JP2007297852A - 作業機械におけるカウンタウエイト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カウンタウエイト14のクーリング室13に近接する左側突出部14bの内側端面14dに、クーリング室13側が開口する凹溝部14eを、上端部がカウンタウエイト14の外部に連通するように形成し、前記凹溝部14eにカバー体15を設けて吸気用風道Dに構成する。
【選択図】図2
Description
一方、作業機械には、エンジンの冷却水を冷却するラジエータや、油圧アクチュエータに供給される作動油等を冷却するたオイルクーラーのように、空冷式の熱交換器が搭載されている。これら空冷式の熱交換器は、冷却ファンを設けて送風することにより冷却効果を高めるようにしており、これら熱交換器と冷却ファンとを作業機械のクーリング室に搭載する場合に、該クーリング室への吸気を考慮して機体後方の左右方向一方に偏寄して設ける一方、クーリング室の上方や側部を覆うエンジンフードに開口を開設し、これら開口から吸気を行うようにしている。このような作業機械に対し、機体側部に対向する突出部が形成されたカウンタウエイトを用いたものでは、クーリング室がカウンタウエイトの一方の突出部に近接対向して配設されるため、クーリング室とカウンタウエイト内側面とのあいだに充分なクリアランスを確保することができないことがあり、この場合では、クーリング室(冷却ファン)への吸気が充分でなくなるばかりでなく、外気がクーリング室の下方にまで達しにくくなり、ラジエータの冷却機能が損なわれるという問題がある。
請求項2の発明は、吸気用風道は、上下方向に長く形成され、カウンタウエイトの上端面において外部に連通するように形成されている請求項1に記載の作業機械におけるカウンタウエイトである。
請求項3の発明は、吸気用風道は、前方に吹き出し口が開設されたカバー体が設けられ、吸気用風道に誘導された外気を吹き出し口からクーリング室に向けて誘導するように構成した請求項1または2に記載の作業機械におけるカウンタウエイトである。
請求項4の発明は、カバー体の吹き出し口は、カバー体の下端部に形成されている請求項3に記載の作業機械におけるカウンタウエイトである。
請求項2の発明とすることにより、異物の侵入、騒音の問題を低減することができながら、熱交換器を効率よく冷却することができる。
請求項3の発明とすることにより、集中的な送風が可能となって、熱交換器を冷却を一層効率よく行うことができる。
請求項4の発明とすることにより、熱交換器の冷却をさらに効率よく行うことができる。
図面において、1は作業機械としての油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2の上方に、上部旋回体3が旋回自在に支持されており、該上部旋回体3を構成する架台フレーム4の略中央部に、ブーム5、アーム6、バケット7等の部材装置からなるフロントアタッチメント8が装着されている。さらに、前記フロントアタッチメント8の一側にはキャビン9が設けられていること等、基本的な構成は従来通りである。
また、前記カウンタウエイト14は、後端部14aが後方に膨出し、左右両側部に前方に突出して架台フレーム4(機体)の左右両側に対向する左、右側突出部14b、14cがそれぞれ形成されていて、外側を構成する端面(後側端面)は平面視湾曲状に形成され、内側を構成する端面(前側端面)は平面視略コ字形に形成され、該内側端面が、架台フレーム4後方に配されたエンジン室10とクーリング室13とに近接対向するように設定されている。
つまり、左側突出部内側端面14dには、カウンタウエイト14の厚さ方向を内側から外側に向けて切り欠く(刳り抜く)ように凹設することで、クーリング室13側が開口された凹溝部14eが上下方向に長く形成されている。前記凹溝部14eは、上下方向に長い溝底片14fを備え、下端はカウンタウエイト14の下端面に達することなく下側溝側片14gにより閉塞されているが、上端はカウンタウエイト14の上端面に達して貫通し、外部に連通する開口に形成されている。さらに、前記凹溝部14eの下側溝側片14gは、クーリング室13側ほど下位となる傾斜面に形成される一方、左右の互いに対向する一対の溝側片14hは、クーリング室13側ほど離間する傾斜面に形成され、これによって、クーリング室13側に向けて対向面積が次第に大きくなるよう拡開する形状の凹溝部14eが形成されている。
17は、カウンタウエイト左側突出部14bの前方に位置し、クーリング室13前方部位を覆蓋するように配される側部フードであって、該側部フード17の上半部には複数の吸気口17aが形成されており、これら吸気口17aは、外部の空気を取り込んでクーリング室13前方部位に向けて送風するように構成されている。
しかも、この場合に、カウンタウエイト14の外端面に貫通孔が露出するように形成されることがないので、意匠性を損なうことなく、ラジエータ11を効果的に冷却することができる。
第二の実施の形態では、クーリング室に対向するカウンタウエイト18の一方の突出部18aの内側端面に、クーリング室側が開口する上下方向に長い凹溝部18bを形成する一方、該凹溝部18bの上端部位を内外方向に貫通する形状とする。一方、凹溝部18bの開口を覆蓋して吸気用風道D1を形成するためのカバー体19には、上端部に折曲片19aが形成されていて、クーリング室側の開口を塞ぐとともに、折曲片19aによりカウンタウエイト18の上端面に形成される開口を塞ぐように構成されている。これによって、形成される吸気用風道D1は、上部外端面が外部に連通するL字形状のダクト(風路)構成とすることができ、このものでは、外部に連通する部位がカウンタウエイト18の上方部位となるので、吸気用風道D内に異物の侵入、騒音の問題を低減することができるうえ、異物が吸気用風道Dの吹き出し口19b側にまで達しにくくすることができる一方で、折曲片19aによりカウンタウエイト18の上端面に形成される開口を塞ぐことにより、吸気用風道D内へ雨水が浸入するのを防止することが可能となる。
第三の実施の形態は、第一の実施の形態と同様の作業機械に、エンジン冷却用のラジエータ11と冷却ファン12とは別に、キャビン内の冷房をするための空調機の第二熱交換器(エアコンデンサ)20と第二冷却ファン21とが装備されている。この場合に、カウンタウエイト14は、第一の実施の形態と同様の構成の吸気用風道Dが形成されており、これらラジエータ11、冷却ファン12、第二熱交換器20、第二冷却ファン21との全てをクーリング室13に設けることができるように構成されている。つまり、クーリング室13に吸気する場合、複数の冷却ファン12、21がある場合では、容量の大きい冷却ファン12による吸気が優先され、小さい第二冷却ファン21側の吸気が損なわれるが、このものでは、第二冷却ファン21を吸気用風道Dの吹き出し口15cに対向する箇所に位置させることにより、吸気用風道Dを会した集中的な送風を受けることができるように構成されている。これによって、クーリング室13に、複数の、しかも、容量の異なる冷却ファンが設けられる場合であっても、これら二つの冷却ファン12、21による効率のよい吸気がなされて、それぞれ充分な送風を熱交換器11、20に供給することが可能となる。
10 エンジン室
11 ラジエータ
12 冷却ファン
13 クーリング室
14 カウンタウエイト
14e 凹溝部
15 カバー体
15c 吹き出し口
16 エンジンフード
16a 吸気口
17 側部フード
D 吸気用風道
Claims (4)
- 作業機械の機体後部に設けられるカウンタウエイトの左右両側部に、前方に突出して機体の左右両側に対向する突出部をそれぞれ形成する一方、機体後部に配される熱交換器と、該熱交換器に送風する冷却ファンとで構成されるクーリング室を、カウンタウエイトの左右何れか一方の突出部に近接して設けるにあたり、カウンタウエイトのクーリング室に近接する突出部の内側端面に、クーリング室側が開口する凹溝部を、少なくとも一端部がカウンタウエイトの外部に連通するよう形成し、前記凹溝部を吸気用風道とした作業機械におけるカウンタウエイト。
- 吸気用風道は、上下方向に長く形成され、カウンタウエイトの上端面において外部に連通するように形成されている請求項1に記載の作業機械におけるカウンタウエイト。
- 吸気用風道は、前方に吹き出し口が開設されたカバー体が設けられ、吸気用風道に誘導された外気を吹き出し口からクーリング室に向けて誘導するように構成した請求項1または2に記載の作業機械におけるカウンタウエイト。
- カバー体の吹き出し口は、カバー体の下端部に形成されている請求項3に記載の作業機械におけるカウンタウエイト。
Priority Applications (1)
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JP2006127281A JP2007297852A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | 作業機械におけるカウンタウエイト |
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JP2006127281A JP2007297852A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | 作業機械におけるカウンタウエイト |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007297852A true JP2007297852A (ja) | 2007-11-15 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH0267029U (ja) * | 1988-11-10 | 1990-05-21 | ||
JPH11229431A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-24 | Komatsu Ltd | 建設機械のエンジンルーム空気取入装置 |
JP2003020679A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Komatsu Ltd | 上部旋回機能を備える作業車両 |
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2006
- 2006-05-01 JP JP2006127281A patent/JP2007297852A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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