JP2008095873A - 液化ガス供給システム及び液化ガス供給方法。 - Google Patents

液化ガス供給システム及び液化ガス供給方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】貯蔵タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら、液化ガスを供給できるようにする。
【解決手段】貯蔵タンク10と、貯蔵タンク10の上部からLNGを供給する上部配管1と、貯蔵タンク10の下部からLNGを供給する下部配管2とを備えたLNG供給システムにおいて、上部配管1からのLNG供給量を調整するバルブ3と、下部配管2からのLNG供給量を調整するバルブ4と、バルブ3及びバルブ4を介して、LNGが供給されたことによる、貯蔵タンク10内部の圧力変化を測定する内圧計5と、内圧計5により測定される圧力変化に応じて、バルブ3及びバルブ4を制御する制御装置6とを備えることを特徴とする液化ガス供給システム。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液化天然ガス(LNG)サテライト基地の貯蔵タンクにLNGを補充するLNG供給システムに適用可能な、液化ガス供給システム及び液化ガス供給方法に関する。
詳しくは、貯蔵タンクの上部及び下部から同時に供給される液化ガスの供給量を調整する手段を、貯蔵タンク内部の圧力変化に応じて制御する制御手段を備え、貯蔵タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら、液化ガスを供給できるようにしたものである。
現在、LNGを最初に受け入れる一次受入れ基地と需要地が離れている場合、需要地に近い二次受け入れ基地(サテライト基地)を配置し、サテライト基地から需要地へ天然ガスを供給する方法がとられている。このようなサテライト基地には、通常、貯蔵タンクとともに気化器が配置されており、LNGは、液体のまま貯蔵タンクに貯蔵され、気化器により気化されて天然ガスとなり、需要地に供給される。
また、これらのサテライト基地は、工場や共用施設等への供給を目的として配置されることが多く、サテライト基地は、それらの需要地に向け、常に安定して天然ガスを供給しなくてはならない。つまり、貯蔵タンクへのLNG補充時においても、貯蔵タンクから気化器へのLNG供給を一定に保ち続ける必要がある。
ここで、気化器へ安定してLNGを供給する為には、貯蔵タンク上部に自然発生するボイルオフガス(BOG)のガス圧を一定に保つことが重要である。BOGのガス圧が変化すると気化器へのLNG流出量が変化し、需要地への天然ガス供給量に影響を及ぼす。従って、貯蔵タンクにLNGを補充する際には、短時間で効率よくLNGを供給するとともに、貯蔵タンク内部のガス圧変化を最小限に抑えて供給する必要がある。
しかしLNG補充時に、貯蔵タンクの上部からLNGを供給すると、供給された極低温のLNGにより上部のBOGが再液化する為、BOGのガス圧が低下する。一方、貯蔵タンクの下部からLNGを供給すると、上部のBOG発生領域の容積が減少する為、BOGのガス圧が上昇する。この問題を解決する為、その一策として、貯蔵タンクの上部及び下部に接続した配管から、同時にLNGを供給する方法がとられている。
このような液化天然ガス受け入れ方法に関して、特許文献1に示すようなボイルオフガス発生量のコントロール方法が開示されている。このボイルオフガス発生量のコントロール方法によれば、まず貯蔵タンク(地上タンク)に、LNGを供給する配管として、貯蔵タンクの側面からボトムフィード管を挿入するとともに、貯蔵タンクの頂部からトップフィード管及びロート部付きボトムフィード管を挿入する。
そして、これらのフィード管を挿入された貯蔵タンクにLNGを供給する際に、貯蔵タンク内のLNGよりも液密度が大きいLNGを供給する場合は、トップフィード管と、ロート付きボトムフィード管とを組み合わせて用い、両フィード管へのガスの供給量を調整するとともに、貯蔵タンク内のLNGよりも液密度が小さいLNGを供給する場合は、ボトムフィード管と、ロート付きボトムフィード管とを組み合わせて用い、両フィード管へのガスの供給量を調整する。これにより、LNG受入時におけるBOG発生量を設計値レベルに保持することができるというものである。
特開2001−324096号公報(第3頁、図1)
しかし、特許文献1に示すボイルオフガス発生量のコントロール方法によれば、人の目によりガス圧を監視しながらLNGを供給する。従って、供給に時間がかかるとともに、判断ミスや経験不足等により、思わぬ事故を引き起こす可能性がある。
そこで本発明は、上述の問題に鑑み創作されたものであり、貯蔵タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら、液化ガスを供給できるようにした液化ガス供給システム及び液化ガス供給方法を提供することを目的とする。
この発明に係る液化ガス供給システムは、貯蔵タンクと、貯蔵タンクの上部から液化ガスを供給する上部配管と、貯蔵タンクの下部から液化ガスを供給する下部配管とを備えた液化ガス供給システムにおいて、上部配管からの液化ガス供給量を調整する第1の調整手段と、下部配管からの液化ガス供給量を調整する第2の調整手段と、第1及び第2の調整手段を介して、液化ガスが供給されたことによる、貯蔵タンク内部の圧力変化を測定する圧力測定手段と、圧力測定手段により測定される圧力変化に応じて、第1及び/又は第2の調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る液化ガス供給システムによれば、貯蔵タンクに液化ガスを供給する場合に、第1の調整手段は、上部配管からの液化ガス供給量を調整する。第2の調整手段は、下部配管からの液化ガス供給量を調整する。圧力測定手段は、第1及び第2の調整手段を介して液化ガスが供給されたことによる貯蔵タンク内部の圧力変化を測定する。これを前提にして、制御手段は、圧力測定手段により測定される圧力変化に応じて、第1及び/又は第2の調整手段を制御するようになされる。
例えば制御手段は、貯蔵タンク内部の圧力変化が増加方向である場合は、上部配管からの供給量を増加及び/又は、下部配管からの供給量を減少させるように、第1及び/又は第2の調整手段を制御し、貯蔵タンク内部の圧力変化が減少方向である場合は、上部配管からの供給量を減少及び/又は、下部配管からの供給量を増加させるように、第1及び/又は第2の調整手段を制御するようになる。
従って、貯蔵タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら液化ガスを供給できるので、効率よく貯蔵タンクに液化ガスを補充することができる。また、貯蔵タンク内部の圧力変化に伴う貯蔵タンクの破損を防止することができる。
この発明に係る液化ガス供給方法は、貯蔵タンクに液化ガスを供給する方法であって、貯蔵タンクの上部から液化ガスを供給する工程と、貯蔵タンクの下部から液化ガスを供給する工程と、貯蔵タンクの上部及び下部から液化ガスが供給されたことによる、貯蔵タンク内部の圧力変化を測定する工程と、測定される圧力変化に応じて、上部及び/又は下部の液化ガス供給量を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
この発明に係る液化ガス供給方法によれば、貯蔵タンクに液化ガスを供給する場合に、貯蔵タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら液化ガスを供給できるので、効率よく貯蔵タンクに液化ガスを補充することができる。また、貯蔵タンク内部の圧力変化に伴う貯蔵タンクの破損を防止することができる。
この発明に係る液化ガス供給システム及び液化ガス供給方法によれば、貯蔵タンク内部の圧力変化に応じて、第1及び/又は第2の調整手段を制御する制御手段を備えるものである。この構成により、タンク内部のガス圧が一定になるように自動制御しながら液化ガスを貯蔵タンクに供給できるので、効率よく液化ガスを供給することができる。
続いて、この発明に係る実施の形態の一例としての液化ガス供給システム、液化ガス供給方法について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る実施の形態としてのLNG供給システム100の構成例を示す図である。図1に示すLNG供給システム100は、液化ガス供給システムの一例を構成し、例えばLNGのサテライト基地に設置される貯蔵タンクにLNGを補充(供給)する為のものである。
ここでまず、LNG供給システム100によりLNGが補充される、サテライト基地30に関して簡単に説明をする。サテライト基地30は、主に貯蔵タンク10、配管11、ポンプ12、気化器13を備え、LNGの1次受け入れ基地から離れた需要地の近くに配置されている。
1次受け入れ基地から搬送されるLNGを受け入れる貯蔵タンク10は、単数又は複数個サテライト基地30の敷地内に設置され、需要地に天然ガスを供給する為のLNGを貯蔵する。貯蔵タンク10の下部には配管11の一端が接続され、貯蔵タンク10からLNGを取り出す経路として用いられる。配管11の他端にはポンプ12が接続され、貯蔵タンク10からLNGを引き出して後段に供給するように動作する。ポンプ12の後段には気化器13が配置され、ポンプ12から供給されるLNGを気化させて天然ガスを送出する。気化器13から送出される天然ガスは、需要地へ向けて供給され、例えば燃料として用いられる。このように、サテライト基地30では、その敷地内において、貯蔵するLNGを気化させて需要地へ天然ガスを供給する。
本発明に係るLNG供給システム100は、このようなサテライト基地30にLNGを補充する為のものであり、貯蔵タンク10、上部配管1、下部配管2、バルブ3、バルブ4、内圧計5及び制御装置6を備えて構成される。
貯蔵タンク10は、上述のようにサテライト基地30の敷地内に、この例では、上面及び底面に丸みを有する円柱形状に構築される。この貯蔵タンク10内部は、2つの領域に分かれており、下部にはLNG貯蔵領域20が、上部にはBOG発生領域21が存在している。下部のLNG貯蔵領域20には、供給されたLNG(液体)が貯蔵されている。上部のBOG発生領域21には、貯蔵されるLNGが自然に気化したBOG(気体)が所定のガス圧をもって充満している。
BOGが充満している貯蔵タンク10の上部には上部配管1が挿入(接続)され、例えばタンクローリーにより搬送されたLNGを、貯蔵タンク10の上部から供給する経路を形成する。上部配管1は、一端を貯蔵タンク10の上部から挿入されるとともに、他端をタンクローリーの供給ホースと接続するのに都合の良い、例えば地上1m程度の位置まで引き出される(以後この一端を供給口1aとよぶ)。
貯蔵タンク10から引き出された上部配管1の供給口1aには、第1の調整手段の一例を構成するバルブ3が接続され、上部配管1から貯蔵タンク10へのLNGの供給量を調整するように制御される。バルブ3には、入力される制御信号に応じて開口度を調整できる弁を有する電磁バルブ、エア駆動バルブ等が用いられ、一端を上部配管1の供給口1aに固定接続されるとともに、他端をタンクローリーの供給ホースに脱着自在に接続される。
一方、LNGが貯蔵されている貯蔵タンク10の下部には下部配管2が挿入され、タンクローリーからのLNGを、貯蔵タンク10の下部から供給する経路を形成する。下部配管2は、一端を貯蔵タンク10の下部から挿入されるとともに、他端を上述の上部配管1の供給口1aと隣接する位置まで引き出される(以後この一端を供給口2aとよぶ)。
貯蔵タンク10から引き出された下部配管2の供給口2aには、第2の調整手段の一例を構成するバルブ4が接続され、下部配管2から貯蔵タンク10へのLNGの供給量を調整するように制御される。バルブ4には、例えばバルブ3と同じ仕様の、制御信号により開口度が制御される電磁バルブ、エア駆動バルブ等が用いられ、一端を下部配管2の供給口2aに固定接続されるとともに、他端をタンクローリーの供給ホースに脱着自在に接続される。
また、バルブ3及びバルブ4を介して、貯蔵タンク10の上部及び下部からLNGが供給されることにより、ガス圧が変動するBOG発生領域21には、圧力測定手段の一例を構成する内圧計5が備えられ、ガス圧を測定する。内圧計5は、好ましくはLNGが到達しない、貯蔵タンク10の頂部付近に固定され、測定したガス圧情報を出力する。
内圧計5により出力されたガス圧情報は、制御手段の一例を構成する制御装置6に入力され、バルブ3及びバルブ4を調整する為に用いられる。制御装置6は、内圧計5により測定されたガス圧情報に応じて、バルブ3及び/又はバルブ4に制御信号を出力し、弁の開口度を調整し、BOG発生領域21のガス圧が一定になるように制御する。制御装置6は、貯蔵タンク10内部の圧力変化が増加方向である場合は、上部配管1からの供給量を増加及び/又は、下部配管2からの供給量を減少させるように、バルブ3及び/又はバルブ4を制御し、貯蔵タンク10内部の圧力変化が減少方向である場合は、上部配管1からの供給量を減少及び/又は、下部配管2からの供給量を増加させるように、バルブ3及びバルブ4を制御する。このようにして、LNG供給システム100が構成される。
続いて、LNG供給システム100による、LNG供給方法について説明をする。図2は、タンクローリーから貯蔵タンク10へのLNG補充の制御例を示すフローチャートである。
まず、図2の処理を開始する前に、作業者は、タンクローリーの供給ホースと、サテライト基地のバルブ3及びバルブ4との接続作業を行う。タンクローリーから供給されるLNGは、例えば−160℃以下の極低温の液体であり、人間の皮膚に触れると非常に危険である。従って作業者は、液漏れがないように充分注意しながら作業をする。
接続が完了したら作業者はタンクローリーを操作し、貯蔵タンク10へのLNG流出を開始できる状態にする。このタンクローリーからLNGを流出させる方法として、例えば、加圧器を用いる方法がある。これは、タンクローリーから供給ホースとは別に2本のホースを取り出して加圧器に接続し、一方のホースから自然に流出するLNGを加圧器において気化させ、もう一方のホースから再度タンクローリーに戻すことにより、タンクローリー内のガス圧を上昇させて、LNGを供給ホースから押し出すというものである。また、この例において使用される加圧器は、受け入れ側である貯蔵タンク10の配管内の圧力を感知して、押し出すLNGの量を制御できる機能を有するものとする。
これらを処理条件にして、図2に示すフローチャートのステップA1で制御装置6は、実行命令が入力されたかどうかの判定を行う(判定1)。作業者は、上述の接続作業が完了したら、例えば、制御装置6で図示しない起動ボタンをONする。起動ボタンONによって、制御装置6に補充制御を開始させる実行命令が入力される。制御装置6は、実行命令が入力されたか否かの判定を行い、判定1の結果、命令が入力された場合はステップA2に進み、未だ命令が入力されていない場合はステップA1に戻る。
ステップA2に進んだ場合、制御装置6は、貯蔵タンク10の内圧計5の測定値を読み出す。この測定値は制御装置6の内部に有するメモリ等に記憶され、以後の判定の基準値として用いられる。
ステップA3で制御装置6は、バルブ4を開口する。制御装置6は、バルブ4に制御信号を出力して、バルブ4を所定の開口度で開口する。これにより、貯蔵タンク10の下部配管2からLNGの供給が開始される。またこの例で制御装置6は、以後バルブ4は固定開口にして処理を進める。
ステップA4で制御装置6は、バルブ3を開口する。制御装置6は、バルブ4と同様に制御信号を出力して、バルブ3をまず所定の開口度で開口する。これにより、貯蔵タンク10の上部配管1からLNGの供給が開始される。以後バルブ3は、制御装置6により適宜開口度の調整がなされる。
ステップA5で制御装置6は、LNGの補充が完了したか否かの判定を行う(判定2)。この判定2は、例えば貯蔵タンク10の図示しない残量計の測定値を、制御装置6が読み出して、貯蔵タンク10に所定のLNGが貯蔵されたかどうかを判定するようにして行う。判定2の結果、LNGの補充が完了していない場合はステップA6に進み、完了した場合はステップA12に進む。
ステップA12に進んだ場合、制御装置6は、バルブ3及びバルブ4を閉め、制御ルーチンを終了する。この時には、アラーム音等により作業者に告知がされるようにするとよい。制御ルーチンが終了した場合、作業者は、タンクローリーからのLNGの流出を停止し、供給ホースを外して補充作業を終了する。
ステップA6に進んだ場合、制御装置6は、貯蔵タンク10の上部及び下部からLNGが供給されたことにより変化する、BOG発生領域21のガス圧を測定する為、内圧計5からガス圧情報を読み出す。
ステップA7では、ステップA6で内圧計5から読み出したガス圧情報を基に、ガス圧が変化したか否かの判定を行う(判定3)。この判定は、ステップA2で読み出した基準となるガス圧と比較することにより行う。制御装置6は、この基準となるガス圧を基に、ある程度の許容範囲を設定し、その範囲内にあるかどうかの判定を行う。判定3の結果、ガス圧が変化しなかった(変化が許容範囲内だった)場合は、ステップA8に進み、ガス圧が変化した(変化が許容範囲外だった)場合はステップA9に進む。
ステップA8に進んだ場合は、ガス圧の調整を行う必要がないので、バルブ3の調整を行わないままステップA5に戻る。
ステップA9に進んだ場合は、測定されたガス圧の変化に応じて、上部配管1からのLNG供給量を調整する為、今度は、ガス圧が上昇したのか、低下したのかの判定を行う(判定4)。この判定も、ステップ7Aと同様に、ステップA2で読み出した基準値との比較により行う。判定4の結果、ガス圧の変化が上昇方向であった場合はステップA10に進み、ガス圧の変化が低下方向であった場合は、ステップA11に進む。
ステップA10に進んだ場合、制御装置6は、制御信号を出力して、バルブ3の開口度が大きくなるように調整し、上部配管1からのLNG供給量を増加させる。このように調整することにより、BOGの再液化を助長して、貯蔵タンク10内のガス圧を適正値に下げることができる。調整した後は、ステップA5に戻り、再度判定2を行う。
ステップA11に進んだ場合、制御装置6は、制御信号を出力して、バルブ3の開口度が小さくなるように調整し、上部配管1からのLNG供給量を減少させる。このように調整することにより、下部配管2から供給されるLNGが相対的に増大し、貯蔵タンク10内部において、LNG貯蔵領域20の割合が増加する。結果としてBOG発生領域21の容積が減少して、ガス圧は上昇する。調整した後は、ステップA5に戻り、再度判定2を行う。
ステップA5の判定2において、LNGの補充完了の判定がなされるまで、制御装置6は、ステップA5〜ステップA11の処理を繰り返し、バルブ3の開口度を適宜変更しながらLNG補充の制御を行う。こうしてタンクローリーから貯蔵タンク10へ補充が完了する。
このように本発明に係る実施の形態としてのLNG供給システム100によれば、貯蔵タンク10の上部及び下部から同時に供給されるLNGの供給量を調整するバルブ3及び/又はバルブ4を、制御装置6が制御するようになされる。従って、貯蔵タンク10内部のガス圧が一定になるように自動制御しながらLNGを供給できるので、効率よく貯蔵タンク10にLNGを補充することができる。
なおこの例において、バルブ4を固定開口にして、バルブ3の開口度を調整することで貯蔵タンク10のガス圧を制御する場合について説明したが、これに限られることはなく、バルブ3を固定開口にして、バルブ4の開口度を調整するようにしてもよい。このように、どちらか一方のバルブを制御して調整を行うことにより、システムを簡略化できる。
しかし勿論、バルブ3及びバルブ4の両方の開口度を調整するようにしてもよい。両方の開口度を調整するようにすれば、全体としての供給量をほぼ一定に保つことができるので、より短時間での補充が可能となる。
バルブ3及びバルブ4とは別に、開口度の制御が可能な弁を設けて、その弁の開口度を調整するようにしてもよい。
また、バルブ3及びバルブ4の、タンクローリーとの接続口を1本に統一させるようにしてもよい。このようにすることにより、供給ホースが1本のタンクローリーにも、本発明に係るLNG供給方法を適用することができる。
またこの例では、タンクローリーに加圧器を配置させてLNGを貯蔵タンク10に供給するようにしたが、例えば上部配管1及び下部配管2の供給経路に、それぞれ図示しないポンプを配置して、LNGをタンクローリーから引き出せるようにしてもよい。この場合は、制御装置6が、ポンプの動力を制御することにより、上部及び下部の供給量のバランスを調整することもできる。
この発明は、LNGサテライト基地へのLNG補充に適用して極めて好適である。
実施例としてのLNG供給システム100の構成例を示す図である。 LNG供給システム100によるLNG補充の制御例示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・上部配管、2・・・下部配管、3、4・・・バルブ、5・・・内圧計、6・・・制御装置、10・・・貯蔵タンク、11・・・配管、12・・・ポンプ、13・・・気化器、20・・・LNG貯蔵領域、21・・・BOG発生領域、30・・・サテライト基地、100・・・LNG供給システム

Claims (3)

  1. 貯蔵タンクと、
    前記貯蔵タンクの上部から液化ガスを供給する上部配管と、
    前記貯蔵タンクの下部から液化ガスを供給する下部配管とを備えた液化ガス供給システムにおいて、
    前記上部配管からの液化ガス供給量を調整する第1の調整手段と、
    前記下部配管からの液化ガス供給量を調整する第2の調整手段と、
    前記第1及び第2の調整手段を介して、前記液化ガスが供給されたことによる、前記貯蔵タンク内部の圧力変化を測定する圧力測定手段と、
    前記圧力測定手段により測定される前記圧力変化に応じて、前記第1及び/又は第2の調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする液化ガス供給システム。
  2. 前記制御手段は、
    前記貯蔵タンク内部の圧力変化が増加方向である場合は、
    前記上部配管からの供給量を増加及び/又は、前記下部配管からの供給量を減少させるように前記第1及び/又は第2の調整手段を制御し、
    前記貯蔵タンク内部の圧力変化が減少方向である場合は、
    前記上部配管からの供給量を減少及び/又は、前記下部配管からの供給量を増加させるように前記第1及び/又は第2の調整手段を制御することを特徴とする請求項1記載の液化ガス供給システム。
  3. 貯蔵タンクに液化ガスを供給する方法であって、
    前記貯蔵タンクの上部から液化ガスを供給する工程と、
    前記貯蔵タンクの下部から液化ガスを供給する工程と、
    前記貯蔵タンクの上部及び下部から液化ガスが供給されたことによる、前記貯蔵タンク内部の圧力変化を測定する工程と、
    測定される前記圧力変化に応じて、前記上部及び/又は下部の液化ガス供給量を調整する工程とを有することを特徴とする液化ガス供給方法。
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