JP3189282U - 電柱用バンドおよび柱上設備固定部材 - Google Patents

電柱用バンドおよび柱上設備固定部材 Download PDF

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睦 高階
祐喜 佐々木
祐喜 佐々木
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和也 内海
俊雄 佐々木
俊雄 佐々木
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Abstract

【課題】取り付け可能な電柱径の範囲が広く、1種類の電柱用バンドで様々な径の電柱に取り付けることができる電柱用バンドおよび柱上設備固定部材を提供する。【解決手段】固定部材11が、フレーム状を成し、固定用ボルト3aおよび固定用ナット3bで柱上電気設備を固定可能である。同一形状の1対の固定用バンド31が、一端に固定部材11を固定するための固定部31aを有し、他端側に複数の固定側取付部を有している。同一形状の1対の締付用バンド32が、一端側に長さ方向に沿って複数の締付側取付部32aを有し、締付側取付部32aのいずれかを固定側取付部のいずれかに合わせて固定して各固定用バンド31に連結可能である。締付部材33が、各締付用バンド32の他端を、その間隔を調節して結合可能である。落下防止部材13が、柱上電気設備と係合して固定用ボルトを支持可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、電柱用バンドおよび柱上設備固定部材に関する。
従来、変圧器やPCS(高圧カットアウト)などの柱上電気設備を電柱に固定するための電柱用バンドとして、縦向ピンを中心に開閉可能に接続した1組の円弧形帯板の一方に柱上電気設備用の取付金具を外側に設け、これらの帯板の対向側上下部に上下フランジを形成し、一方の上下フランジに契合されたハンマー形ボルトにより、各上下フランジを結合して締付可能に構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、図5に示すように、一端が柱上電気設備を固定するための固定部材110に取り付けられ、長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の係合孔を有するバンド本体101と、バンド本体101のいずれかの係合孔に取り付けられた第1留め具102と、一端が固定部材110に取り付けられた第2留め具103と、第1留め具102と第2留め具103とをその間隔を調節して結合可能に設けられた長尺のボルトとナットとから成る締付部材104とを有し、第1留め具102の取付位置を移動させることにより径を調整して電柱1に取付可能な電柱用バンド100が本発明者等により開発されている。
特開2001−94277号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電柱用バンドは、縦向ピンの位置を変えることにより内径を調節して電柱に取り付けるものであり、取り付け可能な電柱径の範囲が狭く、取り付けることができる電柱が限られてしまうという課題があった。
また、本発明者等により開発された図5に示す電柱用バンド100も、取り付け可能な電柱径の範囲が狭く、取り付けることができる電柱1が限られてしまうという課題があった。この電柱用バンド100では、バンド本体101の長さを長くすることにより取付可能な電柱径の範囲を拡げることが可能であるが、バンド本体101が長くなると取り扱いにくくなることや、小さい径の電柱1に取り付けたときにバンド本体101の第1留め具102からはみ出す部分が長くなり、その始末が難しいことなどから実用的ではない。また、締付部材104のボルトを長くすることによっても取付可能な電柱径の範囲を拡げることが可能であるが、取付強度が低下するため、電柱用バンド100の性能を発揮できなくなってしまう。このため、現状では、取り付け可能な電柱径の範囲が異なる2種類の電柱用バンド100を用意しておき、この2種類の電柱用バンド100を電柱1の径によって使い分けることにより、様々な径の電柱1に対応している。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、取り付け可能な電柱径の範囲が広く、1種類の電柱用バンドで様々な径の電柱に取り付けることができる電柱用バンドを提供することを目的とする。
また、従来の柱上設備固定部材は、電柱用バンドに取り付けられた固定部材に柱上電気設備を引っ掛けるとともに、下方から固定用のボルトを取り付けて支えることにより、様々な大きさの柱上電気設備を取り付けていた。しかし、風や地震などによる振動により柱上電気設備が振動すると、その振動により固定用のボルトが緩んで落下し、柱上電気設備まで落下するおそれがあった。そこで、本考案は、固定用のボルトの落下を防ぎ、柱上電気設備の落下を防止することができる柱上設備固定部材を提供することもその目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る電柱用バンドは、電柱に柱上電気設備を固定する固定部材を電柱に取り付けるための電柱用バンドであって、同一形状の1対の固定用バンドと同一形状の1対の締付用バンドと締付部材とを有し、各固定用バンドは、一端に前記固定部材を固定するための固定部を有し、他端側に複数の固定側取付部を有し、各締付用バンドは、一端側に長さ方向に沿って複数の締付側取付部を有し、前記締付側取付部のいずれかを前記固定側取付部のいずれかに合わせて固定して各固定用バンドに連結可能に設けられ、前記締付部材は、各締付用バンドの他端を、その間隔を調節して結合可能に設けられていることを特徴とする。
本考案に係る電柱用バンドは、以下のようにして、電柱に取り付けることができる。まず、締付用バンドの複数の締付側取付部のいずれかと固定用バンドの複数の固定側取付部のいずれかを選んで連結する。締付用バンドと固定用バンドを連結した後、固定部材に各固定用バンドの固定部を固定する。次に、連結した各締付用バンドと固定用バンドを電柱に巻き付け、各締付用バンドの他端同士の間隔を狭めるように締付部材で締め付けることにより、電柱にしっかりと固定することができる。
本考案に係る電柱用バンドは、2つの固定用バンドおよび2つの締付用バンドで、環状にしたときの内径を調節することができるため、1箇所で内径を調節する場合に比べて、内径の調節範囲を拡げることができる。また、各固定用バンドの固定側取付部および各締付用バンドの締付側取付部を複数設けることにより、内径を細かく調節できると共に、さらに内径の調節範囲を拡げることができる。このように、本考案に係る電柱用バンドは、取り付け可能な電柱径の範囲が広く、様々な径の電柱に取り付けることができる。このため、様々な径の電柱に対して、これまで2種類のバンドを使用していたものを、1つの本考案に係る電柱用バンドで対応することができ、現場での作業性の向上や材料費の低減を図ることができる。
本考案に係る電柱用バンドで固定する柱上電気設備は、変圧器やPCS(高圧カットアウト)など、電柱に取り付けられる電気設備であればいかなるものであってもよい。また、締付部材は、各締付用バンドまたは一方の締付用バンドに着脱可能に取り付けられていてもよい。また、本考案に係る電柱用バンドは、固定部材を電柱に取り付けてから柱上電気設備を固定するよう構成されていてもよく、あらかじめ柱上電気設備が固定された固定部材を電柱に固定するよう構成されていてもよい。
本考案に係る電柱用バンドの前記1対の固定用バンドおよび前記1対の締付用バンドは、それぞれ同一形状であるから、固定用バンドと締付用バンドとを組み合わせた1種類の電柱用バンドを用意するだけで、様々な径の電柱に対応することができる。また、本考案に係る電柱用バンドの各固定側取付部は、各固定用バンドの長さ方向に沿って第1の間隔をあけて設けられ、各締付用取付部は、各締付用バンドの長さ方向に沿って前記第1の間隔とは異なる第2の間隔をあけて設けられていることが好ましい。この場合、固定側取付部および締付用取付部のどれを選択するかによる電柱用バンドの内径のバリエーションを増やすことができ、様々な径の電柱に対して、より適切な径で取り付けることができる。このため、電柱径に対する電柱用バンドの内径のずれを小さくすることができ、締付部材にかかる負担を軽減することができる。
第1の本考案に係る柱上設備固定部材は、本発明に係る電柱用バンドと、電柱に柱上電気設備を固定する固定部材とを有し、前記固定部材は、横材と縦材とをフレーム状に組み合わせて成り、各固定用バンドの前記固定部に固定されていることを特徴とする。
第1の本考案に係る柱上設備固定部材は、本考案に係る電柱用バンドを有しているため、取り付け可能な電柱径の範囲が広く、1つで様々な径の電柱に取り付けることができる。第1の本考案に係る柱上設備固定部材は、いかなる柱上電気設備を固定してもよいが、特に変圧器を固定するのに適している。
また、前記固定部材は、固定用ボルトおよび固定用ナットで前記柱上電気設備を固定可能に設けられ、前記柱上電気設備は、前記固定用ボルトを取り付けるためのボルト固定部を有し、前記ボルト固定部と前記固定部材とを上側から挟んだ状態で、前記固定用ボルトおよび前記固定用ナットで前記ボルト固定部と共に前記固定部材に固定可能な落下防止部材を有することが好ましい。
この場合、風や地震などによる振動により柱上電気設備が振動しても、落下防止部材が柱上電気設備のボルト固定部と固定部材とを挟んで固定用ボルトにより固定されるため、固定用ボルトの落下や柱上電気設備の落下を防止することができる。
さらに、前記縦材は長さ方向に沿って設けられたスライド孔を有し、前記柱上電気設備は、前記ボルト固定部にボルト孔を有し、前記固定用ボルトを前記ボルト孔から前記スライド孔に挿入され、前記固定用ボルトに前記固定用ナットを締め付けられて前記縦材に固定可能に設けられ、前記落下防止部材は一体的に設けられた支持部と係合部とを有し、前記支持部は支持孔を有し、前記係合部は前記スライド孔に挿入可能であり、前記係合部を前記ボルト固定部に係合させて前記係合部と前記支持部との間に前記ボルト固定部と前記縦材とを挟んだ状態で、前記ボルト孔と前記スライド孔と前記支持孔とを貫通した前記固定用ボルトに前記固定用ナットが締め付けられて、前記支持部は前記縦材と前記固定用ナットとの間で固定されていてもよい。
このスライド孔を有する場合、ボルト固定部のボルト孔が下に向かって開放されているため、固定用ボルトをスライド孔から外すことなく、スライド孔に沿ってスライドさせてボルト孔に固定することができる。また、固定用ボルトをスライド孔に沿ってスライドさせて、様々な大きさの柱上電気設備を取り付けることができる。また、このとき、風や地震などによる振動により柱上電気設備が振動しても、落下防止部材により固定用ボルトの落下を防ぐことができ、柱上電気設備の落下を防止することができる。
第2の本考案に係る柱上設備固定部材は、本発明に係る電柱用バンドと、電柱に柱上電気設備を固定する固定部材とを有し、前記固定部材は、各固定用バンドの前記固定部に固定されて、前記電柱から水平方向に伸びるよう取り付けられるアーム部材から成ることを特徴とする。
第2の本考案に係る柱上設備固定部材は、本考案に係る電柱用バンドを有しているため、取り付け可能な電柱径の範囲が広く、1つで様々な径の電柱に取り付けることができる。第2の本考案に係る柱上設備固定部材は、いかなる柱上電気設備を固定してもよいが、特にPCSを固定するのに適している。
本考案によれば、取り付け可能な電柱径の範囲が広く、1種類の電柱用バンドで様々な径の電柱に取り付けることができる電柱用バンドおよび柱上設備固定部材を提供することができる。
本考案の実施の形態の電柱用バンドおよび柱上設備固定部材を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。 図1に示す電柱用バンドの(a)固定用バンドの平面図および側面図、(b)締付用バンドの平面図および側面図である。 図1の落下防止部材の使用状態を示す(a)側面図、(b)固定用ボルトおよび固定用ナット取付前の正面図である。 本考案の実施の形態の電柱用バンドおよび柱上設備固定部材の変形例を示す(a)平面図、(b)正面図である。 従来の電柱用バンドを示す平面図である。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は、本考案の実施の形態の電柱用バンドおよび柱上設備固定部材を示している。
図1乃至図3に示すように、柱上設備固定部材10は、柱上電気設備を電柱1に固定するための部材であり、固定部材11と1対の電柱用バンド12と落下防止部材13とを有している。
図1に示すように、固定部材11は、それぞれ1対の横材21と1対の縦材22と接続材23とを有している。各横材21は、所定の間隔をあけて互いに平行に配置され、各縦材22は、それぞれ各横材21の一端部同士および他端部同士を接続するよう、各横材21に垂直に取り付けられている。また、接続材23は、各横材21の中央部を接続するよう、各横材21に垂直に取り付けられている。こうして、固定部材11は、各横材21、各縦材22および接続材23をフレーム状に組み合わせて形成されている。
各縦材22は、上部に、柱上電気設備を引っ掛けて取り付けるためのフック24を有している。また、各縦材22は、中央部から下部にかけて、長さ方向に沿って設けられたスライド孔25を有している。各横材21は、接続材23を挟んで左右2箇所に、ボルト51を挿入するための挿入孔が設けられた固定用突出部26を有している。
図1および図2に示すように、各電柱用バンド12は、1対の固定用バンド31と1対の締付用バンド32と締付部材33とを有している。各固定用バンド31は、同一形状を成し、所定の長さを有する鉄製の細長い金属板から成り、一端に固定部材11を固定するための固定部31aを有し、他端側に3つの固定側取付部31bを有している。固定部31aは、ボルト51およびナットにより、固定部材11の固定用突出部26に固定可能に構成されている。各固定側取付部31bは、各固定用バンド31の厚みを貫通してボルト52を挿入可能に設けられた貫通孔から成っており、各固定用バンド31の長さ方向に沿って第1の間隔をあけて設けられている。
各締付用バンド32は、同一形状を成し、所定の長さを有する鉄製の細長い金属板から成り、一端側に、長さ方向に沿って所定の間隔で並んだ3つの締付側取付部32aを有し、他端に一方の表面側に立ち上がるよう設けられた立上部32bが取り付けられている。各締付側取付部32aは、各締付用バンド32の厚みを貫通してボルト52を挿入可能に設けられた貫通孔から成っており、各締付用バンド32の長さ方向に沿って、各固定側取付部31bの第1の間隔とは異なる第2の間隔をあけて設けられている。各締付用バンド32は、各固定用バンド31に重ねて3つの締付側取付部32aのいずれかを固定用バンド31の各固定側取付部31bのいずれかに合わせ、そこにボルト52を通してナットで固定することにより、各固定用バンド31に連結可能になっている。なお、各固定用バンド31および各締付用バンド32の中折れを防止するために、ボルト52として角根平頭ボルトを用いている。立上部32bは、先端部にボルトを挿入可能に設けられた取付孔32cを有している。
締付部材33は、角根丸頭ボルト33aと締付ナット33bとから成っている。締付部材33は、立上部32bを対向させて配置された各締付用バンド32の取付孔32cに角根丸頭ボルト33aを挿入し、締付ナット33bを角根丸頭ボルト33aの先端に取り付けることにより、各締付用バンド32を結合している。締付部材33は、締付ナット33bを締めたり緩めたりすることにより、2つの立上部32bの間隔を調節して結合可能になっている。
各電柱用バンド12は、締付部材33で結合された各締付用バンド32の3つの締付側取付部32aのいずれかに、それぞれ各固定用バンド31の3つの固定側取付部31bのいずれかを取り付けて、一本のバンド状にして使用するようになっている。各電柱用バンド12は、それぞれ固定部材11の各横材21に1つずつ取り付けられている。各電柱用バンド12は、対応する横材21の各固定用突出部26に、それぞれ各固定用バンド31の固定部31aをボルト51およびナットで固定して環状にすることにより、内側に配置された電柱1に取り付け可能になっている。固定部材11は、各電柱用バンド12で電柱1に取り付けられたとき、各横材21が電柱1に対して横方向に交差し、各縦材22が電柱1に対して平行に伸びるようになっている。
柱上電気設備は、変圧器から成り、固定部材11の各縦材22のフック24に引っ掛けて取り付け可能になっている。また、図3に示すように、柱上電気設備は、フック24に引っ掛けて取り付けたとき、縦材22のスライド孔25に対向する位置に、スライド孔25に連通するボルト孔が設けられたボルト固定部2を有している。ボルト固定部2およびボルト孔は、一方の縦材22にのみ対応するよう1つずつ設けられていてもよく、各縦材22に対応するよう2つずつ設けられていてもよい。柱上電気設備は、スライド孔25を利用して、固定用ボルト3aを下方からボルト孔およびスライド孔25に挿入し、固定用ボルト3aで固定用ナット3bを締め付けて、固定部材11の縦材22に固定可能に設けられている。
図3に示すように、落下防止部材13は、互いに平行に設けられた支持部41と係合部42と、それらを接続する接続部43とを一体的に有している。支持部41は、スライド孔25の幅より大きい幅を有し、固定用ボルト3aを挿入可能に、一方の側部に向かって開放された支持孔41aを有している。係合部42および接続部43は、スライド孔25に挿入可能に、スライド孔25の幅より若干小さい幅を有している。接続部43は、支持部41と係合部42との間隔が、固定用ボルト3aおよび固定用ナット3bで固定された柱上電気設備のボルト固定部2と固定部材11の縦材22とを合わせた厚みよりも、若干大きくなるよう、支持部41の上縁と係合部42の上縁とを接続している。
落下防止部材13は、係合部42をボルト固定部2に係合させてある。また、係合部42と支持部41との間に、ボルト固定部2と縦材22とを上側から挟んだ状態となっている。この状態で、ボルト固定部2のボルト孔とスライド孔25と支持孔41aとを貫通した固定用ボルト3aに、支持部41との間にコ型座金4を挟んで固定用ナット3bが締め付けられている。これにより、支持部41は縦材22と固定用ナット3bとの間で固定され、ボルト固定部2は固定部材11に固定されている。落下防止部材13は、固定用ボルト3aによる固定位置で、固定用ボルト3aの取付方向に沿って、柱上電気設備のボルト固定部2と固定部材11とを挟んでそれらを接近した状態に保っている。
次に、作用について説明する。
柱上設備固定部材10は、以下のようにして、電柱1に取り付けることができる。まず、締付用バンド32の3つの締付側取付部32aのいずれかと固定用バンド31の3つの固定側取付部31bのいずれかを選んで連結した後、固定部材11に各固定用バンド31の固定部31aを固定する。次に、連結した各締付用バンド32と固定用バンド31を電柱1に巻き付け、各締付用バンド32の他端同士の間隔を狭めるように締付部材33で締め付けることにより、電柱1にしっかりと固定することができる。
各電柱用バンド12および固定部材11を電柱1に取り付けた後、柱上電気設備を固定部材11のフック24に引っ掛け、固定用ボルト3aおよび固定用ナット3bで固定部材11の縦材22に固定する。また、落下防止部材13を、係合部42と支持部41との間にボルト固定部2と縦材22とを挟んだ状態で、縦材22と固定用ナット3bとの間に支持部41を入れて、支持孔41aに固定用ボルト3aを挿入して固定する。このとき、落下防止部材13の支持孔41aが、支持部41の一方の側部に向かって開放されているため、柱上電気設備を固定部材11に固定した後でも、固定用ナット3bを緩めて、縦材22と固定用ナット3bとの間に支持部41を入れて、固定用ボルト3aに向かって開放部41bから支持孔41aを嵌めることができる。再び固定用ナット3bを締めることにより、支持孔41aに固定用ボルト3aを挿入して落下防止部材13を固定することができる。
柱上設備固定部材10では、電柱用バンド12が、2つの固定用バンド31および2つの締付用バンド32で、環状にしたときの内径を調節することができるため、1箇所で内径を調節する場合に比べて、内径の調節範囲を拡げることができる。また、図2に示すように、締付側取付部32aを各締付用バンド32の広い範囲にわたって3つ設け、固定用バンドにも3つの固定側取付部31bを設けたことにより、内径を細かく調節できると共に、さらに内径の調節範囲を拡げることができる。このように、柱上設備固定部材10は、電柱用バンド12で取り付け可能な電柱径の範囲が広く、様々な径の電柱1に取り付けることができる。このため、様々な径の電柱1に対して、これまで2種類のバンドを使用していたものを、1つの電柱用バンド12で対応することができ、現場での作業性の向上や材料費の低減を図ることができる。図1に示す具体的な一例では、径が190mm〜280mmの範囲の電柱1に取り付けることができる。
また、図2に示すように、各固定側取付部31bの間隔と各締付側取付部32aの間隔とを異なる間隔にしているため、固定側取付部31bおよび締付用取付部32aのどれを選択するかによる電柱用バンド12の内径のバリエーションを増やすことができ、様々な径の電柱1に対して、より適切な径で取り付けることができる。このため、電柱径に対する電柱用バンド12の内径のずれを小さくすることができ、締付部材33にかかる負担を軽減することができる。図2に示す具体的な一例では、各固定側取付部31bの間隔が45mm、各締付側取付部32aの間隔が30mmである。
柱上設備固定部材10は、ボルト固定部2のボルト孔が下に向かって開放されているため、固定用ボルト3aをスライド孔25から外すことなく、スライド孔25に沿ってスライドさせてボルト孔に固定することができる。また、固定用ボルト3aをスライド孔25に沿ってスライドさせて、様々な大きさの柱上電気設備を取り付けることができる。また、風や地震などによる振動により、柱上電気設備が振動しても、落下防止部材13が柱上電気設備のボルト固定部2と固定部材11とを挟んで固定用ボルト3aにより固定されるため、固定用ボルト3aの落下を防ぐことができ、柱上電気設備の落下を防止することができる。また、落下防止部材13は、柱上電気設備のボルト固定部2と固定部材11との間隔が所定の間隔以上に広がるのを防ぎ、固定用ボルト3aがそれ以上緩むのを抑える機能も有する。落下防止部材13は、新たに柱上電気設備を取り付ける場合だけでなく、既に柱上電気設備が取り付けられている柱上設備固定部材にも取り付けられて、固定用ボルト3aの落下を防止できる。
なお、図4に示すように、柱上設備固定部材10は、固定部材11が、フレーム形状ではなく、電柱用バンド12の各固定用バンド31の固定部31aに固定されて、電柱1から水平方向に伸びるよう取り付けられるアーム部材61から成っていてもよい。この場合、柱上電気設備としてPCSをアーム部材61に取り付けることができる。
1 電柱
2 ボルト固定部
3a 固定用ボルト
3b 固定用ナット
4 コ型座金
10 柱上設備固定部材
11 固定部材
21 横材
22 縦材
23 接続材
24 フック
25 スライド孔
26 固定用突出部
12 電柱用バンド
31 固定用バンド
31a 固定部
31b 固定側取付部
32 締付用バンド
32a 締付側取付部
32b 立上部
32c 取付孔
33 締付部材
33a 角根丸頭ボルト
33b 締付ナット
13 落下防止部材
41 支持部
41a 支持孔
41b 開放部
42 係合部
43 接続部
51、52 ボルト
61 アーム部材

100 電柱用バンド
101 バンド本体
102 第1留め具
103 第2留め具
104 締付部材
110 固定部材

Claims (6)

  1. 電柱に柱上電気設備を固定する固定部材を電柱に取り付けるための電柱用バンドであって、
    同一形状の1対の固定用バンドと同一形状の1対の締付用バンドと締付部材とを有し、
    各固定用バンドは、一端に前記固定部材を固定するための固定部を有し、他端側に複数の固定側取付部を有し、
    各締付用バンドは、一端側に長さ方向に沿って複数の締付側取付部を有し、前記締付側取付部のいずれかを前記固定側取付部のいずれかに合わせて固定して各固定用バンドに連結可能に設けられ、
    前記締付部材は、各締付用バンドの他端を、その間隔を調節して結合可能に設けられていることを
    特徴とする電柱用バンド。
  2. 各固定側取付部は、各固定用バンドの長さ方向に沿って第1の間隔をあけて設けられ、
    各締付用取付部は、各締付用バンドの長さ方向に沿って前記第1の間隔とは異なる第2の間隔をあけて設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の電柱用バンド。
  3. 請求項1または2記載の電柱用バンドと、電柱に柱上電気設備を固定する固定部材とを有し、
    前記固定部材は、横材と縦材とをフレーム状に組み合わせて成り、各固定用バンドの前記固定部に固定されていることを
    特徴とする柱上設備固定部材。
  4. 前記固定部材は、固定用ボルトおよび固定用ナットで前記柱上電気設備を固定可能に設けられ、
    前記柱上電気設備は、前記固定用ボルトを取り付けるためのボルト固定部を有し、
    前記ボルト固定部と前記固定部材とを上側から挟んだ状態で、前記固定用ボルトおよび前記固定用ナットで前記ボルト固定部と共に前記固定部材に固定可能な落下防止部材を有することを
    特徴とする請求項3記載の柱上設備固定部材。
  5. 前記縦材は長さ方向に沿って設けられたスライド孔を有し、
    前記柱上電気設備は、前記ボルト固定部にボルト孔を有し、前記固定用ボルトを前記ボルト孔から前記スライド孔に挿入され、前記固定用ボルトに前記固定用ナットを締め付けられて前記縦材に固定可能に設けられ、
    前記落下防止部材は一体的に設けられた支持部と係合部とを有し、前記支持部は支持孔を有し、前記係合部は前記スライド孔に挿入可能であり、前記係合部を前記ボルト固定部に係合させて前記係合部と前記支持部との間に前記ボルト固定部と前記縦材とを挟んだ状態で、前記ボルト孔と前記スライド孔と前記支持孔とを貫通した前記固定用ボルトに前記固定用ナットが締め付けられて、前記支持部は前記縦材と前記固定用ナットとの間で固定されていることを
    特徴とする請求項4記載の柱上設備固定部材。
  6. 請求項1または2記載の電柱用バンドと、電柱に柱上電気設備を固定する固定部材とを有し、
    前記固定部材は、各固定用バンドの前記固定部に固定されて、前記電柱から水平方向に伸びるよう取り付けられるアーム部材から成ることを
    特徴とする柱上設備固定部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109578395A (zh) * 2019-01-25 2019-04-05 天津市瑞隆禧钢铁有限公司 一种适应性强的抱箍

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