JP2007290469A - スタビライザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実用性の高いスタビライザ装置を提供する。
【解決手段】スタビライザバー20のトーションバーとして機能する部分60の両端部の各々を保持する1対の保持具64が、そのトーションバー部60の両端部の各々を、軸線まわりにおける一方の向きへの回転を制限しつつ、回転可能に保持するように構成されたことを特徴とする。本発明によれば、トーションバー部60が捩じられる場合に一方の保持具64においてトーションバー部60の回転が制限されるため、トーションバー部60の回転が制限される端部に繋がるアーム部62を含む一方側のスタビライザバーの剛性が他方側に比較して高められ、その左右の剛性差によって車高が変更されることとなる。つまり、スタビライザ装置が機能する場合における車高の適切化が可能となり、そのような利点を有することから、本発明のスタビライザ装置は実用性の高いものとなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されるスタビライザ装置、詳しくは、スタビライザバーとそのスタビライザバーを車体に支持させるための保持具とを備えたスタビライザ装置に関する。
一般的な車両には、車体のロールを抑制するためにスタビライザ装置が設けられ、そのスタビライザ装置は、一般的に、スタビライザバーと車体に設けられた上記保持具とを備えている。スタビライザ装置は、スタビライザバーが、保持具によって軸線まわりに回転可能に支持されるとともに両端部が左右の車輪と連結されており、捩じられることによってロール抑制力を発生させ、車体のロール方向の姿勢を安定させる構造とされている。また、近年では、下記特許文献に記載されているような、アクティブスタビライザ装置、つまり、アクチュエータを備え、そのアクチュエータの作動が制御されることによって車両の旋回状態等に応じてスタビライザバーが発揮するロール抑制力を変更可能とされたスタビライザ装置が検討され、一部の車両において、既に実用化されている。
特開2004−314947号公報 特表2002−518245号公報
上記のアクチュエータを備えていない一般的なスタビライザ装置(以下、コンベンショナルなスタビライザ装置」、あるいは、単に「コンベンショナル装置」という場合がある)は、ロール抑制力を発生させる場合、左右の車輪と車体との間の各々に同じ大きさの力がそれらの間の距離を等しくするように働き、例えば、車両旋回時においては、車体の重心がロールセンタを中心に回転するように車体は傾く。また、アクティブスタビライザ装置は、アクチュエータの作動によってスタビライザバーの剛性を効果的に変化させ得るものの、コンベンショナルなスタビライザ装置と同様に左右の車輪と車体との間の各々には同じ大きさの力が働き、車体の重心の回転量をコンベンショナル装置に比較して抑制することは可能である。上記のようなスタビライザ装置はともに、左右の車輪と車体との間の各々には同じ大きさの力が働くため、それが機能する場合におけるロールセンタと車体の重心との距離を変えるものではない。しかし、車両の構成,状態等に応じて、スタビライザ装置が機能する場合における車体の重心を変化させることが有効となる場合もあり得る。したがって、スタビライザ装置が機能する場合に車体の重心を変更可能とすれば、スタビライザ装置の実用性が向上すると考えられる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高いスタビライザ装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明のスタビライザ装置は、スタビライザバーのトーションバーとして機能する部分の両端部の各々を保持する1対の保持具が、そのトーションバー部の両端部の各々を、軸線まわりにおける一方の向きへの回転を制限しつつ、回転可能に保持するように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、トーションバー部が捩じられる場合に、一方の保持具においてトーションバー部の回転が制限されるため、トーションバー部の回転が制限される端部から延び出すアーム部を含む一方側のスタビライザバーの剛性が他方側に比較して高められ、その左右の剛性差によって車高が変更されることとなる。つまり、スタビライザ装置が機能する場合における車高の適切化が可能となり、そのような利点を有することから、本発明のスタビライザ装置は実用性の高いものとなる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から何某かの構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項ないし(5)項の各々が、請求項1ないし請求項5の各々に相当する。
(1)車幅方向に延びる軸線上に配設されるトーションバー部と、そのトーションバー部の両端部の各々からそのトーションバー部と交差して延び出してそれぞれが先端部において車輪保持部材に連結される1対のアーム部とを有するスタビライザバーと、
そのスタビライザバーを車体に支持させるために、それぞれが、車体の一部に固定的に設けられて前記トーションバー部の両端部の各々を保持する1対の保持具と
を備えたスタビライザ装置であって、
前記1対の保持具の各々が、前記トーションバー部の両端部の各々を、そのトーションバー部の前記軸線のまわりにおける一方の向きへの回転を制限しつつ、回転可能に保持するものであるスタビライザ装置。
本項に記載の態様は、スタビライザバーのトーションバーとして機能するトーションバー部の両端部の各々を保持する1対の保持具に特徴を有するものである。それら1対の保持具は、それぞれが、トーションバー部の保持する箇所をそのトーションバー部の軸線まわりにおける一方の向きへの回転を制限する構造とされ、トーションバー部の左右の端部の各々を、軸線まわりにおける同じ向きへの回転を制限するものである。本項の態様のスタビライザ装置が機能する場合、つまり、トーションバー部が捩じられる場合には、そのトーションバー部の1対の保持具に保持される箇所の各々は、逆方向に回転するため、トーションバー部の一方の端部のみ回転が制限されるのであり、その回転が制限される側のスタビライザバーの剛性が、他方側の剛性に比較して高くなる。詳しく言えば、トーションバー部の回転が一方の保持具によって制限された場合、トーションバー部は、その制限された保持具を挟んだ左右の部分の長さが異なることになり、その長さの相違に起因して、トーションバー部の短い部分とそれに繋がる一方のアーム部とから構成されるスタビライザバーの一方の部分(回転が制限される側)の剛性が、トーションバー部の長い部分とそれに繋がる他方のアーム部とから構成されるスタビライザバーの他方の部分の剛性よりも高くなる。そのことにより、車両の一方側における車輪に対する車体の変動量が、他方側における車輪に対する車体の変動量に比較して小さくなる。例えば、旋回時においては、内輪側と外輪側とで車輪に対する車体の変動量、つまり、車輪と車体とを離間させる距離と、車輪と車体とを接近させる距離とが異なることになり、車体の重心が変更されることとなる。本項の態様のスタビライザ装置によれば、スタビライザ装置が機能する場合において、重心位置の変化,車高の変化を生じさせることができ、そのことを利用して、車両旋回時等における車高の適切化が可能となる。
本項の態様の装置が備える「スタビライザバー」には、コンベンショナルなスタビライザ装置が備えるスタビライザバーに類似する構造のものを採用可能であり、また、後に説明するように、そのコンベンショナル装置が備えるスタビライザバーを1対のスタビライザバーに分割し、その分割された1対の部材によって1つのスタビライザバーが構成されているような構造のスタビライザバーを採用することも可能である。
また、「保持具」は、その構造,構成が特に限定されるものではない。例えば、トーションバー部に設定された大きさの回転力(以下、「設定回転力」という場合がある)が、上記一方の向きに作用した場合に、トーションバー部の回転を許容し、設定回転力以下の力では回転を禁止するような構造のものを採用することが可能である。トーションバー部の回転を制限するための力は、どのような機構によって発生させられてもよいが、例えば、摩擦に基づいて発生させられるような力とすることができる。具体的には、例えば、後に説明するような、一方の向きへの自由な回転を許容するとともに他方の向きへの回転を禁止するベアリングとその禁止された向きへの回転を摩擦によって制限する機構とを含んで構成されるようなもの,一方の向きへの自由な回転を許容するとともに他方の向きへの回転を制限できる構造のベアリングを含んで構成されるようなものを採用することが可能である。なお、上記設定回転力は、固定的な大きさの力であってもよく、何らかの状況に応じて大きさが変化するあるいは変更される力であってもよい。
(2)前記1対の保持具の各々が、前記トーションバー部の前記軸線まわりにおける車輪と車体とを離間させる向きの回転を制限するものである(1)項に記載のスタビライザ装置。
車輪と車体とが離間させられる場合、その車輪側に連結されたアーム部の先端が、下方に移動させられることとなる。本項に記載の態様は、そのアーム部の先端の下方への移動に伴うトーションバー部の回転を制限するものであり、車輪と車体とが離間させられる側のスタビライザ剛性を高めることができる。本項の態様によれば、車輪に対して車体が上がるのが抑制されることになり、スタビライザ装置が機能する場合における車両の重心を下げることが可能となる。したがって、例えば、車両旋回時において、旋回内輪側であるリバウンド側のスタビライザ剛性を高めて、車高を下げることが可能となり、車両の姿勢を安定させることが可能となるのである。
(3)前記1対の保持具の各々が、
(a)車体の一部に固定されて、前記トーションバー部の端部を支持する支持基体と、(b)その支持基体に収容されて、前記トーションバー部の前記軸線まわりにおける一方の向きへの自由な回転を許容するとともに他方の向きへの回転を禁止する一方向軸受と、(c)その一方向軸受と前記支持基体との間と、前記一方向軸受と前記トーションバーとの間との少なくとも一方の間の相対回転を摩擦によって制限する摩擦制限機構とを有する(1)項または(2)項に記載のスタビライザ装置。
本項に記載の態様は、1対の保持具の構成を限定した態様であり、一方向軸受によって回転が禁止された向きへのトーションバー部の回転は、摩擦制限機構によって制限されるように構成されている。つまり、本項の態様によれば、比較的簡便な構成によって、トーションバー部の一方の向きのみへの回転を制限することが可能である。
(4)当該スタビライザ装置が、前記スタビライザバーの剛性を変化させるアクチュエータを備えた(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のスタビライザ装置。
本項の態様のスタビライザ装置は、いわゆるアクティブスタビライザ装置と呼ばれる装置であり、アクチュエータの作動が制御されることによって、スタビライザバーに発揮させるロール抑制力を、車体が受けるロールモーメントに応じた大きさに変更可能とされた装置である。
本項の態様における「アクチュエータ」は、スタビライザバーを変位,変形させ、あるいは、何らかの力を作用させることで、スタビライザバーの剛性を変化させる構造のものとすることが可能である。ここでいう「スタビライザバーの剛性」とは、スタビライザバー自体の物性値としての剛性を意味するのではなく、いわゆる見かけ上の剛性を意味する。具体的に言えば、例えば、サスペンションアーム等の左右の車輪保持部材の各々に連結される両端部の各々の相対変位量と、発揮するロール抑制力との関係を意味する。したがって、スタビライザバーの剛性を変化させることにより、あるロール抑制力を発揮する場合の上記相対変位量が変化することで、車体のロール量を変化させることが可能となるのである。なお、アクチュエータは、それの具体的な構成が特に限定されるものではなく、油圧等の流体圧によって動作するもの、電動モータの駆動力によって動作する電動式のもの等、種々の構成のものを採用することが可能である。また、アクチュエータは、制御装置等によって、車体が受けるロールモーメントに応じて制御されるのであり、本項の態様においては、例えば、そのロールモーメントを直接的あるいは間接的に表すパラメータに基づいてアクチュエータの動作量の目標である目標動作量を決定し、アクチュエータの動作量が目標動作量となるような制御が行われてもよく、あるいは、アクチュエータの発揮する力を制御目標とし、アクチュエータ力が目標アクチュエータ力となるような制御が行われてもよい。
本項の態様に、前述した車輪と車体とを離間させる向きの回転を制限する態様を組み合わせれば、車両旋回時等において、ロールを抑制するとともに車高を下げることが可能となり、車両の姿勢をより安定させることが可能となる。
(5)前記スタビライザバーが、前記トーションバー部が中間部において第1トーションバー部と第2トーションバー部とに分割されることで、1対のスタビライザバー部材を含んで構成される構造とされ、
前記アクチュエータが、前記第1トーションバー部と前記第2トーションバー部とを、連結するとともに前記軸線のまわりに相対回転させるものであり、それら第1トーションバー部と第2トーションバー部との相対回転量に応じて前記スタビライザバーの剛性を変化させるものである(4)項に記載のスタビライザ装置。
本項の態様のスタビライザ装置は、アクチュエータがトーションバー部の分割された部分を相対回転させることで、分割されたスタビライザバーを一体のものと見なした場合におけるそのスタビライザバーの見かけ上の剛性が変化するように構成された態様である。本項の態様によれば、スタビライザバーが発揮するロール抑制力を効率的に変更可能となる。つまり、スタビライザバーの剛性を、車体が受けるロールモーメントに応じてアクティブに容易に変化させることが可能な装置が実現する。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
≪スタビライザシステムの構成≫
図1に、請求可能発明の一実施例であるスタビライザ装置を備える車両用スタビライザシステム10を、模式的に示す。本スタビライザシステム10は、車両の前輪側、後輪側の各々に配設された2つのスタビライザ装置14を含んで構成されている。スタビライザ装置14はそれぞれ、両端部において左右の車輪16の各々を保持する車輪保持部材としてのサスペンションロアアームの各々に、連結部材としてのリンクロッド18を介して連結されたスタビライザバー20を備えている(図2参照)。そのスタビライザバー20は、それが分割された1対のスタビライザバー部材、すなわち右スタビライザバー部材22と左スタビライザバー部材24とを含む構成のものとされている。それら1対のスタビライザバー部材22,24がそれぞれ、アクチュエータ30を介して相対回転可能に接続されており、大まかにいえば、スタビライザ装置14は、アクチュエータ30が、左右のスタビライザバー部材22,24を相対回転させることによって、スタビライザバー20全体の見かけ上の剛性を変化させて車体のロール抑制を行う。なお、本スタビライザシステム10は、前輪側スタビライザ装置14と後輪側スタビライザ装置14とで部分的に構成が異なるので、以下の説明において、特に前輪側と後輪側とで区別する必要がある場合には、前輪側の符号にfを、後輪側の符号にrを付して記載し、さらに左右について区別する場合には、それぞれの符号にfr、fl、rr、rl(それぞれ、右前輪側,左前輪側,右後輪側,左後輪側を意味する)を付して記載する。
図2(a)に示すように、前輪側スタビライザ装置14fの各スタビライザバー部材22f,24fは、それぞれ、概して車幅方向に延びる第1,第2トーションバー部としてのトーションバー部60fr,60flと、各トーションバー部60fr,60flと一体化されてそれと交差して概ね車両後方に延びるアーム部62とに区分することができる。右スタビライザバー部材22fのトーションバー部60frは、比較的短く形成されており、左スタビライザバー部材24fのトーションバー部60flは比較的長く形成されている。一方、後輪側スタビライザ装置14rにおいては、図2(b)に示すように、1対のスタビライザバー部材22r,24rは、それぞれ、略車幅方向にほぼ同じ長さに延びるトーションバー部60rr,60rlと、各トーションバー部60rr,60rlと一体化されてそれと交差して概ね車両前方に延びるアーム部62とに区分することができる。
また、スタビライザ装置14は、車体に固定的に設けられた保持具としてのホルダ64を含んで構成され、そのホルダ64によって、左右のスタビライザバー部材22,24のトーションバー部60の各々が、アーム部62に近い箇所において回転可能に保持されて、互いに同軸に配置されている。前輪側スタビライザ装置14f、後輪側スタビライザ装置14rとも、左右のトーションバー部60を繋ぐようにして、上述のアクチュエータ30が配設されており、後に詳しく説明するが、各トーションバー部60の端部(アーム部62とは反対側の端部)は、それぞれ、そのアクチュエータ30に接続されている。以上のような構成から、前輪側スタビライザ装置14fは、アクチュエータ30が車幅方向において中央部から右側にシフトした位置に配設された構造とされ、後輪側スタビライザ装置14rは、アクチュエータ30が車幅方向の略中央部に配設された構造とされている。一方、各アーム部62の端部(トーションバー部60側とは反対側の端部)は、リンクロッド18を介して車輪保持部材に連結されている。なお、前輪側スタビライザ装置14fは、トーションバー部60flに固定的に設けられた規制部材66とアクチュエータ30とが2つのホルダ64の互いに向かい合う側面に当接するようにされていることで、車幅方向の位置変動が規制され、後輪側スタビライザ装置14rは、トーションバー部60rr,60rlの各々に固定的に設けられた規制部材66の各々が2つのホルダ64の互いに向かい合う側面に当接するようにされていることで、車幅方向の位置変動が規制されている。
各トーションバー部60fr,60fl,60rr,60rlを保持する4つのホルダ64は、いずれも同じ構造のものであり、図3に、そのホルダ64の車両左側から眺めた側面断面図を示す。ホルダ64は、リテーナ70において車体に固定され、そのリテーナ70は、貫通穴72を有するラバーブシュ74を、その貫通穴72が車幅方向に延びる状態で保持している。また、そのラバーブシュ74の貫通穴72には、ワンウェイベアリング76が嵌められており、そのワンウェイベアリング76に、各スタビライザバー部材22,24のトーションバー部60が挿通させられ、そのワンウェイベアリング76のインナレース78に相対回転不能に嵌められている。そして、そのワンウェイベアリング76によって、トーションバー部60は、アーム部62の先端が上方へ移動するような回転、つまり、車輪16と車体とを接近させる向きへの自由な回転(図における時計回りの回転)が許容されるとともに、アーム部62の先端が下方へ移動するような回転、つまり、車輪16と車体とを離間させる向きへの回転(図における反時計回りの回転)が、非常に大きなトルクが加わわらなければ許容されないことで実質的に禁止される。また、ラバーブシュ74の貫通穴72の内周面は、摩擦係数が調整されており、ラバーブシュ74とワンウェイベアリング76のアウタレース80との間の相対回転が、摩擦によって制限されることになる。つまり、トーションバー部60に反時計回りの回転トルクが作用した場合、トーションバー部60は、その回転トルクがラバーブシュ74とワンウェイベアリング76の間の摩擦力を超える場合に、その向きへ回転させられることとなる。
以上のように、ホルダ64は、リテーナ70とラバーブシュ76とを含んで構成される支持基体と,一方向軸受としてのワンウェイベアリング76とを有するものとされ、また、ラバーブシュ74の貫通穴72の内周面の摩擦係数が調整されて、ラバーブシュ74とワンウェイベアリング76との相対回転が摩擦によって制限されるように構成されていることから、摩擦制限機構を有するものとされている。さらに、ホルダ64は、そのような構成とされていることから、ホルダ64が保持しているトーションバー部60を、そのトーションバー部60の軸線まわりにおける車輪16と車体とを離間させる向きへの回転を制限しつつ、回転可能に保持するものとされているのである。
アクチュエータ30は、前輪側および後輪側のスタビライザ装置14ともに同じ構造のものが採用されており、図4に模式的に示すように、電動モータ100と、電動モータ100の回転を減速する減速機102とを含んで構成されている。これら電動モータ100および減速機102は、アクチュエータ30の外殻部材であるハウジング104内に設けられている。図から解るように、左スタビライザバー部材24は、ハウジング104の端部に固定的に接続されており、また、右スタビライザバー部材22は、ハウジング104内に延び入る状態で配設されるとともに、ハウジング104に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に支持されている。その右スタビライザバー部材22のハウジング104内に存在する端部は、減速機102に接続されている。
電動モータ100は、ハウジング104の周壁の内面に沿って一円周上に固定して配置された複数のステータコイル114と、ハウジング104に回転可能に保持された中空状のモータ軸116と、モータ軸116の外周においてステータコイル114と向きあうようにして一円周上に固定して配設された永久磁石88とを含んで構成されている。電動モータ100は、ステータコイル114がステータとして機能し、永久磁石118がロータとして機能するモータであり、3相のDCブラシレスモータとされている。
減速機102は、波動発生器(ウェーブジェネレータ)120,フレキシブルギヤ(フレクスプライン)122およびリングギヤ(サーキュラスプライン)124を備え、ハーモニックギヤ機構(ハーモニックドライブ機構(登録商標)、ストレインウェーブギヤリング機構と呼ばれることもある)を含んで構成されている。波動発生器120は、楕円状カムと、それの外周に嵌められたボールベアリングとを含んで構成されるものであり、モータ軸116の一端部に固定されている。フレキシブルギヤ122は、周壁部が弾性変形可能なカップ形状をなすものとされており、周壁部の開口側の外周に複数の歯が形成されている。このフレキシブルギヤ122は、先に説明した右スタビライザバー部材22に接続され、それによって支持されている。詳しく言えば、右スタビライザバー部材22は、モータ軸116を貫通しており、それから延び出す端部において、当該減速機102の出力部としてのフレキシブルギヤ122の底部を貫通する状態でその底部とセレーション嵌合によって相対回転不能かつ軸方向に相対移動不能に接続されているのである。リングギヤ124は、概してリング状をなして内周に複数(フレキシブルギヤの歯数よりやや多い数、例えば2つ多い数)の歯が形成されたものであり、ハウジング104に固定されている。フレキシブルギヤ122は、その周壁部が波動発生器120に外嵌して楕円状に弾性変形させられ、楕円の長軸方向に位置する2箇所においてリングギヤ124と噛合し、他の箇所では噛合しない状態とされている。波動発生器120が1回転(360度)すると、つまり、電動モータ100のモータ軸116が1回転すると、フレキシブルギヤ122とリングギヤ124とが、それらの歯数の差分だけ相対回転させられる。
以上の構成から、車両の旋回等によって、車体に左右の車輪16の一方と車体との距離と、左右の車輪16の他方と車体との距離とを相対変化させる力、すなわちロールモーメントが作用する場合、左右のスタビライザバー部材22,24を相対回転させる力、つまり、アクチュエータ30に対する外部入力が作用する。その場合、電動モータ100が発生する力であるモータ力(電動モータ100が回転モータであることから、回転トルクと考えることができるため、回転トルクと呼ぶ場合がある)によって、アクチュエータ30がその外部入力に釣り合う力をアクチュエータ力として発揮しているときには、それら2つのスタビライザバー部材22,24によって構成された1つのスタビライザバー20が捩じられることになる。この捩りにより生じる弾性力は、ロールモーメントに対抗する力、すなわち、ロール抑制力となる。そして、モータ力によって左右のスタビライザバー部材22,24の相対回転量を変化させれば、上記ロール抑制力が変化し、車体のロール量を変化させることが可能となる。本スタビライザ装置14は、そのようにして、スタビライザバー20の見かけ上の剛性、すなわち、スタビライザ剛性を変化させることが可能な装置とされているのである。
なお、アクチュエータ30には、ハウジング104内に、モータ軸116の回転角度、すなわち、電動モータ100の回転角度を検出するためのモータ回転角センサ130が設けられている。モータ回転角センサ130は、本アクチュエータ30ではエンコーダを主体とするものであり、左右のスタビライザバー部材22,24の相対回転角度(相対回転量)として、アクチュエータ30の制御、つまり、スタビライザ装置14の制御に利用される。
アクチュエータ30が備える電動モータ100には、図1に示すように、バッテリ132から電力が供給される。本スタビライザシステム10では、バッテリ132による供給電圧を昇圧するためのDC−DCコンバータ134が設けられており、そのコンバータ134とバッテリ132とを含んで電源が構成されている。コンバータ134と、2つのスタビライザ装置14の各々との間には、それぞれ、スタビライザ電子制御ユニット(以下、単に「スタビライザECU」と記載する場合がある)136が設けられている。スタビライザECU136は、図示は省略するが駆動回路としてのインバータと、制御装置としてのコントローラとを含んで構成されている。2つのスタビライザ装置14の各々が有する電動モータ100には、2つのスタビライザECU136各々が有するインバータを介して電力が供給される。なお、電動モータ100は定電圧駆動されることから、供給電力量は、供給電流量を変更することによって変更され、電動モータ100は、その供給電流量に応じた力を発揮することとなる。ちなみに、供給電流量は、インバータがPWM(Pulse Width Modulation)によるパルスオン時間とパルスオフ時間との比(デューティ比)を変更することによって行われる。
図1を参照しつつ説明すれば、スタビライザECU136のコントローラは、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体として構成されており、コントローラには、上記モータ回転角センサ130とともに、ステアリング操作部材の操作量であるステアリングホイールの操作角を検出するためのステアリングセンサ150,車体に実際に発生する横加速度である実横加速度を検出する横加速度センサ152が接続されている。コントローラには、さらに、ブレーキシステムの制御装置であるブレーキ電子制御ユニット154(以下、「ブレーキECU」と記載する場合がある)が接続されている。ブレーキECU154には、4つの車輪のそれぞれに対して設けられてそれぞれの回転速度を検出するための車輪速センサ156が接続され、ブレーキECU154はそれら車輪速センサ156の検出値に基づいて、車両の走行速度である車速を演算してブレーキ制御を行うようにされている。コントローラは、そのブレーキECU154と接続され、それによって演算された車速を必要に応じて取得するようにされている。
スタビライザ装置14の制御、詳しくは、アクチュエータ30の電動モータ100の制御を簡単に説明する。スタビライザ剛性は、車体が受けるロールモーメントに応じて変更されるのであり、そのロールモーメントを指標するパラメータとして、横加速度が用いられる。本スタビライザ装置14の制御では、まず、ステアリングホイールの操作角と車速とに基づいて推定された推定横加速度と、実測された実横加速度とに基づいて制御横加速度が決定され、その制御横加速度に基づいて目標モータ回転角が決定される。次いで、その目標モータ回転角と実際のモータ回転角である実モータ回転角との偏差に基づくフィードバック制御手法に従って、電動モータ100への目標供給電流が決定され、その目標供給電流に関する指令が、コントローラからインバータに発せられる。そして、インバータによって、アクチュエータ30の回転位置を目標回転位置に近づけるべく、あるいは、目標回転位置に維持すべく、適切な電力がアクチュエータ30の電動モータ100に供給されるのである。
なお、本スタビライザシステム10では、上述のように、前輪側,後輪側の2つのスタビライザ装置14と、相互に信号のやりとりが可能とされた2つのスタビライザECU136とを備えており、それら2つのスタビライザ装置14は、設定された前後輪のロール剛性配分に従ってそれぞれが個別のスタビライザECU136によって制御され、その個々の制御下において、それぞれが所定のロール抑制力を発生させることになる。
≪スタビライザ装置の作用≫
まず、1つの部材で構成されたスタビライザバーと、いずれの向きへも自由な回転を許容する従来の保持具とを有するコンベンショナルなスタビライザ装置においては、例えば、車両が左旋回した場合、車体が受けるロールモーメントによって車体が右側に傾くのであり、右車輪と車体とが接近させられ、左車輪と車体とが離間させられる。それにより、図5に示すように、スタビライザバーが捩じられ、ロール抑制力を発生させる。ちなみに、このコンベンショナル装置は、左右の車輪と車体との間の距離を等しくするように働くのであり、元の位置に復帰させる方向で、かつ、左右で同じ大きさの弾性力を作用させることとなる。
次に、上記のコンベンショナルなスタビライザ装置において、1対の保持具の各々が、車輪と車体とを離間させる向きの回転を禁止するものとされた場合について、図6を参照しつつ説明する。なお、図6は、アクティブスタビライザ装置である本実施例の後輪側ステアリング装置14rが示されているが、アクチュエータ30によって左右のスタビライザバー部材22,24を相対回転させない場合、つまり、後輪側ステアリング装置14rを、1つの部材で構成されたスタビライザバーを備えたコンベンショナル装置として考えることができる場合である。そのため、以下の説明においては、本ステアリング装置14と同じ符号を用いて説明を行うこととする。
車輪と車体とを離間させる向きの回転が禁止された場合、右スタビライザバー部材22rのトーションバー部60rrは、ホルダ64rrによって自由な回転が許容され、逆に、左スタビライザバー部材24rのトーションバー部60rlは、ホルダ64rlによって回転が禁止される。そのような状態においては、スタビライザバー20は、左スタビライザバー部材24rを保持しているホルダ64rlを支点として捩じられるのであり、図6に示したように、右後輪に対してはトーションバー部60が長い範囲で捩じられ、左後輪に対してはトーションバー部60が短い範囲で捩じられる。そのため、そのトーションバー部60の短い部分とそれに繋がる左側のアーム部62とから構成されるスタビライザバー20の一方の部分の剛性が、トーションバー部60の長い部分とそれに繋がる右側のアーム部62とから構成されるスタビライザバー20の他方の部分の剛性より高くなる。平たく言えば、右後輪と車体とを接近させる側(バウンド側)の剛性が低く、左後輪と車体とを離間させる側(リバウンド側)の剛性が高くなり、トーションバー部60のいずれの向きへの回転も許容する従来の保持具を備えるシステムの場合に比較して、車体の左右のいずれもが下がることになるのである。つまり、スタビライザ装置が上記のような構成である場合には、左右の車輪に対して剛性差を生じさせることで、車両旋回時に車高を下げることが可能となる。なお、右旋回した場合も同様に、バウンド側である左車輪側の剛性が低く、リバウンド側である右車輪側の剛性が高くなり、車高が下がることになるのである。
しかし、上記のように一方への回転が禁止されたままでは、車体にロールモーメントが作用しなくなった場合であっても、右スタビライザバー部材22rのトーションバー部60rrの元に戻る向きへの回転が禁止されるため、右後輪が元に戻らない事態が生じてしまう。本ステアリング装置14においては、ホルダ64は、ラバーブシュ74の貫通穴72の表面の摩擦係数が調整されており、ラバーブシュ74とワンウェイベアリング76との間で摩擦力を超える相対回転が許容されるため、ワンウェイベアリング76とともにトーションバー部60rrが元に戻る向きへ回転させられることとなる。なお、スタビライザバー20は、車体にロールモーメントが作用した場合、トーションバー部60に、捩りだけでなく、図7に示すような撓みが生じており(図における太い実線が撓み量を模式的に示している)、その撓み量は、ラバーブシュ74とワンウェイベアリング76との間の摩擦力に関係する。詳しくは、そのトーションバー部60の撓み量が大きくなればなるほど、トーションバー部60のホルダ64に保持された部分がこじられ、摩擦力も大きくなるのである。トーションバー部60rrが摩擦力を超えて元に戻る向きへ回転すれば、捩じれによる弾性力と摩擦力とがつり合う位置で止まることになるが、トーションバー部60の撓み量が小さくなって摩擦力も小さくなり、トーションバー部60rrは、元に戻る向きへ回転することとなる。つまり、右後輪は、問題とならない位置まで戻されることになるのである。
また、車両が左旋回した場合、左スタビライザバー部材24rのトーションバー部60rlは、ワンウェイベアリング76によって回転が禁止されるが、その向きへの回転トルクがワンウェイベアリング76とラバーブシュ74との間の摩擦力より大きい場合に、それらの間の相対回転が許容されることになる。つまり、本実施例のスタビライザ装置14は、ホルダ64が、前記ワンウェイベアリング76とラバーブシュ74とによってトーションバー部60の一方の向きへの回転が摩擦によって制限される構成とされていることから、その摩擦力の大きさに応じた分の左右の剛性差が得られることになり、その剛性差に応じた分だけ車高が下げられるようになっている。
図8は、ロールモーメントと、ホルダ64におけるトーションバー部60の回転に必要なトルクとの関係を示す概念図である。ロールモーメントとワンウェイベアリング76ににおけるトーションバー部60の回転に必要なトルクとの関係を実線で、ロールモーメントと、ワンウェイベアリング76とラバーブシュ74との間の摩擦力との関係を一点鎖線で示している。なお、図8においては、理解を容易にするために、模式化するとともに誇張して示している。例えば、図6に示すように車両が左旋回し、車両にロールモーメントM0が作用した場合、右側ホルダ64は、図8(a)に示すように、ワンウェイベアリング76によって回転トルクTr0を超えるトーションバー部60の回転が許容され、左側ホルダ64は、図8(b)に示すように、ワンウェイベアリング76とラバーブシュ74との間の摩擦力によって回転トルクTl0を超えるトーションバー部60の回転が許容される。右側ホルダ64の回転許容トルクTr0と、左側ホルダ64の回転許容トルクTl0との大きさの差が、前述した左右の剛性差となるのである。
次に、アクチュエータ30によって左右のスタビライザバー部材22,24の相対回転角度を変化させる場合を考える。車両が左旋回する場合、図9に示すように、アクチュエータ30は、スタビライザバー部材22r,24rを相対回転させ(図における黒塗り矢印)、スタビライザバー全体の見かけ上の剛性を高くすることで、ロール抑制力を大きくしてロール量を減らすのである。また、この場合においても、ホルダ64は、スタビライザバー部材22,24を相対回転させない場合と同様に作用するのであり、リバウンド側のホルダ64rlにおけるワンウェイベアリング76とラバーブシュ74との間の摩擦力の大きさに応じた左右の剛性差が得られることになり、その剛性差に応じた分だけ車高が下げられるのである。
スタビライザ装置を備えた車両が左旋回して車体にロールモーメントが作用した場合において、そのスタビライザ装置の効果を、図10に具体的に例示する。図10は、車両を後方から眺めた概略図である。図10(a)は、コンベンショナルなスタビライザ装置を備える車両のものであり、その時に発揮すロール抑制力を図に黒塗り矢印で示している。図10(b)は、コンベンショナルなスタビライザ装置の備える保持具を、本実施例のスタビライザ装置14が備えるホルダ64とした車両のものであり、左側の剛性が高く、右側の剛性が低いため、コンベンショナル装置を備えた車両(図における二点鎖線)に比較して車高が下げられることになる。また、図10(c)は、本実施例のスタビライザ装置を備える車両(図10(b)のスタビライザ装置をアクティブスタビライザ装置とした車両)のものであり、図10(b)のスタビライザ装置を備えた車両(図における二点鎖線)に比較してロールが抑制されることになる。つまり、本実施例のスタビライザ装置によれば、例えば、車両旋回時に、ロールが抑制されるとともに、車高が下げられることから、車両の姿勢を安定させることが可能となるのである。緊急回避等の急旋回時には、車高が下げられることが望ましく、本スタビライザ装置は、このような場合に特に有効である。
請求可能発明の実施例であるスタビライザ装置を備えるスタビライザシステムの全体構成を示す斜視図である。 請求可能発明の実施例であるスタビライザ装置である(a)前輪側スタビライザ装置および(b)後輪側スタビライザ装置を示す概略図である。 スタビライザ装置を構成する保持具を示す概略断面図である。 スタビライザ装置を構成するアクチュエータを示す概略断面図である。 コンベンショナルなスタビライザ装置を車両左前方側から眺めた模式的な斜視図である。 アクチュエータによって左右のスタビライザバー部材の相対回転量させない場合の、後輪側スタビライザ装置の模式的な斜視図である。 後輪側スタビライザ装置のスタビライザバーのロールモーメントによる撓みを概念的に示す図である。 ロールモーメントと、保持具におけるトーションバー部の回転に必要なトルクとの関係を示す概念図である。 アクチュエータによって左右のスタビライザバー部材の相対回転量を変化させる場合の、後輪側スタビライザ装置の模式的な斜視図である。 左旋回時の車両を後方から眺めた概略図である。
符号の説明
10:車両用スタビライザシステム 14:スタビライザ装置 20:スタビライザバー 22:右スタビライザバー部材 24:左スタビライザバー部材 30:アクチュエータ 60:トーションバー部 62:アーム部 64:ホルダ(保持具) 70:リテーナ 74:ラバーブシュ 76:ワンウェイベアリング(一方向軸受) 100:電動モータ 102:減速機 136:スタビライザ電子制御ユニット(スタビライザECU)

Claims (5)

  1. 車幅方向に延びる軸線上に配設されるトーションバー部と、そのトーションバー部の両端部の各々からそのトーションバー部と交差して延び出してそれぞれが先端部において車輪保持部材に連結される1対のアーム部とを有するスタビライザバーと、
    そのスタビライザバーを車体に支持させるために、それぞれが、車体の一部に固定的に設けられて前記トーションバー部の両端部の各々を保持する1対の保持具と
    を備えたスタビライザ装置であって、
    前記1対の保持具の各々が、前記トーションバー部の両端部の各々を、そのトーションバー部の前記軸線のまわりにおける一方の向きへの回転を制限しつつ、回転可能に保持するものであるスタビライザ装置。
  2. 前記1対の保持具の各々が、前記トーションバー部の前記軸線まわりにおける車輪と車体とを離間させる向きの回転を制限するものである請求項1に記載のスタビライザ装置。
  3. 前記1対の保持具の各々が、
    (a)車体の一部に固定されて、前記トーションバー部の端部を支持する支持基体と、(b)その支持基体に収容されて、前記トーションバー部の前記軸線まわりにおける一方の向きへの自由な回転を許容するとともに他方の向きへの回転を禁止する一方向軸受と、(c)その一方向軸受と前記支持基体との間と、前記一方向軸受と前記トーションバーとの間との少なくとも一方の間の相対回転を摩擦によって制限する摩擦制限機構とを有する請求項1または請求項2に記載のスタビライザ装置。
  4. 当該スタビライザ装置が、前記スタビライザバーの剛性を変化させるアクチュエータを備えた請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスタビライザ装置。
  5. 前記スタビライザバーが、前記トーションバー部が中間部において第1トーションバー部と第2トーションバー部とに分割されることで、1対のスタビライザバー部材を含んで構成される構造とされ、
    前記アクチュエータが、前記第1トーションバー部と前記第2トーションバー部とを、連結するとともに前記軸線のまわりに相対回転させるものであり、それら第1トーションバー部と第2トーションバー部との相対回転量に応じて前記スタビライザバーの剛性を変化させるものである請求項4に記載のスタビライザ装置。
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