JP2007285380A - リニアガイド装置のスライダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライダ本体2Aの取り付け穴5の底面50を、平坦に形成する。これにより、雌ねじ51の必要な深さを確保しつつ、取り付け穴5の底面50と戻し通路22用の貫通穴23が重ならないようにできるスライダの寸法Tの最小値を、従来より小さくできる。
【選択図】図1
Description
取り付け穴の雌ねじの深さを必要な深さに確保しつつ、スライダの前記寸法Tを小さくするためには、取り付け穴の底面と戻し通路用の貫通穴を接近させる必要がある。特に、戻し通路の内面を合成樹脂製とする場合には、本体に開ける戻し通路用の貫通穴の直径が大きくなるため、この貫通穴を取り付け穴の底面と重なるように設けないと、スライダの前記寸法Tを要求通りに小さくすることができない場合がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、スライダの高さを低く(図3の寸法Tを小さく)しても、取り付け穴の雌ねじの必要な深さを確保しつつ、取り付け穴の底面と戻し通路が重ならないようにして、スライダを軽量化や省スペース化に対応できるようにすることを課題とする。
これに対して、本発明のスライダは、図2(a)に示すように、雌ねじ状の取り付け穴5の底面50が平坦に形成されているため、前述の円錐状部分がない分だけ、スライダ上面から戻し通路用の貫通穴23の上端までの距離Kを縮めることができる。なお、図2(b)の距離Kを図2(a)と同じにすると、貫通穴23は二点鎖線で示されるようになり、取り付け穴5Aの底面50Aと貫通穴23が重なる。
本発明のスライダは、前記戻し通路が、前記本体に開けた貫通穴に合成樹脂製の戻し通路形成部材を挿入することで形成されているスライダとして、特に有用である。
図1は、この実施形態のスライダの本体を示す正面図である。図1において、左側の脚部は省略されている。
このスライダの本体2Aは、案内レールの幅方向両側に配置される脚部201と、両脚部201を連結する水平部202からなる。脚部201に転動体の戻し通路22が形成されている。戻し通路22は、本体2Aに開けた貫通穴23に合成樹脂製の戻し通路形成部材24を挿入することで形成されている。符号25,26は、エンドキャップを取り付けるためのネジ穴である。
この取り付け穴5は、通常のドリルで、底面50より少し上側の位置まで下穴を開けた後に、先端が平坦で先端までねじが切られているエンドミルを用いて、底面50までねじ切り加工することで形成できる。或いは、下穴を開けずに、先端が平坦で先端までねじが切られているエンドミルを用いて、底面50までねじ切り加工することで形成できる。
この実施形態のスライダによれば、取り付け穴5の底面50が平坦であるため、底面が円錐状となっている従来のスライダと比較して、この円錐の分だけ、スライダ上面から戻し通路用の貫通穴23の上端までの距離Kを縮めることができる。そのため、取り付け穴5の雌ねじ51の深さが同じ場合に、取り付け穴5の底面50と戻し通路用の貫通穴23が重ならないようにできるスライダ本体2Aの寸法Tの最小値を小さくできる。
取り付け穴5の寸法に関しては、例えば、図2(a)で、1ピッチ1mmの雌ねじ51の直径Aが6.0mmの場合、雌ねじ51の深さDを6.0mmとし、下穴の深さdを7.5mmとすることで、D−d=1.5mmとなり、雌ねじ51より下に1ピッチ以上の下穴深さを確保できる。
また、取り付け穴5の底面50と貫通穴23との間隔Lを0.5mm以上とすることで、熱処理の際に焼き割れが生じることを防止できる。この例では間隔Lを0.7mmとした。
なお、スライダ上面から戻し通路用の貫通穴23の上端までの距離Kをより小さくできるという点からは、本体2Aに形成した貫通穴23をそのまま戻し通路にすることが好ましい。
2 スライダ
2A 本体
2B エンドキャップ
11 転動溝
21 転動溝
22 戻し通路
23 戻し通路の貫通穴
3 ボール(転動体)
4 案内レールの取り付け穴
5 スライダの取り付け穴
50 底面
51 雌ねじ
Claims (3)
- 案内レールと複数個の転動体とともにリニアガイド装置を構成し、
案内レールの幅方向両側に配置される脚部および両脚部を連結する水平部からなる本体と、本体の両端面に固定されるエンドキャップとを備え、前記脚部に転動体の戻し通路が形成され、前記水平部の前記戻し通路の上側となる位置に、上面が開口された雌ねじ状の取り付け穴が形成されているスライダであって、
前記取り付け穴の底面が平坦に形成されていることを特徴とするリニアガイド装置のスライダ。 - 前記戻し通路は、前記本体に開けた貫通穴に合成樹脂製の戻し通路形成部材を挿入することで形成されている請求項1記載のリニアガイド装置のスライダ。
- 前記取り付け穴は、前記戻し通路または前記貫通穴と重ならないように設けられている請求項1または2記載のリニアガイド装置のスライダ。
Priority Applications (1)
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JP2006112173A JP2007285380A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | リニアガイド装置のスライダ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007285380A true JP2007285380A (ja) | 2007-11-01 |
JP2007285380A5 JP2007285380A5 (ja) | 2009-04-16 |
Family
ID=38757360
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-04-14 JP JP2006112173A patent/JP2007285380A/ja active Pending
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