JP2007282415A - 腕金補強用バンド - Google Patents

腕金補強用バンド Download PDF

Info

Publication number
JP2007282415A
JP2007282415A JP2006107305A JP2006107305A JP2007282415A JP 2007282415 A JP2007282415 A JP 2007282415A JP 2006107305 A JP2006107305 A JP 2006107305A JP 2006107305 A JP2006107305 A JP 2006107305A JP 2007282415 A JP2007282415 A JP 2007282415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
band
pair
arm metal
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006107305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4632995B2 (ja
Inventor
Akihiko Kawamoto
昭彦 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2006107305A priority Critical patent/JP4632995B2/ja
Publication of JP2007282415A publication Critical patent/JP2007282415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632995B2 publication Critical patent/JP4632995B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

【課題】抱き腕金や無穴腕金にも使用することができ、かつ、設置又は交換等の作業においても、停電作業を必要とせず、容易に腕金を強固に補強することが可能な腕金補強用バンドを提供すること。
【解決手段】本発明に係る腕金補強用バンドは、一対のアームバンドと、一対の保持部材と、4つの締結部材と、を備える。一対のアームバンドは、電柱を介して、腕金に相対する電柱の外周面の一部に所定の距離を隔てて並列に巻着されている。保持部材は、開口が電柱に向き、切り欠き部の底部が前記他方の側面に接触するように配置される。また、各保持部材は、腕金の長手方向に、前記電柱に対して所定の間隔を隔てて並列に配置される。このように、一対のアームバンド及び一対の保持部材のそれぞれを所定の方向に配置し、使用することにより、抱き腕金や無穴腕金にも使用することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、腕金補強用バンドに関する。特に、抱き腕金やバンド穴の無い無穴腕金にも使用できる腕金補強用バンドに関する。
従来より、電線を電柱間に配線するにあたっては、電柱に腕金を取り付け、この腕金に碍子及びストラップを設け、この碍子及びストラップを介して電線を電柱に引き留め、配線するのが一般的である。
例えば、複数の電線を水平に並べて配線する水平配線の場合、地面に対して水平になるように電柱に1本の腕金を取り付け、この腕金の両端部分又は中央部分にそれぞれの電線に対応した碍子及びストラップを設け、この碍子及びストラップを介して電線を引き留め、配線している。また、電線の断面積が所定以上の大きさになる大径電線を引き留める場合には、1本の腕金では強度等が不足するため、2本の腕金を組み合わせた抱き腕金を採用する。
ここで、抱き腕金は、電柱に取り付けられた一本の腕金に対し、該腕金と同様の腕金を電柱を挟んで対向する位置に配置し、それぞれの腕金の両端部または中央部において、腕金同士をボルト等によって連結し、取り付けたものである。
ところで、従来の腕金には、腕金に設けられたバンド穴に腕金用締結ボルトを貫通させ、これを電柱に設けられたボルト穴に螺嵌させることにより、腕金を電柱に固定させているものがある。
このような腕金は、通常、電線の自重等による軽荷重のみを負担するが、強風時、特に台風等に襲われた場合には、電線の自重等に加え、風雨等による大きな荷重を断続的に負担することがある。この大きな荷重は、腕金に引張力を発生させ、この引張力は、電柱と腕金の結合部分を原点として電線の止着点までのモーメントとして働くことになる。これにより、電線の自重等による腕金の両端に働く荷重が比較的小さい場合であっても、腕金の基部に作用する力が大きくなることがあり、長期間経過すると腕金用締結ボルトが緩んだり、ひいては、この腕金用締結ボルトが外れて腕金が脱落するという事態を生じさせるおそれを有していた。
このような事態を回避する手段としては、従来、上記のような腕金に調整式のU字バンドを取り付けることにより、腕金と電柱の接続状態を強固にする補強がなされていた。ここで、調整式のU字バンドは、略U字状に湾曲された棒材の先端に雄ネジ部が設けられた部材である。腕金は、このU字バンドの湾曲部分を電柱の外周の一部に回着させた状態で、U字バンドの先端に設けられた雄ネジ部を腕金に設けられたバンド穴に貫通させ、バンド穴を貫通した雄ネジ部をナットにより羅合し、締め付けることにより、電柱との接続状態を強固にする補強がなされていた。
しかしながら、上記のようなU字バンドは、腕金に設けられたバンド穴に直接雄ねじ部を貫通させて使用するため、バンド穴を有さない腕金には用いることができなかった。また、バンド穴を有する腕金であっても、前述した抱き腕金のように腕金が電柱を介して対向して設けられている場合には、Uバンドの一部が腕金に干渉するため使用することができなかった。
したがって、従来は、抱き腕金や無穴腕金に対しては、腕金を補強するのではなく、アームタイレスバンドを電柱に取り付け、このアームタイレスバンドにより腕金を電柱に固定する手段が用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
実開平06−74030号公報
しかしながら、上記のようなアームタイレスバンドは、設置又は交換時において、腕金を取り外して作業しなければならなかった。すなわち、腕金を取り外すために、一時的に該電柱に係る部分を停電させて、作業しなければならなかった。これにより、停電作業に基づく一時的な停電縮小工事を必要とし、作業工費が増加するという問題があった。また、当該作業は、設置または交換作業に十分な作業時間を必要とするため、腕金を補強する場合に比べて、時間的作業効率が悪いものとなっていた。また、これに伴う工事内容も煩雑なものになるおそれがあった。したがって、停電作業を必要とするアームタイレスバンドに交換することなく、抱き腕金や無穴腕金にも使用でき、かつ、容易に腕金を補強することが可能な腕金補強用バンドが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、抱き腕金や無穴腕金にも使用することができ、かつ、設置又は交換等の作業においても、停電作業を必要とせず、容易に腕金を強固に補強することが可能な腕金補強用バンドを提供することを目的とする。
より具体的には、以下のような腕金補強用バンドを提供する。
(1) 電柱に対向している一方の側面及び当該一方の側面と反対側の他方の側面を有する略角柱の腕金であって、前記電柱の軸方向と略直角の方向に伸長するように、かつ、前記一方の側面が前記電柱の外周面に当接するように、前記電柱に腕金締結用ボルトで締結された腕金の脱落を防止する腕金補強用バンドであって、一対のアームバンドと、一対の保持部材と、4つの締結部材と、を備え、各アームバンドは、前記電柱を介して前記腕金に相対する前記外周面の一部に巻着するように略半円状に湾曲された帯状部と、前記帯状部の一端及び他端のそれぞれに形成されたバンド側ナット係止部と、を有し、各保持部材は、矩形のベース板と、当該ベース板の短手方向の両端に前記ベース板に直交する同一方向に形成された一対の側壁であって、それぞれが前記同一方向に開口を有する切り欠き部を有する一対の側壁と、を有し、前記ベース板は、長手方向の一端及び他端のそれぞれに保持部材側ナット側係止部を含み、前記アームバンドのそれぞれは、前記電柱の軸方向に対し、前記腕金を前記アームバンドの間に配置するように互いに所定の間隔をおいて並列に配置されており、前記保持部材のそれぞれは、前記切り欠き部の開口が前記電柱に向き、前記切り欠き部の底部が前記他方の側面に接触するように配置され、かつ、前記腕金の長手方向に対し、前記電柱を前記保持部材の間に配置するように互いに所定の間隔をおいて並列に配置されており、各締結部材は、ボルト及び当該ボルトに螺合する一対のナットを有し、各締結部材のナットの一方並びに他方は、前記アームバンドの一方及び他方における一端のバンド側ナット係止部がそれぞれ前記保持部材の一方の一端及び他端における保持部材側ナット係止部に締結され、かつ、前記アームバンドの一方及び他方における他端のバンド側ナット係止部がそれぞれ前記保持部材の他方の一端及び他端における保持部材側ナット係止部に締結されるように、それぞれ、各アームバンドの各アーム側ナット係止部並びに各保持部材の各保持部材側ナット係止部に前記ボルトの両端と螺合されていることを特徴とする腕金補強用バンド。
(1)に記載の発明によれば、腕金補強用バンドは、一対のアームバンドと、一対の保持部材と、4つの締結部材と、を備える。一対のアームバンドは、電柱を介して、腕金に相対する電柱の外周面の一部に所定の距離を隔てて並列に巻着されている。ここで、所定の距離とは、各アームバンドの間に腕金が配置可能な距離であればよく、具体的には、少なくとも腕金の一方の側面における短手方向の幅を有する距離であればよい。例えば、各アームバンドの間に他の腕金、すなわち、抱き腕金が配置可能な距離を隔てていればよい。これにより、抱き腕金に使用した場合においても、アームバンドがそれぞれの腕金に干渉することなく、腕金を補強することが可能になる。
一対の保持部材は、矩形のベース板と、ベース板の短手方向の両端にベース板に直交する同一方向に形成された一対の側壁とを有する。各側壁は、同一方向に開口を有する切り欠き部を含む。この切り欠き部は、開口が電柱に向き、切り欠き部の底部が前記他方の側面に接触するように配置される。つまり、保持部材は、切り欠き部が腕金に嵌装されるように配置される。また、各保持部材は、腕金の長手方向に、前記電柱に対して所定の間隔を隔てて並列に配置される。ここで、所定の間隔とは、保持部材に対向する電柱に対し、この電柱が各保持部材の間に配置可能な距離であればよく、具体的には、各保持部材は、電柱の直径に係る距離を隔てて腕金の長手方向に並列に配置されればよい。これにより、腕金は、各保持部材により保持されるため、バンド穴の位置に関係なく腕金を補強することが可能になる。また、バンド穴の無い無穴腕金に使用した場合においても、バンド穴の有無に関係なく腕金を補強することが可能になる。
このように、本発明の腕金補強用バンドによれば、一対のアームバンド及び一対の保持部材のそれぞれを所定の方向に配置し、使用することにより、抱き腕金や無穴腕金にも使用することが可能になる。これにより、停電工事を必要とするアームタイレスバンドに交換することなく、腕金を補強することが可能になる。したがって、工事時間の短縮、並びに工費コストの低減を図ることが可能になる。また、取り付け及び交換が容易であるため、組み付け作業の煩雑さを回避することも可能となる。
(2) 各アームバンドは、複数のバンド片を備え、各バンド片は、隣り合うそれぞれの端部をヒンジ部材により可動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の腕金補強用バンド。
(2)に記載の発明によれば、各アームバンドは、複数のバンド片を備える。また、各バンド片は、隣り合うそれぞれの端部をヒンジ部材により可動自在に連結されている。これにより、各バンド片が可動自在であるため、より電柱に密着することが可能になる。また、各バンド片を広げて使用することにより、対応する電柱の直径と異なる直径の電柱に対しても、取り付け可能な範囲が大きくなる。
本発明によれば、本発明に係る腕金用補強バンドは、抱き腕金や無穴腕金にも使用することが可能であり、容易に腕金を補強することができる。また、取り付けまたは交換等の作業においても、腕金を取り外す必要がないため、停電作業を必要とせず、これに伴う工事時間の短縮、並びに工費コストの低減を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る腕金補強用バンド1の斜視分解組立図である。図2は、前記実施形態に係る一対のアームバンド2、3を示す図である。図3は、前記実施形態に係る一対の固定板4、5を示す図である。図4は、前記実施形態に係る腕金補強用バンド1の使用状態を示す側面図である。図5は、前記実施形態に係る腕金補強用バンド1の使用状態を示す平面図である。図6は、前記実施形態に係る腕金補強用バンド1の使用状態を示す斜視図である。図7は、前記実施形態に係る腕金補強用バンド1を抱き腕金に使用した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、腕金補強用バンド1は、一対のアームバンド2、3と、一対の固定板4、5と、4つの締結部材6、7、8、9と、を備える。
図2(a)に、一対のアームバンド2、3の平面図を示し、図2(b)に、一対のアームバンド2、3の正面図を示し、図2(c)に、一対のアームバンド2、3の側面図を示す。
図2(a)及び(b)に示すように、一対のアームバンド2、3は、それぞれ、略半円状に湾曲された帯状部21、31と、帯状部21、31の両端に設けられたナット係止部22、23、32、33と、を有する。一対のアームバンド2、3は、所定の破壊荷重及び弾性力を有する鋼材、例えば、SUS等により形成されている。なお、一対のアームバンド2、3は、所定の破壊荷重及び弾性力を有すればよく、例えば、合成樹脂等により形成されてもよい。
帯状部21、31は、平板状の板状部材を電柱10の外周面の一部にあわせて湾曲させて形成したものである(図2(a)及び図5参照)。なお、帯状部21、31の内周面(電柱に巻着する面)には、軟粘性を有する部材、例えば、ゴム部材等を備えてもよく、軟粘性を有する部材を塗布してもよい。さらに、内周面に凹凸処理を施してもよい。これにより、電柱10とアームバンド2、3との摩擦力が増加し、強固に電柱に巻着することが可能になる。
ナット係止部22、23、32、33は、帯状部21、31の端部にそれぞれ設けられている。ナット係止部22、23、32、33は、帯状部21、31が湾曲する方向と相反する方向に屈曲して形成されている。具体的には、ナット係止部22、23、32、33は、帯状部21、31の端部から帯状部21、31が湾曲する方向と相反する方向に略直角に屈曲する。ついで、帯状部21、31の端部が伸長する方向と反対方向に略直角に屈曲する。その後、さらに、略45度屈曲し、帯状部21、31の板状外面21a、31aに当接する。このように、ナット係止部22、23、32、33は、帯状部21、31の端部に対し、垂直面22a、23a、32a、33aと、水平面22b、23b、32b、33bと、傾斜面22c、23c、32c、33cと、のそれぞれを有する部材が連続して接続されることにより形成される。
また、図2(b)及び(c)に示すように、垂直面22a、23aには、後述する締結部材6、7のボルト61、71が貫通するボルト穴24、34が設けられ、傾斜面22c、32cには、後述する締結部材6、7のボルト61、71が貫通するボルト穴25、35が設けられている。また、垂直面23a、33aのそれぞれには、後述する締結部材8、9のボルト81、91が貫通するボルト穴26、36が設けられ、傾斜面23c、33cのそれぞれには、後述する締結部材8、9のボルト81、91が貫通するボルト穴27、37が設けられている。
図3(a)は、一対の固定板4、5の斜視図であり、図3(b)は、一対の固定板4、5の平面図であり、図3(c)は、一対の固定板4、5の側面図である。
図3(a)及び(b)に示すように、一対の固定板4、5のそれぞれは、ベース板41、51と、一対の側壁42a、42b、52a、52bと、一対の係止部43、44、53、54と、を有する。一対の固定板4、5は、所定の耐荷重及び耐久性を有する鋼材、例えば、SUS等により形成されている。なお、一対の固定板4、5は、所定の耐荷重及び耐久性を有すればよく、例えば、合成樹脂等により形成されてもよい。
ベース板41、51は、長手方向と短手方向を有する矩形状に形成されている。ベース板41、51の長手方向の両端部のそれぞれには、係止部43、44、53、54が設けられている。各係止部43、44、53、54のそれぞれには、ボルト穴43’、44’、53’、54’が設けられている。各ボルト穴43’、44’、53’、54’は、互いに、後述する腕金11の短手方向における幅以上の距離を離して設けられている。
図3(a)及び(c)に示すように、ベース板41、51の短手方向の両端部には、ベース板41、51と直行する同一方向に伸長する一対の側壁42a、42b、52a、52bが設けられている。一対の側壁42a、42b、52a、52bのそれぞれには、同一方向に開口を有するように切り欠かれた嵌装凹部45a、45b、55a、55bが設けられている。嵌装凹部45a、45b、55a、55bは、ベース板41、51の長手方向と同一方向を長手方向とする矩形状に形成されている。
図4に示すように、嵌装凹部45a、45b、55a、55bの長手方向は、後述する腕金11の他方の側面11bと略同一の長さに形成されている。嵌装凹部45a、45b、55a、55bの開口側と相対する長手方向のそれぞれの一辺は、後述する腕金11の他方の側面11bと当接する腕金接触部46a、46b、56a、56bが設けられている。腕金接触部46a、46b、56a、56bの両端部には、略U字状に切り欠かれたU字凹部47a、47b、48a、48b、57a、57b、58a、58bが設けられている。
締結部材6、7、8、9のそれぞれは、ボルト61、71、81、91と一対のナット62a、62b、72a、72b、82a、82b、92a、92bとを備えている。
図4から図6に示すように、腕金11は、内部に中空部を備えた略四角パイプに形成されており、電柱10と接触する一方の側面11a、及び他方の側面11bと、を有する。また、腕金11の一方の側面11a及び他方の側面11bのそれぞれには、腕金11を電柱10に固定する腕金締結用ボルト12が挿入される腕金締結用ボルト穴14を備える。電柱10には、腕金締結用ボルト12を螺嵌する電柱側ボルト穴(図示せず)が設けられている。
次に、本発明の実施形態に係る腕金補強用バンド1の作用を説明する。
図6に示すように、腕金補強用バンド1は、電柱10の軸方向と略直角の方向に伸長し、一方の側面11aが電柱10の外周面に当接するように、電柱10に腕金締結用ボルト12で締結された略角柱の腕金11に対して、この腕金11の脱落を防止するために使用されるものである。
まず、一対のアームバンド2、3の配置について説明する。図4及び図6に示すように、一方のアームバンド2及び他方のアームバンド3は、それぞれ、電柱10の軸方向に対し、電柱10の腕金11と対向する外周面の一部に巻着するように並列に配置される。このとき、各アームバンド2、3は、少なくとも電柱10に固定された腕金11の一方の側面11aの短手方向の幅だけ離して、腕金11の上下方向にそれぞれ配置される。つまり、各アームバンド2、3の間に、他の腕金、例えば、抱き腕金が腕金11と同様に、各アームバンド2、3に干渉されることなく配置可能な間隔をおいて、腕金11に対向するように配置される(図7参照)。
次に、一対の固定板4、5の配置について説明する。図5及び図6に示すように、一方の固定板4及び他方の固定板5は、それぞれ、ベース板41、51の長手方向が腕金11の他方の側面11bの短手方向と同一方向であって、嵌装凹部45a、45b、55a、55bの開口が電柱10に向く方向で使用される。このような方向で使用される一方の固定板4及び他方の固定板5は、嵌装凹部45a、45b、55a、55bが腕金11に嵌装され、腕金接触部46a、46b、56a、56bが他方の側面11bに当接するように配置される。このとき、一方の固定板4及び他方の固定板5は、電柱10の直径の大きさだけ離して配置される。具体的には、腕金締結用ボルト12から、電柱10の半径の大きさの分だけ互いに離し、腕金11の長手方向に対して並列に配置される。
これにより、一方のアームバンド2の一端に設けられたナット係止部22と、一方の固定板4の一方のナット係止部43とが対向する位置に配置される。ここで、ボルト61の一端をナット係止部43に設けられたボルト穴43’及び垂直面22aに設けられたボルト穴24に貫通させ、ナット係止部22の内部に収められたナット62bと螺合させる。螺合されたボルト61の一端は、その後、傾斜面22cに設けられたボルト穴25をさらに貫通する。ボルト61の他方の一端は、ナット62aにより螺合される。これにより、一方のアームバンド2の一端と、一方の固定板4の一方とが接続される。
同様に、他方のアームバンド3の一端に設けられたナット係止部32と、一方の固定板4の他方のナット係止部44とが対向する位置に配置される。ここで、ボルト71の一端をナット係止部44に設けられたボルト穴44’及び垂直面32aに設けられたボルト穴34に貫通させ、ナット係止部32の内部に収められたナット72bと螺合させる。螺合されたボルト71の一端は、その後、傾斜面32cに設けられたボルト穴35をさらに貫通する。ボルト71の他方の一端は、ナット72aにより螺合される。これにより、他方のアームバンド3の一端と、一方の固定板4の一方とが接続される。
同様に、一方のアームバンド2の他端に設けられたナット係止部23と、他方の固定板5の一方のナット係止部53とが対向する位置に配置される。ここで、ボルト81の一端をナット係止部53に設けられたボルト穴53’及び垂直面23aに設けられたボルト穴26に貫通させ、ナット係止部23の内部に収められたナット82bと螺合させる。螺合されたボルト81の一端は、その後、傾斜面23cに設けられたボルト穴27をさらに貫通する。ボルト81の他方の一端は、ナット82aにより螺合される。これにより、一方のアームバンド2の一端と、他方の固定板5の一方とが接続される。
同様に、他方のアームバンド3の他端に設けられたナット係止部33と、他方の固定板5の他方のナット係止部54とが対向する位置に配置される。ここで、ボルト91の一端をナット係止部54に設けられたボルト穴54’及び垂直面33aに設けられたボルト穴36に貫通させ、ナット係止部33の内部に収められたナット92bと螺合させる。螺合されたボルト91の一端は、その後、傾斜面33cに設けられたボルト穴37をさらに貫通する。ボルト91の他方の一端は、ナット92aにより螺合される。これにより、他方のアームバンド3の他端と、他方の固定板5の他端とが接続される。
このようにして、各ボルト61、71、81、91と一対のナット62a、62b、72a、72b、82a、82b、92a、92bのそれぞれを羅合することにより、一対のアームバンド2、3と一対の固定板4、5とが互いに近づき、腕金11は、一対の固定板4、5の腕金接触部46a、46b、56a、56bと、電柱10の腕金締結用ボルト12により支持される。これにより、腕金は、強固に電柱に固定される。
なお、ナット係止部22、23、32、33は、垂直面、水平面、及び傾斜面を含む屈曲部を備えており、この屈曲部に一対のアームバンド2、3側に用いられるナット62b、72b、82b、92bを配置することにより、ナット62b、72b、82b、92bを係止し、ナット62b、72b、82b、92bの空転を防止する。
図8は、他の実施形態に係る一対の可動式アームバンド20、30を示す図である。図8(a)は、一対の可動式アームバンド20、30の斜視図であり、図8(b)は、一対の可動式アームバンド20、30の背面図であり、図8(c)は、一対の可動式アームバンド20、30の側面図である。図8に示すように、一対の可動式アームバンド20、30は、帯状部を一対のバンド片201a、201b、301a、301bに分割してもよい。この場合、一対のバンド片201a、201b、301a、301bの隣り合うそれぞれの端部に蝶番204、304を設け、一対のバンド片201a、201b、301a、301bのそれぞれを連結し、可動自在にすることができる。なお、本実施形態においては、一対のバンド片201a、201b、301a、301bとしたが、本発明においてはこれに限らず、複数のバンド片に分割してもよい。
これにより、各バンド片201a、201b、301a、301bが可動自在であるため、より電柱10に密着することが可能になる。また、各バンド片201a、201b、301a、301bを広げて使用することにより、対応する電柱10の直径と異なる直径の電柱に対しても取り付けが可能になり、取り付け可能な範囲がさらに大きくなる。また、蝶番部分で折りたたんでおくことで、持ち運びが楽になる。
このように、腕金補強用バンド1によれば、一対のアームバンド2、3と一対の固定板4、5とのそれぞれを所定の方向に配置し、使用することにより、抱き腕金や無穴腕金にも使用することが可能になる。これにより、停電工事を必要とするアームタイレスバンドに交換することなく、腕金11を補強することが可能になる。これにより、工事時間の短縮、並びに工費コストの低減を図ることが可能になる。また、取り付け及び交換が容易であるため、組み付け作業の煩雑さを回避することも可能となる。
本発明の実施形態に係る腕金補強用バンドの斜視分解組立図である。 前記実施形態に係る一方のアームバンドを示す図である。 前記実施形態に係る一方の固定板を示す図である。 前記実施形態に係る腕金補強用バンドの使用状態を示す側面図である。 前記実施形態に係る腕金補強用バンドの使用状態を示す平面図である。 前記実施形態に係る腕金補強用バンドの使用状態を示す斜視図である。 前記実施形態に係る腕金補強用バンドを抱き腕金に使用した状態を示す斜視図である。 他の実施形態に係る一対の可動式アームバンドを示す図である。
符号の説明
1 腕金補強用バンド
2 一方のアームバンド
3 他方のアームバンド
4 一方の保持部材
5 他方の保持部材
6、7、8、9 締結部材
10 電柱
11 腕金
11a 一方の側面
11b 他方の側面
12 腕金締結用ボルト
13 抱き腕金用腕金
20 一方の可動式アームバンド
21、31 帯状部
22 ナット係止部
30 他方の可動式アームバンド
41、51 ベース板
42a、42b、52a、52b 側壁
43、53 一方の係止部
44、54 他方の係止部
45a、45b、55a、55b 嵌装凹部
46a、46b、56a、56b 腕金接触部

Claims (2)

  1. 電柱に対向している一方の側面及び当該一方の側面と反対側の他方の側面を有する略角柱の腕金であって、前記電柱の軸方向と略直角の方向に伸長するように、かつ、前記一方の側面が前記電柱の外周面に当接するように、前記電柱に腕金締結用ボルトで締結された腕金の脱落を防止する腕金補強用バンドであって、
    一対のアームバンドと、一対の保持部材と、4つの締結部材と、を備え、
    各アームバンドは、前記電柱を介して前記腕金に相対する前記外周面の一部に巻着するように略半円状に湾曲された帯状部と、前記帯状部の一端及び他端のそれぞれに形成されたバンド側ナット係止部と、を有し、
    各保持部材は、矩形のベース板と、当該ベース板の短手方向の両端に前記ベース板に直交する同一方向に形成された一対の側壁であって、それぞれが前記同一方向に開口を有する切り欠き部を有する一対の側壁と、を有し、
    前記ベース板は、長手方向の一端及び他端のそれぞれに保持部材側ナット側係止部を含み、
    前記アームバンドのそれぞれは、前記電柱の軸方向に対し、前記腕金を前記アームバンドの間に配置するように互いに所定の間隔をおいて並列に配置されており、
    前記保持部材のそれぞれは、前記切り欠き部の開口が前記電柱に向き、前記切り欠き部の底部が前記他方の側面に接触するように配置され、かつ、前記腕金の長手方向に対し、前記電柱を前記保持部材の間に配置するように互いに所定の間隔をおいて並列に配置されており、
    各締結部材は、ボルト及び当該ボルトに螺合する一対のナットを有し、
    各締結部材のナットの一方並びに他方は、前記アームバンドの一方及び他方における一端のバンド側ナット係止部がそれぞれ前記保持部材の一方の一端及び他端における保持部材側ナット係止部に締結され、かつ、前記アームバンドの一方及び他方における他端のバンド側ナット係止部がそれぞれ前記保持部材の他方の一端及び他端における保持部材側ナット係止部に締結されるように、それぞれ、各アームバンドの各アーム側ナット係止部並びに各保持部材の各保持部材側ナット係止部に前記ボルトの両端と螺合されていることを特徴とする腕金補強用バンド。
  2. 各アームバンドは、複数のバンド片を備え、
    各バンド片は、隣り合うそれぞれの端部をヒンジ部材により可動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の腕金補強用バンド。
JP2006107305A 2006-04-10 2006-04-10 腕金補強用バンド Expired - Fee Related JP4632995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006107305A JP4632995B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 腕金補強用バンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006107305A JP4632995B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 腕金補強用バンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007282415A true JP2007282415A (ja) 2007-10-25
JP4632995B2 JP4632995B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=38683279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006107305A Expired - Fee Related JP4632995B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 腕金補強用バンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632995B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101399036B1 (ko) * 2011-11-30 2014-05-28 한국전력공사 완금 밴드
KR102243159B1 (ko) * 2019-12-13 2021-04-21 손인철 지주물용 암대 고정구

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146994U (ja) * 1974-10-02 1976-04-07
JPS5771650U (ja) * 1980-10-17 1982-05-01
JPH0677434U (ja) * 1993-04-09 1994-10-28 九州内田鍛工株式会社 電柱用付属機器の取付け金具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146994U (ja) * 1974-10-02 1976-04-07
JPS5771650U (ja) * 1980-10-17 1982-05-01
JPH0677434U (ja) * 1993-04-09 1994-10-28 九州内田鍛工株式会社 電柱用付属機器の取付け金具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101399036B1 (ko) * 2011-11-30 2014-05-28 한국전력공사 완금 밴드
KR102243159B1 (ko) * 2019-12-13 2021-04-21 손인철 지주물용 암대 고정구

Also Published As

Publication number Publication date
JP4632995B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8403277B2 (en) Electrical box mounting bracket
DE60127588D1 (de) Ausrüstung für die wirbelarthrodese
JP4632995B2 (ja) 腕金補強用バンド
JP3276857B2 (ja) 配管用フロアバンド
GB2473492A (en) Intermediate fixing for a cable basket tray
JPH10298923A (ja) 落橋防止用耐張物の取付具
JP4837447B2 (ja) 螺旋状ケーブルハンガーの支持線固定金具
KR200197233Y1 (ko) 파이프 행거
KR200412236Y1 (ko) 경사설치용 도로 표지판 클램프
JP7015620B2 (ja) 配管支持具用アタッチメントおよびそれを備えた配管支持具並びに配管支持具取付構造。
JP2007046726A (ja) 配線・配管材支持具、支持具取着体
JP2017189055A (ja) 分線金物留め具
JP4258844B2 (ja) ポール取付用アタッチメント
JP5760211B1 (ja) C形鋼用取付具
JP3189282U (ja) 電柱用バンドおよび柱上設備固定部材
JP2016111958A (ja) 防鳥ネット取付具
JP3739366B2 (ja) 配管固定器具
JP2008002161A (ja) 高負荷用鉄筋交差部締結具
JP2006299715A (ja) セパレータ取付金具、セパレータ取付金具締結具及びセパレータ取付構造
GB2376960A (en) Bracket arrangement, e.g. for rafters of variable pitch
JP4062239B2 (ja) ケーブルラックのカバー取付構造
JP2023047356A (ja) マストガイド
JP2005188700A (ja) チャンネル材用固定金具
JP2002322761A (ja) せん断補強鉄筋
JP3013270U (ja) 埋込型照明器具支持金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4632995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees