JP2007288641A - スピーカー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板の変形防止並びに高域での指向特性及び音圧特性の向上等を図ることが可能なリボン型のスピーカー装置を提供する。
【解決手段】リボン型のスピーカー装置は、2つの磁気ギャップを有する磁気回路と、導電性を有し、磁気ギャップ内の各々において略平行に且つ対向するように配置された2つの振動板と、振動板の各々に駆動電流を供給する駆動部と、を備え、磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向及び振動板の各々に供給される駆動電流の進行方向は、当該振動板の各々が同一の方向に移動する方向に設定され、振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなる。これにより、振動板の各々を結んでなる形状は略V字状の形状を有する。よって、振動板の各々の強度向上を図りつつ、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。その結果、振動板の変形防止並びに高域での指向特性及び音圧特性の向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リボン型のスピーカー装置における音圧特性の向上等に関する。
従来より、超高域再生用のスピーカー装置として、約100KHzの超高域まで音再生が可能なリボン型のスピーカー装置が知られている。
このリボン型のスピーカー装置は、主として、ヨークと、ヨーク上において対向するように配置された一対のマグネットと、一対のマグネット上の各々に対応する位置に配置された一対のプレートとを有する磁気回路と、リボン状の形状を有し、導電性を有する材料により形成された1つのリボン型振動板と、を備えて構成される。そして、このリボン型のスピーカー装置において、一対のプレートの間には1つの磁気ギャップが形成され、その磁気ギャップ内にはリボン型振動板が配置されている。また、リボン型振動板の両端部は、プラス/マイナスの各リード線を介してマッチングトランス(インピーダンス変換トランス)の2次側トランスに接続されていると共に、マッチングトランスの1次側トランスは駆動電源に接続されている。
以上の構成を有するリボン型のスピーカー装置では、駆動電源から供給される駆動電流がマッチングトランスによって所定の駆動電流となるようにインピーダンス変換が行われ、その所定の駆動電流がリボン型振動板へ供給される。これにより、フレミングの左手の法則に基づきリボン型振動板が振動して超高域の音再生が行われる。
この種の構成を有するリボン型のスピーカー装置が例えば特許文献1及び2に記載されている。
特許文献1に記載のリボン型のスピーカー装置は、リボン状の振動板が、磁気ヨークの上面と平行な状態で一対のポールピースの間に形成された磁気ギャップ内に配置されている。また、特許文献2に記載のリボン形電気音響変換装置は、一対のマグネットの間に磁気ギャップが形成されていると共に、リボン状の振動板が磁気ギャップ内に配置され、導電板がリボン状の振動板を取り囲むように配置されている。そして、リボン状の振動板は導電板と略同一面上に配置されている。
なお、高域特性を平坦化する機能を有するイコライザ(位相等価器)を有するリーフ形スピーカー装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。このリーフ形スピーカー装置では、断面コの字状のフレーム上に磁気回路が取り付けられている。磁気回路は、断面コの字状のアウターヨークと、そのアウターヨークの中央に配置された磁石と、その磁石上に配置されたプレートと、を有する。振動板は、磁気空隙の上面側にパターンコイルが存在するように配置され、振動板の枠上には断面三角形のイコライザが配置されている。イコライザの頂部はフレームの上端の上方に位置している。
特開平10−178699号公報 実用新案登録第3023579号公報 特開2003−169393号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、リボン状の振動板が磁気ヨークの上面と平行な状態で一対のポールピースの間に形成された磁気ギャップ内に配置されていると共に、上記の特許文献2では、リボン状の振動板は磁気ギャップ内において導電板と略同一面上に配置されているので、そのような構造上、高域再生時、リボン状の振動板の機械的なインピーダンスが不均一となり、リボン状の振動板に変形が生じてしまうという問題がある。また、上記の特許文献1及び2では、その構造上、高域での指向特性が悪くなり、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができないという問題がある。
また、上記の特許文献3では、イコライザの頂部はフレームの上端の上方に位置しているのでスピーカー装置の薄型化を実現するのは困難であるといった問題がある。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、振動板の変形防止並びに高域での指向特性及び音圧特性の向上等を図ることが可能なリボン型のスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、少なくとも2つの磁気ギャップを有する磁気回路と、導電性を有し、前記磁気ギャップ内の各々において略平行に且つ対向するように配置された少なくとも2つの振動板と、前記振動板の各々に駆動電流を供給する駆動部と、を備え、前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向及び前記振動板の各々に供給される前記駆動電流の進行方向は、当該振動板の各々が同一の方向に移動する方向に設定され、前記振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、スピーカー装置は、いわゆるリボン型のスピーカー装置であり、少なくとも2つの磁気ギャップを有する磁気回路と、導電性を有し、前記磁気ギャップ内の各々において略平行に且つ対向するように配置された少なくとも2つの振動板と、前記振動板の各々に駆動電流を供給する駆動部と、を備え、前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向及び前記振動板の各々に供給される前記駆動電流の進行方向は、当該振動板の各々が同一の方向に移動する方向に設定され、前記振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなる。
上記のスピーカー装置は、少なくとも2つの磁気ギャップを有する磁気回路と、導電性を有し、磁気ギャップ内の各々において略平行に且つ対向するように配置された少なくとも2つの振動板と、振動板の各々に駆動電流を供給する駆動部と、を備えて構成される。また、磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向及び振動板の各々に供給される駆動電流の進行方向は、当該振動板の各々が同一の方向に移動する方向に設定されている。好適な例では、磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向が相対的に逆方向に設定されている場合、振動板の各々に供給される駆動電流の進行方向は当該振動板の各々において相対的に逆方向に設定されているのが好ましい。
特に、振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなるので、次のような作用効果が得られる。
即ち、このような構成を有するスピーカー装置では、低域において、振動板の各々の分割振動が開始される前は、振動板の各々は、対応する磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向と略直交する方向に振動しようとするが、振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなるので、振動板の各々の振動ベクトルが合成されて、振動板の各々はスピーカー装置の中心軸方向に振動する。これにより、振動板の各々の合成された音波がスピーカー装置の中心軸方向に多く放射される。一方、高域において、振動板の各々の両端部は、当該振動板の各々の中央部に比較して機械的なインピーダンスが大きいので、当該両端部付近では振動が少ない一方、当該中央部では振動が大きい。このため、振動板の各々は、その中央部付近において、対応する磁気ギャップ内に生じる磁束の方向と略直交する方向に大きく振動し、振動板の各々の音波は、その各々の振動方向に指向特性を有するようにより多く放射される。こうして、振動板の各々の振動ベクトルが合成され、その合成された音波がスピーカー装置の中心軸方向に多く放射される。その結果、このスピーカー装置は、その構造上、上記の比較例と比較して広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。
また、振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなるので、その各々が傾斜しないように配置された比較例と比較して、スピーカー装置の中心軸方向における振動板の各々の強度が改善され、当該振動板の各々の強度向上を図ることができる。特に、上記した低域では、移動後の振動板の各々は、所期の形状を保持しつつ振動するため、振動板の各々のより強度向上を図ることができる。また、高域の場合、振動板の各々の両端部では振動が少なくなる一方、それらの中央部では振動が大きくなるように当該振動板の各々が移動するため、放射インピーダンスによる振動板の各々の変形が生じ難くなっている。
また、このスピーカー装置では、振動板の各々の傾斜角度を可変することにより、高域での指向特性を所望の指向特性に設定することができる。
上記のスピーカー装置の一つの態様では、前記磁気回路は、当該磁気回路の略中央位置に設けられた第1の磁極と、前記第1の磁極の両側に設けられた第2の磁極及び第3の磁極と、を有し、前記第1の磁極は前記第2の磁極及び前記第3の磁極より下方の位置に設けられ、前記第1の磁極と前記第2の磁極及び前記第3の磁極との間には、前記磁気ギャップの各々が形成されていると共に、前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向は相対的に逆方向に設定され、前記振動板の各々は、前記磁気ギャップの各々に生じる前記磁束の方向に沿って夫々配置されている。
この態様では、磁気回路は、当該磁気回路の略中央位置に設けられた第1の磁極と、第1の磁極の両側に設けられた第2の磁極及び第3の磁極と、を有し、第1の磁極は第2の磁極及び第3の磁極より下方の位置に設けられている。好適な例では、前記第1の磁極はヨークの一部により構成されていると共に、前記第2の磁極及び前記第3の磁極はマグネットとプレートの組み合わせにより夫々構成され、前記ヨークの一部の上端は、前記プレートの上端より下方に位置している。また、第1の磁極と第2の磁極及び第3の磁極との間には、磁気ギャップの各々が形成されていると共に、当該磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向は相対的に逆方向に設定されている。また、振動板の各々は、磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向に沿って夫々配置されている。これにより、振動板の各々の強度向上を図りつつ、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記駆動電流の進行方向と略直交する方向から前記磁気回路及び前記振動板の各々を観察したときに、前記第1の磁極と前記第2の磁極の間に生じる前記磁束と、前記第1の磁極と前記第3の磁極の間に生じる前記磁束とを結んでなる形状は略V字状の形状を有すると共に、前記振動板の各々を結んでなる形状は略V字状の形状を有する。
この態様では、振動板の各々に供給される駆動電流の進行方向と略直交する方向から磁気回路及び振動板の各々を観察したときに、第1の磁極と第2の磁極の間に生じる磁束と、第1の磁極と第3の磁極の間に生じる磁束とを結んでなる形状は略V字状の形状を有すると共に、振動板の各々を結んでなる形状は略V字状の形状を有する。これにより、振動板の各々の強度向上を図りつつ、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記振動板の各々はリボン状及び短冊状の形状を有すると共に、前記磁気回路は直方体状の形状を有する。これにより、リボン型のスピーカー装置を構成することができる。
好適な例では、前記振動板の各々は金属箔により形成されているのが好ましい。または、前記振動板の各々は、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの表面に形成され、前記駆動電流が供給される導電体と、を含んで構成されるのが好ましい。または、前記振動板の各々は、リボン状及び短冊状の形状を有する1つの金属箔を折り曲げることにより形成されているのが好ましい。
他の好適な例では、前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の一端側は粘弾性材料により連結されているのが好ましい。これにより、より低音が得られ易くなる。または、前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の一端側は、粘弾性材料を介して前記第1の磁極に取り付けられているのが好ましい。ここで、粘弾性材料としては、軽量で且つ粘性、弾性及び接着性を有する材料により形成されているのが好ましい。
更に他の好適な例では、前記第1の磁極と逆側に位置する前記振動板の各々の他端側は波型の断面形状に形成されているのが好ましい。また、前記振動板の各々の全部又は一部は筋状又は凹凸状の形状を有するのが好ましい。また、前記振動板の各々は、当該振動板の各々を支持する振動板装着用部材を介して、前記第1の磁極に取り付けられているのが好ましい。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の間であって、前記第1の磁極上には高域周波数を平坦化する機能を有する位相等価器が設けられている。
この態様では、第1の磁極側に位置する振動板の各々の間であって、第1の磁極上には高域周波数を平坦化する機能を有する位相等価器(イコライザ又は磁性体の音響的拡散器又は音響負荷を増大させる絞り器)が設けられているので、高域周波数を平坦化でき、高域において良好な音圧特性が得られる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記位相等価器は、絶縁性を有し、且つ前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の間において上方に突出する凸形状を有する凸状部分を有し、前記振動板の各々は相互に前記凸状部分により遮蔽されている。
この態様では、位相等価器は、絶縁性を有し、且つ第1の磁極側に位置する振動板の各々の間において上方に突出する凸形状を有する凸状部分を有する。そして、振動板の各々は相互に凸状部分により遮蔽されている。これにより、振動板の各々は絶縁性を有する凸状部分により遮蔽され、振動板の各々が短絡するのを防止することができる。また、この態様では、第2の磁極及び第3の磁極より下方に位置する第1の磁極上において、振動板の各々の間から上方に突出するように凸状部分を設けているので、用途に合わせてその凸状部分の突出量を低くすることが可能となり、スピーカー装置の薄型化を図ることができる。即ち、薄型のリボン型スピーカー装置が得られる。また、このような構成を有する為、凸状部分の高さを変更可能な範囲が広がり、所望の音圧特性となるように補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[スピーカー装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施例に係るスピーカー装置100の構成について説明する。
図1(a)は、放音側から観察したときの本発明の実施例に係るスピーカー装置100の斜視図を示す。図1(b)は、図1(a)の切断線A−A’に沿ったスピーカー装置100の断面図を示す。
スピーカー装置100は、超高域再生用のスピーカー装置であり、ヨーク1と、一対のマグネット2a及び2bと、一対のプレート3a及び3bと、を含む直方体状の形状を有する磁気回路と、2つの振動板5a及び5bと、各振動板5a及び5bを駆動する駆動部70と、を備えて構成される。
磁気回路の構成は次の通りである。
ヨーク1は、逆T字状の断面形状を有し、略中央位置に設けられたポール部(第1の磁極)1bと、その両側に設けられ、一対のマグネット2a及び2bを支持する支持部1aと、を有する。第1の磁極1bの上端、即ちポール部の上端1baは、後述する一対のプレート3a及び3bの上面より下方に位置する高さに設定されている。一対のマグネット2a及び2bは、それぞれ、直方体状の形状を有し、対応する支持部1a上に取り付けられている。一対のマグネット2a及び2bのN極及びS極の着磁状態は同一の状態に設定されている。即ち、本例では、ヨーク1の支持部1aに位置する、一対のマグネット2a及び2bの着磁状態はS極に設定されていると共に、後述する一対のプレート3a及び3b側に位置する、一対のマグネット2a及び2bの着磁状態はN極に設定されている。但し、この着磁状態は一例であり、本発明では、一対のマグネット2a及び2bのN極及びS極の着磁状態は上記の例と逆であっても勿論構わない。一対のプレート3a及び3bは、それぞれ、直方体状及び平板状の形状を有し、一対のマグネット2a及び2b上に夫々取り付けられている。そして、1つのマグネット2a及び1つのプレート3aにより「第2の磁極10」が構成されていると共に、1つのマグネット2b及び1つのプレート3bにより「第3の磁極11」が構成されている。
以上の構成を有する磁気回路では、図1(b)の破線矢印に示すように磁界が形成されている。このため、この磁気回路は2つの磁気ギャップを有し、第1の磁極1bと第2の磁極10との間には第1の磁気ギャップ4aが形成されていると共に、第1の磁極1bと第3の磁極11との間には第2の磁気ギャップ4bが形成されている。そして、第1の磁気ギャップ4aに生じる磁束の方向は、第2の磁極10から第1の磁極1bへ向かう矢印Y4方向に設定されていると共に、第2の磁気ギャップ4bに生じる磁束の方向は、第3の磁極11から第1の磁極1bへ向かう矢印Y5方向に設定されている。よって、第1の磁気ギャップ4aに生じる磁束の方向と、第2の磁気ギャップ4bに生じる磁束の方向とは相対的に逆方向に設定されている。
2つの振動板5a及び5bは、それぞれ、リボン状及び短冊状の形状を有し、金属箔などの導電性を有する導電材料により形成されている。第1の磁極1b側に配置される、振動板5a及び5bの各一端は、それぞれ第1の磁極1bの上端1ba付近に且つ適宜の間隔をおいて粘弾性材料(ダンプ剤)6を介して取り付けられており、その振動板5aと振動板5bとの相対的な配置関係は、その両者が略平行となるように且つその両者の組み合わせてなる形状が略V字状の断面形状を有するように設定されている。また、振動板5a及び5bの各々は、第1の磁気ギャップ及び第2の磁気ギャップ4bの各々に生じる磁束の方向である矢印Y4方向及び矢印Y5方向に沿って夫々配置されている。このため、振動板5a及び5bの各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなる。なお、粘弾性材料(ダンプ剤)は、軽量で且つ粘性、弾性及び接着性を有する材料にて形成されているのが好ましい。
各駆動部70は、2つの振動板5a及び5bの各々の両端に接続される配線17と、当該配線17と接続され、2つの振動板5a及び5bの各々に駆動電流を供給する電力源15とを有する電気回路により構成される。本実施例では、各駆動部70により、振動板5aと振動板5bに流れる電流の進行方向が相対的に逆向きの関係となるように設定されている。すなわち、本実施例では、例えば振動板5aに流れる電流の方向が矢印Y2方向だと仮定すると、振動板5bには電流が矢印Y3方向に流れることになる。なお、この構成に限らず、本発明では、2つの振動板5a及び5bの各々の両端はトランス(図示略)を介して駆動部70と接続される構成としても構わない。
以上に述べたスピーカー装置100において、各駆動部70側から出力された駆動電流は2つの振動板5a及び5bへ出力される。これにより、フレミングの左手の法則に基づき、第1の磁気ギャップ4a内で振動板5aに、また、第2の磁気ギャップ4b内で振動板5bに夫々同一且つ同方向の駆動力が発生し、2つの振動板5a及び5bをスピーカー装置100の中心軸L1方向に振動させる。こうして、スピーカー装置100は、2つの振動板5a及び5bを通じてその合成された音波を矢印Y1方向に放射する。
次に、各種比較例と比較した、本実施例に係る作用効果について説明する。
まず、図2(a)を参照して第1比較例の構成について説明し、続いて、図2(b)を参照して第2比較例の構成について説明する。なお、第1及び第2比較例において、本実施例と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
第1比較例に係るスピーカー装置50は、平板状のヨーク1と、ヨーク1上の両側に夫々取り付けられた一対のマグネット2a及び2bと、一対のマグネット2a及び2b上に夫々取り付けられた一対のプレート3a及び3bと、を含む磁気回路と、リボン状の振動板5と、図示しない駆動部(駆動部70に相当)と、を有して構成される。一対のマグネット2a及び2bの着磁状態は本実施例と同様であり、第1の磁極10と第2の磁極11の間には1つの磁気ギャップ4が形成されている。振動板5は、1つの磁気ギャップ4が形成された一対のプレート3a及び3bの間に配置されている。なお、振動板5は本実施例と略同様に駆動部と接続され、当該振動板5には駆動電流が供給される構成となっている。以上の構成を有する第1比較例では、駆動部から出力された駆動電流が振動板5へ供給され、振動板5はフレミングの左手の法則に基づき矢印Y1方向に音波を放射する。
一方、第2比較例に係るスピーカー装置51は、上面に開口を有し、筒状の形状に形成されたヨーク1と、ヨーク1上の中央位置に配置された1つのマグネット2と、マグネット2上に配置され、略逆T字状の形状を有するプレート7と、を含む磁気回路と、プレート7の上端部とヨーク1の一端側1uの間に配置されたリボン状の1つの振動板5aと、プレート7の上端部とヨーク1の他端側1vの間に配置されたリボン状の他の1つの振動板5bと、図示しない駆動部(駆動部70に相当)と、を有して構成される。ヨーク1の一端側1uとプレート7の上端部の間には第1の磁気ギャップ4aが、また、ヨーク1の他端側1vとプレート7の上端部の間には第2の磁気ギャップ4bが夫々形成されている。第1の磁気ギャップ4aにおける磁束の方向は矢印Y11方向に生じていると共に、第2の磁気ギャップ4bにおける磁束の方向は矢印Y11方向と逆の矢印Y12方向に生じている。なお、一対の振動板5a及び5bは本実施例と同様に駆動部と接続され、当該一対の振動板5a及び5bには駆動電流が供給される構成となっている。以上の構成を有する第2比較例では、駆動部から出力された駆動電流が一対の振動板5a及び5bへ供給され、一対の振動板5a及び5bはフレミングの左手の法則に基づき矢印Y1方向に音波を放射する。
以上の構成を有する第1比較例では、磁気ギャップ4内に生じる磁束は矢印Y10に示すように直線状に形成され、さらに、振動板5は、当該磁気ギャップ4内において磁束の延在方向に直線状の断面形状を有するように配置されている。また、第2比較例では、第1の磁気ギャップ4a内に生じる磁束と、第2の磁気ギャップ4b内に生じる磁束とを結んでなる形状は直線状に形成され、さらに、一対の振動板5a及び5bは、夫々第1の磁気ギャップ4a及び4b内に直線状の断面形状を有するように配置されている。かかる第1及び第2比較例では、そのような構造上、高域再生時、振動板5又は一対の振動板5a及び5bの機械的なインピーダンスが不均一となり、振動板5又は一対の振動板5a及び5bに変形が生じてしまうという問題がある。また、第1及び第2比較例では、その構造上、高域での指向特性が悪く、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができないという問題がある。
これに対して、本実施例では、次のような構成を採用している。まず、本実施例では、
スピーカー装置100は、2つの第1の磁気ギャップ4a及び第2の磁気ギャップ4bを有する磁気回路と、導電性を有し、第1の磁気ギャップ4a内及び第2の磁気ギャップ4b内の各々において略平行に且つ対向するように配置された2つの振動板5a及び5bと、振動板5a及び5bの各々を駆動する駆動部70と、を備え、振動板5a及び5bの各々には駆動部70から駆動電流が供給され、第1の磁気ギャップ4a内及び第2の磁気ギャップ4b内の各々に生じる磁束の方向及び振動板5a及び5bの各々に供給される駆動電流の進行方向は、当該振動板5a及び5bの各々が同一の方向に移動する方向に設定され、振動板5a及び5bの各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなる。
具体的には、本実施例では、第1の磁極1bの上端1baを、第2の磁極10の上端及び第3の磁極11の上端より下方に位置するように設定し、第1の磁極1bと第2の磁極10の間に第1の磁気ギャップ4aを形成すると共に、第1の磁極1bと第3の磁極11の間に第2の磁気ギャップ4bを形成している。そして、第1の磁気ギャップ4aと第2の磁気ギャップ4bに夫々生じる磁束の軌跡が略V字状の形状となるように設定し、第1の磁気ギャップ4a内に1つの振動板5aを配置すると共に、第2の磁気ギャップ4b内に他の1つの振動板5bを配置している。また、1つの振動板5aと他の1つの振動板5bとの相対的な配置関係は、その両者が略平行に且つ対向するように且つその両者の組み合わせてなる形状が略V字状の断面形状を有するように設定されている。これにより、その構成上、高域での指向特性及び音圧特性が改善され、広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。
この点について以下に補足説明する。
まず、低域における振動板5a及び5bの動作について、図3等を参照して説明する。図3(a)は、図1(b)における第1の磁極1b並びに振動板5a及び5b付近を拡大した要部拡大断面図であり、低域における振動板5a及び5bの動作説明図である。なお、図3(a)において、振動板5a及び5bの上下方向に存在する破線は、その両者の移動後の位置を示している。
低域において、振動板5a及び5bの各分割振動が開始される前は、振動板5aは図1(b)の磁束の方向Y4と直交する矢印Y6方向に振動しようとすると共に、振動板5bは図1(b)の磁束の方向Y5と直交する矢印Y7に振動しようとするが、振動板5aと振動板5bとは略V字状の断面形状を有するように第1の磁極1bに連結されているので、振動板5aによる矢印Y4方向及び矢印Y6方向の振動ベクトルと、振動板5bによる矢印Y5方向及び矢印Y7方向の振動ベクトルとが合成されて、振動板5a及び5bはスピーカー装置100の中心軸L1方向である矢印Y8方向に振動する。これにより、2つの振動板5a及び5bの合成された音波が、破線領域A1で示すように、スピーカー装置100の中心軸L1方向である矢印Y8方向に多く放射される。
次に、高域における振動板5a及び5bの動作について、図3(b)等を参照して説明する。図3(b)は、図1(b)における第1の磁極1b並びに振動板5a及び5b付近を拡大した要部拡大断面図であり、高域における振動板5a及び5bの動作説明図である。なお、図3(b)において、振動板5a及び5bの上下方向に存在する破線は、その両者の移動後の位置を示している。
高域において、振動板5a及び5bの両端部は、当該振動板5a及び5bの中央部に比較して機械的なインピーダンスが大きいので、当該両端部付近では振動が少ない一方、当該中央部では振動が大きい。このため、振動板5aは、その中央部付近において、図1(b)の磁束の方向Y4と直交する矢印Y6方向に大きく振動すると共に、振動板5bは、その中央部付近において、図1(b)の磁束の方向Y5と直交する矢印Y7に大きく振動し、振動板5aの振動により発生する音波は破線領域A2に示すような指向特性を有するように放射されると共に、振動板5bの振動により発生する音波は破線領域A3に示すような指向特性を有するように放射される。こうして、2つの振動板5a及び5bの振動ベクトルが合成され、その合成された音波がスピーカー装置100の中心軸L1方向である矢印Y8方向に多く放射される。つまり、波長が振動板5a及び5bのV字の一辺より長さより短い超高域では、振動板5a及び5bの振動方向に多く放射される。
よって、本実施例に係るスピーカー装置100は、その構造上、第1及び第2比較例と比較して広い範囲に亘って超高域の音波を放射することができる。
また、2つの振動板5a及び5bは略V字状の断面形状を有するように配置されているので、第1及び第2比較例の構造と比較して、スピーカー装置100の中心軸L1方向における2つの振動板5a及び5bの強度が改善され、2つの振動板5a及び5bの強度向上を図ることができる。特に、上記した低域では、図3(a)に示すように移動後の2つの振動板5a及び5bは、所期の2つの振動板5a及び5bの形状を保持しつつ振動しており、2つの振動板5a及び5bのより強度向上を図ることができる。また、高域の場合、振動板5a及び5bの両端部では振動が少なくなる一方、それらの中央部では振動が大きくなるように当該振動板5a及び5bが移動するので、放射インピーダンスによる振動板5a及び5bの変形が生じ難くなっている。つまり、高音圧の場合、放射インピーダンスによる振動板5a及び5bの変形を防止している。
また、本実施例において、2つの振動板5a及び5bの略V字状の断面形状の角度を可変することにより、高域での指向特性を所望の指向特性に設定することができる。
(応用例1)
なお、本発明では、応用例1として、図4(a)に示すように、2つの振動板5a及び5bの全体に凹凸形状を形成するようにしても構わない。ここで、図4(a)は、図1(b)に対応する応用例1に係るスピーカー装置の断面図を示す。また、これに代え、本発明では、図示を省略するが、2つの振動板5a及び5bの全体ではなく一部に凹凸形状を形成するようにしても構わない。
(応用例2)
また、本発明では、応用例2として、図4(b)に示すように、2つの振動板5a及び5bの全体に筋状の形状(筋状部分5z)を形成するようにしても構わない。ここで、図4(b)は、図1(a)に対応する応用例2に係るスピーカー装置の斜視図を示す。また、これに代え、本発明では、図示を省略するが、2つの振動板5a及び5bの全体ではなく一部に筋状の形状(筋状部分5z)を形成するようにしても構わない。
(応用例3)
また、本発明では、応用例3として、図4(c)に示すように、第1の磁極1b側に位置する、振動板5aの一端5aaと、同じく第1の磁極1b側に位置する、振動板5bの一端5baとを直接的に粘弾性材料6で連結し、さらに、それらの一端側5aa及び5baを粘弾性材料6を介して第1の磁極1bの上端1baに取り付けるように構成しても構わない。この構成により、上記の実施例と比較して、より低音が得られ易くなる。なお、図4(c)は、図1(b)に対応する応用例3に係るスピーカー装置の断面図を示す。
(応用例4)
次に、図5を参照して、本発明の応用例4に係るスピーカー装置101の構成について説明する。なお、応用例4において、上記の実施例と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。図5は、図1(b)に対応する、本発明の応用例4に係るスピーカー装置101の断面構成を示す。
スピーカー装置101は、上面に開口を有し、筒状の形状を有するヨーク1と、ヨーク1上の略中央位置に配置され、直方体状の形状を有するマグネット2と、台形状の断面形状を有し、且つ直方体状の形状に形成されたプレート7と、を含む磁気回路と、2つの振動板5a及び5bと、図示しない駆動部(駆動部70に相当)と、を有して構成される。
ヨーク1は、湾曲状の断面形状に形成された第2の磁極10と、鉤状の断面形状に形成された第3の磁極11とを有する。ヨーク1側に位置する、マグネット2の一端面側はS極に、また、プレート7側に位置する、マグネット2の他端面側はN極に夫々着磁されている。なお、本発明では、それらの着磁状態は逆であっても構わない。マグネット2とプレート7により第1の磁極が構成されている。プレート7の上端面には凹部7b及び傾斜面7aが夫々形成されている。そして、第1の磁極の要素である傾斜面7aと、第2の磁極10であるヨーク1の一端側1cとの間には第1の磁気ギャップ4aが形成されていると共に、傾斜面7aと逆側に位置する、第1の磁極の要素であるプレート7の上端面付近と、第3の磁極11であるヨーク1の他端側1dとの間には第2の磁気ギャップ4bが形成されている。第1の磁気ギャップ4aにおける磁束の方向は、プレート7の傾斜面7aからヨーク1の一端側1cに向かう矢印Y20方向に設定されていると共に、第2の磁気ギャップ4bにおける磁束の方向は、プレート7の上端面からヨーク1の他端側1dに向かう矢印Y21方向に設定されている。よって、第1の磁気ギャップ4aに生じる磁束と、第2の磁気ギャップ4bに生じる磁束とを結んでなる形状は略V字状の形状となっている。
振動板5aの一端側5aaと振動板5bの一端側5baとは粘弾性材料6により連結されていると共に、振動板5a及び5bの各一端側5aa及び5baは粘弾性材料6を介してヨーク1の凹部7b内に取り付けられている。振動板5aの他端側は粘弾性材料6を介してヨーク1の一端側1cに取り付けられていると共に、振動板5bの他端側には断面V字状のエッジ5vが設けられ、そのエッジ5vの一端側はガスケット(緩衝材)8を介してヨーク1の他端側1dに取り付けられている。これにより、振動板5aと振動板5bを組み合わせてなる形状は略V字状の断面形状となっており、振動板5a及び5bの各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなる。以上の構成を有する応用例4に係るスピーカー装置101は、上記の実施例に係るスピーカー装置100と同様の原理により矢印Y1方向に音波を放射し、上記の実施例と同様の作用効果を奏する。
また、応用例4では、第2の磁極10を湾曲状の断面形状を有するように形成すると共に、第1の磁極の要素であるプレート7に傾斜面7aを設けて、第1の磁極と第2の磁極10との距離を離し、当該傾斜面7aと、第2の磁極10の要素であるヨーク1の一端側1cとの間に磁束が集中するようにしている。これにより、第1の磁極と、ヨーク1の一端側1cとの間に形成された第1の磁気ギャップ4aにおいて、磁束のリークを少なくすることができる、換言すれば磁束が弱まるのを防止できる。
なお、本発明では、ヨーク1の一端側1cに位置する、振動板5aの他端側に波型(コルゲーション状)のエッジ5wを設けても構わないし、さらに、振動板5bの他端側に設けられたV字状のエッジ5vを、同じく波型(コルゲーション状)のエッジ5Wに代えても構わない。
(応用例5)
また、本発明では、応用例5として、図6(a)に示すように、断面V字状の振動板装着用部材13を設けて、当該振動板装着用部材13に振動板5a及び5bを取り付けるようにしても構わない。ここで、図6(a)は、振動板装着用部材13に、図6に示されるスピーカー装置101の振動板5a及び5bを取り付けた状態を示す要部断面図である。また、図6(b)は、図6(a)の矢印Y28方向から観察したときの振動板装着用部材13の平面図を示す。
振動板装着用部材13は、図6(a)及び(b)に示すように、略V字状の断面形状に且つ矩形状の平面形状に形成され、振動板5aの一端側5aa及び振動板5bの一端側5baを夫々挿入した状態で支持し、凹状の形状を有する第1支持部13aと、振動板5aの他端側及び振動板5bのエッジ5vを夫々支持する第2支持部13cと、第1支持部13aと第2支持部13cの間に設けられ、振動板5a及び5bと夫々平行に配置される第3支持部13bと、を有する。好適な例では、スピーカー装置の磁気回路を組み立てた後に、第1支持部13aは、図6に示すプレート7の凹部7bにスライドさせて取り付けることができる形状に形成されているのが好ましい。これにより、スピーカー装置の製造時間の短縮化を図ることができる。
次に、図7(a)及び(b)を参照して、応用例5に係る振動板5a及び5bの動作説明について説明する。図7(a)は、図6(a)における振動板装着用部材13並びに振動板5a及び5bに対応する断面図であり、低域における振動板5a及び5bの動作説明図である。図7(b)は、図6(a)における振動板装着用部材13並びに振動板5a及び5bに対応する断面図であり、高域における振動板5a及び5bの動作説明図である。なお、図7(a)及び(b)において、振動板5a及び5bの上下方向に存在する破線は、その両者の移動後の位置を示している。
応用例5における低域及び高域での振動板5a及び5bの動作は、上記した本実施例と同様である。但し、応用例5では、振動板5aの一端側5aa及び振動板5bの一端側5baは夫々粘弾性材料6(又はシリコーンでも構わない)を介して振動板装着用部材13の第1支持部13に取り付けられていると共に、振動板5a及び振動板5bの各他端側は粘弾性材料6等を介して振動板装着用部材13の第2支持部13cに夫々取り付けられているので、上記した本実施例と比較して、低域時及び高域時に振動板5a及び5bをより安定して振動させることができる。
(応用例6)
また、本発明では、応用例6として、図8(a)及び(b)に示すように、振動板5a及び5bはインピーダンス変換トランス14を介して図示しない駆動部(駆動部70に相当)に接続するように構成しても構わない。図8(b)は、応用例5に示す振動板5a及び5bとインピーダンス変換トランス14との接続状態を示す要部側面図である。図8(a)は、図8(b)の矢印Y40方向から観察したときの、応用例5に示す振動板5a及び5bとインピーダンス変換トランス14との接続状態を示す片側要部平面図である。
即ち、本実施例に係る振動板5a及び5bは、いわゆるリボン型の振動板であり、電気的なインピーダンスが極めて低いのでそれらを駆動部に接続する場合に適当なインピーダンスに変換してやることが有効である。そこで、応用例6では、適当なインピーダンスに変換する機能を有するインピーダンス変換トランス14を設けて、振動板5a及び5bをインピーダンス変換トランス14の2次側トランス14cに接続するようにしている。
具体的には、インピーダンス変換トランス14は、一般的にマッチングトランスとも称され、トランスコア14aと、1次側トランス14bと、2次側トランス14cと、2次側トランスから引き出された銅板14dと、1次側トランス14bから引き出され、図示しない駆動部から駆動電流が供給される入力銅線14eと、を有する。インピーダンス変換トランス14と電気的に接続される、振動板5aの一端側は折り曲げられ、その折り曲げ部分5axはアルミニウムなどを主成分とする半田9を介して、銅板14dと電気的に接続されている。これにより、インピーダンス変換トランス14は、駆動部から供給される駆動電流のインピーダンス変換を行い振動板5a及び5bに供給する構成となっている。これにより、特に、高域再生時に変換効率が低下するのを防止できる。
また、応用例6では、その製造時に、振動板装着用部材13に振動板5a及び5bを夫々取り付けて、振動板5a及び5bをインピーダンス変換トランス14の2次側トランス14cに電気的に接続すれば、上記した応用例5のようにその後の工程を簡略化することができる。
(応用例7)
また、本発明では、応用例7として、図9に示すように、応用例6の構成を若干変更した構成としても構わない。図9は、図8(b)に対応する、応用例7に係る振動板5a及び5bとインピーダンス変換トランス14との接続状態を示す要部側面図である。
即ち、応用例7では、振動板5の折り曲げ部分5axは、半田9を介して導電材料よりなる端子板17に接続され、当該端子板17は半田9を介してインピーダンス変換トランス14の銅板14dと接続されている。これにより、応用例6と同様の作用効果を得ることができる。
(応用例8)
また、本発明では、応用例8として、図10(a)及び(b)に示すように、振動板5a及び5bを金属箔などの導電性を有する導電材料により形成するのではなく、振動板5a及び5bは、樹脂フィルムと、その表面に形成された配線(導電体)18とを含んで構成されるようにしても構わない。ここで、図10(a)は、応用例8に係る振動板55の平面構成を示す平面図である。図10(b)は、図10(a)の切断線B−B’に沿った振動板55の断面図を示す。
振動板55は、リボン状及び短冊状の形状を有する2つの樹脂フィルム体55a及び55bと、樹脂フィルム体55a及び55bに一体的に形成された配線(導電体)18と、を有し、断面V字状の形状を有する。
配線(導電体)18は、駆動部(駆動部70に相当)側のプラス/マイナスの配線と接続される端子18a及び18bを有する。配線18は、樹脂フィルム体55a及び55bの放音側の面上に一体的に且つ渦巻状に形成されている。また、配線18の一端は、樹脂フィルム体55bの放音側の面上の所定位置において端子18bと接続され、その端子18bから延びる配線18の一部は樹脂フィルム体55bの放音側と逆側の面上に引き回されて、当該逆側の面上に形成された端子18cと繋がっている。これにより、図示しない駆動部から配線18に駆動電流を供給することができる。この構成では、配線18は振動板55の放音側の面上に渦巻き状に形成されているので、樹脂フィルム体55aに流れる駆動電流の向きと、樹脂フィルム体55bに流れる駆動電流の向きとは相対的に逆向きの関係に設定されている。例えば、樹脂フィルム体55aに形成された配線18に駆動電流が矢印Y25方向に流れると仮定した場合、樹脂フィルム体55bに形成された配線18には駆動電流が矢印Y25と逆の矢印Y24方向に流れることになる。これにより、フレミングの左手の法則に基づき、樹脂フィルム体55a及び樹脂フィルム体55bを夫々同一の駆動力で且つ同一の方向に振動させることができる。よって、上記した実施例の作用効果を得ることができる。
(応用例9)
また、本発明では、応用例9として、上記した本実施例の振動板5aと振動板5bとを組み合わせてなる略V字状の形態となるように1つの金属箔などからなる導電体を複数回折り曲げて振動板を構成しても構わない。
応用例9に係る振動板56の構成を図11(a)乃至(c)に示す。図11(a)は、音波が放射される方向から観察したときの振動板56の平面構成を示す。図11(b)は、図11(a)の切断線C−C’に沿った振動板56の断面図を示す。図11(c)は、図11(a)において矢印Y30方向から観察したときの振動板56の側面図を示す。
振動板56は、1つの金属箔などからなる導電体を複数回折り曲げることにより形成され、略V字状の断面形状を有し、2つの放音部5xa及び5xbと、放音部5xa及び5xbの各一端側に形成された波型を有するエッジ5xcと、を有する。また、放音部5xa及び5xbの各他端側には、図1(b)に示す第1の磁極1baと接続される折れ曲がり部5xdが形成されている。
かかる構成を有する振動板56は、次のようにして製造される。
まず、図11(d)に示すように、1つの金属箔などからなるリボン状及び短冊状の導電体5xを用意する(工程P1)。次いで、図11(e)に示すように、その導電体5xの中央付近を略直角に折り曲げる(工程P2)。次いで、放音部5xbとなるべき導電体5xの一部が、放音部5xaとなるべき導電体5xの一部と平行な配置関係となるように略直角に折り曲げる(工程P3)。これにより、放音部5xa及び5xbが形成される。次いで、図11(a)乃至(c)に示すように、放音部5xa及び5xbの各一端側に波型を有するエッジ5xcを形成すると共に、放音部5xa及び5xbの各他端側に第1の磁極1ba等と接続される折れ曲がり部5xdを形成する。これにより、図11(a)乃至(c)に示される応用例9に係る振動板56が製造される。以上の構成を有する振動板56は、上記した本実施例と同様に略V字状の断面形状に形成されているので、上記した実施例の作用効果を得ることができる。
(応用例10)
一般的に、高域再生用スピーカー装置では、高域においてピーク(山)やディップ(谷)が生じやすい傾向がある。そこで、このような高域特性を平坦化して指向特性を改善するために振動板の前方に位相等価器(イコライザ又は磁性体の音響的拡散器又は音響負荷を増大させる絞り器)が設けられることがある。
本発明の応用例10では、上記の目的を実現するために、上記した実施例と同様の構成を前提としつつスピーカー装置の所定位置に位相等価器を設ける。以下、その構成について、図12(a)及び(b)を参照して説明する。なお、応用例10において、上記した実施例に係るスピーカー装置100と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
図12(a)は、図1(b)に対応する、本発明の応用例10に係るスピーカー装置102の斜視図を示す。図12(b)は、位相等価器35の構成を示す斜視図である。
応用例10に係るスピーカー装置102の構成は、基本的には上記した実施例に係るスピーカー装置100の構成と同様である。但し、スピーカー装置102では、位相等価器を設けている点においてスピーカー装置100と構成上相違する。なお、スピーカー装置102とスピーカー装置100とは大きさが若干異なっている。
位相等価器35は、絶縁性を有する材料にて形成され、逆T字状及び凸状の断面形状及び側面形状を有し、直方体状の形状を有する第1部分35aと、第1部分35aの略中央位置から上方へ突出する第2部分(凸状部分)35bと、を有する。第2部分35bは、その長さを適宜変えることにより指向特性や出力音圧特性をコントロールする機能を果たすと共に、導電性を有する振動板5a及び振動板5bの各々を相互に遮蔽して、当該振動板5aと当該振動板5bとの短絡を防止して絶縁する機能を果たす。
位相等価器35は、その要素である第1部分35の一端面側が第1の磁極1bの上端1baに取り付けられた状態でスピーカー装置102に設置されている。そして、振動板5aの一端側と振動板5bの一端側とは、それぞれ第2部分35bを挟んで位相等価器35の第1部分35aの上面に取り付けられている。このため、位相等価器35の第2部分35bは、2つの振動板5aと振動板5bの間から放音方向である上方に向かって突出している。
以上の構成を有する応用例10に係るスピーカー装置102では、以下に述べる比較例と比較して特有の作用効果を奏する。
図13は、位相等価器を有する比較例に係るスピーカー装置の断面構成を示す。
比較例に係るスピーカー装置52は、いわゆるリーフ形のスピーカー装置であり、上面に開口を有し、筒状の形状を有するヨーク1と、ヨーク1の略中央位置に配置されたマグネット2と、マグネット2上に配置されたプレート3と、を含む磁気回路と、図示しない駆動部から駆動電流が供給される配線38を含む2つの振動板5a及び5bと、プレート3上に配置され、三角形の断面形状を有し、指向特性や出力音圧特性をコントロールする機能を果たす位相等価器35xと、を備えて構成される。
このような構成を有する比較例では、位相等価器35xの高さが高いので、その分、コントロールできる周波数が広範囲になるという利点があるものの、音の放射方向に対応するスピーカー装置52の高さd2が高くなり、スピーカー装置52の薄型化の要求に応えるのは困難であるといった問題がある。
これに対して、応用例10に係るスピーカー装置102では、第2の磁極10及び第3の磁極11より下方に位置する第1の磁極上であって、2つの振動板5a及び5bの間から上方に突出するように位相等価器35を設けているので、比較例と同様の高さとなるように位相等価器35の第2部分35bの高さd1を設定してもスピーカー装置102の薄型化を実現することができる。よって、応用例10では、用途に合わせて位相等価器35の第2部分35bの突出量(高さd1)を低くすることが可能となり、スピーカー装置の薄型化を実現できる。即ち、薄型のリボン型スピーカー装置が得られる。また、このような構成を有する為、位相等価器35の高さを変更可能な範囲が広がり、所望の音圧特性となるように補正することができる。
また、位相等価器35は絶縁性を有する材料にて形成され、2つの振動板5a及び振動板5bの間に設けられているので、当該位相等価器35の第2部分35bは2つの振動板5a及び5bを遮蔽する遮蔽板として機能し、導電性を有する2つの振動板5a及び振動板5bを絶縁する役割を果たす。これにより、振動板5aと振動板5bとの短絡が生じるのを防止できる。
また、応用例10に係るスピーカー装置102では、遮蔽板として機能する位相等価器35を有するので高域においてピークやディップが抑えられ、高域周波数を平坦化するこことができる。この点について、図12(c)を参照して、他の比較例と、応用例10に係るスピーカー装置102との音圧{Sound.Presure Level;SPL(dB)}と周波数(Hz)の特性について比較検討する。ここで、他の比較例は、スピーカー装置102の構成を前提としつつ、2つの振動板5a及び5bの間に遮蔽板として機能する位相等価器35を有しないものと想定されたい。
図12(c)は、他の比較例、及び応用例10に係るスピーカー装置102の音圧と周波数特性との関係を示すグラフである。実線で示すグラフG1は、応用例10に係るスピーカー装置102の音圧と周波数特性との関係を示す。一方、破線で示すグラフG2は、他の比較例の音圧と周波数特性との関係を示す。
同図に示すように、10000(Hz)以上の高域では、応用例10の方が他の比較例よりも平坦化していることが分かる。よって、応用例10に係るスピーカー装置102では高域周波数を平坦化することができ、高域において良好な音圧特性が得られる。
なお、その他の作用効果として応用例10では、上記した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施例に係るスピーカー装置の構成を示す斜視図及び断面図である。 各種の比較例に係るスピーカー装置の構成を示す断面図である。 本実施例に係る振動板の動作を説明する断面図である。 本発明の応用例1乃至3に係るスピーカー装置の構成を示す断面図及び斜視図である。 本発明の応用例4に係るスピーカー装置の構成を示す断面図である。 本発明の応用例5に係る振動板装着用部材に取り付けられた振動板の構成の断面図等を示す。 応用例5に係る振動板の動作を説明する断面図である。 本発明の応用例6に係る振動板とインピーダンス変換トランスとの接続状態の断面図等を示す。 本発明の応用例7に係る振動板とインピーダンス変換トランスとの接続状態の断面図等を示す。 本発明の応用例8に係る振動板の構成を示す平面図及び断面図である。 本発明の応用例9に係る振動板の構成等を示す平面図、側面図及び断面図である。 本発明の応用例10に係るスピーカー装置及び位相等価器の斜視図等を示す。 比較例に係る位相等価器を有するスピーカー装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ヨーク
1b 第1の磁極
2a、2b マグネット
3a、3b プレート
4a 第1の磁気ギャップ
4b 第2の磁気ギャップ
5a、5b、55、56 振動板
6 粘弾性材料
10 第2の磁極
11 第3の磁極
13 振動板装着用部材
14 インピーダンス変換トランス
18 配線
35 位相等価器
70 駆動部
100、101、102 スピーカー装置

Claims (16)

  1. 少なくとも2つの磁気ギャップを有する磁気回路と、
    導電性を有し、前記磁気ギャップ内の各々において略平行に且つ対向するように配置された少なくとも2つの振動板と、
    前記振動板の各々に駆動電流を供給する駆動部と、を備え、
    前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向及び前記振動板の各々に供給される前記駆動電流の進行方向は、当該振動板の各々が同一の方向に移動する方向に設定され、
    前記振動板の各々は、相互に近接する方向に向かって傾斜してなることを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記磁気回路は、当該磁気回路の略中央位置に設けられた第1の磁極と、前記第1の磁極の両側に設けられた第2の磁極及び第3の磁極と、を有し、
    前記第1の磁極は前記第2の磁極及び前記第3の磁極より下方の位置に設けられ、
    前記第1の磁極と前記第2の磁極及び前記第3の磁極との間には、前記磁気ギャップの各々が形成されていると共に、前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向は相対的に逆方向に設定され、
    前記振動板の各々は、前記磁気ギャップの各々に生じる前記磁束の方向に沿って夫々配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記磁気ギャップの各々に生じる磁束の方向は相対的に逆方向に設定され、
    前記駆動電流の進行方向は前記振動板の各々において相対的に逆方向に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  4. 前記駆動電流の進行方向と略直交する方向から前記磁気回路及び前記振動板の各々を観察したときに、
    前記第1の磁極と前記第2の磁極の間に生じる前記磁束と、前記第1の磁極と前記第3の磁極の間に生じる前記磁束とを結んでなる形状は略V字状の形状を有すると共に、前記振動板の各々を結んでなる形状は略V字状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  5. 前記第1の磁極はヨークの一部により構成されていると共に、前記第2の磁極及び前記第3の磁極はマグネットとプレートの組み合わせにより夫々構成され、
    前記ヨークの一部の上端は、前記プレートの上端より下方に位置していることを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
  6. 前記振動板の各々はリボン状及び短冊状の形状を有すると共に、前記磁気回路は直方体状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  7. 前記振動板の各々は金属箔により形成されていることを特徴とする請求項1又は6に記載のスピーカー装置。
  8. 前記振動板の各々は、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの表面に形成され、前記駆動電流が供給される導電体と、を含んで構成されることを特徴とする請求項1又は6に記載のスピーカー装置。
  9. 前記振動板の各々は、リボン状及び短冊状の形状を有する1つの金属箔を折り曲げることにより形成されていることを特徴とする請求項1又は6に記載のスピーカー装置。
  10. 前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の一端側は粘弾性材料により連結されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  11. 前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の一端側は、粘弾性材料を介して前記第1の磁極に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  12. 前記第1の磁極と逆側に位置する前記振動板の各々の他端側は波型の断面形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  13. 前記振動板の各々の全部又は一部は筋状又は凹凸状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  14. 前記振動板の各々は、当該振動板の各々を支持する振動板装着用部材を介して、前記第1の磁極に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  15. 前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の間であって、前記第1の磁極上には高域周波数を平坦化する機能を有する位相等価器が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  16. 前記位相等価器は、絶縁性を有し、且つ前記第1の磁極側に位置する前記振動板の各々の間において上方に突出する凸形状を有する凸状部分を有し、
    前記振動板の各々は相互に前記凸状部分により遮蔽されていることを特徴とする請求項15に記載のスピーカー装置。
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