JP2007295153A - 送信機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の周波数帯域内での周波数ホッピングが行われた高周波送信信号を生成し、高周波送信信号が電力増幅されて出力とする送信機であって、生成された高周波信号に対して電子的に減衰量を変化させる可変アッテネータと、電力増幅された高周波信号の一部のレベルを検出し、検出された高周波信号を検波して検波電圧値として出力する検波回路と、検波電圧値を書き込み及び読み出し可能なメモリーを有し、周波数ホッピングに対応してメモリーから読み出された検波電圧値を可変アッテネータの減衰量の制御のために出力する制御部と、により構成された自動電力制御回路と、周波数ホッピングされ、および電源投入時には周波数掃引された局部発振周信号を出力するホッピングシンセサイザと、を備えた。
【選択図】 図1
Description
音声などの送信信号を送信機100に入力し、送信変調、送信増幅してその出力は、送受切替器300を経由してアンテナ400から送信波として電波が送出される。受信波は受信器100にて受信処理されて受信信号が音声などに再生される半二重通信方式を示すものである。
近年、図3の無線機のシステムにおいて、電波の周波数資源の有効利用を図る通信方式としてスペクトラム拡散通信があり、そのうち周波数ホッピング(Frequency Hopping 以下「FH」という。)を実現した送信機として次のようなものが従来技術として上げられる。
図4は従来技術のFH機能をもった送信機のフィードバックループによる送信電力制御を示すブロック図である。送信電力制御はAPC(Automatic Power Control;自動電力制御)と呼ばれ、ここではAPCループの要部にS/H(サンプルホールド)方式の回路(S/H30)を用いている。
S/H方式によるAPCループの回路では、送信電力増幅された送信信号を検波回路(カプラー8、検波器12)により検出し、検出された検波電圧に対しレベル増幅(DC増幅器13)を行い、その検波電圧を電気的に減衰量を可変させる電子可変アッテネータ6に制御電圧(APC電圧)として与え、送信出力を所定値にするようなレベル調整(APC)を行っている。こらは、通常送信時(FHを行わず、1チャネル周波数送信)でも同様である。
FH通信では、複数の周波数をホッピングパターンに従い次々に切り替えながら送信信号が作られるものであり、図2に示すように、時間軸に対して次々と異周波数の送信信号の出力がえられるように、例えば、周波数f1で一定時間送信後、次に異なる周波数f2に切り替わり一定時間送信し、更に、f3に切り替わり一定時間送信する。ホッピングパターンによる発生周波数はランダムな出し方のホッピングパターンである。
周波数と次の周波数と野切り替わり時は、ホッピングシンセサイザ4の周波数切替えに要する時間および各制御信号などの信号設定時間の確保時間として未送信時間(ブランク)を有する。
このブランクの時には、検波出力が一時的にゼロとなるが、切替前の検波電圧をS/H(サンプルホールド)回路によりAPC電圧として保持するように動作し、次の周波数に切替えられた直後も、直前の周波数のAPC動作を行っている。
しかし、送信機の特性は、周波数による電力利得差が生じているとか、経年変化を起こすとか、様々な要因により性能劣化が起きて、送信機の周波数帯域内の周波数による電力利得が周波数特性をもち、周波数特性が悪化した場合には、FHの周波数間でのAPC電圧が追従できなくなり、FHの周波数間での出力電力差が現れることとなる。
このようにサンプルホールド回路では、周波数切替前のAPC電圧を保持しつつ周波数切替後に切替後の周波数のAPC電圧へと立ち上がって変化していく。その状況では、周波数帯域内での電力利得偏差または経年的に性能劣化をきたした送信機である場合、その周波数に適したAPC電圧を可変減衰器に与えることができずに、FHの送信周波数によっては、送信出力が図2の破線で示すようにオーバーシュートしてしまう現象が現れることがあった。
更に、経年的に性能劣化をきたした送信機の場合としては、図示しないが、送信出力が全周波数にわたって所定の出力値に対して高出力または低出力とされること、周波数特性
の変化が起き、特定の周波数が高出力または低出力とされることもある。
オープンループ方式では、工場調整時に任意のAPC電圧Vrefを供給し、FHの各周
波数における送信機の所定の送信信号の電力値とするAPC電圧を測定する。(送信出力が所定値となるようなVrefを求める。)
測定したAPC電圧を予めAPC符号に変換し、FH周波数をアドレスとして対応をとりながらAPC符号をROMに書き込む作業を工場内で行なう。
FH動作時は、FH周波数に対応したROMデータを読み出し、これより得られたAPC電圧によりAPC制御が行なわれる。
送信機の増幅素子が経年劣化等により当初の調整時と特性が変化した場合には、増幅度などの誤差が発生し正常な出力制御ができなくなる。
前記生成された高周波送信信号に対して電子的に減衰量を変化させる可変アッテネータと、
前記電力増幅された高周波送信信号の一部のレベルを検出し、該検出された高周波送信信号を検波して検波電圧値として取り出す検波回路と、
前記取り出された検波電圧値の書き込み及び読み出しが可能なメモリーを有し、前記周波数ホッピングに対応して該メモリーから読み出された前記検波電圧値を前記可変アッテネータに与え、前記可変アッテネータの減衰量制御を行う制御部と、により構成された自動電力制御回路と、
前記周波数ホッピング及び電源投入時に周波数掃引が行われた局部発振周波数信号を発生させるホッピングシンセサイザと、を備えた。
本発明では、低価格、小型の汎用部品を用いた回路構成が可能となるので、送信機、ひいては無線機の小形化、原価低減を達成したものである。
1は外部より送信データ符号列が入力される送信データ入力端子である。
2は入力された送信データ符号列に対応して例えばPSK(位相変調)方式の狭帯域変調が行われる1次変調器である。
3は例えばPN符号(擬似ランダム符号)を用いて時間軸と発振周波数でホッピングパターン化されたFHの局部発振周波数信号をホッピングシンセサイザに発生させるためのホッピングパターンを発生させるホッピングパターン発生器である。
4はホッピングパターン発生器3のホッピングパターン出力に従いFHスペクトラム信号波の局部発信周波数信号を発生させるホッピングシンセサイザである。
ホッピングシンセサイザ4へのホッピングパターン指示は、外部からのホッピングパターン情報により受けてもよい。その際は、後述する制御入力端子18に外部よりホッピングパターン情報を制御部17、CPU17dに入力し、CPU17dを経由してホッピングシンセサイザ4へ外部ホッピングパターンを入力させる。このとき、ホッピングパターン発生器3はCPU17dの制御に従い停止される。
よって、ホッピングシンセサイザ4は、周波数ホッピングされ、および後述する電源投入時には周波数掃引される局部発振周波数信号を発生させるものである。
5はホッピングシンセサイザ4の出力信号と1次変調器2の出力信号とを乗算してFH拡散された無線周波信号に変換する周波数変換器である。
よって、周波数変換器5の出力は所定の周波数帯域内での周波数ホッピングが行われ、無線周波信号とされた高周波送信信号が生成されたものとなる。
6は周波数変換器5で作成されたFH無線周波信号の信号レベルを減衰的に変化させる電圧制御可能な電子可変アッテネータである。
この電子可変アッテネータ6の出力がFHとして生成された高周波信号に対して電子的に減衰量を変化させたものとなり、電力増幅後のレベルを所定の値にさせる。
周波数変換器5と電子可変アッテネータ6との間に所望の帯域周波数を通過させる帯域濾波器を挿入してもよい。
7は電子可変アッテネータ6にてレベル調整されたFH無線周波信号を所定の電力レベルまで電力増幅させ高周波送信信号の出力とする電力増幅器である。
8はAPC(自動電力制御)処理に用いるために電力増幅器7での電力増幅されたFH無線周波信号のレベルの一部を検出し、主たる電力増幅されたFH無線周波信号はそのまま出力にさせるカプラーである。
9は電力増幅されたFH無線周波信号を外部のアンテナなどへ出力させる場合は当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路bに接続された状態となり、内部の擬似負荷に電力吸収させる場合は当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路cに接続された状態となる信号切り替えの切替スイッチである。
10は電力増幅されたFH無線周波信号を外部のアンテナなどへ出力させる送信出力端子である。
11は送信機内部に有する擬似負荷に電力吸収させる終端器である。
12は電力増幅器7で電力増幅されたFH無線周波信号のレベルの一部が検出された検出信号を検波しAPC(自動電力制御)処理に用いるためのDC信号を得る検波器である。
13は検波器12で検出され、DCレベルにされたDC信号をDC増幅して回路に必要
なレベルに調整するDC増幅器である。
従って、カプラー8と検波器12とDC増幅器13により構成される検波回路は、電力増幅され、FH無線周波信号となった高周波信号の一部のレベルを検出し、検出された高周波信号を検波して検波電圧値として出力するものである。
14はDC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルをAPCループ回路としてフィードバックする場合は、当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路bに接続された状態となり、DC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルを随時に校正されたAPC情報として制御部17に取り込む場合は、当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路cに接続された状態となり、従属接続されたA/D変換回路17cに導くようにする切替スイッチである。
15はDC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルをAPCループ回路としてフィードバックする場合は、当該スイッチ回路aがスイッチ14bに接続された当該スイッチ回路bに接続された状態となり、制御部17に有するFHの各周波数に対応してメモリー(EEROM17a)に蓄積されたAPCデータをアナログ値に変換されたAPC信号を電子可変アッテネータ6側へ供給する場合は、当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路cに接続された状態とする切替スイッチである。
16はDC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルをAPCループ回路としてフィードバックする場合、または、制御部17に有するFHの各周波数に対応してメモリー(EEROM17a)に蓄積されたAPCデータをアナログ値に変換されたAPC信号を電子可変アッテネータ6側へ供給する場合は、当該スイッチ回路aがスイッチ15aに接続された当該スイッチ回路bに接続された状態となり、更に、DC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルを随時に校正されたAPC情報として制御部17に取り込む場合のイニシャル動作モードにおいて、電子可変アッテネータ6へのアッテネータ(減衰)量を固定とするため固定DCバイアスとしてVrefを与える場合は、当該スイッチ回路aが当該スイッチ回路cに接続された状態とする切替スイッチである。
17はFHの各周波数に対応したAPCデータの書き込み、読み出しが行なわれAPCデータが蓄積されたメモリー(EEROM17a)、D/A変換器17b、A/D変換器17cおよびCPU17dを備え、チャネル周波数選択制御情報、FH通信モード/通常通信モードを選択の通信モード選択制御情報および電源投入信号/テストモードを選択のイニシャル制御情報を入力とし、ホッピングパターン発生器3にホッピングパターン発生の開始/停止制御指令を、ホッピングシンセサイザ4にホッピングシンセサイザ動作/通常シンセサイザ動作/周波数掃引動作の制御指令を、切替スイッチ9、14、15、16に信号切替制御情報を与えようにする制御部である。
よって、制御部17は検波電圧値を書き込み及び読み出し可能なメモリーを有し、周波数ホッピングに対応してメモリーから読み出された検波電圧値を電子可変アッテネータの減衰量の制御のために出力するものとなる。
以上の電子可変アッテネータと検波回路と制御部により構成されたものが本発明のAPC即ち自動電力制御回路となる。
17aはFHの各周波数に対応したAPCデータ読み書きの行えるメモリーのEEROMである。
17bは制御部に有するFHの各周波数に対応してメモリー(EEROM17a)に蓄積されたAPCデータをアナログ値に変換してスイッチ15に導くようにするD/A変換器である。
17cはDC増幅器されたFH無線周波信号の一部の電力レベルを随時に校正されたAPC情報として制御部に取り込むためにスイッチ14を経由して入力されA/D変換しその出力を制御部に導くようにするA/D変換器である。
17dは、制御入力端子から入力されるチャネル、通信モード、イニシャルの各制御情報、検波されたDC信号のデジタル符号入力、参照電圧(Vref)などを入力とし、これらを演算処理してEEROM17aへ所定のAPC電圧を与える符号を記憶させ、更に、ホッピングパターン発生器3、ホッピングシンセサイザ4へFH制御指令を与えるCP
U(中央処理装置)である。
18は通常送信すなわち1つの無線周波数による送信波を選択するために外部より入力されるチャネル周波数選択制御情報のチャネル制御入力端子である。この端子は外部からホッピングパターンを入力させる端子としても用いられる。
19はFH通信モード又は通常通信モードを選択するために外部より入力される通信モード選択制御情報の通信モード制御入力端子である。
20は電源投入信号又はテストモードを選択するために外部より入力されるイニシャルモード選択制御情報のイニシャル制御入力端子である。
本発明は、FH通信モードにおけるFH周波数の切替え毎に送信機の電力増幅器に所定の電力出力とするような入力信号レベルを与えるために、電子可変アッテネータ6に適正なAPC電圧を与えるために、電源投入イニシャル時又はテスト(自己診断)時にFHの各周波数毎に最新のAPC電圧を測定し、そのときの校正値としてメモリーに蓄積するような回路構成を有する送信機100である。
なお、通常通信モードである無線チャネル周波数1波での送信は、図1のAPCループように検波出力をDCレベル増幅したフィードバックAPC電圧で可変減衰器である電子可変アッテネータの減衰量を微調整することで送信出力を所定値に自動調整している。
本発明のFH通信モードのイニシャル(電源投入またはテスト)時では、制御回路19がホッピングパターン発生器3に対して周波数スイープ(周波数掃引;以下スイープという。)制御情報を与え、このことによって通信周波数帯域を所定の周波数のステップでスイープさせるスイープ送信を行わせるような動作を有する送信機である。
スイープ送信の際に、FH周波数に代わり、スイープさせる各周波数の送信出力の一部を検出し、検波し、その検波されたAPC電圧を制御部17に有する一時記憶メモリーに記憶させる。そこで、送信機の電力増幅器7の入力に所定の入力レベルを与え、増幅動作の発振を防ぎ、増幅素子に所定の動作点を与える為に固定のAPC電圧(Vref)を電子可変アッテネータに与えられる。
この検出されたAPC電圧およびVrefの2つの電圧よりFH運用時に用いる最適なAPC電圧を制御部17に有するCPUで演算処理し、その結果が制御部17に有するEEROM17aにそのときの最適なAPC電圧値として書き込まれる。
これを電源投入およびテストモード毎のイニシャル時に行うことで常に最新の最適なAPC電圧を測定し、蓄積されるものである。
制御部17には、通信モードとして、FH通信モードとする制御信号が通信モード端子19に入力され、更に、イニシャルモードとする制御信号がイニシャル端子20に入力される。
制御部17では入力された制御信号に従い内部論理処理が行われ、その結果の制御出力として、切替スイッチ9の回路aと回路cを接続状態に、切替スイッチ14の回路aと回路cを接続状態に、切替スイッチ16の回路aと回路cを接続状態にさせる。更に、ホッピングシンセサイザ4およびホッピングパターン発生器3へは、FHの周波数をスイープさせるような内部制御信号を出力させる。
イニシャル動作時には、送信データ入力端子には送信データが入力されない。
周波数変換器5の一方の入力には、送信データ入力が任意の符号に固定された1次変調器2の出力とされる1次変調周波数信号が入力され、他方の入力には、ホッピングシンセサイザ4にてスイープ(周波数掃引)されて順次周波数に発生された局部発振周波数信号が入力される。周波数変換器5の出力には、搬送波周波数となる無線周波数に変換されたスイープされて順次周波数とされたFH波が出力される。
周波数変換器5の出力は電子可変アッテネータ6に入力され、ここでは固定のバイアス電圧(Vref)で減推量が設定されたスイープFH高周波信号が出力されて、固定レベルとされたスイープFH高周波信号がつぎの電力増幅器7へ入力される。
電力増幅器7にて所定の増幅度で電力増幅または低減電力増幅されて電力増幅出力信号を得る。
電力増幅器7の出力信号はカプラー8を経て切替スイッチ9の回路aから回路cへ導かれ、終端器11に電力が内部吸収される。
一方、電力増幅器7の出力信号の一部レベルがカプラー8で結合されて検波器12へ導かれる。検波器12で検波されたDC信号はDC増幅器13でDC増幅され、その出力信号が切替スイッチ14回路aから回路cを経由してA/D変換器17cに入力される。このA/D変換器17cではアナログ量であるDC信号(Vs)の電圧値がデジタル符号に変換され制御部17内のCPU17dへ取り込まれる。
デジタル符号に変換されたDC信号(Vs)と参照電圧である固定バイアス(Vref)とを制御部17内のCPU17dにて演算処理して、FH運用時のFH周波数毎に電子可変アッテネータ5に与える最適な減推量制御電圧(VFH)として計算されて、これがFH周波数毎のプリセット値として制御部17内のEEROM17aのメモリーに蓄積される。
送信機100の内部で作成された固定バイアス(Vref)は切替スイッチ16の回路cに導かれ、更に、回路aを経由して電子可変アッテネータ6に供給される。固定バイアス(Vref)は制御部17にも供給される。
実施例の周波数などの値としては、所定の周波数帯域である送信周波数帯域が150MHz〜300MHzの周波数帯域、100kHzステップでFH周波数切替えが行われる無線機であるとする。
イニシャル時での減推量制御電圧(VFH)は、概ね100kHzステップの10倍である1MHz毎にFH周波数毎のプリセット値を蓄積すればよく、1MHz毎に50ms送信を行いスイープする。従って、イニシャル時毎に(300MHz−150MHz)/1MHz×50ms=7.5秒間のスイープ送信を行ってFH用のAPC電圧測定が行われる。FHの周波数が100kHzステップ台に仕様化された場合は、100kHz台の数値を四捨五入して1MHz台にした周波数値のAPC電圧を採用すればよい。
制御部17には、通信モードとして、FH通信モードとするための制御信号が外部より通信モード端子19にFHモード制御信号として入力される。チャネル端子18およびイニシャル端子20には端子をアクティブにさせる制御信号は入力されない。この制御入力状態がFH通信の送信運用動作モードとなる。
制御部17では入力されたFHモード制御信号に従い内部論理処理が行われ、その結果の制御出力として、切替スイッチ9の回路aと回路bを接続状態に、切替スイッチ15の回路aと回路cを接続状態に、切替スイッチ16の回路aと回路bを接続状態にさせる。更に、ホッピングシンセサイザ4およびホッピングパターン発生器3に対しては、送信運用時のFHの周波数を発生させるような内部制御信号を出力させる。
FH周波数毎の電子可変アッテネータ6のバイアス電圧のプリセット値として制御部17内のEEROM17aのメモリーに蓄積されたバイアス電圧データがEEROM19aのメモリーからホッピングパターンに従い出力され、D/A変換器17bに入力される。ここでは入力されたデジタル符号がアナログ値に変換されてその出力は減推量制御電圧(VFH)を出力させる。減推量制御電圧(VFH)は切替スイッチ15の回路c、回路a、切替スイッチ16の回路b、回路aを順に経由して電子可変アッテネータ6にバイアス電圧としてVFHを供給する。
送信情報としてデジタル符号化された送信データが送信データ入力端子1より入力され、この符号列が1次変調器2に入力され、1次変調器2では、例えばPSK変調方式による変調が行われ、低周波信号又は中間周波信号に変換される。1次変調器2の出力は周波数変換器5の一方の入力端に入力される。
ホッピングパターン発生器3は制御部17の制御指令に従い、実運用のホッピングパタ
ーンを出力し、その出力は、ホッピングシンセサイザ4へ入力され、ホッピングシンセサイザ4の出力は、FH用の局部発振周波数信号として、周波数変換器5の他方の入力端に入力される。
周波数変換器5では、入力された2つの周波数信号の掛け算値として周波数変換された出力は、FH高周波送信周波数帯域信号となる。
周波数変換器5の出力は電子可変アッテネータ6に入力され、ここではFHの周波数毎に減推量制御電圧となるバイアス電圧(VFH)で減推量が設定されたFH高周波帯域信号が出力されて、この信号がつぎの電力増幅器7へ入力される。
電力増幅器7にて所定の増幅度で電力増幅されてFH高周波帯域の電力増幅出力信号を得る。
電力増幅器7の出力信号は、電力増幅された送信信号のほぼ全レベルがカプラー8を経て切替スイッチ9の回路aから回路bへ導かれ、回路bに接続された送信出力端子10へ導かれる。
送信出力端子10へ導かれたFH高周波帯域の電力増幅出力信号は図示されてはいないが外部に接続されたアンテナなどに無線送信周波信号として給電する。
なお、電力増幅器7の出力信号の一部レベルがカプラー8で結合されて検波器12へ導かれ、検波器12で検波されたDC信号は、このFH通信モードでは用いられない。
以上の図1のブロック図の説明によりFH送信モード時に、APC電圧(減推量制御電圧;VFH)は、EEROM17aより読み出し、FH周波数に対して、その時々、そのFH周波数毎における最適なAPC電圧を与えることができ、電力増幅器6において、周波数帯域特性に経年変化が現れ、帯域特性が変化されたとしても安定したレベルのFH送信波が確保される。
制御部17には、通信モードとして、通常通信モードとする制御信号が外部より通信モード端子19に通常通信モード制御信号が入力される。チャネル端子18へは選択された搬送波チャネル制御信号が入力される。イニシャル端子20には端子をアクティブにさせる制御信号は入力されない。
制御部17では入力された通常通信モード制御信号に従い内部論理処理が行われ、その結果の制御出力として、切替スイッチ9の回路aと回路bを接続状態に、切替スイッチ14の回路aと回路bを接続状態に、切替スイッチ15の回路aと回路bを接続状態に、切替スイッチ16の回路aと回路bを接続状態にさせる。このことによってカプラー8、検波器12、DC増幅器13、切替スイッチ14、15、16、電子可変アッテネータ6によってフィードバック系となるAPCループが構成される。
従って、このモードのときは、ホッピングパターン発生器3、D/A変換器17b、A/D変換器17cは機能させない。
ホッピングシンセサイザ4はチャネル周波数として選択された単一周波数を出力させる局部発振器として動作する。
送信情報としてデジタル符号化された送信データが送信データ入力端子1より入力され、この符号列が1次変調器2に入力され、1次変調器2では、例えばPSK変調方式による変調が行われ、低周波信号又は中間周波信号にされる。1次変調器2の出力は周波数変換器5の一方の入力端に入力される。
選択された単一周波数を出力させるホッピングシンセサイザ4の出力は、通常モード用の局部発振周波数信号として、周波数変換器5の他方の入力端に入力される。
入力された2つの周波数信号の掛け算値として周波数変換された周波数変換器5の出力は、通常のチャネル選択された1つの搬送波の高周波送信周波数信号となる。
周波数変換器5の出力は電子可変アッテネータ6に入力され、ここでは通常のチャネル選択された1つの搬送波の周波数に対してAPCループの減推量制御電圧となるバイアス電圧で減推量がフィードバック制御された高周波帯域信号が出力されて、この信号がつぎ
の電力増幅器7へ入力される。
電力増幅器7にて所定の増幅度で電力増幅されて高周波帯域の電力増幅出力信号を得る。
電力増幅器7の出力信号はカプラー8を経て切替スイッチ9の回路aから回路bへ導かれ、回路bに接続された送信出力端子10へ導かれる。
送信出力端子10へ導かれた高周波の電力増幅出力信号は図示されてはいないが外部に接続されたアンテナなどに無線送信周波信号として給電する。
なお、電力増幅器7の出力信号の一部レベルがカプラー8で結合されて検波器12へ導かれ、検波器12で検波されたDC信号は、APCループ信号として用いられる。
2 1次変調器
3 ホッピングパターン発生器
4 ホッピングシンセサイザ
5 周波数変換器
6 電子可変アッテネータ
7 電力増幅器
8 カプラー
9、14、15、16 切替スイッチ
10 送信出力端子
11 終端器
12 検波器
13 DC増幅器
17 制御部
17a EEROM
17b D/A変換器
17c A/D変換器
17d CPU
18,19,20 制御入力端子
30 サンプルホールド回路
100 送信機
200 受信器
300 送受切替器
400 アンテナ
Claims (1)
- 所定の周波数帯域内での周波数ホッピングが行われる高周波送信信号を生成し、
該高周波送信信号が電力増幅されて出力とする送信機であって、
前記生成された高周波送信信号に対して電子的に減衰量を変化させる可変アッテネータと、
前記電力増幅された高周波送信信号の一部のレベルを検出し、該検出された高周波送信信号を検波して検波電圧値として取り出す検波回路と、
前記取り出された検波電圧値の書き込み及び読み出しが可能なメモリーを有し、前記周波数ホッピングに対応して該メモリーから読み出された前記検波電圧値を前記可変アッテネータに与え、前記可変アッテネータの減衰量制御を行う制御部と、により構成された自動電力制御回路と、
前記周波数ホッピング及び電源投入時に周波数掃引が行われた局部発振周波数信号を発生させるホッピングシンセサイザと、を備えた送信機。
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