JP2007292854A - 二成分現像剤および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチダウン現像方式の画像形成装置において、低印字率で連続印字を行った際の画像濃度低下を抑制でき、かつ転写効率低下および文字中抜けを抑制できる二成分現像剤;および、画像濃度が高く、文字中抜けが少ない、高品質の画像を得ることができる画像形成方法を提供する。
【解決手段】円柱状のトナー母粒子および外添剤を含有し、該トナー母粒子の等体積球相当粒子径の粒度分布における体積基準の変動係数CV{(標準偏差/体積平均粒子径)×100}が、20%以下であるトナーを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真用の二成分現像剤、および該二成分現像剤を用いた画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置における現像方式としては、一成分現像方式および二成分現像方式が知られている。また、一成分現像方式の特徴(高画質)と二成分現像方式の特徴(長寿命)を併せ持ったタッチダウン現像方式(ハイブリッド現像方式)が提案されている(特許文献1)。
タッチダウン現像方式とは、トナーおよびキャリアを含有する二成分現像剤を磁気ローラ(現像剤担持体)の表面に担持させ、該磁気ローラの表面の二成分現像剤からトナーのみを現像ローラ(トナー担持体)の表面に移送させて現像ローラの表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する方式である。
しかし、タッチダウン現像方式おいては、低印字率で連続印字を行った場合、現像効率の低下による画像濃度低下が発生しやすい。該現象は、現像機内で長時間にわたり二成分現像剤を撹拌することによるキャリアとの混合ストレスによって、トナーに含まれる外添剤がトナー母粒子に埋没し、トナー母粒子間の付着力が高まり、現像ローラのトナー層からトナーが飛翔しにくくなるために発生する。外添剤の埋没によるトナーの飛翔性への影響は、磁気ローラの二成分現像剤から現像ローラへの移送の際よりも、現像ローラのトナー層から感光体へ飛翔させる際の方が顕著に現れる。
画像濃度低下を抑えるため、大粒子径の外添剤を用いる方法が提案されている。しかし、この方法では、画像濃度低下の程度がやや緩和されるレベルであり、根本解決にはいたっていない。
そこで、トナー母粒子の形状による画像濃度への影響を鋭意検討した結果、画像濃度低下は、トナー母粒子の形状を球形に近づけたものほど発生しやすく、逆に、トナー母粒子の形状を角張った不定形にしたものでは発生しにくいことがわかった。
しかし、トナー母粒子の形状は、転写効率、文字中抜けにも大きく影響し、不定形のトナー母粒子では、転写効率が低下し、文字中抜けが発生しやすい。
以上のように、画像濃度低下の抑制と、転写効率低下および文字中抜けの抑制とを両立させることは困難であった。
特開平3−113474号公報
よって、本発明の目的は、タッチダウン現像方式の画像形成装置において、低印字率で連続印字を行った際の画像濃度低下を抑制でき、かつ転写効率低下および文字中抜けを抑制できる二成分現像剤;および、画像濃度が高く、文字中抜けが少ない、高品質の画像を得ることができる画像形成方法を提供することにある。
本発明の二成分現像剤は、トナーおよびキャリアを含有する二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する現像手段を具備する画像形成装置に用いられる二成分現像剤であり、前記トナーが、円柱状のトナー母粒子および外添剤を含有し、該トナー母粒子の等体積球相当粒子径の粒度分布における体積基準の変動係数CV{(標準偏差/体積平均粒子径)×100}が、20%以下であることを特徴とする。
前記トナー母粒子のアスペクト比(L/D)〔ただし、Dは円柱の端面の直径であり、Lは円柱の長さである。〕の平均値が1.0〜2.2であり、かつアスペクト比が2.5以上のトナー母粒子の個数割合が5%未満であることが好ましい。
本発明の画像形成方法は、感光体の表面を帯電させる帯電工程と、感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する現像工程と、トナー像を感光体から被転写体へ転写する転写工程とを有する画像形成方法において、前記二成分現像剤として、本発明の二成分現像剤を用いることを特徴とする。
本発明の二成分現像剤は、タッチダウン現像方式の画像形成装置において、低印字率で連続印字を行った際の画像濃度低下を抑制でき、かつ転写効率低下および文字中抜けを抑制できる。
本発明の画像形成方法によれば、画像濃度が高く、文字中抜けが少ない、高品質の画像を得ることができる。
<二成分現像剤>
本発明の二成分現像剤は、トナーとキャリアとを含有するものである。
(トナー)
本発明におけるトナーは、特定の粒度分布を有する円柱状のトナー母粒子および外添剤を含有する。
トナー母粒子:
トナー母粒子は、図1に示すように、円柱状の形状を有する。該トナー母粒子は、円柱の端面側から見ると球形の形状を有し、側面から見ると直方体の形状を有する。すなわち、球形のトナー母粒子および不定形のトナー母粒子の両者の特性を併せ持つトナー母粒子である。
トナー母粒子は、等体積球相当粒子径の粒度分布における体積基準の変動係数CV{(標準偏差/体積平均粒子径)×100}が、20%以下であり、18%以下が好ましい。CVが20%を超えると、現像性低下は許容レベルであるが、転写効率の低下、文字中抜けが発生する。また、均一な太さを有する繊維状のトナー組成物を破断粉砕してトナー母粒子を製造する方法上、CV値が20%を超えると長尺のトナー母粒子の個数割合が増える。その結果、トナーの流動性が低下するため、帯電立ち上がりが悪く、トナー飛散も発生しやすい。
等体積球相当粒子径の粒度分布および体積平均粒子径は、電解通過法による粒度分布計測装置によって測定される。粒度分布および標準偏差は、マルチサイザー2(ベックマン・コールター社製)等の装置により測定できる。
トナー母粒子は、円柱の端面の直径をD、一方の端面から他方の端面までの長さをLとしたときのアスペクト比(L/D)の平均値が1.0〜2.2であることが好ましく、1.2〜2.0がより好ましい。
L/Dの平均値を1.0以上とすることにより、(i)トナー母粒子の製造が容易である、(ii)トナー母粒子−キャリア間、トナー母粒子−感光体間の付着力が高くなりすぎず、現像性および転写効率が良好となる。
L/Dの平均値を2.2以下とすることにより、(iii)長尺のトナー母粒子が少なくなるため、流動性および帯電立ち上がり性が良好となる、(iv)長尺のトナー母粒子が少なくなるため、キャリアとの接触帯電において均一な被覆が行われ、トナー飛散が少なくなる。
また、トナー母粒子は、L/Dが2.5以上のトナー母粒子の個数割合が5%未満であることが好ましく、3%以下がより好ましい。L/Dが2.5以上のトナー母粒子の個数割合を5%未満とすることにより、粗大トナー母粒子が少なくなり、画像のドット再現性が良好となる。
L/Dの平均値、およびL/Dが2.5以上のトナー母粒子の個数割合は、以下のようにして求める。
トナー母粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、ランダムに選択されたトナー母粒子100個について、それぞれの直径Dおよび長さLを測定し、それぞれのトナー母粒子についてL/Dを算出し、100個のL/Dの平均を求める。また、100個のトナー母粒子のうち、L/Dが2.5以上のトナー母粒子の個数を数え、その割合を求める。
トナー母粒子の円柱の端面の直径Dは3〜8μmが好ましい。直径Dが3μm未満の場合、粉体としての付着性が高くなるため流動性が悪化し、トナー補給、帯電の立ち上がりが悪くなり、トナー飛散等の問題が発生しやすい。直径Dが8μmより大きい場合、感光体上の静電潜像ドットの再現性が悪く、画像品質が劣化しやすい。
トナー母粒子は、結着樹脂および着色剤を含有するものである。トナー母粒子には、必要に応じて、離型剤、電荷制御剤、磁性粉等を含有させてもよい。
結着樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、シアネート樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
着色剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等の黒色顔料;黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料;赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGK等の橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔料;マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔料;紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等の青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等の緑色顔料;亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等の白色顔料;バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等の体質顔料等が挙げられる。
着色剤の量は、結着樹脂100質量部に対し、通常2〜20質量部であり、5〜15質量部が好ましい。
離型剤としては、ワックス類、低分子量オレフィン系樹脂が挙げられる。ワックス類としては、例えば、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸の高級アルコールエステル、アルキレンビス脂肪酸アミド化合物、天然ワックス等が挙げられる。低分子量オレフィン系樹脂としては、数平均分子量が1,000〜10,000、好ましくは2,000〜6,000の範囲にあるポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体等が挙げられ、低分子量ポリプロピレンが好ましい。
離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対し、2〜6質量部が好ましく、3〜5質量部がより好ましい。
正電荷制御剤としては、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、オルトオキサジン、メタオキサジン、パラオキサジン、オルトチアジン、メタチアジン、パラチアジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−オキサジアジン、1,3,4−オキサジアジン、1,2,6−オキサジアジン、1,3,4−チアジアジン、1,3,5−チアジアジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,5−テトラジン、1,2,4,6−オキサトリアジン、1,3,4,5−オキサトリアジン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン等のアジン化合物;アジンファストレッドFC、アジンファストレッド12BK、アジンバイオレットBO、アジンブラウン3G、アジンライトブラウンGR、アジンダークグリーンBH/C、アジンディープブラックEW、アジンディープブラック3RL等のアジン化合物からなる直接染料;ニグロシン、ニグロシン塩、ニグロシン誘導体等のニグロシン化合物;ニグロシンBK、ニグロシンNB、ニグロシンZ等のニグロシン化合物からなる酸性染料;ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩類;アルコキシル化アミン;アルキルアミド;ベンジルメチルヘキシルデシルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩;4級アンモニウム塩を有する樹脂またはオリゴマー;カルボン酸塩を有する樹脂またはオリゴマー;カルボキシル基を有する樹脂またはオリゴマー等が挙げられる。
負電荷制御剤としては、有機金属錯体またはキレート化合物が挙げられ、例えば、アルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジターシヤリーブチルサリチル酸クロム等が挙げられ、アセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体または塩が好ましい。
電荷制御剤の量は、結着樹脂100質量部に対し、通常1〜8質量部であり、2〜5質量部が好ましい。
トナー母粒子の製造方法:
トナー母粒子は、例えば、結着樹脂および着色剤を含有する組成物を溶融混練し、該混練物を、不織布等の製造に用いられるメルトブロー式の紡糸ノズル(例えば、特開2002−371427号公報、特許文献1等。)から押し出して、均一な直径の繊維状のトナー前駆体に成形し、該トナー前駆体を機械式粉砕機等で破断、粉砕することにより製造される。
繊維状のトナー前駆体の直径は、混練物の温度、粘度、ブローエアの流量等を調整することによって制御できる。トナー前駆体の直径は、3〜8μmが好ましい。
トナー母粒子のCV、L/Dは、トナー前駆体を機械式粉砕機等で破断、粉砕する際の、運転条件(粉砕時間等)、投入量等を調整し、さらに必要に応じて分級することによって制御できる。例えば、投入量を少なくし、粉砕装置内の滞留時間を長くすると、CV値およびL/Dは低下する。
外添剤:
本発明におけるトナーは、外添剤を含有していてもよい。
外添剤としては、シリカ、酸化チタン、アルミナ等の無機酸化物、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸等が挙げられる。
外添剤の量は、トナー母粒子100質量部に対して、通常0.3〜4.0質量部である。
(キャリア)
キャリアとしては、磁性体の粒子、または結着樹脂中に磁性体を分散させた樹脂粒子が挙げられる。
磁性体としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性体金属、これらの合金、あるいは希土類を含有する合金類、ヘマタイト、マグネタイト、マンガン−亜鉛系フェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マンガン−マグネシウム系フェライト、リチウム系フェライトなどのソフトフェライト、銅−亜鉛系フェライト等の鉄系酸化物、これらの混合物が挙げられる。
結着樹脂としては、例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、これらの混合物等が挙げられる。
磁性体の粒子は、焼結法、アトマイズ法等の公知の方法によって製造される。
キャリアの平均粒子径は、20〜100μmが好ましく、35〜60μmがより好ましい。キャリアの平均粒子径をこの範囲とすることにより、トナーに対する帯電付与能が適度なものとなる。キャリアの平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置により測定することができる。
キャリアは、その表面に、コート樹脂およびワックスからなる被覆層を有していてもよい。
二成分現像剤におけるトナーの量は、キャリア100質量部に対して3〜15質量部が好ましく、6〜12質量部がより好ましい。
<画像形成方法>
本発明の二成分現像剤は、二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する、いわゆるタッチダウン現像方式(ハイブリッド現像方式)の現像手段を具備する画像形成装置に用いられる。
該画像形成装置としては、例えば、図2に示すような、ドラム状の感光体12と、感光体12の表面を帯電させる帯電手段14と、感光体12の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段16と、静電潜像にトナーを付着させて静電潜像をトナー像として現像する現像手段18と、トナー像を感光体12から無端ベルト20上を移動する被転写体(図示略)へ転写する転写手段22と、感光体の表面をクリーニングするクリーニング手段24とを具備する画像形成装置10が挙げられる。
感光体12としては、セレン、アモルファスシリコン等の無機感光体;導電性基体上に電荷発生剤、電荷輸送剤、結着樹脂等を含有する単層または積層の感光層が形成された有機感光体等が挙げられる。
帯電手段14としては、スコロトロン方式、帯電ローラ、帯電ブラシ等が挙げられる。
露光手段16、転写手段22、クリーニング手段24としては、公知のものを用いればよい。
現像手段18は、内部に複数の固定磁石が配設されて該固定磁石の周囲を回転可能としたスリーブ状の磁気ローラ26(現像剤担持体)と、磁気ローラ26上に形成される磁気ブラシ(図示略)によってトナー層(図示略)を形成される現像ローラ28(トナー担持体)と、磁気ローラ26へ直流(DC)バイアスを印加する電源30と、現像ローラ28へ直流(DC)バイアスを印加する電源32と、現像ローラ28へ交流(AC)バイアスを印加する電源34と、磁気ローラ26上に形成された磁気ブラシの高さを一定に保つための規制ブレード36と、トナーが収納されたトナーコンテナ38と、トナーコンテナ38から供給されたトナーを、キャリアとともに撹拌し帯電させる撹拌ミキサー40と、仕切板42を通って撹拌ミキサー40から供給された二成分現像剤を撹拌しながら磁気ローラ26へ供給するパドルミキサー44と、磁気ローラ26、現像ローラ28、撹拌ミキサー40およびパドルミキサー44が収納された枠体46とを具備するものである。
画像形成装置10を用いた画像形成方法を以下に説明する。
まず、帯電手段14によって感光体12の表面を帯電させる(帯電工程)。ついで、露光手段16によって感光体12の表面を露光して静電潜像を形成する(露光工程)。
一方、現像手段18においては、二成分現像剤を磁気ローラ26の表面に担持させて磁気ブラシを形成し、磁気ローラ26の表面の磁気ブラシからトナーのみを現像ローラ28の表面に移送させて現像ローラ28の表面にトナー層を形成させる。ついで、現像ローラ28のトナー層からトナーを飛翔させ、感光体12の静電潜像にトナーを付着させて静電潜像をトナー像として現像する(現像工程)。
ついで、転写手段22によってトナー像を感光体12から被転写体へ転写する(転写工程)。ついで、クリーニング手段24を用いて感光体12の表面をクリーニングする。以上の工程は、繰り返し行われる。
画像形成装置としては、複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ、これらの複合機等が挙げられる。
以上説明した本発明の二成分現像剤にあっては、これに含まれるトナー母粒子が円柱状であり、しかもCVが20%以下であるため、球形のトナー母粒子および不定形のトナー母粒子の両者の特性(画像濃度低下の抑制、転写効率および文字中抜けの抑制)を併せ持ち、しかもそれら特性が高いレベルにある。また、CVが20%以下であるため、長尺のトナー母粒子の個数割合が抑えられ、結果、トナー飛散が抑えられる。
そして、本発明の画像形成方法にあっては、球形トナーに比べトナー飛散が少なく、かつキャリアとの付着力も適度に低いため現像性能に優れ、タッチダウン現像における現像ローラ上に良好トナー層を形成できる。さらに従来の粉砕法トナーに比べ転写効率が良好であることから、低印字率で連続印字を行った際の画像濃度低下を抑制できき、画像濃度が高く、文字中抜けが少ない、高品質の画像を得ることができる。
以下、実施例を示す。
〔実施例1〕
結着樹脂(花王社製、タフトンNE−410、ポリエステル系樹脂)100質量部、カーボンブラック(テグサ社製、Printex 35)5質量部、電荷制御剤(オリエント化学社製、ボントロンP−51)3質量部、離型剤(加藤洋行社製、カルナバワックス一号)2質量部を溶融混練し、該混練物を、ダイ排出温度180℃にて特許文献1に記載の紡糸ノズルと同等の紡糸ノズルから押し出して、繊維状のトナー前駆体を得た。トナー前駆体をSEMで観察したところ、直径は約6μmであった。
繊維状のトナー前駆体をターボミルにて破断、粉砕し、ついでアルピネ分級機にて分級することにより、円柱状のトナー母粒子を得た。該トナー母粒子の等体積球相当粒子径の粒度分布および体積平均粒子径を電解通過法による粒度分布計測装置(ベックマンコールター社製、マルチサイザー2)にて測定し、CVを求めた。結果を表1に示す。
また、トナー母粒子をSEMで観察し、ランダムに選択されたトナー母粒子100個について、それぞれの直径Dおよび長さLを測定し、それぞれのトナー母粒子についてL/Dを算出し、100個のL/Dの平均を求めた。また、100個のトナー母粒子のうち、L/Dが2.5以上のトナー母粒子の個数を数え、その割合を求めた。結果を表1に示す。
トナー母粒子100質量部と、シリカ(日本アエロジル社製、RA200HS)1.0質量部とをヘンシェルミキサーにて2分間混合し、トナーを得た。
また、該トナー35gと、キャリア(京セラミタ社製プリンタFS−C5016用キャリア)700gとを500mlポリ容器に入れ、100rpmにて30分間混合し、二成分現像剤を調製した。該二成分現像剤について、タッチダウン現像方式の現像手段を具備するFS−C5016(京セラミタ製プリンタ)を用いて以下の印字評価を行った。結果を表1に示す。
(転写効率)
転写効率は、ソリッド印字部の感光体ドラム上の現像トナー量と、転写後に感光体ドラム上に残った残存トナー量から下記式により算出した。
転写効率(%)={(現像トナー量−残存トナー量)/現像トナー量)}×100。
転写効率が80%未満のものを×、80%以上85%未満のものを△、85%以上のものを○と評価した。
(文字中抜け)
文字中抜けについては、印字画像を10倍ルーペにて観察し、良好なものを○、やや不良なものを△、不良なものを×と評価した。
(画像濃度)
グレタグマクベス濃度計:RD−19型(サカタインクス社製)を用いて、プリンター画像の黒ベタ部の濃度を測定し、それを画像濃度とした。
(トナー飛散)
トナー飛散については、1000枚連続印字後のプリンタ内のトナー汚染を目視にて判定した。汚染がないものを○、やや汚れがあるものを△、激しく汚染されたものを×と評価した。
〔比較例1〕
スチレン80質量部、2−エチルヘキシルメタクリレート20質量部、カーボンブラック(三菱化学社製、MA−100)5質量部、離型剤(加藤洋行社製、カルナバワックス一号)2質量部、電荷制御剤(オリエント化学社製、ボントロンP−51)3質量部およびジビニルベンゼン(架橋剤)1質量部の混合液を、ボールミルにて充分に分散させた後、重合開始剤である2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2質量部を加えた。該混合液をイオン交換水400質量部に加え、さらに懸濁安定剤として第三リン酸カルシウム5質量部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1質量部を加え、TKホモミキサ(特殊機化工業社製)を用いて、回転数7000rpmで20分間攪拌し懸濁液を得た。該懸濁液を、窒素雰囲気下、100rpmで撹拌しながら70℃で10時間加熱し、モノマーを重合させた。得られた分散液を酸洗浄して、第三リン酸カルシウムを除去した後、ろ過し、回収された粉体を洗浄、乾燥して体積平均粒子径8.0μm、CV17%の球状のトナー母粒子を得た。
該トナー母粒子を用いた以外は、実施例1と同様にして、トナーを得て、ついで二成分現像剤を調製した。該二成分現像剤について、実施例1と同様にして印字評価を行った。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
実施例1と同じ組成の混練物を、紡糸ノズルから押し出すことなく直ちに粉砕し、体積平均粒子径7.8μm、CV18%の不定形のトナー母粒子を得た。
該トナー母粒子を用いた以外は、実施例1と同様にして、トナーを得て、ついで二成分現像剤を調製した。該二成分現像剤について、実施例1と同様にして印字評価を行った。結果を表1に示す。
〔実施例2、3、比較例3、4〕
実施例1と同じ繊維状のトナー前駆体を、ターボミルにより種々の条件にて破断、破砕し、表1に示す種々のL/Dを有する円柱状のトナー母粒子を得た。
該トナー母粒子を用いた以外は、実施例1と同様にして、トナーを得て、ついで二成分現像剤を調製した。該二成分現像剤について、実施例1と同様にして印字評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2007292854
実施例1〜3のトナーについては、良好な結果が得られた。
懸濁重合法により得られた比較例1のトナーは、画像濃度低下およびトナー飛散が認められた。粉砕法により得られた比較例2のトナーは、転写効率が悪く、文字中抜けが発生した。CVが20%を超える比較例3、4のトナーは、転写効率が悪く、文字中抜けが発生し、しかもトナー飛散が認められた。
本発明の二成分現像剤は、タッチダウン現像方式(ハイブリッド現像方式)の現像手段を具備する画像形成装置に有用であり、本発明の二成分現像剤を用いることにより、画像濃度が高く、文字中抜けが少ない、高品質の画像を得ることができる。
本発明の二成分現像剤に含まれるトナー母粒子の形状を示す図である。 画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
12 感光体
18 現像手段
26 磁気ローラ(現像剤担持体)
28 現像ローラ(トナー担持体)

Claims (3)

  1. トナーおよびキャリアを含有する二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する現像手段を具備する画像形成装置に用いられる二成分現像剤であり、
    前記トナーが、円柱状のトナー母粒子および外添剤を含有し、
    該トナー母粒子の等体積球相当粒子径の粒度分布における体積基準の変動係数CV{(標準偏差/体積平均粒子径)×100}が、20%以下である、二成分現像剤。
  2. 前記トナー母粒子のアスペクト比(L/D)〔ただし、Dは円柱の端面の直径であり、Lは円柱の長さである。〕の平均値が1.0〜2.2であり、かつアスペクト比が2.5以上のトナー母粒子の個数割合が5%未満である、請求項1記載の二成分現像剤。
  3. 感光体の表面を帯電させる帯電工程と、
    感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、
    二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、該トナー層からトナーを、静電潜像が形成された感光体の表面に飛翔させて静電潜像をトナー像として現像する現像工程と、
    トナー像を感光体から被転写体へ転写する転写工程と
    を有する画像形成方法において、
    前記二成分現像剤として、請求項1または2に記載の二成分現像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。
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