JP2007291509A - 可動接点用銀被覆複合材料およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄またはニッケルを主成分とする合金からなる基材と
前記基材の表面の少なくとも一部に形成されたニッケル、コバルト、ニッケル合金およびコバルト合金の何れか1つからなる下地層と、
前記下地層の上に形成された銅または銅合金からなる中間層と、
前記中間層の上に形成された銀または銀合金からなる最表層とを備え、
被覆層としての前記下地層、前記中間層および前記最表層に含まれる銅の総量が被覆面積1m2あたり0.025mol以下であることを特徴とする可動接点用銀被覆複合材料。
【選択図】図1
Description
ステンレス条を電解脱脂・塩酸で酸洗して活性化し、
次いで、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液で電解してニッケルめっきを施すか、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液に塩化コバルトを添加してニッケル合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施し、
次いで、硫酸銅と遊離硫酸とを含む電解液で電解して銅めっきを施すか、シアン化銅、シアン化カリウムを基本とし、シアン化亜鉛またはスズ酸カリウムを加えて電解して銅合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施し、
次いで、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で電解して銀めっきを施すか、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液に酒石酸アンチモニルカリウムを添加して銀合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施して、銀被覆複合材料を製造する可動接点用銀被覆複合材料の製造方法である。
前記銅めっきまたは前記銅合金めっきのいずれかのめっき処理を施した後、前記銀めっきまたは前記銀合金めっきのいずれかのめっき処理を施す前に、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で電解して銀ストライクめっきを施して、銀被覆複合材料を製造する可動接点用銀被覆複合材料の製造方法である。
ステンレス条を陰極電解脱脂・塩酸で酸洗して活性化し、
次いで、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液で陰極電流密度(5A/dm2)で電解して、ニッケルめっきを施し、
次いで、硫酸銅と遊離硫酸とを含む電解液で陰極電流密度(5A/dm2)で電解して銅めっきを施し、
次いで、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で陰極電流密度(2A/dm2)で電解して銀めっきを施して、銀被覆複合材料を製造する可動接点用銀被覆複合材料の製造方法である。
なお、前記ニッケルめっきの代わりに、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液に塩化コバルトを添加して陰極電流密度(5A/dm2)で電解して、ニッケル合金めっきを施してもよく、前記銅めっきの代わりに、シアン化銅、シアン化カリウムを基本とし、シアン化亜鉛またはスズ酸カリウムを加えて陰極電流密度(3A/dm2)で電解して銅合金めっきを施してもよく、前記銀めっきの代わりに、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液に酒石酸アンチモニルカリウムを添加して陰極電流密度(2A/dm2)で電解して銀合金めっきを施してもよい。また、銅めっきまたは銅合金めっきの後に、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で陰極電流密度(2A/dm2)で電解して銀ストライクめっきを施し、その後銀めっきまたは銀合金めっきを施してもよい。
処理条件は次のとおりである。
1.(電解脱脂、電解活性化) ステンレス条をオルソケイ酸ソーダ100g/lの水溶液で陰極電解脱脂し、10%塩酸で酸洗して活性化する。
2.(ニッケルめっき) 塩化ニッケル250g/lと遊離塩酸50g/lとを含む電解液で陰極電流密度5A/dm2で電解する。
3.(銅めっき) 硫酸銅150g/lと遊離硫酸100g/lとを含む電解液で陰極電流密度5A/dm2で電解する。
4.(銀ストライクめっき) シアン化銀5g/lとシアン化カリウム50g/lとを含む電解液で陰極電流密度2A/dm2で電解する。
5.(銀めっき) シアン化銀50g/lとシアン化カリウム50g/lとを含む電解液で陰極電流密度5A/dm2で電解する。なお、必要に応じて炭酸カリウム30g/lを加えてもよい。
2 固定接点
3 固定接点
4 ドーム型可動接点
5 樹脂の充填材
Claims (13)
- 鉄またはニッケルを主成分とする合金からなる基材と
前記基材の表面の少なくとも一部に形成されたニッケル、コバルト、ニッケル合金およびコバルト合金の何れか1つからなる下地層と、
前記下地層の上に形成された銅または銅合金からなる中間層と、
前記中間層の上に形成された銀または銀合金からなる最表層とを備え、
被覆層としての前記下地層、前記中間層および前記最表層に含まれる銅の総量が被覆面積1m2あたり0.025mol以下であることを特徴とする可動接点用銀被覆複合材料。 - 前記中間層が厚さ0.02〜0.18μmの銅または銅合金からなっている請求項1に記載の可動接点用銀被覆複合材料。
- 前記下地層が厚さ0.01〜2μmのニッケルまたはニッケル合金からなっている請求項2に記載の可動接点用銀被覆複合材料。
- 前記下地層が厚さ0.01〜2μmのコバルトまたはコバルト合金からなっている請求項2に記載の可動接点用銀被覆複合材料。
- 鉄またはニッケルを主成分とする合金からなる基材と
前記基材の表面の少なくとも一部に形成された厚さ0.01〜2μmのニッケル、コバルト、ニッケル合金およびコバルト合金の何れか1つからなる下地層と、
前記下地層の上に形成された厚さ0.02〜0.18μmの銅または銅合金からなる中間層と、
前記中間層の上に形成された銀または銀合金からなる最表層とを備えている可動接点用銀被覆複合材料。 - 鉄またはニッケルを主成分とする合金からなる基材と
前記基材の表面の少なくとも一部に形成されたニッケル、コバルト、ニッケル合金およびコバルト合金の何れか1つからなる下地層と、
前記下地層の上に形成された銅または銅合金からなる中間層と、
前記中間層の上に形成された銀または銀合金からなる最表層とを備え、
被覆層としての前記下地層、前記中間層および前記最表層に含まれる銅の総量が被覆面積1m2あたり0.014mol以下であることを特徴とする可動接点用銀被覆複合材料。 - 前記基材はステンレス鋼からなっている請求項6に記載の可動接点用銀被覆複合材料。
- 前記中間層は厚さ0.02〜0.10μmの銅または銅合金からなっている請求項7に記載の可動接点用被覆複合材料。
- 前記下地層は厚さ0.01〜2μmのニッケルまたはニッケル合金からなっている請求項8に記載の可動接点用被覆複合材料。
- ステンレス鋼からなる基材と
前記基材の表面の少なくとも一部に形成された厚さ0.01〜2μmのニッケル、コバルト、ニッケル合金およびコバルト合金の何れか1つからなる下地層と、
前記下地層の上に形成された厚さ0.02〜0.10μmの銅または銅合金からなる中間層と、
前記中間層の上に形成された銀または銀合金からなる最表層とを備えている可動接点用銀被覆複合材料。 - 前記下地層と前記基材の表面との間に、更に銅また銅合金を含む別の被覆層を備えている、請求項1から10の何れか1項に記載の可動接点用銀被覆複合材料。
- ステンレス条を電解脱脂・塩酸で酸洗して活性化し、
次いで、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液で電解してニッケルめっきを施すか、塩化ニッケルと遊離塩酸とを含む電解液に塩化コバルトを添加してニッケル合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施し、
次いで、硫酸銅と遊離硫酸とを含む電解液で電解して銅めっきを施すか、シアン化銅、シアン化カリウムを基本とし、シアン化亜鉛またはスズ酸カリウムを加えて電解して銅合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施し、
次いで、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で電解して銀めっきを施すか、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液に酒石酸アンチモニルカリウムを添加して銀合金めっきを施すかのいずれかのめっき処理を施して、銀被覆複合材料を製造する可動接点用銀被覆複合材料の製造方法。 - 前記銅めっきまたは前記銅合金めっきのいずれかのめっき処理を施した後、前記銀めっきまたは前記銀合金めっきのいずれかのめっき処理を施す前に、シアン化銀とシアン化カリウムとを含む電解液で電解して銀ストライクめっきを施して、銀被覆複合材料を製造する請求項12に記載の可動接点用銀被覆複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007077912A JP2007291509A (ja) | 2006-03-28 | 2007-03-23 | 可動接点用銀被覆複合材料およびその製造方法 |
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JP2007077912A JP2007291509A (ja) | 2006-03-28 | 2007-03-23 | 可動接点用銀被覆複合材料およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007291509A true JP2007291509A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38762397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007077912A Pending JP2007291509A (ja) | 2006-03-28 | 2007-03-23 | 可動接点用銀被覆複合材料およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2007291509A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100233506A1 (en) * | 2007-09-26 | 2010-09-16 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Silver-coated composite material for movable contact and method for manufacturing the same |
JP2013036072A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 可動接点部品用被覆複合材および可動接点部品、スイッチならびにその製造方法 |
JP2018009203A (ja) * | 2016-07-12 | 2018-01-18 | 古河電気工業株式会社 | 表面処理材 |
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2007
- 2007-03-23 JP JP2007077912A patent/JP2007291509A/ja active Pending
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