JP2007291539A - 布帛の四つ折り重ね方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 布帛の自動四つ折り製品を省スペースのもとで効率良く生産し、コストの低減化に寄与するための方法及び装置の提供。
【解決手段】 上台の巾寸法を原反布帛の二重折り巾寸法と一致するように形成した台板と、該台板の上記上台箇所に対し重ね折り巾の中央を頂点となし、且つその開脚途中に上記の上台巾寸法を有するV字脚、及び二等辺三角形状の折り込み板、並びに一対の重ね合わせロールなどからなり、布帛を上記台板上で走行中に布帛の両側耳端部を上台巾間隔に引き寄せ、且つV字脚の頂点箇所で両側耳端を一致させることにより二重の折り重ねを形成し、次に該布帛の走行する巾方向と直交する方向へ二等辺三角形状の折り込み板を位置させ、上記二重折り重ね布の走行方向を変えると共に、該二等辺三角形状の対称側板を抱き込むようにして上記折り重ね布の両側端を走行方向の巾間隔中央へ向けて収斂させ、四重の折り重ねに形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は布帛を四つ折り重ねさせる方法及び装置に関する。
自動車の塗装面等の清拭には織布や不織布、又は編織物などからなる布帛に、塵埃などの付着を容易ならしめる適宜な化学処理を施し、これを積層状態に重ね合わせて使用することが行われている。
特公平6−99079号
本発明は上記の重ね合わせ布帛を、機械的に即ち原反布帛が巻取りビームから引き出されて走行する比較的短い距離範囲で、効率良く四つ折りの重ね布が得られるようにするものであって、従来に提案されていない新規な手法及び簡単な構成の装置で安価に生産可能にする画期的なものである。
本発明方法は、上台の巾寸法を原反布帛の二重折り巾寸法と一致するように形成した台板と、該台板の上記上台箇所に対し重ね折り巾の中央を頂点となし、且つその開脚途中に上記の上台巾寸法を有するV字脚、及び二等辺三角形状の折り込み板、並びに一対の重ね合わせロールなどからなり、布帛を上記台板上で走行中に布帛の両側耳端部を上台巾間隔に引き寄せ、且つV字脚の頂点箇所で両側耳端を一致させることにより二重の折り重ねを形成し、次に該布帛の走行する巾方向と直交する方向へ二等辺三角形状の折り込み板を位置させ、上記二重折り重ね布の走行方向を変えると共に、該二等辺三角形状の対称側板を抱き込むようにして上記折り重ね布の両側端を走行方向の巾間隔中央へ向けて収斂させ、且つこれを挟み込むように上記一対の重ね合わせロール間を通過させて四重の折り重ねに形成することを特徴とし、且つその装置は台板を上向き傾斜に配置し、且つ該台板の上台に於ける水平方向で、V字脚の両側端をその開脚途中で上記上台と交叉するように配設し、また二等辺三角形状の折り込み板を上記V字脚の前方で且つその対称側板が下降方向となるよう配設した構成となしたことを特徴とする。
本発明では台板の上台とV字脚とで原反布帛を初めの走行で二つ折り重ねが形成されるようになすのであり、即ち原反布帛はその走行途中で両端耳部が上台中央に向かって引き寄せられると共に、V字脚の両開脚が上台と交叉する箇所では上記の両耳端部が上台の中央二等分線上と一致するようになされて二つ折りを形成するのである。次に上記V字脚の直ぐ前方箇所にはその走行方向と直交する状態に二等辺三角形状の折り込み板が設けてあることから、続いての布帛走行で布帛は走行方向を変えられ、且つ該二等辺三角形状の対称側板を抱き込むようになされることにより、上記折り重ね布の両側端が走行方向の巾間隔中央へ向けて収斂されて更なる重なり合いが形成されるようになされるのであり、次にこの状態を該部箇所下方に於ける一対の重ね合わせロールを通過させることにより、目的とする布帛の四つ折り重ね製品が効率良く生産されるものとなるのである。而して、これを清拭製品とするには、引き続いて切断手段を配設して行うのであり、全体が比較的狭い省スペースの空間で行うことができるものとなる。
図1は本発明の構成を模式的に示す斜視図、図2は側面図、図3は上記の底面側から見上げて布帛の走行状態を示す説明図である。
各図に於いて、1は四つ折りを行わんとする原反布帛、2,3及び4は四つ折り加工に必要とする技術的手段であり、2はその上台2aの巾寸法sを原反布帛1の巾寸法Lの1/2に作成したものとなした台板である。
3は上記上台2aの巾寸法sをその開脚間に有するものとなしたV字脚であって、上記上台2a上の水平方向へ配設されるものとなされるが、この配設にさいしてはV字脚の頭部3aが布帛1の走行方向で、且つ布帛1の巾間隔の中心線上と一致するようになすほか、上台2aの左右端縁部m,n上で上記V字脚3の両脚3a,3bがこれと交叉する状態に配置されるものとなしてある。
本発明では上記の構成で台板2上を走行する布帛1の両側耳端部e,fが台板2の途中から図示例の如くその裏面側へもぐり込み(イ)ながら進行し、上台2aの左右端縁部m,nではV字脚3の両開脚3b,3cによりその巾間隔を1/2Lとなるように規制される。このことは図3に見られる通り、V字脚3の頭部3aに到る過程で布帛1の両側耳端部e,fが中央へ引寄せられ、且つ該頭部3a箇所で一致させられて走行するのであり、この時点で布帛1は最初の二つ折りが形成されるものとなる。
4は二等辺三角形状の抱き込み板であって、上記V字脚3の前方で走行する布帛1の巾方向と直交する方向へ位置させ、上記布帛1の走行方向を変更させると共に、該板4を介して更なる重ね折りが形成されるようになすのであり、即ち本例では該板4を下降傾斜状に配置させ、走行する布帛1の方向を下向きに変えると共に、該板の二等辺三角形状の対称側板v,wを介し、これを抱き込む(ロ)ようにして走行させることにより、上記の二つ折りされた布帛1の両耳側端を上記二等辺三角形状の折り込み板4の下方側中央で一致するように重ね合わせるのであり、当初の二つ折りと合わせ該箇所で四つ折りが形成されるものとなる。
5は上記箇所に設けてある一対の重ね合わせロールであり、上記の四つ折りをそのまま挟持して巻取りロールへ誘導させるようになさしめる。6は上記の四つ折り重ねの布帛を巻取る巻取りロールである。ここでは、四つ折り重ね布帛を巻取りロールで巻取るものを示したが、巻取ることなくその走行過程で裁断機を使用し、適当な長さ寸法に裁断して製品化させるようになしても良い。
本発明方法は以上の通り実施するのであり、これが装置としては立設の方形枠に上記図示例の台板2、V字脚3、抱き込み板4、重ね合わせロール5などを、この順序に取付けたものとなすのであり、具体的には台板2を上記立設した方形枠の前面側へ50°前後の昇り傾斜状態に、V字脚3はその天井面へ水平状態に、そして抱き込み板4は方形枠の後面側へ60°前後の下降傾斜状態に取付けたものとなすのであり、このさい原反布帛1の支持軸受けや重ね合わせロールなどの支持軸受けなどを含めて一体的に取付ける構成となしても良い。蓋し、これらを方形枠とは別設の構成配置にすることも差し支えない。
上記説明の台板2は方形枠の立設支柱を利用し、即ちこれに適宜なブラケットなどを介し複数本の桟木を架設する構成にして代用させることも差し支えなく、また二等辺三角形状の抱き込み板4も板体に限らず、棒材を使用して構成しても良く、これらを含めて本発明実施の範囲内とする。
上記した本発明構成はコンパクトで比較的狭い場所であっても配置可能であって、省スペースやコスト低減に寄与することは勿論のこと、生産性を飛躍的に向上させるものである。
本発明の構成を模式的に示す斜視図である。 上記の側面図である。 上記の底面側から見上げて布帛の走行状態を示す説明図である。
符号の説明
1 布帛
2 台板
3 V字脚
4 抱き込み板
5 重ね合わせロール
6 巻取りロール

Claims (2)

  1. 上台の巾寸法を原反布帛の二重折り巾寸法と一致するように形成した台板と、該台板の上記上台箇所に対し重ね折り巾の中央を頂点となし、且つその開脚途中に上記の上台巾寸法を有するV字脚、及び二等辺三角形状の折り込み板、並びに一対の重ね合わせロールなどからなり、布帛を上記台板上で走行中に布帛の両側耳端部を上台巾間隔に引き寄せ、且つV字脚の頂点箇所で両側耳端を一致させることにより二重の折り重ねを形成し、次に該布帛の走行する巾方向と直交する方向へ二等辺三角形状の折り込み板を位置させ、上記二重折り重ね布の走行方向を変えると共に、該二等辺三角形状の対称側板を抱き込むようにして上記折り重ね布の両側端を走行方向の巾間隔中央へ向けて収斂させ、且つこれを挟み込むように上記一対の重ね合わせロール間を通過させて四重の折り重ねに形成することを特徴とした布帛の四つ折り重ね方法。
  2. 台板を上向き傾斜に配置し、且つ該台板の上台に於ける水平方向で、V字脚の両側端をその開脚途中で上記上台と交叉するように配設し、また二等辺三角形状の折り込み板を上記V字脚の前方で且つその対称側板が下降方向となるよう配設した構成となしたことを特徴とした請求項1の方法を実施するための布帛の四つ折り重ね装置。
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