JP2007285516A - 潤滑剤封入装置及び潤滑剤封入方法 - Google Patents

潤滑剤封入装置及び潤滑剤封入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑剤の種類や封入量の多少を問わず、所定量の潤滑剤を軸受内部に飛び放して封入することが可能な潤滑剤封入技術を提供する。
【解決手段】互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪(内輪12、外輪14)と、軌道輪間に転動自在に組み込まれた複数の転動体16と、各転動体を1つずつ回転可能に保持する複数のポケット18pを有する保持器18とを備えた軸受10の内部に潤滑剤Jを所定量封入する潤滑剤封入装置2であって、所定の圧力下で潤滑剤を収容可能なシリンジ4と、当該シリンジに設けられ、潤滑剤を吐出可能な少なくとも1つのノズル6と、シリンジ内に挿通配置され、ノズルの先端開口6tを開閉可能なバルブ8とを備えており、所定のタイミングでバルブをノズルから離間させて、当該ノズルの先端開口を開くことで、当該先端開口から所定量の潤滑剤を軸受内部に向けて飛び放して封入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、潤滑剤の種類(例えば、粘度)や封入量の多少を問わず、所定量の潤滑剤を軸受内部に飛び放して封入することが可能な潤滑剤封入装置及び潤滑剤封入方法に関する。
従来、軸受内部に潤滑剤(例えば、油、グリース)を封入するための種々の潤滑剤封入技術が知られている。その一例として特許文献1では、吐出口を転動体に充分に近付けた状態で当該吐出口から転動体に潤滑剤を接触させて移す技術が提案されている。また、特許文献2では、潤滑剤を保持した転写ピンを軸受の所定部位(例えば、玉)に押し付けて当該潤滑剤を転写する技術が提案されている。更に、特許文献3では、保持器の爪部間に潤滑剤を滴下して封入する技術が提案されている。
ところで、特許文献1の技術では、例えば潤滑剤の種類(例えば、粘度)によっては吐出口から転動体に当該潤滑剤を接触させて移す際に、吐出口に残留する潤滑剤量と転動体に付着する潤滑剤量とが一定にならず、ある範囲で封入量が変動してしまう場合がある。また、特許文献2の技術でも、例えば潤滑剤の種類(例えば、粘度)によっては転写ピンに付着して残留する潤滑剤量と軸受に転写される潤滑剤量とが一定にならず、ある範囲で封入量が変動してしまう場合がある。更に、特許文献3の技術においても、例えば潤滑剤の種類(例えば、粘度)によっては潤滑剤の滴下量がある範囲で変動してしまう場合がある。このような封入量の変動は、微量の潤滑剤を封入する際に特に顕著となり、かかる点をも考慮した潤滑剤の封入技術が望まれているが、現在そのような技術は知られていない。
特開2000−193192号公報 特開2004−286061号公報 特開2003−156057号公報
本発明は、このような要望に応えるためになされており、その目的は、潤滑剤の種類や封入量の多少を問わず、所定量の潤滑剤を軸受内部に飛び放して封入することが可能な潤滑剤封入技術を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪と、軌道輪間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、各転動体を1つずつ回転可能に保持する複数のポケットを有する保持器とを備えた軸受の内部に潤滑剤を所定量封入する潤滑剤封入装置であって、所定の圧力下で潤滑剤を収容可能なシリンジと、当該シリンジに設けられ、潤滑剤を吐出可能な少なくとも1つのノズルと、シリンジ内に挿通配置され、ノズルの先端開口を開閉可能なバルブとを備えており、所定のタイミングでバルブをノズルから離間させて、当該ノズルの先端開口を開くことで、当該先端開口から所定量の潤滑剤を軸受内部に向けて飛び放して封入する。
また、本発明は、互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪と、軌道輪間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、各転動体を1つずつ回転可能に保持する複数のポケットを有する保持器とを備えた軸受の内部に潤滑剤を所定量封入する潤滑剤封入装置を用いた潤滑剤封入方法であって、潤滑剤封入装置は、所定の圧力下で潤滑剤を収容可能なシリンジと、当該シリンジに設けられ、潤滑剤を吐出可能な少なくとも1つのノズルと、シリンジ内に挿通配置され、ノズルの先端開口を開閉可能なバルブとを備えており、所定のタイミングでバルブをノズルから離間させて、当該ノズルの先端開口を開くことで、当該先端開口から所定量の潤滑剤を軸受内部に向けて飛び放して封入する。
このような発明において、潤滑剤封入装置は、軸受内部における潤滑剤の封入位置を検出可能な封入位置検出センサを備えており、封入位置検出センサに対して軸受を相対的に回転させ、当該封入位置検出センサによってノズルの先端開口が封入位置に対向したことが検出されたとき、当該封入位置に向けて先端開口から所定量の潤滑剤を飛び放して封入する。この場合、潤滑剤の封入位置は、転動体の表面としても良いし、或いは、保持器のポケット相互間に形成された凹状面としても良い。
また、本発明において、ノズルの先端開口は、軸受に対して垂直上方に位置付けられており、潤滑剤は先端開口から垂直下方に向けて飛び放して軸受内部に封入される。なお、軸受としては、ハードディスクドライブ装置のスイングアームを回転自在に支持する場合を想定する。更に、本発明において、潤滑剤封入装置は、軸受内部に対する潤滑剤の封入状態を確認可能な封入状態確認センサを備えている。この場合、封入状態確認センサは、ノズルの先端開口と軸受との間を所定量の潤滑剤が通過したことを確認する。又は、封入状態確認センサは、転動体の表面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該転動体の表面に潤滑剤が封入されたことを確認する。或いは、封入状態確認センサは、保持器のポケット相互間の凹状面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該凹状面に潤滑剤が封入されたことを確認する。
更に、本発明において、シリンジ内の潤滑剤を加熱しても良いし、或いは、封入環境を減圧しても良い。また、軸受には、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤を受け止める部位の表面に、凹凸状の起伏を施しても良い。ここで、凹凸状の起伏は、保持器の各ポケット以外で且つ当該保持器の内径面及び外径面以外の表面に施すことができる。一例として、凹凸状の起伏をポケット相互間の凹状面に施しても良いし、或いは、保持器の各ポケットを一部覆うように突設された爪部の外面に施しても良い。この場合、凹凸状の起伏は、当該凹状面を保持器の周方向に沿って一部窪ませて延出した細長い溝、或いは、軸受の回転中心軸に沿って略平行に突出した少なくとも1つの突起を有している。
また、本発明において、潤滑剤封入装置には、ノズルの先端開口周りから封入位置に向けて空気の流れを発生させる気流発生機構を設けても良い。この場合、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤は、当該空気の流れに沿って封入位置まで案内される。更に、軸受を挟んで気流発生機構とは反対側に気流吸引機構を設けても良い。この場合、気流発生機構によってノズルの先端開口周りから封入位置に向けて流れる空気は、気流吸引機構によって吸引される。
本発明によれば、潤滑剤の種類や封入量の多少を問わず、所定量の潤滑剤を軸受内部に飛び放して封入することが可能な潤滑剤封入技術を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る潤滑剤封入装置及び当該装置を用いた潤滑剤封入方法について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、例えばハードディスクドライブ装置のスイングアームを回転自在に支持する比較的小型の軸受に対して適量(微量)の潤滑剤を高精度に封入するための装置構成を想定しており、かかる装置構成を実現するために、株式会社サンエイテックの「電磁制御式ジェットディスペンサー」を利用している。
かかるディスペンサーを利用した装置構成の一例として、図1(a)に示すように、本実施の形態の潤滑剤封入装置2は、所定の圧力下で潤滑剤Jを収容可能なシリンジ4と、当該シリンジ4に設けられ、潤滑剤Jを吐出可能な少なくとも1つのノズル6と、シリンジ4内に挿通配置され、ノズル6の先端開口6tを開閉可能なバルブ8とを備えている。この場合、所定のタイミングでバルブ8をノズル6から離間させて、当該ノズル6の先端開口6tを開くことで、当該先端開口6tから所定量の潤滑剤Jを軸受10内部に向けて飛び放して封入することができる。
なお、軸受10としては、例えばスラスト軸受やラジアル軸受を適用することができるが、ここでは一例としてラジアル軸受を想定する。ラジアル軸受10の構成としては、互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪(内輪12、外輪14)と、内外輪12,14間に転動自在に組み込まれた複数の転動体16と、各転動体16を1つずつ回転可能に保持する複数のポケット18p(図1(b)〜(e))を有する保持器18とを備えている。この場合、当該軸受10に組み込まれる転動体16としては、例えば玉やコロを適用することができるが、ここでは一例として直径1.2mm以下の玉を想定する。
また、転動体(玉)16を回転自在に保持する保持器18としては、例えば波形保持器、かご形保持器、冠形保持器などを適用することができるが、ここでは一例として冠形保持器を想定する。冠形保持器18には、各ポケット18pに転動体(玉)16を挿入するための複数の開口(参照符号は付さない)が形成されていると共に、各開口を一部覆うように一対の爪部18nが対向して突設されており、開口からポケット18pに挿入された転動体(玉)16は、一対の爪部18nによってポケット18p内に挟持された状態で脱落すること無く回転可能に保持される。
このような軸受10に対して潤滑剤封入装置2は、そのノズル6の先端開口6tが垂直上方に位置付けられており、潤滑剤Jは先端開口6tから垂直下方に向けて飛び放して軸受10内部に封入されるようになっている。具体的に説明すると、シリンジ4に挿通配置されたバルブ8は、矢印S1,S2方向に昇降可能に構成されており、矢印S1方向に下降させて、そのバルブ先端8tをノズル6内に着座させることで、当該バルブ先端8tによりノズル6の先端開口6tを閉塞させることができる。このとき、シリンジ4に収容された潤滑剤Jは、当該シリンジ4内に付与された圧力により先端開口6tに向けて常時押圧された状態を維持しつつ、先端開口6tから外部に吐出されることは無い。
この状態において、所定のタイミングでバルブ8を矢印S2方向に上昇させてノズル6から離間させると、先端開口6tが開かれた状態となるため、所定の圧力下でシリンジ4に収容された潤滑剤Jは、バルブ先端8tとノズル6との隙間に流れ込んだ後、先端開口6tから外部に吐出される。続いて、所定のタイミングでバルブ8を矢印S1方向に下降させ、そのバルブ先端8tをノズル6内に着座させて先端開口6tを閉塞することで、所定量の潤滑剤Jを軸受10内部に封入させることができる。
かかる封入動作において、シリンジ4内の潤滑剤Jが先細り形状のノズル6に沿って集束して流れ込むため、先端開口6t近傍の潤滑剤Jの圧力(液圧)が更に高められる。このため、先端開口6tからは、潤滑剤Jが飛び放たれるように高速で吐出することになる。このように潤滑剤Jを高速で飛ばすことで、先端開口6tに対する潤滑剤Jの離れ性を向上させることができるため、当該先端開口6tに付着して残留する潤滑剤量を殆ど無くすることができる。この結果、先端開口6tから吐出させた分量の潤滑剤Jをそのまま軸受10内部に封入させることができる。別の言い方をすると、先端開口6tから吐出させた潤滑剤Jの吐出量と軸受10内部に封入させた潤滑剤Jの封入量とを高精度に且つ正確に一致させることができる。これにより、軸受10内部に封入する潤滑剤Jの封入量を常に一定に維持することができる。
また、ノズル6の先端開口6tから吐出させる潤滑剤量は、バルブ8の昇降タイミングによって任意に設定することができる。例えば、所定量の潤滑剤Jを一度に連続的に吐出させる場合には、バルブ8を矢印S2方向に上昇させて先端開口6tを開いた状態を長く設定すれば良い。これに対して、所定量の潤滑剤Jを複数回に分けて断続的に吐出させる場合には、バルブ8を矢印S2方向に上昇させて先端開口6tを開いた状態を短く設定して、バルブ8の昇降動作(先端開口6tの開閉動作)を複数回だけ繰り返せば良い。いずれの場合でも、先端開口6tから所定量の潤滑剤Jを軸受10内部に向けて飛び放して封入することができるため、軸受10内部に封入する潤滑剤Jの封入量を常に一定に維持することができる。
なお、潤滑剤Jを先端開口6tから吐出させる際、バルブ8を矢印S2方向に上昇させてノズル6から離間させた状態におけるバルブ先端8tとノズル6との隙間寸法は、例えば潤滑剤Jの種類(粘度)や、潤滑剤封入装置2の使用環境及び使用目的に応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。また、図面上において、バルブ先端8t及びノズル6は共に同方向に沿って先細り形状を成しているが、その先細り傾斜角度については、例えば潤滑剤Jの種類(粘度)や、潤滑剤封入装置2の使用環境及び使用目的に応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。更に、ノズル6の先端開口6tの開口径についても、例えば潤滑剤Jの種類(粘度)や、潤滑剤封入装置2の使用環境及び使用目的に応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。
ところで、上述したような潤滑剤封入装置2により潤滑剤Jを軸受10内部に封入する場合、その潤滑剤Jの封入方法としては、例えば軸受10内部の1つの封入位置に集中して潤滑剤Jを封入するようにしても良いし、或いは、複数の封入位置に分散して潤滑剤Jを封入するようにしても良い。この場合、いずれの封入方法でも軸受10内部における封入位置を特定する必要がある。そこで、潤滑剤封入装置2には、軸受10内部における潤滑剤Jの封入位置を検出可能な封入位置検出センサ20が設けられている。
封入位置検出センサ20は、例えばノズル6、先端開口6tの下部位置を直接検出しなくても等配された別の玉位置を検出してコントロールしても良い。ここでは一例として、先端開口6tより玉2個分ずれた位相位置に封入位置検出センサ20を配置した構成例を想定する。この場合、封入位置検出センサ20としては、例えば市販のCCDイメージセンサや反射型フォトセンサなどを適用し、軸受10内部の封入位置を検出すれば良い。かかる検出方法の一例としては、図1(a)に示すように、封入位置検出センサ20に対して軸受10を相対的に矢印R方向に回転させ、当該軸受10内部の光学的特性の変化を検出する。
例えばCCDイメージセンサでは、軸受10内部の構成を光学像として取り込んで、その光学像の光学的特性の変化を検出する。そして、当該光学像の光学的特性が予め測定した封入位置の光学像の光学的特性に一致したとき、ノズル6の先端開口6tが封入位置に対向して位置付けられたことが検出される。このとき、当該封入位置に向けて先端開口6tから所定量の潤滑剤Jを飛び放して封入する。また、例えば反射型フォトセンサでは、発光素子から光が照射された際に軸受10内部の構成からの反射光を受光素子で受光し、その受光量の光学的特性を検出する。そして、当該受光量の光学的特性が予め測定した封入位置の受光量の光学的特性に一致したとき、ノズル6の先端開口6tが封入位置に対向して位置付けられたことが検出され、当該封入位置に向けて先端開口6tから所定量の潤滑剤Jを飛び放して封入する。
このように、封入位置検出センサ20によって軸受10内部の封入位置を特定することができるが、特に潤滑剤Jが油の場合には、図1(b)に示すように、その封入位置として転動体(玉)16の表面に向けて所定量の潤滑剤(油)Jを封入することが好ましい。一方、潤滑剤Jがグリースの場合には、図1(d)に示すように、その封入位置として、保持器18のポケット18p相互間に形成された凹状面18kに向けて所定量の潤滑剤(グリース)Jを封入することが好ましい。いずれの場合でも、転動体(玉)16の表面及びポケット18p相互間の凹状面18kは、軸受10内部に沿って周方向に等間隔に配列されているため、封入位置検出センサ20に対して軸受10を相対的に矢印R方向に回転させながら、該当する封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)において順次所定量の潤滑剤Jを飛び放して封入することができる。
ところで、潤滑剤Jの封入量は軸受10の回転性能や潤滑性能に影響を与えるため、ノズル6の先端開口6tから適量の潤滑剤Jが吐出されたか否かを検出する必要がある。そこで、図1(b),(d)に示すように、潤滑剤封入装置2には、軸受10内部に対する潤滑剤Jの封入状態を確認可能な封入状態確認センサが設けられている。この場合、バルブ8の昇降タイミングを一定に設定すると、ノズル6の先端開口6tから吐出される潤滑剤量は、常に一定量となるため、例えば先端開口6tから潤滑剤Jが飛び放たれたことを確認できれば、軸受10内部の封入位置に適量の潤滑剤Jが封入されたことになる。
そこで、封入状態確認センサは、例えばレーザ光を発光可能な発光素子22と、発光素子22からのレーザ光を受光可能な受光素子24とを備えており、ノズル6の先端開口6tと軸受10との間を潤滑剤Jが通過したことを光学的に確認することができるようになっている。具体的に説明すると、潤滑剤Jの通過経路を挟んで発光素子22と受光素子24とが対向配置されており、発光素子22からのレーザ光は、常時、受光素子24に受光されている。このとき、受光素子24の受光量は一定となるため、その受光量に応じて当該受光素子24から出力される電気信号(電圧、電流)も一定値となる。
ここで、先端開口6tから吐出された潤滑剤Jがレーザ光を横切ると、受光素子24の受光量(電気信号)に変化が生じる。例えば発光素子22からのレーザ光が潤滑剤Jで全反射して、受光素子24にレーザ光が全く受光されないか、或いは、発光素子22からのレーザ光が潤滑剤Jを透過した際に、その光量が減衰することで、受光素子24の受光量(電気信号の出力値)が減少する。このように、受光素子24の受光量(電気信号)が変化した状態(例えば、変化回数、変化時間)を検出することで、先端開口6tから潤滑剤Jが飛び放たれたことを確認することができる。
図1(b),(d)では、その一例として、バルブ8を矢印S1,S2方向に2回昇降させることで、先端開口6tから潤滑剤Jが2回飛び放たれている状態が示されている。この場合、封入状態確認センサによって受光素子24の受光量(電気信号)が2回変化したことが確認されるため、これにより、軸受10内部の封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)に適量の潤滑剤Jが封入されたことになる。なお、同図(b),(d)の構成では、透過型の封入状態確認センサを例示したが、潤滑剤Jから反射した光の受光量(電気信号)の変化を検出するように構成しても良い。
また、封入状態確認センサとしては、上述したような先端開口6tから飛び放たれた潤滑剤Jを確認する代わりに、例えば図1(c),(e)に示すように、軸受10内部の封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)に封入された状態の潤滑剤Jを確認するように構成することも可能である。この場合、図1(c)の構成例において、封入状態確認センサは、転動体(玉)16の表面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該転動体(玉)16の表面に潤滑剤Jが封入されたことを確認することができる。また、図1(e)の構成例において、封入状態確認センサは、保持器18のポケット18p相互間の凹状面18kから反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該凹状面18kに潤滑剤Jが封入されたことを確認することができる。
具体的に説明すると、図1(c),(e)の構成例において、発光素子22からのレーザ光は、軸受10内部の封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)に照射され、このとき、当該封入位置からの反射光は、受光素子24に受光されるようになっている。かかる状態において、受光素子24の受光量は一定となるため、その受光量に応じて当該受光素子24から出力される電気信号(電圧、電流)も一定値となる。
ここで、封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)に適量の潤滑剤Jが封入されると、受光素子24の受光量(電気信号)に変化が生じる。この場合、発光素子22から封入位置に照射されたレーザ光は、潤滑剤Jの例えば表面形状や厚さによって不規則な乱反射となって拡散するため、受光素子24の受光量(電気信号の出力値)が減少する。このように、受光素子24の受光量(電気信号)が変化した状態を検出することで、封入位置(転動体(玉)16の表面、凹状面18k)に適量の潤滑剤Jが封入されたことを確認することができる。
以上、本実施の形態によれば、潤滑剤Jをノズル6の先端開口6tから飛び放すように吐出させたことで、潤滑剤Jの種類や封入量の多少を問わず、封入位置検出センサ20で特定した軸受10内部の封入位置に所定量(適量)の潤滑剤Jを封入することができる。そして、その封入状態を封入状態確認センサ(発光素子22、受光素子24)によって光学的に確認することで、潤滑剤Jの封入量に対する信頼性を向上させることができると共に、高精度な回転性能や潤滑性能を有する軸受10を実現することができる。
また、かかる軸受10をハードディスクドライブ装置(HDD装置)のスイングアームを回転自在に支持する軸受として用いることにより、当該スイングアームを長期間に亘って滑らかに回動させることができる。ここで、HDD装置について簡単に説明すると、HDD装置は、例えば図2(a),(b)に示すように、磁気ディスク26を回転させるスピンドルモータ28と、情報の記録或いは読み取り用の磁気ヘッド30とを備えている。
磁気ヘッド30は、軸受装置32で回動自在に支持されたスイングアーム34の先端に取り付けられており、その基端には、当該スイングアーム34を回転駆動させるボイスコイル36が設けられている。スイングアーム34は、軸受装置32を介してHDD装置の基台38上に回動自在に支持されており、磁気ディスク26を回転させた状態でスイングアーム34を回動させて、磁気ヘッド30を磁気ディスク26に対して平行移動させることにより、磁気ディスク26に情報を記録したり、或いは磁気ディスク26から情報を読み取ることができる。
上述した潤滑剤封入装置及び潤滑剤封入方法により所定量の潤滑剤Jが正確に封入された軸受10は、図2(c)に示すように、軸受装置32に組み込まれている。具体的には、当該軸受装置32には、2つの軸受10がシャフト40に外装されており、これら2つの軸受10には、スリーブ42を介してスイングアーム34が装着されている。これによれば、磁気ディスク26の記憶トラックピッチが20万TPI以上のHDD装置であっても当該軸受10のトルクは常に安定しているため、極幅の狭いトラックを高精度且つ効率よく追従する制御を容易に行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態において、1つのノズル6(先端開口6t)を備えた潤滑剤封入装置2を例示したが、これに限定されることは無く、複数のノズル6(先端開口6t)を備えて構成しても良い。この場合、ノズル6の本数は、転動体(玉)16や凹状面18kの数に一致させても良いし、それ以上又はそれ以下としても良い。
また、潤滑剤封入装置2の使用環境や使用目的に応じて、シリンジ4内の潤滑剤Jが一定の特性(例えば、粘度)に保たれるように、当該装置2に加熱・冷却・保温システムを設けても良い。
例えば加熱システムとしては、潤滑剤封入装置2に温度調整ヒータを設けて、シリンジ4内の潤滑剤Jを加熱するといったような構成が想定される。一例として図3には、シリンジ4の外周に温度調整ヒータ44が取り付けられた構成が示されている。かかる構成によれば、温度調整ヒータ44によって潤滑剤Jを加熱して所望の粘度に保持することができる。なお、潤滑剤Jに対する加熱温度や加熱時間は、当該潤滑剤Jの種類(例えば、粘度)に応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定しない。また、温度調整ヒータ44は、市販されているヒータや既存の加熱装置などを利用すれば良い。
ここで、温度調整ヒータ44によって潤滑剤Jを加熱し、当該潤滑剤Jの粘度を低下させた場合を想定すると、ノズル6の先端開口6tから潤滑剤Jをスムーズに且つ勢い良く飛び放すように吐出させることができる。この場合、先端開口6tに対する潤滑剤Jの離れ性を更に向上させることができるため、当該先端開口6tに付着して残留する潤滑剤量を殆ど無くすることができる。これにより、先端開口6tから吐出させた潤滑剤Jの吐出量と軸受10内部に封入させた潤滑剤Jの封入量とを高精度に且つ正確に一致させることができる。この結果、軸受10内部に封入する潤滑剤Jの封入量を常に一定に維持することができる。
そして、封入された潤滑剤Jは、その粘度が低下した状態(その流動性が高められた状態)にあるため、例えば転動体(玉)16の表面を伝って保持器18のポケット18p内にスムーズに入り込む。これにより、転動体(玉)16とポケット18pとの隙間全体に亘って潤滑剤Jをむら無く浸透させることができるため、潤滑性能や回転性能に優れた軸受10を実現することができる。なお、図3の構成例では、シリンジ4の外周に温度調整ヒータ44を取り付けているが、これに代えて、例えばノズル6の外周に温度調整ヒータを取り付けるようにしても良い。
また、潤滑剤封入装置2から軸受10に潤滑剤Jを封入する封入環境を減圧するようにしても良い。ここで、封入環境の減圧値は、例えば封入環境の広さ、潤滑剤の種類、潤滑剤の吐出速度や吐出量などの様々な要因に基づいて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定しない。この場合、ノズル6の先端開口6tから吐出させる際の潤滑剤Jに対する空気抵抗を少なくすることができる。これにより、ノズル6から吐出された潤滑剤Jを小さな粒状を維持したまま封入位置に対して正確に封入させることができる。なお、封入環境を減圧すると共に、上述したように温度調整ヒータ44で潤滑剤Jを加熱するようにしても良い。
更に、上述したように封入環境を減圧させると共に、シリンジ4内の潤滑剤Jを所定の溶媒で希釈させて(薄めて)、当該潤滑剤Jの濃度を減少させても良い。この場合、封入環境を減圧させることで、ノズル6の先端開口6tから吐出した潤滑剤Jは、その吐出直後に蒸発する。また、潤滑剤Jを希釈させることで、より微量の潤滑剤Jを飛び放すように吐出させることができる。これにより、最適な濃度の潤滑剤Jを適量だけ正確に軸受10に封入させることができる。なお、潤滑剤Jの希釈及び封入環境の減圧と共に、上述したように温度調整ヒータ44で潤滑剤Jを加熱するようにしても良い。
ところで、ノズル6の先端開口6tから潤滑剤Jを軸受10に向けて吐出した際に、当該潤滑剤Jの飛び放し速度や、その飛び放し量によっては、軸受10に付着した潤滑剤Jの一部が当該軸受10から跳ね返って周囲に飛散してしまう場合がある。この場合、例えば飛散した潤滑剤Jにより軸受10周りが汚染されたり、或いは、潤滑剤Jを適量だけ正確に軸受10に封入させることが困難になってしまう虞がある。
そこで、このような不具合を解消するために、軸受10には、ノズル6の先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jを受け止める部位の表面に、凹凸状の起伏が施されている。一例として図4(a)〜(d)には、保持器18に凹凸状の起伏を施した構成が示されている。この場合、凹凸状の起伏は、保持器18の各ポケット18p以外で且つ当該保持器18の内径面及び外径面以外の表面に施すことが好ましい。
図4(a)に示された保持器18には、各爪部18nの外面Sn(反ポケット18p側の面)からポケット18p相互間の凹状面18kに亘って凹凸状の起伏が施されている。具体的には、外面Snから凹状面18kに亘って、軸受10の回転中心軸に沿って略平行に突出した複数の突起46が形成されている。この場合、各突起46の形成方法は、保持器18と共に一体成形しても良いし、或いは、各突起46を別体で形成し、保持器18に対して例えば接着や溶着などの方法で後付けしても良い。また、突起46の形状や大きさ、個数は、例えば爪部18nの外面Snから凹状面18kに亘る広さや形状、潤滑剤Jの種類などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
要するに、外面Snから凹状面18kに亘る表面を凹凸状に起伏させることができれば良い。例えば外面Sn及び凹状面18kにそれぞれ1個又は複数個の突起46を形成しても良いし、或いは、外面Snに1個、凹状面18kに複数個、その逆に、外面Snに複数個、凹状面18kに1個の突起46を形成しても良い。また、外面Snから凹状面18kに亘る表面のうち、ノズル6の先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jの付着位置が、ある程度定まっているような場合には、その付着位置に対応する表面にのみ凹凸状の起伏を局部的に集中して施すようにしても良い。
このように、潤滑剤Jを受け止める部位の表面(爪部18nの外面Snから凹状面18k)に凹凸状の起伏を施すことで、潤滑剤Jを飛散させること無く、適量の潤滑剤Jを正確に軸受10に封入させることができる。この場合、それぞれの突起46の大きさを比較的小さく設定することで、爪部18nの外面Snから凹状面18kに亘って細かな凹凸状の起伏を施すことができる。これにより、ノズル6の先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jが細かな凹凸状の起伏に一部入り込むことで、当該潤滑剤Jを密着性良く受け止めることができる。この結果、例えば軸受10が高速回転した場合であっても、その遠心力により潤滑剤Jが飛散することは無い。
また、潤滑剤Jを受け止める部位の表面に凹凸状の起伏を施す場合において、例えば図4(b)に示すように、ポケット18p相互間の凹状面18kに、軸受10の回転中心軸に沿って略平行に突出した比較的大きな1つの突起48を形成しても良い。この場合、突起48の形状は、その凹状面18k側の基端48eから先端48tに向うに従って先細り形状を成した流線形となるように構成することが好ましい。かかる構成によれば、ノズル6の先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jは、突起48の周面に付着した際、先端48tから基端48eに沿って広がりながら減速する。
これにより、潤滑剤Jを飛散させること無く、適量の潤滑剤Jを正確に軸受10に封入させることができる。また、比較的大きな突起48では、ある程度の高さを確保することができるため、当該突起48の周囲に潤滑剤Jが充分に溜まるまで、上述したような効果を発揮し続けることができる。なお、突起48の形成方法は、保持器18と共に一体成形しても良いし、或いは、突起48を別体で形成し、保持器18に対して例えば接着や溶着などの方法で後付けしても良い。また、このような流線形の突起形状は、上述したような比較的小さな複数の突起46(図4(a))にもそれぞれ適用することができる。
更に、潤滑剤Jを受け止める部位の表面に凹凸状の起伏を施す場合において、例えば図4(c)に示すように、ポケット18p相互間の凹状面18kに、当該凹状面18kを保持器18の周方向に沿って一部窪ませて延出させた細長い溝(スリット状溝)Gを形成しても良い。図面では、3本のスリット状溝Gが形成された構成例が示されている。かかる構成によれば、ノズル6の先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jがスリット状溝Gに一部入り込むことで、当該潤滑剤Jを密着性良く受け止めることができる。そして、このとき受け止められた潤滑剤Jは、各スリット状溝Gに沿って周方向に広がるが、径方向(内外輪12,14方向)に飛散して広がることは無い。これにより、適量の潤滑剤Jを漏れなく正確に軸受10に封入させることができる。
この場合、スリット状溝Gの深さ、幅、長さは、例えば凹状面18kの広さ、潤滑剤Jの種類などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定しない。また、スリット状溝Gの溝形状は、例えば矩形状、三角形状、円弧状など各種の形状を適用することができる。また、スリット状溝Gの数は、3本に限定されることは無く、例えば凹状面18kの広さ、潤滑剤Jの種類などに応じて1本又は2本、或いは3本以上に設定することができる。また、スリット状溝Gの向きは、保持器18の周方向に沿っていれば例えば図4(d)に示すように多少傾斜させても良いし、或いは、複数のスリット状溝Gを互いに交差(図示しない)させても良い。
ところで、潤滑剤封入装置2周りの使用状態や、ノズル6(先端開口6t)と封入位置との間の位置関係(例えば、距離)によっては、潤滑剤Jをノズル6の先端開口6tから封入位置に向けて正確に飛び放して吐出させることが困難になってしまう場合がある。例えば潤滑剤封入装置2周りの使用状態において、前回吐出した際の潤滑剤Jが先端開口6t周りに一部残留しているような場合、図5(a),(b)に示すように、新たにノズル6(先端開口6t)から飛び放された潤滑剤Jが残留潤滑剤Jに引っ張られて、封入位置を外れてしまう場合がある。なお、同図(a)には、転動体(玉)16の表面(封入位置)を外れて潤滑剤Jが飛び放されている状態が示されており、同図(b)には、保持器18の凹状面18kの表面(封入位置)を外れて潤滑剤Jが飛び放されている状態が示されている。
このような場合、軸受10内部に適量の潤滑剤Jを正確に封入することが困難になり、その結果、潤滑性能や回転性能に優れた軸受10を実現することができなくなってしまう虞がある。また、封入位置を外れて吐出された潤滑剤Jが内外輪12,14に付着すると、軸受10周りを汚染することにもなってしまう。かかる不具合は、ノズル6(先端開口6t)からの潤滑剤Jの吐出量が少ない場合、当該潤滑剤Jが封入位置を外れ易くなり、更に影響が大きくなってしまう。
そこで、このような不具合を解消するために、潤滑剤封入装置2には、ノズル6の先端開口6t周りから封入位置に向けて空気の流れを発生させる気流発生機構が設けられている。例えば図6(a),(b)に示すように、気流発生機構は、先端開口6t周りを覆う気流発生構造体6fと、図示しない気流発生源と、先端開口6tと気流発生構造体6fとの間に形成された気流発生通路6hとを備えている。また、先端開口6t周りには、気流発生通路6hに連通した気流発生開口6eが形成されており、当該気流発生開口6eは、潤滑剤Jの封入位置に向けて円環状に開口している。
この場合、気流発生開口6eは、先細りに絞られた形状に構成することが好ましい。当該構成によれば、気流発生源から気流発生通路6hを介して送られた圧縮空気Arは、先細り形状を成した気流発生開口6eに向けて集束することで、その圧力が高められる。そして、更に気流発生源から圧縮空気Arを送り続けることで、気流発生開口6eから封入位置に向けて高圧の圧縮空気Arが噴射される。このとき、気流発生開口6eから噴射された圧縮空気Arにより、ノズル6の先端開口6t周りから封入位置に向けて空気の流れを発生させることができる。
ここで、空気の流れが発生した状態において、ノズル6の先端開口6tから潤滑剤Jを吐出すると、当該先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jは、上述した空気の流れに沿って封入位置まで案内される。このとき、先端開口6tから飛び放された潤滑剤Jの方向が封入位置から外れている場合でも、圧縮空気Arによる空気の流れが当該潤滑剤Jを押し戻すように働く。これにより、図6(a)に示すように、潤滑剤Jを転動体(玉)16の表面(封入位置)まで精度良く案内することができる。同様に、図6(b)に示すように、潤滑剤Jを保持器18の凹状面18kの表面(封入位置)まで精度良く案内することができる。
このように、気流発生機構を設けることで、軸受10内部に適量の潤滑剤Jを漏れなく正確に封入することが可能となり、その結果、潤滑性能や回転性能に優れた軸受10を実現することができる。また、封入位置を外れて潤滑剤Jが飛び放されているような場合でも、圧縮空気Arによる空気の流れが当該潤滑剤Jを封入位置方向に修正するため、潤滑剤Jが内外輪12,14に付着して軸受10周りを汚染することも無い。このような効果は、ノズル6の先端開口6tから封入位置までの距離が長くなっても維持される。
なお、気流発生機構で圧縮空気Arを噴射させるタイミングは、ノズル6の先端開口6tから潤滑剤Jを吐出する際に、上述した空気の流れが発生しているように、潤滑剤Jの吐出タイミングよりも僅かに早く圧縮空気Arを噴射させれば良い。また、圧縮空気Arの噴射速度や噴射量は、例えば潤滑剤封入装置2周りの使用状態や、ノズル6(先端開口6t)と封入位置との間の位置関係(例えば、距離)に応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
この場合、軸受10を挟んで気流発生機構とは反対側に気流吸引機構を更に設けることで、気流発生機構から発生した圧縮空気Arを吸引するようにしても良い。例えば図6(c),(d)に示すように、気流吸引機構は、軸受10を挟んで気流発生機構とは反対側に配置された気流吸引構造体50と、図示しない吸引ポンプと、気流吸引構造体50に形成された気流吸引通路50hとを備えている。この場合、気流吸引構造体50は、軸受10の反対側(気流発生機構とは反対側)の全面を密封するように設置され、気流吸引通路50hは、保持器18の周方向に沿って所定間隔で配置される。
このような構成によれば、吸引ポンプによって気流吸引通路50hを負圧に引くことにより、気流発生機構で圧縮空気Arを噴射させた際にノズル6の先端開口6t周りから流れる空気を全て気流吸引通路50hから吸引させることができる。この場合、当該空気の流れ方向を封入位置に向けて強制的に且つ正確に位置決めすることができる。このとき、ノズル6(先端開口6t)から吐出された潤滑剤Jが封入位置を外れた方向に飛び放されても、空気の流れによって当該潤滑剤Jを封入位置方向に精度良く軌道修正させることができる。この結果、図6(a)に示すように、潤滑剤Jを転動体(玉)16の表面(封入位置)まで精度良く案内することができる。同様に、図6(b)に示すように、潤滑剤Jを保持器18の凹状面18kの表面(封入位置)まで精度良く案内することができる。
これにより、軸受10内部に適量の潤滑剤Jを漏れなく正確に封入することができるため、潤滑性能や回転性能に優れた軸受10を実現することが可能となる。なお、圧縮空気Arの吸引タイミングや吸引速度、吸引量は、例えば上述した気流発生機構による圧縮空気Arの噴射速度や噴射量に応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、気流吸引通路50hの数や配置は、例えば潤滑剤Jの封入位置に応じて任意に設定されるため、特に限定しないが、図面には一例として、各ポケット18p相互間の凹状面18kに対向した位置に気流吸引通路50hをそれぞれ配置した構成例が示されている。
なお、図6に示した気流発生機構及び気流吸引機構の説明では、上述した各構成(図1,図3,図4)について特に言及しなかったが、当該各構成(図1,図3,図4)を図6の構成に盛り込むことができることは言うまでも無い。これにより、適量の潤滑剤Jが封入された回転性能及び潤滑性能に優れた軸受10を実現することができる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係る潤滑剤封入装置の構成を示す斜視図、(b)は、転動体の表面に向けて吐出された潤滑剤を封入状態確認センサで確認している状態を示す模式図、(c)は、転動体の表面に封入された潤滑剤を封入状態確認センサで確認している状態を示す模式図、(d)は、凹状面に向けて吐出された潤滑剤を封入状態確認センサで確認している状態を示す模式図、(e)は、凹状面に封入された潤滑剤を封入状態確認センサで確認している状態を示す模式図。 (a)は、本発明により所定量の潤滑剤が封入された軸受をハードディスクドライブ装置のスイングアームに適用した構成例を示す断面図、(b)は、同図(a)のハードディスクドライブ装置の平面図、(c)は、同図(a)のスイングアームに組込まれた軸受の構成例を示す断面図。 外周に温度調整ヒータが取り付けられたシリンジの構成例を示す斜視図。 (a)は、凹凸状の起伏が施された保持器を一部拡大して示す図、(b)は、ポケット相互間の凹状面に突起が形成された保持器を一部拡大して示す図、(c)は、凹状面にスリット状溝が形成された保持器を一部拡大して示す斜視図、(d)は、凹状面に傾斜したスリット状溝が形成された保持器を一部拡大して示す斜視図。 (a)は、転動体表面の封入位置を外れて潤滑剤が飛び放されている状態を示す模式図、(b)は、保持器の凹状面の封入位置を外れて潤滑剤Jが飛び放されている状態を示す模式図。 (a)は、空気の流れによって潤滑剤を転動体表面の封入位置まで案内している状態を示す模式図、(b)は、空気の流れによって潤滑剤を保持器の凹状面の封入位置まで案内している状態を示す模式図、(c)は、空気流を吸引することで潤滑剤を転動体表面の封入位置まで案内している状態を示す模式図、(d)は、空気流を吸引することで潤滑剤を保持器の凹状面の封入位置まで案内している状態を示す模式図。
符号の説明
2 潤滑剤封入装置
4 シリンジ
6 ノズル
8 バルブ
10 軸受
12 内輪
14 外輪
16 転動体
18 保持器
18p ポケット

Claims (44)

  1. 互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪と、軌道輪間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、各転動体を1つずつ回転可能に保持する複数のポケットを有する保持器とを備えた軸受の内部に潤滑剤を所定量封入する潤滑剤封入装置であって、
    所定の圧力下で潤滑剤を収容可能なシリンジと、
    当該シリンジに設けられ、潤滑剤を吐出可能な少なくとも1つのノズルと、
    シリンジ内に挿通配置され、ノズルの先端開口を開閉可能なバルブとを備えており、
    所定のタイミングでバルブをノズルから離間させて、当該ノズルの先端開口を開くことで、当該先端開口から所定量の潤滑剤を軸受内部に向けて飛び放して封入することを特徴とする潤滑剤封入装置。
  2. 潤滑剤封入装置は、軸受内部における潤滑剤の封入位置を検出可能な封入位置検出センサを備えており、
    封入位置検出センサに対して軸受を相対的に回転させ、当該封入位置検出センサによってノズルの先端開口が封入位置に対向したことが検出されたとき、当該封入位置に向けて先端開口から所定量の潤滑剤を飛び放して封入することを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤封入装置。
  3. 潤滑剤の封入位置は、転動体の表面であることを特徴とする請求項2に記載の潤滑剤封入装置。
  4. 潤滑剤の封入位置は、保持器のポケット相互間に形成された凹状面であることを特徴とする請求項2に記載の潤滑剤封入装置。
  5. ノズルの先端開口は、軸受に対して垂直上方に位置付けられており、潤滑剤は先端開口から垂直下方に向けて飛び放して軸受内部に封入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  6. 軸受は、ハードディスクドライブ装置のスイングアームを回転自在に支持することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  7. 潤滑剤封入装置は、軸受内部に対する潤滑剤の封入状態を確認可能な封入状態確認センサを備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  8. 封入状態確認センサは、ノズルの先端開口と軸受との間を所定量の潤滑剤が通過したことを確認することを特徴とする請求項7に記載の潤滑剤封入装置。
  9. 封入状態確認センサは、転動体の表面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該転動体の表面に潤滑剤が封入されたことを確認することを特徴とする請求項7に記載の潤滑剤封入装置。
  10. 封入状態確認センサは、保持器のポケット相互間の凹状面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該凹状面に潤滑剤が封入されたことを確認することを特徴とする請求項7に記載の潤滑剤封入装置。
  11. シリンジ内の潤滑剤は、加熱されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  12. 潤滑剤封入装置から軸受に潤滑剤を封入する封入環境は、減圧されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  13. シリンジ内の潤滑剤は、所定の溶媒で希釈されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  14. 軸受には、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤を受け止める部位の表面に、凹凸状の起伏が施されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  15. 凹凸状の起伏は、保持器の各ポケット以外で且つ当該保持器の内径面及び外径面以外の表面に施されていることを特徴とする請求項14に記載の潤滑剤封入装置。
  16. 凹凸状の起伏は、ポケット相互間の凹状面に施されていることを特徴とする請求項15に記載の潤滑剤封入装置。
  17. ポケット相互間の凹状面に施された凹凸状の起伏は、軸受の回転中心軸に沿って略平行に突出した少なくとも1つの突起を有していることを特徴とする請求項16に記載の潤滑剤封入装置。
  18. ポケット相互間の凹状面に施された凹凸状の起伏は、当該凹状面を保持器の周方向に沿って一部窪ませて延出した細長い溝を有していることを特徴とする請求項16に記載の潤滑剤封入装置。
  19. 凹凸状の起伏は、保持器の各ポケットを一部覆うように突設された爪部の外面に施されていることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  20. 爪部の外面に施された凹凸状の起伏は、軸受の回転中心軸に沿って略平行に突出した少なくとも1つの突起を有していることを特徴とする請求項19に記載の潤滑剤封入装置。
  21. 潤滑剤封入装置には、ノズルの先端開口周りから封入位置に向けて空気の流れを発生させる気流発生機構が設けられており、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤は、当該空気の流れに沿って封入位置まで案内されることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の潤滑剤封入装置。
  22. 軸受を挟んで気流発生機構とは反対側に気流吸引機構が設けられており、気流発生機構によってノズルの先端開口周りから封入位置に向けて流れる空気を気流吸引機構によって吸引することを特徴とする請求項21に記載の潤滑剤封入装置。
  23. 互いに相対回転可能に対向配置された軌道輪と、軌道輪間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、各転動体を1つずつ回転可能に保持する複数のポケットを有する保持器とを備えた軸受の内部に潤滑剤を所定量封入する潤滑剤封入装置を用いた潤滑剤封入方法であって、
    潤滑剤封入装置は、所定の圧力下で潤滑剤を収容可能なシリンジと、当該シリンジに設けられ、潤滑剤を吐出可能な少なくとも1つのノズルと、シリンジ内に挿通配置され、ノズルの先端開口を開閉可能なバルブとを備えており、
    所定のタイミングでバルブをノズルから離間させて、当該ノズルの先端開口を開くことで、当該先端開口から所定量の潤滑剤を軸受内部に向けて飛び放して封入することを特徴とする潤滑剤封入方法。
  24. 潤滑剤封入装置は、軸受内部における潤滑剤の封入位置を検出可能な封入位置検出センサを備えており、
    封入位置検出センサに対して軸受を相対的に回転させ、当該封入位置検出センサによってノズルの先端開口が封入位置に対向したことが検出されたとき、当該封入位置に向けて先端開口から所定量の潤滑剤を飛び放して封入することを特徴とする請求項23に記載の潤滑剤封入方法。
  25. 潤滑剤の封入位置は、転動体の表面であることを特徴とする請求項24に記載の潤滑剤封入方法。
  26. 潤滑剤の封入位置は、保持器のポケット相互間に形成された凹状面であることを特徴とする請求項24に記載の潤滑剤封入方法。
  27. ノズルの先端開口は、軸受に対して垂直上方に位置付けられており、潤滑剤は先端開口から垂直下方に向けて飛び放して軸受内部に封入されることを特徴とする請求項23〜26のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  28. 軸受は、ハードディスクドライブ装置のスイングアームを回転自在に支持することを特徴とする請求項23〜27のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  29. 潤滑剤封入装置は、軸受内部に対する潤滑剤の封入状態を確認可能な封入状態確認センサを備えていることを特徴とする請求項23〜28のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  30. 封入状態確認センサは、ノズルの先端開口と軸受との間を所定量の潤滑剤が通過したことを確認することを特徴とする請求項29に記載の潤滑剤封入方法。
  31. 封入状態確認センサは、転動体の表面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該転動体の表面に潤滑剤が封入されたことを確認することを特徴とする請求項29に記載の潤滑剤封入方法。
  32. 封入状態確認センサは、保持器のポケット相互間の凹状面から反射した反射光の光学的特性の変化に基づいて、当該凹状面に潤滑剤が封入されたことを確認することを特徴とする請求項29に記載の潤滑剤封入方法。
  33. シリンジ内の潤滑剤は、加熱されていることを特徴とする請求項23〜32のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  34. 潤滑剤封入装置から軸受に潤滑剤を封入する封入環境は、減圧されていることを特徴とする請求項23〜33のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  35. シリンジ内の潤滑剤は、所定の溶媒で希釈されていることを特徴とする請求項23〜34のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  36. 軸受には、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤を受け止める部位の表面に、凹凸状の起伏が施されていることを特徴とする請求項23〜35のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  37. 凹凸状の起伏は、保持器の各ポケット以外で且つ当該保持器の内径面及び外径面以外の表面に施されていることを特徴とする請求項36に記載の潤滑剤封入方法。
  38. 凹凸状の起伏は、ポケット相互間の凹状面に施されていることを特徴とする請求項37に記載の潤滑剤封入方法。
  39. ポケット相互間の凹状面に施された凹凸状の起伏は、軸受の回転中心軸に沿って略平行に突出した少なくとも1つの突起を有していることを特徴とする請求項38に記載の潤滑剤封入方法。
  40. ポケット相互間の凹状面に施された凹凸状の起伏は、当該凹状面を保持器の周方向に沿って一部窪ませて延出した細長い溝を有していることを特徴とする請求項38に記載の潤滑剤封入方法。
  41. 凹凸状の起伏は、保持器の各ポケットを一部覆うように突設された爪部の外面に施されていることを特徴とする請求項37〜40のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  42. 爪部の外面に施された凹凸状の起伏は、軸受の回転中心軸に沿って略平行に突出した少なくとも1つの突起を有していることを特徴とする請求項41に記載の潤滑剤封入方法。
  43. 潤滑剤封入装置には、ノズルの先端開口周りから封入位置に向けて空気の流れを発生させる気流発生機構が設けられており、ノズルの先端開口から飛び放された潤滑剤は、当該空気の流れに沿って封入位置まで案内されることを特徴とする請求項23〜42のいずれかに記載の潤滑剤封入方法。
  44. 軸受を挟んで気流発生機構とは反対側に気流吸引機構が設けられており、気流発生機構によってノズルの先端開口周りから封入位置に向けて流れる空気を気流吸引機構によって吸引することを特徴とする請求項43に記載の潤滑剤封入方法。
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