JP2007289540A - ストレスセンサシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯するのに有利で、ストレス度合いを簡便に知ることができ、延いては適したストレス解消やストレス誘導などのアクションアドバイスを与えることができるストレスセンサシステムを提供すること。
【解決手段】使用者H1、H2、H3、H4に、脈波を検出するセンサ機器10(S1、S2、S3、S4)を装着しそれぞれの脈波を検出する。その脈波信号から脈拍のRR時間を検出し、モバイル通信機器20へ転送する。モバイル通信機器20ではRR時間データ列を周波数分析し交感神経または副交感神経の度合いである自律神経の活性度を求め、その結果やアクションアドバイスを表示することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ストレス度合いを知るためのストレスセンサシステムに関するものである。
例えば人のストレス度合いは、脳波から中枢反応を調べること、瞳孔反応を調べること、血中や尿、唾液など体液反応を検出すること、発汗具合を調べること、脈拍頻度をみること、心拍のゆらぎから自律神経の活性度を調べること等により、その状態が判る。
現在ではストレスの測定機器が多種開発され、その測定技術も広く知られている。例えば、特許文献1には、タスク時とレスト時の心電信号から検出した拍動間隔および拍動数から交感副交感神経の活動度を算出しストレス度を判定する方法の改良方法および判定装置が開示されている。また、特許文献2には、携帯通信機に生体情報である血圧、血流量、皮膚温度、皮膚電気抵抗の値からストレス状態を測定する機能を備え、ストレス度合いを測定したり、サーバーに接続してリラックス情報を受けて表示させる装置が開示されている。また、特許文献3には、体動データを検出して脈波データへの体動の影響を低減し睡眠状態の判定精度を向上させる装置および方法が開示されている。
特許第2974017号公報 特開2003−153905号公報 特開2005−279113号公報
しかしながら、一般ユーザーが使い易い測定機器にするためには大掛かりな専用機でなく、コンパクトな携帯型が望まれる。特許文献2は少々体動があったりしても使えそうであるが、心身の状態をもう少し詳しく見たい場合にはこの手法だけでは少々情報不足である。例えば特許文献1のような心拍からストレスを計測する方法としても脈が早い遅いといった脈拍数でなく心拍ゆらぎから自律神経の活性度を見る測定法が望ましい。
しかしながら、従来技術においては、自律神経の活性度を見るモバイル型のストレス計測システムは提案されていない。また、心拍ゆらぎを携帯的に計測するには、体動による人体とセンサ表面接触不良などによる信号途切れから演算データとして非連続となることが解析上問題になり計測エラーを引き起こすおそれがある。また、センサと処理部を離して無線で接続する場合、体動の信号途切れだけでなく電波途切れなども生じるおそれがある。また、例えば特許文献3のような加速度センサを付けて体動検出して体動があったときだけデータを除去するような構成を付加する場合には、生産コストアップにつながるなどの課題を生じる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、人と接するセンサ部と、装置構成上機器サイズが大きくなる信号処理部と、を離して有線または無線で接続し、携帯するのに有利で、ストレス度合いを簡便に知ることができ、適したストレス解消やストレス誘導などのアクションアドバイスを与えることができるストレスセンサシステムを提供することを目的とする。また、信号途切れがある場合にはそれを検知して、検知エラーを生じる悪影響を少なくするようにデータ補正処理して表示する構成にすることにより、ストレス度合いの検出を確実に行うことができるストレスセンサシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、脈波を検出する脈波検出手段を少なくとも有する脈波センサと、検出された脈波に基づいて脈拍に関する脈波特性データを検出する脈波特性データ検出手段と、前記脈波特性データ検出手段からの連続データを記録するデータ記録手段と、前記連続データに基づいて自律神経の活性度値を算出する自律神経活性度処理手段と、自律神経の活性度値に応じた所定の情報を格納している情報格納手段と、前記情報格納手段に格納されている前記所定の情報の中から算出された自律神経の活性度値に対応した情報を選択する情報選択手段と、選択された情報を表示する情報表示手段と、を有するストレスセンサシステムを提供できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記脈波特性データ検出手段は前記脈波センサに備えられ、前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられていることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記脈波特性データ検出手段と、前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられていることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記脈波特性データ検出手段からのデータを一時的に記録する第2のデータ記録手段をさらに有し、前記脈波特性データ検出手段は前記脈波センサに備えられ、第2のデータ記録手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられ、前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段とは、前記携帯通信機器と通信可能なサーバー機器に備えられていることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記脈波特性データ検出手段からの前記連続データを記録する前記データ記録手段において前記連続データが所定時間以上途切れたことを検出するデータ途切れ検出手段と、前記連続データが途切れている部分を途切れる前の前記連続データの平均値データにより置換するデータ置換手段と、を有することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記脈波特性データ検出手段からの前記連続データを記録するデータ記録手段において前記連続データが所定時間以上途切れたことを検出するデータ途切れ検出手段と、前記連続データが途切れている期間と、前記連続データが再度取得された後に自律神経に関する活性度値の演算処理が可能となるまでの期間とについて、それぞれ前記自律神経活性度処理手段は処理を停止し、さらに、前記連続データが途切れる直前の自律神経に関する活性度値を保持するデータ保持手段を有することが望ましい。
本発明に係るストレスセンサシステムは、携帯するのに有利で、ストレス度合いを簡便に知ることができ、延いては適したストレス解消やストレス誘導などのアクションアドバイスを与えることができるストレスセンサシステムを提供することができる。また、信号途切れがある場合にはそれを検知して、検知エラーを生じる悪影響を少なくするようにデータ補正処理を実行することで、ストレス度合いの検出を確実に行うことができるストレスセンサシステムを提供することができる。
以下に、本発明に係るストレスセンサシステムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係るストレスセンサシステムの実施例1は、使用者の身体に脈波センサを装着し生体情報である脈拍情報を検出し、その信号を携帯型の装置に送信し、携帯型の装置には信号処理機能および表示機能があり、送られてきた信号から自律神経の活性度を求めて表示するストレスセンサシステムに関する一例を示すものである。
図1は、本発明に係る実施例1のストレスセンサステム全体を概略的に示す図であり、使用者(以下、適宜、「ユーザー」ともいう。)H1、H2、H3、H4の4人がそれぞれ異なった方式の脈波を検出するセンサ機器10(図1では、センサ機器10として共通するが、使用者毎に異なる方式であるため、使用者毎に異なる符合S1、S2、S3、S4を付している)を着けている。
使用者H1の胸部に電極をつけて心電信号を検出するセンサ機器S1や、使用者H2の腕に腕時計タイプの赤外線発受光方式によるセンサ機器S2や、使用者H3の指に指輪タイプの赤外線発受光方式によるセンサ機器S3や、使用者H4の耳朶に挟むタイプまたは外耳道に挿入タイプの赤外線発受光方式によるセンサ機器S4にて、それぞれの人の脈波を検出する。
信号は、例えば2msec.から8msec.程度の周期でサンプリングされている。その脈波信号から脈拍のRR時間が検出され、その信号は有線または無線によってモバイル通信機器20に転送される。「RR時間」については、後述する。モバイル通信機器20ではRR時間データ列より周波数分析し交感神経または副交感神経の度合いである自律神経の活性度が求められその結果が表示される。
図2にセンサ機器とモバイル通信機器の構成を示す。この図2は、センサ機器10とモバイル通信機器20が接続され、センサ機器10にて人体1の生体情報を検出している一例を示している。センサ機器10には人体1の脈波を検出する脈波検出部101が設けられ、そこからの電気信号をAD変換部102でデジタル信号に変換しRR時間検出部103へ転送するように構成されている。
RR時間検出部103では、脈波波形のR点を検出してこのR点から次の脈波波形のR点までの時間を検出する。その時間データを送信部104を介してモバイル通信機器20へ出力する。ここでの通信は有線または無線としており、図2ではデータの流れから送信または受信として示しているが、交信上、送信部104は受信機能を有し、さらに受信部201は送信機能を有している。以下の通信関連記述においても交信上定められた送受のプロトコルで行われることとして情報データの送受を送信または受信と略して記述している。
センサ機器10には他に構成として図示していない電源部や全体の制御部がある。モバイル通信機器20には前述の送信部104から出力されたデータを受信する受信部201が設けられ、RR時間データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。そこからデータを順次、次の列データ記録部203に記録してデータ列を得る。そのデータ列は周波数分析処理部204にて処理され、低周波成分の値が検出される。ここでは高速フーリエ変換法(以下、適宜、「FFT法」という。)や最大エントロピー法など周知の手法にて演算する。
次の自律神経活性度処理部205にて、2つの低周波領域での成分値が求められ、評価しやすいように規格化など数値化処理が施される。
次の判別部206で、自律神経活性度処理部205にて得られた値と、情報データベース(DB)部207からのストレス判断基準値と、を比較することにより、交感神経が活性しているか、または副交感神経が活性しているかの比較判別を行う。
また、情報データベース(DB)部207には、それ以外に、その判別にて例えばストレスに関係したストレス解消アクションまたはストレス誘導アクションを掛けるためのユーザーへのアクション指示情報が記録されている。前述の判別部206によって判別されたデータにて選択部208が前述のアクション指示情報を選択する。
次の表示部209で交感神経の活性度や副交感の活性度などのストレス情報やアクション指示情報などが表示される。その他の構成に、モバイル通信機器20の動作モード設定などの動作に必要な情報入力などをユーザーが操作して入力することができるキー入力部210がある。
また、モバイル通信機器制御設定用データ入力信号や表示部209で表示されている表示データに相当するデータの外部装置での利用向けの出力信号の入出力インタフェースとして外部IF部211が設けられている。さらに、モバイル通信機器20には他の構成として、図示していない電源部や全体の制御部を有している。
次に、本実施例に係るストレスセンサシステムの動作の詳細を説明する。脈波検出部101に設けられた発光素子から近赤外光を発光して人体1の例えば腕に向けて照射する。動脈から酸化血液の脈流に応じた強度変化を伴った反射光を脈波検出部101に設けられた受光素子で受光する。その光強度変化を電気信号強度変化に変換する。
光強度変化は微弱であり、その信号を処理し易いような信号強度まで増幅器にて増幅して脈波検出部101から出力される。その信号は、脈波検出部101内にあるノイズフィルタを通され不要な雑音が除去されている。
その信号は、次のAD変換部102でアナログ信号からデジタル信号に2msec.程度の周期でサンプリング変換されている。次のRR時間検出部103にて脈波波形でいうピークR点位置を検出し、そのR点から次の脈波波形のR点までの時間を計測してRR時間を検出する。その時間データはデジタルデータである。
そして、時間データを送信部104からモバイル通信機器20へ出力する。ここでは無線の送受信としている。無線方式やプロトコル種類は一般的な方式を用いることができる。通信の詳細はここでは省略する。ここにおいて、脈波検出部101が本発明に係る脈波検出手段に相当し、センサ機器10が本発明に係る脈波センサに相当する。
モバイル通信機器20の受信部201で前述のRR時間データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。次に、列データ記録部203に転送し、順次そのRR時間データを記録してRR時間データ列を得る。ここでデータ間隔は等間隔にせずに時間位置に応じた配列に再配列する。
ここではX、Yの2次元配列とし、n番目のRR時間データ値をYnとし、そのX位置をXnとする。また、(n+1)番目の配列を、X(n+1)=Xn+Y(n+1)、Y(n+1)=Y(n+1)とする。
このルールにより、(n+2)番目の配列は、X(n+2)=X(n+1)+Y(n+2)=Xn+Y(n+1)+Y(n+2)、Y(n+2)=Y(n+2)となる。ここにおいて、RR時間データが本発明に係る脈波特性データの一例に相当し、RR時間検出部103が本発明に係る脈波特性データ検出手段に相当し、データ記録部202が本発明に係るデータ記録手段に相当する。また、モバイル通信機器20が、本発明に係る携帯通信機器に相当する。
その列データを周波数分析処理部204に転送し、例えば最大エントロピー法によって低周波領域での成分の処理演算を行う。最大エントロピー法は周知の方法であり、例えば常盤野、他著「最大エントロピー法による時系列解析」(北海道大学図書刊行会)の文献に詳しい説明がある。
また、FFT法で処理する場合では、FFT法特有の処理誤差を生じさせないように処理前に等時間配列に再配列する必要がある。このため、周波数分析処理部204または列データ記録部203で補間処理のような等時間配列処理機能を付加する。これにより、FFT法が適切に行える。
更には必要に応じウィンドウ関数を演算データ範囲にかけて処理することもある。心拍ゆらぎ信号から低周波領域での周波数分析手法によって自律神経機能を検査する関係文献として、例えば、井上編著「循環器疾患と自律神経機能第2版」(医学書院)がある。
この分析データを次の自律神経活性度処理部205に転送すると、そこで低周波領域内で2つの主要な成分に分けられる。ここでは、LF(Low Frequency)と称される0.04Hzから0.15Hzにある成分の低周波成分の値と、HF(High Frequency)と称される0.15Hz以上にある成分の高周波成分の値と、を演算し、次の判別部206に出力する。
このLF、HFの各値が交感神経の活性度と副交感神経の活性度具合に相当する。ここにおいて、周波数分析処理部204及び自律神経活性度処理部205が、本発明に係る自律神経活性度処理手段の一部を構成する。
情報DB部207の予め記録されたストレス判断基準値に基づいて、前述のLF値で交感神経が活性しているか、またはHF値で副交感神経が活性しているかを判別部206で数値比較し判別を行う。
この場合、広く知られているLH/HFの値の大小で交感神経が優位になっているか副交感神経が優位になっているかを判別することもある。ストレス判断基準値はユーザー別に情報DB部207に記録されている。そして、キー入力部210によりユーザー別に設定変更することができる。
また、キー入力部210でユーザー固有のストレス判断基準値をマニュアルで入力して記録することもできる。また、情報DB部207には、その判別値を基にしてユーザー記録してあるアクション指示するためのストレス解消アクション情報や、良いストレスを掛けるためのストレス誘導アクション情報も記録されている。
次の選択部208で前記判別値を読み取って情報DB部207からアクション情報データを選択し、上述の判別値データと共に次の表示部209へ転送する。ここにおいて、情報DB部207が本発明に係る情報格納手段に相当し、判別部206、選択部208が本発明に係る情報選択手段の一部を構成する。
表示部209により判別値データとアクション情報データとを共にユーザーが視覚的に見ることができるように表示される。ここにおいて、表示部209が、本発明に係る情報表示手段に相当する。
ここで、このLF、HFの各値やLH/HFの値で交感神経の活性度と副交感神経の活性度に対応した言葉として置き換えることもある。例えば、交感神経の活性度の「大、やや大、普通、やや小、小」や、副交感神経の活性度の「大、やや大、普通、やや小、小」としてユーザーにわかりやすい表現を用いることができる。
また、更にわかりやすくするため、「ストレスが大きい」、「ストレスが小さい」などの表現(表示)もできる。このため、情報DB部207に予め記録された自律神経活性度に対応する表記テキストの情報データを選択部208によって読み出す。そして、この情報データを表示部209に転送することもできる。
例えば、ストレス判断基準値LF/HFsの例として、ここでは、暫定的に、LF/HFs=3とする。LF/HF>LF/HFsのときは「ストレスが大きい」と判断する。また、LF/HF<LF/HFsのときは「ストレスが小さい」と判断されて表示される。
更には、副交感神経活性度の表記は「迷走神経活動度」と表記すること、「非ストレス性」や「癒し度」と表記すること、交感神経の活性度を「ストレス性」や「高揚度」などと表記することのように表示することもある。
更には、表示例としては、例えば、「興奮しています」、「腹式呼吸を5分間行ってください」等の具体的なアクションを表示することもできる。
また、前記処理として、実際にストレス負荷を掛けた状態や癒しのような状態環境下にて複数の実測値の統計計測処理演算からストレス判断基準値を定めることも可能である。さらに、複数のLF、HFまたはLF/HFなどを記録したあと、制御部で平均化または重み付け演算し、その値を情報DB部207のストレス判断基準値として記録することもできる。
ここでのセンサ機器10の動作として、デジタル信号処理する手法として本実施例では示しているが、脈波の変動を伴ったアナログ信号から直接RR時間を時間計測することでRR時間データにすることも可能である。
また、この構成により、列データ記録部203のデータをそのまま脈拍−時間グラフにして表示部209で表示するように制御できる。これによりストレス以外の脈拍変動波形をユーザーが見て利用することも可能である。
この構成のセンサ機器10の代わりに、既存の脈拍計の出力信号を入力するように若干構成を変更だけで、ストレスセンサシステムとして利用できることも可能である。
上述の構成により、ストレスセンサシステムをコンパクトな携帯型にすることができる。これにより、在宅利用だけでなく屋外でも気軽にストレスが検査できストレス度合いを知ることができる。更には、適したストレス解消やストレス誘導などのアクションアドバイスが得られる。
また、本実施例によれば、センサ機器10と、表示部209などの他の構成要素と、を切り離して別体で構成したことにより、目的に応じて使用するセンサ機器10を適宜選択することができるなど、簡単な構成でありながら、例えば検査時の自由度を増すことが可能となる。また、一体で構成したものに比べ、センサ機器10をはじめとする各構成要素でみれば小型化・軽量化されることになるから、使用者への負担が軽減されると共に、使い勝手を向上させることもできる。
図3に、本発明に係るストレスセンサシステムの実施例2を示す。図3に示すように、実施例2に係るストレスセンサシステムは、センサ機器11とモバイル通信機器21が接続されている。センサ機器11は、実施例1で説明したセンサ機器10からRR時間検出部103を除いた構成である。また、モバイル通信機器21は、実施例1で説明したモバイル通信機器20のRR時間検出部103をRR時間検出部212として、モバイル通信機器20のデータ記録部202と列データ記録部203の間に設けた構成にしている。他の構成は、実施例1と同様であり、同様の構成要素に対しては同一の符号を付し詳細な説明については省略する。
次に、実施例2に係るストレスセンサシステムの動作について、実施例1で説明したストレスセンサシステムとの相違点を主に詳細説明する。センサ機器11の脈波検出部101から出力された脈波信号はAD変換部102でアナログ信号からデジタル信号へ2msec.程度の周期でサンプリング変換される。
その脈波データは送信部104からモバイル通信機器21へ送信される。ここでは無線の送受信としているが無線方式やプロトコル種類は一般的な方式を用いることができる。このため、詳細はここでは省略する。
モバイル通信機器21の受信部201で前述の脈波データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。次に、RR時間検出部212に転送する。次に、脈波波形でいうピークR点位置を検出する。そして、そのR点から次の脈波波形のR点までの時間を計測する。これにより、RR時間を検出する。
そのRR時間データを次の列データ記録部203に転送し、順次そのRR時間データを記録してRR時間データ列を得る。ここでデータ間隔は等間隔にせずに時間位置に応じた配列に再配列する。それ以降の動作は、実施例1と同様であり省略する。
ここでのセンサ機器11からの送信データは、2msec.程度の周期で送信していることを想定している。サンプリング時間間隔を2msec.一定としている仕様から、この複数データを少量まとめてパケットデータにしてバースト的に送ることができる。
そして、モバイル通信機器21にて受信後、データ記録部202上で2msec.一定のデータとして並べることで脈波を復元することもできる。
また、この構成により、受信部201で受信したデータは一時的にデータ記録部202に記録している。しかしながら、これに限られず、列データ記録部203にそのまま転送して波形データを表示部209で表示するように制御することもできる。これにより、ストレス以外の心電図測定器あるいは、脈波計の表示装置として利用することも可能である。
また、RR時間検出部212の出力データから脈拍値に換算演算して表示部209で表示するように制御することで、脈拍計として利用することも想定している。
この構成のセンサ機器11の代わりに、既存の脈波計や心電計の出力信号を入力するように若干の構成を変更することもできる。これにより、ストレスセンサシステムとして利用できることも可能である。
図4、図5に、本発明に係るストレスセンサシステムの実施例3を示す。図4は、実施例3のストレスセンサシステム全体を概略的に示す図であり、使用者H2が、脈波を検出するセンサ機器10を着けている。使用者H2の腕に腕時計タイプの赤外線発受光方式によるセンサ機器10にて、使用者H2の脈波を検出する。
信号は例えば2msec.から8msec.程度の周期でサンプリングされている。その脈波信号から脈拍のRR時間が検出され、その信号は、第1通信手段を介して、有線または無線によってモバイル通信機器22に転送される。
モバイル通信機器22では、第2通信手段を介して遠隔サーバー機器30との間で送受信を行い、RR時間データ列より周波数分析し交感神経または副交感神経の度合いである自律神経の活性度を表示する。
図5を用いてより詳細に説明すると、実施例3に係るストレスセンサシステムは、センサ機器10とモバイル通信機器22が接続され、さらに遠隔サーバー機器30が接続されている。すなわち、実施例3に係るストレスセンサシステムは、実施例1のモバイル通信機器20が有している各信号処理部を遠隔サーバー機器30に移した構成にしている。
モバイル通信機器22は、実施例1で説明したモバイル通信機器20から列データ記録部203、周波数分析処理部204、自律神経活性度処理部205、判別部206、情報DB部207、選択部208を除いた構成にしている。
さらに、遠隔サーバー機器30とのデータ通信を行うために、データ記録部202にあるデータを送信する送信部213と、遠隔サーバー機器30からの出力データを受信する受信部214とを設けた構成にしている。
その他、モバイル通信機器22の動作モード設定などの動作に必要な情報入力などもキー入力部210からユーザーが操作して入力することができる。また、外部とのインタフェースとして外部IF部211が設けられ、モバイル通信機器制御設定用データ入力や表示部209に入力されるデータに相当した外部装置利用向けのデータが出力される。
遠隔サーバー機器30では、モバイル通信機器22の送信部213から出力されたデータを受信する受信部301が設けられ、RR時間データを受け一時的にデータ記録部302に記録する。そこからデータを順次、次の列データ記録部303に記録してデータ列を得る。
そのデータを周波数分析処理部304にて低周波成分の値を検出する。次の自律神経活性度処理部305にて2つの低周波領域での成分値が求められ、評価しやすいように規格化など数値化処理が施される。
判別部306では、情報DB部307のストレス判断基準値と、前述の自律神経活性度処理部305にて得られた値と、に基づいて、交感神経が活性しているか、または副交感神経が活性しているかを判別する。
情報DB部307の情報は、実施例1の情報DB部207と同様である。判別部306によって判別されたデータにて選択部308が前述のアクション指示情報を選択する。送信部309は、それら交感神経の活性度や副交感活性度などのストレス情報やアクション指示情報などの結果のデータをモバイル通信機器22に送信する。なお、モバイル通信機器22や遠隔サーバー機器30には、他の構成として図示していない電源部や全体の制御部がある。
次に、実施例3に係るストレスセンサシステムの動作の詳細を説明する。センサ機器10の動作は実施例1と同様であり、RR時間検出部103にて脈波波形でいうピークR点位置を検出する。そのR点から次の脈波波形のR点までの時間を計測してRR時間を検出する。
そして、第1通信手段の一部として機能する送信部104からモバイル通信機器22へ出力する。ここでは、無線の送受信としている。無線方式やプロトコル種類は一般的な方式を用いることができる。通信の詳細はここでは省略する。
モバイル通信機器22の第1通信手段の一部として機能する受信部201で前述のRR時間データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。そのデータを、次の、第2通信手段の一部として機能する送信部213に入力すると、遠隔サーバー機器30に向け送信部213から、遠隔サーバー機器30へ出力する。
ここでは無線の送受信としている。無線方式やプロトコル種類は一般的な方式を用いることができるので、詳細はここでは省略する。ここにおいて、本実施例に係るデータ記録部202が、本発明に係る第2のデータ記録手段に相当する。
遠隔サーバー機器30の第2通信手段の一部として機能する受信部301で前述のRR時間データを受け一時的に、本発明に係るデータ記録手段に相当するデータ記録部302に記録する。次に、列データ記録部303に転送し、順次そのRR時間データを記録してRR時間データ列を得る。
ここでデータ間隔は等間隔にせずに時間位置に応じた配列に再配列する。これ以降、第2通信手段の一部として機能する送信部309に出力データが入力されるまでの動作は、実施例1のモバイル通信機器20の表示部209に出力データが入力されるまでの動作と同様であり、ここでは省略する。ここにおいて、遠隔サーバー機器30が、本発明に係るサーバー機器に相当する。
選択部308からの交感神経の活性度や副交感神経の活性度などのストレス情報やアクション指示情報などの結果のデータが、モバイル通信機器22に第2通信手段である送信部309から出力される。
その信号をモバイル通信機器22の第2通信手段の一部として機能する受信部214で受信し表示部209に転送する。そして、表示部209ではストレス判別値データとアクション情報データと共にユーザーが視覚的に見ることができるように表示する。
ここでの第2通信手段は第1通信手段と同じ構成を用いている。しかしながら、これに限られず、第1通信手段はセンサ機器10とモバイル通信機器22が近いので近距離向けの通信方式にし、第2通信手段はモバイル通信機器22と遠隔サーバー機器30が遠隔にあるので遠距離向け通信方式やインフラ通信とすることも可能である。
また、ここでの遠隔サーバー機器30は処理を中心にした機能を記述している。しかしながら、これに限られず、情報DB部307には複数人利用を考慮して、ユーザー別のストレス判断基準値や過去のストレス判断データなど閲覧利用すること、比較閲覧することでエビデンスデータ(医学的に根拠のあるデータ)としても使えるようにできる。また、インターネットによる通信でこれらの蓄積データの利用を可能にしても良い。
また、インターネットなど他の通信を利用してモバイル通信機器22と同じ機能を持ったPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話などに換えた機器を用いることもできる。これら機器とセンサ機器10とを接続してユーザーから脈拍データを取る。そのデータを遠隔サーバー機器30へ転送する。遠隔サーバー機器30側にて信号処理する。ストレス情報やアクション指示情報などその結果の出力データをPCや携帯電話に転送する。そして、PCや携帯電話などのディスプレイで検査結果を表示することも可能である。
また、実施例1と実施例2の構成の違いにあるように、この実施例3でもセンサ機器10のRR時間検出部103を遠隔サーバー機器30に移すことも可能である。この構成により、モバイル通信機器22では信号処理による動作負荷を軽減できる。また、多人数の多大なストレス情報を一括で管理できる。これにより、ストレス判断基準値修正や専門家によるストレスに関係したストレス解消アクションまたはストレス誘導アクションを掛けるためのユーザーへのアクション指示情報も与えることができる。
次に、本発明の実施例4に係るストレスセンサシステムについて説明する。本実施例は、前記各実施例の構成においてデータ途切れを生じた場合の検知エラーを回避する一例に関するもので、その構成を図6に示す。
図6に示すように、実施例1で説明したモバイル通信機器20に代えて、本実施例ではモバイル通信機器23を採用する。
本実施例に係るモバイル通信機器23は、モバイル通信機器23内のデータ記録部202の信号を見てセンサ機器10で検出された脈拍データが途切れたことを検出する。そして、途切れたことによる自律神経の活性度の判定の検知エラーを回避するために、周波数分析処理部204前の入力データを補正するようにした構成である。
図6に示すように、データ記録部202にデータが途切れていることを検出するデータ途切れ検出部215が接続されている。データ途切れ検出部215はタイマー検知によりデータが2秒以上途切れていることを検出する機能を有する。
また、データが途切れる前のデータの平均値を演算して保持する平均値処理部216を第1スイッチ手段218のスイッチSW1を介してデータ記録部202に接続する。そして、データが途切れている間その平均値データを入力データとして代用して補正するように制御するデータ補正制御部217が設けられている。
データ補正制御部217を制御する入力信号は、データ途切れ検出部215からの検出された出力データを受けることで、2つのスイッチ制御を行う。1つの制御は、データ記録部202のデータをデータが途切れるまで平均値処理部216に入力ONする第1スイッチ手段218のスイッチSW1の制御である。
他のもう1つの制御は、列データ記録部203の入力制御として、データが途切れ無いときはデータ記録部202のデータが入力され、データが途切れている間は平均値処理部216の出力データが入力されるように第2スイッチ手段219のスイッチSW2の制御である。
次に、本実施例に係るストレスセンサシステムの動作の詳細を説明する。センサ機器10の動作は実施例1と同様である。RR時間検出部103にて脈波波形でいうピークR点位置を検出する。そのR点から次の脈波波形のR点までの時間を計測してRR時間を検出する。そして、第1通信手段の一部として機能する送信部104からモバイル通信機23へ出力する。
その後、モバイル通信機器23の受信部201で前述のRR時間データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。次に、列データ記録部203に転送し、順次そのRR時間データを記録してRR時間データ列を得る。
ここでデータ間隔は等間隔にせずに時間位置に応じた配列に再配列し、その後、周波数分析処理部204に転送する。例えば、ここではFFT法で周波数解析演算を行い低周波領域での成分検出の処理演算を行う。次段の自律神経活性度処理部205以降の処理によって前記同様にストレス状態が検出される。
図7の(a)、(b)に、サンプリングされた脈波データから作られるRR時間データの信号D1と処理結果である自律神経活性度検出信号の内HF値データの信号E1の例を示す。図7の(a)、(b)では、信号D1のA1区間についてFFT処理を行い低周波成分内HF領域の成分値をHFB1で表している。
同様の処理によりA2区間について求めるとHF領域の成分値はHFB2となる。その次にA3区間について求めるとHF領域の成分値はHFB3となる。図7からわかるように、常に処理の直前に入力されたRR時間データ列について信号処理が行われる。
また、処理対象区間は信号D1のA1、A2、A3のようにオーバーラップしている。自律神経活性度検出信号のLF値、HF値を処理する周期はここでは10秒としている。この周期は5秒以上で設定することが望ましい。
ここで、脈拍データが途切れたときを仮定し、その場合の各処理結果の影響を考える。図8の(a)に、体動や電波途切れによって区間Cの間、脈拍データ検出が途切れた場合のRR時間データ波形を描いている。
信号D2は区間Cの間だけデータなしになり再び検出信号が入力されるとRR時間データ信号D3の波形となる。この場合、この区間Cでの入力値はゼロ値として処理対象区間に入れられることになる。そのままFFT処理すると、信号中に凹型の矩形波を含めた信号をFFT処理したときと同じようなスペクトルが加わったパワースペクトルになってしまう。このようなパワースペクトルが周波数分析処理部204から出力されることになり、注目している低周波領域のLF値、HF値の成分分析にエラーが含まれる悪影響を生じてしまう。
また、脈拍データが入力されないときデータが入力されないようにメモリカウンターを停止するように動作させると、図8の(b)のように信号D2の直後信号D3が付くような不連続点を含んだような信号波形になる。
これは入力信号の補正処理として区間Cを削除することと同じとして考えられるが、その信号をFFT法で処理すると信号中にステップ上の不連続点を含めた信号をFFT処理したときと同じようなスペクトルが加わったパワースペクトルになってしまう。このようなパワースエクトルが周波数分析処理部204から出力されることになり、この場合も、注目している低周波領域のLF値、HF値の成分分析にエラーが含まれる悪影響を生じてしまう。
信号の処理空間の開始区間および終了区間に窓関数を重畳し不連続にならないように処理することが公知で一般的である。この処理では、信号途切れ直後一時的には窓関数処理にてマスクされるようにエラーが少なく目立たない。しかしながら、その後、処理空間の半ばに不連続点が含まれるように処理されるときにはエラーが避けられないことになり、検知エラーとして問題を生じる。
正確な自律神経の活性度値を得るためには、周波数分析処理部に入力される波形データとして、なるべく、このような不連続な波形データを避けるような工夫が必要とされる。
そこで、本実施例においては、図8の(c)のように、途切れている区間Cのデータを信号D2の区間C直前にあるRR時間データn点分の平均値データに置換する。この区間を平均値の信号D4で置換して補正処理したデータとしてFFT処理に掛けると、図8の(a)や(b)の例のような大きな不連続点にならず、その部分によるパワースペクトルの悪影響を比較的少なくするように処理できる。
これを図6の構成によって実施する。センサ機器10で検出されたRR時間データを受信部201で受け、次のデータ記録部202に記録され、データ途切れ検出部215によってデータが2秒以上途切れていることを検出する。
データが途切れないときには、データ補正制御部217によって、第1スイッチ手段218のスイッチSW1はONされ、データ記録部202のデータは随時、平均値処理部216に入力され、最新のn点分のデータのみが加算され、その加算値を値nで除算してデータ保持され平均値処理部216から出力される。そのとき、第2スイッチ手段219のスイッチSW2は、データ記録部202の出力がデータ記録部203に接続されるようにスイッチ制御される。
データが途切れているときは、データ補正制御部217によって、第1スイッチ手段218のスイッチSW1はOFFされ、平均値処理部216にデータ記録部202のデータは入力されず直前の平均値を保持したままである。また、第2スイッチ手段219のスイッチSW2は、平均値処理部216側の保持された出力が、データ記録部203に接続されるようにスイッチ制御される。
このようにすることで、列データ記録部203から図8の(c)のような信号が出力されるように制御が行われる。これにより、周波数分析処理部204以降の処理は、データ途切れによる検知エラーの少ない自律神経活性度処理出力が得られる。
ここでは、データ途切れ検出部215によってデータが2秒以上途切れていることを検出している。人の脈拍数は、一般人で60〜70回/分程度であり、スポーツ選手では40〜50回/分程度に低く、一流のマラソン選手では30回/分台であるという実例値から、データ途切れを判断する途切れ時間を2秒以上と設定している。
ここにおいて、データ途切れ検出部215が本発明に係るデータ途切れ検出手段に相当し、データ補正制御部217、第1スイッチ手段218、第2スイッチ手段219、データ記録部203、平均値処理部216が本発明に係るデータ置換手段に相当する。
図9に、前記実施例4に係るデータ途切れによる検知エラーを回避する構成例とは別の構成例を実施例5として示す。
図9において、モバイル通信機器20内のデータ記録部202の信号を見てセンサ機器10で検出された脈拍データが途切れたことを検出する。そして、途切れたことによる自律神経の活性度の判定の検知エラーを回避するために、周波数分析処理部204を経て自律神経活性度処理部205の後の出力データを補正するように、モバイル通信機器24を構成した一例である。
図9に示すように、データ記録部202からデータが途切れていることを検出するデータ途切れ検出部220を接続する。データ途切れ検出部220は、タイマー検知によりデータが2秒以上途切れていることを検出する機能を有する。
データが途切れる直前の自律神経活性度処理部205の出力データを一時的に保持する一時メモリ部221を、自律神経活性度処理部205の出力側に第3スイッチ手段223のスイッチSW3を介して接続するように制御する。そして、データが途切れている間その保持された出力データを自律神経活性度処理部205の代用の出力データとなるように補正するように制御するデータ補正制御部222が設けられている。
データ補正制御部222を制御する入力信号は、データ途切れ検出部220からの出力データを受けることで、2つのスイッチ制御を行う。1つの制御は、自律神経活性度処理部205の信号をデータが途切れる直前まで一時メモリ部221に入力ONする第3スイッチ手段223のスイッチSW3の制御である。
他のもう1つの制御は、判別部206の入力制御として、データが途切れの直前までは自律神経活性度処理部205のデータが入力され、データ(連続データ)が途切れている間およびデータ(連続データ)入力を再開し周波数分析処理部204の処理対象区間分のデータが入力され処理されるまでの間は一時メモリ部221の出力データが入力されるように第4スイッチ手段224のスイッチSW4を制御することである。
換言すると、連続データが途切れている期間と、連続データが再度取得された後に自律神経に関する活性度値の演算処理が可能となるまでの期間とについて、それぞれ自律神経活性度処理手段は処理を停止する。そして、データ保持手段である一時メモリ部221は、連続データが途切れる直前の自律神経に関する活性度値を保持する。
次に、本実施例に係るストレスセンサシステムの動作の詳細を説明する。センサ機器10の動作は実施例1と同様であり、RR時間検出部103にて脈波波形でいうピークR点位置を検出する。そのR点から次の脈波波形のR点までの時間を計測してRR時間を検出する。第1通信手段の一部として機能する送信部104からモバイル通信機24へ出力する。その後、モバイル通信機器24の受信部201で前述のRR時間データを受け一時的にデータ記録部202に記録する。
次に、列データ記録部203に転送し、順次そのRR時間データを記録してRR時間データ列を得る。ここでデータ間隔は等間隔にせずに時間位置に応じた配列に再配列し、その後、周波数分析処理部204に転送する。例えばここではFFT法の周波数解析演算を行い低周波領域での成分検出の処理を行う。このデータを元に次段の自律神経活性度処理部205以降の処理によってストレス状態が検出される。
脈拍データが途切れたときを仮定し、そのときの処理を図10に示す。サンプリングされた脈波データから作られるRR時間データの信号D2とデータが途切れた区間Cと再開入力されたRR時間データの信号D3を図10の(a)に示す。
また、図10の(b)に、処理結果である判別部206の入力データのLF値データ、HF値データの信号を示す。
信号D2が入力されているとき、順次処理区間A89、A90、A91のデータは周波数分析処理部204で続けて処理される。そのとき、自律神経活性度処理部205からの出力はLFB89、HFB89、LFB90、HFB90、LFB91、HFB91となる。
次に、データが途切れると、例えばゼロデータが入力されながら自律神経活性度処理部205の出力はエラーを伴ったままデータ出力されることになってしまう。ここで、データの途切れ直前の自律神経活性度処理部205の出力値LFB91、HFB91を第3スイッチ手段223のスイッチSW3を経由して一時メモリ221に記録している。このため、データが途切れると一時メモリ221のデータLFB91、HFB91を判別部206に第4スイッチ手段224のスイッチSW4を経由して伝えられるように制御される。
その後、データが途切れている区間Cの間、データLFB91、HFB91が入力され続ける。その後、データ入力が再開され周波数分析処理部204の処理対象区間分A101のデータが入力して処理されるまでの間は引き続きデータLFB91、HFB91が判別部206に入力されるように制御される。
図10では、LFB100、HFB100までの間LFB91、HFB91が入力されている状態を示している。更にその後、第4スイッチ手段224のスイッチSW4が自律神経活性度処理部205側に切り替わりデータLFB101、HFB101が入力されるようにスイッチ制御される。第3スイッチ手段223のスイッチSW3の制御タイミングもスイッチSW4とほぼ同期してスイッチ制御される。
このようにすることで、判別部206に入力されるデータは図10のように制御され、これによって、判別部206以降の処理において、データ途切れによる検知エラーの少ないストレス情報が得られる。ここにおいて、一時メモリ221が、本発明に係るデータ保持手段に相当する。
なお、上述した実施例4及び実施例5においては、データ途切れ検出部、データ補正制御部等を備え、データ途切れによる検知エラーを回避する構成例について説明している。かかる構成例は、実施例4、5のように、センサ機器、モバイル通信機、遠隔サーバーなどを分離して構成した場合に限定されるものではなく、センサ機器、モバイル通信機、遠隔サーバーの各機能を1つの機器内で奏するように一体的に構成した場合にも適用することができるものである。
以上のように、本発明に係るストレスセンサシステムは、測定装置として有用であり、特にストレス度合いを検出するのに適している。
本発明の実施例1に係るストレスセンサシステムの全体を概略的に示す図である。 実施例1のストレスセンサシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るストレスセンサシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係るストレスセンサシステムの全体を概略的に示す図である。 本発明に係る実施例3のストレスセンサシステムの構成を示すブロック図である。 実施例4のストレスセンサシステムの構成の一部を示すブロック図である。 サンプリングされた脈波データから作られるRR時間データの信号D1と処理結果である自律神経活性度検出信号の内HF値データの信号E1の例を示すタイミングチャートである。 実施例4に係る脈拍データが途切れたときの処理について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施例5の係るストレスセンサシステムの構成の一部を示す図である。 実施例5において脈拍データが途切れたときの処理について説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
10,11 センサ機器
20,21,22,23,24 モバイル通信機器
30 遠隔サーバー機器
101 脈波検出部
102 AD変換部
103,212 RR時間検出部
104 送信部
201 受信部
202,302 データ記録部
203,303 列データ記録部
204,305 周波数分析処理部
205,305 自律神経活性度処理部
206,306 判別部
207,307 情報DB部
208,308 選択部
209 表示部
215,220 データ途切れ検出部
216 平均値処理部
217、222 データ補正制御部
211 一時メモリ部

Claims (6)

  1. 脈波を検出する脈波検出手段を少なくとも有する脈波センサと、
    検出された脈波に基づいて脈拍に関する脈波特性データを検出する脈波特性データ検出手段と、
    前記脈波特性データ検出手段からの連続データを記録するデータ記録手段と、
    前記連続データに基づいて自律神経の活性度値を算出する自律神経活性度処理手段と、
    自律神経の活性度値に応じた所定の情報を格納している情報格納手段と、
    前記情報格納手段に格納されている前記所定の情報の中から算出された自律神経の活性度値に対応した情報を選択する情報選択手段と、
    選択された情報を表示する情報表示手段と、
    を有するストレスセンサシステム。
  2. 前記脈波特性データ検出手段は前記脈波センサに備えられ、
    前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のストレスセンサシステム。
  3. 前記脈波特性データ検出手段と、前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のストレスセンサシステム。
  4. 前記脈波特性データ検出手段からのデータを一時的に記録する第2のデータ記録手段をさらに有し、
    前記脈波特性データ検出手段は前記脈波センサに備えられ、
    第2のデータ記録手段と、前記情報表示手段とは、前記脈波センサと通信可能な携帯通信機器に備えられ、
    前記データ記録手段と、前記自律神経活性度処理手段と、前記情報格納手段と、前記情報選択手段とは、前記携帯通信機器と通信可能なサーバー機器に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のストレスセンサシステム。
  5. 前記脈波特性データ検出手段からの前記連続データを記録する前記データ記録手段において前記連続データが所定時間以上途切れたことを検出するデータ途切れ検出手段と、
    前記連続データが途切れている部分を途切れる前の前記連続データの平均値データにより置換するデータ置換手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のストレスセンサシステム。
  6. 前記脈波特性データ検出手段からの前記連続データを記録するデータ記録手段において前記連続データが所定時間以上途切れたことを検出するデータ途切れ検出手段と、
    前記連続データが途切れている期間と、前記連続データが再度取得された後に自律神経に関する活性度値の演算処理が可能となるまでの期間とについて、それぞれ前記自律神経活性度処理手段は処理を停止し、
    さらに、前記連続データが途切れる直前の自律神経に関する活性度値を保持するデータ保持手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のストレスセンサシステム。
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