JP2007284391A - 粉末状育毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成化学薬品や防腐剤を使用せずに優れた育毛、発毛効果を示すとともに、細った髪を太らせ、うぶ毛が抜けにくく、育毛剤の効果が持続する育毛剤を提供しようとする。
【解決手段】使用時に液体に混合させて液体混合育毛剤となして頭皮と毛髪に塗布して用いられ、天然高分子物の粉末、セラミック粉体、から選択される1または複数種の粉末を含み、該液体混合育毛剤は頭皮と毛髪に塗布されて乾燥することにより頭皮の表面や毛髪の表面に存在している分泌物が該粉末に付着した状態となるものである、粉末状育毛剤である。前記天然高分子物は、米、黒米、ハーブ、アロエの葉肉、柑橘類の皮、紫いも、大豆、から選択される1または複数種に由来し得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水等の液体に溶かしてあるいは分散させて用いる粉末状育毛剤に関する。
育毛剤として植物や植物から抽出した成分を含むものが知られている。例としては、大豆またはゴマ類の抽出物を含むもの特開2000−302667(例えば、特許文献1参照)、白米、黒米、赤米等の米抽出物を含有するもの特開2004−99503(例えば、特許文献1参照)、アルコールにレモン、アロエの有効成分を抽出したもの特開2000−319135(例えば、特許文献1参照)、柑橘類(温州みかん・イヨカン・甘夏カン・八朔・酢橘・柚子・カボス・ネーブル・デコポン・グレープフルーツ・バレンシアオレンジ等)の果皮及び甘皮(白色綿状体)部分の抽出物を複数組み合わせたもの特開2004−35531(例えば、特許文献1参照)、ハーブの一種であるローズマリーから製造するローズマリー蒸溜水を用いるもの特開2002−47143(例えば、特許文献1参照)が開示されている。
一般に育毛剤を使用するとうぶ毛の増加が認められるが、育毛剤の使用により生じたうぶ毛は抜け易いことが多く、このため、育毛剤の効果が一時的なものに終わることが多かった。
また、これらをはじめとする育毛剤は植物や植物から抽出した成分を溶媒に分散あるいは溶解して液状にして瓶詰めし、瓶から滴下させるなどして取り出して使用するので、保管中に液が変質したり腐敗するおそれがある。このため防腐剤などを含有させることも行われるが防腐剤の使用は皮膚および毛髪に塗布されるものとしては好ましいことではない。
特開平10−234291号公報
本発明は、合成化学薬品や防腐剤を使用せずに優れた育毛、発毛効果を示すとともに、細った髪を太らせ、うぶ毛が抜けにくく、育毛剤の効果が持続する育毛剤を提供することを目的とする。
本発明の要旨とするところは、使用時に液体に混合させて液体混合育毛剤となして頭皮と毛髪に塗布して用いられ、天然高分子物の粉末、セラミック粉体、から選択される1または複数種の粉末を含み、
該液体混合育毛剤は頭皮と毛髪に塗布されて乾燥することにより頭皮の表面や毛髪の表面に存在している分泌物が該粉末に付着した状態となるものである、
粉末状育毛剤であることにある。
前記天然高分子物は、米、黒米、ハーブ、アロエの葉肉、柑橘類の皮、紫いも、大豆、から選択される1または複数種に由来し得る。
前記セラミック粉体は、多孔質体の粒子からなり得る。
また、本発明の要旨とするところは、前記粉末状育毛剤が容器にパックされてなり、該容器の壁に該容器の内外に貫通する貫通孔を有し、前記液体に浸漬されたときに前記育毛剤が前記貫通孔を通過して該液体に混合されるようになされた育毛剤パック体であることにある。
さらに、本発明の要旨とするところは、粉体が収納される粉体収納部と、液体が封入される液体収納部と、前記粉体収納部と前記液体収納部とを導通させる導通部とを備え、該導通部に、前記粉体収納部と前記液体収納部とを隔てる破壊可能な隔壁が設けられた収納容器であることにある。
前記隔壁はフィルムからなり得、前記液体収納体部が圧迫されたときの前記液体の静圧で該フィルムが破裂するようになされ得る。
また、本発明の要旨とするところは、前記粉体が前記粉末状育毛剤である前記収納容器であることにある。
さらに、本発明の要旨とするところは、前記収納容器を備え、前記粉体収納部に前記粉体が収納され、前記液体収納部に前記液体が収納された複合パック体であることにある。
またさらに、本発明の要旨とするところは、前記収納容器を備え、前記粉体収納部に前記粉末状育毛剤が収納され、前記液体収納部に液体が収納された複合育毛剤パック体であることにある。
本発明によると、優れた育毛効果を示し、うぶ毛の発生を促し、うぶ毛が抜けにくく、効果が持続する育毛剤が提供される。
本発明によると、毛髪をサラサラにする育毛剤が提供される。
本発明によると、合成化学薬品や防腐剤を使用せずに保管中に変質や腐敗のおそれの少ない、植物由来の育毛剤が提供される。
本発明によると、育毛剤の成分を効果的かつ容易な操作で頭皮に付与できる育毛剤パック品が提供される。
本願発明者は各種の動植物由来の天然高分子を適正に用いることにより、優れた発毛効果を有し、かつうぶ毛が抜けにくく育毛剤の効果が持続する育毛剤を見出し本願発明に至った。
本発明の態様について説明する。本発明の育毛剤は使用時に液体に混合させて、液体混合育毛剤となして、その液体混合育毛剤を頭皮や毛髪に塗布して用いられる粉末状育毛剤である。この粉末状育毛剤は植物由来の天然高分子物を原料として構成される。この天然高分子物は、米、黒米、ハーブ、アロエの葉肉、柑橘類の皮、紫いも、大豆、から選択されてなることが好ましい。なかでも、米、黒米、紫いも、大豆、から選択される天然高分子物を含むことが毛髪をサラサラにするうえでさらに好ましい。この天然高分子物は、粉末に加工されて保管あるいは流通され、使用時に、即ち、頭皮や毛髪に付与する直前に、溶液と混合して用いられる。天然高分子物は植物の茎、葉、根、花、種子、実、皮などにおける構造体を形成するものである。
米、黒米はそれぞれ脱穀後粉砕して米粉として用いる。ハーブは乾燥後粉砕してハーブ粉末として用いる。アロエは乾燥後粉砕してアロエ粉末として用いる。柑橘類は特に皮が好適に用いられる。柑橘類の皮を乾燥後粉砕して柑橘皮粉末として用いる。例えば、陳皮が用いられる。これらの粉末を構成する粒子は径が20μ以下の微粒子あるいはナノ粒子であることが好ましい。
本発明の粉末状育毛剤にはセラミック粉体が用いられてもよい。セラミック粉体は、鉱物またはセラミックからなる無機粒子の粉末からなる粉体である。セラミック粉体としてはシリカ粉末や炭酸カルシウム粉末や酸化チタン粉末のような人工のセラミック粒子や、粘土の乾燥粒子や珪藻土の乾燥粒子などの天然の鉱物の粒子、麦飯石の粉砕物などが挙げられる。セラミック粉体は上記の植物由来の天然高分子物を原料とする粉末と混合されて用いらることがさらに好ましい。
本発明の粉末状育毛剤にはコラーゲンやケラチンのような動物由来の天然高分子の乾燥粉末が配合されてもよい。
本発明においては、これらの粉末状育毛剤を水等の液体と混合し、溶液、分散液あるいはペーストの状態の液体混合育毛剤となし、その液体混合育毛剤を頭皮にすり込むなどして塗布して用いる。粉末状育毛剤には香料などの添加物が配合されてもよい。
粉末状育毛剤を混合する液体は水であってもよい。水としては通常の水道水であってもよいが、ミネラル水であることが育毛効果のうえで好ましい。
粉末状育毛剤を混合する液体は、香料や薬効成分等の添加物が配合されていてもよい。また、粉末状育毛剤を混合する液体は、市販の液状の育毛剤や、化粧水、肌水、あるいはこれらの混合物であってもよい。なかでも、、グリセリン、マルチトール、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸から選択される成分を含む非油性の化粧水や肌水、あるいは肌用クリームの水溶液が好ましい。このように、液体混合育毛剤には市販の液状の育毛剤や化粧水や肌水に含まれる成分や、その他の薬効成分などが含まれていてもよい。
本発明の粉末状育毛剤は、液体と混合して頭皮にすり込むなどして塗布して用いることにより、毛髪の成長を促進させる効果がある。また、うぶ毛が抜けにくく、うぶ毛の発生や成長を促す効果がある。
この効果を詳述するならば、そもそも、髪が細くなりこれにより薄くなる原因は、皮脂が頭皮部に異常分泌して毛穴を鬱ぎ、皮膚呼吸を妨げ、頭皮が分厚い皮脂膜で覆われてベトベトの状態となり、雑菌も発生し髪の育成が阻害されることであると考えられる。
本発明の粉末状育毛剤は、液体と混合して頭皮にすり込むなどして塗布すると、粉末状育毛剤の成分の一部が頭皮や髪に浸透するとともに、乾燥するにつれ粉末状育毛剤を構成する粉末の粒子が頭皮を覆うように層状に頭皮に付着し、毛髪にも付着する。これにより、頭皮の皮脂や毛髪に付随の脂肪分などの、頭皮の表面や毛髪の表面に存在している分泌物がこの粒子に付着してこの脂肪系等の分泌物を吸着する。この結果として、頭皮および毛髪が常にサラサラな状態となり、たえず清潔に保たれる。この効果は粉末の粒子を長時間付着させた状態におくことによりさらに大きくなる。これは、時間につれて粉末の粒子が頭皮および毛髪の分泌物を吸い取るためである。このような効果を得る粒子としては、動物あるいは植物由来の天然高分子あるいは鉱物またはセラミックからなる無機粒子が挙げられる。無機粒子が無機多孔質体からなる粒子であることがこの脂肪系等の分泌物を粒子に移行させる効果のうえで好ましい。動植物由来の天然高分子や天然の鉱物の粒子は頭皮および毛髪の分泌物との親和性に富んでいるのでこのような効果が得られるものと思われる。頭皮および毛髪が常にサラサラな状態となることにより、毛髪の成長が促進される。また、無機多孔質体からなる粒子はその孔の吸着サイトに頭皮や毛髪の分泌物を吸着することにより、頭皮および毛髪が常にサラサラな状態となる。
本発明の粉末状育毛剤は、長期にわたって毎日使用し続けることにより効果が増大する。その証拠として、たとえば、一ヶ月以上にわたって本発明の粉末状育毛剤を使用し続けたときと、一ヶ月以上にわたって全く使用していないときでは、洗髪時に洗い湯に浮かぶ皮脂の量が全く違うとの結果であり、後者の場合の皮脂の量が極端に多かった。
本発明の粉末状育毛剤は、紫いも、大豆を含むことができるが、これにより、毛髪の成長やうぶ毛の発生や成長の促進効果がさらに助長される。
紫いも、大豆は乾燥後粉砕して粉末として用いることが好ましい。この粉末は前述の諸粉末とともに水と混合して用いてもよい。
液体混合育毛剤の配合比率は、液体50重量部に対して、粉末状育毛剤1〜5重量部であることが好ましい。
アロエはキダチアロエであることが育毛効果のうえで好ましい。
粉末状育毛剤に米粉を配合することにより、頭皮に付与された育毛剤の乾燥時に米粉が皮脂や汗を吸収する効果が大になり、また、頭皮が乾燥しサラサラとした感触となる効果にも優れ、雑菌の増殖を抑え、発毛や髪の成長が促進されてさらに好ましい。
粉末状育毛剤に大豆を配合することにより、美肌効果が得られる。これは、大豆に含まれる大豆ペプチドに肌のコラーゲン生成に必要なアミン酸がバランスよく含まれているためであると推定され、継続して大豆ペプチドを育毛剤を介して摂取し続けるとシワが減って肌に張りがでる。
本発明の粉末状育毛剤の配合としては、例えば、米の粉末が1〜5重量部、黒米の粉末が1〜5重量部、アロエ粉末が1〜3重量部、柑橘皮粉末が1〜5重量部ハーブ粉末が1〜5重量部であることが好ましい。さらに紫いもの粉末が1〜5重量部、大豆の粉末が1〜5重量部配合されることがさらに好ましい。さらにセラミック粉体が1〜5重量部配合されることがまたさらに好ましい。
本発明において用いられるハーブとしては、とくに種類は限定されないが、ローズマリー、ラベンダー、ユーカリプタスが好適に用いられる。ハーブは1種類でもよいが、数種類あるいは数十種類が混合して用いられてもよい。ローズマリーは肌を強化し、引き締める効果がある。また、たるんでしわのある、老化した皮膚を若返らせる効果がある。また、脱毛、フケを改善し、髪の成長を促進する。ラベンダーは、高い殺菌効果があり、細胞の成長を刺激し、肌を若返らせる。ユーカリプタスは、消毒作用があり、かゆみを緩和する。
その他、本発明の粉末状育毛剤に好適に用いられるハーブとしては、オレガノ、キャットニップ、セイボリー、セージ、ライムブロッサム、タイム、バジル、ヒソップ、ベルガモット、マジョラム、レモンバーム、ガーリック、フェンネル、クミン、グローブ、オールスパイス、ナツメグ、ジンジャー、パプリカ、ローズヒップス、キャラウェイ、コリアンダー、ペッパー、スターアニス、レモンピール、ガムマサラ、ローレル、シナモン、ターメリック、カルダモン、あさの実、アニス、アジョワン、オールスパイス、カシア、カンゾウ、クローブ、けしの実、コショウ、ゴマ、サフラン、サボリー、サンショウ、シソ、スターアニス、セロリ、ディル、タラゴン、チリペッパー、パセリ、フェヌグリーク、ホースラディッシュ、ホップ、マスタード、メース、ユーカリ、りょうきょう、ローレル、わさび、カモミール、ティリヤ、ジャスミン、ペパーミント、スペアミント、ウオーターミント、アップルミント、パイナップルミント、スウィートミント、メリッサ、マロウ、アンゼリカ、オレンジフラワー、ユーカリプタス、イランイラン、ローズ、ジュニパーベリー、サンダルウッド、ローズウッド、ウインターグリーン、サッサフラス、丁子、マヨナラ、肉桂、ティーツリー、エキナセア、甜茶、ピーパーミー、高麗人参、霊芝、ダイコン、ヨモギ、サポニン、オオバコ、ウイキョウ、イチョウ、ナツメ、サルビア、バニラ、レッドローズ、ペールローズ、レモングラス、サイプレス、檜、杉、松、ポタイジュ白木、レモンバーベナ、エリカ、月見草、バレンギク、西洋オトギリソウ、西洋のこぎり草、西洋ナツユキ草、マリアアザミ、キバナアザミ、スギナ、ギムネマなどを挙げることができる。
これらのハーブは、その種類によって、茎、葉、根、花、種子、実、皮などの部分が適宜用いられる。
本発明においては、ハーブはこれらから選択して18種類ほどが混用されることがさらに好ましい。18種類ほどのハーブのなかには、ローズマリー、ラベンダー、ユーカリプタスのほかに、レッドローズ、レモングラス、マロウ、ペールローズ、スウィートミント、ライムブロッサム、ポタイジュ白木、レモンバーベナ、セージ、エリカ、西洋のこぎり草、西洋おとぎり草が含まれることが育毛効果のうえで好ましい。
本発明いおいて用いられる無機多孔質体からなる粒子粉体としては、活性炭、ゼオライト、多孔質シリカ、珪藻土、カオリナイト、セピオライト・アタプルガイト等の多孔質粘土、麦飯石、軽石、火山灰、素焼き陶器の粉砕物等の1μm以下の微孔を有するものが例示される。微孔は分子サイズオーダーのサイズの微孔であってもよい。
本発明の粉末状育毛剤は上述の液体混合育毛剤として容器に詰めて流通、保管してもよいが、このように液状で長時間保管すると変質や腐敗のおそれがある。防腐剤を液に添加することも考えられるが、防腐剤が頭皮に与える影響が懸念される。従って、本発明の粉末状育毛剤は使用直前に溶液に混合して液体混合育毛剤として使用されることが好ましい。この場合は、流通、保管時に変質や腐敗のおそれがない。また、保管スペースが小さくて済む。
本発明においては、粉末状育毛剤を小分けしてパック詰めし、使用時に、即ち、頭皮や毛髪に付与する直前に、そのパック詰めしたパック体を水に浸漬して液体混合育毛剤を作り、その液体混合育毛剤を頭皮にすり込むなどして付与して用いることが、粉末状育毛剤が取り扱いやすく好ましい。
パックは、壁に内外に貫通する貫通孔を有する袋からなり、紙、布などを素材として作ることができる。パックは、剛な素材でできて壁に貫通孔を有する容器であってもよい。パック体を水等の液体に浸漬したときこの貫通孔からパックの内外にこの液体が出入りし、植物の粉末やその成分がこの液体に溶出したり分散したりして上述の液体混合育毛剤が得られる。
このように、粉末状育毛剤を予め小分けにしてパックに収納し、使用時に、即ち、頭皮や毛髪に付与する直前に、育毛剤パック体を水等の液体に浸漬して、必要に応じて育毛剤パック体を揉むなどして育毛剤やそのの成分を液体に溶出させたり分散させたりすることができる。この態様は、育毛剤の保管や流通が粉末の乾燥状態で行なわれるので、保管や流通のあいだに育毛剤の変質や腐敗が生ずことはほとんどなく。使用すべき植物の長期間の保存が可能である。かつ、小分けにしてパックに収納されているので、使用時に使用量を計る必要がない。また、育毛剤パック体をパックごと水等の液体に浸漬するという簡単な操作で育毛剤の粉末やその成分をその液体に溶出させたり分散させたりして液体混合育毛剤となすことができる。この液体混合育毛剤をそのまま頭皮や毛髪にすりこむなどして塗布して使用できる。
パックされる乾燥状態の粉末状育毛剤には、乾燥重量で、米の粉末が1〜30重量部、黒米の粉末が1〜30重量部、アロエ粉末が1〜20重量部、柑橘皮粉末が1〜30重量部ハーブ粉末が1〜20重量部含有されていることが好ましい。さらに紫いもの粉末が1〜10重量部、大豆の粉末が1〜10重量部配合されることがさらに好ましい。
本発明の育毛剤パック体の他の態様を図1に示す。図1に示す複合育毛剤パック体100には、粉体状育毛剤が収納される粉体収納部104と、液体が封入される液体収納部113と、粉体収納部104と液体収納部113とを導通させる導通部130とを備え、導通部130に、粉体収納部104と液体収納体部113とを隔てる破壊可能な隔壁134が設けられた収納容器135が用いられる。
粉体状育毛剤が粉体収納部104に収納され、液体が液体収納部113に収納されて複合育毛剤パック体100が構成される。液体収納体114に収納される液体は水であってもよいが、この態様は、育毛剤を混合すべき液体として、香料や、既存の育毛剤液等を含む、使用者による調合が比較的難しい液体を用いる場合に好適である。
粉体収納部(第一の容器)104、液体収納部(第二の容器)113は袋状のフィルムからなる。
隔壁134は、薄い膜状フィルムからなり、液体収納部113を外側から押しつぶす方向に加圧すると、水圧で薄い膜状フィルムが破裂して粉体収納部104の内部と液体収納部113の内部とが導通し、育毛剤と液体とが混合され液体混合育毛剤となる。
その後、粉体収納部104に設けられている排出管部138の先端をちぎって開口させ、液体混合育毛剤を排出管部から排出させて使用する。
導通部130の形状や材質、および隔壁134の形状や材質は粉体収納部104、液体収納部113の形状や材質によって異なる。隔壁134の形状や材質は外部からの作用により破壊される機能を有するものであればよい。たとえば、導通部130に仕込まれた突起物が外部からの作用で隔壁134を貫通して破壊する態様であってもよい。あるいは、隔壁134が密閉された袋状で空気を充満させた中空体から構成され、その中空体を押しつぶして破裂させて破壊する態様であってもよい。
さらには、導通部130を外部から圧迫して圧迫方向と直行する方向に幅を拡張し、あるいは、導通部130の対向する壁を外部から互いに離れる方向に引張って幅を拡張し、この拡張により膜状フィルムが破壊される構成であってもよい。この構成に用いるフィルムは例えばポリプロピレンの1軸延伸フィルムであることができる。ポリプロピレンの1軸延伸フィルムは、延伸方向と直角方向の引張りで容易に延伸方向の亀裂が生ずる性質がある。この1軸延伸フィルムを延伸方向がこの拡張方向と直行するように導通部130に配することにより、使用時の隔壁134破壊が容易になる。
本発明の複合育毛剤パック体のさらに他の態様を図2に示す。図2に示す複合育毛剤パック体140に使用される収納容器135aは、粉体収納部(樹脂製の第一の函体)144と液体収納部(樹脂製の第二の函体)145とを備える。粉体収納部144の内部と液体収納部145の内部とは破壊可能な隔壁164を介して連結している。粉体収納部144の内部には粉体状の育毛剤が封入されており、液体収納部145の内部には液体が封入されている。
隔壁164は、薄い膜状フィルムからなり、粉体収納部144を外側から押しつぶす方向に加圧すると、液体の静圧で薄い膜状フィルムが破裂して粉体収納部144の内部と液体収納部145の内部とが導通し、育毛剤と液体とが混合され液体混合育毛剤となる。隔壁164の周囲部分が導通部160である。
その後、函体144に設けられている排出管部168の先端を切断して開口させ、液体混合育毛剤を排出管部から排出させて使用する。
本発明の育毛剤パック体のまたさらに他の態様を図3に示す。図3に示す複合育毛剤パック体170に用いられる収納容器135bは、粉体収納部174と液体収納体部183とを備える。複合育毛剤パック体170は、育毛剤が粉体収納部(第一の容器)174に収納された育毛剤収納体176と、液体が液体収納体部(第二の容器)183に収納された液体収納体184とが複合されてなる。
粉体収納部174、液体収納体部183は樹脂製のアンプル状の筒体からなる。
収納容器135bは、粉体収納部174の内部と液体収納体部183の内部とを導通させることのできる導通部190を備えている。導通部190の中途には粉体収納部174の内部と液体収納体部183の内部とを隔てる破壊可能な隔壁194が設けられている。
隔壁194は、薄い膜状フィルム195からなり、導通部190を外側から押しつぶす方向に加圧すると、押圧で膜状フィルム195が破裂して第一の容器174の内部と第二の容器183の内部とが導通し、育毛剤と液体とが混合され液体混合育毛剤となる。
その後、第一の容器174に設けられている排出管部198の先端を切断して開口させ、液体混合育毛剤を排出管部から排出させて使用する。
本発明の複合育毛剤パック体に用いられる収納容器は、粉体と液体とを混合して用いる他の混合物にも適用でき、この収納容器を備え、粉体収納部に粉体が収納され、液体収納部に液体が収納された複合パック体が好適に用いられる。とくに、その粉体が液体と混合して長期に放置されると本来の機能が損なわれたり、変質あるいは腐敗するおそれのある場合は、この複合パック体が好適に用いられ、使用直前に粉体と液体とを混合して用いることができる。
例えば、ハーブ等の植物の葉の乾燥粉末と乳液とを混合して化粧料として使用する場合、使用直前に植物の葉の乾燥粉末と乳液とを混合させることができる。これにより、液に混合して保存しておいたものに比べて、ハーブ等の植物の葉の香りや薬効を最大限に発揮させることができる。また、微粒の粉体を液に混合して保存しておくことによる凝集を心配する必要がなくなり、凝集防止のための分散剤等の本来の機能とは無関係の薬剤を使用する必要がなくなる。このため、天然物だけで化粧液を容易に構成できる。
実施例1
米粉(上新粉)4重量部、黒米の粉末(サイズは上新粉と同等)1重量部、ハーブ粉末1重量部、乾燥陳皮0.5重量部、アロエの乾燥粉末0.5重量部を混合して粉末育毛剤を得た。ハーブ粉末はローズマリーの葉、ラベンダーの葉が等重量で混合されたものを乾燥後粉砕して得た。
この液体混合育毛剤を各液体混合育毛剤につき3名のモニターA、B、C(薄毛の男性:平均年齢35歳)が使用した結果を表1に示す。使用においては、モニターはこの粉末育毛剤0.3gを使用直前に50gのミネラル飲用水(市販)にといて液体混合育毛剤とした。液体混合育毛剤を作り、直後に頭皮と毛髪にその液体混合育毛剤をすり込む操作を1日2回行い、これを150日行った。この間、モニターは1日1回の通常の洗髪を行った。使用開始前にはベトベトした感じの毛髪が使用開始10日後からフサフサした感じになった。額の生え際の目印を設けた2本並んだ毛髪についてそれぞれマイクロメータで根元の直径を測定した。目印の設置は、その2本並んだ毛髪の左右の毛髪を使用開始前50日にそれぞれ5mmほどに短くカットすることにより行なった。測定は、使用開始前50日、使用直前、使用開始後50日、100日、150日で行なった。
測定結果を表1に示す。この液体混合育毛剤の使用開始後の育毛の促進が毛髪の直径の増加の値から認められた。
Figure 2007284391
実施例2
米粉(上新粉)10重量部、黒米の粉末(サイズは上新粉と同等)1重量部を混合して粉末状育毛剤を得た。この粉末育毛剤0.2gを使用直前に50gのミネラル飲用水(市販)にといて液体混合育毛剤とした。液体混合育毛剤を作り、直後に頭皮と毛髪にその液体混合育毛剤をすり込む操作を1日2回行い、これを150日行った。この間、1日1回の通常の洗髪を行った。使用開始前にはベトベトした感じの毛髪が使用開始10日後からフサフサした感じになった。使用により育毛の促進が認められた。
実施例3
ハーブ(ローズマリー、ラベンダー、ユーカリプタス、レッドローズ、レモングラス、マロウ、ペールローズ、スウィートミント、ライムブロッサム、ポタイジュ白木、レモンバーベナ、セージ、エリカ、西洋のこぎり草、西洋ナツユキ草がほぼ等重量で混合されたもの)を乾燥後粉砕しハーブ粉末からなる粉末状育毛剤を得た。この粉末育毛剤0.5gを使用直前に50gのミネラル飲用水(市販)にといて液体混合育毛剤とした。液体混合育毛剤を作り、直後に頭皮と毛髪にその液体混合育毛剤をすり込む操作を1日2回行い、これを150日行った。この間、1日1回の通常の洗髪を行った。使用開始前にはベトベトした感じの毛髪が使用開始10日後からフサフサした感じになった。使用により育毛の促進が認められた。
実施例4
珪藻土5重量部、米粉(上新粉)10重量部、黒米の粉末(サイズは上新粉と同等)1重量部を混合して粉末状育毛剤を得た。この粉末育毛剤0.3gを使用直前に50gのミネラル飲用水(市販)にといて液体混合育毛剤とした。液体混合育毛剤を作り、直後に頭皮と毛髪にその液体混合育毛剤をすり込む操作を1日2回行い、これを150日行った。この間、1日1回の通常の洗髪を行った。使用開始前にはベトベトした感じの毛髪が使用開始10日後からフサフサした感じになった。使用により育毛の促進が認められた。
実施例5
珪藻土1重量部、酸化チタン粉末(粒径0.1μ)1重量部を混合して粉末状育毛剤を得た。モニターはこの粉末育毛剤10gを使用直前に30gのミネラル飲用水(市販)にといて液体混合育毛剤とした。液体混合育毛剤を作り、直後に頭皮と毛髪にその液体混合育毛剤をすり込む操作を1日2回行い、これを150日行った。この間、1日1回の通常の洗髪を行った。使用開始前にはベトベトした感じの毛髪が使用開始10日後からフサフサした感じになった。使用により育毛の促進が認められた。
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明の複合育毛剤パック体の態様を示す斜視図である。 本発明の複合育毛剤パック体の他の態様の一例を示す図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は図2(a)のA−A方向の断面端面図、図2(c)は図2(a)のB−B方向の断面図である。 本発明の複合育毛剤パック体のさらに他の態様の一例を示す斜視図である。
符号の説明
100、140、170:複合育毛剤パック
104、144、174:粉体収納部
113、145、183:液体収納部
130、160、190:導通部
134、164、194:隔壁隔壁
135、135a、135b:収納容器
176:育毛剤収納体
184:液体収納体

Claims (9)

  1. 使用時に液体に混合させて液体混合育毛剤となして頭皮と毛髪に塗布して用いられ、天然高分子物の粉末、セラミック粉体、から選択される1または複数種の粉末を含み、
    該液体混合育毛剤は頭皮と毛髪に塗布されて乾燥することにより頭皮の表面や毛髪の表面に存在している分泌物が該粉末に付着した状態となるものである、
    粉末状育毛剤。
  2. 前記天然高分子物が、米、黒米、ハーブ、アロエの葉肉、柑橘類の皮、紫いも、大豆、から選択される1または複数種に由来する請求項1に記載の粉末状育毛剤。
  3. 前記セラミック粉体が多孔質体の粒子からなる請求項1又は2に記載の粉末状育毛剤。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の粉末状育毛剤が容器にパックされてなり、該容器の壁に該容器の内外に貫通する貫通孔を有し、前記液体に浸漬されたときに前記育毛剤が前記貫通孔を通過して該液体に混合されるようになされた育毛剤パック体。
  5. 粉体が収納される粉体収納部と、液体が封入される液体収納部と、前記粉体収納部と前記液体収納部とを導通させる導通部とを備え、該導通部に、前記粉体収納部と前記液体収納部とを隔てる破壊可能な隔壁が設けられた収納容器。
  6. 前記隔壁がフィルムからなり、前記液体収納体部が圧迫されたときの前記液体の静圧で該フィルムが破裂するようになされた請求項5に記載の収納容器。
  7. 前記粉体が請求項1乃至3のいずれかに記載の粉末状育毛剤である請求項5又は6に記載の収納容器。
  8. 請求項5又は6に記載の収納容器を備え、前記粉体収納部に前記粉体が収納され、前記液体収納部に前記液体が収納された複合パック体。
  9. 請求項7に記載の収納容器を備え、前記粉体収納部に前記粉末状育毛剤が収納され、前記液体収納部に液体が収納された複合育毛剤パック体。
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