JP4328221B2 - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、建設機械のエンジンルームに設置される冷却ファンを使用した建設機械の冷却装置に関する。
今日、油圧ショベル,ホイールローダ等の走行式の建設機械やクレーン等の定置式の建設機械等、種々の建設機械が建設現場,港湾,工場内等の様々な分野において用いられている。これら建設機械の構造は、例えば走行式の建設機械である油圧ショベルでは、図10に示すように下部走行体101と、下部走行体101の上側に旋回可能に配設された上部旋回体102と、上部旋回体102に設けられ種々の作業を行なう作業装置103との3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体102には、その機体後方にカウンタウェイト102−1が配置され、カウンタウェイト102−1の機体前方にはエンジンルーム102−2が配置されている。
ここでエンジンルーム102−2について図11を参照して説明する。図11は一般的なエンジンルームの構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。
エンジンルーム102−2には、エンジン106や油圧ポンプ108等の機器が配設され、エンジン106による油圧ポンプ108の駆動により発生した油圧によって作業装置103(図10参照)を作動させている。
建設機械は、ダム,トンネル,河川,道路等における岩石の掘削やビル,建築物の取り壊し等、一般に厳しい環境下で使用されるが、このような環境下ではエンジン106や油圧ポンプ108等の機器類に加わる負荷が高く、エンジン温度の上昇や作動油の油温の上昇を招きやすい。このため、これら建設機械では、図11に示すように、エンジン106により駆動されるファン105によって生成される冷却風の流路に、比較的大容量のラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングパッケージ104をそなえ、これらクーリングパッケージ104によってエンジン冷却水や作動油が冷却される(例えば特許文献1参照)。
つまり、ファン105の回転により、クーリングパッケージ104が設置されたラジエータルーム102Aの上部開口部110から外部の空気(冷却風)が吸引され、この空気が、フィン構造のクーリングパッケージ104のコアを通過する際に、エンジン冷却水や作動油を冷却するのである。
そして、メインエンジンルーム102Bには、ファン105からファン軸流方向(図11中において左右方向)に対し所定の距離をあけて、上面に開口部111が、下面に開口部112がそれぞれ設けられている。上面の開口部111は、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなり、上記ファン軸流方向に対し比較的大きな幅をもって形成されている。一方、下面の開口部112は、比較的面積の大きな単一の開口として形成されている。
また、油圧ポンプ108が設置されたポンプルーム102Cには、上面に開口部113が、下面に開口部114がそれぞれ設けられており、これらの開口部113,114は、メインエンジンルーム102Bの開口部111と同様に、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなる。
エンジン冷却水や作動油を冷却して高温となった空気は、メインエンジンルーム102Bの上記排気開口部111,112から外部に排出され、又は、メインエンジンルーム102Bを通り抜けて、ポンプルーム102Cの上記排気開口部113,114から外部に排出される。
また、冷却ファン105の冷却風吐出側には、作業者がメンテナンス作業の際に冷却ファン105に触れてしまわないように、ファンガード105aが取り付けられている(例えば非特許文献1及び非特許文献2参照)。ファンガード105aは、指などの挿入できない間隔で配列された複数の鋼線からなり、クーリングパッケージ104の構成要素であってクーリングパッケージ104のコアと冷却ファン105との間に設置されるシュラウド104aに支持されている。
ところで、特に油圧ショベルでは、ファン105から吐出された空気の流れには、ファン軸流方向の成分が殆どなく、遠心方向の成分や旋回方向の成分(以下、まとめて遠心/旋回方向成分という)が主成分となることが確認されている。
以下、この理由を図12〜図15を参照して説明する。
油圧ショベルの場合、上部旋回体102内部においてラジエータやエンジンなどを搭載できるスペースは図12(a)に示すようになり、図12(b)に示すような他の建設機械のスペースに較べて狭く特にその横断面積(ファン軸流方向に対して直交する断面)が小さくなる。これは、エンジンルームの高さについては高くするとエンジンルーム前方の運転席からの後方への視界が遮られてしまい、エンジンルームの幅〔建設機械の前後長さ〕についてはこれを長くすると機長が長くなって建設機械後端の旋回半径が大きくなり、狭い現場で使うのに不便になるためである。
このように横断面積が比較的小さくなる分、油圧ショベルでは、クーリングパッケージ104の厚さ(冷却風の進行方向に対する寸法)を大きく取って、クーリングパッケージ104と冷却風との接触面積ひいてはクーリングパッケージ104の冷却性能を確保するようにしている。この結果、冷却風がクーリングパッケージ104を通過する際に受ける圧力抵抗が比較的大きくなってしまう。
建設機械では、コストやサイズを抑えるため冷却ファンには軸流ファンが一般的に使用されている。図13は一般的な軸流ファンの性能曲線を示す模式図である。この性能曲線Lから明らかなように、軸流ファンでは、一般的にファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、単位時間当たりのファン風量Vが減少する傾向にある。ファン風量Vとは即ち冷却風のファン上流からファン下流への移動量であることから、ファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、ファン上流からファン下流への直線的な流れである軸流方向の流れが特に得られにくくなる。
このため、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0未満の低圧力損失域RLにおいては冷却風の流れは図14(a),(b)に示すようになり、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0以上の高圧力損失域RHにおいては冷却風の流れは図15(a),(b)に示すようになる〔図14及び図15は何れもその左右方向をファン軸流方向と一致させて示す図であり、図14(a)及び図15(a)では、ファン翼の回転中心線CLより下側のみを示している〕。
つまり、上記低圧力損失域RLにおいてはファン風量が比較的多くなることから、図14(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFIN,1で代表して示すような比較的大きな風量の軸流が発生し、ファン下流側ではベクトルFOUT,1で代表して示すような流れ、即ち遠心/旋回方向成分ベクトルFC,1よりも軸流方向成分ベクトルFA,1が支配的な流れが発生する。そして、風量は、図14(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
これに対し、上記高圧力損失域RHにおいてはファン風量が比較的少なくなることから、図15(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFIN,2で示すような比較的少量の軸流しか発生せず、ファン下流側においては、ベクトルFOUT,2で示すような流れ、即ち軸流方向成分ベクトルFA,2よりも遠心/旋回方向成分ベクトルFC,2が支配的な流れが発生し、風量は、図15(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
このようなファン上流側の圧力損失ΔPとファン下流側での冷却風の流れとの関係は、実験やシミュレーションでも確認されている。
そして、上述したように油圧ショベルではクーリングパッケージが厚いためファン上流側の圧力損失ΔPが大きく高圧力損失域で冷却ファンが使用されることとなり、ファン出口側の冷却風の流れ成分は、遠心/旋回方向成分が支配的になるのである。
しかしながら、図10に示す上記従来技術では、上述したように、網目状に複数の開口が形成されてなる排気開口部111などが、ファン軸流方向に対してファン105から距離を開けて配設され、また、ファン軸流方向に対して幅を持って形成されているため、メインエンジンルーム102Bに吸引された冷却風は、排出されるまでに上記軸流方向への流れを余儀なくされる。
つまり、この従来技術では、遠心/旋回方向成分を流れの主成分とする空気を強制的に軸流方向へ流す構造となるため、乱流が発生するなどして空気の被る圧力損失が比較的大きく、クーリングパッケージ104を通過後の空気の排出が滑らかに行なわれない(排出効率が低い)という課題がある。
排出効率を向上させるために、メインエンジンルーム102Bの開口面積を増加させることも考えられるが、この場合、騒音(エンジン音や、冷却風がクーリングパッケージ104などを通過する際に発生する風切音の外部への漏洩)の増大を招くこととなり、新たな課題が発生する。
そこで、冷却風のエンジンルームからの排出効率を向上させ騒音を低減できるようにした技術として、特許文献2には図16に示すような建設機械が開示されている。この建設機械では、エンジンルーム130の上面に冷却風の導入口131が設けられるとともにエンジンルーム130の上面及び両側面(車体前後面)に冷却の風排出通路(ファン風分流路,ファン風分流ダクト)132〜134が設けられ、この冷却風通路の入口(図16中で左側端部)は何れも冷却ファンの外周近傍に位置設定されている。このような構成により、冷却ファンから遠心/旋回方向に吹き出された冷却風を少ない開口から効率的に排出することにより、クーリングパッケージの冷却性を保持しつつ、エンジンルーム130からの騒音を低減するようにしている。
実開平3−83324号公報 特開2001−193102号公報 「油圧ショベル 322C REGA」,新キャタピラ三菱,2000年10月,4152C1−01(1000),p.10 「REGA 油圧ショベル 345B 345BL SERIESII」,新キャタピラ三菱,2001年11月,4201C1−02(1101),p.11
しかしながら、上述したファンガードは、一般的に多数の鋼線を縦及び/又は横に所定の間隔をあけて配列することにより形成されているため、冷却風がファンガードを通過する際にこれらの多数の鋼線と接触する結果、大きな風切り音が発生し、また、冷却風の圧力損失を引き起こすといった課題がある。
図16に示す従来技術では、機体の冷却風の排出口面積を低減して騒音の発生を低減してはいるが、ファンガードの風切り音自体を抑制するものではなく、風切り音を低減することにより騒音を一層低減することが要望されている。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、騒音を低減でき、また、冷却風の圧力損失を低減できるようにした、建設機械の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項記載の本発明の建設機械の冷却装置は、エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置され冷却風を流通させる冷却ファンと、該エンジンルーム内に該冷却ファンよりもファン軸流方向上流側に設置されるクーリングユニットとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、該冷却ファンを覆うように取付けられ、該冷却風が通過しうる通気材と、該冷却ファンの外周において該通気材の配置されない隙間として形成された通気材非配置部とを有してなるファンガードと、該エンジンルームが内部に形成される機体壁面に対し該冷却ファンの外周に形成された冷却風の排出口とをそなえ、該ファンガードの通気材非配置部が、該冷却ファンの回転中心線を中心とし該冷却ファンの外縁を通る円周の接線であって上記のエンジンルームに設置された冷却風の排出口を通る所定の直線上に配置されたことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
ここで、通気材とは、冷却ファンを異物の侵入から保護しつつクーリングユニットの冷却性能を保持できる冷却風の流通を確保できる程度の通気性を有する構造体をいい、例えば、鋼線を間隔を空けて配列することにより形成したものや、網目状のものや、穴の形成されたパネル材などの構造体である。
請求項記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項記載の建設機械の冷却装置において、該機体壁面の上面に設けられたメンテナンス用の開口と、上記のメンテナンス用の開口を開閉可能なフードとをそなえ、上記のメンテナンス用の開口が、該冷却ファンよりも該ファン軸流方向下流側に位置設定されたことを特徴としている。
請求項記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項又は記載の建設機械の冷却装置において、該通気材非配置部からの冷却風を、該排出口へと案内するガイドが設けられたことを特徴としている。
請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装置において、上記のエンジンルームの一側面をなすカウンタウェイトと、該カウンタウェイトの内部に設けられ、該エンジンルームに面して機外へと貫通する風路とをそなえ、該通気材非配置部が、該冷却ファンの回転中心線を中心とした該冷却ファンの外縁を通る円周の接線であって、該カウンタウェイトに設けられた該風路の入口を通る所定の直線上に配置されたことを特徴としている。
本発明によれば、エンジンルームにおけるクーリングユニットを冷却する冷却風の排出口が冷却ファンの外周に配置されるとともに、冷却風が通過しうる通気材が冷却ファンを覆うようにして取り付けられてなるファンガードに対し、冷却ファンの外周に、通気材の配置されない通気材非配置部が設けられているので、冷却風が通気材非配置部を通って排出口へと流れる分、冷却風が通気材を通過する際に生じる風切り音ひいては建設機械から発生する騒音を低減でき、さらに、冷却風の圧力損失を従来よりも低減することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、図1〜図11の各図において、図中の矢印Xは建設機械の前後方向(以下、エンジンルーム幅方向ともいう)を示し、図中の矢印Yは建設機械の左右方向(以下、ファン軸流方向ともいう)を示す。
また、以下の実施形態では、本発明を建設機械として油圧ショベルに適用した例を説明するが、本発明は、油圧ショベルに限定されず、ホイールローダ,クレーンなどの種々の建設機械に適用しうるものである。
本発明の一実施形態としてのファンガード及び冷却装置が適用される建設機械について図1を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。
建設機械は、下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上部旋回体2に設けられ種々の作業を行なう作業装置3の3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体2には、その機体後方にカウンタウェイト2Aが配置され、カウンタウェイト2Aの機体前方にはエンジンルーム2Bが配置されている。上部旋回体2の上壁(以下、エンジンルーム天井壁ともいう)22には開閉可能なエンジンフード40が取り付けられており、このエンジンフード40を開くことにより現れるメンテナンス口22Aから、エンジンルーム2B内のエンジンなどをメンテナンスできるようになっている。図1では、エンジンフード40がメンテナンス口22Aを開いた開姿勢となっている。
次いで、図2を参照して本発明の一実施形態としてのエンジンルーム2Bの構造について説明する。図2はエンジンルーム2Bの構造を示す図であって、(a)はその正面視による(機体前方からの見た)模式的な断面図、(b)は(a)の模式的なA−A断面図、(c)は(b)の模式的なB−B断面図である。
エンジンルーム2Bには、エンジン26がそのクランク軸を機体左右方向Yに向けて設置されており、図2中でエンジン26の右側に軸流式の冷却ファン25が配設されている。この冷却ファン25は、その軸流方向が機体左右方向Yに一致するような姿勢で設置されており、エンジンルーム天井壁(上壁)22にラジエータルーム2Baに面して形成された吸入口22aから外気を吸入し、この外気を、冷却風として、エンジンルーム2Bの内部空間により形成される冷却風通路に流通させるようになっている。
ここでは、冷却ファン25は、図2(a)において左側となるような方向に冷却風を送りだすようになっており、矢印Dで示すように、ファン軸流方向上流側から見て時計回りに回転するようになっている。機体壁面21には、上述したようにエンジンルーム天井壁22に吸入口22aが設けられる一方、エンジンルーム天井壁22に、メインエンジンルーム2Bbに面して冷却風を排出するための単一の開口(排出口)22bが設けられるとともにポンプルーム2Bcに面して冷却風を排出するためのメッシュ状(複数の比較的小さな開口の集合体として形成される)若しくはルーバ状の開口(排出口)22cが設けられている。また、エンジンルーム床壁23には、メインエンジンルーム2Bbに面してメッシュ状若しくはルーバ状の排出口23aが設けられるとともにポンプルーム2Bcに面してメッシュ状若しくはルーバ状の排出口23bが設けられている。
図2(b)に示すように、エンジンルーム天井壁22の排出口22bは、エンジンルームに略全幅に渡って形成されている。一方、エンジンルーム床壁23の排出口23aは、クーリングパッケージ24側から見てファン回転中心線CL よりも右側、つまり矢印Dで示す方向に回転する冷却ファン25から鉛直下方に冷却風が吐出される領域、すなわちエンジンルーム床壁23に向けて強く冷却風が吐出される領域に形成されている。
これらの排出口22b,23aは、冷却ファン25の外周〔=ファン軸流方向(=機体左右方向)Yに対し冷却ファン25と同位置(完全に同位置だけでなく略同位置にある場合も含む)〕に配置されている。
なお、ここでは、冷却ファン25はエンジンクランク軸に機械的に連結されたエンジン駆動式であるが、これに限定されず、油圧駆動式でも良い。
さて、冷却ファン25の軸流方向上流側〔図2(a)中で右側〕には、クーリングパッケージ24が設置され、また、エンジン26のファン軸流方向下流側〔図2(a)中で左側〕には、エンジンクランク軸に機械的に連結された油圧ポンプ27が設置されている。
クーリングパッケージ24は、ラジエータやオイルクーラなどのコア(クーリングユニット)24aや、これらのコア24aが支持されエンジンルーム2Bの床壁(下部壁面)に固定されたフレーム24bや、コア24aと冷却ファン25との間に設置され上記フレーム24bに支持されるシュラウド24cとをそなえて構成される。
また、シュラウド24cの背面(ファン軸流方向下流の面)には、冷却ファン25のファン軸流方向下流側を覆うファンガード30が固定されている。
ファンガード30は、メンテナンス作業などの際に作業者が誤って回転中の冷却ファン25に触れてしまわないように、また、大きな異物が回転中の冷却ファン25に巻き込まれてしまわないように、冷却ファン25を保護するものであり、冷却ファン25からの冷却風の吐出を極力阻害してしまわないように、複数の鋼線を人の指の通らない程度の間隔で配列することにより構成される(このためファンガードはフィンガーガードとも呼ばれる)。
以下、図3を参照してファンガード30について説明する。図3は本発明の一実施形態としてのファンガードの構造を示す模式的な斜視図である(冷却ファン25は図示省略)。
ファンガード30は、略円筒形状に形成され、シュラウド24cの背面24caに固定されている。ファンガード30は、上記中心線CLから放射状に伸びるような複数のフレーム材31と、これらのフレーム材31に組みつけられた複数の円周形状又は円弧形状の細い鋼線(細線)32a,32b,32cとをそなえて構成されている。
ファンガード30における冷却ファン25の後方(ファン軸流方向下流側)をなす部位(ファンガード背面)30Aは、直径の異なる複数の円周形状の鋼線32aが同心上に且つ人の指の通らない程度の間隔をあけて配列されて構成される。
また、ファンガード30における冷却ファン25の側方(ファン外周側)をなす部位(ファンガード側面)30Bは、互いに異なる形状の二種類の鋼線32b,32cにより形成される。鋼線32b,32cは、互いに同一の直径に設定される一方、ここでは、互いに異なる長さに設定されている。鋼線32bは、ファンガード側面30Bの半分程度を占める領域30Baに配置されるものであり、ファン軸流方向に指の通らない程度の間隔をあけて且つ端を揃えて複数並べられている。また、鋼線32cは、ファンガード側面30Bの一部であって上記領域30Baに較べて小さな領域30Bbに配置されるものであり、ファン軸流方向に指の通らない程度の間隔をあけて且つ端を揃えて複数並べられている。
領域30Baと領域30Bbとの間には(鋼線32bと鋼線32cとの間には)相互に隙間S1,S2が形成されており、ここでは、ファン軸流方向下流側から見て(つまり図3において)、隙間S1はファンガード30の左上部に配置され、隙間S2は左下部に配置されているのである。
なお、当然であるが、ファンガード側面30Bを形成する鋼線32b,32cの円弧半径は、ファンガード背面30Aを形成する鋼線32aの最外側の(=最大半径の)鋼線32aの半径以上に設定されている。
このような構成のファンガード30は、指の通らない程度の間隔をあけて配列された複数の鋼線32a,32b,32cからなる冷却風の通過しうる通気材(ファンガード材)32が、冷却ファン25を覆うようにしてシュラウド24cの背面24caに固定されるとともに、冷却ファン25の外周において、上記通気材の配置されない通気材非配置部(隙間)S1,S2が設けられて構成されたとみることができる。
『通気材』とは、素材自体が通気性のあるものをいうのではなく、冷却ファン25を異物の侵入から保護しつつクーリングパッケージ24の冷却性能を保持できるような冷却風の流通を確保できる程度の通気性を有する構造体をいい、例えば、上記の鋼線を間隔を空けて配列することにより形成したものや、網目状のものや、穴の形成されたパネル材など通気性の得られる構造に加工されたものなどの従来よりファンガードの構成に使用されるものが挙げられる。
ここで、通気材非配置部S1は、図2(b)に示すように、ファン回転中心線CL上の所定の点を中心とし冷却ファン25の外縁を通る円周Cの接線であってエンジンルーム天井壁22の排出口22bを通る所定の直線L1上に位置設定されている。同様に、通気材非配置部S2は、上記円周Cの接線であってエンジンルーム床壁23の排出口23aを通る所定の直線L2上に位置設定されている。
冷却ファン25から吐出される冷却風の多くは冷却ファン25の外周側に吐出され、この外周側に吐出された冷却風の進行方向は、上記円周Cの接線方向に近似される。つまり、排出口22b,23aへと略直線的に冷却風が流れて特に効率よく冷却風の排出される箇所に限定して、鋼線32a,32b,32cを配列してなる通気材32即ち流通抵抗を取り除くことにより、冷却ファン25の保護機能を殆ど損なうことなく、従来のように鋼線がファン全周にわたって万遍なく設けられたファンガードに比べ冷却風の機外への排出効率を向上させているのである。
また、下方の通気材非配置部S2については、エンジンルーム床壁23に設けられた排出口23aがメッシュ状若しくはルーバ状のものであり、排出口23aと通気材非配置部S2とは距離があるため、通気材非配置部S2を介して冷却ファン25に手を触れてしまうようなことはない。
さて、エンジンルーム2Bの上壁面22には、エンジンフード40が開閉可能に取り付けられており、エンジンフード40を上方に開くことにより現れるメンテナンス口22A(図1参照)介してエンジン26などの点検,部品交換,修理及び清掃などのメンテナンスを行なえるようになっている。
図4〜図6を参照してエンジンフード40について説明する。
図4及び図5は本発明の一実施形態にかかるエンジンルームの構造を示す図であり、図4はエンジンフードが開いた状態における上部旋回体を斜め上方から見た模式的な斜視図(エンジンルームを形成する外壁面の一部を破断して示す)、図5はエンジンフードが閉じた状態における上部旋回体を斜め上方から見た模式的な斜視図である。図6は本発明の一実施形態にかかるエンジンフードの構成を一部破断して示す模式的な斜視図である。
メンテナンス口22Aは、冷却ファン25よりもファン軸流方向下流側に位置設定されており、エンジンフード40を開いてメンテナンス口22Aを露出させた状態であっても、冷却ファン25はエンジンルーム天井壁22により外部に対し略遮蔽された状態となる。
また、エンジンフード40を開くと、エンジンルーム天井壁22に設けられた冷却風の排出口22bが露出するが、この排出口22bは、人の手が挿入できない大きさ(或いは手を挿入するのが困難な大きさ)に設定されているので、このような大きさの排出口、さらにはファンガード30の上方の通気材非配置部S1を介しては作業者の手や指が冷却ファン25に届かないような構造となっている。したがって、作業者がエンジンフード40を開いてメンテナンス作業を行なう際に、誤って冷却ファン25に手や指が触れられないようになっている。
なお、排出口22bを、人の手が挿入できない大きさ(或いは手を挿入するのが困難な大きさ)の開口の集合体からなるメッシュ状の開口により形成しても良い。
エンジンフード40は、平板形状の底部プレート42と、底部プレート42の上側に取り付けられた膨出プレート41とをそなえて構成される。
底部プレート42は、メンテナンス口22Aの形状と同じ形状をし、図示しないヒンジを介して機体本体21に取り付けられており、このヒンジが取り付けられた一辺側(ここでは機体後方側の辺)を中心として、水平姿勢となってメンテナンス口22Aを塞ぐ閉姿勢(図5に示す姿勢)と、起立姿勢となってメンテナンス口22Aを開く開姿勢(図4に示す姿勢)との間で上下に揺動可能に構成されている。
膨出プレート41は、底部プレート42に固定され、ここでは、エンジンルーム幅方向Xについては底部プレート42と略同じ長さに設定されエンジンルーム幅方向Xの両端縁を底部プレート42のエンジンルーム幅方向Xの両端縁に一致させるようにして底部プレート42に固定される。
膨出プレート41は、その中央部(主面)41aが、底部プレート42に当接するその下縁部ひいては底部プレート42に対し膨出した形状とされる。具体的には、膨出プレート41は、略台形の断面を有し略箱型形状の輪郭を有した形状とされており、長方形の主面41aと、この主面41aの周縁を囲む4つ壁面41b〜41eとからなる。膨出プレート41は、その主面41aと底部プレート42との間に空間43をあけて底部プレート42に組みつけられ、ここでは、膨出プレート41と底部プレート42との組み付け状態において主面41aが底部プレート42と平行な姿勢となる。
また、ファン旋回流上流側の壁面41cは、ファン旋回流に沿うような湾曲形状(ファン回転軸芯線を中心とした円弧のような形状)とされている。また、ファン軸流方向下流側の面41bに、排出穴41baがエンジンルーム幅方向Xに沿って複数並設され、ファン旋回流方向下流側の面41eに、排出穴41eaがファン軸流方向Yに沿って複数並設されている。ここでは、各排出穴41ba,41eaの形状は円形であるが、円形に限定されるものではない。
また、膨出プレート41はそのファン軸流方向上流側の壁面41dを底部プレート42から突出させるようにして底部プレート42に組みつけられており、また、エンジンフード40を閉じた状態においては、壁面41dは、エンジンルーム天井壁22の排出口22bよりもファン軸流方向上流側に位置するようになっている。つまり、エンジンフード40を閉じた状態においては、膨出プレート41は、排出口22bを蓋うこととなり、この結果、膨出プレート41と底部プレート42との間に、排出口22bを入口とし、排出穴41ba,41eaを出口とする風路43が形成されるようになっているのである。
再び図2(a),(b)を参照して説明すると、このような構成において、冷却ファン25の作動により上記エンジンルーム吸入口22aから機体本体内部(冷却風通路)へ冷却風として取り込まれた外気は、クーリングパッケージ24を通過した後、ファンガード30を通過し、エンジンルーム天井壁22の排出口22b,膨出プレート41と底部プレート42との間に形成される風路43を介して機外へと排出され、又は、エンジンルーム床壁23の排出口23aを介して機外へと排出され、クーリングパッケージ24を通過する際に冷却水及び油圧ポンプの作動油を冷却するようになっている。
つまり、本実施形態にかかる冷却装置は、冷却風の吸入口22a,冷却風通路(機体本体21内の空間即ち室2Ba,2Bb,2Bc),クーリングパッケージ24,冷却ファン25,ファンガード30,冷却風の排出口22b,23a及びエンジンフード40をそなえて構成されているのである。
なお、エンジンルーム2Bに流入した冷却風の一部は、僅かではあるが、エンジン26と油圧ポンプ27との連結部27aと、メインエンジンルーム2Bbとポンプルーム2Bcとの仕切り壁(ファイヤウォール)28との隙間を通ってポンプルーム2Bcに流入する。このため、ポンプルーム2Bcに面して上壁面22及び下壁面23にメッシュ状若しくはルーバ状の排出口22c,23bが補助的にそれぞれ設けられており、これらの開口22c,23bから冷却風が機外へと排出されるようになっている。
本発明の一実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び冷却装置は、上述したように構成されており、図2(a)〜(c)に示すように冷却風の流通が行なわれる。
つまり、冷却ファン25の作動により、外気が矢印F1で示すように冷却風として開口
22cからエンジンルーム2B内へ吸入される。吸入された冷却風は、矢印F2〜F4で示すようにクーリングパッケージ24を通過し、この際、クーリングパッケージ24内を流れるエンジン冷却水やポンプ作動油を冷却する。
従来技術の課題として説明したように、一般的にクーリングパッケージ24の圧力損失が比較的大きいため、冷却ファン25から送り出された冷却風は、矢印F5,F7,F9で示すように流れ、冷却ファン25の冷却風の流れの主成分は遠心/旋回方向成分となり、冷却ファン25から送り出された冷却風の多くが略直線的にファン外周へと流れるようになる。
そこで、本実施形態では、機体壁面21のファン外周(ファン軸流方向に対して冷却ファン25と略同じ位置)すなわち、冷却風の向かうところに排出口22b,23aを配置するとともに、これらの排出口22b,23aへと略直線的に流れる冷却風の流通経路についてはファンガード30に通気材非配置部S1,S2を設けている。冷却風は抵抗の少ないところに多く流れるようになることから、冷却ファン25から送り出された冷却風の多くが、矢印F5,F7で示すように、直接的な抵抗を受けることなく排出口22b,23aへと流れるようになる。
また、排出口22bを出た冷却風は、エンジンフード40のファン旋回流方向下流側の排出穴41eaから矢印F6で示すように機外へと滑らかに排出されるようになる。さらに、遠心/旋回方向成分を流れの主成分としながらも軸流方向への流れ成分の強い冷却風は、エンジンフード40の膨出プレート41と底部プレート42との間に形成された風路43により案内され、矢印F11で示すようにファン軸流方向下流側の排出穴41baから機外へと滑らかに排出されるようになる。
また、遠心/旋回方向への流れを主成分とし排出口22bへ向けて流れる冷却風の内、図2(b)に矢印F9で示すように膨出プレート41のファン旋回流上流壁面41cに向けて流れる冷却風は、略鉛直上方へと流れるが、矢印F10で示すように上記壁面41cの湾曲形状によりファン旋回流方向下流側の排出穴41eaへ向けて偏向され、排出穴41eaから滑らかに排出されるようになる。
このように冷却風の排出効率を向上させることができる結果、排出口22b,23aや排出穴41ba,41eaの総開口面積を比較的少なくすることができ、エンジン音や冷却風がファン翼やクーリングパッケージ24を通過する際に発生する風切り音の外部への漏洩、即ち騒音を抑制でき、また、冷却風の圧力損失を低減することも可能となり、冷却ファン25の仕様を下げてコストダウンを図ることが可能となる。或いは、冷却風の排出効率が向上することから、同じ仕様の冷却ファン25を使用してもその風量を増大することが可能となり、従来よりも熱交換面積の少ないコンパクトなクーリングパッケージを使用することが可能となる。
さらには、ファンガード30には通気材非配置部S1,S2が設けられていることから、冷却風の鋼線32b,32cとの接触が低減され、風切音(騒音)が抑制され、圧力抵抗が低減される。
また、エンジンルーム2Bから排出された冷却風は、エンジンフード40により形成される風路43により案内され、水平方向に偏向されて機外へと滑らかに排出されるようになり、また、上記水平姿勢の風路43を介して外部へと漏洩するエンジン音なども破線の矢印N1で示すように水平方向に伝播するようになる。
建設機械から水平方向に発せられる騒音を抑制することは例えば作業場所を遮蔽物により囲うなどすれば可能であるが、鉛直上方に発せられる騒音に対しこのような遮蔽物を設けることは大掛かりな作業が必要となり現実的ではなく、また、水平方向に発せられる騒音の一部及び鉛直下方に発せられる騒音は地面などにより吸収されるが、鉛直上方に発せられる騒音に対してはこのような吸収物がないためその伝播範囲が極めて広い。
したがって、騒音の伝播方向をこのように水平方向にすることにより、伝播範囲(伝播する方向及び伝播する距離)を狭めることができるようになる。
さらに、この風路43内を矢印N1で示すように伝わるエンジン音などは、風路43を
形成する膨出プレート41及び底部プレート42に吸収され減衰される。
加えて、エンジン音などの一部は、図2(a)中に破線の矢印N2で示すように底部プ
レート42及び膨出プレート41を透過するが、この際、底部プレート42及び膨出プレート41により減衰される。つまり、矢印N2で示すように機外に伝播するエンジン音な
どは、機外に対し底部プレート42及び膨出プレート41の二つの壁面により遮蔽され減衰されるのである。
また、風路43に案内されることにより、冷却風は、排出口22bから直接機外へ排出されるよりも、エンジンルーム吸入口22aから離隔した位置より機外へ排出されるようになり、また、冷却風はエンジンルーム吸入口22aとは離隔する側に向けて排出されるようになる。これにより、機外へ排出されたクーリングパッケージ24と熱交換後の温度の高い冷却風(熱風)が再びエンジンルーム吸入口22aから導入されてしまうこと(熱風の巻き込み)を防止できるようになる。
この点でも、クーリングパッケージ24の冷却ひいてはエンジン冷却水やポンプ作動油などの冷却を効率的に行なえるようになり、クーリングパッケージをコンパクト化することが可能となる。
本発明の建設機械の冷却装置は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、図7に示すように、通気材非配置部S2から排出口23aへ冷却風を案内するガイドGを設けても良い。この場合、ガイドGを、図8に示すように、ファンガード側面30Bを形成する鋼線32b,32cを下方の排出口へ向けて延ばすようにして形成するのが、製造が容易であるから好ましい。
また、上記各実施形態では、エンジンルーム天井壁22に冷却風の排出口22bを設けたが、この排出口22bの代わりに、図9に示すように、カウンタウェイト2Aに対しエンジンルーム2Bに面して機外へと貫通する風路60を設けても良い(エンジンルーム2Bと機外とを連通させる風路60をカウンタウェイト2Aに設けても良い)。この場合、通気材非配置部S3は、図9に示すように、このカウンタウェイト2Aに設けられた風路入口61に直線的に流れる冷却風の経路上に位置設定され、エンジンフード40′は、上記実施形態のエンジンフード40に対し膨出プレート42のない構成となる。このようにエンジンルーム天井壁22の排出口の不要な構成は、ファンガードの通気材非配置部が、エンジンルーム天井壁22により機外に対し遮蔽された構成となるので好ましい。また、図2に示す上記実施形態の構造に対し、上記のカウンタウェイト2Aに設ける風路60及び通気材非配置部S3を追加しても良い。
本発明の一実施形態にかかる建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての建設機械の冷却ファン用ファンガード及び建設機械の冷却装置の構成を示す図であって、(a)はエンジンルームの正面視による模式的な断面図、(b)は(a)の模式的なA−A断面図、(c)は(b)の模式的なB−B断面図である。 本発明の一実施形態としてのファンガードの構造を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンルームの構造を示す図であってエンジンフードが開いた状態における上部旋回体を斜め上方から見た模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンルームの構造を示す図であってエンジンフードが閉じた状態における上部旋回体を斜め上方から見た模式的な斜視図である。 図6は本発明の一実施形態にかかるエンジンフードの構成を一部破断して示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての建設機械の冷却ファン用ファンガード及び建設機械の冷却装置の変形例の構成を示すエンジンルームの模式的な断面図であって、図2(b)に対応する図である。 本発明の一実施形態としてのファンガードの変形例の構造を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての建設機械の冷却ファン用ファンガード及び建設機械の冷却装置の変形例の構成を示すエンジンルームの模式的な断面図であって、図2(b)に対応する図である。 従来の建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。 従来の建設機械のエンジンルームの内部構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。 建設機械の冷却装置におけるエンジンルーム内の広ささとクーリングパッケージの厚さとの関係を説明するため図であって、(a)はエンジンルーム内が比較的狭い場合の模式図、(b)はエンジンルーム内が比較的広い場合の模式図である。 一般的な軸流形式の冷却ファンの性能曲線を示す模式図である。 (a),(b)は上流側の圧力損失が比較的小さかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。 (a),(b)は上流側の圧力損失が比較的大きかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。 従来の建設機械の冷却装置の構成を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
2A カウンタウェイト
2B エンジンルーム
2Ba ラジエータルーム
2Bb メインエンジンルーム
2Bc ポンプルーム
3 作業装置
21 機体本体
22 エンジンルーム天井壁
22a 吸入口
22b,23a 排出口
23 エンジンルーム床壁
22A メンテナンス口
24 クーリングパッケージ
24a コア(クーリングユニット)
24c シュラウド
25 冷却ファン
26 エンジン
27 エンジンポンプ
30 ファンガード
30A ファンガード背面
30B ファンガード側面
31 フレーム材
32 通気材(ファンガード材)
32a,32b,32c 鋼線(細線)
40 エンジンフード
1,S2,S3 通気材非配置部
G ガイド

Claims (4)

  1. エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置され冷却風を流通させる冷却ファンと、該エンジンルーム内に該冷却ファンよりもファン軸流方向上流側に設置されるクーリングユニットとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、
    該冷却ファンを覆うように取付けられ、該冷却風が通過しうる通気材と、該冷却ファンの外周において該通気材の配置されない隙間として形成された通気材非配置部とを有してなるファンガードと、
    該エンジンルームが内部に形成される機体壁面に対し該冷却ファンの外周に形成された冷却風の排出口とをそなえ、
    該ファンガードの通気材非配置部が、該冷却ファンの回転中心線を中心とした該冷却ファンの外縁を通る円周の接線であって上記のエンジンルームに設置された冷却風の排出口を通る所定の直線上に配置された
    ことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  2. 該機体壁面の上面に設けられたメンテナンス用の開口と、
    上記のメンテナンス用の開口を開閉可能なフードとをそなえ、
    上記のメンテナンス用の開口が、該冷却ファンよりも該ファン軸流方向下流側に位置設定された
    ことを特徴とする、請求項記載の建設機械の冷却装置。
  3. 該通気材非配置部からの冷却風を、該排出口へと案内するガイドが設けられた
    ことを特徴とする、請求項又は記載の建設機械の冷却装置。
  4. 上記のエンジンルームの一側面をなすカウンタウェイトと、
    該カウンタウェイトの内部に設けられ、該エンジンルームに面して機外へと貫通する風路とをそなえ、
    該通気材非配置部が、該冷却ファンの回転中心線を中心とした該冷却ファンの外縁を通る円周の接線であって、該カウンタウェイトに設けられた該風路の入口を通る所定の直線上に配置された
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装置。
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