JP2007283854A - エンジンの始動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン停止中で、シフト位置がドライブ(D)又はリバース(R)のいずれかである状態を判定したときに、吸気加熱の要求が発生しているかを判定し、要求が発生していれば、加熱手段を作動して吸気加熱を行い、加熱終了後にエンジン始動要求が発生したときに、エンジンを始動する。
【選択図】図9
Description
エンジンとモータとを原動機とし、エンジン停止モードを有するハイブリッド車におけるエンジンの始動装置において、
エンジンの吸気を加熱する吸気加熱手段と、
エンジン始動要求が発生する可能性のあるエンジン停止状態で、前記加熱手段を作動させる制御手段と、
を含んで構成したことを特徴とする。
エンジン1の出力軸が、第1のクラッチ2を介してモータ・ジェネレータ3に連結され、モータ・ジェネレータ3の出力軸が第2のクラッチ4を介してトランスミッション5に連結されている。
エンジン1は、エンジンコントローラ(ECM)6、モータ・ジェネレータ3は、モータコントローラ(MC)7らの指令を受けてそれぞれ制御され、ECM6,MC7は、ハイブリッドコントローラ(HCM)8からの指令によって統合的に制御される。
また、インバータ10は、バッテリ9からの直流電力を交流電力に変換してモータ・ジェネレータ3に出力し、モータ・ジェネレータ3をモータとして駆動すると共に、モータ・ジェネレータ3がジェネレータとして機能するときには、モータ・ジェネレータ3からの発電電力を直流電力に変換してバッテリ9を充電する。
図2は、パワートレインの別の例を示す。
図1と相違するのは、走行用の第1のモータ・ジェネレータ3とは別に、ベルト12を介してエンジン1と連動するエンジン始動用の第2のモータ・ジェネレータ13を備え、さらに該第2のモータ・ジェネレータ13とバッテリ9との間の第2のインバータ14、第2のモータ・ジェネレータ13に指令を与える第2のモータコントローラ15を備え、前記第2のクラッチ4が省略される点である。
イグニッションキースイッチ信号IGNSW、ブレーキスイッチ信号BRSW、シフト位置信号GEAR、アクセル開度信号APS、車速信号VSP、バッテリ充電状態信号SOC、吸入空気温度信号TA、エンジン冷却水温度信号TW、触媒温度信号TCを入力し、ECM6にエンジン目標トルク、始動許可信号を出力し、MC7にトルク制御/回転数制御との制御切換信号、モータ目標トルク、目標回転速度を出力し、吸気加熱手段11に動作制御信号を出力し、各クラッチ2,4にクラッチ制御信号を出力する。
エンジン1は、ディーゼルエンジンであり、吸入空気は、エアクリーナ22から吸気通路23、コレクタ24、吸気マニホールド25、吸気カム26により開閉駆動される吸気弁27を介してシリンダ28内に吸入される。
シリンダ28内には、ピストン29が嵌挿され、燃料噴射弁30によって燃料が噴射供給される。燃焼排気は、排気カム31によって開閉駆動される排気弁32を介して排気通路33へ排出される。
排気通路33の下流部には、排気浄化触媒36が装着されている。
そして、前記エンジン1のシリンダ(燃焼室)内を加熱することにより吸気加熱する吸気加熱手段としてのグロープラグ37が備えられる。
すなわち、吸気マニホールド25下流の吸気ポート部分を加熱する吸気ポート加熱ヒータ38、吸気マニホールド25上流の通路内に装着される吸気ヒータ39、燃焼室壁を加熱する燃焼室ヒータ40の少なくとも1つを備える。
図6は、上記吸気加熱手段による加熱要求の設定ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS102では、水温TWが低温判定値TW_Low未満の低温状態かを判定する。
水温TWが低温判定値TW_Low未満と判定されたときは、ステップS103へ進んで、加熱要求あり(Y)にセットする。
そして、同様に吸気温度TAが低温判定値TA_Low未満と判定されたときは、ステップS103へ進んで、加熱要求あり(Y)にセットする。
水温TWが高温判定値TW_High以上と判定されたときは、ステップS106へ進んで、加熱要求なし(N)にセットする。
そして、同様に吸気温度TAが高温判定値TA_High以上と判定されたときは、ステップS103へ進んで、加熱要求なし(N)にセットする。
このように吸気温度または水温が低く着火性が悪いときのみ加熱要求を発生して吸気加熱を行わせることにより、無駄な電力消費を節減できる。
また、簡易的には、水温、吸気温度の一方のみで加熱要求判定を行うようにしてもよい。
加熱開始から所定時間は、供給電力(供給エネルギ)最大とし、その後は、その温度を保持する保持電力を供給し、エンジン1の始動後所定時間、保持電力を供給した後、作動停止する。
ステップS201では、車速VSP、加熱要求、加熱手段の作動状態を読み込む。
ステップS202では、エンジン停止中であるかを判定する。
ステップS202でエンジン停止中と判定されたときは、ステップS203で車速VSPがエンジン停止からエンジン運転への切換用の判定値VSPE1の低速側近傍に設定された加熱用判定値VSPEL以上であるかを判定する。
車速VSPが判定値VSPEL以上と判定されたとき、つまりエンジン停止中であるがエンジン運転判定用の判定値VSPE1に近づいており、エンジン始動要求が出される可能性が高いときは、ステップS204へ進んで上記図6で設定される加熱要求がある(ON)かを判定する。
加熱要求ありと判定された当初は、加熱前なのでステップS205の判定がNOとなってステップS206へ進み、加熱手段をONとして吸気加熱を開始する。
次回は、ステップS205の判定がYESとなってステップS207へ進み、加熱手段による加熱が終了したか(終了時期に達したか)を判定し、終了と判定したときにステップS208へ進んで、再度、ステップS202同様の車速判定を行い、車速VSPが、エンジン運転用の判定値VSPE1以上に上昇すれば、エンジン運転モード(単独またはモータとの併用運転)であり、エンジン始動要求が発生したので、ステップS209へ進んでエンジンを始動(モータによるクランキング)する。また、車速VSPが、判定値VSPE1未満であるときは、まだ、エンジンを始動することなく、このルーチンを終了し、モータ運転走行を維持する。
上記のようにエンジンを始動後、ステップS202でエンジン運転中と判定されたときは、ステップS210へ進んで、車速VSPがエンジン運転から停止への切換用の判定値VSPE2(<VSPE1)未満であるかを判定し、判定値VSPE2以上に維持されていれば、現状のエンジン運転モードを維持するが、判定値VSPE2未満に低下したときは、ステップS211で、加熱手段の作動をOFFとして加熱を停止(加熱中の場合でも強制的に停止)した後、ステップS212でエンジン1の運転を停止する。
このようにすれば、車速VSPに応じてエンジン始動要求が発生する前に、始動要求の発生を予測し、エンジン始動に先立って加熱手段を作動しておくことができるので、エンジン始動時には、既に吸気加熱されて確実に始動することができる。また、車速がエンジン運転への切換用の判定値に近づいたときだけ、加熱手段を作動させる構成であるため、エンジン始動要求が発生する可能性が低いときには、無駄な加熱を行うことなく、電力消費を節減できる。
ステップS301では、シフト位置GEAR、加熱要求、加熱手段の作動状態を読み込む。
ステップS301では、エンジン停止中であるかを判定する。
ステップS301でエンジン停止中と判定されたときは、ステップS303でシフト位置がドライブ(D)又はリバース(R)のいずれかであるかを判定する。
そして加熱要求があるときはステップS305で加熱中かを判定し、ステップS306で加熱を開始した後、ステップS307で加熱終了時期かを判定する。
また、ステップS304で加熱要求なしと判定されたときは、加熱を行うことなく、ステップS309へ進んで始動要求判定を行い、要求発生時に始動する。
図10は、ブレーキ状態に応じた加熱制御のフローを示す。
ステップS501で、シフト位置信号とブレーキスイッチ信号BRSW,SBRSWを読み込み、ステップS503でフットブレーキかサイドブレーキのいずれも作動していない状態となったと判定され、かつ、ステップS504でシフト位置がドライブ(D)又はリバース(R)のいずれかであると判定されたときに、ステップS505へ進んで加熱要求に応じた制御に移行する。
図12は、トランスミッションがマニュアルトランスミッションである場合の、シフト位置とブレーキ状態との双方に応じた加熱制御のフローを示す。
すなわち、マニュアルトランスミッションの場合は、サイドブレーキをかけた状態からエンジンを始動して坂道発進する場合があるため、サイドブレーキスイッチによるエンジン始動要求発生の可能性の判定を除外したものである。
これに対し、エンジン始動要求がある場合でも、エンジン始動を直ちに行う必要のない場合もあり、その場合には、エンジン始動要求が発生してから、加熱要求に応じて加熱を行い、加熱終了後に始動させればよい。
ステップS701では、触媒温度TC、加熱要求、加熱手段の作動状態を読み込む。
ステップS702では、触媒温度TCが、低温判定値TC_Low未満かを判定し、この判定がNOの場合は、ステップS703で高温判定値TC_High以上かを判定する。
次いで、ステップS706では、上記始動要求の判定結果を判別する。
ステップS707で加熱要求ありと判別されたときは、ステップS708へ進んで現在加熱中かを判定する。
加熱要求ありと判定された当初は、加熱前なのでステップS708の判定がNOとなってステップS709へ進み、加熱手段をONとして吸気加熱を開始する。
また、ステップS706で始動要求なしと判定されたときは、ステップS712へ進んで、加熱手段をOFFとし、ステップS713へ進んでエンジン1を停止する(運転していた場合は停止し、停止されているときは停止状態を維持する)。
図13との相違は、ステップS801で、触媒温度TCの代わりにバッテリ充電状態SOCを読み込み、ステップS802,803でSOCレベルがそれぞれ、低量判定値SOC_Low未満かの判定、高量判定値SOC_High以上かの判定を行う点である。
また、以上示した各条件に応じた加熱制御を併用してもよい。その場合、加熱要求が満たされていても条件に応じて加熱非作動に制限されているような場合でも、エンジン始動要求が発生した場合は、加熱要求に応じた加熱を行い、加熱終了後にエンジン始動を行うようにすればよい。
3 モータ・ジェネレータ
5 トランスミッション
6 エンジンコントローラ
7 モータコントローラ
8 ハイブリッドコントローラ
9 バッテリ
11 吸気加熱手段
13 第2のモータ・ジェネレータ
15 第2のモータコントローラ
36 排気浄化触媒
37 グロープラグ
38 吸気ポート加熱ヒータ
39 吸気ヒータ
40 燃焼室ヒータ
Claims (8)
- エンジンとモータとを原動機とし、エンジン停止モードを有するハイブリッド車におけるエンジンの始動装置において、
エンジンの吸気を加熱する吸気加熱手段と、
エンジン始動要求が発生する可能性のあるエンジン停止状態で、前記加熱手段を作動させる制御手段と、
を含んで構成したことを特徴とするエンジンの始動装置。 - 前記制御手段は、吸気温度またはエンジン温度の少なくとも一方が所定値以下のときに吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの始動装置。
- 前記制御手段は、車速、ブレーキ作動状態、変速機ギア位置の少なくとも1つに基づいて吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジンの始動装置。
- 前記制御手段は、ブレーキ作動時に吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの始動装置。
- 前記制御手段は、バッテリの充電状態に基づいて吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジンの始動装置。
- 前記制御手段は、バッテリの充電量の低下に伴って始動要求が発生した場合は、始動要求と同時に吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項5に記載のエンジンの始動装置。
- 前記制御手段は、吸気温度またはエンジン温度の少なくとも一方が所定値以下のときに始動要求が発生した場合は、始動要求発生と同時に吸気加熱手段を作動させることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1つに記載のエンジンの始動装置。
- エンジンの始動を前記吸気加熱手段による所定の加熱モード終了後に行うことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1つに記載のエンジンの始動装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2016539846A (ja) * | 2013-11-28 | 2016-12-22 | ルノー エス.ア.エス. | 燃焼機関を始動するための方法及びシステム |
JP2017105356A (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 三菱自動車工業株式会社 | ハイブリッド自動車 |
KR20190092290A (ko) * | 2018-01-29 | 2019-08-07 | 도요타 지도샤(주) | 하이브리드 차량 |
CN111828189A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-10-27 | 义乌吉利自动变速器有限公司 | 一种发动机启动的控制方法、装置及设备 |
-
2006
- 2006-04-14 JP JP2006111820A patent/JP2007283854A/ja active Pending
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