃度変換テーブルと、
前記センサ値と前記センサ値−紙上濃度変換テーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正する補正部と、
を有する画像形成システムにおいて、
前記画像形成システムは、
前記スクリーンガンマテーブルを補正する要求により、
前記補正部により前記スクリーンガンマテーブルを補正後、
n階調目(nは任意の自然数)のパルス幅が前記スクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく設定され、前記n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなるようにパルス幅が設定され、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0から前記n階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるように設定された、オリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成部と、
前記オリジナルガンマテーブルに基づき前記印刷媒体に印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき、前記補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新部と、
前記オリジナルガンマテーブルと前記補正ガンマテーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新部と、を有する、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 入力階調値の最小階調から最大階調までの出力濃度がリニアとなるように前記入力階調値に対するパルス幅を設定したスクリーンガンマテーブルと、
画像データの各画素の前記入力階調値に対応するパルス幅を前記スクリーンガンマテーブルに基づき出力するスクリーン処理部と、
前記スクリーン処理部から出力されたパルス幅に従って感光体ドラム上に画像を形成し前記感光体ドラム上の前記画像を印刷媒体に印刷する印刷エンジンと、
前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成された画像の濃度を読み取るセンサと、
前記スクリーンガンマテーブルを補正するための補正ガンマテーブルと、
前記感光体ドラム上もしくは前記中間転写媒体上に形成した基準画像の濃度を前記センサで読み取ったセンサ値と前記基準画像を前記印刷媒体に印刷後、前記印刷媒体上の前記基準画像の濃度を測定した紙上濃度値との対応テーブルであるセンサ値−紙上濃度変換テーブルと、
を有する画像形成システムの補正プログラムにおいて、
前記センサ値と前記センサ値−紙上濃度変換テーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正する補正工程と、
n階調目(nは任意の自然数)のパルス幅が前記スクリーンガンマテーブルの1階調目のパルス幅と等しく設定され、前記n階調目のパルス幅から最大階調までの出力濃度がリニアとなるようにパルス幅が設定され、0階調目のパルス幅からn−1階調目のパルス幅が0から前記n階調目のパルス幅の間を線形補間したパルス幅となるように設定された、オリジナルガンマテーブルを生成するオリジナルガンマテーブル生成工程と、
前記オリジナルガンマテーブルに基づき前記印刷媒体に印刷された階調毎の基準画像のうち純白である階調の位置に基づき、前記補正ガンマテーブルを更新する補正ガンマテーブル更新工程と、
前記オリジナルガンマテーブルと前記補正ガンマテーブルに基づき前記スクリーンガンマテーブルを補正するスクリーンガンマテーブル更新工程と、からなる、
ことを特徴とする画像形成システムの補正プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006128888A JP2007298904A (ja) | 2006-05-08 | 2006-05-08 | 画像形成システム及び画像形成システムの補正プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006128888A JP2007298904A (ja) | 2006-05-08 | 2006-05-08 | 画像形成システム及び画像形成システムの補正プログラム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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