JP2007291988A - エアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によって大きめのダストを除去することができて、フィルタの寿命を延長させることができるエアクリーナを提供する。
【解決手段】エアクリーナ11のケース13の内部に平面状のフィルタ15を起立状態で設置する。ケース13の上壁には下向きのインレット16を配置する。ケース13の側壁の上下方向中間部には横向きのアウトレット17を配置する。インレット16から導入されたエアがケース13内において下方へ流れるとともに、上方へ反転してフィルタ15を横方向に通過するように構成する。ケース13内の下部には、インレット16に対して水平方向へ変位した位置に下向きのダスト分離面18aを形成する。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば車両において、エンジンの吸気側に接続して用いられるエアクリーナに関するものである。
従来のこの種のエアクリーナとしては、例えば、特許文献1に開示されるような構成のものが提案されている。この従来構成においては、ほぼ箱型状のケースの内部に平面状のフィルタが起立状態で設置されている。フィルタの一側面側と対応するように、ケースの一側壁にはインレットが横向きに配置形成されている。フィルタの他側面側と対応するように、ケースの他側壁にはアウトレットが横向きに配置形成されている。そして、インレットからケース内に導入されたエアがフィルタを横方向に通過した後に、アウトレットからケース外に導出され、エアに含まれるダストがフィルタによって濾過されるようになっている。
また、この従来構成においては、フィルタの上端面と対応するようにケースの上壁には開放部が形成されている。その開放部にはカバーがその一側部においてヒンジを介して開閉回動可能に取り付けられている。そして、カバーを上方に開放させた状態で、ケースの上面側から開放部を介してフィルタを脱着交換できるようになっている。
特許第2555491号公報
ところが、この従来のエアクリーナにおいては、インレット及びアウトレットが起立状態のフィルタの両側面に対応してケースの両側壁に横向きに配置形成され、エアがインレットからアウトレットに向かってほぼ水平方向に直進して、フィルタを通過するようになっている。このような構成において、フィルタのみによりエアを濾過するようにした場合には、フィルタにより大小のダストのすべてが捕捉されるため、フィルタの負担が大きくなって、フィルタの使用寿命が短くなるという問題があった。
このような問題に対処するため、エアクリーナに対するエアの上流側にプリクリーナを接続したりして、ダストに含まれる大きめのダストをプリクリーナにより、予め除去することが行われている。従って、このように構成した場合は、部品点数が増えて構造が複雑になる。しかも、プリクリーナは、エア旋回にともなう遠心力によってダストを除去するものである。従って、吸入エアをエア旋回用の固定フィンの部分を通過させる必要があるため、この固定フィンの部分で高い圧力損失(高圧損化)を生じ、エンジンの効率が低下することになる。
また、前記の従来のエアクリーナにおいては、フィルタを脱着交換するための開放部がケースの上壁に形成されているため、ケースの内底部に堆積したダストの除去が難しい。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その主たる目的は、大きめのダストをフィルタの前段階で予め除去することができて、フィルタの寿命を延長させることができるとともに、構造が簡単で、かつ高圧損化を抑制することができるエアクリーナを提供することにある。
この発明のその上の目的は、フィルタの脱着交換時に、ケース内に堆積したダストを簡単に除去することができるエアクリーナを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、ケースの内部に平面状のフィルタを起立状態で設置したエアクリーナにおいて、前記フィルタの一側面側における前記ケースの上部に下向きのインレットを配置するとともに、フィルタの他側面側におけるケースの側部にアウトレットを配置し、前記インレットから導入されたエアがケース内において下方へ流れるとともに、上方へ反転してフィルタを横方向に通過するように構成したことを特徴としている。
従って、このエアクリーナにおいては、エアがインレットからケース内に導入されて下方へ流れた後に上方へ反転する際に、エアに含まれる大きめのダストが遠心力により、ケースの内底部側へ分離除去される。そして、その後にエアがフィルタを横方向に通過する際に、小さめのダストがフィルタによって捕捉される。よって、エアクリーナに対するエア流の上流側にプリクリーナを接続したりする必要がなく、構造が簡単で、しかも高圧損化を抑制することができる。また、エアがフィルタを通過するのに先立って、ある程度の量のダストを予め除去することができるため、フィルタにて捕捉されるダスト量が少なくなって、フィルタの寿命を延長させることができる。
また、前記の構成において、前記インレットをケースの上壁に配置するとともに、アウトレットをケースの側壁の上下方向中間部に配置するとよい。このように構成した場合には、インレット及びアウトレットをケースの壁面に直接形成することができて、構造を簡素化することができるとともに、有効な反転エア流を得ることができる。
さらに、前記の構成において、前記ケース内の下部には、インレットに対して平面視において水平方向へ変位した位置に下向きのダスト分離面を形成するとよい。このように構成した場合には、エアがケース内において下方へ流れた後に上方へ反転したとき、そのエアがダスト分離面と衝突することにより、そのダスト分離面によりダストに含まれる大きめのダストが分離除去される。よって、ダストの除去効率を一層向上させることができる。
前記の構成において、前記ダスト分離面をケースの内面に突設したダスト分離板の下面に形成するとともに、そのダスト分離板を前記フィルタから離隔配置すれば、ダスト分離板が存在していても、インレットからフィルタに至る反転エア流の通路を確保できる。
前記の構成において、前記ダスト分離板を平面視において前記インレットから側方へ離隔配置すれば、反転エア流をダスト分離面に対して有効に衝突させることができて、ダスト分離を適切に行わせることができる。
さらに、前記の構成において、前記ケースの下部を開放するとともに、その開放部には開閉可能なカバーを設け、そのカバーの開放状態でフィルタを交換できるようにするとよい。このように構成した場合には、ケース内で分離された大きめダストがカバーの上面に落下して堆積する。よって、カバーを開放させて、ケースの下面側から開放部を介してフィルタを容易に脱着交換することができるばかりでなく、そのカバーの開放により、ケース内に堆積したダストを簡単に排出除去することができる。
さらに、前記の構成において、前記カバーの下端部には排塵弁を設けるとよい。このように構成した場合には、エアクリーナを搭載した車両の走行中における振動等により排塵弁が開閉されて、カバーの上面に堆積したダストを排出することができる。
さらに、前記の構成において、前記カバーには前記排塵弁の上方を覆う覆板を設けるとともに、その覆板の排塵弁から変位した位置にはダスト通過孔を透設するとよい。このように構成した場合には、ケース内で分離された比重の大きめのダストが覆板上に落下した後、ダスト通過孔を介してカバーの下端部の排塵弁付近に落下堆積する。この場合、排塵弁の上方が覆板により覆われているため、カバー上に堆積したダストが再飛散してフィルタに付着するおそれが少なく、フィルタが早期に目詰まりするのを抑制することができる。
さらに、前記の構成において、前記カバーを、その一側部において軸を介してケースに回動可能に支持し、前記軸の反対側において前記覆板の端縁とカバーの内側面との間に隙間を形成するとよい。このように構成した場合には、カバーが開放状態においてケースの開放部から垂下され、覆板の端縁とカバーの内側面との間の隙間がカバーの下端側に配置される。よって、このカバーの開放状態で、カバー上に堆積したダストを隙間から円滑に排出することができる。
以上のように、この発明によれば、構造が簡単で、しかも高圧損化を抑制することができるとともに、大きめのダストをフィルタに至る前に予め除去することができて、フィルタの寿命を延長させることができる。また、フィルタの脱着交換時に、ケース内に堆積したダストを簡単に排出除去することができる。
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態のエアクリーナ11は、乗用車等の車両12におけるエンジンルームEの前角部に装着され、エンジン(図示しない)の吸入側に接続される。そして、エンジンの運転時に、吸入エアに含まれるダストがこのエアクリーナ11により分離除去されて、清浄化されたエアがエンジンの吸入側に導入されるようになっている。
図2及び図3に示すように、前記エアクリーナ11のケース13は、合成樹脂製の第1ケース13Aと第2ケース13Bとをそれらの前後方向において対向する開口周縁の溶着面13aにおいてバイブレーション溶着等にて溶着することにより、全体がほぼ角箱型状をなすように形成されている。第1ケース13Aの側壁外面には、エアクリーナ11を車両12に装着するための複数の取付脚14が突設されている。そして、これらの取付脚14を介して、エアクリーナ11が車両12のエンジンルームE内におけるボディの一部に装着された状態で、第1ケース13Aが車両の前方側に配置されるとともに、第2ケース13Bが車両の後方側に配置されるようになっている。
図3及び図7に示すように、前記ケース13内において溶着面13aの内周近傍には、ほぼ垂直環状の当接面13bが形成されている。第1ケース13A内には、フィルタ15がその一側外周縁を当接面13bに当接させることによって起立状態に設置されている。このフィルタ15は、襞状に折り畳み形成された濾材15aと、その濾材15aの外周縁を保持する保持枠部15bと、その保持枠部15bから濾材15aの襞山を横切るように形成された複数のリブ状の補強部15cとから構成されている。そして、前記保持枠部15bが前記当接面13bに受けられている。また、濾材15aは襞状に折り畳み形成されているものの、全体として垂直な濾過領域を備えた平面状をなしている。
図2〜図4に示すように、前記フィルタ15の一側面側である後側面側(図3の右側)において、第1ケース13Aの上壁には下向きのインレット16が形成されている。フィルタ15の他側面側である前側面側(図3の左側)において、第2ケース13Bの側壁の上下方向中間部には横向きのアウトレット17が形成されている。そして、アウトレット17がエンジンの吸入側に接続されるようになっており、エンジンが運転されたとき、図3,図4及び図6に矢印で示すように、インレット16から導入されたエアが第1ケース13A内において下方に流れるとともにケース13内の下部において上方に反転し、フィルタ15を横方向に通過して第2ケース13B内に流入した後に、アウトレット17から導出されるようになっている。
図3〜図5に示すように、前記第1ケース13A内の下部付近においてインレット16に対して水平方向の側方へ変位して位置するように、第1ケース13Aの後部側の側壁内面にはダスト分離板18が突出形成され、その下面には下向きのダスト分離面18aが形成されている。すなわち、このダスト分離板18は、第1ケース13Aの下端よりも上方の位置において、平面視においてフィルタ15から後方に離隔配置されるとともに、インレット16から側部後方に離隔配置されている。
そして、前記のようにインレット16から第1ケース13A内に導入されたエアが下方へ流れた後に上方へ反転する際に、エアに含まれる大きめのダストが反転の際の遠心力により、第1ケース13Aの内底部側へ分離除去される。それとともに、上方へ反転したエアがダスト分離板18のダスト分離面18aと衝突することにより、ダストに含まれる大きめのダストがさらに分離除去される。その後、エアがフィルタ15を横方向に通過する際に、エアに含まれる細かいダストがフィルタ15によって捕捉されるようになっている。
図7〜図9に示すように、前記第1ケース13Aの下部には、フィルタ15の保持枠部15bを係止保持するための係止部13cを残して、開放部19が形成されている。この開放部19に対して車両12の後方側に位置するように、第2ケース13Bの下部外面には一対の軸支部20が突出形成されている。第1ケース13Aの開放部19にはカバー21が、その後側に突設した一対の軸22を前記軸支部20に係合させることによって開閉回動可能に取り付けられている。
図4及び図8に示すように、前記カバー21の外周面には一対のクランプ部材23が配設され、カバー21が開放部19の閉鎖位置に回動配置された状態で、これらのクランプ部材23が第1ケース13Aの外面の掛止部24に係合されることにより、カバー21が閉鎖位置にロック状態で保持される。そして、このカバー21の閉鎖状態で、前記第1ケース13A内においてエアから分離されて落下する大きめのダストが、このカバー21上に収集されるようになっている。また、図9に示すように、カバー21が開放部19から垂下する開放位置に回動配置された状態で、第1ケース13Aの下方側から開放部19を介して、第1ケース13A内のフィルタ15を脱着交換できるようになっている。
図3〜図5に示すように、前記第1ケース13Aの上部内面には板バネよりなる一対の上部押え部材25が配設されている。また、カバー21の内面には板バネよりなる一対の下部押え部材26が配設されている。そして、フィルタ15が第1ケース13A内に装着された状態で、カバー21が閉鎖位置に配置されたとき、これらの押え部材25,26がフィルタ15の補強部15cの上部及び下部に圧接係合される。これにより、フィルタ15がケース13内の当接面13b側に押し付けられて、フィルタ15の保持枠部15bが当接面13bに対して密接状態で当接保持されるようになっている。
図7及び図8に示すように、前記カバー21の内底面にはダストを収集するための凹所27が形成され、その凹所27の下端中央部には複数のほぼ扇形状の排塵孔28が同心状に配列形成されている。排塵孔28の下面側には、ゴム等の弾性材料よりなる弁体29aが開閉可能に接合配置されている。この排塵孔28,弁体29a等により排塵弁29が構成されている。そして、エアクリーナ11を搭載した車両12の走行中における振動等により、この弁体29aが自然に開閉されて、カバー21の凹所27内に堆積したダストが排塵孔28を介してカバー21の下方へ排出されるようになっている。
図7及び図8に示すように、前記排塵弁29を含んで凹所27の上方を覆うように、カバー21内には覆板30が複数のカシメピン31により固定配置されている。排塵弁29に対して水平方向の側方に変位して位置するように、覆板30には1つのダスト通過孔32及び一対のダスト通過溝33が形成されている。そして、第1ケース13A内で分離された大きめのダストが覆板30上に落下した後、ダスト通過孔32及びダスト通過溝33を介してカバー21の凹所27内に落下堆積される。この場合、凹所27の上方が覆板30により覆われた状態になるため、凹所27内に堆積したダストが再飛散してフィルタ15に付着するのが抑制されるようになっている。
図7〜図9に示すように、前記カバー21の軸22と反対側の側部(図7及び図8の右側,つまり前部側)において、覆板30の端縁とカバー21の内側面との間には隙間34が形成されている。そして、図9に示すように、カバー21が軸22を中心に回動されて、第1ケース13Aの開放部19から垂下した開放位置に配置されたとき、この隙間34がカバー21の下部側に配置される。これにより、カバー21の凹所27内に堆積したダストが隙間34を介して落下排出されるようになっている。
次に、前記のように構成されたエアクリーナ11の作用を説明する。
さて、車両のエンジンが運転されると、図3,図4及び図6に矢印で示すように、エアがインレット16から第1ケース13A内に導入される。そして、このエアは第1ケース13A内において下方に流れるとともに、同ケース13Aの下部において上方に反転し、フィルタ15を横方向に通過して濾過され、第2ケース13B内に流入した後に、アウトレット17から導出されてエンジンの吸入側に送られる。
この場合、エアが第1ケース13A内で下方へ流れた後に上方へ反転する際に、そのエアに含まれる大きめのダストがエア反転にともなう遠心力により、分離除去される。しかも、上方へ反転したエアがダスト分離板18のダスト分離面18aと衝突することにより、ダストに含まれる大きめのダストがさらに分離除去される。この場合、ダスト分離面18aを有するダスト分離板18は、フィルタ15から後方へ離隔配置されるとともに、平面視においてインレット16から後部側方へ離隔配置されているため、ダスト分離板18は、インレット16からケース13内に導入されたエア流の障害になることはなく、同エア流は、ケース13の下部においてダスト分離のための有効な反転流となる。従って、効果的なダスト分離が可能となる。
その後、エアがフィルタ15を横方向に通過する際に、エアに含まれる細かいダストがフィルタ15によって捕捉される。従って、フィルタ15だけではなく、その前段階のエア流反転部及びダスト分離面18aの3箇所において充分な分離濾過が行われる。このため、フィルタ15にて捕捉されるダスト量を少なくすることができ、フィルタ15の寿命を延長させることができる。また、エア流反転部及びダスト分離面18aにおいて大きめのダストを分離除去できるため、フィルタ15に対するエアの上流側にプリクリーナを接続したりする必要がなく、構造が簡素化できるとともに、高圧損化を抑制することができて、エンジンの高効率運転に寄与できる。
さらに、前記第1ケース13A内のエア流反転部等で分離された大きめのダストは、カバー21内の覆板30上に落下した後、ダスト通過孔32及びダスト通過溝33を介してカバー21の凹所27内に落下堆積される。この場合、凹所27の上方が覆板30により覆われているため、凹所27内に堆積したダストがエア流により再飛散してフィルタ15に付着するおそれはほとんどなく、フィルタ15が早期に目詰まりして使用寿命が短くなるのを抑制することができる。そして、車両12の走行中における振動等により、凹所27の下端中央部に設けられた排塵弁29の弁体29aが開閉されて、凹所27内に堆積したダストが排塵弁29を介してカバー21の下部外方へ落下排出される。
一方、このエアクリーナ11の使用に伴って、フィルタ15を新しいものと交換する必要が生じた場合には、カバー21をクランプ部材23と掛止部24との係合によるクランプ状態から解除した後、図9に示すように、開放部19から垂下した開放位置に回動配置する。すると、フィルタ15の補強部15cの側縁下部に対する下部押え部材26の圧接係合が解放される。この状態で、開放部19を介してフィルタ15の下端部をケース13内の当接面13bから離間する方向に移動させると、フィルタ15の保持枠部15bの下端面が開放部19の周縁の係止部13c上から離脱される。その後、開放部19を介してフィルタ15を下方に引き出すと、フィルタ15の補強部15cの側縁上部に対する上部押え部材25の圧接係合が解放されて、第1ケース13A内からフィルタ15を取り出すことができる。
また、前記のようにカバー21が垂下状態の開放位置に配置されたときには、図9に示すように、覆板30の端縁とカバー21の内側面との間に形成された隙間34がカバー21の下部側に配置されて、カバー21の凹所27内に堆積したダストが隙間34を介して落下排出される。よって、ダストが前記弁体29aによって排出されることなく、カバー21上に残留したとしても、カバー21を開放するのみで、残留ダストを簡単に排出除去することができる。
さらに、第1ケース13A内に新しいフィルタ15を装着する場合には、前述したフィルタ15の取り外し時とほぼ逆順に、フィルタ15を開放部19から第1ケース13A内へ上方に挿入し、フィルタ15の補強部15cを上部押え部材25に係合させる。その後、フィルタ15の下端部をケース13内の当接面13b側に接近移動させると、フィルタ15の保持枠部15bの下端面が開放部19の周縁の係止部13c上に載置係合されて、開放部19からのフィルタ15の脱落が防止される。
この状態で、カバー21を図9に示す開放位置から、図3及び図7に示す閉鎖位置に回動させて、クランプ部材23を掛止部24に係合させると、カバー21が閉鎖位置に保持される。このとき、下部押え部材26がフィルタ15の補強部15cの側縁下部に圧接係合されて、フィルタ15の保持枠部15bの下端部がケース13内の当接面13bに当接保持される。これにより、フィルタ15がケース13内において起立状態に固定設置される。
このように、フィルタ15の脱着交換等のためにカバー21を開閉する場合には、カバー21が車両12の後方側において軸22を介して第1ケース13Aの下面に開閉回動に支持されているため、カバー21の開閉操作を車両12の前方側(フロント側)から目視確認することなく、手探りで容易に行うことができる。また、第1ケース13Aの下端の開放部19が下部前方に向かって開放されるため、フィルタ15の脱着交換を組み付けを誤ったりすることなく、手探りで行うことができる。
以上に述べた実施形態の効果を列挙すれば以下の通りである。
(1) エアに含まれる大きめのダストがエア反転にともなう遠心力により、エア流から分離される。さらに、分離されなかった大きめのダストがダスト分離板18のダスト分離面18aにより分離される。従って、フィルタ15の負荷が軽くなり、高い濾過機能得ることができるにもかかわらず、フィルタ15の寿命を延長させることができる。
(2) フィルタ15の前段階で大きめのダストを分離除去できるため、プリクリーナが不要になって、クリーナの構造が簡素化できるとともに、高圧損化を抑制することができて、エンジンの高効率運転に寄与できる。
(3) ダスト分離板18は反転エア流の障害になることがほとんどないため、効果的なダスト分離を実行できる。
(4) エア流反転部等で分離された大きめのダストの再飛散をカバー21内の覆板30により防止できるため、ダストが再飛散よりフィルタ15に付着することを防止でき、フィルタ15の使用寿命を延長できる。
(5) カバー21を開放させるのみで、カバー21上に残留したダストを隙間34から簡単に落下させて排出除去することができる。
(6) フィルタ15の脱着交換等にともなうカバー21の開閉操作を車両12の前方側から目視確認することなく、手探りで容易に行うことができる。
(7) フィルタ15の脱着交換を車両のフロント側から容易に行うことができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態において、ダスト分離板18を省略し、フィルタ15の前段階におけるダスト分離をエア流の反転にともなう遠心分離のみよって行うようにすること。
・ ケース13内に導入されるエア流に対して反転に加えて旋回が付与されるように、インレット16を傾斜させること。
一実施形態のエアクリーナを車両に搭載した状態を示す平面図。 図1のエアクリーナの拡大平面図。 図2のエアクリーナの要部縦断面図。 図3の4−4線における第1ケースの側面図。 図3の5−5線における第1ケースの断面図。 ケース内に導入されたエア流を示す模式図。 図3の一部を拡大して示す部分断面図。 図7のエアクリーナのカバーを示す平面図。 図7のエアクリーナのカバーを開放した状態を示す部分断面図。
符号の説明
11…エアクリーナ、12…車両、13…ケース、13A…第1ケース、13B…第2ケース、15…フィルタ、15a…濾材、16…インレット、17…アウトレット、18…ダスト分離板、18a…ダスト分離面、19…開放部、21…カバー、22…軸、27…凹所、28…排塵孔、29…排塵弁、30…覆板、32…ダスト通過孔、33…ダスト通過溝、34…隙間。

Claims (9)

  1. ケースの内部に平面状のフィルタを起立状態で設置したエアクリーナにおいて、
    前記フィルタの一側面側における前記ケースの上部に下向きのインレットを配置するとともに、フィルタの他側面側におけるケースの側部にアウトレットを配置し、
    前記インレットから導入されたエアがケース内において下方へ流れるとともに、上方へ反転してフィルタを横方向に通過するように構成したことを特徴とするエアクリーナ。
  2. 前記インレットをケースの上壁に配置するとともに、アウトレットをケースの側壁の上下方向中間部に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記ケース内の下部には、インレットに対して平面視において水平方向へ変位した位置に下向きのダスト分離面を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のエアクリーナ。
  4. 前記ダスト分離面をケースの内面に突設したダスト分離板の下面に形成するとともに、そのダスト分離板を前記フィルタから離隔配置したことを特徴とする請求項3に記載のエアクリーナ。
  5. 前記ダスト分離板を平面視において前記インレットから側方へ離隔配置したことを特徴とする請求項4に記載のエアクリーナ。
  6. 前記ケースの下部を開放するとともに、その開放部には開閉可能なカバーを設け、そのカバーの開放状態でフィルタを交換できるようにしたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のエアクリーナ。
  7. 前記カバーの下端部には排塵弁を設けたことを特徴とする請求項6に記載のエアクリーナ。
  8. 前記カバーには前記排塵弁の上方を覆う覆板を設けるとともに、その覆板の排塵弁から変位した位置にはダスト通過孔を透設したことを特徴とする請求項7に記載のエアクリーナ。
  9. 前記カバーを、その一側部において軸を介してケースに回動可能に支持し、前記軸の反対側において前記覆板の端縁とカバーの内側面との間に隙間を形成したことを特徴とする請求項8に記載のエアクリーナ。
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