JP2007287830A - 磁気素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻線の巻回数を確保しつつ磁気素子の低背化を図ることが可能となる。
【解決手段】磁気素子10は、直方体形状の磁性部材12と、長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分16,20を、交互に反対方向に突出させて磁性部材12を挿入する空間24を形成してなる導体14と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】磁気素子10は、直方体形状の磁性部材12と、長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分16,20を、交互に反対方向に突出させて磁性部材12を挿入する空間24を形成してなる導体14と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、テレビ等の各種電気機器に用いられる磁気素子に関する。
従来から、ドラム型コアに巻線を巻回させる構成を採用した磁気素子が一般的に知られている。このようなタイプの磁気素子としては、例えば、特許文献1に開示されているものが存在する。
特許文献1に開示されている磁気素子は、ドラム型コアの円柱部にマグネットワイヤが巻回されており、さらに、ドラム型コアの外側には、該ドラム型コアを同心円状に囲うようにリング形状を有するスリーブコアが配置されている。また、ドラム型コアは、円柱部の上下両端にそれぞれ鍔部を有している。
しかしながら、特許文献1に開示されている磁気素子は、ドラム型コアを採用した磁気素子である。一般的にドラム型コアを採用した磁気素子では、その構造上、強度を考慮すると、各鍔部の厚さを最低でも0.25mm程度確保する必要がある。また、円柱部は、切削加工等の製造工程上の理由を考慮すると、その高さを0.4mm程度とする必要がある。そのため、ドラム型コアを採用した磁気素子の高さ方向の寸法は最低でも0.9mmとなる。したがって、ドラム型コアを採用した磁気素子の低背化を図るには限界がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、巻線の巻回数を確保しつつ低背化を図ることが可能な磁気素子を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明の磁気素子は、直方体形状の磁性部材と、
長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分を、交互に反対方向に突出させて磁性部材を挿入する空間を形成してなる導体と、を備えるものである。
長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分を、交互に反対方向に突出させて磁性部材を挿入する空間を形成してなる導体と、を備えるものである。
このように構成した場合には、導体は、その左右に蛇行する部分が磁性部材と対向するように、該磁性部材の外側に配置されることになる。そのため、磁気素子の高さ方向の寸法は、磁性部材の厚さと、その両側にある各導体の厚さの総和となる。そのため、磁気素子の低背化を図ることが容易となる。さらに、磁性部材の形状は、直方体形状を有する。そのため、磁性部材の設計を、従来のドラム型コアのように巻枠の確保と鍔部の強度を考慮しながら行う必要がない。したがって、磁性部材の高さ方向の寸法を容易に小さくできる。その結果、一層、磁気素子の低背化を図ることが可能となる。
また、本発明の磁気素子は、直方体形状の磁性部材と、長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分を、交互に一方向にのみ突出させて磁性部材を挿入する空間を形成してなる導体と、を備えるものである。
このように構成した場合には、導体は、その左右に蛇行する部分が磁性部材と対向するように、該磁性部材の外側に配置されることになる。そのため、磁気素子の高さ方向の寸法は、磁性部材の厚さと、その両側にある各導体の厚さの総和となる。そのため、磁気素子の低背化を図ることが容易となる。さらに、磁性部材の形状は、直方体形状を有する。そのため、磁性部材の設計を、従来のドラム型コアのように巻枠の確保と鍔部の強度を考慮しながら行う必要がない。したがって、磁性部材の高さ方向の寸法を容易に小さくできる。その結果、一層、磁気素子の低背化を図ることが可能となる。
さらに、本発明の磁気素子は、長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における左右に蛇行する部分を、交互に反対方向に突出させて空間を形成してなる導体と、導体の少なくとも内側に配置される、磁性粉末からなる圧紛体と、を備えるものである。
このような構成において、導体の内側に圧紛体が配置される構成を採用した場合、導体は、その左右に蛇行する部分が圧紛体と対向するように配置される。そのため、磁気素子の高さ方向の寸法は、磁性部材の厚さと、その両側にある各導体の厚さの総和となる。したがって、磁気素子の低背化を図ることが容易となる。また、導体の内側だけでなく導体の外側にも圧紛体が配置される場合、その外側に配置された圧紛体の厚さの寸法が磁気素子の高さ方向の寸法となる。そのため、従来のドラム型コアを用いた磁気素子の場合ように、巻枠の確保と鍔部の強度を考慮しながらコアを設計する必要がない。その結果、一層、磁気素子の低背化を図ることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、磁気素子の外側を囲むように枠形状を有するリングコアを配置したものである。このような構成により、導体によって発生した磁束は、磁性部材の内部を通過した後、リングコアの内部に入る。さらに、該磁束は、リングコアの内部を通過して、再び磁性部材の内部に入る。したがって、磁性部材とリングコアとの間で閉磁路が形成される。このため、磁気素子の外部へ磁束が漏れるのを防止できる。その結果、当該磁気素子が組み込まれた各種電気機器に、ノイズや渦電流が発生するのを防止できる。
本発明によると、巻線の巻回数を確保しつつ磁気素子の低背化を図ることが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10の平面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10の正面図である。なお、以下の説明において、図1〜図9に示す矢示X1方向を前方、矢示X2方向を後方、矢示Y1方向を左側、矢示Y2方向を右側、矢示Z1方向を上方および矢示Z2方向を下方とそれぞれ規定する。
磁気素子10は、面実装タイプの磁気素子であり、図1から図3に示すように、直方体形状の磁性部材12と、螺旋状のコイル14と、から主に構成されている。磁性部材12は、コイル14の内部に配置されている。
磁性部材12は、フェライト等の磁性材からなる。ただし、磁性部材12の材料として、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄またはカルボニル等の他の磁性材を採用しても良い。
図4は、コイル14の構成を示す斜視図である。図5は、コイル14の平面図である。図6は、コイル14の正面図である。
図5に示すように、コイル14は、上方から見ると左右に蛇行しながら前後方向に向かって巻回されている。このコイル14の材料としては、銅のような導電性に優れた金属が好ましいが、ステンレス、鉄またはアルミニウム等の金属としても良い。
図4および図5に示すように、コイル14は、左右方向に伸びる上方延出部16と、右側に位置し、前後方向に伸びる右側方部18と、左右方向に伸びる下方延出部20と、左側に位置し、前後方向に伸びる左側方部22とを有している。上方延出部16は、左側方部22の後端部22aから該左側方部22の長手方向(前後方向)に対して略直角右方に向かって延出している。上方延出部16の先端からは、該上方延出部16の長手方向(左右方向)に対して略直角後方に向かって右側方部18が延出している。また、右側方部18の後端部18aからは、該右側方部18の長手方向(前後方向)に対して略直角左方に向かって下方延出部20が延出している。さらに、下方延出部20の先端からは、該下方延出部20の長手方向(左右方向)に対して略直角後方に向かって左側方部22が延出している。このように、コイル14は、上方延出部16、右側方部18、下方延出部20および左側方部22が連続的に繋がるように巻回されている。
右側方部18および左側方部22は、共に平板状を有しており、コイル14の前後方向が長手方向となるように形成されている。右側方部18および左側方部22のそれぞれは、コイル14の右側および左側にそれぞれ位置している。また、図6に示すように、右側方部18および左側方部22のそれぞれは、同一平面上に位置している。右側方部18は、コイル14の右側に向かって水平に突出している。また、左側方部22は、コイル14の左側に向かって水平に突出している。
図4および図6に示すように、上方延出部16は、左右方向を長手方向とする平板状の上方平板部16aと、上方平板部16aの右端から右下方に向かって湾曲状に延出する右下方湾曲部16bと、上方平板部16aの左端から左下方に向かって湾曲状に延出する左下方湾曲部16cとから構成されている。右下方湾曲部16bの先端は、右側方部18の前端部18bと結合しており、左下方湾曲部16cの先端は、左側方部22の後端部22aと結合している。
下方延出部20は、左右方向を長手方向とする平板状の下方平板部20aと、下方平板部20aの右端から右上方に向かって湾曲状に延出する右上方湾曲部20bと、下方平板部20aの左端から左上方に向かって湾曲状に延出する左上方湾曲部20cとから構成されている。右上方湾曲部20bの先端は、右側方部18の後端部18aと結合しており、左上方湾曲部20cの先端は、左側方部22の前端部22bと結合している。
また、右下方湾曲部16bおよび左下方湾曲部16cの高さ方向の寸法と、右上方湾曲部20bおよび左上方湾曲部20cの高さ方向の寸法は、それぞれ同じ大きさとなっている。このため、図6に示すように、上方平板部16aの右側方部18および左側方部22からの高さHの寸法と、下方平板部20aの右側方部18および左側方部22からの高さIの寸法は、それぞれ同じ大きさとなる。このような構成により、コイル14は、上方延出部16と下方延出部20が、それぞれ右側方部18および左側方部22を介して螺旋形状に形成されている。このため、コイル14の内側には、前方から後方に向かって挿通する空芯部24が形成される。本実施の形態では、コイル14において最も前方に位置する下方延出部20と、コイル14において最も後方に位置する下方延出部20が、コイル14の末端26となっている。コイル14は、同一平面において左右に蛇行しながら前後方向に向かって伸びる蛇腹状の金属平板を、上下方向にプレス加工および/またはフォーミング加工を施すことによって形成される。例えば、コイル14における端子部をプレス加工またはフォーミング加工によって形成することができる。本実施の形態では、末端26,26が端子部に相当する。また、磁気素子10を基板に実装する場合、その下方側が基板に実装されるため、末端26,26が基板と電気的に接続される。
図1および図3に示すように、磁性部材12は、コイル14における空芯部24の略中央に配置される。この状態では、図1および図2に示すように、磁性部材12を中心として、その外側をコイル14を構成する導体が略螺旋状に巻回されている。また、図3に示すように、磁性部材12の上面12aは、上方平板部16aの内側面16dと対向している。上面12aと内側面16dとの間には、間隔Jが形成されている。また、磁性部材12の下面12bは、下方平板部20aの内側面20dと対向している。下面12bと内側面20dとの間には、間隔Kが形成されている。また、磁性部材12の右側面12cと右側方部18との間には間隔Lが形成されており、左側面12dと左側方部22との間には間隔Mが形成されている。しかしながら、磁性部材12とコイル14との間に各間隔J,K,L,Mをなるべく狭く設ける構成とするのが好ましい。また、間隔J,K,L,Mのうち一部のみを設け、他を設けないような構成としても良い。このように構成された磁気素子10は、下方延出部20側が基板に実装される。
以上のように構成された磁気素子10では、螺旋形状を有するコイル14の空芯部24に磁性部材12が配置されている。そのため、磁性部材12の上下方向外側には、その幅広の面が該磁性部材12と対向するように、上方延出部16および下方延出部20が配置されることになる。したがって、磁気素子10の高さ方向の寸法は、上方平板部16aから下方平板部20aまでの距離となるため、磁気素子10の低背化を図ることが可能となる。また、磁性部材12の形状は直方体形状である。そのため、磁性部材12の設計を、従来のドラム型コアのように巻枠の確保と鍔部の強度を考慮しながら行う必要がない。したがって、磁性部材12の高さ方向の寸法を容易に小さくすることができる。その結果、一層磁気素子10の低背化を図ることが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る磁気素子30について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る磁気素子30において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る磁気素子30について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る磁気素子30において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気素子30の平面図である。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気素子30の正面図である。
図7および図8に示すように、磁気素子30は、磁性粉末を圧縮した圧紛体32と、コイル34と、から主に構成される。
コイル34は、第1の実施の形態におけるコイル14とほぼ同様の構成をしている。コイル34とコイル14との相異点は、第1の実施の形態における前方の末端26および後方の末端26に相当する末端36,38に外部電極36aおよび外部電極38aがそれぞれ形成されていることである。図8に示すように、外部電極36aは、末端36の先端から下方に向かって延出する側電極部36bと、側電極部36bの先端から左方に向かって延出する底電極部36cを有している。外部電極38aは、末端38の先端から下方に向かって延出する側電極部38bと、側電極部38bの先端から右方に向かって延出する底電極部38cを有している。コイル34の材料としては、銅のような導電性に優れた金属が好ましいが、ステンレス、鉄またはアルミニウム等の金属としても良い。
図7および図8に示すように、圧紛体32は、外部電極36a,38aを除きコイル34の外側を覆っている。すなわち、外部電極36a,38aは、それぞれ、圧紛体32の外側に露出している。図8に示すように、側電極部36bは、圧紛体32の右側面32aと接触するように該右側面32aの右方に形成されている。また、側電極部38bは、圧紛体32の左側面32bと接触するように該左側面32bの左方に形成されている。また、底電極部36c,38cのそれぞれは、圧紛体32の底面32cと接触するように該底面32cの下方に形成されている。このため、磁気素子30が基板に実装された場合、底電極部36c,38cのそれぞれは、基板と電気的に接続される。
磁気素子30は、圧紛体32を構成する磁性粉末の内部にコイル34を埋め込んで外側から熱および圧力を加えることによって形成される。熱および圧力を加える方法としては、例えば、加圧成形が挙げられるが、特にこの方法に限定されるものではない。磁性粉末としては、軟磁性のフェライト粉末や鉄を主成分とする金属磁性紛末が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
以上のように構成された磁気素子30では、コイル34は、その幅広面が内側を向くように巻回されている。そのため、コイル34の高さ方向の寸法を小さくすることができる。また、コイル34の外側を覆うように圧紛体32が配置されている。そのため、圧紛体32を、従来のドラム型コアのように巻枠の確保と鍔部の強度を考慮しながら設計する必要がない。したがって、圧紛体32の高さ方向の寸法を容易に小さくすることができ、その結果、磁気素子30の低背化を図ることが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る磁気素子40について、図面を参照しながら説明する。なお、第3の実施の形態に係る磁気素子40において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る磁気素子40について、図面を参照しながら説明する。なお、第3の実施の形態に係る磁気素子40において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る磁気素子40の平面図である。
磁気素子40は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気素子10の外側に略四角枠形状を有するリングコア42が配置されている。また、磁性部材12の後端面44は、リングコア42の内側かつ後方の面である内後方面42aに当接している。後端面44と内後方面42aは接着剤で固定されている。また、磁性部材12の前端面46とリングコア42の内側かつ前方の面である内前方面42bとの間には隙間48が形成されている。リングコア42の材料は、磁性部材12の材料と同様、フェライト等の磁性材とするのが好ましい。しかしながら、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄またはカルボニル等の磁性材を用いても良い。
以上のように構成された磁気素子40では、磁気素子40の外側を囲むようにリングコア42が配置されている。このため、コイル14により発生した磁束は、磁性部材12の内部を通過した後、リングコア42の内部に入る。さらに、該磁束は、リングコア42の内部を通過して、再び磁性部材12の内部に入る。したがって、磁性部材12とリングコア42との間で閉磁路が形成される。そのため、磁気素子40の外部へ磁束が漏れるのを防止できる。その結果、当該磁気素子40が組み込まれた各種電気機器に、ノイズや渦電流が発生するのを防止できる。
また、磁気素子40では、磁性部材12の前端面46とリングコア42の内前方面42bとの間には隙間48が設けられている。したがって、磁性部材12とリングコア42との間の透磁率を小さくすることができ、その結果、磁気素子40が磁気飽和をするのを防止できる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の各実施の形態では、コイル14,34における上方延出部16および下方延出部20は、共に右側方部18および左側方部22の長手方向に対して略直角方向に向かって延出しているが、上方延出部16および下方延出部20うちの双方または一方を右側方部18および左側方部22の長手方向に対して斜めとなる方向に延出するようにしても良い。また、右側方部18および左側方部22は、共に上方延出部16および下方延出部20の長手方向に対して略直角方向に向かって延出しているが、右側方部18および左側方部22うちの双方または一方を上方延出部16および下方延出部20の長手方向に対して斜めとなる方向に延出するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、上方延出部16は、右側方部18および左側方部22よりも上方に形成されており、下方延出部20は、右側方部18および左側方部22よりも下方に形成されている。しかしながら、図10に示すように、下方延出部20が右側方部18および左側方部22と同一平面を構成するような磁気素子50としても良い。
また、上述の各実施の形態では、コイル14,34において、上方平板部16aの右側方部18および左側方部22からの高さHの寸法と、下方平板部20aの右側方部18および左側方部22からの高さIの寸法は、それぞれ同じ大きさとなっているが、これに限定されることなく、それぞれの寸法を異なる大きさとしても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、圧紛体32は、コイル34の外側を覆うように配置されているが、これに限定されることなく、コイル34の内側のみに配置するようにしても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、外部電極36a,38aは、それぞれ末端36,38と一体的に形成されているが、これに限定されることなく、外部電極36a,38aを末端36,38と別部材にするようにしても良い。
また、上述の第1または第3に実施の形態では、磁性部材12は、コイル14における空芯部24の略中央に配置されるが、磁性部材12が空芯部24内において配置される位置を特に限定する必要はない。例えば、磁性部材12を、その下面12bとコイル14の内側面20dとが接するように空芯部24の内部に配置するようにしても良い。
また、上述の第3の実施の形態では、磁性部材12の後端面44が、リングコア42の内後方面42aに当接しているが、後端面44を内後方面42aと当接しないような構成とし、後端面44と内後方面42aとの間にも隙間を設けるようにしても良い。また、後端面44を内後方面42aと当接させると共に、前端面46も内前方面42bと当接させるような構成としても良い。
また、上述の第3の実施の形態では、リングコア42の形状は四角枠形状を有しているが、該形状に限定されることなく、楕円形や円形の枠形状等、他の形態を有する枠形状としても良い。
本発明の磁気素子は、携帯電話、パソコン、テレビ等の各種電子機器において利用することができる。
10,30,40,50…磁気素子
12…磁性部材
14,34…コイル(導体に相当)
16…上方延出部(左右に蛇行する部分に相当)
20…下方延出部(左右に蛇行する部分に相当)
24…空芯部(空間に相当)
32…圧紛体
42…リングコア
12…磁性部材
14,34…コイル(導体に相当)
16…上方延出部(左右に蛇行する部分に相当)
20…下方延出部(左右に蛇行する部分に相当)
24…空芯部(空間に相当)
32…圧紛体
42…リングコア
Claims (4)
- 直方体形状の磁性部材と、
長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における上記左右に蛇行する部分を、交互に反対方向に突出させて上記磁性部材を挿入する空間を形成してなる導体と、
を備えることを特徴とする磁気素子。 - 直方体形状の磁性部材と、
長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における上記左右に蛇行する部分を、交互に一方向にのみ突出させて上記磁性部材を挿入する空間を形成してなる導体と、
を備えることを特徴とする磁気素子。 - 長手方向に向かって左右に蛇行する蛇腹状の金属平板における上記左右に蛇行する部分を、交互に反対方向に突出させて空間を形成してなる導体と、
上記導体の少なくとも内側に配置される、磁性粉末からなる圧紛体と、
を備えることを特徴とする磁気素子。 - 前記磁気素子の外側を囲むように枠形状を有するリングコアを配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の磁気素子。
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- 2007-04-13 US US11/786,876 patent/US20070241848A1/en not_active Abandoned
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