JP2007282266A - 画像縮小サンプリング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】DCT領域表現データを直接取り扱うことによって圧縮領域における画像処理を迅速に実行する手段を提供する。
【解決手段】圧縮領域表現形式に対する縮小サンプリングおよび逆動き補償を実行する方式を提供する。縮小サンプリングの場合、伸張および空間領域上の縮小サンプリングを行うことなく、圧縮されたDCT領域で圧縮ストリームを直接処理し、所望の尺度に縮小された画像を出力する。逆動き補償の場合、動き補償処理が行われた圧縮ビデオを現在時ピクチャのみの空間領域ブロックに対応するDCT領域ブロック・シーケンスに変換する。すなわち、各ピクチャは、他のフレームのデータに依存することのないDCTブロック・シーケンスとして表現される。逆動き補償を圧縮領域において直接実行することによって、圧縮されたデータから動き補償を逆算する必要性が除去される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ圧縮に関するもので、特に、圧縮領域表現に対する縮小サンプリングおよび逆動き補償等の操作の直接実行に関するものである。
多くの画像およびビデオ操作アプリケーションは、合成、および、(ズームインまたはズームアウトという)縮小サンプリング、コントラストまたは輝度修正、変換、フィルタリング、マスキング、回転および逆動き補償等の特殊効果を実施するためデジタル画像またはビデオ・データのリアル・タイム操作を必要とする。画像およびビデオ・データのリアルタイム操作は、多くの場合データが圧縮形式の状態でのみ使用可能であるため、問題が多い。画像およびビデオ・データは、典型的には、JPEG、MPEG−1、MPEG−2、H.261またはH.263のような圧縮標準の1つに従って圧縮される。これら標準を本明細書において集合的に「圧縮規格」と呼ぶ。
圧縮領域データを取り扱う伝統的アプローチは、先ずデータを伸張して空間領域表示を作成し、次に所望の合成または特別な効果に適した画像またはビデオ操作技術を適用し、最後に操作されたデータを圧縮して圧縮規格に準拠するビットストリームを生成する。
図1は、画像データ操作に関する伝統的アプローチを示す流れ図である。最初に画像がディスク112上に記憶される。画像は、画像の記憶に必要なメモリ空間量を減少させるため、業界圧縮規格のいずれかの方式を使用した圧縮形式で記憶される。これらの圧縮方式の多くは、オリジナルの画像データを空間領域から圧縮領域へ変換するためいわゆる離散コサイン変換(Discrete Cosine Transformの頭文字をとってDCTと呼ばれる)を使用する。8×8の2次元DCT変換は、空間領域におけるブロック{x(n,m)}を以下の方程式に従って対応する周波数成分マトリックス{X(k,l)}へ変換する。(注:次式において、c(0)=1/21/2およびk>0の場合c(k)=1である)。
Figure 2007282266
伝統的アプローチは、圧縮されたデータに対する操作を行わない。その代わりに、画像データは圧縮領域から空間領域へ変換される(ステップ114)。圧縮方式がDCTを使用する場合、伸張方式は、以下の方程式によって与えられる逆DCT変換を使用する。
Figure 2007282266
データが空間領域に戻されると、周知の画像操作技術を使用して所望の画像が生成される(ステップ116)。逆動き補償を行う場合、ステップ116は既存の逆動き補償技術を使用する。次に、処理されたデータは同じ圧縮方式を使用して再び圧縮され(ステップ118)、ディスク120上の記憶へ戻される。図1にはディスク112および120が別々に示されているが、実際には同じ1つのものとすることができる。
(1)伸張および圧縮計算処理が高度に複雑であり、(2)取り扱うべき空間領域データが大量であるため、伝統的アプローチの使用は厄介である。伝統的アプローチは、多くの実際のアプリケーションにおいて、実行することができない場合がある。このため、圧縮された領域の中でこれらのタスクを直接実行し、それによって伸張の必要性を避けることができる迅速なアルゴリズムを開発する努力が近年払われてきた。そのようなアルゴリズムのいくつかの例は、非特許文献1〜4に記載されている。
ビデオ会議は、画像操作に関する適切な例を提供する。いくつかのグループが参加するビデオ会議では、各グループは、そのグループのワークステーションの画面上の別々のウィンドウで他のグループすべてを見ることができる。すべてのユーザがウィンドウのサイズを変更したり、画面上でウインドウの位置を変更したりすることができる自在性を持つことができれば望ましい。しかし、ワークステーション内の計算能力が限られているため、ただ1つのビデオ・ストリームだけしか効率的に取り扱うことができない場合がある。このような状況では、複数グループのビデオ会議を行うため、すべてのグループからビデオ・ストリームを先ずネットワーク・サーバに送信し、サーバがそれらを1つのストリームに合成するという方法をとることがある。伝統的アプローチでは、すべての圧縮ビデオ・ストリームがサーバにおいて先ず伸張され、次に適切な合成によって単一ストリームを形成するために必要な変更が、伸張されたビデオ・ストリームに対する適切な算術演算に変換され、最後に合成ストリームが再び圧縮されて、ユーザへ送れられる。サーバへ入力されるビデオ・ストリームおよびサーバによって出力される合成ストリームは特定の圧縮規格に準拠する必要があるかもしれない点に注意すべきであろう。標準準拠のシステム環境においては、伸張プロセスの間の逆離散コサイン変換(Inverse Discrete Cosine Transformの頭文字をとってIDCTと略称される)の計算および圧縮プロセスの間のDCT計算に関するサーバの計算負荷が非常に大きい。DCTおよびIDCT演算の計算負荷が大きいため、DCT領域で直接合成ストリームを生成することができるならば、その利益は大きい。従って、IDCT、ストリーム合成およびDCT機能が所望の規格準拠の単一合成ストリームを生成するため効果的に結合されているサーバを持つことが望まれる。そのようなサーバは、伝統的画像ストリーム合成を実施するサーバほど複雑でないという特長を持つであろう。そのようなサーバの別の特長として、ユーザ・ワークステーションが単一の合成ストリームだけを取り扱うだけでよく、従って単一の伸張プロセスのみを実行すればよいので、この方法はユーザ・ワークステーションに重い負荷をかけないという利点がある。更に、サーバとユーザ・ワークステーションの間の通信が、高い通信バンド幅資源を必要としないという特長もあげられるであろう。
圧縮領域の画像操作によって利益を得る別の応用分野は、画像キオスクおよび画像キオスクから家庭への画像配達である。典型的には、ユーザが画像キオスクにネットワーク上で接続すると、ユーザは、所望の画像の取得に先立ち、キオスクから配達可能な画像のカタログへ目を通したいことがあろう。そのような画像縦覧の目的のためなら、640×480のサイズで画像キオスクにJPEG圧縮形式に従って記憶されているオリジナル画像を320×240という1/2に縮小サンプリングしたJPEG圧縮画像をユーザに配送することで十分であるかもしれないので、圧縮形式の縮小サンプリング画像をユーザに提供することが適切である場合が存在する。DCT領域に基づく圧縮規格に準拠する圧縮画像を縮小サンプリングする際に発生する問題は、もう1つの圧縮画像を生成するため、4つの圧縮データ・ブロックを取り出し単一の圧縮ブロックを作成することが必要であるという点である。例えば、1/2解像度を達成するため、1組の圧縮データ・ブロックを水平(X)および垂直(Y)の両方向において減少させることが必要である(2圧縮データ・ブロック×2圧縮データ・ブロック=4圧縮データ・ブロック)。同様に、3単位縮小サンプリングする場合、9つの圧縮データ・ブロックを結合させることが必要である。すなわち、XおよびY方向それぞれにおける3つの圧縮データ・ブロックから単一の縮小された圧縮データ・ブロックが作成される。
上述のようなDCT処理を基にした規格に関して、DCTブロック仕様を8×8に制約する方式がある。この場合縮小サンプリングされた出力もまた8×8DCTブロック仕様でなければならない。このようにすることによって、JPEG、MPEG−1、MPEG−2、H.261またはH.263準拠のビットストリームを取り扱うことができる一般的伸張機構によって圧縮ビットストリームを復号することができる。単に4×4IDCTを実行して2単位縮小サンプリングされた画像を作成することによって所与の8×8DCTブロック仕様画像を縮小サンプリングする既知の方法がある点に注意する必要がある。例えばJPEG、MPEG−1、MPEG−2、H.261およびH.263規格のための業界標準ハードウェアおよびソフトウェアの大部分が標準8×8DCT形式でデータが保持されることを必要としているにもかかわらず、上記のアプローチはオリジナルの8×8DCT形式を保持しない。従って、上記のようなアプローチが、データを非圧縮データに戻す変換を行うことなく圧縮領域にあるデータを直接処理する能力を提供しているにもかかわらず、圧縮領域表現に対して直接縮小サンプリングを行うように開発されたアルゴリズムは、業界規格のハードウエアおよびソフトウエア構成に準拠しないデータ出力を生成する。
第2の問題は、特にDCTに基づくデータ圧縮方式(以下DCT型圧縮方式と呼ぶ)に関するもので、逆動き補償の概念に関係がある。ビデオはピクチャのシーケンスとみなされる。圧縮されたビデオに関して、典型的には、最初のピクチャは、MPEG規格によって定義されているように、ある圧縮方式で処理されるアンカー・ピクチャ(すなわち基底ピクチャ)とみなされる。第2のピクチャは、ビデオには連続するピクチャ間に強い相関関係があるという事実を活用する。従って、第2のピクチャには完全な情報が必要ではない。むしろ、圧縮方式は、2つのピクチャ間の差分に対応する情報を送り出す。差分を計算するプロセスは動き補償として知られていて、差分のピクチャは、典型的には、叙述ピクチャまたは動き補償ピクチャと呼ばれる。そのような方式は、時間的に冗長な情報を除外するので、かなりのデータ圧縮を達成する。
そのような方式に関して、例えばビデオ・エディタを使用する時、問題が発生する。アンカー・ピクチャが削除された場合、後続のピクチャは、アンカーに依存しているため、すべてその内容を失う。従って、例えば圧縮領域の中でビデオ編集を実行することは現在の環境では実際的でない。従って、各ピクチャ間の依存性がビットストリームに含まれる圧縮ストリームを取り出し、ピクチャ間の依存性を取り除くことが必要とされる。このプロセスは、逆動き補償として知られている。この依存性を除去する1つの方法は、各ピクチャを見ることができるようにビットストリームを完全に伸張させることである。すなわち、ピクチャの各々はそのオリジナルの状態に戻され、その後、ピクチャを編集することができ、その後再び記憶または送信のため必要に応じて圧縮される。このようなケースでは、あいにく、所望の編集機能をサポートしなければならない伸張プロセスおよび再圧縮プロセスは、非常に高価な命題である。
S. F. Chang、D.G. Messerschmitt両氏著の"Manipulation and Compositing of MC-DCT Compressed Video, IEEE journal on Selected Areas of Communications, vol. 13, No. 1, pp. 111, 1994" S. F. Chang、D.G. Messerschmitt両氏著の"A New Approach to Decoding and Compositing Motion-Compensated DCT Based Images, Proc. ICASSP '93,Minneapolis, April 1993" W. Kou、T. Fjalbrant両氏著の"A Direct Computation of DCT Coefficients for a Signal Block Taken from Two Adjacent Blocks, IEEE Trans. Signal Proc., Vol. SP-39, pp. 16921695, JulY 1991" J. B. Lee、B. G. Lee両氏著の" Transform Domain Filtering Based on Pipelining Structure, IEEE Trans. Signal Proc., Vol- SP-40, pp. 2061-2064, August 1992"
従って、上記の問題点を解決するため、未圧縮領域(すなわち空間領域)において縮小サンプリングや逆動き補償のような画像およびビデオ処理を実行する形態ではなく、DCT領域表現データを直接取り扱うことによって圧縮領域における処理を実行する効率的手段が必要とされている。
本発明は、圧縮領域表現形式に対する縮小サンプリングおよび逆動き補償を実行する方式を提供する。本発明が開示する技術は、空間領域表現形式の代わりに圧縮領域表現形式を直接操作することによって、計算処理の複雑性を顕著に減少させる。更に、本発明は、圧縮領域における処理を実行する技術を提供するので、MPEGまたはJPEGのような画像非可逆性アルゴリズムを使用して画像を圧縮および再伸張する場合に発生するであろう品質劣化が起きない。
縮小サンプリングの場合、本発明の方法に従って、圧縮ストリームが、伸張および空間領域上の明示的縮小サンプリングを行うことなく、圧縮された領域(すなわちDCT領域)で処理され所望の尺度に縮小された画像に対応した圧縮画像が出力される。本発明の方法は、生成される圧縮ストリームが8×8DCTマトリックスという標準的構文に準拠することを保証する。典型的データ・セットに関する限り、データが先ず伸張され次に空間領域において縮小サンプリングが行われ次に記憶または伝送のため再圧縮されるという伝統的空間領域縮小サンプリング手法に比較して、圧縮領域において縮小サンプリングするという本発明の手段は、約80%の計算処理の節約を実現する。逆動き補償の場合、本発明の手段は、動き補償された圧縮ビデオを現在時ピクチャのみの空間領域ブロックに対応するDCT領域ブロック・シーケンスに変換する。すなわち、各ピクチャは、他のフレームのデータに依存することのないDCTブロック・シーケンスとして表現される。逆動き補償を圧縮領域において直接実行することによって、圧縮されたデータから動き補償を逆算する伝統的空間領域法と比較して計算の複雑性が約68%減少する。縮小サンプリングおよび逆動き補償の機能は、多地点ビデオ会議やビデオ編集のような種々のアプリケーションにおいて使用されることができる。
発明の課題を解決するため、本発明は、DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中の画像情報を直接縮小サンプリングする方法を含み、該方法は、圧縮ビットストリームを復号して複数のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するハフマン復号ステップ、および少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従って上記データ・ブロックのn個を処理して、単一のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するステップからなり、上記nは所望の縮小サンプリング因数によって決定され、上記単一のデータ・ブロックは上記複数のN×NのDCT型データ・ブロックの平均を表す。
本発明の方式は、画像の縮小サンプリングの場合も、逆動き補償を実行する場合も、従来技術に比較して、大幅に計算処理量を削減する。更に、本発明の画像処理においては、MPEGまたはJPEGのような非可逆アルゴリズムを使用して画像を一旦伸張し次に再圧縮する場合に発生するような画像品質の損失がないという効果を奏する。
本発明の1つの実施形態は、伝統的なアプローチと比較して、2、3および4という単位の縮小サンプリング等の画像処理演算を実行するために必要な時間を減少させる。本明細書において、因数kという単位での縮小サンプリングとは、入力画像の解像度がM×Nピクセルであれば、縮小サンプリングした後結果として生成される空間領域画像解像度は、(M/k)×(N/k)であることを意味する。縮小サンプリング変換は線形であるため、DCT領域における全体的効果も線形であり、従って、基本操作は固定マトリックスによる乗算として表現することができる。エントリが大部分0、1および−1であるような疎なマトリックスの積に分解できれば、このマトリックスによる迅速な乗算は可能である。
本発明は、(W. B. Pennebaker, J. L. Mitchell両氏著の"JPEG still Image Data Compression Standard, Van Nostrand Reinhold, pp. 50-63, 1993"に記載されている)迅速8点DCT/IDCTに対応するDCTおよびIDCT演算マトリックス分解の長所を活用することによって、圧縮領域において効率的に画像処理を実行する方式を提供する。
本発明の方式は、縮小サンプリング因数が2の場合約37%、縮小サンプリング因数が3の場合約39%、縮小サンプリング係数が4の場合約50%それぞれ計算処理を節約する。計算処理という用語は、シフト(SHIFT)、加算(ADD)、シフト加算(SHIFTand ADD)、1シフト加算(SH1ADD)、2シフト加算(SH2ADD)、3シフト加算(SH3ADD)D)のようなマイクロプロセッサの基本算術演算に対応する。上記のような節約量は、DCT領域における疎の度合いについていかなる仮定も設けていないので、最悪の場合の推定値である。典型的には、DCTブロックの大部分では、垂直および水平方向において低周波に対応する左上の4×4象現を除いて、DCT係数のすべてはゼロである。この事実を考慮に入れれば、計算量節約は約80%に達する。
本発明のもう1つの利点は、伝統的アプローチと比較して計算の精度が向上することである。精度向上の度合いは1.5から3dBの間であることが観察された。本発明は圧縮領域において画像処理を実行する技術を提供するので、MPEGまたはJPEGのような非可逆アルゴリズムを使用して画像を一旦伸張し次に再圧縮する場合に発生するような画像品質の損失がない。MPEGまたはJPEGのような非可逆アルゴリズムにおいては、圧縮/伸張の各ステップは、高い圧縮度を達成するため意図的にまた再現不可能なように画像の一部を破棄する。
本発明の別の実施形態が提供する方式は、DCT領域における動き補償演算を元に戻す迅速アルゴリズムを含む(上記動き補償演算は、S. F. Chang, D. G. Messerschmitt両氏著"Manipulation and Compositing of MC-DCT Compressed Video, IEEE journalon Selected Areas of Communications, Vol. 13, No. 1, pp.111, 1994"およびS. F. Chang, D. G. Messerschmitt両氏著"A New Approach to Decoding and Compositing Motion-Compensated DCT Based Images,l Proc. ICASSP '93, Minneapolis, April 1993"に記載されている)。本発明のアルゴリズムは、動き補償された圧縮ビデオのDCTブロックを入力として受け取り、過去および将来のピクチャを参照することなく現在ピクチャのみに対応する空間領域ブロックのDCTブロックを提供する。逆動き補償の演算は、DCT圧縮領域におけるビデオ合成を可能にすると共に、縮小サンプリング、重ね合わせ、変換およびフィルタリングのような他のビデオ処理機能をも可能にする。
本発明の1つの実施形態は、上記引用文献において提案されている逆動き補償方式に対する改善を提供する。そのような既存の方式においてはDCTブロックが十分疎である場合のみ計算処理が節約されるが、基準ブロックの大部分がオリジナル・ブロック間の境界に対し少なくとも1つの方向に配列されている限り、本発明の方式は、従来技術の疎または完全な配列という仮定を必要とすることなく、伝統的アプローチに比較して計算の複雑性を47%減少させる。更に、典型的な場合がそうであるようにDCTブロックの左上の4×4サブブロックのみがゼロでないという意味において、DCTブロックが疎であるという仮定に立てば、計算の複雑性は68%減少する。
本発明の圧縮領域縮小サンプリングにおいては、4つのDCT領域の8×8サイズ・ブロックを所与として、それらを尺度縮小して単一の8×8DCTブロックを生成することが目的である。本発明は、空間領域演算の周波数領域表現形式を使用し、この形式をDCTマトリックス分解プロセスに組み入れる。圧縮領域逆動き補償において、本発明は、2つのピクチャのブロック間の差分のDCTおよび一方のピクチャのブロックのDCTを所与として、第2の対応するブロックのDCTを抽出することが目的である。ブロックが2つのピクチャにおいて共置されていないという事実のためこの計算は容易ではない。
JPEG、MPEGまたはPx64圧縮方式で圧縮された画像およびビデオ・データに関して、本発明は、縮小サンプリング機能が空間領域で実施される場合に必要とされるものより少ない演算で画像またはビデオ・データを縮小サンプリングすることができる技術を提供する。逆動き補償に関しては、本発明の方法は、空間領域方法に比較して顕著な計算節約を生み出す。縮小サンプリングおよび逆動き補償に関する本発明の方法は、効率的ビデオ編集システムおよび可変画面サのビデオ会議システムに十分適するものである。
画像/ビデオ・エディタ
本発明に従った画像縮小サンプリングおよび逆動き補償の詳細に進む前に、このような機能を備えるシステムを図2に示す。図2のシステムは、事前処理された画像126をファイル124に記憶するディスクを含む。画像126は、例えばJPEG、MPEG、H.261またはH.263のようなDCT型圧縮方式の1つに従う圧縮エンジン128によって圧縮される。画像は、例えば写真処理ショップで作成される。次に、圧縮された画像がファイル124に記憶され、写真の所有者が画像/ビデオ・エディタ130を使用してその写真を編集することが可能となる。画像/ビデオ・エディタ130は、本発明に従った画像縮小サンプリングまたは逆動き補償機能性を含み、ファイル124に記憶された圧縮画像データに対して操作を行い、処理された画像データをDCT領域に作成し、別のファイル129へ記憶する。画像縮小サンプリングまたは逆動き補償機能性を画像/ビデオ・エディタ130内部に備えるような代替実施形態も可能である。画像/ビデオ・エディタ130は、本発明に従ってあらかじめ定められた複数の縮小サンプリング関数を含むことができ、それによって、ユーザが所望の縮小サンプリング関数を指定することができる。ファイル129がファイル124とは別のディスク上に示されているが、これらのディスクは論理的に別のものであればよい。実際両ファイルは同一物理ディスクに記憶されることができる。圧縮画像が画像/ビデオ・エディタ130によって編集されたならば、写真処理ショップは編集された画像を伸張エンジン132で伸張し、編集済み画像134を作成し、それを所有者に渡すこともできる。
図3は、本発明に従って圧縮領域において画像およびビデオ処理を実行するシステム100のブロック図である。画像処理システム100は、ディスク・ドライブ111、メモリ15および画像/ビデオ・エディタ130を含む。画像/ビデオ・エディタ130は、本発明の画像/ビデオ・エディタ機能を提供するようにプログラムされた専用コンピュータまたは汎用コンピュータでもよい。
画像/ビデオ・エディタ130は、圧縮画像を部分的に復号するハフマン復号器12を含む。図3の例においては、ディスク・ドライブ111上の圧縮画像ファイル124が圧縮ビットストリーム11としてハフマン復号器12へ入力される。圧縮ビットストリーム11は、MPEG、JPEG、H.261またはH,263のような既知のDCT型圧縮方式に従って圧縮されている。ハフマン復号器12によって部分的に復号された画像がメモリ15に書き込まれ、その後画像/ビデオ・エディタ130に提供される。
画像/ビデオ・エディタ130は、部分的に復号された画像128を受け取るためメモリ15に接続される逆量子化器14を含む。逆量子化器14は、DCT領域に8×8ブロックを生成する機能を含む。このように生成された8×8DCTブロックは、図3、図4ならびに図5を参照して後述されるDCT領域縮小サンプリングおよび図3、図6ならびに図7を参照して後述される逆動き補償のようなDCT処理方法を利用して修正することが可能な状態にある。
画像/ビデオ・エディタ100の中核は、縮小サンプリング器10および逆動き補償装モジュール30から形成される。縮小サンプリング器10または逆動き補償装モジュール30のいずれか、あるいはその両方を含む種々の代替的実施形態が可能である。縮小サンプリング器10および逆動き補償モジュール30は、逆量子化された画像マトリックスを受け取るように逆量子化器14に接続される。
縮小サンプリング器10からの出力は、縮小サンプリングされた画像23であり、逆動き補償モジュール30からの出力は、逆動き補償フレーム43である。それらの出力それぞれは量子化器26およびハフマン符号化器24によって更に処理される。ハフマン符号化器24は、ハフマン復号器12によって実行された部分的復号を逆にする。最後に、再符号化された画像が、例えば処理済み圧縮画像ファイル129として、ディスク・ドライブ111へ戻される。
圧縮領域における縮小サンプリング
図4は、本発明に従って圧縮領域で縮小サンプリングを実行する縮小サンプリング器10のブロック図である。上述のように、逆量子化器14が、部分的に復号された画像128をメモリ15から受け取り、そこから一連の8×8DCTブロック22を抽出して縮小サンプリング器10へ提供する。詳細は後述するが、取り出し手段16によってメモリから一連の8×8ブロックX1,X2,...が取り出され、、縮小サンプリング手段17によって、例えば、4つの8×8DCTブロックを結合して単一の8×8DCTブロックを作成する場合には2という因子18による縮小サンプルまたは9つの8×8DCTブロックを結合して単一の8×8DCTブロックを作成する場合には3という因子19による縮小サンプルというように所望の縮小サンプリング因子に基づいて、縮小サンプリング値Xが計算される。縮小サンプリングされた画像X23は、次に、更に処理を行うためあるいは表示/再生のため、必要に応じて、出力される。例えば、画像23は、図3に示されるように、圧縮ビットストリーム25の出力を生成するためハフマン符号化器23に提供され、最終的に圧縮画像ファイル129としてディスク・ドライブ111に記憶される。
本発明の方式は、他の方式と異なり、圧縮領域における縮小サンプリングを達成するため、少なくとも4つのDCTブロックを結合し、オリジナル・ブロックの各々と同じサイズの1つのDCTブロックを出力する。すなわち、4個またはそれ以上の8×8DCTブロックが結合され、それら結合されたブロックの平均である単一の8×8DCTブロックが生成される。
8×8の2次元DCTは、空間領域にある次式のブロックを式(1)に従って次の式で示される周波数成分マトリックスに変換する。但し、式(1)においてC(0)=1/21/2で、k>0の場合c(k)=1である。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
逆変換は次式(2)によって与えられる。
Figure 2007282266
マトリックス形式において、
Figure 2007282266
および
Figure 2007282266
とし、次式の8点DCTマトリックスを定義すれば、
Figure 2007282266
但し
Figure 2007282266
X=SxSt (4)
である。上式(4)において、肩文字tはマトリックス転移を示す。同様に、肩文字-tが逆向き転移を示すとすれば、
x=S-1XS-t=StXS (5)
である。
ここで、16×16四辺形を形成する4つの隣接する8×8空間領域データ・ブロックx1、x2、x3およびx4が存在すると仮定する。x1は北西位置、x2は北東位置、x3は南西、x4は南東にそれぞれ相当する位置にあるとする。各次元における2という因子による縮小サンプリング(間引き)は、小さい2×2ブロックを形成するあらゆる非オーバーラップの4ピクセル・グループが、その4つのオリジナル・ピクセルの平均である強度を持つ1つのピクセルによって置き換えられるということを意味する。結果として、オリジナルのブロックx1、x2、x3、x4は、それらの縮小サンプリングに対応する単一の8×8出力ブロックxによって置き換えられる。本発明の目的は、オリジナルのブロックの所与のDCTX1、X2、X3、X4から直接xのDCTであるXを効率的に計算することである。
入力ブロックの数が9および16の場合の因数3および4による縮小サンプリングの課題も同様に定義される。因数2の場合と同様に、因数3の場合はあらゆる3×3ピクセル非オーバーラップ・グループが、因数4の場合はあらゆる4×4ピクセル非オーバーラップ・グループが、それのピクセルの平均値を持つ単一のピクセルによって置き換えられる。
説明の単純化のため、先ず1次元ケースで因子2の縮小サンプリングを考察する。2次元ケースは、各ブロックのすべての行に関する繰り返しを行い、次にあらゆる列について繰り返しを行う。この場合、長さ8、x1=S-1X1およびx2=S-1X2という隣接時間領域ベクトルに対応するDCT係数の2つの8次元ベクトルX1およびX2が所与とされ、各コンポーネントがx1またはx2における2つの適切な隣接コンポーネントの平均値を持つ8次元ベクトルxのDCTであるXを計算することが必要である。
次式(6)のマトリックス形式で縮小サンプリング演算を記述することは便利である。
x=(Q1x1+Q2x2)/2 (6)
但し、上式においてQ1およびQ2は次の2式である。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
従って
X=(SQ1S-1X1+SQ2S-1X2) (7)
である。
次に、マトリックスU1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1の効果的分解を考察する。8点DCTに関する既存の最高速アルゴリズムに対応するSの分解が使用される。このアルゴリズムは、W. B. Pennebake, J. L. Mitchell両氏著の"JPEG Still Image Data Compression Standard, Van Nostrand Reinhold, pp. 50-63, 1993"に記載されている。この分解アルゴリズムに従って、Sは、
S=DPB1B2MA1A2A3 (8)
として表記される。
Dは、
D = diag{0.3536, 0.2549, 0.2706, 0.3007, 0.3536, 0.4500, 0.6533, 1.2814} (9a)
によって与えられる対角線マトリックスである。
Pは、次式(9b)によって与えられる置換マトリックスである。
Figure 2007282266
残りのマトリックスは、以下の式(9c)ないし式(9h)のように定義される。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
かくして、i=1,2に関して、次式(10)が得られる。
Figure 2007282266
本発明の縮小サンプリング・アルゴリズムは、次式(11)の積がかなり疎なマトリックスであり、対応するエレメントの大部分は同じもので時々符号が異なるという観察に基づいている。これは、それらの和F+=F1+F2およびそれらの差F-=F1-F2は一層疎であることを意味する。
Figure 2007282266
このようなマトリックスは次の2式のように与えられる。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
最後に、式(10)および式(11)を使用して、式(7)は次式(12)のように書き換えられる。
Figure 2007282266
次に、式(12)の最右辺を実施するために必要とされるマイクロプロセッサ上の基本算術演算の数を数え、それを空間領域アプローチと比較する。上述のように、ここでいう演算は、シフト(SHIFT)、加算(ADD)、シフト加算(SHIFTand ADD)、1シフト加算(SH1ADD)、2シフト加算(SH2ADD)、3シフト加算(SH3ADD)D)のようなマイクロプロセッサの基本算術に対応する演算を指す。例えば、計算z=1.375x+1.125yは、次のように実施される。先ずu=x+0.5x(SHlADD)を計算して、次にv=x+0.25u(SH2ADD)を計算し、その後w=v+y(ADD)を計算し、最後にz=w+0.125yを計算する。 このように、全体で4回の基本演算が必要とされる。
演算を数える時、DとD-1の乗算は、それらが逆量子化器14および量子化器26によってそれぞれ吸収されるので、無視することができるという事実を使用する。マトリックスPおよびP-1はコンポーネントの順序の変化のみを発生させるので、同様に無視することができる。
かくして、以下の演算が残る。( )内は加算/減算の数および意味のある乗算の数を示す。
* X1+X2および X1-X2作成演算:16演算(16加算)
* 2回のB-11による乗算:8演算(8加算)
* 2回のB-12による乗算:8演算(8加算)
* F+による乗算:23演算(5乗算+5加算)
* F-による乗算:28演算(6乗算+4加算)
* 積の加算:8演算(8加算)
* B2による乗算:4演算(4加算)
* B1による乗算:4演算(4加算)
* 合計:115演算(11乗算+57加算)
一方、空間領域アプローチでは次の演算が必要である。
* 2つのIDCT:114演算(10乗算+60加算)
* 時間領域における縮小サンプリング:8演算(8加算)
* DCT:42演算(5乗算+30加算)
* 合計:161演算(15乗算+98加算)
このように、本発明の方式は、1次元のケースにおいて演算の約30%を節約する。2次元ケースにおいても複雑性を大幅に減少させることが可能である。
本発明の方式の副産物として、演算の精度向上が得られる。直接アプローチにおいては、マトリックスの各々1つが式(11)の右辺で一時点で1つずつ乗算されるので、これらのマトリックスのエレメントの有限ワード長表現に関連して発生する丸め誤差が各ステップ毎に累積される。一方、本発明の方式においては、Fiを一度にかついかなる所望の精度についてもすべて事前計算し、これらのマトリックスの各エレメントを所望の精度に丸めることが可能である。詳細は後述するが、後者の方が精度は高い。
次に2次元ケースを考察する。2次元DCTは行単位のDCT操作として実行される。行単位DCT操作は、空間領域画像ブロックの各行の1次元DCTをとり出すことを意味する。列単位DCT操作は、行単位DCT操作の後のブロックの各列の1次元DCTを取り出すことを意味する。従って、本発明は2次元のケースにも容易に適用することができる。以下に因数2、3および4の縮小サンプリングの計算方式の詳細を記述する。
因子2の縮小サンプリング
次の式(13)は、式(6)を2次元へ拡張したものである。
Figure 2007282266
上式において、xは、8×8ブロックx1, x2, x3およびx4によってカバーされた区域に関する因数2縮小サンプリングされた2次元8×8ブロックである。
式(12)の対応するDCT領域拡張は次式(14)である。
Figure 2007282266
従って、本発明は、DCT領域のデータを直接操作することによってXを効率的に計算する。空間領域アプローチは、x1, x2, x3およびx4を計算するための明示的IDCT実行、その後の式(13)を使用したxの計算およびXを得るためのxのDCTの取り出しを必要とする。
再び、式(14)の右辺を次式のように表すことが望ましい。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
また、次の式(15)ないし(18)を定義する。
X+++ = X1+X2+X3+X4 (15)
X+-- = X1+X2-X3-X4 (16)
X-+- = X1-X2+X3-X4 (17)
X--+ = X1-X2-X3+X4 (18)
前述の線形組み合わせのすべてを作成する場合、周波数成分毎に(12ではなく)8個の加算/減算が必要なだけである点に注意する必要がある。すなわち、先ず(X1±X2)および(X3±X4) を計算し、次に(X1+X2)±(X3+X4)および(X1-X2)±(X3-X4)を計算する。式(14)は次の式(19a)のように書き換えることができる。
Figure 2007282266
式(19a)の最右辺を実施する場合の演算の数を数えると、合計2824回の演算である。一方、空間領域アプローチは4512回の演算を必要とする。これは、本発明の方式を使用すれば演算の37.4%が節約されることを意味する。
典型的な画像において大部分のDCTブロックXiが、通常は低周波係数である2、3の非ゼロ係数だけを持つという事実を利用することによって更に計算量を節約することができる。このような計算量の一層の節約を実施するアプローチの1つは次のような2つのステップで動作するメカニズムを使用する。第1のステップにおいて、DCTブロックがローパスまたは非ローパスに分類される。ローパスは左上4×4サブブロックだけ非ゼロであるブロックとして定義される。第2のステップは、ローパス・ブロックに関する上述の計算方式、または、上述のマトリックス乗算の事前計算に関するローパス仮定を使用する一層迅速な方式のいずれかを使用する。X1,...X4がすべてローパス・ブロックであれば、計算量の減少は約80%であることが判明する。この同じアプローチを後述される3および4因子の縮小サンプリングにも適用できる。
図5は、図4の縮小サンプリング手段17による因子2の縮小サンプリングを示すブロック図である。図5の回路は、デジタル画像処理技術における式(19a)の実際の応用である。
マトリックスX1、X2、X3およびX4は取り出し手段16から送られ、マトリックス加算ネットワーク401へ入力され、X+++、X+--、X-+-およびX--+が生成される。マトリックス加算ネットワーク401は、式(15)、(16)、(17)および(18)を実施する。X+++は乗算器403、405、407および409によって、またX+--は乗算器411ないし429によって、それぞれP-1、B-11、B-12およびF+を乗じられる。同様に、X-+-およびX--+は、乗算器417ないし431および乗算器423ないし433によってそれぞれP-1、B-11、B-12およびF-を乗じられる。
マトリックス加算ネットワーク401およびマトリックス乗算器403ないし433によって生成されたこれらの結果のマトリックスは加算器435および437によって加算される。マトリックス加算器435によって加算される項目は、数量X+++P-1B-11B-12F+およびX+--P-1B-11B-12F-であり、マトリックス加算器437によって加算される項目は数量X-+-P-1B-11B-12F+およびX--+P-1B-11B-12F-である。
マトリックス加算器435および437によって生成された和の各々にマトリックス乗算器439ないし449によってマトリックスP-tB-t1B-t2が乗じられる。マトリックス乗算器443によって生成された積にはマトリックス乗算器451によってマトリックスF+が更に乗じられ、また、マトリックス乗算器449によって生成された積にはマトリックス乗算器453によってマトリックスF-が更に乗じられる。次に、乗算器449および451の結果がマトリックス加算器455によって加算される。この加算結果は次の式(19b)となる。
Figure 2007282266
逆量子化器14および量子化器26は、式(19)のマトリックスD、D-1、DtおよびDt-1を伴う計算を含む。従って、縮小サンプリング手段17において、これらのマトリックスを乗算するためのマトリックス乗算器は必要とされない。
式(19b)の和は、次に、マトリックス乗算器457ないし467によって式(19a)の残りのマトリックスB2、Bt2、B1、Bt1、PおよびPtが乗じられ、最後に乗算器469によって縮小サンプリング因子1/16が乗じられる。
因子4の縮小サンプリング
因子4による縮小サンプリングの1つのアプローチは因子2の縮小サンプリングを2回行うことである。しかし、同様の方法を使用して因子4による縮小サンプリングを直接行う一層効率的方式を開発することができる。因子4による縮小サンプリングは以下の5式のマトリックスを含む。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
次に、以下の式(21)ないし(28)を定義する。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
また、入力データに関する以下の式(29)ないし(36)の線形組み合わせを定義する。
Figure 2007282266
但しi=1,2,3,4
Figure 2007282266
これらの組み合わせのすべてを作成するためには、周波数コンポーネントあたり64回の加減算が必要である。
計算の結果、式(19a)と同様に、次式(37)が得られる。
Figure 2007282266
この式を実行する際の演算数は、空間領域アプローチにおける16224回の演算に対して8224回である。式(37)は、図4に関連して上述した形態と同様なハードウェア・マトリクス乗算器および加算器を使用して実施することが可能である。
因子3による縮小サンプリング
因子3による縮小サンプリングは、平均されるべき3×3ブロックのいくつかが1つの8×8DCTブロックの範囲内に完全には位置しないので、因子2および4より厄介でありそれほど優雅ではない。この場合、次の3種類の縮小サンプリング・マトリックスがあり、xは式(38)のように定義される。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
Figure 2007282266
因子2および4の場合と同様に、以下の式(39)、(40)および(41)を定義する。計算方式は、下記式(42)、(43)および(44)が相対的に疎であるという事実および式(45)の認識に基づいている。
Figure 2007282266
T = T1 + T2 + T3 (42)
T+ = T1 + T3 (43)
T- = (T1 - T3)/2 (44)
T1X+T2Y+T3Z=TY+T+((X+Z)/2-Y)+T-(X-Z) (45)
式(38)がDCT領域に変換され、若干の代数的操作を行った後式(45)を使用してT、T+およびT-に関して固定的マトリックスを表現すれば、次式(46)が得られる。
Figure 2007282266
但し
Figure 2007282266
{X1,...X9}から{X'1,,...,X'9}への変換は、周波数成分あたり18回の演算で実行することができる。式(46)の総演算回数は5728である。一方、空間領域アプローチの総演算回数は9392であるので、約39%の計算量節約である。
本発明の1つの実施形態において、因数3の縮小サンプリングは、図4に関連して上述した因子2の縮小サンプリングの場合と同様な形態のマトリックス乗算器およびマトリックス加算器を使用して実施される。
本発明の計算方式は、標準的アプローチよりすぐれた演算精度を提供する。この事実は、因子2の縮小サンプリングの場合に関する以下の両方式のテストによって確認できる。以下のテストでは、マトリックスの各成分は8ビットである。
第1のテストでは、成分x1,...x4は、セット{0,1,...,255}において一様に分散した統計学的に独立したランダムの整数として選ばれた。基準のためx1,...x4から直接まずxを、次にXを計算する。次に、所与の量子化マトリックスΔに従ってすべてのDCT計数が量子化され次に逆量子化されるようにDCTX1,..,X4を計算する。X1,...,X4を基に、標準および本発明両方のアプローチを使用して、Xを計算し、その結果を基準値と比較する。この場合、各アプローチの精度は、DCT領域および空間領域における誤差の平方和(すなわちMSE)で測定される。Δがすべて1つのマトリックスの場合、本発明方式のMSEは、標準アプローチより約3dBすぐれている。Δが輝度に関してJPEGの推奨された量子化マトリックスである場合には(この点についてはW. B. Pennebaker, J. L. Mitchell両氏著"JPEG still Image Data Compression Standard, Van Nostrand Reinhold, 1993"を参照のこと)、本発明の方式は、1.2dB標準方式を上回る。量子化器のステップのサイズが増加する時、DCT係数に関連する量子化誤差が不正確な計算に関連する丸め誤差の大半の原因となる傾向があるので、上記の結果は理にかなっている。
第2のテストも同様であるが、テスト・データがランダム・データではなく実像に基づいている。すべて1つのマトリックスの場合、標準アプローチは46.08dBのSNRを派生するが、一方、本発明のアプローチは49.02dBで、やはり3dB改善されている。ΔがJPEGデフォルト量子化器の場合、数値はそれぞれ36.63dBおよび36.84dBである。大部分のDCT係数が両方の技術においてゼロに丸められているので、ランダム・データの場合より改善の程度が少ない。
逆動き補償
図6は、本発明に従った画像/ビデオ・エディタ130の圧縮画像領域において逆動き補償を実行する逆動き補償モジュール30を示すブロック図である。図3で示されたように、画像/ビデオ・エディタ130は、縮小サンプリング器10を含む場合もある。図3に関連して述べたように、ディスク124から取り出された圧縮ビットストリーム128は、ハフマン復号器12によって部分的に復号される。ビットストリームは、MPEGまたはH.261のような既知のDCT型ビデオ圧縮方式に従って圧縮されている。部分的に伸張されたビットストリーム128は、逆量子化器14によって逆量子化される。
逆量子化器14は、逆動き補償モジュール30に接続されている。逆動き補償モジュール30のピクチャ取り出しモジュール37−41は、逆量子化され部分的に伸張されたビットストリームX1,X2...から、(時間Tにおける)現在時ピクチャに対応するDCT8×8ブロック、および、(時間T−1における)アンカー・ピクチャと現在時ピクチャの間の差分に対応する動きベクトルh、wを抜き出す。次に、DCTブロックおよび動きベクトル情報は式(59)の計算を実行する処理装置40へ送られる。
詳細は以下に記述されるが、最高4つの8×8DCTブロックが単一の8×8DCTブロックを生成するため結合されるように、8×8DCTブロックは、アンカー・ピクチャ(T−1)の範囲内の所望の区域に位置を定めるように処理される。取り出しモジュール36がメモリ15からh、wを取り出し、別のモジュール41が、ピクチャ(T−1)を構成する4つの8×8DCTブロックX1,X2,X3,X4を取り出す。更に別のモジュール37が、hおよびwを使用して、必要とされるマトリックスJ、Kを取り出し、それによって、一組の固定的マトリックスを事前計算する。別のモジュール38が、現在時ピクチャ(T)に対応する8×8DCTブロックをメモリから取り出す。アンカー・ピクチャ(T−1)の適切な区域の位置が定められると、逆動き補償計算(すなわち後述の式59の計算)を実行するため、アンカー・ピクチャ(T−1)を確立するために必要な情報を含む4つの8×8DCTブロックが処理装置40によって単一の8×8DCTブロックに変換され、変換されたブロックがアンカー・ピクチャ(T−1)と現在時ピクチャ(T)の間の差分を表す8×8DCTブロックと加算器39によって加算され、独立した画像が生成される。動き補償が行われたDCTブロック43は、図3に示されるように量子化器26、次いでハフマン符号化器に送られ、出力25がディスク・ドライブ11に記憶される。
圧縮ビデオの動き補償は、現在時ピクチャの各8×8空間領域ブロックを前のピクチャの対応する基準ブロックxによって予測し、DCTを使用して予測誤差ブロックe=x-xを符号化すること(上述の式(1)ないし(5)参照)を意味する。例えばB−ピクチャのようないくつかのピクチャにおいては、ブロックは、過去および将来の基準ブロックから推定される。この点に関する技術情報は、Audio. Committee Draft of Standard IS011172, ISO/MPEG 90/176, December 1990Video Codec for Audio Visual Services at px64 Kbits/s, CCITT Recommendation H.261, 1990およびD. le Gall, MPEG:A Video Compression Standard for Multimedia Applications, Commun. of the ACM, Vol. 34, No. 4, pp.47-58, April 1991に記載されている。簡略化のため、過去(すなわちP−ピクチャ)だけが使用され、拡張は直線的であると仮定する。
最もよく合致する基準ブロックは、基準ピクチャのオリジナルの8×8ブロックに合わないかもしれない。一般的に、基準ブロックは、16×16平面を構成するX1,X2,X3およびX4の4つの空間領域ブロックと交差する可能性がある。
目標は、所与の予測誤差eのDCT Eから現在時ブロックx=x+eのDCT Xを計算し、x1,...,x4のDCTX1,...,X4を計算することである。X=X+E(XはxのDCT)であるので、残りの主要課題は、X1,...,X4からXを直接計算することである。
基準ブロックxとx1の共通部分が行hおよび列wからなる長方形を形成すると仮定する(但し、1≦h≦8、1≦w≦8とする)。これは、xとx2、x3およびx4の共通部分がそれぞれh×(8-w)、(8-h)×wおよび(8-h)×(8-w)の大きさの長方形であることを意味している。
上記引用Chang、Messerschmitt両氏著の文献によれば、xはx1,...x4の移動シフトしたものの重ね合わせとして表現できることが容易にわかる。すなわち、xは次式(56)のように表される。
Figure 2007282266
但し、ci,j(i=1,...,4, j=1,2)は、移動シフト演算を実行するゼロと1の疎な8×8マトリックスである。Chang、Messerschmitt両氏著の上記文献に記載の技術の背後にある基本的思想は、DCTに関するマトリックス乗算の分散的属性を活用することである。具体的には、StS=Iであるので、式(56)は次式(57)のように書き換えることができる。
Figure 2007282266
次に、式(57)の両辺にSを乗じ、更にStを乗ずることによって、次式(58)が得られる。
Figure 2007282266
但し、CijはcijのDCTである。Chang、Messerschmitt両氏は、固定的マトリックスCijをwとhのあらゆる可能な組合せに関して事前計算し、式(58)を使用してDCT領域で直接計算することを提案した。マトリックスCijの大部分は疎でないけれども、{Xi}の典型的な疎に基き、また、w=8またはh=8いずれか1方向ですなわち式(58)の右辺が2項目のみを持つか、あるいは、x=x1で計算が全く必要がないw=h=8という両方向に、基準ブロックが配列されているという事実によって、計算はなお節約できる。
xの計算は、次の2つの主な事実を使用することによって、一層効果的に実行される。第1に、cijマトリックスのいくつかは所与のwおよびhのすべてについて互いに等しい。すなわち、
Figure 2007282266
Figure 2007282266
である。但し、IhおよびIwは、それぞれ次元h×hおよびw×wの識別マトリックスである。同様に、
c31=c41=L8-h
および
c2=c42=U8-w
である。
計算節約に役立つ第2の事実は、Cijの完全な事前計算を行うのではなく、これらのマトリックスを比較的疎なマトリックスに分解しておく方が一層効率的であるという点である。特に、本発明の方式は、Sという因数に分解する(式8および9参照)。
上記2つの事実を使用する最良の形態は次の通りである。第1に、次式の固定的マトリックスを事前計算する。
Figure 2007282266
Figure 2007282266
上記マトリックスは非常に構造的であるので、KiまたはJiによる事前計算は非常に効率的に実行することができる。次に、次式(59)を使用してXを計算する。
Figure 2007282266
式(59)は、式(57)の使用あるいは次式(60)の2重形式のいずれかを所与のwおよびhに対して計算量が少ない方を使用することによって、容易に得ることができる。
Figure 2007282266
図7は、本発明に従ってDCT型逆動き補償を実行するマトリックス演算ハードウェアのブロック図である。上述のように、モジュール41がマトリックスX1, X2, X3およびX4を取り出す。別のモジュール36が動きベクトルhおよびwをメモリ15から取り出す。動きベクトルを使用して、該当するマトリックスJiおよびKiがメモリ15から取り出される。
マトリックスX1には、マトリックス乗算器703,705,707、709によってマトリックスおよびマトリックスJtwが乗じられ、X2には、マトリックス乗算器703',705',707'、709'によってマトリックスP、B1、B2およびマトリックスKt8-wが乗じられ、X3には、マトリックス乗算器703",705",707"、709"によってマトリックスP、B1、B2およびマトリックスJtwが乗じられ、X4には、マトリックス乗算器703"',705"',707"'、709"'によってマトリックスP、B1、B2およびマトリックスKt8-wが乗じられる。
次に、乗算器709および709'の結果が加算器711によって加算され、乗算器709"および709"'の結果が加算器711'によって加算される。加算器711および711'の結果の各々にマトリックス乗算器713,715,717および713',715',717'によってそれぞれPtBt1Bt2が乗じられる。マトリックス乗算器717の結果には、マトリックス乗算器719によってJhが乗じられ、マトリックス乗算器717'の結果には、マトリックス乗算器719'によってk8-hが乗じられる。マトリックス乗算器719および719'の結果はマトリックス加算器721によって加算され、出力DCTXが生成される。最後に加算器723によってDCTXにEが加算され、所望の結果のXが生成される。 本発明の1つの実施形態において、処理装置40は、ハードウェア・マトリクス乗算器および加算器を使用して実施される。代替的実施形態においては、図6に示されたマトリックス操作は汎用コンピュータ上で実行されるソフトウェアの形態で実施される。プログラム可能論理装置およびファームウェアを備えるその他の装置で代替的に実施することもできる。
JiおよびKiの乗算を如何に迅速に実行できるかを次に示す。例として、J6を考察する。その他のマトリックスも同様の形態で処理される。
マトリックスJ6は次式の通りである。
Figure 2007282266
但し、a=0.7071, b=0.9239およびc=0.3827である。
U=(U1,...,U8)tおよびV=(V1,...,V8)tとして、U=J6Vを計算するため、以下のステップに従って計算を行う。
Y1=V1+V2 (61)
Y2=V1-V2 (62)
Y3=aV3 (63)
Y4=aV6 (64)
Y5=Y1-Y3 (65)
Y6=Y5-V4 (66)
Y7=Y3-Y4 (67)
Y8=Y3+Y4 (68)
Y9=(b+c)(V5+V7) (69)
Y10=cV5 (70)
Y11=bV7 (71)
Y12=Y9-Y10-Y11 (72)
Y13=Y10-Y11 (73)
U1=Y2-Y7+Y12 (74)
U2=Y6+Y12 (75)
U3=Y6-Y12 (76)
U4=Y2-Y8-Y12 (77)
U5=Y2+Y7+Y13 (78)
U6=Y1+Y3+V4+Y13-V8 (79)
U7=0 (80)
U8=0 (81)
上記ステップは、5回の乗算および22回の加算を必要とする。
すべてのマトリックスJ1,...J8について同様の実施方式のマトリックス乗算を開発することによって、、1≦i≦8である{Ji}を乗ずるために必要な演算の回数{Ni}は、N1=18, N2=24, N3=38, N4=39, N5=40, N6=43, N7=44およびN8=46によって与えられる。マトリックスKiがあらゆる1≦i≦8に関するJiに類似した構造を持っているので、Kiによる乗算もまたNi回の演算を要する。
再び、式(59)または(60)の実施における演算を数える時、DおよびD-1による乗算は、MPEG量子化器および逆量子化器において吸収されるので無視することができる。マトリックスPおよびP-1はコンポーネントの順序の変化だけに影響をあたえるので、これらもまた無視することができる。
このように、一般的位置基準ブロックすなわち1≦w≦7、1≦h≦8に関して、以下が得られる。
1. B1またはBt1による6回の乗算:6×32 = 192回の演算
2. B2またはBt2による6回の乗算:6×32 = 192回の演算
3. JwならびにK8-wによる2回の乗算、およびJhならびにK8-hニよる1回の乗算、またはその逆:8×(Nh+N8-h+Nw+N8-w+min{Nh+N8-h,Nw+N8-w})回の演算4. 1回の2次元DCT:42×16= 672回の演算合計:1056+8×(Nh+N8-h+Nw+N8-w+min{Nh+N8-h,Nw+N8-w})回の演算
式(59)および(60)の積の加算は、異なる被加数がマトリックス・エレメントのインデックスの互いに共通しないサブセット上で非ゼロであるため、数えられない。基準ブロックが垂直方向にのみ配列されている(すなわちh=8および1≦w≦7)時、K8-h=K0=L0(MA1A2A3)t=0であり、従って、式(59)および(60)は2つの項目だけを持つ。更に、Jh=J8=U8(MA1A2A3)t=(MA1A2A3)tであるので、式(66)は、次式(82)へ縮退する。
Figure 2007282266
式(82)は以下のステップを必要とする。
1. B1による2回の乗算:2×32=64回の演算
2. B2による2回の乗算:2×32=64回の演算
3. Jwによる1回の乗算およびK8-wによる1回の乗算:8(Nw+N8-w)回の演算4. Stによる1回の乗算:8×42=336演算
合計:464+8(Nw+N8-w)回の演算
同様にw=8および1≦h≦7である水平配列の場合、計算回数は464+8(Nh+N8-h)である。上述のように、w=h=8の時X=X1であるので計算は全く必要ない。
上記の式を使用することによって、hおよびwの最悪ケースの値に関する計算回数は2928回であり、ペア{(w,h): 1≦w≦8, 1≦h≦8}に関して一様分布を仮定した平均演算回数は2300.5である。一方、X1,..,X4に対しIDCTを実行し空間領域に適切な基準ブロックを挟み込みそれを変換するという力任せのアプローチは、合計4320回の演算を必要とする。これは、本発明の方法が従来技術の方法に対して、最悪ケースで32%、平均のケースで46.8%計算量を節約することを意味する。
ここまでは、入力DCTマトリックスが疎であるということを仮定していなかった。典型的にはDCTブロックのかなりの割合が2、3の非ゼロ成分だけを持ち、通常それらは両方向において低い空間周波数に対応している。単純化のため、低周波に対応する左上の4×4象限だけが非ゼロであれば、DCTブロックは疎であるとみなされる。X1,...X4が上記の意味で疎であると仮定される場合、JiおよびKi(1≦i≦8)による乗算の実施は、計算回数を、
672+8(N'w+N'8-w+N'h+N'8-h)
に減少し、
1≦w≦7および1≦h≦7の場合、
336+4(N'w+N'8-w)
に減少し、
h=8および1≦w≦7の場合、
336+4(N'h+N'8-h)
に減少し、
w=h=8の場合ゼロに減少する。
但し上記で、N'1=15,N'2=20,N'3=26,N'4=33,N'5=36,N'6=40,N'7=41,N'8=42である。
これは、最悪ケースで1728回、平均で1397.2回の計算があり、従来技術に対してそれぞれ60%および68%の計算量の削減を意味する。
上記ChangおよびMesserschmitt両氏の文献は、DCTマトリックスが十分疎であり基準ブロックの大部分が少なくとも1方向に配列されている場合に計算量が削減されることを開示している。具体的には、該文献は次の3つのパラメータを導入した。すなわち、非ゼロ係数の分数部の反数β、1方向に配列された基準ブロックの分数部α1、および完全に配列された基準ブロックの分数部分α2である。
ブロック配列に関して最悪のケースすなわちα1=0でα2=1の場合をまず考察する。疎についての上記定義はβ=4に対応する。Chang氏らは、α1、α2、βおよびブロック・サイズN(MPEGにおいてはN=8)に関して彼らのアプローチの加算および乗算の回数についての正確な公式を提供している。その公式に従えば、ピクセルにつき16回の乗算およびピクセルにつき19回の加算が必要である。一般的マイクロプロセッサ演算と比較するには、平均的に各乗算は最高4回のシフトおよび3回の加算を必要とすること、およびシフトと加算は同時に実行することができることが仮定される。これは、控えめに推定しても、ブロックあたりの演算の総数は、(16×3+19)×64=4288演算であることを意味し、同じ環境での本発明の上記演算数1728より相当多い。
別の比較の点として、wおよびhに関する一様分布がα1=14/64=0.219およびα2=49/64=0.766に対応していてこれは上記文献の図5の上方曲線(α1=0.2およびα2=0.1)よりも更に悲観的である点に注意すべきである。しかしながら、β=1に関して、本発明の方式は、Chang氏らの0.6に比較して4320/2300.5=1.87という倍数だけ、β=4に関して、Chang氏らの2.0に比較して4320/1397.2=3.13という倍数だけ、それぞれ計算速度を向上させることができる。更に、α1=0.2およびα2=0.1を仮定すれば、β=1に関しては9.06倍、β=4に関しては約15倍の速度向上を達成することができる。これは、Chang氏らに比較して速度改善の度合いが1桁高いことを意味する。
以上、本発明は好ましい実施形態を参照して記述したが、本発明の理念および有効範囲を逸脱することなくその他の形態においても本発明を適用できる点は当業者に容易に認められることであろう。
本発明には、例として次のような実施様態が含まれる。
(1)DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中の画像情報を縮小サンプリングする方法であって、圧縮ビットストリームを復号して複数のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するハフマン復号ステップと、少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従って上記データ・ブロックのn個を処理して、単一のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するステップと、を含み、上記nは所望の縮小サンプリング因数によって決定され、上記単一のデータ・ブロックは上記複数のN×NのDCT型データ・ブロックの平均を表す、画像縮小サンプリング方法。
(2)上記処理ステップが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、上記(1)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(3)x1=S-1X1およびx2=S-1X2とし、SがN点DCTマトリックスであるとし、各々がx1およびx2の成分の平均である複数の成分からなるN×NベクトルxのDCTであるXを、少なくとも2つの2次元ベクトルX1およびX2を基に、決定するステップを上記処理ステップが含む、上記(1)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(4)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定ステップが、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数2の1次元縮小サンプリングを実行するステップを含む、上記(3)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(5)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定ステップが、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数2の縮小サンプリングを実行するステップを含む、上記(3)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(6)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定ステップが、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数4の縮小サンプリングを実行するステップを含む、上記(3)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(7)マトリックスT=T1+T2+T3、T+=T1+T3、T-=(T1-T3)/2は疎であること、およびDは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであるとしてT1X+T2Y+T3Z=TY+T+((X+Z)/2-Y)+T-(X-Z)であることにに基づいて、上記決定ステップが、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数3の縮小サンプリングを実行するステップを含む、上記(3)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(8)上記(7)において、
Figure 2007282266
である、上記(7)に記載の画像縮小サンプリング方法。
(9)DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中において逆動き補償を実行する方法であって、圧縮ビットストリームを復号して、ピクチャT−1を定義する複数のN×NのDCT型データ・ブロックおよび動きベクトルh,wを抽出するハフマン復号ステップと、少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従いかつ上記動きベクトルに基づいて上記データ・ブロックのn個を処理して、ピクチャTに対応する単一のN×NのDCT型データ・ブロックを生成するステップと、を含み、上記nは上記ピクチャn−1によって占有される領域を定義するために使用され、上記単一のデータ・ブロックは上記n個のデータ・ブロックの平均を表すデータ・ブロックの組み合わせである、逆動き補償実行方法。
(10)上記処理ステップが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、上記(9)に記載の逆動き補償実行方法。
(11)XはxのDCTであり、X1,...,X4から直接決定されX=X+Eとして、所与の予測誤差eのDCT Eから現在時ブロックx=x+eのDCT Xおよびx1,...,x4のDCTX1,...,X4を計算するステップを、上記処理ステップが含む、上記(9)に記載の逆動き補償実行方法。
(12)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであるとして、
Figure 2007282266
および
Figure 2007282266
とう固定マトリックスを計算するステップを更に含む、上記(9)に記載の逆動き補償実行方法。
(13)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定するステップを更に含む、上記(12)に記載の逆動き補償実行方法。
(14)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定するステップを更に含む、上記(12)に記載の逆動き補償実行方法。
(15)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定するステップを更に含む、上記(12)に記載の逆動き補償実行方法。
(16)DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中の画像情報を縮小サンプリングする装置であって、圧縮ビットストリームを復号して複数のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するハフマン復号器と、少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従って上記データ・ブロックのn個を処理して、単一のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するプロセッサと、を備え、上記nは所望の縮小サンプリング因数によって決定され、上記単一のデータ・ブロックは上記複数のN×NのDCT型データ・ブロックの平均を表す、画像縮小サンプリング装置。
(17)上記プロセッサが部分的に因数分解された演算子を使用する手段を含む、上記(16)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(18)x1=S-1X1およびx2=S-1X2とし、SがN点DCTマトリックスであるとし、少なくとも2つの2次元ベクトルX1およびX2を基に、各々がx1およびx2の成分の平均である複数の成分からなるN×NベクトルxのDCTであるXを決定する手段を上記プロセッサが含む、上記(16)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(19)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定手段が、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数2の1次元縮小サンプリングを実行する手段を含む、上記(18)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(20)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定手段が、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数2の縮小サンプリングを実行する手段を含む、上記(18)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(21)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積Fi=MA1A2A3Q1A-13A-12A-11M-1が和F+=F1+F2および差F-=F1-F2を持つ疎のマトリックスであるとして、上記決定手段が、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数4の縮小サンプリングを実行する手段を含む、上記(18)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(22)マトリックスT=T1+T2+T3、T+=T1+T3、T-=(T1-T3)/2は疎であること、およびDは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであるとしてT1X+T2Y+T3Z=TY+T+((X+Z)/2-Y)+T-(X-Z)であることにに基づいて、上記決定手段が、
Figure 2007282266
という関係式に従って、因数3の縮小サンプリングを実行する手段を含む、上記(18)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(23)上記(22)において、
Figure 2007282266
である、上記(22)に記載の画像縮小サンプリング装置。
(24)DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中において逆動き補償を実行する装置であって、圧縮ビットストリームを復号して、ピクチャT−1を定義する複数のN×NのDCT型データ・ブロックおよび動きベクトルh,wを抽出するハフマン復号器と、少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従いかつ上記動きベクトルに基づいて上記データ・ブロックのn個を処理して、ピクチャTに対応する単一のN×NのDCT型データ・ブロックを生成するプロセッサと、を含み、上記nは上記ピクチャn−1によって占有される領域を定義するために使用され、上記単一のデータ・ブロックは上記n個のデータ・ブロックの平均を表すデータ・ブロックの組み合わせである、逆動き補償実行装置。
(25)上記プロセッサが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、上記(24)に記載の逆動き補償実行装置。
(26)XはxのDCTであり、X1,...,X4から直接決定されX=X+Eとして、所与の予測誤差eのDCT Eから現在時ブロックx=x+eのDCT Xおよびx1,...,x4のDCTX1,...,X4を計算する手段を、上記プロセッサが含む、上記(24)に記載の逆動き補償実行装置。
(27)Q1およびQ2はN×NDCTマトリックスであり、U1=SQ1S-1およびU2=SQ2S-1であり、因数Sは、S=DPB1B2MA1A2A3と表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、B1B2MA1A2A3はN×N固定マトリックスであるとして、
Figure 2007282266
および
Figure 2007282266
とう固定マトリックスを事前計算する手段を、更に備える上記(26)に記載の逆動き補償実行装置。
(28)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定する手段を更に備える、上記(27)に記載の逆動き補償実行装置。
(29)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定する手段を更に備える、上記(27)に記載の逆動き補償実行装置。
(30)
Figure 2007282266
に従って、Xを決定する手段を更に備える、上記(27)に記載の逆動き補償実行装置。
空間領域において画像データをフィルタリングする従来技術の方法を示す流れ図である。 本発明に従った一般的画像/ビデオ・エディタを示すブロック図である。 本発明に従って圧縮領域において画像およびビデオ処理を実行するシステムのブロック図である。 本発明の縮小サンプリング装置のブロック図である。 本発明の好ましい実施形態に従ってDCT型1/2縮小サンプリンを実行するマトリックス演算ハードウェアのブロック図である。 本発明の逆動き補償モジュールの構成を示すブロック図である。 本発明に従ってDCT型逆動き補償を実行するマトリックス演算ハードウェアのブロックダ図である。
符号の説明
10 縮小サンプリング器
11 ビットストリーム
12 ハフマン復号器
14 逆量子化器
15 メモリ
16 取り出し手段
17 縮小サンプリング手段
18、19、20、21 縮小サンプリング因数
22、45 逆量子化画像マトリックス
23 縮小サンプリング画像
24 ハフマン符号化器
26 量子化器
30 逆動き補償モジュール
36 差分ベクトル取り出し器
37 マトリックスJ、K取り出し器
38 フレームT取り出し器
39 加算器
41 フレームT−1取り出し器
43 逆動き補償フレーム
100 画像処理システム
111、124、129 ディスク・ファイル
128 圧縮エンジン
129 圧縮画像
130 画像/ビデオ・エディタ
132 伸張エンジン

Claims (30)

  1. DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中の画像情報を縮小サンプリングする方法であって、
    圧縮ビットストリームを復号して複数のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するハフマン復号ステップと、
    少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従って前記データ・ブロックのn個を処理して、単一のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するステップと、を含み、
    前記nは所望の縮小サンプリング因数によって決定され、前記単一のデータ・ブロックは前記複数のN×NのDCT型データ・ブロックの平均を表す、画像縮小サンプリング方法。
  2. 前記処理ステップが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、請求項1に記載の画像縮小サンプリング方法。
  3. =S−1、x=S−1とし、SがN点DCTマトリックスであるとし、各々がx1およびx2の成分の平均である複数の成分からなるN×NベクトルxのDCTであるXを、少なくとも2つの2次元ベクトルXおよびXを基に、決定するステップを前記処理ステップが含む、請求項1に記載の画像縮小サンプリング方法。
  4. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定ステップが、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数2の一次元縮小サンプリングを実行するステップを含む、請求項3に記載の画像縮小サンプリング方法。
  5. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定ステップが、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数2の縮小サンプリングを実行するステップを含む、請求項3に記載の画像縮小サンプリング方法。
  6. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定ステップが、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数4の縮小サンプリングを実行するステップを含む、請求項3に記載の画像縮小サンプリング方法。
  7. マトリックスT=T+T+T、T=T+T、T=(T−T)/2は疎であること、およびDは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであるとしてTX+TY+TZ=TY+T((X+Z)/2−Y)+T(X−Z)であることに基づいて、
    前記決定ステップが、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数3の縮小サンプリングを実行するステップを含む、請求項3に記載の画像縮小サンプリング方法。
  8. Figure 2007282266
    である、請求項7に記載の画像縮小サンプリング方法。
  9. DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中において逆動き補償を実行する方法であって、
    圧縮ビットストリームを復号して、ピクチャT−1を定義する複数のN×NのDCT型データ・ブロックおよび動きベクトルh、wを抽出するハフマン復号ステップと、
    少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従いかつ前記動きベクトルに基づいて前記データ・ブロックのn個を処理して、ピクチャTに対応する単一のN×NのDCT型データ・ブロックを生成するステップと、を含み、
    前記nは前記ピクチャn−1によって占有される領域を定義するために使用され、前記単一のデータ・ブロックは前記n個のデータ・ブロックの平均を表すデータ・ブロックの組み合わせである、逆動き補償実行方法。
  10. 前記処理ステップが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、請求項9に記載の逆動き補償実行方法。
  11. はxのDCTであり、X,...,Xから直接決定されX=+Eとして、所与の予測誤差eのDCT Eから現在時ブロックx=+eのDCT Xおよびx,...,xのDCTX,...,Xを計算するステップを、前記処理ステップが含む、請求項9に記載の逆動き補償実行方法。
  12. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであるとして、
    Figure 2007282266
    および
    Figure 2007282266
    という固定マトリックスを計算するステップをさらに含む、請求項9に記載の逆動き補償実行方法。
  13. Figure 2007282266
    に従って、を決定するステップをさらに含む、請求項12に記載の逆動き補償実行方法。
  14. Figure 2007282266
    に従って、を決定するステップをさらに含む、請求項12に記載の逆動き補償実行方法。
  15. Figure 2007282266
    に従って、を決定するステップをさらに含む、請求項12に記載の逆動き補償実行方法。
  16. DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中の画像情報を縮小サンプリングする装置であって、
    圧縮ビットストリームを復号して複数のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するハフマン復号器と、
    少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従って前記データ・ブロックのn個を処理して、単一のN×NのDCT型データ・ブロックを抽出するプロセッサと、を備え、
    前記nは所望の縮小サンプリング因数によって決定され、前記単一のデータ・ブロックは前記複数のN×NのDCT型データ・ブロックの平均を表す、画像縮小サンプリング装置。
  17. 前記プロセッサが部分的に因数分解された演算子を使用する手段を含む、請求項16に記載の画像縮小サンプリング装置。
  18. =S−1、x=S−1とし、SがN点DCTマトリックスであるとし、少なくとも2つの2次元ベクトルXおよびXを基に、各々がxおよびxの成分の平均である複数の成分からなるN×NベクトルxのDCTであるXを決定する手段を前記プロセッサが含む、請求項16に記載の画像縮小サンプリング装置。
  19. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定手段が、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数2の一次元縮小サンプリングを実行する手段を含む、請求項18に記載の画像縮小サンプリング装置。
  20. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定手段が、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数2の縮小サンプリングを実行する手段を含む、請求項18に記載の画像縮小サンプリング装置。
  21. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、i=1,2とした積F=MA −1 −1 −1−1が和F=F+Fおよび差F=F−Fを持つ疎のマトリックスであるとして、
    前記決定手段が、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数4の縮小サンプリングを実行する手段を含む、請求項18に記載の画像縮小サンプリング装置。
  22. マトリックスT=T+T+T、T=T+T、T=(T−T)/2は疎であること、およびDは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであるとしてTX+TY+TZ=TY+T((X+Z)/2−Y)+T(X−Z)であることに基づいて、
    前記決定手段が、
    Figure 2007282266
    という関係式に従って、因数3の縮小サンプリングを実行する手段を含む、請求項18に記載の画像縮小サンプリング装置。
  23. Figure 2007282266
    である、請求項22に記載の画像縮小サンプリング装置。
  24. DCTすなわち離散コサイン変換に基づく圧縮方式に従って圧縮された圧縮領域中において逆動き補償を実行する装置であって、
    圧縮ビットストリームを復号して、ピクチャT−1を定義する複数のN×NのDCT型データ・ブロックおよび動きベクトルh,wを抽出するハフマン復号器と、
    少なくとも1つのサンプリング・マトリックスに従いかつ前記動きベクトルに基づいて前記データ・ブロックのn個を処理して、ピクチャTに対応する単一のN×NのDCT型データ・ブロックを生成するプロセッサと、を含み、
    前記nは前記ピクチャn−1によって占有される領域を定義するために使用され、前記単一のデータ・ブロックは前記n個のデータ・ブロックの平均を表すデータ・ブロックの組み合わせである、逆動き補償実行装置。
  25. 前記プロセッサが、部分的に因数分解された演算子の使用を含む、請求項24に記載の逆動き補償実行装置。
  26. はxのDCTであり、X,...,Xから直接決定されX=+Eとして、所与の予測誤差eのDCT Eから現在時ブロックx=+eのDCT Xおよびx,...,xのDCTX,...,Xを計算する手段を、前記プロセッサが含む、請求項24に記載の逆動き補償実行装置。
  27. およびQはN×NのDCTマトリックスであり、U=SQ−1およびU=SQ−1であり、因数Sは、S=DPBMAと表され、Dは固定的対角線マトリックスであり、Pは置換マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであり、BMAはN×N固定マトリックスであるとして、
    Figure 2007282266
    および
    Figure 2007282266
    という固定マトリックスを事前計算する手段をさらに備える請求項26に記載の逆動き補償実行装置。
  28. Figure 2007282266
    に従って、を決定する手段をさらに備える、請求項27に記載の逆動き補償実行装置。
  29. Figure 2007282266
    に従って、を決定する手段をさらに備える、請求項27に記載の逆動き補償実行装置。
  30. Figure 2007282266
    に従って、を決定する手段をさらに備える、請求項27に記載の逆動き補償実行装置。
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