JP2007292016A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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究 渡部
Kosuke Tsuboi
康祐 坪井
Hiroki Torimasu
宏樹 取枡
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Abstract

【課題】摺動部の面圧の均一化を図り、かつ加工性の良い圧縮機を提供する。
【解決手段】主軸部122または偏心軸部123の少なくとも一方の摺動部の受圧面積を荷重に応じて変化させることで面圧の均衡化を図ったもので、軸外周面を回転しながら加工ツールを移動させることができ、加工性が良好であり、圧縮荷重の変化に対応し摺動部における面圧を最適化できるので、主軸受け部140及びコンロッド126の大端部127で発生する摺動損失を低減でき、効率の高い密閉型圧縮機を提供することができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に家庭用冷蔵庫に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、摺動損失の低減を目的に主軸受けに主軸と相対する摺動面の面圧差が一定となるように凹部を設けることにより摺動面積を小さくしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図9は従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図10は従来の密閉型圧縮機の要部断面図を示すものである。
図9、図10において、密閉容器1内には冷媒2を充填するとともに、オイル3を貯留している。
電動要素11は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子12と、固定子12の内側と所定の間隙を有して配置された回転子13から構成されている。
圧縮要素21は、主軸部22と偏心軸部23とを有するクランクシャフト25と、固定子12の上方に固定され、圧縮室30を形成するシリンダブロック33と、シリンダブロック33と一体に形成され、クランクシャフト25を支持する主軸受け部40と、圧縮室30内で往復運動するピストン55と、ピストン55と偏心軸部23とを連結するコンロッド26とでレシプロ式の圧縮機構を形成している。
クランクシャフト25下端には遠心ポンプを構成する給油孔60が設けられ主軸部22に設けられた給油経路28と連通している。
主軸受け部40の内側面には主軸部22と相対する摺動面に加わる面圧の低い部分に凹部41が設けられ主軸部22とは直接摺動しない構成となっている。
コンロッド26の大端部27はクランクシャフト25の偏心軸部23に嵌合し、大端部27の内側面には偏心軸部23と相対する摺動面に加わる面圧の低い部分に凹部24が設けられ偏心軸部23とは直接摺動しない構成となっている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子12に外部電源より通電がされると、回転子13はクランクシャフト25と共に回転する。これに伴い偏心軸部23の偏心運動はコンロッド26を介してピストン55を圧縮室30内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
また、クランクシャフト25下端に設けられた遠心ポンプを構成する給油孔60は密閉容器1内に貯留したオイル3を吸い上げて摺動部へ供給することで各摺動部を潤滑する。
圧縮行程においてピストン55に加わる圧縮荷重で主軸を傾けるように力が発生する。その結果として摺動部40aには大きな荷重が発生し、対向する摺動部40bには小さな荷重が加わる。主軸受け部40の内側面に設けられた凹部41は荷重の小さい摺動部40bの摺動面積を摺動部40aに比較して小さくし、またコンロッド26の大端部27に設けられた凹部24は荷重の小さい摺動部27bの摺動面積を摺動部27aに比較して小さくし、摺動部の面圧が一定となるように配置してあることで摺動損失を低減させることができるため、密閉型圧縮機の入力値を低減し、効率を高めている。
特開昭62−118074号公報
しかしながら、上記従来の構成では凹部41、凹部24は主軸受け部40及びコンロッド26の大端部27の内側面に連続的に変化した形状を中ぐり盤などにより主軸受け部40および大端部27の内部を回転するバイトを用いて加工する必要があり、クランクシャフト25の一回転中における圧縮荷重の変化に対応した連続的な形状を加工することが困難であった。したがって面圧の変化に対応しきれず、充分に摺動損失の低減ができない可能性があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、効率の高い密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
主軸部または偏心軸部の少なくとも一方の摺動部の受圧面積を荷重に応じて変化させることで面圧の均衡化を図ったもので、軸外周面を回転しながらNCなどの一般機械を用いて、開放された空間から加工ツールを移動させることができ、加工ツールの動きを調整しながら切削するといった複雑な加工をクランクシャフトの主軸部に容易に施すことができ、圧縮荷重の変化に対応し摺動部における面圧を低減できるという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、主軸受け部及び大端部で発生する摺動損失を低減できるので効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、主軸部および偏心軸部を有するクランクシャフトと、圧縮室を形成するとともに前記クランクシャフトの主軸部を軸支する主軸受け部を形成したシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部を連結するコンロッドを有する圧縮機構を備え、前記主軸部または偏心軸部の少なくとも一方の摺動部の受圧面積を荷重に応じて変化させることで面圧の均衡化を図ったもので、軸部に非摺動部を形成するのでNCなどの一般機械を用いて開放された空間から加工ツールを移動させることができ、加工ツールの動きを調整しながら切削するといった複雑な加工をクランクシャフトの主軸部に容易に施すことができ、圧縮荷重の変化に対応し摺動部における面圧を低減できるので、主軸受け部及び大端部で発生する摺動損失を低減できるので効率の高い密閉型圧縮機を提供できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、クランクシャフトの主軸または偏心軸の少なくとも一方の軸方向の摺動長さを連続的に変化させたもので、圧縮荷重の変化により正確に対応した摺動部により面圧を低減でき、主軸受け及び大端部で発生する摺動損失を低減できるので請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに効率の高い密閉型圧縮機を提供できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に加えて、クランクシャフトの摺動部の少なくともクランクシャフトの回転方向に対して、0度を含まない角度を有する端部に面取りを設けたことで、摺動部の端部の傾斜から主軸または偏心部が回転したときにオイルが主軸または偏心部の摺動部へさらに浸入しやすくなり、主軸と主軸受け部及び偏心部とコンロッドの大端部との相対する摺動面への給油性が向上し、潤滑性がよくなるので摺動部の磨耗を防ぐことで、請求項2に記載の発明の効果に加えてさらに信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の発明に加えて、クランクシャフトの主軸の摺動部を主軸受けの上端近傍と下端近傍の少なくとも2箇所に設けたことで、基線長が長くとれクランクシャフトの傾きを防げるので固定子と回転子とのエアギャップが正確に出るので、エネルギー変換効率が良くなるので請求項2に記載の発明の効果に加えて効率の良い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、クランクシャフトは少なくとも商用電源周波数より低い運転周波数で駆動されることで、商用電源周波数より低い運転周波数での駆動時には通常運転時より給油量が減少するが、主軸と主軸受け部及び偏心部とコンロッドの大端部との相対する摺動面への給油性が向上し、潤滑性がよくなるので摺動部の磨耗を防ぐことで、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えてさらに信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面図である。図3は図2におけるA−A線断面図、図4は図2におけるB−B線断面図、図5は図2におけるC−C線断面図である。また、図6および図7は同実施の形態における密閉型圧縮機の主軸部拡大図である。図8は同実施の形態におけるクランクシャフトの回転により主軸および偏心軸部にかかる荷重の変化を示したグラフである。
図1から図8において、密閉容器101内には冷媒102を充填するとともに、オイル103を貯留している。
電動要素111は、固定子112と、固定子112の内側と所定の間隙を有して配置され永久磁石を内蔵した回転子113から構成されている。
電動要素111はインバータ(図示せず)によって20rps未満の運転周波数および80rps以上の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される。
圧縮要素121は、主軸部122と偏心軸部123を有するクランクシャフト125と、固定子112の上方に固定され、圧縮室130を形成するシリンダブロック133と、シリンダブロック133と一体または別体に形成されクランクシャフト125を支持する主軸受け部140と、圧縮室130内で往復運動するピストン155と、ピストン155と偏心軸部123とを連結するコンロッド126とでレシプロ式の圧縮機構を形成している。
クランクシャフト125下端には遠心ポンプを構成する給油孔160が設けられ主軸部122に設けられた給油経路128と連通している。
主軸部122の外周面には、主軸受け部140の上端近傍の摺動面に圧縮行程において最大荷重が発生する付近(図3中のL)に軸方向の摺動長を長くした摺動部122aを設け、最小荷重が発生する付近(図3中のM)に摺動長を短くした摺動部122bが設けている。摺動部122aの面積(図3中のLの範囲における面積)は、摺動部122bの面積(図3中のMの範囲における面積)の約15倍の面積になるようにしている。
また、主軸受け部140の下端近傍に位置する主軸部122の外周面には、主軸受け部140の上端近傍と主軸部122の軸対称に、圧縮行程において最大荷重が発生する付近(図4中のN)に軸方向の摺動長を長くした摺動部122cを設け、最小荷重が発生する付近(図4中のP)に摺動長を短くした摺動部122dを設けている。摺動部122cの面積(図4中のNの範囲における面積)は摺動部122dの面積(図4中のPの範囲における面積)の約6倍の面積になるようにしている。
偏心軸部123の外周面には、コンロッド126の大端部127の上端近傍と下端近傍の摺動面に最大荷重が発生する付近(図5中のQ)において摺動長を長くした摺動部123aが設けられ、最小荷重が発生する付近(図5中のR)にて摺動長を短くした摺動部123bを設けている。摺動部123aの面積(図5中のQの範囲における面積)は摺動部123bの面積(図5中のRの範囲における面積)の約8倍の面積になるようにしている。
主軸部122には軸方向の摺動長を長くした摺動部122aの端部と軸方向の摺動長を短くした摺動部122bの端部が連続的に変化するように設けられており、また軸方向の摺動長を長くした摺動部122cの端部と軸方向の摺動長を短くした摺動部122dの端部を連続的に変化するように設けているので、摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dの端部にはクランクシャフト125の回転方向に対し傾斜した部分、すなわち回転方向に対し0度より大きな角度(図6及び図7中の角度K)を有したエリアが出来ている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子112にインバータにより通電がされると回転子113はクランクシャフト125と共に、図3、図4、図5に示したNの方向に回転する。これに伴い偏心軸部123の偏心運動はコンロッド126を介してピストン155を圧縮室130内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
クランクシャフト125下端に嵌合された遠心ポンプを構成する給油孔160は密閉容器101内に貯留したオイル103を吸い上げて摺動部へ供給することで各摺動部を潤滑する。
ここでクランクシャフト125に加わる荷重について説明する。図2及び図7において、ピストン155の上死点を0度とし、0〜180度は吸入(膨張)行程で、180〜360度は圧縮行程である。ピストン155に発生する荷重F1は、圧縮行程後半の330度から10度付近において最大となり、コンロッド126を介してクランクシャフト125に伝わる。
この時、偏心軸部123は圧縮室130側にあり、コンロッド126の大端部127と摺動部123aとが荷重を受け摺動する。また、摺動部123aで受けた荷重は、主軸受け部140の上端近傍にかかる荷重F2と下端近傍にかかる荷重F3に分解され、主軸受け部140の上端近傍の摺動部122aと、主軸受け部140の下端近傍の摺動部122cが荷重を受けて摺動する。
図8に各々荷重F1,F2,F3の一圧縮行程における荷重変化を示しており、230度を過ぎた辺りから荷重が急増し、270度辺りでピークとなることが分かる。
一方、ピストン155に発生する荷重F1は、吸入行程の40度から180度付近では負圧になっており180度から270度付近で最小となる。この時、偏心軸部123は圧縮室130の反対側にあり、コンロッド126の大端部127と摺動部123bとが荷重を受け摺動する。また、摺動部123bで受けた荷重は、上記と同様に分解され主軸受け部140の上端近傍の摺動部122bと、主軸受け部140の下端近傍の摺動部122dが荷重を受けて摺動する。
したがって摺動部122aと摺動部122bで受ける面圧および摺動部122cと摺動部122dで受ける面圧はほぼ等しくなる。但し、主軸受け部140の上端近傍と下端近傍における荷重の変化が異なることから上端近傍と下端近傍で摺動長を変える必要が有るが、従来の構成では加工が困難であった。
本実施の形態ではNCなどの一般機械を用いて開放された空間から加工ツールを移動させることで、加工ツールの動きを調整しながら切削するといった複雑な加工をクランクシャフト125の主軸部122に容易に施すことができる。その結果、クランクシャフト125の一回転中における圧縮荷重の変化に対応し摺動部における面圧を最適化できるために、主軸受け部140及び大端部127で発生する摺動損失が低減され、高効率化が実現できる。
また偏心軸部123の外周面には、コンロッド126の大端部127の上端近傍と下端近傍の摺動面に最大荷重が発生する付近(図5中のQ)において摺動長を長くした摺動部123aが設けられ、最小荷重が発生する付近(図5中のR)にて摺動長を短くした摺動部123bを設けており上記と同様の効果が得られる。
さらに主軸部122の外周面に主軸受け部140の上端近傍の摺動面に圧縮行程において最大荷重が発生する付近(図3中のL)に軸方向の摺動長を長くした摺動部122aと最小荷重が発生する付近(図3中のM)に摺動長を短くした摺動部122bを連続的に変化するように設けられており、かつ主軸受け部140の下端近傍に位置する主軸部122の外周面には、主軸受け部140の上端近傍と主軸部122の軸対称に、圧縮行程において最大荷重が発生する付近(図4中のN)に軸方向の摺動長を長くした摺動部122cと最小荷重が発生する付近(図4中のP)に摺動長を短くした摺動部122dを連続的に変化するように設けていることで、圧縮荷重の変化により正確に対応した摺動部を形成することができる。その結果、クランクシャフト125の一回転中における圧縮荷重の変化に対応し摺動部における面圧をさらに最適化でき、主軸受け部140及び大端部127で発生する摺動損失を低減できるので、高効率化が実現できる。
また偏心軸部123の外周面には、コンロッド126の大端部127の上端近傍と下端近傍の摺動面に最大荷重が発生する付近(図5中のQ)において摺動長を長くした摺動部123aと、最小荷重が発生する付近(図5中のR)にて摺動長を短くした摺動部123bを連続的に変化するように設けており上記と同様の効果が得られる。
さらに主軸部122の外周面に主軸受け部140の上端近傍と下端近傍に相対する摺動面に摺動部122a、122bを設けていることにより、主軸部122の基線長が長く取れることから、圧縮行程におけるピストン155に加わる荷重によりクランクシャフト125に荷重がかかったときにおいてもクランクシャフト125の傾きを防げるので、固定子112と回転子113とのエアギャップが狂いにくくなる。その結果、電動要素111のエネルギー変換効率が良くなるので高効率化が実現できる。
ここで、主軸部122には軸方向の摺動長を長くした摺動部122aの端部と軸方向の摺動長を短くした摺動部122bの端部が連続的に変化するように設けられており、また軸方向の摺動長を長くした摺動部122cの端部と軸方向の摺動長を短くした摺動部122dの端部を連続的に変化するように設けているので、摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dの端部にはクランクシャフト125の回転方向に対し傾斜した部分、すなわち回転方向に対し0度より大きな角度(図6及び図7中の角度K)を有したエリアが出来る。
クランクシャフト125が回転すると給油孔160より吸い上げられたオイル103は、給油経路128を通り非摺動部124に供給される。この際、回転方向に対し0度より大きな角度(図6及び図7中の角度K)を有したエリアの端部はクランクシャフト125の回転に伴って非摺動部124に存在するオイル103に衝突することで摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dにオイル103を取り込む。
本実施の形態においては摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dの端部に面取り122eを設けていることで、オイル103は更にスムーズに摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dへと浸入する。その結果、摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dと、これら摺動部と相対する主軸受け部140との間で極めて良好な潤滑性が得られる。その結果、摺動部の磨耗を防ぎ高い信頼性を得ることができるのである。
なお面取り122eはC面取りであってもR面取りであっても同様の効果があるのはいうまでもない。
また偏心軸部123の外周面に設けられた摺動部123a,123bにおいても上記と同様の効果が得られる。
また電動要素111は永久磁石を内蔵した回転子113を有し、インバータによってクランクシャフト125は20rps未満の運転周波数をふくむ商用電源周波数より低い運転周波数で駆動すると同時にクランクシャフト125の下端に設けられた給油孔160より給油経路128をとおり主軸部122の摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dへ給油されるオイル103の量が通常運転時にくらべて減少する。
しかしながら本実施の形態においては、主軸部122に設けられた摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dの端部に面取り122eを設けていることで、オイル103は更にスムーズに摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dへと浸入する。その結果、摺動部122a、122bおよび摺動部122c、122dと、これら摺動部と相対する主軸受け部140との間で極めて良好な潤滑性が得られる。その結果、クランクシャフト125が商用電源周波数より低い運転周波数で駆動した場合においても摺動部の磨耗を防ぎ高い信頼性を得ることができるのである。
なお、上記において主軸部122、偏心軸部123には荷重がかかるとしているが圧縮荷重のみでなくピストン155の慣性力および冷媒の再膨張による力を考慮して主軸部122に設けた摺動部122a、122b、122c、122d及び偏心軸部123に設けた摺動部123a、123bの面積を決めることでより摺動面の面圧が均衡化され、摺動部長さを最適化できる。
また、本実施の形態では片持ち構造の圧縮機としているが、副軸構造をもった両持ち軸受け構造の圧縮機において副軸部にかかる荷重に応じ摺動部の面積を決めることにより同様の効果が得られることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、効率が良く加工性が良いので、エアーコンディショナー、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機にも適用できる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面図 図2におけるA−A線断面図 図2におけるB−B線断面図 図2におけるC−C線断面図 同実施の形態における主軸部上端拡大図 同実施の形態における主軸部下端拡大図 同実施の形態におけるクランクシャフトの回転における荷重変化図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の要部断面図
符号の説明
122 主軸部
122a,122b,122c,122d 摺動部
122e 面取り
123 偏心軸部
123a,123b 摺動部
125 クランクシャフト
126 コンロッド
130 圧縮室
133 シリンダブロック
140 主軸受け部
155 ピストン

Claims (5)

  1. 主軸部および偏心軸部を有するクランクシャフトと、圧縮室を形成するとともに前記クランクシャフトの主軸部を軸支する主軸受け部を形成したシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部を連結するコンロッドを有する圧縮機構を備え、前記主軸部または偏心軸部の少なくとも一方の摺動部の受圧面積を荷重に応じて変化させることで面圧の均衡化を図った密閉型圧縮機。
  2. クランクシャフトの主軸部または偏心軸部の少なくとも一方の軸方向の摺動長さを連続的に変化させた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. クランクシャフトの摺動部の少なくともクランクシャフト回転方向に対して、0度を含まない角度を有する端部に面取りを設けた請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. クランクシャフトの主軸部の摺動部を主軸受部の上端近傍と下端近傍の少なくとも2箇所に設けた請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  5. クランクシャフトは少なくとも商用電源周波数より低い運転周波数で駆動される請求項2から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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