JP2007284171A - 紙葉状シートの繰り出し装置 - Google Patents

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Nobuhiko Onda
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Abstract

【課題】紙葉状シートの繰り出し装置に関し、構造が簡単で、かつ、確実に多重繰り出しを防止することを目的とする。
【解決手段】積層して保持される紙葉状シート束から順次紙葉状シート1を摩擦力を利用して繰り出すピックローラ2と、
ピックローラ2により繰り出された紙葉状シート1を繰り出し方向に搬送するフィードローラ3と、
紙葉状シート1のフィードローラ3非接触側表面に接触してフィードローラ3の回転軸に平行な回転軸周りに回転し、フィードローラ3による紙葉状シート1の摩擦搬送力より小さく、紙葉状シート1間の摩擦による連行力より大きな摩擦搬送力により紙葉状シート1を搬送可能なセパレートローラ4とを有し、
前記セパレートローラ4には、紙葉状シート1順送方向に対する従動回転により撓み角を増加させるトルク発生ばね5が装着される紙葉状シートの繰り出し装置
【選択図】 図4

Description

本発明は、紙葉状シートの繰り出し装置に関するものである。
シートの多重繰り出しを防止することのできる紙葉状シートの繰り出し装置としては、特許文献1に記載されたような、いわゆるリタード方式による繰り出し装置が知られている。リタード方式による繰り出し装置は、積層された原稿(紙葉状シート)を順次送り出すピックローラと、ピックローラによる繰り出し方向に配置されるフィードローラと、フィードローラに圧接する分離コロ(セパレートローラ)を有して構成される。
セパレートローラは回転軸に対して例えばトルクリミッタを介して連結されており、所定の回転トルクが付与された場合にのみフィードローラに連れ回りし、所定トルク以下では、停止状態を維持する。
いま、ピックローラから送り出され、セパレートローラに達した紙葉状シートが1枚であるときには、紙葉状シートを介してセパレートローラにはトルクリミッタの制限を超える大きな回転トルクが与えられるために、セパレートローラが回転し、紙葉状シートが繰り出し方向に搬送される。これに対し、セパレートローラ4に複数枚の紙葉状シートが搬送されると、フィードローラに接したシートとセパレートローラとの間には、他のシートが介在するために、フィードローラの回転トルクはセパレートローラに伝達することができず、セパレートローラの回転トルクはトルクリミッタの制限を越えることはない。この結果、フィードローラのみが回転してセパレートローラは回転しないために、シートはフィードローラに接する側のみが搬送され、多重繰り出しが防止される。
しかし、上述した従来例には、繰り出し方向の長さの異なるシートが含まれるシート束を繰り出す際に、以下の問題がある。すなわち、シート束の繰り出し側先端が不揃いであると、次に搬送されるべきシートの前端が搬送対象のシートより前方に位置していることがあり、この場合、搬送対象の次に搬送されるべきシートがまずピックローラによりフィードローラに送り込まれる。このように一旦フィードローラに送り込まれてセパレートローラに挟まれた後、搬送対象のシートが送り込まれると、安定した繰り出し動作が期待できなくなる。
これを防止するために、セパレートローラを逆送方向に回転する軸に摩擦クラッチで連結し、2枚のシートを挟んだ際には、セパレートローラ側を逆送方向に回転させて次に搬送されるべきシートを戻すようにしたリタード方式の繰り出し方式も提案されているが、この場合、構造が非常に複雑になるという欠点がある。
特開平6-40585号公報
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、構造が簡単で、かつ、確実に多重繰り出しを防止することのできる紙葉状シートの繰り出し装置を提供することを目的とする。
紙葉状シート繰り出し装置は、紙葉状シート1が1枚以上、重ねられた紙葉状シート1束の一方の端から該紙葉状シート1を1枚ずつ繰り出すために用いられることを前提とし、紙葉状シート束の一方の端に位置する紙葉状シート1と接触させて該紙葉状シート1を繰り出すためのピックローラ2と、ピックローラ2により繰り出された紙葉状シート1を搬送するためのフィードローラ3と、セパレートローラ4は、紙葉状シート1のフィードローラ3と接触しない側の面に接触してフィードローラ3の回転軸に平行な回転軸周りに回転するセパレートローラ4と、セパレートローラ4の回転に伴って該セパレートローラ4に逆転方向のトルクを付与するトルク発生ばね5とを有して構成される。
紙葉状シート1は、紙製に限らず、プラスチック等、種々の材料により形成されたものであってよい。また、トルク発生ばね5には、コイルスプリング、金属製の薄板、棒状のゴムなどが使用できる。
紙葉状シート1が搬送されると、該紙葉状シート1の移動に伴ってセパレートローラ4も連れ回りし、同時にトルク発生ばね5も撓む。トルク発生ばね5の撓みにより、セパレートローラ4には紙葉状シート1を逆送する回転方向の付勢力が付与される。フィードローラ3による搬送力は、上記付勢力を上回るように設定されており、搬送される紙葉状シート1が1枚であるときには、付勢力による搬送力がセパレートローラ4と紙葉状シート1との摩擦力を超えるとセパレートローラ4が空転してトルク発生ばね5の撓みが解消されるために、紙葉状シート1の搬送には影響を与えない。
一方、上記付勢力による搬送力は、紙葉状シート1間の摩擦による連行力を上回るように設定されており、多重搬送が開始されると、上記復元力による逆送方向の搬送力が紙葉状シート1間の摩擦による連行力を超えた時点で紙葉状シート1の境界で滑りが発生する。この結果、セパレートローラ4側の紙葉状シート1は逆送方向に戻され、フィードローラ3側の紙葉状シート1のみが順方向に搬送されて多重搬送が防止される。
本発明によれば、簡単な構造で、確実に多重繰り出しを防止することができる。
図1に、例えばATM等の現金処理装置に適用された本発明の実施の形態を示す。この現金処理装置は、ユーロ札等の大きさの異なる紙幣(紙葉状シート1)を処理することが可能に構成される。
図において符号6は1枚以上の紙幣1を重ねた紙幣束(紙葉状シート束)を顧客が挿入した場合に内部に取り込むプレ・アクセプタであり、プレ・アクセプタ6の投入口6aから挿入された紙幣束は、プレアクセプタ搬送路7aによりセパレータ部8に搬送された後、セパレータ部8の繰り出し装置9により1枚ずつ順次繰り出され、鑑別部搬送路7bにより鑑別部10に搬送される。鑑別部10において、偽の紙幣1、鑑別不能な紙幣1、或いは破損しているような紙幣1は、異常券と判別され、鑑別後の紙幣1は上部ユニット内搬送路7cを搬送される。
上部ユニット内搬送路7cは、リジェクト搬送路7dと一時保留部搬送路7eに分岐しており、各々リジェクトボックス11と、一時保留部12に連結される。一時保留部12は、リザーバ部12aとエスクロ部12bとを有し、顧客が投入した紙幣1は、鑑別部10における鑑別結果に基づき、異常券と判別された紙幣1はリザーバ部12aに、正常券と判別された紙幣1はエスクロ部12bに各々収納される。
紙幣束の形で投入された紙幣1の一時保留部12への収納が完了すると、その旨と、鑑別部10が正常券と判別した紙幣1の枚数を金種毎にカウントして算出した入金額がATM本体に通知され、それらの通知により、ATM本体は顧客に対して入金額を提示し、取り引きを行うか否か、追加入金の有無、などの問い合わせを行い、以降は、その問い合わせ結果に応じて動作する。顧客の要求に応じ、リザーバ部12a、およびエスクロ部12bの両方に収納された紙幣1を返却する際には、返却搬送路7fを経由してセパレータ部8に搬送された後、セパレータ部8においてそれらを一つにまとめられる。
13は金種別に用意される紙幣カセットであり、エスクロ部12bに貯留された紙幣1のみが、顧客の要求に応じ、セパレータ部8、鑑別部10、および下部ユニット搬送路7gを経由して該当する紙幣カセット13に収容される。
これに対し、出金時には、各紙幣カセット13から紙幣1を下部ユニット搬送路7gに繰り出した後、鑑別部10に搬送されて鑑別され、正常券と判別された場合にはエスクロ部12bに搬送された後、プレ・アクセプタ部6に搬送する。また、鑑別部10において異常券と判別された場合には、リジェクトボックス11に搬送され、代わりの紙幣1が紙幣カセット13から供給される。
図2にセパレータ部8の詳細を示す。14はセパレータ部8に搬送された紙幣束が載せられるステージである。このステージ14は、プーリ14a、14a間に張設されたベルト14bに固定されており、実線で示す上方ストローク終端位置から鎖線で示す下方ストローク終端位置まで移動する。このステージ14は、上方ストローク終端位置において返却搬送路7fに位置するとともに、下方ストローク終端位置において繰り出し装置9に対応する。このステージ14の位置は、2個の光学センサ14c、14cにより検出される。
このステージ14の上方には、紙幣1を後述するピックローラ2に適切な圧力で接触させるためのプッシャ15が配置される。プッシャ15は、プーリ15a、15a間に張設されたベルト15bに取り付けられ、上下駆動される。プッシャ15の下端位置は、ステージ14上に紙幣1が存在していない状態で後述するセンサ2aがピックローラ2を検出するまで下降させた位置に対応し、紙幣束の底に位置する紙幣1をピックローラ2と適切な圧力で接触させる。
16はエンコーダであり、プーリ15aに同軸に固定されるディスク16aと、ディスク16aのスリットを検出するためのセンサ16bとからなる。エンコーダ16は、上記プッシャ15とステージ14が各々別のモータ(図示せず)により駆動されることから、プッシャ15の移動がステージ14の位置に対応して正しく移動しているか否かを確認するために設けられる。また、プッシャ15の位置は、2個の光学センサ15c、15cにより検出される。
上記繰り出し装置は、図3に詳細を示すように、紙幣1を繰り出すためのピックローラ2と、ピックローラ2により繰り出された紙幣1を搬送するためのフィードローラ3と、紙幣1の多重繰り出しを防止するためのセパレートローラ4とを有して構成される。
ピックローラ2とフィードローラ3には、紙幣1に対して一時的に搬送力を加えるための高摩擦部分2b、3bが配置され、残余の部分は低摩擦部分とされる。ピックローラ2とフィードローラ3における高摩擦部分2b、3bの位置関係を一定にして紙葉状シート1の搬送タイミングを一定させるために、ピックローラ2とフィードローラ3とはベルト17を介して連結される。また、フィードローラ3の近傍には、紙幣1が繰り出されるタイミングを検出するセンサ18が配置される(図2参照)。
さらに、ピックローラ2には、図外のスプリングにより上方への付勢力が付与されて紙幣1との接触圧が確保される。紙幣1の繰り出しに必要な上記接触圧は、センサ2aにより検出されるピックローラ2の位置により判定される。
以上のように形成されるフィードローラ3は、図3(b)に示すように、シャフト3cに5個、適宜間隔(d)を設けて取り付けられている。中央のフィードローラ3には、軸19a周りに回転自在な加圧ローラ19が接触する状態で設置されている。加圧ローラ19は、図3(a)に示すように、ビルスライダ20の後面側に固定されるヒンジ部材21に回転可能に連結される。
一方、セパレートローラ4は、加圧ローラ19の両側に2個ずつ配置される。これらセパレートローラ4は、図3(a)に示すように、例えばフレームに固定させた連結部材22に軸23a周りに回転可能に取り付けられた支持軸23に空転不能に固定される。支持軸23の一方の軸端には、一端が固定板5aに固定されるトーションバー(トルク発生ばね5)が固定される。この実施の形態において、トーションバーのばね定数は、支持軸23を1ラジアン回転させたときに23kgfの捻り力が生じるように設定されている。
また、セパレートローラ4とフィードローラ3の高摩擦部分2b、3bおよび紙幣1との摩擦係数の関係は、
紙幣1同士<セパレートローラ4と紙幣1間<フィードローラ3の高摩擦部3bと紙幣1間
が、常に成り立つように設定されている。
さらに、セパレートローラ4とフィードローラ3とは、図3に示すように、側面視において重合するオーバラップ領域が設定されており(オーバラップ量δ)、搬送する紙幣1を図3(b)に示すように、正面視において波打たせて接触圧を確保し、フィード力を得ている。
以下、繰り出し装置の動作をユーロ紙幣1を例にとって説明する。まず、図4(a)に示すように、ピックローラ2に接触する1枚目の紙幣1が最も小さいサイズの5ユーロ紙幣1-5、その上にある2枚目紙幣1が最も大きい500ユーロ紙幣1-500の2枚を繰り出す場合で、5ユーロ紙幣1がカセットの後端にあり、500ユーロ紙幣1-500の先端が加圧ローラ19の直前に位置している初期状態からの繰り出し動作を図4(b)以下を使用して説明する。なお、理解を容易にするために、図4(b)以下は、紙幣1の搬送状態のみを実線で示す。
図4(a)に示す初期状態からピックローラ2が5ユーロ紙幣1-5をセパレートローラ4方向に搬送すべく回転し、高摩擦部分2bが5ユーロ紙幣1-5と接触すると、5ユーロ紙幣1-5はセパレートローラ4方向に搬送されてゆく。このとき、紙幣間摩擦により、上にある500ユーロ紙幣1-500もセパレートローラ4方向に搬送されてゆく。そして、500ユーロ紙幣1-500の先端は加圧ローラ19の働きによって、よりセパレートローラ4に近づく。そして、ピックローラ2と連動して動くフィードローラ3の高摩擦部分3bが500ユーロ紙幣1-500に接触すると、500ユーロ紙幣1-500先端はその摩擦力によりオーバーラップ部に進入し通過してゆく。
その時、500ユーロ紙幣1-500とセパレートローラ4間の摩擦により、セパレートローラ4は搬送方向に連れまわりし、トーションバー5にねじり力が蓄えられてゆく。さらに500ユーロ紙幣1-500が搬送された場合、トーションバー5に蓄えられたねじり力によるセパレートローラ4の戻し力と、フィードローラ3から500ユーロ紙幣1-500が受ける搬送力が釣り合い、トーションバー5が捻られたままの状態で、500ユーロ紙幣1-500はセパレートローラ4面をすべりながら、フィードローラ3によって搬送が進む(図4(b)参照)。
次に、1枚目の5ユーロ紙幣1-5がオーバーラップ内に遅れて進入してくる。その先端がオーバーラップの最深部に到達すると、500ユーロ紙幣1-500とフィードローラ3の高摩擦面に5ユーロ紙幣1-5が割り込む形になる。前述のように、紙幣間摩擦係数はセパレートローラ4と紙幣1間の摩擦係数より小さいので、500ユーロ紙幣1-500はそれまで蓄えられていたトーションバー5のねじり力により、搬送方向と逆回転するセパレートローラ4によって、5ユーロ紙幣1-5の上面をスベリながらカセット側に戻される(図4(c)参照)。同時に、トーションバー5を固定している固定板5aが図示せぬ駆動手段により、搬送方向と逆に1.8πラジアン回転する。それでも、フィードローラ3の高摩擦部3bはセパレートローラ4より大きな摩擦力を有するので、5ユーロ紙幣1-51枚のみが搬送され、図示せぬ次の搬送手段に渡り、計数、鑑別等の次の段階に進行する(図4(d)参照)。
固定板5aが逆回転するタイミングは、入金される最小紙幣1がカセットの最後部にある状態から、オーバーラップ最深部に到達する時点に設定される。しかし、実際には、紙幣1先端が加圧ローラ19を通過するとすぐにオーバーラップ部に入り、たとえオーバーラップ最深部にまで到達していなくても、オーバーラップによって紙幣1が波打ち、紙幣1の剛性によってフィードローラ3の高摩擦部3bから強いフィード力を与えられ始めるので、1枚目の紙幣1先端がオーバーラップ部に進入した後と定義してよい。従って、投入される最も小さな紙幣1(搬送方向に最も短い紙幣1)がカセットの最後端に位置した場合に、その紙幣1がピックローラ2及び加圧ローラ19によってオーバーラップ部に進入したときに固定板5aが1.8ラジアン逆回転するよう、ピックローラ2の駆動力をギヤやベルトで伝達するように機構を構成すればよい。
図5に、3枚の紙幣1が同時に加圧ローラ19下を通過する場合の動作について説明する。図5(a)は、1枚目に最も小さな5ユーロ紙幣1-5がカセットの最後方に位置し、2枚目の500ユーロ紙幣1-500の先端が加圧ローラ19の直前に位置し、3枚目の500ユーロ紙幣1-500の先端が、ビルスライダの位置にある初期状態からの繰り出し動作を図45(b)以下を使用して説明する。なお、理解を容易にするために、図5(b)以下は、紙幣1の搬送状態のみを実線で示す。
ピックローラ2の回転で1枚目の5ユーロ紙幣1-5が動きだすと、紙幣間摩擦力で2枚目の500ユーロ紙幣1-500も搬送され始める。同時に、2枚目の500ユーロ紙幣1-500と3枚目の500ユーロ紙幣1-500間の摩擦により、3枚目の紙幣1も搬送され始める。3枚の搬送が進んで、2枚の場合と同様、2枚目の紙幣1はオーバーラップ部を通過する。この時、セパレートローラ4を搬送方向に回転させ、トーションバー5に復元力をわずかに蓄えさせる。そこに3枚目の500ユーロ紙幣1-500が、2枚目の紙幣1に連れられてオーバーラップ部に進入してくる(図5(b)参照)。すると、紙幣間摩擦はセパレートローラ4と紙幣1間の摩擦力より小さいので、3枚目の紙幣1がトーションバーに蓄えられた力によるセパレートローラ4の逆回転で、加圧ローラ19入り口まで戻される(図5(c)参照)。
2枚目紙幣1は尚も進行するから、3枚目の紙幣1も連れられてオーバーラップ部に入ろうとする。しかし、セパレートローラ4を少し回転させてねじり力を蓄えさせただけでも、2枚目の500ユーロ紙幣1-500上で滑ってしまいセパレートローラ4の逆転で戻されてしまう。これを繰り返しているうちに2枚目の500ユーロ紙幣1-500はセパレートローラ4からの搬送阻止力を殆ど受けずにオーバーラップ部を乗り越えてしまうが、1枚目の5ユーロ紙幣1-5がオーバーラップ部に到着すると、2枚目積層時と同様に固定板5aが1.8πラジアン逆回転し、2枚目の500ユーロ紙幣1-500をオーバーラップ入り口まで押し戻す。従って、1枚目の紙幣1のみがフィードローラ3の高摩擦力によってセパレートローラ4をネジリながらも、もしセパレートローラ4が逆回転してもフィードローラ3の高摩擦部の摩擦力の方がはるかに大きいため、1枚目の5ユーロ紙幣1-5のみが正常に繰り出されてゆく(図5(d)参照)。
現金処理装置の構造を示すブロック図である。 セパレータ部を示す図である。 繰り出し装置を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)の3B方向矢視図である。 本発明の動作を示す説明図で、(a)は初期状態を示す図3(b)の4A-4A線断面図、(b)はセパレートローラが連れ回りしてトルク発生ばねが捻られた状態を示す図、(c)はセパレートローラが逆送方向に回転した状態を示す図、(d)は固定板が回転した状態を示す図である。 本発明の他の動作を示す説明図で、(a)は初期状態を示す図3(b)の4A-4A線断面図、(b)はセパレートローラが連れ回りしてトルク発生ばねが捻られた状態を示す図、(c)はセパレートローラが逆送方向に回転した状態を示す図、(d)は固定板が回転した状態を示す図である。
符号の説明
1 紙葉状シート
2 ピックローラ
3 フィードローラ
4 セパレートローラ
5 トルク発生ばね

Claims (4)

  1. 積層して保持される紙葉状シート束から順次紙葉状シートを摩擦力を利用して繰り出すピックローラと、
    ピックローラにより繰り出された紙葉状シートを繰り出し方向に搬送するフィードローラと、
    紙葉状シートのフィードローラ非接触側表面に接触してフィードローラの回転軸に平行な回転軸周りに回転し、フィードローラによる紙葉状シートの摩擦搬送力より小さく、紙葉状シート間の摩擦による連行力より大きな摩擦搬送力により紙葉状シートを搬送可能なセパレートローラとを有し、
    前記セパレートローラには、紙葉状シート順送方向に対する従動回転により撓み角を増加させるトルク発生ばねが装着される紙葉状シートの繰り出し装置。
  2. 前記セパレートローラとフィードローラとは、側面視において重合して配置され、紙葉状シートを正面視において波打たせて搬送する請求項1記載の紙葉状シートの繰り出し装置。
  3. 前記セパレートローラは、フィードローラのフィード条件下においてばね復元開始後所定タイミングで強制駆動される請求項1または2記載の紙葉状シートの繰り出し装置。
  4. 請求項1、2または3記載の紙葉状シートの繰り出し装置を備えた現金処理装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5866343B2 (ja) * 2011-04-08 2016-02-17 キヤノン電子株式会社 シート搬送装置

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