JP2007283322A - 低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の圧力で溶湯をキャビティへ充填できる低圧鋳造装置、及び当該低圧鋳造装置を用いて行う低圧鋳造方法の提供。
【解決手段】縁部板状部21Aと加圧室20を画成する壁部1Aの周囲のケーシング1Bとの間には連結手段と押圧手段とが設けられている。連結手段は、それぞれ略板状をなす第1環状部材41と第2環状部材42とを有しており、これらは、管状部材36のフランジ部36Aを鉛直上下方向から狭持している。ケーシング1Bの貫通孔1bを貫通するボルト48は第1環状部材41に螺合しており押圧手段をなす。ボルト48を第1環状部材41に対して螺進させることにより、管状部材36、第1環状部材41、第2環状部材42、ストークプレート21、及びストークは一体で鉛直上方へ移動し、ストークの上端が中間ストークの下端に押圧される。
【選択図】図2

Description

本発明は低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法に関し、特に加圧室にストークが配置され、加圧室内に金属溶湯を供給するための溶湯室を備え、加圧室内の溶湯がストークを介してキャビティ内へ充填されるいわゆる二槽炉の構成の低圧鋳造装置、及び当該低圧鋳造装置を用いて行う低圧鋳造方法に関する。
従来より、低圧鋳造装置としては、加圧室において上下方向に延在するストークと、ストークの上端に連通するキャビティが形成された金型と、加圧室に供給するための溶湯を保持する溶湯室とを有するいわゆる二槽炉の構成のものが知られている。
特開2000−271723号公報にはこの構成の低圧鋳造装置が記載されている。ストークの下端は加圧室内に開口しており、加圧室は溶湯室たる保持室内に連通している。溶湯室内には加圧室へ供給する金属溶湯が保持されている。鋳造の際には、加圧室内に気体を供給して加圧室内を加圧することにより当該加圧室内の溶湯をストークの下端からストーク内へ流入させ、ストークを介してキャビティ内へ充填することにより行われる。
特開2000−271723号公報(2頁〜3頁、図2)
上述した従来の低圧鋳造装置では、ストークと金型とは別体として構成される場合がある。具体的には、金型には、キャビティに連通する湯道が形成され、当該湯道が金型外方へ開口する湯道開口部を有しており、湯道開口部の湯道の開口端に、ストークの上端が当接し押圧されることにより接続される。
このような構成を採る場合には、湯道開口部の湯道の開口端に、ストークの上端が当接し更に押圧された状態を維持する必要がある。このように押圧された状態を維持できない場合には、ストーク内の気体が湯道開口部の湯道の開口端とストークの上端との間から漏れてしまい、所望の圧力で溶湯をキャビティへ充填できなくなるからである。しかし、実際には、鋳造前に金型をセットした時点では押圧された状態となっていても、その後の金型やストーク等の熱膨張により、十分に押圧されていない状態となってしまうという問題が生ずる。
そこで、本発明は、所望の圧力で溶湯をキャビティへ充填できる低圧鋳造装置、及び当該低圧鋳造装置を用いて行う低圧鋳造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、上下方向に延在するストーク22と、該ストーク22の上端に連通しキャビティ30aが形成された金型30とを有する鋳造機と、溶湯2が貯留される加圧室20と、該加圧室20へ供給される溶湯2が貯留される溶湯室10と、該加圧室20と該溶湯室10との間に設けられ、該加圧室20と該溶湯室10とを連通する連通位置と、該加圧室20と該溶湯室10との連通を遮断する連通遮断位置との間で移動可能な弁11と、該加圧室20内に気体を供給することにより該加圧室20内を加圧可能な加圧手段とを備え、該金型30は該キャビティ30aに連通する湯道が該金型30外方へ開口する湯道開口部33Aを有し、該湯道開口部33Aの該湯道の開口端には該ストーク22の上端が接続され、該ストーク22の下端は該加圧室20内において開口し、該加圧手段によって該加圧室20内が加圧されることにより、該加圧室20内の溶湯2を該ストーク22の下端から該ストーク22内へ流入させ該ストーク22を介して該キャビティ30a内へ充填可能な低圧鋳造装置1において、該加圧室20内には管状部材36が設けられ、該管状部材36の周面は該加圧室20を画成する内壁1Aの部分であって該加圧手段により該加圧室20内に供給された気体に曝される部分を覆うように配置され、該管状部材36と該ストーク22とを該管状部材36の軸方向へ一体で移動可能に連結する連結手段21、41、42、45、46と、該ストーク22の上端を該金型30の該湯道開口部の開口端に対して押圧させる押圧手段41、48とを有する低圧鋳造装置1を提供している。
また、本発明は、上記低圧鋳造装置1を用いて低圧鋳造を行う低圧鋳造方法を提供している。
本発明の請求項1記載の低圧鋳造装置、請求項2記載の低圧鋳造方法によれば、加圧室内には管状部材が設けられ、管状部材の周面は加圧室を画成する内壁の部分であって加圧手段により加圧室内に供給された気体に曝される部分を覆うように配置されているため、加圧室を画成する壁部が断熱材等により構成されている場合に、当該断熱材を通して加圧室内の気体が加圧室外へ漏れることを防止することができる。
また、管状部材とストークとを管状部材の軸方向へ一体で移動可能に連結する連結手段と、ストークの上端を金型の湯道開口部の開口端に対して押圧させる押圧手段とを有するため、湯道開口部の湯道の開口端とストークの上端との接続位置から、ストーク内の気体が漏れることを防止できる。
本発明の実施の形態による低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法について図1乃至図2を参照しながら説明する。図1に示されるように、低圧鋳造装置1は溶湯室10と、加圧室20と、後述のストーク22及び金型30を有する鋳造機と、図示せぬ制御装置とを備えている。
溶湯室10と加圧室20とは、溶湯室連通路1aを介して接続されており、溶湯室10、加圧室20、溶湯室連通路1aは断熱材により構成される壁部1Aにより画成され、壁部1Aの周囲は鉄板により構成されるケーシング1Bにより覆われている。溶湯室10内には加圧室20内へ供給するための溶湯2が貯留されており、溶湯室連通路1aと溶湯室10との接続位置には、鉛直方向に伸びる略棒状のストッパ11の下端が対向して設けられている。ストッパ11は弁に相当する。
ストッパ11は鉛直上下方向に移動可能である。ストッパ11が上下して、ストッパ11の下端が溶湯室連通路1aを開閉することができるように構成されており、ストッパ11は、溶湯室連通路1aを開いた状態として加圧室20と溶湯室10とが連通するときの連通位置と、溶湯室連通路1aを閉じた状態として加圧室20と溶湯室10との連通を遮断する連通遮断位置との間で移動可能である。また、溶湯室10には、図示せぬ湯面センサーと図示せぬヒータとが設けられている。図示せぬ湯面センサーによって溶湯室10内の湯面位置を検出可能であり、図示せぬヒータによって溶湯室10内の溶湯2を所望の温度に維持することができるように構成されている。
加圧室20の内部には略円柱形状空間が画成されており、加圧室20の軸方向は鉛直方向に指向し、その上端は開放された加圧室開口部20a(図2)を有している。加圧室開口部20aには、加圧室開口部20aを覆う蓋をなし略円板形状をなすストークプレート21により覆われている。ストークプレート21の略中央位置には、図1に示されるようにストークプレート貫通孔21aが形成されており、ストークプレート貫通孔21aには、ストーク22がストークプレート貫通孔21aを貫通して上下方向に延びて設けられている。
ストーク22の上端はフランジ部22Aを有しており、フランジ部22Aはストークプレート21の上面においてパッキン23を介して支持されている。ストーク22の上端部分以外の部分は加圧室20内に位置しており、ストーク22の下端は加圧室20内において開口している。
ストーク22の上端のフランジ部22Aには金型30が接続されている。より具体的には、金型30は、ストーク22の上端の上方において金型支持部材32によって移動不能に固定されて配置されており、内部にキャビティ30aが画成され上型31Aと下型31Bとを有して二分割可能な構成をなす金型本体31と、中間ストーク33とを有している。
ストーク22と中間ストーク33とは同軸的に配置されており、ストーク22の上端の内径と中間ストーク33の下端33Aの内径とは略同一である。ストーク22の上端のフランジ部22A上に、パッキン34を介して中間ストーク33の下端33Aが当接しており、ストーク22の上端は中間ストーク33の下端33Aに押圧された状態となっている。パッキン34は、この位置からストーク22内の気体が漏れることを防止する。中間ストーク33の下端33Aは湯道開口部に相当する。
金型本体31は、図1に示されるように、金型本体31内においてキャビティ30aに連通する湯道が金型本体31外部へ開口する金型本体開口部31aを有しており、中間ストーク33の上端は、金型本体開口部31aにパッキン35を介して図示せぬ締付けボルトにより固定されることにより、金型本体開口部31aに対して移動不能に接続されている。以上の構成により、ストーク22は中間ストーク33を介してキャビティ30aに連通している。
また、加圧室20には、図示せぬ加圧装置が接続されている。図示せぬ加圧装置は、加圧室20が密閉状態とされたときに加圧室20内に気体を供給することにより加圧室20内を所望の圧力に加圧可能である。また、加圧室20には管状部材36が加圧室20内に画成されている略円柱形状空間と同軸的に設けられている。管状部材36はファインセラミックスにより構成されており、図2に示されるように上端にはフランジ部36Aを有し、管状部材36の外周面は、図1、図2に示されるように、加圧室20を画成する壁部1Aの部分であって図示せぬ加圧装置により加圧室20内に供給された気体に曝される部分を覆うように配置されている。従って、管状部材36の長手方向、即ち、図1、図2の上下方向に垂直な面で切った管状部材36の外周面の形状は、同一面で切った壁部1Aの部分であって加圧室20を画成する壁部1Aの部分の形状に略一致している。加圧室20内における金属溶湯2の湯面は、常時管状部材36の内周面に位置する。管状部材36はその軸方向へ移動可能に構成されている。
管状部材36が設けられているため、加圧室20内に気体を供給することにより加圧するときに、断熱材により構成される壁部1Aを通して加圧室20内の気体が加圧室20外へ漏れることを防止することができる。
ストークプレート21の縁部は薄い板状をなす縁部板状部21Aを有しており、縁部板状部21Aと加圧室20を画成する壁部1Aの周囲のケーシング1Bとの間には連結手段と押圧手段とが設けられている。図2に示されるように連結手段は、それぞれ金属製の略板状をなす第1環状部材41と第2環状部材42とを有している。これらは、平行且つ水平に配置され、また、加圧室20内の略円柱形状空間と同軸的に配置されている。また、ストークプレート21、ボルト45、46も連結手段を構成する。
第1環状部材41は第2環状部材42よりも下方に配置されており、図2に示されるように、第1環状部材41の半径方向内端縁近傍部と第2環状部材42の半径方向内端縁近傍部とによって、管状部材36のフランジ部36Aを鉛直上下方向から狭持している。管状部材36のフランジ部36Aと第1環状部材41の半径方向内端縁近傍部との間、管状部材36のフランジ部36Aと第2環状部材42の半径方向内端縁近傍部との間には、それぞれパッキン43、44が介在している。なお、図2では、説明の便宜上第1環状部材41、第2環状部材42、ボルト45、46、48、ストークプレート21、管状部材36、パッキン43、44、47等を分かりやすく模式的に部分的に誇張して図示しており、実際の形状は若干異なる。
第1環状部材41と第2環状部材42とによって、管状部材36のフランジ部36Aを鉛直上下方向から狭持する構成については次のとおりである。管状部材36のフランジ部36Aを狭持している第2環状部材42の部分よりも第2環状部材42の半径方向外方の位置には貫通孔42aが形成されており、また、貫通孔42aに対向する第1環状部材41の位置には、雌ネジの形成された貫通孔たるネジ孔41aが形成されている。貫通孔42aにはボルト45が貫通しており、ネジ孔41aにはボルト45が螺合している。第1環状部材41と第2環状部材42とは、ネジ孔41aに対してボルト45が螺進することにより互いに接近し、管状部材36のフランジ部36Aをパッキン43、44を介して挟持する。このことにより、第1環状部材41と第2環状部材42と管状部材36とが、互いに相対的に移動不能に固定され連結される。
パッキン43、44は、第1環状部材41と管状部材36のフランジ部36Aとの間、第2環状部材42と管状部材36のフランジ部36Aとの間において加圧室20内の気体が漏れることを防止するとともに、金属製の第1環状部材41がセラミックス製の管状部材36のフランジ部36Aに点で当接すること及び金属製の第2環状部材42がセラミックス製の管状部材36のフランジ部36Aに点で当接することを防止する。
ストークプレート21の縁部板状部21Aと第2環状部材42の半径方向内端縁部の上面とは、図2に示されるように、間にパッキン47を介在させて鉛直上下方向において互いに対向している。第2環状部材42の半径方向内端縁部に対向するストークプレート21の縁部板状部21Aには貫通孔21bが形成されている。また、貫通孔21bに対向する第2環状部材42の部分には、雌ネジの形成された貫通孔たるネジ孔42bが形成されている。貫通孔21bにはボルト46が貫通しており、ネジ孔42bにはボルト46が螺合している。ネジ孔42bに対してボルト46が螺進することにより、ストークプレート21の縁部板状部21Aと第2環状部材42とは、これらの間にパッキン47を介在させて互いに接近する。パッキン47は、第2環状部材42とストークプレート21の縁部板状部21Aとの間において加圧室20内の気体が漏れることを防止する。
第1環状部材41の貫通孔41aよりも半径方向外方の位置には、雌ネジの形成された貫通孔たるネジ孔41bが形成されている。加圧室20を画成する壁部1Aの周囲のケーシング1Bは、図2に示されるように、上端が加圧室20の半径方向内方であってネジ孔41bに対向する位置を覆う位置まで延出している。ネジ孔41bに対向するケーシング1Bの部分には、貫通孔1bが形成されている。貫通孔1bにはボルト48が貫通しており、ネジ孔41bにはボルト48が螺合している。
ネジ孔41bにボルト48が螺進することにより、第1環状部材41が鉛直上方へ移動してケーシング1Bに対して接近する。このとき、管状部材36とストークプレート21とは第1環状部材41と第2環状部材42とによって連結され、更にストーク22はストークプレート21によって支持されているため、管状部材36、第1環状部材41、第2環状部材42、ストークプレート21、及びストーク22は一体で鉛直上方へ移動し、ストーク22の上端がパッキン34(図1)を介して中間ストーク33の下端33Aに押圧されるように構成されている。ボルト48、第1環状部材41は押圧手段に相当する。
なお、図には現れていないが、図2に示されるような連結手段、押圧手段は、ストークプレート21の縁部板状部21Aの周方向に沿って周方向に等間隔で計24セット設けられている。
低圧鋳造方法においては、先ず、金型30を金型支持部材32によって移動不能に固定する。また、ボルト48を螺進させることにより管状部材36、第1環状部材41、第2環状部材42、ストークプレート21、及びストーク22を一体で鉛直上方へ移動させて、パッキン34を介してストーク22の上端を中間ストーク33の下端33Aに押圧させる。このことにより加圧室20を密閉状態とし、加圧室20内及びストーク22内の気体が大気中へ漏れることを防止する。
次に、低圧鋳造工程を行う。低圧鋳造工程では、先ず加圧室20を大気開放状態とし、ストッパ11を上昇させ、ストッパ11の先端が溶湯室連通路1aを開いた状態とする。このことにより、溶湯2は溶湯室10内から加圧室20内へと流入する。そして、所定時間経過後にストッパ11を下降させてゆき、ストッパ11の下端が溶湯室連通路1aを閉じた状態とする。次に、図示せぬ湯面センサーによって溶湯室10内の溶湯2の湯面の位置を検出する。このとき、溶湯室10内の湯面位置と加圧室20内の湯面位置とは、加圧室20と溶湯室10とが大気開放された状態となっているため、鉛直方向において一致している。
そして、図示せぬ制御装置は、予め記憶しておいた所定の湯面位置と実際に測定した溶湯2の湯面位置とを比較しその差を算出する。そして、算出された差に基づき、後述のように図示せぬ加圧装置によって気体を加圧室20内に供給することにより加圧室20内を加圧する際の加圧圧力を、所定の湯面位置の場合の加圧圧力に対して補正し決定する。この決定された加圧圧力により後述の加圧室20内の加圧が行われる。
次に、図示せぬ加圧装置によって気体を加圧室20内に供給することにより、前述のように図示せぬ制御手段により決定された加圧圧力である略5〜10気圧程度に加圧する。このことにより加圧室20内の溶湯2は、ストーク22内に流入し、ストーク22、中間ストーク33を通してキャビティ30a内に溶湯2が充填される。
次に、上型31Aを鉛直上方へ移動させて型開きを行う。このとき、キャビティ30a内で凝固した鋳造品は、上型31Aに付着している。また、型開きすることによりキャビティ30a、ストーク22、及び加圧室20内が大気開放状態となり、ストーク22内に位置していた溶湯2は下方へ後退してゆき、湯切りが行われる。次に、キャビティ30a内で凝固した鋳造品を、図示せぬ押し出しピンを下降させることにより上型31Aから取り外す。そして、キャビティ30aを画成する上型31A、下型31Bの部分にエアブローを行い、離型剤を塗布して、次回の鋳造の準備をする。以上が低圧鋳造工程である。低圧鋳造工程を繰返すことにより低圧鋳造を繰返し行う。
管状部材36とストーク22とを管状部材36の軸方向へ一体で移動可能に連結する連結手段と、ストーク22の上端を金型30の中間ストーク33の下端33Aに対して当接させ押圧させる押圧手段とを有するため、中間ストーク33の下端33Aとストーク22の上端との当接位置から、ストーク22内の気体が漏れることを防止できる。
また、加圧室開口部20aはストークプレート貫通孔21aが形成されたストークプレート21により覆われ、ストーク22は、ストークプレート貫通孔21aを貫通し、ストークプレート21と一体で管状部材36の軸方向へ移動可能であり、第1環状部材41、第2環状部材42はストークプレート21と管状部材36との間に設けられているため、押圧手段を構成するボルト48、第1環状部材41を連結手段に関連して設けることができる。
本発明による低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態において、湯道開口部は中間ストーク33の下端33Aであったが、中間ストーク11を備えない場合には金型本体開口部31aが湯道開口部であってもよい。
本発明の低圧鋳造装置及び低圧鋳造方法は、高い精度で行われる低圧鋳造の分野において極めて有用である。
本発明の実施の形態による低圧鋳造装置を示す概略図。 本発明の実施の形態による低圧鋳造装置の連結手段、押圧手段を示す概略断面図。
符号の説明
1 低圧鋳造装置
10 溶湯室
20 加圧室
20a 加圧室開口部
21 ストークプレート
21a ストークプレート貫通孔
22 ストーク
30 金型
30a キャビティ
33 中間ストーク
36 管状部材
41 第1環状部材
42 第2環状部材
48 ボルト

Claims (2)

  1. 上下方向に延在するストークと、該ストークの上端に連通しキャビティが形成された金型とを有する鋳造機と、
    溶湯が貯留される加圧室と、
    該加圧室へ供給される溶湯が貯留される溶湯室と、
    該加圧室と該溶湯室との間に設けられ、該加圧室と該溶湯室とを連通する連通位置と、該加圧室と該溶湯室との連通を遮断する連通遮断位置との間で移動可能な弁と、
    該加圧室内に気体を供給することにより該加圧室内を加圧可能な加圧手段とを備え、
    該金型は該キャビティに連通する湯道が該金型外方へ開口する湯道開口部を有し、該湯道開口部の該湯道の開口端には該ストークの上端が接続され、該ストークの下端は該加圧室内において開口し、該加圧手段によって該加圧室内が加圧されることにより、該加圧室内の溶湯を該ストークの下端から該ストーク内へ流入させ該ストークを介して該キャビティ内へ充填可能な低圧鋳造装置において、
    該加圧室内には管状部材が設けられ、該管状部材の周面は該加圧室を画成する内壁の部分であって該加圧手段により該加圧室内に供給された気体に曝される部分を覆うように配置され、
    該管状部材と該ストークとを該管状部材の軸方向へ一体で移動可能に連結する連結手段と、該ストークの上端を該金型の該湯道開口部の開口端に対して押圧させる押圧手段とを有することを特徴とする低圧鋳造装置。
  2. 請求項1記載の低圧鋳造装置を用いて低圧鋳造を行うことを特徴とする低圧鋳造方法。
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