JP2007282405A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の直流電圧源に接続され出力電圧から出力電圧パルスを生成する電力変換手段と、電力変換手段の駆動信号を制御する制御手段とを備え、制御手段は、PWMキャリアと電圧指令値とを比較し電力変換手段を駆動するPWMパルス信号を生成するPWMパルス信号生成手段を有し、PWMパルス信号生成手段は、複数の直流電圧源に対応する出力電圧パルスのオン時間が互いに連続し、且つ段階的に立ち上がり段階的に立ち下がるように、複数の直流電圧源のそれぞれに対応するPWMパルス信号を生成する。
【選択図】図11
Description
前記電力変換装置は前記出力電圧から出力電圧パルスを生成する複数のスイッチを有する電力変換手段と、
前記電力変換手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記複数の直流電圧源から出力される出力電圧パルスの時間比率である変調率指令を演算する演算手段と、
前記変調率指令とPWMキャリアとを比較し前記複数のスイッチを駆動するPWMパルス信号を生成するPWMパルス信号生成手段とを有し、
前記PWMパルス生成手段は、前記複数の直流電圧源に対応する出力電圧パルスのオン時間が互いに連続し、且つ段階的に立ち上がり段階的に立ち下がるように、前記複数の直流電圧源のそれぞれに対応するPWMパルス信号を生成することを特徴とする。
複数の直流電圧源の電力配分を操作することが可能であり、直流電圧を調節するDCDCコンバータを用いずに、電源電力を配分することができる。このため、装置全体の小型化・高効率化することができるようになる。
以下、諸図面を参照しつつ、本発明の実施様態を詳細に説明する。
トルク制御手段41は、外部より与えられるトルク指令Te*とモータ回転速度ωから、交流モータのd軸電流の指令値id*とq軸電流の指令値iq*を演算する手段である。トルク制御手段41では、予め作成されたTe*,ωを軸としたマップを参照し、id*,iq*を出力する。
電流制御手段42では、d軸電流指令値id*,q軸電流指令値iq*と3相/dq変換48からのd軸電流値id、q軸電流値iqとから、これらを実現するための電流制御を行う。この制御によって、三相交流の各相の電圧指令値vu*,vv*,vw*を出力する。
電流制御器421では、トルク制御手段41からのid*,iq*に3相/dq変換48からのid,iqが追従するように、それぞれPI制御によるフィードバック制御を行って、d軸電圧指令値vd*、q軸電圧指令値vq*を出力する。ここで、id、iqは3相/dq変換手段48により、電流センサで検出したU相電流iu、V相電流iv及びiu,ivから求めたW相電流iwを変換して求められる。dq/3相変換手段422は、dq軸電圧を3相電圧指令に変換する手段であり、dq軸電圧指令値vd*,vq*を入力とし、U相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*、W相電圧指令値vw*を出力する。
このため、一方の電力分配目標値が得られれば,上の関係から、もう一方の電力分配目標値を求めることができる。図2では、電力制御・変調率演算手段45の入力としてrto_paのみを記しており、電力制御・変調率演算手段45内部での演算によって、上式に基づいて、rto_pbを演算する。
図4を用いて、電力制御・変調率演算手段45の詳細を説明する。
乗算器451aでは、vu*,vv*,vw*に、それぞれrto_paを乗じて、直流電圧源11 側の電圧指令値であるvu_a*,vv_a*,vw_a*を演算する。以下、直流電圧源11から生成する電圧の指令を直流電圧源11分電圧指令、直流電圧源12から生成する電圧の指令を直流電圧源12分電圧指令と記す。
vu_a*= vu*・rto_pa
vv_a*= vv*・rto_pa ・・・(2)
vw_a*= vw*・rto_pa
一方、直流電圧源12の電圧指令値は、モータ電流制御の制御電圧から得られた電圧指令値vu*,vv*,vw*から、直流電圧源11の電圧指令値vu_a*、vv_a*、vw_a*を減算器451bで減算して求める。
vu_b*= vu*−vu_a*
vv_b*= vv*−vv_a* ・・・(3)
vw_b*= vw*−vw_a*
以下の変調率演算とPWMパルス生成の説明はU相についてのみ行うが、V相、W相についても同様の操作を行う。
(変調率演算手段452)
図4の変調率演算手段452はそれぞれ直流電圧源11の電圧Vdc_a、直流電圧源12の電圧Vdc_bを入力し、正規格化した電圧指令である瞬時変調率指令mu_a*,mu_b*,mv_a*, mv_b*, mw_a*, mw_b*を生成する変調率演算手段である。
mu_a*=vu_a*/(Vdc_a/2) ・・・(4)
mu_b*=vu_b*/(Vdc_b/2)
(変調率補正手段453、変調率オフセット演算器454)
図4における変調率補正手段453は、得られた変調率を出力するために、PWM周期の時間幅を配分し、変調率指令値の演算を行う。
rto_pb=1−rto_pa ・・・(5)
mu_a_c*= mu_a*+ma_offset*−1
・・・(8)
mu_b_c*= mu_b*+mb_offset*−1
(変調率加算手段455)
図4における変調率加算手段455は、電圧比較手段455aを備え、直流電圧源11の電圧Vdc_a、直流電圧源12の電圧Vdc_bの大小を比較判断し、その判断に基づき変調率指令mu_a_c*、mu_b_c*から変調率指令mu_a_c2*、mu_b_c2*を算出する。図5は変調率加算手段455における制御を示すフローチャートである。以下、フローチャートに沿って詳細を説明する。
mu_a_c2* = mu_a_c* + mu_b_c*
・・・(9)
mu_b_c2* = mu_b_c*
一方、直流電圧源の電圧がVdc_a>Vdc_bである場合(S1a)、変調率指令mu_a_c2*は変調率指令mu_a_c*とし、変調率指令mu_b_c2*は変調率指令mu_a_c*とmu_b_c*との和とする(S3a)。
mu_a_c2* = mu_a_c*
・・・(10)
mu_b_c2* = mu_a_c* + mu_b_c*
すなわち、直流電圧源11の電圧Vdc_a、直流電圧源12の電圧Vdc_bの大小を比較判断をするステップS1において、直流電圧源11または直流電圧源12のうち低電圧側の直流電圧源に対応する変調率指令は、変調率指令mu_a_c* 、 mu_b_c*の和から設定し、高電位側の直流電圧源に対応する変調率指令は、式(8)で算出する変調率指令をそのまま変調率指令として設定する。
(PWMパルス生成手段47)
図6に、PWMパルス生成手段47の詳細を示す。PWMパルス生成手段47は、比較部471と、論理演算部472を有する。また、最終的に電力変換器3に印加されるPWMパルス信号は、図8に示す電力変換器3のU相を示す等価回路におけるスイッチA〜E(A:101a、B:107a、C:101b、D:104a、E:104bに相当する)のそれぞれに対応するPWMパルス信号A〜Eを生成する。
PWMパルス信号A:電源aから出力端子の方向へ導通するスイッチAの駆動信号
PWMパルス信号B:出力端子から負極の方向へ導通するスイッチBの駆動信号
PWMパルス信号C:出力端子から電源aの方向へ導通するスイッチCの駆動信号
PWMパルス信号D:電源bから出力端子の方向へ導通するスイッチDの駆動信号
PWMパルス信号E:出力端子から電源bの方向へ導通するスイッチEの駆動信号
次に、図6において、どのようにPWMパルス信号を生成するかを説明する。
PWMパルス信号Dは、
キャリア > mu_b_c2* ならば D = OFF
キャリア < mu_b_c2* ならば D = ON
同様に、PWMパルス信号Aは以下のように決定する。
キャリア > mu_a_c2* ならば A = OFF
キャリア < mu_a_c2* ならば A = ON
また、PWMパルス信号C、E、Bは、論理演算部472において、それぞれ論理合成により以下のように決定する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、比較部471において、三角波キャリアと変調率指令mu_a_c2、mu_b_c2*の比較により、PWMパルス信号を生成するときの条件が異なる。以下に、第1に実施形態との差異を説明する。
キャリア > mu_b_c2* ならば D = OFF
キャリア < mu_b_c2* ならば D = ON
次に、Aは以下のように決定する。
キャリア > mu_a_c2* かつ キャリア > mu_b_c2* ならばA = OFF
キャリア < mu_a_c2* かつ キャリア > mu_b_c2* ならばA = ON
キャリア < mu_a_c2* かつ キャリア < mu_b_c2* ならばA = OFF
また、C、E、Bは、それぞれ論理合成により以下のように決定する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態にて説明した変調率加算手段455における制御フローチャートが異なる。以下差異を説明する。
(変調率加算手段455)
変調率加算手段455は、電圧比較手段455aを備え、電源電圧Vdc_a、Vdc_bの大小を比較判断し、その判断に基づき変調率指令mu_a_c*、mu_b_c*から変調率指令mu_a_c2*、mu_b_c2*を算出する。図13は変調率加算手段455における制御を示すフローチャートである。なお、ステップS1a、ステップS2a、ステップS3aは、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
第3の実施形態は、直流電圧源11および直流電圧源12の電圧が等しい場合、制御手段4は、直流電圧源11および直流電圧源12に対応する出力電圧パルスのオン時間が互いに連続し、直流電圧源11または直流電圧源12のうち電力分配目標値が大きい直流電圧源の出力電圧に対応するPWMパルスから順に立ち上がり、電力分配目標値が小さい直流電圧源の出力電圧に対応するPWMパルスから順に立ち下がるように、直流電圧源11および直流電圧源12のそれぞれに対応するPWMパルスを生成する。さらに、変調率加算手段455は、直流電圧源11および直流電圧源12の電圧を比較する手段455aを有し、直流電圧源11と直流電圧源12の電圧とが同電第1変調率指令または第2変調率指令のうちの電力分配目標値が小さい直流電圧源に対応位である場合、するいずれか一方の変調率指令を、電力分配目標値から算出される複数の直流電源に対応する各々の変調率指令を加算して算出する。
2、 モータ(交流電動機に相当する)
3、 電力変換器(電力変換手段に相当する)
101a/101b〜109a/109b、 スイッチ
4、 制御手段
41、 トルク制御手段
42、 電流制御手段
421、 電流制御器
422、 dp/3相変換手段
45、 電力制御・変調率演算手段
451a、 乗算器
451b、 減算器
452、 変調率演算手段
452a、 乗算器
452b、 減算器
453、 変調率補正手段
453a、453b、 加算器
454、 変調率オフセット値演算器
455、 変調率加算手段
455a、 電圧比較手段
47、 PWMパルス生成手段
471、 比較部
472、 論理演算部
Claims (10)
- 複数の直流電圧源に接続され、前記複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧から出力電圧パルスを生成し合成することで交流電動機の駆動電圧を生成する電力変換装置であって、
前記電力変換装置は前記出力電圧から出力電圧パルスを生成する電力変換手段と、
前記電力変換手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記複数の直流電圧源に対応する直流電圧源から負荷への複数の出力電圧パルスのオン時間が連続し、且つ段階的に立ち上がり段階的に立ち下がるように前記電力変換手段を制御することを特徴とする電力変換装置。 - 複数の直流電圧源に接続され、前記複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧から出力電圧パルスを生成し合成することで交流電動機の駆動電圧を生成する電力変換装置であって、
前記電力変換装置は前記出力電圧から出力電圧パルスを生成する複数のスイッチを有する電力変換手段と、
前記電力変換手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記複数の直流電圧源から出力される出力電圧パルスの時間比率である変調率指令を演算する演算手段と、
前記変調率指令とPWMキャリアとを比較し前記複数のスイッチを駆動するPWMパルス信号を生成するPWMパルス信号生成手段とを有し、
前記PWMパルス生成手段は、前記複数の直流電圧源に対応する出力電圧パルスのオン時間が互いに連続し、且つ段階的に立ち上がり段階的に立ち下がるように、前記複数の直流電圧源のそれぞれに対応するPWMパルス信号を生成することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2に記載の電力変換装置において、
前記PWMパルス生成手段は、1つの三角波キャリアと、前記複数の直流電圧源のうち低電位側の第1の直流電圧源に対応する第1の変調率指令及び高電位側の第2の直流電圧源に対応する第2の変調率指令とを比較し、前記PWMパルス信号を生成することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2または3に記載の電力変換装置において、
前記PWMパルス生成手段は、前記複数の直流電圧源のうち低電位側の前記第1の直流電圧源に対応する第1のPWMパルス信号がオンしている間に、高電位側の前記第2の直流電圧源に対応する第2のPWMパルス信号をオンしオフするように、前記第1、第2のPWMパルス信号を生成することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2または3に記載の電力変換装置において、
前記PWMパルス生成手段は、前記複数の直流電圧源のうち高電位側の前記第2の直流電圧源に対応する第2のPWMパルス信号の両端に、低電位側の前記第1の直流電圧源に対応する第1のPWMパルス信号のオン時間が連続するように前記第1、第2のPWMパルス信号を生成することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項4に記載の電力変換装置において、
前記制御手段は、前記複数の直流電圧源から供給される電力の電力分配目標値を演算する手段を備え、
前記第1の変調率指令は、前記電力分配目標値から算出される複数の直流電源に対応する各々の変調率指令を加算して算出されていることを特徴とする電力供給装置。 - 請求項2〜5のいずれかに記載の電力変換装置において、
前記PWMパルス信号生成手段は、前記複数の直流電圧源の対応する複数の出力電圧パルスを連続して出力するとき、前記複数の直流電圧源のうち高電位側の前記第2の直流電圧源に対応する出力電圧パルスのオン時間の中間点を中心として、連続する出力電圧パルスが左右対称となるように前記第1、第2のPWMパルス信号を生成することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項3に記載の電力変換装置において、
前記制御手段は、前記複数の直流電圧源から供給される電力の電力分配目標値を演算する手段を備え、
前記PWMパルス生成手段は、前記複数の直流電圧源の電圧が等しい場合、前記第1の変調率指令を前記電力分配目標値の大きい直流電圧源に対応する変調率指令とし、前記第2の変調率指令を前記電力分配目標値の小さい直流電圧源に対応する変調率指令とすることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項8において、
前記第2の変調率指令は、前記電力分配目標値から算出される複数の直流電源に対応する各々の変調率指令を加算して算出されていることを特徴とする電力供給装置。 - 請求項2に記載の電力供給装置において、
前記複数のスイッチのいずれかであって、前記交流電動機から前記複数の直流電圧源の方向に開通するスイッチのうち、高電位側の直流電圧源に接続するスイッチは、前記複数の直流電圧源から前記交流電動機に電力を供給するときオンすることを特徴とする電力変換装置。
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