JP2007292111A - ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】内輪が、ころの軌道、鍔、前記軌道と前記鍔との間に形成された逃げ部、及び前記逃げ部から内径面まで貫通する油穴を有するころ軸受において、軌道内方部分で内輪と回転軸の嵌合接触を確保し、油穴より軸受内に効率よく潤滑剤を供給しつつ、前記油穴の形成を容易にする。
【解決手段】前記内輪1の内径面8の端部に前記逃げ部7よりもアキシアル方向で外側に位置する面取り部11、12を形成し、前記油穴9を前記逃げ部7から前記面取り部11、12まで貫通させ、前記面取り部11、12に開口する油入口9aの延長上を前記内輪1と交わらない向きとした。
【選択図】図1

Description

この発明は、ころ軸受に関し、特に、内輪の内径面から逃げ部まで貫通する油穴を有するものに関する。
この種のころ軸受には、アンダーレース潤滑方式で使用されるものがある。ここで、アンダーレース潤滑方式とは、上記油穴を通して遠心力により軸受内部に潤滑剤を供給する潤滑方式のことである。このアンダーレース潤滑方式は、遠心力によって潤滑剤供給を行うため、高速回転する軸を支持するころ軸受に好適であり、工作機械の主軸装置によく利用されている。
従来から、図5に示すように、内輪51に形成されたラジアル方向の油穴52が、ころの軌道53よりもアキシアル方向で外側に位置する部分を通って内径面54から鍔外径面55まで貫通するころ軸受がある。
ところが、図5に示すころ軸受では、油穴52の油出口から流出した潤滑剤が保持器56の内径面にあたって軸受内外に分離するため、軸受内に要求される量よりも多い潤滑剤を油穴52に供給する必要がある。
そこで、ラジアル方向の油穴が、軌道と鍔との間に形成された逃げ部から内径面まで貫通するように穿たれたころ軸受が利用されることもある(特許文献1)。前掲の特許文献1のころ軸受では、軌道と鍔の間に位置する油出口から流出した潤滑剤が軸受外に向かおうとしても鍔に遮られるので、軸受内に効率よく潤滑剤を供給することができる。
特開2002−242943号公報(図1、図3、図7参照)
ここで、工作機械の主軸装置のように高速回転軸をころ軸受で支持する場合、上記内径面は内輪膨張及び軸膨張の影響を受ける。このため、内輪と回転軸間のクリープ防止、軌道の負荷の均一化を図るべく、内輪と回転軸との嵌合に可及的に大きな接触面積を確保し、かつ均等な嵌め合いを実現して軌道の真円度や内径面の円筒度を高めることが求められる。
特に、内輪の内径面がテーパ穴のころ軸受では、内輪がアキシアル方向に締込まれることにより内径面が強制的に膨張させられた状態で嵌合されるため、内輪と回転軸との嵌め合い力が円筒穴のものよりも大きくなり、これに伴い軌道の膨張も大きくなってしまう。
また、上述のようなアンダーレース潤滑方式では、内輪と回転軸との嵌合時に内輪側の油入口と回転軸側の潤滑剤供給口とのアキシアル方向及び周方向の位置ズレをある程度許容するため、内輪または回転軸に、上記油穴の穴径よりも広い幅の油溝または座ぐりを油入口に重なるように形成することがある(図5では、油穴52の油入口に重なる油溝57)。
しかしながら、前掲の特許文献1のころ軸受の場合、内輪の内径面のうち、軌道と鍔の間に形成された逃げ部からラジアル方向で内方に位置する部分に、油穴の油入口が開口している。このため、上記油溝または座ぐりを形成することは、内輪または回転軸のうち、軌道からラジアル方向で内方に位置する部分の表面(以下、この部分を単に軌道内方部分という)に凹部を形成することになり、軌道の真円度の劣化防止等を図る上で好ましくない。
そこで、本出願人は、図6に示すように、内輪61のうち、鍔外径面62からラジアル方向で内方に位置する部分を通って内径面63からラジアル方向中程まで達する縦穴64aと、逃げ部65から縦穴64aまで貫通する傾斜穴64bとで油穴が構成されたころ軸受を本出願時点で未公開の先行出願において提案している。
図6に示すころ軸受では、傾斜穴64bの油出口が逃げ部65に開口するため、効率のよい潤滑剤供給が得られる。また、縦穴64aの油入口が逃げ部65よりもアキシアル方向で外側に位置するため、油溝等を軌道内方部分に形成することが避けられる。なお、図6に示す例では、回転軸66の外周に潤滑剤供給口67と、これに重なる油溝68とが形成されている。
図6に示すころ軸受では、縦穴64aを内径面63側からラジアル方向外向きに穿つ場合、加工主軸の回転方向を90度変換させるアンギュラヘッドが必要となる。
しかしながら、アンギュラヘッドが入らないような小さな内輪(一般的なアンギュラヘッドの場合、内径面がφ70以下の内輪)では、縦穴64aを内径面63側から穿つことができない。このため、縦穴を鍔外径面側から内径面まで貫通するように穿った後、鍔外径面に形成される開口を閉塞する必要がある。この場合、閉塞材が高速回転する内輪の遠心力により抜ける懸念があり、また、閉塞材の固定工程が増える点で好ましくない。
そこで、この発明の課題は、内輪が、ころの軌道、鍔、前記軌道と前記鍔との間に形成された逃げ部、及び前記逃げ部から内径面まで貫通する油穴を有するころ軸受において、軌道内方部分で内輪と回転軸の嵌合接触を確保し、油穴より軸受内に効率よく潤滑剤を供給しつつ、前記油穴の形成を容易にすることである。
上記の課題を達成するため、この発明は、前記内輪の内径面端部に前記逃げ部よりもアキシアル方向で外側に位置する面取り部が形成されており、前記油穴が前記逃げ部から前記面取り部まで貫通しており、前記面取り部に開口する油入口の延長上が前記内輪と交わらない向きに形成されている構成を採用したものである。
上記構成によれば、内輪の内径面端部が軌道と鍔間の逃げ部よりもアキシアル方向で外側に位置する面取り部とされ、この面取り部に油穴の油入口が開口する。このため、この発明は、軌道内方部分における内輪と回転軸の嵌合接触部を確保することができる。
また、上記構成によれば、軌道と鍔間の逃げ部に油穴の油出口が開口するため、油出口から流出した潤滑剤が鍔により軸受内に向けられるようになる。このため、この発明は、軌道、鍔及びころに効率よく潤滑剤を供給することができる。
また、上記構成によれば、油穴が内輪の内径面端部と逃げ部よりもアキシアル方向で外側に位置する面取り部に油入口の延長上が前記内輪と交わらない向きで形成されるため、アンギュラヘッドを内輪内に入れることなく油穴を面取り部側から穿ち易くなる。このため、この発明は、図6のものに比して前記油穴を容易に形成することができる。
以下、この発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この実施形態に係るころ軸受は、図1に示すように、回転軸(図示省略)に嵌合される内輪1と、ハウジング(図示省略)に嵌合される外輪2と、内外輪1、2間に介在される保持器3とを備えた円筒ころ軸受として構成されている。
内輪1は、円筒ころ4の軌道5、軌道5よりもラジアル方向で外方に突出するように形成された鍔6、軌道5と鍔6との間に形成された逃げ部7、及び逃げ部7から内径面8まで貫通する油穴9を有する。
鍔6は、鍔輪などの別体から構成することもできる。逃げ部7は、軌道5及び鍔6を研削するための研削逃げとなっている。
内径面8は、テーパ穴となっている。内径面8の両端部は、それぞれアキシアル方向で同側に形成された逃げ部7よりも外側に位置する面取り部11、12とされている。なお、内径面8は、円筒穴にすることもできる。
両面取り部11、12は、内径面8の全周に形成されており、それぞれアキシアル方向で同側に形成された側面13、14とつながっている。内径面8のうち、両面取り部11、12間の部分は、アキシアル方向の絞込みにより回転軸の外周に嵌合される嵌め合い面となっている。なお、両側面13、14は、内輪1の中心軸に垂直な平面となっている。
内径小端側の内径面端部に形成された面取り部11(以下、単に右面取り部11という)の基本形状は、アキシアル方向に対し45度の傾斜を有する平面を基本としたC形状とされている。
内径大端側の内径面端部に形成された面取り部12(以下、単に左面取り部12という)の基本形状は、内径大端側の側面14(以下、単に左側面14という)に対し内径小端側にオフセットされ、アキシアル方向に対し45度の傾斜を有する平面12aと、この平面12aからアキシアル方向で左外側に向けて形成された肉付け面12bとを有する形状とされている。
なお、両面取り部11、12は、両側面13、14および内径面8の嵌合面とのつなぎ部分であるR形状部分を有しており、この部分でエッジ応力が軽減されている。
油穴9は、アキシアル方向でそれぞれ同側に形成された逃げ部7から面取り部11、12まで貫通している。このため、油穴9の油入口9aは、面取り部11、12に開口し、その油出口9bは、逃げ部7の最奥部に開口している。
内径面8の両端部がそれぞれ軌道5と鍔6間の逃げ部7よりもアキシアル方向で同側に形成された逃げ部7よりも外側に位置する面取り部11、12とされ、かつこの面取り部11、12に油穴9の油入口9aが開口するため、軌道内方部分(軌道5からラジアル方向で内方に位置する部分)における嵌合接触部は、内径面8の両面取り部11、12間の部分に確保される。
また、油出口9bから流出した潤滑剤は、軌道5と鍔6間の逃げ部7に油穴9の油出口9bが開口するため、潤滑剤が鍔6により軸受内に向けられ、その結果、軌道5、鍔6、円筒ころ4に効率よく供給される。
両側の油穴9の配置は、各側で周方向に複数形成され、かつ内輪幅中心Cを通るラジアル平面に関し対称配置とされている。なお、油穴9の配置は、所望の潤滑環境に応じて適宜に変更することができ、例えば、周方向に1箇所のみにある構成、内輪1の片側のみにある構成などにすることも可能である。各油穴9の形状が同一である必要はない。
なお、両面取り部11、12は、油穴9の穴あけ加工に際して工具刃との当りをよくするため、45度の平面部分を有するが、この部分が内径面8の全周に形成されている必要はない。例えば、各面取り部は、図2に別例の左面取り部の側面視を示す如く、油穴9の油入口9aの形成位置を含む一部が平面22aとなり、他の部分がR形状部22bとなるように形成することができる。
各油穴9は、図1に示すように、その油入口9aの穴径が油出口9bよりも大きい段付穴となっており、各油穴9の穴長方向の中間において、油入口9aを形成する大径穴9cと油出口9bを形成する小径穴9dとがテーパ9eを介して連続している。このように油穴9を段付穴の構成にすれば、穴あけ加工の効率を向上させることができる。
すなわち、逃げ部7を研削逃げと兼ねさせる場合、油穴9の油出口9bの穴径を自由に設定することに限界があるが、面取り部11、12側の油入口9aは比較的自由に設定することができる。一般に、穴あけ加工は、穴径が小径になる程、切削速度を落とさざるを得ない。
この構成によれば、油穴9の形成時に、面取り部11、12側から油出口9bよりも大きな穴径で穴あけ加工を実施する部分が得られ、油穴9を油出口9bの穴径を有する単一穴径とした場合よりも切削時間を短縮することができる。
大径穴9cと小径穴9dの穴中心線は、同一直線上に設定されている。これは、加工軸を一直線上に設定するためである。なお、油穴9の段付数は2段以上でもよい。大径穴9cと小径穴9dとは、異なる加工軸で穴あけされてもよく、例えば、両穴9c、9d間で平行する加工軸、または交差する加工軸で穿つようにすることができる。
この実施形態では、油穴9が刃先角を有する回転刃により面取り部11、12側からのみ穿たれているため、そのテーパ9eが大径穴9c側から小径穴9d側に向けて縮径する傾斜を有する。このテーパ9eは、穴あけ加工に使用する工具刃の刃先形状に応じた長さ、傾きで形成されるが、潤滑剤の小径穴9d側への流入が円滑になる点で好ましい。
また、油入口9aと油出口9b間の穴径差が大きい場合、一段の段付穴にすると上記連続部分の段差が大きくなるが、刃先角の小さい工具刃を用いることで緩やかなテーパにより大径穴と小径穴とを連続させることができる。段数を増やすことで対応してもよいが、工具刃の交換時間を要するため、加工効率の点で一段の段付穴が特に好ましい。なお、小径穴9dを逃げ部7側から穿ち、大径穴9cを面取り部11、12側から穿つことも可能である。
面取り部11、12のうち、アキシアル方向に対し45度の傾きをもった平面部分は、内輪1の他の部分と対面しない。このため、上記油穴9(この実施形態では大径穴9c)は、上記平面部分に開口する油入口9aの延長上が内輪1と交わらない向きに形成される。すなわち、アンギュラヘッドを内輪1内に入れることなく油穴9を面取り部11、12側から穿つことができるようにしている。
この効果を得る点では、油入口9aの穴中心線が外側に傾く程に、工具刃の基部側を内輪1からアキシアル方向に遠ざけて穴あけ加工を実施することが可能になり、穴あけ加工が内径面8の寸法によって制限され難くなる。
この構成は、油穴を段付穴とする場合や油穴の穴中心が一直線上にない場合などのように、逃げ部7側のみからの穴あけ加工で油穴を形成することができない場合に有効である。
この実施形態では、内輪1の内径面8がテーパ穴となっているため、回転軸を支持させる場合には、通常、図3に示すように、内輪1をアキシアル方向に位置決めする内輪間座31と、外輪2をアキシアル方向に位置決めする外輪間座32とが設けられる。
ここで、内輪1を回転軸(図示省略)に装着した状態で、回転軸の外周と面取り部11、12とが離間する。このため、回転軸側の潤滑剤供給口から油入口9aに潤滑剤を供給する手段を講じることになる。
例えば、回転軸の外周に潤滑剤供給口が形成されている場合、内輪1及び回転軸の外周の壁面を含んで形成される閉鎖空間を構成することにより、内輪1及び回転軸のいずれの側においても油入口9aに重なる油溝等を省略しつつ、油入口9aに潤滑剤を供給することができる。
上記閉鎖空間を構成する場合、遠心力を考慮すると、内輪1と内輪間座31との間を潤滑剤が漏洩しないように密封することが好ましい。例えば、図3に示すように、内輪間座31の側面にOリング33を設けることが考えられる。
ここで、内輪1の内径面8がテーパ穴となっているため、図4に示す如く、この実施形態において左面取り部が平面12aを左側面14まで延長した形状の場合、ラジアル面取寸法が内径大端側の側面14で大きくなり、内径小端側の側面13では、Oリング33との接触を十分に確保することができても、内径大端側の側面14では、Oリング33との接触が不十分になることが起こり得る。
そこで、この実施形態では、図1に示すように、左面取り部12に開口する油入口9aが左側面14に対し内径小端側にオフセットされている。すなわち、加工面である左面取り部12の平面12aも左側面14に対し内径小端側にオフセットされる。これにより、油入口9aと左側面14との間で肉付けすることが可能になる。
ここで、図1、図3、図4は、平面12aに開口する油入口9a(以下、単に左側の油入口9aという)の直径線を含むアキシアル平面As(参考までにアキシアル平面Asを図2に示した)の切断面を示している。
この実施形態では、図1に示すように、油入口9aと左側面14との間が油入口9aの直径線Lの延長上が左側面14と交わるように肉付けされている。この肉付けにより、左側面14のうち、アキシアル方向で油穴9の左外側に位置する部分(図2で説明すると、一点鎖線の斜線で示した部分が相当する)のラジアル方向寸法は、右側面13と同一になっている。このため、図3に示すように、油穴9の左外側においてOリング33と左側面14との確実な接触を得ることができる。
なお、左側面14のうち、アキシアル方向で油穴9の左外側に位置しない部分は、油入口9aの形態に制限されることなく適宜に肉付けすることができる。この実施形態では、左面取り部12の平面12aが全周に亘るため、左側面14のラジアル方向寸法が全周に亘って右側面13と同一になるように肉付けされており、Oリング33と左側面14の全周との間で確実な接触を得ている。
上記のように、この発明においては、内径面がテーパ穴となっている場合、油入口の形態や向きによって面取り部の大きさが決まるため、内径大端側の側面のラジアル方向寸法が内径小端側に比して不足がちになるが、油入口を内径大端側の側面に対し内径小端側にオフセットすることにより、不足を補う肉付けを行うことができる。
なお、上記構成においては、複列の内輪に構成することができ、また、円錐ころ軸受、ニードル軸受、自動調心ころ軸受に構成することができる。
面取り部のラジアル実測面取り寸法とアキシアル実測面取り寸法は、油穴や油溝等が軌道内方部分に達しない限り、これらの形状に対応させて適宜に設定することができる。
実施形態に係るころ軸受の半断面図 図1の面取り部の別例を示す部分拡大側面図 図1のころ軸受の左面取り部を他の別例とし、軸受両側に内輪間座と外輪間座とを設けた状態の半断面図 図1のころ軸受の両側に内輪間座と外輪間座とを設けた状態の半断面図 従来例のころ軸受の要部拡大断面図 回転軸に装着された状態で別の従来例のころ軸受の要部を示した拡大断面図
符号の説明
1 内輪
2 外輪
4 円筒ころ
5 軌道
6 鍔
7 逃げ部
8 内径面
9 油穴
9a 油入口
11、12 面取り部

Claims (3)

  1. 内輪が、ころの軌道、鍔、前記軌道と前記鍔との間に形成された逃げ部、及び前記逃げ部から内径面まで貫通する油穴を有するころ軸受において、
    前記内輪の内径面端部に前記逃げ部よりもアキシアル方向で外側に位置する面取り部が形成されており、前記油穴が前記逃げ部から前記面取り部まで貫通しており、前記面取り部に開口する油入口の延長上が前記内輪と交わらない向きに形成されていることを特徴とするころ軸受。
  2. 前記油穴は、その油入口の穴径が油出口よりも大きい段付穴となっている請求項1に記載のころ軸受。
  3. 前記内径面がテーパ穴となっており、その内径大端側に形成された面取り部に開口する油入口が内径大端側の側面に対し内径小端側にオフセットされており、その油入口と内径大端側の側面との間が、油入口の直径線を含むアキシアル平面の切断面でその直径線延長上が内径大端側の側面と交わるように肉付けされている請求項1または2に記載のころ軸受。
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