JP2018009203A - 表面処理材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、アルミニウム系基材上に、適正な被膜硬さを有する密着性に優れたニッケル系またはコバルト系の被膜または下地層を形成しても、優れた曲げ加工性を有する表面処理材等を提供する。【解決手段】本発明の表面処理材1は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材2の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる被膜3を有し、前記被膜3のナノインデンテーション硬さHITが、前記基材2のナノインデンテーション硬さHITの3倍以下であることを特徴とする【選択図】図1

Description

本発明は、例えばバスバー、コネクタ、電線、メモリーディスク、リードフレーム、アルミケースなどに適した表面処理材に関する。
従来、電池用バスバーや自動車用ワイヤーハーネスに用いられる電線やコネクタ端子の材料には、銅や銅合金が使用されてきたが、エネルギー効率の向上のため、車体軽量化を目的として、銅や銅合金に比べて軽量であるアルミニウムまたはアルミニウム合金(以下、単に「アルミニウム系材料」ともいう。)を代替材料として使用する方向で開発が進行している。しかしながら、アルミニウム系材料からなる基材(以下、単に「アルミニウム系基材」ともいう。)は、大気に曝されるだけで表面に酸化被膜が容易に形成されやすく、酸化被膜がアルミニウム系基材の表面に存在すると、接触抵抗が高くなるため、端子材としての要求特性を十分に満足できないという問題がある。
また、電線と端子、あるいは接続される端子同士が、異なる材質、例えばアルミニウムと銅のように異なる材質で構成されている場合には、アルミニウムと銅の接触界面に異種金属間接続部が形成され、アルミニウムと銅の酸化還元電位の差によりガルバニック腐食が発生し、接続部(特にアルミニウムの部分)が腐食しやすくなるという問題がある。
アルミニウム系基材の表面における酸化被膜の形成を抑制することや表面を保護するため、従来から、基材表面を錫などの金属によって被覆して、接触抵抗の維持ないし増加抑制を行うという対策が採られてきた(例えば特許文献1等)。
また、アルミニウム系基材の表面に、被覆層の基材表面に対する密着性を向上させるなどの目的で形成されるニッケル(Ni)被膜などの下地層と、電気接点用の金属(錫、銀など)の表面被覆層とを、例えば湿式めっき法によって順次形成する場合において、基材表面に形成される酸化被膜の存在によって、基材表面に、下地層を介して表面被覆層を形成しても、通常は十分な密着性が得られない。
このため、従来では、下地層や表面被覆層の形成前に、亜鉛を含んだ溶液を用いてジンケート処理と呼ばれる亜鉛置換処理を行なうことによって、基材とめっき層(下地層および表面被覆層)との密着強度を高める前処理を行うか(例えば特許文献2、3等)、あるいは、活性酸処理液によるエッチングにより基材の表面に微細なエッチング凹面を形成し、アンカー効果によって密着強度を高める前処理を行うのが一般的である(例えば特許文献4等)。
しかしながら、亜鉛置換処理後に形成されるめっき層(下地層)は、リン(P)を含んだ無電解Ni−Pめっき層であるか、あるいはホウ素(B)を含んだ無電解Ni−Bめっき層である場合が一般的であり、この種のめっき層は、通常、ビッカース硬さHVが概して500以上と硬質であり、アルミニウム系基材の硬さに比べて顕著に硬くなりすぎるため、このようなめっき層をアルミニウム系基材上に形成した表面処理材を加工し、例えば端子を製造する工程で曲げ加工を施した際に、基材の変形にめっき層(被膜)が追従できず、割れなどが生じやすく、耐食性も劣るという問題がある。
また、活性酸処理液による表面エッチング法で前処理を行なった場合であっても、アルミニウム系基材の表面に形成される、下地層としてのめっき被膜の硬さが適正でないと、曲げ加工による基材の変形にめっき被膜が追随できず、結果として、基材に対するめっき被膜の密着性が劣るという問題がある。
特開2014−63662号公報 特開2014−47360号公報 特許第5526105号公報 特開2002−115086号公報
本発明の目的は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材上に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる被膜または下地層を形成しても、曲げ加工性に優れた表面処理材を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
(1)アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる被膜を有する表面処理材であって、前記被膜のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
(2)前記被膜は、結晶粒径が0.01μm以上10μm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の表面処理材。
(3)前記被膜は、リンおよびホウ素の含有量がいずれも0.1質量%未満であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の表面処理材。
(4)前記被膜は、電気めっき被膜により構成される上記(1)から(3)までのいずれか1項に記載の表面処理材。
(5)アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる下地層と、該下地層上に直接または中間層を介して形成された、錫または錫合金からなる表面被覆層とを有する表面処理材であって、前記下地層のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
(6)アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる下地層と、該下地層上に直接または中間層を介して形成された、銀または銀合金からなる表面被覆層とを有する表面処理材であって、下地層のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
(7)前記中間層が、銅または銅合金からなることを特徴とする上記(5)または(6)に記載の表面処理材。
(8)前記下地層は、結晶粒径が0.01μm以上10μm以下であることを特徴とする上記(5)から(7)までのいずれか1項に記載の表面処理材。
(9)前記下地層は、リンおよびホウ素の含有量がいずれも0.1質量%未満であることを特徴とする上記(5)から(8)までのいずれか1項に記載の表面処理材。
(10)前記下地層、前記中間層および前記表面被覆層は、いずれも電気めっき被膜により構成される上記(5)から(9)までのいずれか1項に記載の表面処理材。
本発明によれば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる被膜または下地層が形成された表面処理材であって、前記被膜または前記下地層のナノインデンテーション硬さを、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下とすることによって、曲げ加工された場合であっても、基材の曲げ変形に追随して前記被膜または前記下地層も変形することができ、前記被膜または前記下地層を健全に維持でき、塩水などに対する耐食性も良好である表面処理材の提供が可能になった。
図1は、本発明に従う第1実施形態の表面処理材の概略断面図である。 図2は、第2実施形態の表面処理材の概略断面図である。 図3は、第3実施形態の表面処理材の概略断面図である。
次に、本発明の実施形態について以下で説明する。
(表面処理材)
図1および図2は、それぞれ本発明に従う第1および第2実施形態の表面処理材の断面構造を模式的に示したものである。
図1に示す表面処理材1は、基材2と被膜3とを有しており、また、図2に示す表面処理剤1Aは、基材2と、下地層4と、表面被覆層5とを有している。
基材2は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成されている。基材2の形状は、例えば板、条、箔、棒、線など、種々の形状を採用することができる。
被膜3は、ニッケル系被膜またはコバルト系被膜である。
ニッケル系被膜は、ニッケルまたはニッケル合金からなり、基材2に対する保護等の目的から、アルミニウムまたはアルミニウム合金の基材2の少なくとも一面に形成されている。ニッケル系被膜3の厚さは、基材の一面当たり0.01〜10μmであることが好ましい。ニッケル系被膜3の厚さが0.01μm未満だと、基材2に対する保護効果が十分に得られず、また、ニッケル系被膜3の厚さが10μmを超えると、アルミニウム系基材2よりも硬質なニッケル系被膜3の硬さの影響が大きくなって、曲げ加工性が劣る傾向があるからである。
コバルト系被膜は、コバルトまたはコバルト合金からなり、基材2に対する保護等の目的から、アルミニウムまたはアルミニウム合金の基材の少なくとも一面に形成されている。コバルト系被膜3の厚さは、基材の一面当たり0.01〜10μmであることが好ましい。コバルト系被膜3の厚さが0.01μm未満だと、基材2に対する保護効果が十分に得られず、また、コバルト系被膜3の厚さが10μmを超えると、アルミニウム系基材2よりも硬質なコバルト系被膜3の硬さの影響が大きくなって、曲げ加工性が劣る傾向があるからである。
下地層4は、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなり、基材2に対する表面被覆層5の密着性を高める等の目的から、アルミニウムまたはアルミニウム合金の基材の少なくとも一面に形成されている。下地層3の厚さは、基材の一面当たり0.01〜10μmであることが好ましい。下地層4の厚さが0.01μm未満だと、基材2に対する表面被覆層5の密着性が十分に得られず、曲げ加工性が劣る傾向があり、また、下地層3の厚さが10μm超えだと、基材2よりも硬質な下地層3の硬さの影響が大きくなって曲げ加工性が劣る傾向があるからである。
表面被覆層5は、限定されるものではないが、耐食性に加えて通電性も考慮される場合があるため通電性が良好な材料、例えば錫もしくは錫合金または銀もしくは銀合金が好ましい。表面被覆層5は、図2に示すように下地層4上に直接形成するか、あるいは図3に示す第3実施形態の表面処理材1Bのように、下地層4上に形成された少なくとも1層の中間層6を介して形成することが好ましい。表面被覆層5の厚さは、0.01μm以上の厚さにすることが好ましい。表面被覆層5の厚さが0.01μm未満だと、十分に電気接触抵抗を小さくすることができなくなるためである。
そして、本発明の構成上の主な特徴は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材上に、適正な被膜硬さを有する密着性に優れたニッケル系もしくはコバルト系被膜または下地層を形成することにあり、より具体的には、ニッケル系もすくはコバルト系被膜または下地層のナノインデンテーション硬さを、基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下とすることにあり、かかる構成を採用することによって、曲げ加工した際にも割れが生じず、耐食性の良い表面処理材を提供することができる。前記被膜または下地層のナノインデンテーション硬さを、基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下とした理由は、前記被膜または下地層のナノインデンテーション硬さが基材のナノインデンテーション硬さの3倍よりも硬いと、曲げ加工による基材の変形に、前記被膜または下地層が追随できず、結果として、基材に対する前記被膜または下地層の密着性が劣るという問題がある。
なお、本発明では、ニッケル系もしくはコバルト系被膜3または下地層4のインデンテーション硬さの測定は、例えばクロスセクションポリッシャなどによって0〜30°の傾斜をつけてポリッシングすることによって、連続的な断面が得られる断面加工を行い、ニッケル系被膜もしくはコバルト系被膜3または下地層4を露出させた状態での表面あるいは断面から薄膜硬度計(ナノインデンター)を用いて行ない、ニッケル系被膜もしくはコバルト系被膜3または下地層のインデンテーション硬さは、測定した押し込み荷重と押し込み深さの曲線から算出する。また、基材のインデンテーション硬さの測定についても、クロスセクションポリッシャを用いて傾斜をつけて断面加工を行った後に基材の表面あるいは断面からナノインデンターを用いて行ない、基材のインデンテーション硬さは、測定した押し込み荷重と押し込み深さの曲線から算出する。なお、ナノインデンターは、押し込み荷重を10mNに設定し、押し込み深さ(測定深さ)が下地層の厚さより薄くなるように留意して測定し、塑性硬さを示すインデンテーション硬さHITを算出した。
さらに、被膜3、下地層4、表面被覆層5および中間層6は、いずれも電気めっき被膜により構成されることが好ましい。特に被膜3や下地層4は、電気めっきにより形成することによって、ジンケート処理と無電解めっきで形成した場合に比べて、ニッケル系もしくはコバルト系被膜3もしくは下地層4にリンやホウ素を含有させることなく、軟質なニッケル系もしくはコバルト系の電気めっき被膜からなる被膜3または下地層4として形成することができ、その結果、被膜3または下地層4のナノインデンテーション硬さを、基材2のナノインデンテーション硬さの3倍以下にすることが容易になる。被膜3または下地層4のナノインデンテーション硬さは、基材2のナノインデンテーション硬さによって、好適範囲が異なってくるが、例えば、アルミニウム(A1100)基材の場合には、アルミニウム(A1100)基材のナノインデンテーション硬さが400程度であることから、被膜3または下地層4のナノインデンテーション硬さは、400〜1200の範囲であることが好ましく、また、アルミニウム合金(例えばA6061)基材のナノインデンテーション硬さが1100程度であることから、下地層のナノインデンテーション硬さは、1100〜3300の範囲であることが好ましい。なお、被膜3または下地層4のナノインデンテーション硬さの下限については特に限定されるものではないが、外力による変形を防止する観点からいうと、組み合わされる基材と同程度であることが望ましい。
被膜3または下地層4のナノインデンテーション硬さは、被膜内部の応力や結晶粒径などによって変化するため、硬さを下げたい場合にはめっき時における電流密度を下げるなどして調整することが可能である。
また、ニッケル系もしくはコバルト系被膜3または下地層4は、リンおよびホウ素の含有量がいずれも0.1質量%未満であることが好ましい。従来のジンケート処理後に無電解めっきを行ってニッケル系もしくはコバルト系被膜3または下地層4を形成する場合、被膜3中または下地層4中のリンおよびホウ素の少なくとも1方の含有量が0.1質量%以上となって、ビッカース硬さHVが500以上となる硬質めっき被膜となることから、ニッケル系もしくはコバルト系被膜3中または下地層4中のリンおよびホウ素の含有量は、いずれも0.1質量%未満とすることが好ましい。
被膜3または下地層4の結晶粒径は、0.01μm以上10μm以下であることが好ましい。ニッケル系被膜3または下地層4の結晶粒径が0.01μm未満だと、ニッケル系皮膜中もしくはコバルト系被膜3中の一定体積当たりの結晶粒界が増加し、金属拡散の通り道が多くなってしまうことから、アルミニウム系基材2からの金属拡散が起こりやすい傾向にあり、また、10μm超えだと、結晶粒界による曲げ歪みの吸収量が減ることから表面処理材の曲げ加工性が劣化する傾向があるからである。下地層の結晶粒径の測定は、集束イオンビーム装置(FIB)やクロスセクションポリッシャにて断面試料を作製した後、FIB−SIM(走査イオン顕微鏡)や、走査型電子顕微鏡(SEM)によって撮影した像から、一定面積当たりに含まれる結晶粒の数を計測することによって行うことができる。
中間層5は、表面の外観や、表面被覆層と下地層の間の密着性を重視する場合には、下地層3と被覆層4の間に形成されることが好ましく、例えば、銅または銅合金からなることが好ましい。
(表面処理材の製造方法)
次に、本発明に従う表面処理材の製造方法のいくつかの実施形態を以下で説明する。
例えば図2に示す断面層構造をもつ表面処理材を製造するには、アルミニウム(例えばA1100などの1000系アルミニウム)およびアルミニウム合金(例えばA6061などの6000系アルミニウム合金)の基材である板材、棒材または線材に対し、電解脱脂工程、酸洗活性化工程、下地層形成工程および被覆層形成工程を順次行なえばよく、また、図3に示す断面層構造をもつ電気接点用表面処理材を製造するには、前記基材に対し、電解脱脂工程、酸洗活性化工程、下地層形成工程、中間層形成工程および被覆層形成工程を順次行なえばよい。また、上記各工程の間には、必要に応じて水洗工程をさらに設けることが好ましい。なお、本発明では、下地層形成工程の前に、従来技術で行なう亜鉛置換処理(ジンケート処理)は行なわない。
電解脱脂工程は、例えば100g/Lのオルトケイ酸ソーダの水溶液(アルカリ浴)中に浸漬し、前記基材を陰極とし、電流密度0.1〜10A/dm、浴温50℃の条件で陰極電解脱脂する方法が挙げられる。
酸洗活性化工程は、基材2の表面をエッチングして酸化被膜を除去するとともに、エッチングによって発生したスマットを除去することにより、次に工程で形成する下地層4の密着性を高めるために行なうものであって、特許文献4記載の活性酸処理液によるエッチングにより基材2の表面に微細なエッチング凹面を形成し、アンカー効果によって密着強度を高める前処理法とは根本的に異なる工程である。酸洗活性化工程は、例えばアルミニウム系基材2を10%塩酸浴(浴温:10〜60℃)に浸漬することによって行なう方法が挙げられる。
下地層形成工程は、例えば下地層4が電気ニッケルめっき被膜である場合には、ニッケルめっき浴としては、例えば10〜100g/Lのニッケル塩と10〜500g/Lの酸とを含む電解液(浴温10〜60℃)中で、陰極電流密度:1〜100A/dmで電解を行なうことによって下地層4を形成することができる。ニッケルめっき浴としては、例えばワット浴やスルファミン酸浴などが挙げられる。なお、好適な電気ニッケルめっき浴およびめっき条件を表1に示す。また、下地層4を電気ニッケル合金めっき被膜で形成する場合には、表1に示す電気ニッケルめっき浴中に、所望の金属塩を添加し、表1に示すめっき条件と同じ条件で電解することによって下地層4を得ることができる。電気ニッケルめっき被膜からなる下地層4は、電流密度を100A/dm以下、浴温を45℃以上とすることによって、硬さが小さいめっき被膜を得ることができ、良好な曲げ加工性が維持される。
また、下地層4が電気コバルトめっき被膜である場合には、コバルトめっき浴としては、例えば10〜100g/Lのコバルト塩と10〜100g/Lの酸とを含む電解液(浴温10〜60℃)中で、陰極電流密度:1〜100A/dmで電解を行なうことによって下地層4を形成することができる。また、下地層4を電気コバルト合金めっき被膜で形成する場合には、上記した電気コバルトめっき浴中に、所望の金属塩を添加し、電気コバルトめっきと同じめっき条件で電解することによって下地層4を得ることができる。
Figure 2018009203
中間層形成工程は、例えば中間層6が電気銅めっきである場合には、例えば硫酸銅浴(浴温:10〜60℃)中で、陰極電流密度:0.1〜100A/dmで電解を行なうことによって中間層6を形成することができる。好適な電気銅めっき浴およびめっき条件を表3に示す。また、中間層6を電気銅合金めっき被膜で形成する場合には、表2に示す電気銅めっき浴中に、所望の金属塩を添加し、表2に示すめっき条件と同じ条件で電解することによって、中間層6を得ることができる。
Figure 2018009203
被覆層形成工程は、例えば被覆層5が電気錫めっきである場合には、錫めっき浴としては、例えば硫酸錫浴(浴温10〜40℃)中で、陰極電流密度:0.1〜50A/dmで電解を行なうことによって被覆層5を形成することができる。好適な錫めっき浴およびめっき条件を表3に示す。被覆層5が電気錫合金めっきである場合には、表4に示すめっき浴中に、所望の金属塩を添加し、表4に示すめっき条件で電解を行なうことによって被覆層5を得ることができる。被覆層5が電気銀めっきである場合には、例えばアルカリシアン浴(浴温5〜40℃)中で、陰極電流密度:0.1〜50A/dmで電解を行なうことによって被覆層5を形成することができる。好適な銀めっき浴およびめっき条件を表5に示す。また、被覆層が電気銀合金めっきである場合には、表6に示すめっき浴中に、所望の金属塩を添加し、表6に示すめっき条件で電解を行なうことによって被覆層5を得ることができる。
Figure 2018009203
Figure 2018009203
Figure 2018009203
Figure 2018009203
また、本発明の表面処理材は、曲げ加工性に優れているので、例えばこの表面処理材から、打ち抜き加工や曲げ加工等を施すことによって電気接点用端子を製造するのに適している。
尚、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。これまで述べてきた実施形態は、被膜3、下地層4、中間層6および被覆層5が、いずれも電気めっき被膜で形成する場合を説明してきたが、本発明では、ニッケル系もしくはコバルト系の被膜3および下地層4のナノインデンテーション硬さが、アルミニウム系基材2のナノインデンテーション硬さの3倍以下になるように、被膜3または下地層4を形成される方法であればよく、電気めっき法などの湿式めっき法だけではなく、スパッタリング法やイオンプレーティング法などの乾式めっき法などの種々の被膜形成法を用いて形成することも可能である。
次に、この発明に従う表面処理材を試作し、性能評価を行なったので、以下で説明する。
(実施例1〜4)
表7に示すアルミニウムまたはアルミニウム合金材料からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程および酸洗活性化工程を行い、その後、表1に示すスルファミン酸浴およびめっき条件で電気ニッケルめっき層(下地層4)を形成し、次いで、表2に示す銅めっき浴およびめっき条件で電気銅めっき層(中間層6)を形成し、さらに、表3に示す錫めっき浴およびめっき条件で電気錫めっき層(被覆層5)を形成し、表面処理材1を作製した。各めっき層4〜6の厚さは、電気ニッケルめっき層4が0.5μm、電気銅めっき層6が0.5μm、そして、電気錫めっき層5が2μmであった。また、実施例1〜3に基材として用いたA6061P−T6のナノインデンテーション硬さHITは1136〜1147であり、実施例4に基材として用いたA1100のナノインデンテーション硬さHITは390であった。
(実施例5〜8)
表7に示すアルミニウムまたはアルミニウム合金材料からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程および酸洗活性化工程を行い、その後、表1に示すワット浴およびめっき条件で電気ニッケルめっき層(下地層4)を形成し、次いで、表5に示す銀めっき浴およびめっき条件で電気銀めっき層(被覆層5)を形成し、表面処理材を作製した。各めっき層4および5の厚さは、電気ニッケルめっき層が0.5μm、そして、電気銀めっき層が2μmであった。
(比較例1)
表7に示すアルミニウム合金材料(A6061P−T6)からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程を行い、次いで、硝酸溶液で酸洗工程を行った後に、亜鉛を含むジンケート浴に30秒浸漬した後、水洗し、硝酸溶液に浸漬してから再びジンケート浴に30秒浸漬するというダブルジンケート処理を施した。その後、無電解Ni−Pめっき浴にて、無電解ニッケルめっきを施し、次いで、表2に示す硫酸銅浴およびめっき条件にて電気銅めっきをし、さらに、表3に示す硫酸錫めっき浴およびめっき条件にて電気錫めっきをし、表面処理材を作製した。各めっき層の厚さは、無電解ニッケルめっき層が0.5μm、電気銅めっき層が0.5μm、そして、電気錫めっき層が2μmであった。
(比較例2)
表7に示すアルミニウム合金材料(A6061P−T6)からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程を行い、次いで、硝酸溶液で酸洗工程を行った後に、亜鉛を含むジンケート浴に30秒浸漬した後、水洗し、硝酸溶液に浸漬してから再びジンケート浴に30秒浸漬するというダブルジンケート処理を施した。その後、無電解Ni−Bめっき浴にて、無電解ニッケルめっきを施し、次いで、表5に示す銀めっき浴およびめっき条件にて電気銀めっきをし、表面処理材を作製した。各めっき層の厚さは、無電解ニッケルめっき層が0.5μm、そして、電気銀めっき層が2μmであった。
(比較例3)
表7に示すアルミニウム合金材料(A6061P−T6)からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程および酸洗活性化工程を行い、その後、表1に示すスルファミン酸浴を用い、電流密度を120A/dmとし、浴温を60℃とするめっき条件で電気ニッケルめっき層(下地層)を形成し、次いで、表2に示す銅めっき浴およびめっき条件で電気銅めっき層(中間層)を形成し、さらに、表3に示す錫めっき浴およびめっき条件で電気錫めっき層(被覆層)を形成し、表面処理材を作製した。各めっき層の厚さは、電気ニッケルめっき層が0.5μm、電気銅めっき層が0.5μm、そして、電気錫めっき層が2μmであった。
(比較例4)
表7に示すアルミニウム合金材料(A6061P−T6)からなる基材に対し、上述した条件で電気脱脂工程および酸洗活性化工程を行い、その後、表1に示すスルファミン酸浴を用い、電流密度を120A/dmとし、浴温を80℃とするめっき条件で電気ニッケルめっき層(下地層)を形成し、次いで、表5に示す銀めっき浴およびめっき条件で電気銀めっき層(中間層)を形成し、表面処理材を作製した。。各めっき層の厚さは、無電解ニッケルめっき層が0.5μm、そして、電気銀めっき層が2μmであった。
(評価方法)
<ナノインデンテーション硬さの測定方法>
ニッケル系被膜または下地層のインデンテーション硬さの測定は、クロスセクションポリッシャを用いて傾斜をつけて断面加工を行い、ニッケル系被膜または下地層を露出させた状態での表面あるいは断面から薄膜硬度計(ナノインデンター)を用いて行ない、ニッケル系被膜または下地層のインデンテーション硬さは、測定した押し込み荷重と押し込み深さの曲線から算出する。また、基材のインデンテーション硬さの測定についてもクロスセクションポリッシャを用いて傾斜をつけて断面加工を行った後に基材の表面あるいは断面からナノインデンターを用いて行ない、基材のインデンテーション硬さは、測定した押し込み荷重と押し込み深さの曲線から算出する。なお、ナノインデンターは、押し込み荷重を10mNに設定し、押し込み深さ(測定深さ)が下地層の厚さより薄くなるように留意して測定し、塑性硬さを示すインデンテーション硬さHITを算出した。
<下地層の結晶粒径の測定方法>
FIB−SIMにて断面加工を行い、2万倍に拡大したSIM像から10μmあたりの結晶粒数を数え、結晶粒径とした。
<下地層中のPおよびB含有量の測定方法>
リンおよびホウ素の含有率は、1モルの硝酸でめっき被膜を溶解後、過マンガン酸カリウムで酸化した後、発色剤を加えて発色させた溶液の460nmにおける吸光度より求めた。
<曲げ加工性>
曲げ加工性は、90度V曲げ試験、および180度密着曲げ条件で曲げ試験を行ない、いずれの試験とも、試験後の供試材に曲げによる割れ(クラック)が観察されない場合を「〇(合格)」とし、少なくとも一方の試験で曲げによる割れが観察される場合を「×(不合格)」として評価した。
Figure 2018009203
表7に示す結果から、実施例1〜8はいずれも、下地層のナノインデンテーション硬さが、基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であるため、曲げ加工性に優れていた。これに対し、比較例1〜4はいずれも、下地層のナノインデンテーション硬さが、基材のナノインデンテーション硬さの3倍よりも大きかったため、曲げ加工性が劣っていた。
本発明によれば、特に曲げ加工された場合であっても、基材の曲げ変形に追随して下地層も変形することができ、下地層を健全に維持でき、塩水などに対する耐食性も良好である表面処理材およびこれを用いて形成される端子の提供が可能になった。
1、1A、1B 表面処理材
2 基材
3 ニッケル系被膜もしくはコバルト系被膜
4 下地層
5 表面被覆層
6 中間層

Claims (10)

  1. アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる被膜を有する表面処理材であって、前記被膜のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
  2. 前記被膜は、結晶粒径が0.01μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の表面処理材。
  3. 前記被膜は、リンおよびホウ素の含有量がいずれも0.1質量%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の表面処理材。
  4. 前記被膜は、電気めっき被膜により構成される請求項1から3までのいずれか1項に記載の表面処理材。
  5. アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる下地層と、該下地層上に直接または中間層を介して形成された、錫または錫合金からなる表面被覆層とを有する表面処理材であって、前記下地層のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
  6. アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材の少なくとも一面に、ニッケルもしくはニッケル合金またはコバルトもしくはコバルト合金からなる下地層と、該下地層上に直接または中間層を介して形成された、銀または銀合金からなる表面被覆層とを有する表面処理材であって、下地層のナノインデンテーション硬さが、前記基材のナノインデンテーション硬さの3倍以下であることを特徴とする表面処理材。
  7. 前記中間層が、銅または銅合金からなることを特徴とする請求項5または6に記載の表面処理材。
  8. 前記下地層は、結晶粒径が0.01μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載の表面処理材。
  9. 前記下地層は、リンおよびホウ素の含有量がいずれも0.1質量%未満であることを特徴とする請求項5から8までのいずれか1項に記載の表面処理材。
  10. 前記下地層、前記中間層および前記表面被覆層は、いずれも電気めっき被膜により構成される請求項5から9までのいずれか1項に記載の表面処理材。
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