JP2007298051A - 高圧ガス貯蔵システム - Google Patents
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Abstract
【課題】充填時の高圧ガス容器内の温度上昇を抑制し、充填できる燃料ガスの量を増大させることのできる高圧ガス貯蔵システムを提供する。
【解決手段】圧縮状態の燃料ガスを収容する高圧ガス容器1と、燃料ガスを高圧ガス容器1に充填するための燃料ガス入口5に設けられたバルブ6と、このバルブ6に設けられ、高圧ガス容器1内に燃料ガスを充填するときに、高圧ガス容器1内における燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材22と、このガスガイド部材22を駆動することにより、高圧ガス容器1内における燃料ガスの噴出方向を変化させるコントローラ(噴出方向変更手段)10と、を備えたことを特徴とするものである。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮状態の燃料ガスを収容する高圧ガス容器1と、燃料ガスを高圧ガス容器1に充填するための燃料ガス入口5に設けられたバルブ6と、このバルブ6に設けられ、高圧ガス容器1内に燃料ガスを充填するときに、高圧ガス容器1内における燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材22と、このガスガイド部材22を駆動することにより、高圧ガス容器1内における燃料ガスの噴出方向を変化させるコントローラ(噴出方向変更手段)10と、を備えたことを特徴とするものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧ガス貯蔵システムに関し、特に高圧ガス容器の温度上昇を抑制し、多くの燃料ガスを充填することのできる高圧ガス貯蔵システムに関する。
燃料電池自動車や天然ガス自動車等に搭載され、燃料ガスを収容する高圧ガス容器には、大きく分けて4つの種類のものがあり、そのうち、タイプ3と呼ばれるものとタイプ4と呼ばれるものが多く使用されている。
タイプ4と呼ばれる高圧ガス容器は、プラスチック製ライナーに炭素繊維強化プラスチック等を巻きつけて強化したものであるが、局所的に温度が高い部分があるとプラスチック製ライナーが劣化するという問題点がある(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池自動車で多く使用されるタイプ3と呼ばれる高圧ガス容器は、アルミ合金製ライナーに炭素繊維強化プラスチック等を巻きつけて強化したものである。アルミ合金製ライナーはプラスチック製ライナーに比べて耐熱性能が非常に高いため、高温によりライナーが劣化するという問題はほとんどない。
特開2005−180496号公報(第3頁、図3)
しかし、タイプ4の高圧ガス容器を使用した場合であっても、充填時に発生するジュール・トムソン効果や熱容量の大きい部位に熱が蓄積されることによって高圧ガス容器内が高温となり、結果的に充填できる燃料ガスの量が少なくなるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、充填時の高圧ガス容器内の温度上昇を抑制し、充填できる燃料ガスの量を増大させることのできる高圧ガス貯蔵システムを提供することを目的とする。
本発明に係る高圧ガス貯蔵システムは、圧縮状態の燃料ガスを収容する高圧ガス容器と、前記燃料ガスを前記高圧ガス容器に充填するための燃料ガス入口に設けられたバルブと、このバルブに設けられ、前記高圧ガス容器内に前記燃料ガスを充填するときに、前記高圧ガス容器内における前記燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材と、このガスガイド部材を駆動することにより、前記高圧ガス容器内における前記燃料ガスの噴出方向を変化させる噴出方向変更手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る高圧ガス貯蔵システムは、高圧ガス容器の燃料ガス入口に設けられたバルブに、燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材が設けられ、このガスガイド部材が噴出方向変更手段により駆動される。このため、例えば高圧ガス容器の温度状態や圧力状態に応じて放熱しやすい部位の方に燃料ガスの噴出方向を向けて高圧ガス容器内の温度上昇を抑制し、充填できる燃料ガスの量を増大させることが可能となる。
(実施形態1.)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムについて説明する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムを示す概略図である。本発明の実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムは、水素ガス等の圧縮状態の燃料ガスを収容する高圧ガス容器1を備えている。高圧ガス容器1は、例えばアルミ合金製のライナー2の外周に炭素繊維強化プラスチック(FRP)等を巻きつけて構成されており、ライナー2の外周に巻きつけられた炭素繊維強化プラスチックは、ライナー2の外周において繊維層3を形成している。繊維層3は、例えば炭素繊維強化プラスチックをライナー2の胴部2a(後述)の円周に沿って巻くフープ巻きや、炭素繊維強化プラスチックをライナー2の2つの鏡部2b(後述)に亘って襷がけするように巻くヘリカル巻きを行うことにより形成されている。
高圧ガス容器1のライナー2は筒状の胴部2aと、この胴部2aに繋がり胴部2aの端部を閉塞するような形状の鏡部2bとを備えている。本実施形態では、ライナー2の胴部2aが円筒状であり、ライナー2の鏡部2bが放物面に近い形状を有しており、高圧ガス容器1が全体として俵のような形状を有しているものとする。なお、ライナー2の胴部2aと鏡部2bは、溶接等により接合することができる。
ライナー2の胴部2aは鏡部2bに比べて肉厚が薄くなっており、ライナー2の鏡部2bの肉厚は燃料ガス入口5(後述)および鏡部2bの中央部に近づくに従って厚くなるようになっている。また繊維層3の肉厚は、上記のようにフープ巻きやヘリカル巻きを用いて炭素繊維強化プラスチックを巻きつけた場合には、一般的に胴部2aの部分、鏡部2bの中央部、燃料ガス入口5付近において厚くなり、胴部2aと鏡部2bが繋がる部分において薄くなる(図1参照)。
ライナー2の2つの鏡部2bのうち一方の鏡部2bには、水素ガス等の燃料ガスを高圧容器1に充填するための燃料ガス入口5が形成されており、この燃料ガス入口5には燃料ガスを高圧ガス容器1の内部に導くバルブ6が設けられている。なお図1ではバルブ6を模式的に示しており、バルブ6の詳細な構造は図2および図3において説明する。バルブ6には、高圧ガス容器1に燃料ガスを供給する充填ライン8が接続されており、充填ライン8の他端には、例えば水素ガスと空気中の酸素を反応させて発電を行う燃料電池(図示せず)が接続されている。またバルブ6は、高圧ガス容器1から燃料電池等へ燃料ガスを供給するのにも用いられる。
またバルブ6には、このバルブ6に設けられたガスガイド部材22(後述、図2参照)を駆動することにより、高圧ガス容器1内における燃料ガスの噴出方向を変化させるコントローラ10(噴出方向変更手段)が電気的に接続されている。このコントローラ10は、高圧ガス容器1内に燃料ガスを充填するときに、バルブ6から噴出される燃料ガスの噴出方向を変化させるものである。さらにコントローラ10には高圧ガス容器1に充填された燃料ガスの温度を検出する温度センサ(燃料ガス温度検出手段)12a、温度センサ12bが電気的に接続されている。なお図1では、温度センサ12aが高圧ガス容器1の胴部2aの内壁に設けられ、温度センサ12bが高圧ガス容器1の胴部2aと鏡部2bが繋がる部分の内壁に設けられているが、温度センサは例えば高圧ガス容器1の外壁に設けるようにしてもよく、また温度センサを1つまたは3つ以上設けるようにしてもよい。
本実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムでは、例えばコントローラ10が燃料ガスの充填開始から所定時間が経過するまで燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の胴部2aに向けるようにし(図1の実線の矢印)、充填開始から所定時間が経過した後は燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の鏡部2bに向けるように(図1の点線の矢印)制御を行う。
このように、充填開始から所定時間が経過するまで燃料ガスの噴出方向を胴部2aに向けるのは、充填開始直後は高圧ガス容器1内の圧力が低いため燃料ガスが断熱膨張し温度が下がるためである。この充填開始直後の低温の燃料ガスを、熱容量の大きい高圧ガス容器1の胴部2aに当てることにより胴部2aの温度が下がり、結果的に充填完了時の燃料ガスの温度を下げることができる。また充填開始から所定時間が経過した後に燃料ガスの噴出方向を鏡部2bに向けるのは、高圧ガス容器1内の圧力が上昇して燃料ガスの断熱膨張が少なくなり、逆にジュール・トムソン効果によって充填される燃料ガスの温度が上がるためである。この充填開始から所定時間経過後の比較的高温の燃料ガスを、放熱しやすい高圧ガス容器1の鏡部2bに当てることにより、充填された燃料ガスの放熱効果を高め、結果的に充填完了時の燃料ガスの温度を下げることができる。
燃料ガスの噴出方向の別の制御方法としては、温度センサ12a若しくは温度センサ12bの検出する高圧ガス容器1に充填された燃料ガスの温度に応じて燃料ガスの噴出方向を変化させる方法がある。例えば、高圧ガス容器1に充填された燃料ガスの温度が所定温度以下である場合には、燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の胴部2aへ向け、高圧ガス容器1に充填された燃料ガスの温度が所定温度より高い場合には、燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の鏡部2bへ向けることができる。これは上記の制御方法と同様に、充填される燃料ガスの温度が低い場合には熱容量の大きい胴部2aの温度を下げ、燃料ガスの温度が高い場合には放熱しやすい鏡部2bに燃料ガスを当てて放熱効果を高めるためである。
燃料ガスの噴出方向のさらに別の制御方法としては、高圧ガス容器1の異なる部位の温度を検出する複数の温度センサ12aおよび温度センサ12bが検出する高圧ガス容器1の部位ごとの温度に応じて燃料ガスの噴出方向を変化させる方法がある。例えば、燃料ガスを充填中に、温度センサ12aまたは温度センサ12bによって高圧ガス容器1の部位のうち燃料ガスの温度よりも低い温度の部位があると検出された場合には、その部位の方向へ燃料ガスの噴出方向を変化させることができる。これにより、高圧ガス容器1の部位ごとの温度が不均一な場合でも、温度の低い部位に温度の高い燃料ガスを当てることで高圧ガス容器1の温度分布を均一にし、燃料ガスの放熱効果を高めることができる。
図2および図3は、図1に示すバルブ6の具体的な構成を示す縦断面図である。なお図2および図3では、バルブ6の縦方向の長さを短くして示しているが、例えばバルブ6の縦方向の長さを長くして噴出口25(後述)が、高圧ガス容器1の胴部2aのほぼ中央に来るようにしてもよい。また図2は、燃料ガスがバルブ6から高圧ガス容器1の胴部2aへ向けて噴出されている状態を示し、図3は燃料ガスがバルブ6から高圧ガス容器1の鏡部2bへ向けて噴出されている状態を示しめしているものとする。
図2(a)および図3(a)に示すバルブ6は、本体部(外筒)20と、本体部20の中央に設けられた円筒状の空洞部に挿入された回転部21と、回転部21と係合するガスガイド部材22とを備える。なお図2(b)は、図2(a)を紙面左右方向から見た場合の回転部21とガスガイド部材22の一部を示している。回転部21とガスガイド部材22は、回転部21に設けられた凸部21aとガスガイド部材22に設けられた凹部22aか嵌め合わされることにより係合しており、図2の状態では凸部21aが凹部22aの奥まで挿入されていない状態となっている。
燃料ガスは、本体部20に設けられた入口部24からバルブ6に入り、回転部21およびガスガイド部材22に設けられた燃料ガス通路を通って噴出口25から噴出される。噴出口25は、ガスガイド部材22に設けられた板部22bと本体部20との間の隙間として形成されている。
回転部21はモータ26によって中心軸Aを中心に回転させられ、回転部21が回転するのに伴ってガスガイド部材22が回転する。ガスガイド部材22は本体部20とネジ部22cにおいて螺合しており、回転することにより本体部20と中心軸Aに沿って相対的に移動可能となっている。
また本体部20の板部22bに面する位置には、高圧ガス容器1の鏡部2bに向かう傾斜面を有する突起部20aが形成されている。さらに板部22bの突起部20aに面する位置には突起部20aの傾斜面とほぼ平行の傾斜部22dが設けられている。
図2に示す状態では、噴出口25の開度が大きくなっており、燃料ガスが噴出口25から中心軸Aに対してほぼ垂直方向、すなわち高圧ガス容器1の胴部2aの方向に噴出されるようになっている(図2の矢印参照)。また、燃料ガスが噴出されるときの燃料ガスの流速は、比較的遅くなる。
図3に示す状態では、図2の状態から回転部21およびガスガイド部材22が回転することによりガスガイド部材22が紙面上方向に移動し、噴出口25の開度が狭くなっている。このとき、噴出口25から燃料ガスが噴出される向きは、突起部20aの傾斜面と傾斜部22dの方向、すなわち高圧ガス容器1の鏡部2bの方向となる(図3の矢印参照)。また、燃料ガスが噴出されるときの燃料ガスの流速は、図2の場合と比べて速くなる。なお図3の状態では、図3(b)に示すように回転部21に設けられた凸部21aが、ガスガイド部材22に設けられた凹部22aの奥まで挿入された状態となる。
このように、図2および図3に示すようなガスガイド部材22を有するバルブ6を用いることにより、容易に燃料ガスの噴出方向を変化させることができる。
本実施形態1では、高圧ガス容器1の燃料ガス入口5に設けられたバルブ6に、燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材22が設けられ、このガスガイド部材22がコントローラ10により駆動される。このため、例えば充填開始直後は燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の胴部2aに向け、充填開始から所定時間経過後は燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の鏡部2aに向けることにより、高圧ガス容器内の温度上昇を抑制することができ、充填できる燃料ガスの量を増大させることが可能となる。
(実施形態2.)
図4は、本発明の実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムを示す概略図である。なお本実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムは、以下に述べる点を除いて実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムと同様であり、同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。またバルブ6も、図2および図3に示したバルブ6とほぼ同様のものであるとする。さらに図4では、温度センサ12aや温度センサ12b等を省略して示している。
図4は、本発明の実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムを示す概略図である。なお本実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムは、以下に述べる点を除いて実施形態1に係る高圧ガス貯蔵システムと同様であり、同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。またバルブ6も、図2および図3に示したバルブ6とほぼ同様のものであるとする。さらに図4では、温度センサ12aや温度センサ12b等を省略して示している。
図4に示す高圧ガス貯蔵システムは、高圧ガス容器1の内壁に複数の突起状の堰30が設けられている。この堰30は、上記の繊維層3の厚さが最も薄い部位、すなわちライナー2の厚さが最も薄い高圧ガス容器1の胴部2aと鏡部2bが繋がる部分に設けられている。なお、繊維層3の厚さが最も薄い部位とライナー2の厚さが最も薄い部位が異なる場合には、これらのうちのどちらか一方の部位に設けるようにしてもよい。この堰30は、図4の矢印に示すように熱容量の大きい高圧ガス容器1の胴部2aの付近を周回する燃料ガスの流れを作り、胴部2aの温度を下げて、結果的に充填完了時の燃料ガスの温度を低下させる機能を持っている。
また図4に示す高圧ガス貯蔵システムは、高圧ガス容器1の外壁に空気を供給するための空気流路(ガス容器冷却手段)32が設けられている。この空気流路32は、例えば本実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムが燃料電池自動車に搭載されている場合には、車両外部の風を高圧ガス容器1に送る風路として形成することができる。なおガス容器冷却手段として、高圧容器1の周囲に水を流す冷却水流路等を用いることも可能である。
さらに本実施形態2に係る高圧ガス貯蔵システムは、充填ライン8にこの充填ライン8の温度を検出する充填ライン温度センサ(充填ライン温度検出手段)34が設けられており、コントローラ10は、例えばこの充填ライン温度センサ34の検出値に基づいて燃料ガスの噴出方向を変化させる。例えば充填ライン8の温度が高い場合には、燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の鏡部2bへ向けるようにする。
また図4に示す高圧ガス貯蔵システムは、バルブ6の噴出口25の付近に燃料ガスが噴出される際の燃料ガスの流速を検出する流速検出センサ(流速検出手段)36が備えられている。この流速検出センサを用いた燃料ガスの制御方法としては、例えば燃料ガスの流速が所定速度よりも速い場合には、ガスガイド部材22を図2に示すような状態にして燃料ガスの流速を遅くし、燃料ガスの流速が所定速度よりも遅い場合には、ガスガイド部材22を図3に示すような状態にして燃料ガスの流速を速くする方法がある。これにより、燃料ガスの流速が速すぎて高圧ガス容器1内の燃料ガスがかき混ぜられ過ぎるのを防止することができる。また、燃料ガスの流速が遅すぎる場合にはペネトレーション効果によって流速を上げて、燃料ガスが高圧ガス容器1の鏡部2bに到達するのを可能にする。
さらに本実施形態2では、例えば燃料電池自動車等に搭載された高圧ガス容器1に燃料ガスを供給するガスステーションがある場合に、このガスステーションに貯蔵された燃料ガスの温度をガスステーションに設置されたステーションガス温度センサ(ステーションガス温度検出手段)からコントローラ10が読み取るようになっている。このガスステーションにおける燃料ガスの温度を用いた燃料ガスの噴出方向の制御方法としては、例えばこの温度が所定温度以上である場合に、燃料ガスの噴出方向を高圧ガス容器1の鏡部2bへ向ける制御が考えられる。
なお本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。例えば、本発明の実施形態1および実施形態2では、図2および図3に示すようなバルブ6およびガスガイド部材22を用いているが、例えばガスガイド部材として方向を変えることのできる筒を用いることにより燃料ガスの噴出方向を変化させるようにしてもよい。また、本発明の実施形態1および実施形態2では、高圧ガス貯蔵システムが燃料電池自動車に搭載されている場合を示しているが、本発明に係る高圧ガス貯蔵システムを天然ガス自動車等に応用することもできる。
1 高圧ガス容器
2 ライナー
2a 胴部
2b 鏡部
3 繊維層
5 燃料ガス入口
6 バルブ
8 充填ライン
10 コントローラ
12a 温度センサ
12b 温度センサ
20 本体部
20a 突起部
21 回転部
21a 凸部
22 ガスガイド部材
22a 凹部
22b 板部
22c ネジ部
22d 傾斜部
24 入口部
25 噴出口
26 モータ
30 堰
32 空気流路
34 充填ライン温度センサ
36 流速検出センサ
2 ライナー
2a 胴部
2b 鏡部
3 繊維層
5 燃料ガス入口
6 バルブ
8 充填ライン
10 コントローラ
12a 温度センサ
12b 温度センサ
20 本体部
20a 突起部
21 回転部
21a 凸部
22 ガスガイド部材
22a 凹部
22b 板部
22c ネジ部
22d 傾斜部
24 入口部
25 噴出口
26 モータ
30 堰
32 空気流路
34 充填ライン温度センサ
36 流速検出センサ
Claims (21)
- 圧縮状態の燃料ガスを収容する高圧ガス容器と、
前記燃料ガスを前記高圧ガス容器に充填するための燃料ガス入口に設けられたバルブと、
このバルブに設けられ、前記高圧ガス容器内に前記燃料ガスを充填するときに、前記高圧ガス容器内における前記燃料ガスの噴出方向を変化させることのできるガスガイド部材と、
このガスガイド部材を駆動することにより、前記高圧ガス容器内における前記燃料ガスの噴出方向を変化させる噴出方向変更手段と、
を備えたことを特徴とする高圧ガス貯蔵システム。 - 前記高圧ガス容器は、筒状の胴部を備えることを特徴とする請求項1に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器は、前記胴部に繋がる鏡部を備えることを特徴とする請求項2に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記噴出方向変更手段は、前記燃料ガスの充填開始から所定時間が経過するまで、前記燃料ガスの噴出方向を前記高圧ガス容器の胴部へ向けることを特徴とする請求項3に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記噴出方向変更手段は、前記燃料ガスの充填開始から所定時間が経過した後に、前記燃料ガスの噴出方向を前記高圧ガス容器の鏡部へ向けることを特徴とする請求項3または4に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器に充填された前記燃料ガスの温度を検出する燃料ガス温度検出手段を備え、前記噴出方向変更手段は、前記高圧ガス容器に充填された前記燃料ガスの温度に応じて前記燃料ガスの噴出方向を変化させることを特徴とする請求項3に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記噴出方向変更手段は、前記高圧ガス容器に充填された前記燃料ガスの温度が所定温度以下である場合には、前記燃料ガスの噴出方向を前記高圧ガス容器の胴部へ向けることを特徴とする請求項6に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記噴出方向変更手段は、前記高圧ガス容器に充填された前記燃料ガスの温度が所定温度より高い場合には、前記燃料ガスの噴出方向を前記高圧ガス容器の鏡部へ向けることを特徴とする請求項6または7に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器の異なる部位の温度を検出する複数のガス容器温度検出手段を備え、前記噴出方向変更手段は、前記高圧ガス容器の部位ごとの温度に応じて前記燃料ガスの噴出方向を変化させることを特徴とする請求項3に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記噴出方向変更手段は、前記燃料ガスを充填中に、前記高圧ガス容器の部位のうち前記充填中の燃料ガスの温度よりも低い温度の部位がある場合には、その部位の方向へ前記燃料ガスの噴出方向を向けることを特徴とする請求項9に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記バルブに接続され、前記高圧ガス容器に前記燃料ガスを供給する燃料ガス充填ラインと、この燃料ガス充填ラインに設けられ、この燃料ガス充填ラインの温度を検出する充填ライン温度検出手段と、を備え、
前記噴出方向変更手段は、前記燃料ガス充填ラインの温度に応じて前記燃料ガスの噴出方向を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。 - 前記燃料ガスを貯蔵し、前記燃料ガスを前記高圧ガス容器に供給するガスステーションにおいて、このガスステーションに貯蔵された燃料ガスの温度を検出するステーションガス温度検出手段がある場合に、前記噴出方向変更手段は、ステーションガス温度検出手段が検出した前記燃料ガスの温度を読み取り、この温度に応じて前記燃料ガスの噴出方向を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記燃料ガスの流速を検出する流速検出手段を備えた高圧ガス貯蔵システムにおいて、前記噴出方向変更手段は、前記ガスガイド部材を駆動することにより前記燃料ガスの流速を変化させることができ、前記燃料ガスの流速が所定速度よりも速い場合には、前記燃料ガスの流速を遅くすることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記燃料ガスの流速を検出する流速検出手段を備えた高圧ガス貯蔵システムにおいて、前記噴出方向変更手段は、前記ガスガイド部材を駆動することにより前記燃料ガスの流速を変化させることができ、前記燃料ガスの流速が所定速度よりも遅い場合には、前記燃料ガスの流速を速くすることを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器の内壁に突起状の堰が形成されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器に繊維が巻きつけられ、前記高圧ガス容器の外周に、部位ごとに厚さの異なる繊維層が形成されており、前記堰が前記繊維層の厚さが最も薄い部位に形成されていることを特徴とする請求項15に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器は、部位ごとに厚さの異なる金属製ライナーから形成され、前記堰が前記金属製ライナーの厚さが最も薄い部位に形成されていることを特徴とする請求項15に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器を冷却するガス容器冷却手段を備えたことを特徴とする請求項1から17のいずれか一つに記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記高圧ガス容器の外壁に空気を供給するための空気流路を備えたことを特徴とする請求項18に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記バルブは、前記ガスガイド部材の外周においてこのガスガイド部材と相対的に移動可能に螺合する外筒を備え、この外筒と前記ガスガイド部材の間の隙間に前記燃料ガスの噴出口が形成され、前記ガスガイド部材が前記外筒に対して相対的に移動することにより前記燃料ガスの噴出方向が変化することを特徴とする請求項3に記載の高圧ガス貯蔵システム。
- 前記外筒は、前記鏡部に向かう傾斜面を有する突起部を備えたことを特徴とする請求項20に記載の高圧ガス貯蔵システム。
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Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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