JP2007285177A - 船外機用エンジン - Google Patents

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正哲 高橋
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哲 宮崎
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Abstract

【課題】船外機用エンジンを小型かつ軽量にできるようにし、また、構成を簡単にできるようにする。
【解決手段】船外機用エンジン12は、一端部18が被動部10側に連結されるクランク軸17と、このクランク軸17の他端部19から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸17と共に軸心16回りに回転する突出体20と、この突出体20の突出端部側21に締結具22により固着されるフライホイール23と、軸心16上で突出体20の基部側35に固着され、この突出体20に動弁機構24を連動させるよう無端状動伝ベルト26が巻き掛けられる駆動プーリ27とを備える。突出体20の軸方向で、締結具22と駆動プーリ27とを互いに偏位させる。突出体20の基部側35に駆動プーリ27を一体的に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランク軸の端部に固着されるフライホイールと、上記クランク軸に固着され、このクランク軸に動弁機構を連動させる駆動プーリとを備えた船外機用エンジンに関するものである。
上記船外機用エンジンには、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記エンジンは4サイクルであって、一端部が被動部側であるプロペラ側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えている。上記駆動プーリは、上記突出体とは別体に形成され、この突出体に外嵌されて固着されている。
上記エンジンの駆動時には、クランク軸に上記駆動プーリと無端状動伝ベルトとを介し動弁機構の従動プーリが連動して、この動弁機構の吸、排気カム軸が作動することにより所定の吸、排気が行われる。また、上記クランク軸に連動するフライホイールにより、上記クランク軸の回転変動が抑制されて、円滑な駆動が得られる。そして、このクランク軸の他端部から駆動力が上記プロペラ側に向けて出力される。すると、このプロペラが駆動させられて、船が推進させられる。
特開2004−147438号公報
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
即ち、第1に、上記突出体には上記締結具のボルトを螺合させるねじ孔が形成されている。そして、上記突出体の軸方向で、この突出体において上記ねじ孔が形成された「部分」は、通常、所定の強度を確保する必要上、外径寸法が大きくされる。
ここで、上記従来の技術では、上記突出体の「部分」と、上記突出体に外嵌されて固着された駆動プーリとは、上記突出体の軸方向で互いに同じところに位置している。このため、上記突出体の「部分」に外嵌される駆動プーリの外径寸法は、前記したように突出体の「部分」の外径寸法が大きくされた分、より大きくなる。
しかも、上記駆動プーリと、この駆動プーリに無端状動伝ベルトを介し連動させられる従動プーリとの間の減速比は、上記エンジンが4サイクルであって、所定値(1/2)に定められる。このため、上記駆動プーリの外形寸法が大きくなると、その分、上記従動プーリの外径寸法も大きくなる。
上記の結果、上記エンジンが大型になり、かつ、重くなるという問題点があり、これは、特に操作性向上のため、小型化と軽量化とが求められる船外機用エンジンにとって好ましくない。
また、第2に、上記従来の技術では、突出体に対し駆動プーリが別体に設けられている。このため、上記エンジンの構成部品が多くなって、その構成が複雑になりがちである。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船外機用エンジンを小型かつ軽量にできるようにし、また、構成を簡単にできるようにすることである。
請求項1の発明は、図1−3に例示するように、一端部18が被動部10側に連結されるクランク軸17と、このクランク軸17の他端部19から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸17と共に軸心16回りに回転する突出体20と、この突出体20の突出端部側21に締結具22により固着されるフライホイール23と、上記軸心16上で上記突出体20の基部側35に固着され、この突出体20に動弁機構24を連動させるよう無端状動伝ベルト26が巻き掛けられる駆動プーリ27とを備えた船外機用エンジンにおいて、
上記突出体20の軸方向で、上記締結具22と駆動プーリ27とを互いに偏位させ、
上記突出体20の基部側35に上記駆動プーリ27を一体的に形成したものである。
請求項2の発明は、図1,2,4に例示するように、一端部18が被動部10側に連結されるクランク軸17と、このクランク軸17の他端部19から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸17と共に軸心16回りに回転する突出体20と、この突出体20の突出端部側21に締結具22により固着されるフライホイール23と、上記軸心16上で上記突出体20の基部側35に固着され、この突出体20に動弁機構24を連動させるよう無端状動伝ベルト26が巻き掛けられる駆動プーリ27とを備えた船外機用エンジンにおいて、
上記突出体20の軸方向で、上記締結具22と駆動プーリ27とを互いに偏位させ、
上記クランク軸17に対し上記突出体20を別体として、この突出体20を上記クランク軸17に固着したものである。
請求項3の発明は、全図に例示するように、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記突出体20の突出端部側21をフランジ41となるよう形成したものである。
請求項4の発明は、全図に例示するように、請求項3の発明に加えて、上記締結具22が、上記フランジ41に形成されて上記軸心16と平行に延びるねじ孔31に対し螺合されるボルト32を備え、上記ねじ孔31の径方向のほぼ全体を上記駆動プーリ27の外周面よりも径方向の外方に位置させたものである。
請求項5の発明は、全図に例示するように、請求項1から4のうちいずれか1つの発明に加えて、上記駆動プーリ27が窒化処理されているものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、一端部が被動部側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えた船外機用エンジンにおいて、
上記突出体の軸方向で、上記締結具と駆動プーリとを互いに偏位させている。
このため、上記突出体の軸方向で、上記締結具が存在している上記突出体の「部分」につき、所定の強度を確保しようとして、その外径寸法を大きくしたとしても、この突出体の「部分」に影響されることなく、上記駆動プーリの外径寸法を定めることができる。よって、この駆動プーリと、この駆動プーリに無端状動伝ベルトを介し所定の減速比で連動させられる従動プーリとの各外径寸法をそれぞれ小さくさせることができる。この結果、エンジンの小型化と軽量化とができ、船外機用のエンジンとして極めて有益である。
また、上記突出体の基部側に上記駆動プーリを一体的に形成している。
このため、上記駆動プーリは突出体の基部側により、十分に補強される。よって、上記駆動プーリの肉厚を小さくできるため、上記エンジンの小型化と軽量化とが、より確実に達成される。
また、上記突出体と駆動プーリとを別体に構成していた従来の技術に比べて、エンジンの部品点数を少なくできる。よって、このエンジンの構成を簡単にすることができる。
請求項2の発明は、一端部が被動部側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えた船外機用エンジンにおいて、
上記突出体の軸方向で、上記締結具と駆動プーリとを互いに偏位させている。
このため、上記締結具が存在している上記突出体の「部分」につき、所定の強度を確保しようとして、その外径寸法を大きくしたとしても、この突出体の「部分」に影響されることなく、上記駆動プーリの外径寸法を定めることができる。よって、この駆動プーリと、この駆動プーリに無端状動伝ベルトを介し所定の減速比で連動させられる従動プーリとの各外径寸法をそれぞれ小さくさせることができる。この結果、エンジンの小型化と軽量化とができ、船外機用のエンジンとして極めて有益である。
また、上記クランク軸に対し上記突出体を別体として、この突出体を上記クランク軸に固着している。
ここで、上記クランク軸の他端部や突出体の「部分」の外径寸法が、上記駆動プーリの外径寸法よりも大きい場合において、この駆動プーリの外面を回転工具などにより機械加工しようとすると、上記クランク軸の他端部や突出体の「部分」が上記工具の作動の邪魔になるおそれがある。
そこで、上記のようにクランク軸に対し突出体を別体としたのであって、上記機械加工は、上記クランク軸から突出体を離脱させた状態ですればよく、このようにすれば、上記機械加工は、少なくとも上記クランク軸が邪魔になるということを回避してすることができる。
よって、上記発明によれば、例えば、上記機械加工を可能とするために、突出体を軸方向に延長して、その延長部の径方向の外方に上記工具の作動空間を確保する、ということに比べ、上記突出体の長さを短く抑制できる。このため、エンジンが大型になるということや重くなるということを防止しつつ、上記機械加工が可能とされる。
なお、上記突出体に対し上記駆動プーリが別体である場合には、上記クランク軸から突出体を離脱させると共に、この突出体から駆動プーリを離脱させた状態で、上記機械加工をしてもよい。このようにすれば、この機械加工は、クランク軸と突出体の「部分」とが共に邪魔になるということを回避して、円滑にすることができる。
請求項3の発明は、上記突出体の突出端部側をフランジとなるよう形成している。
このため、上記突出体の基部側やこの基部側に固着される駆動プーリの外径寸法を小さくしたままで、上記突出体の突出端部側を所望の大きさのフランジにすることができる。よって、エンジンの小型化かつ軽量化ができると共に、上記突出体の突出端部側に対するフライホイールの固着強度を十分に確保できる。
請求項4の発明は、上記締結具が、上記フランジに形成されて上記軸心と平行に延びるねじ孔に対し螺合されるボルトを備え、上記ねじ孔の径方向のほぼ全体を上記駆動プーリの外周面よりも径方向の外方に位置させている。
このため、回転工具であるドリルを用いて上記フランジにねじ孔を貫通するよう機械加工する場合に、上記ドリルが上記駆動プーリに干渉することは防止される。よって、上記機械加工が容易にできる。
請求項5の発明は、上記駆動プーリ27が窒化処理されている。
このため、上記駆動プーリの強度が向上させられる。よって、その分、この駆動プーリの肉厚をより小さくできて、エンジンを、より小型化かつ軽量化できる。
本発明の船外機用エンジンに関し、小型かつ軽量にできるようにし、また、構成を簡単にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船外機用エンジンは、一端部が被動部側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えている。上記突出体の軸方向で、上記締結具と駆動プーリとは互いに偏位させられている。また、上記突出体の基部側に上記駆動プーリが一体的に形成されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1,2に従って説明する。
図2において、符号1は水2の表面に浮かべられる船である。また、矢印Frは、この船1の推進方向の前方を示している。
上記船1は、船体3と、この船体3の船尾4に支持される船外機5とを備えている。この船外機5は、上記船体3の後方に配置され、推進力を生じて上記船体3を推進可能とさせる船外機本体6と、この船外機本体6を船尾4に対し、着脱可能に支持させるブラケット7とを備えている。
上記船外機本体6は、縦方向に延びて、その上部が上記ブラケット7により船尾4に支持され、下部が水2に没入されるケース9と、このケース9の下端部に支持される被動部10であるプロペラ11と、上記ケース9の上面側に支持されて、上記プロペラ11を駆動可能とする4サイクル内燃機関であるエンジン12と、上記ケース9の上端部に支持され、上記エンジン12をその外方から開閉可能に覆うカウリング13とを備えている。
図1、2において、上記エンジン12は、上記ケース9の上面側に支持されるクランクケース15と、縦方向に延びる軸心16回りに回転可能となるよう上記クランクケース15に支持されるクランク軸17とを備えている。このクランク軸17の一端部(下端部)18は、上記被動部10側に連結される。そして、上記クランク軸17から出力される駆動力により、上記被動部10が回転駆動し、船1が推進させられる。
上記エンジン12は、上記クランク軸17の他端部(上端部)19から軸方向の外方(上方)に向かって突出し、この他端部19と共に上記軸心16回りに回転する突出体20と、この突出体20の突出端部側21の端面に締結具22により固着されるフライホイール23と、上記軸心16上で上記突出体20に固着され、この突出体20に動弁機構24の従動プーリ25を連動させるよう無端状動伝ベルト26が巻き掛けられる駆動プーリ27とを備えている。
上記突出体20は、上記軸心16上に位置する軸形状とされ、上記クランク軸17の他端部19よりも径小とされている。また、上記締結具22は、上記突出体20の突出端部側21に形成され上記軸心16と平行に延びる複数のねじ孔31に対し、フライホイール23を貫通して螺合される複数のボルト32を備えている。
上記無端状動伝ベルト26はタイミングベルトであって、上記従動プーリ25と駆動プーリ27との各外周面には、上記無端状動伝ベルト26の歯と互いに噛合する多数の歯が機械加工により形成されている。また、上記フライホイール23は、フライホイールマグネト33の構成部品とされている。
上記突出体20において、上記突出端部側21を除くクランク軸17側である基部側35に上記駆動プーリ27が一体的に形成され、これにより、上記突出体20の基部側35に駆動プーリ27が固着されている。そして、上記突出体20の軸方向で、上記締結具22におけるねじ孔31およびボルト32(特にねじ孔31)と、駆動プーリ27とはそれぞれのほぼ全体が互いに偏位させられている。
上記クランク軸17に対し上記突出体20は別体とされ、この突出体20は上記クランク軸17の他端部19に対し固着具37により固着されている。この固着具37は締結具であって、上記軸心16上に位置し、上記突出体20からクランク軸17側に向かって一体的に突設されるボルト38を有している。このボルト38は、上記軸心16上で、上記クランク軸17の他端部19に形成されたねじ孔39に螺合させられ、これにより、上記突出体20が上記クランク軸17の他端部19に固着されている。
上記突出体20の突出端部側21は、上記基部側35よりも径方向外方に突出するフランジ41となるよう形成されている。そして、このフランジ41に上記締結具22によりフライホイール23が固着されている。上記締結具22のねじ孔31の径方向のほぼ全体が、上記駆動プーリ27の外周面よりも径方向外方に位置させられている。
上記クランク軸17と、突出体20および駆動プーリ27の一体物20,27とは、それぞれ強度向上、海水に対する防錆、および無端状動伝ベルト26に対する耐磨耗性のために表面処理がなされている。具体的には、上記クランク軸17と一体物20,27とはそれぞれ炭素鋼製とされている。これらクランク軸17と一体物20,27とを互いに組み付けた状態で、もしくは別体の状態で、まず、駆動プーリ27のみの表面にメッキや熱処理が施される。そして、この後、上記クランク軸17と一体物20,27とが一体的に、もしくは個別に窒化処理されている。
なお、図1中一点鎖線で示すように、上記固着具37は、上記軸心16上で突出体20を貫通して上記ねじ孔39に螺合するボルト43を備えるものであってもよい。
上記構成によれば、突出体20の軸方向で、上記締結具22と駆動プーリ27とを互いに偏位させている。
このため、上記突出体20の軸方向で、上記締結具22のねじ孔31が存在している上記突出体20の部分44につき、所定の強度を確保しようとして、その外径寸法を大きくしたとしても、この突出体20の部分44に影響されることなく、上記駆動プーリ27の外径寸法を定めることができる。よって、この駆動プーリ27と、この駆動プーリ27に無端状動伝ベルト26を介し所定の減速比で連動させられる従動プーリ25との各外径寸法をそれぞれ小さくさせることができる。この結果、エンジン12の小型化と軽量化とができ、船外機5用のエンジン12として極めて有益である。
また、上記突出体20の基部側35に上記駆動プーリ27を一体的に形成している。
このため、上記駆動プーリ27は突出体20の基部側35により、十分に補強される。よって、上記駆動プーリ27の肉厚を小さくできるため、上記エンジン12の小型化と軽量化とが、より確実に達成される。
また、上記突出体20と駆動プーリ27とを別体に構成していた従来の技術に比べて、エンジン12の部品点数を少なくできる。よって、このエンジン12の構成を簡単にすることができる。
また、前記したように、クランク軸17に対し上記突出体20を別体として、この突出体20を上記クランク軸17に固着している。
ここで、上記クランク軸17の他端部19や突出体20の部分44の外径寸法が、上記駆動プーリ27の外径寸法よりも大きい場合において、この駆動プーリ27の外面における各歯を回転工具などにより機械加工しようとすると、上記クランク軸17の他端部19や突出体20の部分44が上記工具の作動の邪魔になるおそれがある。
そこで、上記のようにクランク軸17に対し突出体20を別体としたのであって、上記機械加工は、上記クランク軸17から突出体20を離脱させた状態ですればよく、このようにすれば、上記機械加工は、少なくとも上記クランク軸17が邪魔になるということを回避してすることができる。
よって、上記構成によれば、例えば、上記機械加工を可能とするために、突出体20を軸方向に延長して、その延長部(後述する図3における符号45に相当する)の径方向の外方に上記工具の作動空間を確保する、ということに比べ、上記突出体20の長さを短く抑制できる。このため、エンジン12が高くなって大型になるということや重くなるということを防止しつつ、上記機械加工が可能とされる。
また、前記したように、突出体20の突出端部側21をフランジ41となるよう形成している。
このため、上記突出体20の基部側35やこの基部側35に固着される駆動プーリ27の外径寸法を小さくしたままで、上記突出体20の突出端部側21を所望の大きさのフランジ41にすることができる。よって、エンジン12の小型化かつ軽量化ができると共に、上記突出体20の突出端部側21に対するフライホイール23の固着強度を十分に確保できる。
また、前記したように、締結具22が、上記フランジ41に形成されて上記軸心16と平行に延びるねじ孔31に対し螺合されるボルト32を備え、上記ねじ孔31の径方向のほぼ全体を上記駆動プーリ27の外周面よりも径方向の外方に位置させている。
このため、回転工具であるドリルを用いて上記フランジ41にねじ孔31を貫通するよう機械加工する場合に、上記ドリルが上記駆動プーリ27に干渉することは防止される。よって、上記機械加工が容易にできる。
また、前記したように、駆動プーリ27が窒化処理されている。
このため、上記駆動プーリ27の強度が向上させられる。よって、その分、この駆動プーリ27の肉厚をより小さくできて、エンジン12を、より小型化かつ軽量化できる。
なお、図1中三点鎖線で示すように、上記クランク軸17の軸方向で、上記突出端部側21の突出端が上記フライホイール23を貫通して、このフライホイール23の外面よりも外方に位置するようにしてもよい。
また、以上は図示によるが、上記固着具37に関し、クランク軸17と突出体20とに対し図示とは逆にボルト38とねじ孔39とを設けるようにしてもよい。また、上記ボルト38を圧入軸とし、ねじ孔39を上記圧入軸を圧入させる圧入孔として、これらの圧入構造により、上記クランク軸17に突出体20を固着させてもよい。
以下の図3,4は、実施例2,3を示している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図3に従って説明する。
図3において、上記クランク軸17の他端部19に対し、上記突出体20は一体的に形成され、エンジン12の部品点数が少なくされている。
上記突出体20の突出端部側21が軸方向に延長されて延長部45が形成されている。この延長部45の径方向外方に、上記駆動プーリ27の外面における各歯の機械加工を可能にするための工具の作動空間が確保されている。このため、上記機械加工は、上記クランク軸17の他端部19や突出端部側21のフランジ41に邪魔されることなく容易にできる。
また、上記駆動プーリ27における歯溝の径寸法は上記延長部45の径寸法以上とされている。このため、上記各歯の機械加工において、工具が上記延長部45の外周面に接触する、ということが防止されて、上記機械加工がより容易にできる。
また、上記延長部45は、上記駆動プーリ27よりも上記フランジ41側に配置されている。このため、上記駆動プーリ27とフランジ41とは上記延長部45を挟んで、より大きく離れることとなる。よって、上記駆動プーリ27とフランジ41における締結具22のボルト32とが互いに干渉し合うということが防止され、このボルト32の長さの精度管理がし易くなる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図4に従って説明する。
図4において、上記駆動プーリ27は円環形状とされて、上記突出体20の基部側35に外嵌され、この基部側35に締結具47により固着されている。この締結具47はボルト48を備えている。このボルト48は、上記駆動プーリ27に形成されて上記軸心16と平行に延びるボルト孔49に挿通されて、上記突出体20の突出端部側21に形成されたねじ孔50に螺合されている。上記駆動プーリ27は焼結合金製とされている。
上記駆動プーリ27の外面における各歯の機械加工をする場合には、上記クランク軸17から突出体20を離脱させると共に、この突出体20から駆動プーリ27を離脱させた状態で、上記機械加工をしてもよい。このようにすれば、この機械加工は、クランク軸17と突出体20の部分44とが共に邪魔になるということを回避して、円滑にすることができる。
なお、以上は図示の例によるが、上記駆動プーリ27に対し突出体20の基部側35を圧入して固着させてもよく、上記突出体20の基部側35の外周面に雄ねじを形成し、この基部側35に上記駆動プーリ27の内周面に形成した雌ねじを螺合させて、この駆動プーリ27を固着させてもよい。
実施例1を示し、図2の部分拡大断面図である。 実施例1を示し、船外機の側面図である。 実施例2を示し、図1に相当する図である。 実施例3を示し、図1に相当する図である。
符号の説明
1 船
3 船体
4 船尾
5 船外機
6 船外機本体
7 ブラケット
9 ケース
10 被動部
12 エンジン
15 クランクケース
16 軸心
17 クランク軸
18 一端部
19 他端部
20 突出体
21 突出端部側
22 締結具
23 フライホイール
24 動弁機構
25 従動プーリ
26 無端状動伝ベルト
27 駆動プーリ
31 ねじ孔
32 ボルト
35 基部側
37 固着具
38 ボルト
39 ねじ孔
41 フランジ
44 部分

Claims (5)

  1. 一端部が被動部側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えた船外機用エンジンにおいて、
    上記突出体の軸方向で、上記締結具と駆動プーリとを互いに偏位させ、
    上記突出体の基部側に上記駆動プーリを一体的に形成したことを特徴とする船外機用エンジン。
  2. 一端部が被動部側に連結されるクランク軸と、このクランク軸の他端部から軸方向の外方に向かって突出し、このクランク軸と共に軸心回りに回転する突出体と、この突出体の突出端部側に締結具により固着されるフライホイールと、上記軸心上で上記突出体の基部側に固着され、この突出体に動弁機構を連動させるよう無端状動伝ベルトが巻き掛けられる駆動プーリとを備えた船外機用エンジンにおいて、
    上記突出体の軸方向で、上記締結具と駆動プーリとを互いに偏位させ、
    上記クランク軸に対し上記突出体を別体として、この突出体を上記クランク軸に固着したことを特徴とする船外機用エンジン。
  3. 上記突出体の突出端部側をフランジとなるよう形成したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の船外機用エンジン。
  4. 上記締結具が、上記フランジに形成されて上記軸心と平行に延びるねじ孔に対し螺合されるボルトを備え、上記ねじ孔の径方向のほぼ全体を上記駆動プーリの外周面よりも径方向の外方に位置させたことを特徴とする請求項3に記載の船外機用エンジン。
  5. 上記駆動プーリが窒化処理されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1つに記載の船外機用エンジン。
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