JPH08289290A - 画像再生装置 - Google Patents

画像再生装置

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JPH08289290A
JPH08289290A JP11374195A JP11374195A JPH08289290A JP H08289290 A JPH08289290 A JP H08289290A JP 11374195 A JP11374195 A JP 11374195A JP 11374195 A JP11374195 A JP 11374195A JP H08289290 A JPH08289290 A JP H08289290A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮画像データを再生する画像再生装置に於
いて、使用しているCPUの性能にかかわらず、一定の再
生速度を保証でき、且つ使用しているCPU が高性能の場
合には高い画質を得られるようにする。 【構成】 CPU 性能測定手段3は、復号化手段4,逆量
子化手段5,IDCT手段6等を実現しているCPU の性能を
測定する。CPU 性能測定手段3の測定結果が、CPU の性
能が十分高いことを示している場合は、付加情報読み取
り手段2は、圧縮縮小画像データに付加されている、画
像データの間引かれた部分を復元するための圧縮符号化
された付加情報を読み取り、CPU の性能が低いことを示
している場合は付加情報の読み取りは行わない。拡大手
段12は付加情報読み取り手段2が付加情報を読み取った
場合は、付加情報の伸張結果と縮小画像データとに基づ
いて画像データを復元し、付加情報を読み取らなかった
場合は、縮小画像データを拡大することにより画像デー
タを復元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮符号化された圧縮画
像データをCPUを用いて伸張する画像再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像をディジタル化してCD−ROMや
ハードディスク等の記憶媒体に格納したり、転送したり
する場合、単にディジタル化するだけではデータ量が膨
大なものとなるため、通常圧縮符号化した後、記憶した
り、転送したりする。
【0003】ところで、圧縮符号化方式には種々のもの
があるが、JPEG(JointPhotograph
ic Expert Group)やMPEG(Mov
ing Pictures Expert Grou
p)等の国際標準で採用されている離散コサイン変換
(DCT)をベースにしたものが多く使用されている。
また、これに伴って圧縮符号化された圧縮画像データを
伸張する画像再生装置としては逆離散コサイン変換(I
DCT)をベースにしたものが多く使用されている。
【0004】図10はMPEGに準拠した従来の画像再
生装置の構成例を示したブロック図であり、ヘッダ解析
手段101と、復号化手段102と、逆量子化手段10
3と、IDCT手段104と、前フレーム部105と、
後フレーム部106と、前予測手段107と、両予測手
段108と、後予測手段109と、ビデオメモリ110
と、表示手段111とから構成されている。
【0005】ヘッダ解析手段101は、階層構造を有す
る画像データを読み込んで、符号の種類等を解析する。
MPEGには、フレーム内符号であるIピクチャと、前
方向のみのフレーム間符号であるPピクチャと、前後の
双方向のフレーム間符号であるBピクチャの3種類が存
在する。
【0006】ヘッダ解析手段101の解析結果がIピク
チャである場合は、高能率圧縮された可変長のハフマン
符号を復号化手段102で復号し、その復号結果を逆量
子化手段103で逆量子化し、更に、逆量子化結果に対
してIDCT手段104で逆離散コサイン変換を行うこ
とにより各画素の値を算出し、算出した各画素の値をビ
デオメモリ110に書き込むことにより、表示手段11
1に伸張した画像を表示する。
【0007】また、解析結果がPピクチャである場合
は、高能率圧縮された可変長のハフマン符号を復号化手
段102で復号し、その復号結果を逆量子化手段103
で逆量子化し、更に、逆量子化結果に対してIDCT手
段104で逆離散コサイン変換を行うことによりブロッ
クの差分を算出し、この差分と前予測手段107が前フ
レーム部105から取り出した前フレーム中の動き補償
したブロックとを加算し、加算結果をビデオメモリ11
0に書き込むことにより、表示手段111に伸張した画
像を表示する。
【0008】また、解析結果がBピクチャである場合
は、高能率圧縮された可変長のハフマン符号を復号化手
段102で復号し、その復号結果を逆量子化手段103
で逆量子化し、更に、逆量子化結果に対してIDCT手
段104で逆離散コサイン変換を行うことによりブロッ
クの差分を算出し、この差分と両予測手段108が前フ
レーム部105,後フレーム部106から取り出した前
フレーム,後フレーム中の動き補償したブロックの平均
値または後予測手段109が後フレーム部106から取
り出した後フレーム中の動き補償したブロックとを加算
し、加算結果をビデオメモリ110に書き込むことよ
り、表示手段111に伸張した画像を表示する。
【0009】ところで、上述したような画像再生装置に
於いては、符号化手段102,逆量子化手段103,I
DCT手段104等は、CPUを用いて構成するのが一
般的である。しかし、上記した各手段に於ける処理量は
非常に多いため、高速なCPUでなければ、所定の速度
で画像を再生することはできない。
【0010】そこで、低速のCPUでも所定速度の再生
を可能にするため、画像データ中の一部の画素を間引く
ことにより生成した縮小画像データを圧縮符号化した圧
縮縮小画像データを画像再生装置への入力とするように
し、画像再生装置では、入力された圧縮縮小画像データ
に対して伸張処理を行い、伸張後の縮小画像データを元
の大きさに拡大するということが従来から行われている
(例えば、「ディジタル通信技術」,田中公男著,19
86年3月25日 第1刷,発行所 東海大学出版会,
P61)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
よれば、復号化手段,逆量子化手段,IDCT手段等の
各手段の処理量が少なくなるため、低速なCPUでも所
定速度の再生が可能になるが、画素の間引きが行われた
縮小画像データに基づいて画像データを再生するように
しているため、画質が劣化するという問題がある。
【0012】このような問題は、性能の低い低速のCP
Uを使用している画像再生装置の再生速度を一定の再生
速度にするためには仕方がないが、上述した従来の技術
では、性能の高い高速のCPUを使用している画像再生
装置に於いても画質が劣化してしまう。
【0013】そこで、本発明の目的は、使用しているC
PUの性能にかかわらず、一定の再生速度を保証でき、
且つ使用しているCPUが高性能の場合には高い画質を
得ることができる画像再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】本発明は上記目的を達成するため、圧縮符
号化された圧縮画像データをCPUを用いて伸張する画
像再生装置に於いて、前記CPUの性能を測定するCP
U性能測定手段と、画像データから一部の画素を間引く
ことにより構成した縮小画像データを圧縮符号化した圧
縮縮小画像データに付加されている、前記画像データ中
の間引きの対象となった部分を復元するための圧縮符号
化された付加情報を読み取るか否かを前記CPU性能測
定手段の測定結果によって決定する付加情報読み取り手
段と、拡大手段とを備え、前記CPUは、前記圧縮縮小
画像データを伸張すると共に、前記付加情報読み取り手
段が読み取った付加情報を伸張し、前記拡大手段は、前
記付加情報読み取り手段が付加情報を読み取らなかった
場合は、前記CPUが前記圧縮縮小画像データを伸張す
ることにより生成した縮小画像データを前記画像データ
を同じ大きさに拡大することにより前記画像データを復
元し、前記付加情報読み取り手段が付加情報を読み取っ
た場合は、前記CPUが前記圧縮縮小画像データを伸張
することにより生成した縮小画像データと前記CPUが
前記付加情報に対して行った伸張結果とに基づいて前記
画像データを復元するようにしたものである。
【0016】
【作用】圧縮符号化された圧縮画像データを伸張するC
PUの性能がCPU性能測定手段によって測定される。
付加情報読み取り手段では、CPU測定手段で測定した
CPUの性能が予め定められている性能よりも高い場合
は、付加情報を読み取り、低い場合は付加情報の読み取
りを行わない。CPUでは、圧縮縮小画像データを伸張
すると共に、付加情報読み取り手段が読み取った付加情
報を伸張する。拡大手段では、付加情報読み取り手段が
付加情報を読み取らなかった場合は、CPUが伸張した
縮小画像データを画像データと同じ大きさに拡大するこ
とにより画像データを復元し、付加情報読み取り手段が
付加情報を読み取った場合はCPUが伸張した縮小画像
データとCPUが付加情報に対して行った伸張結果とに
基づいて画像データを復元する。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の画像再生装置の実施例を示
すブロック図であり、MPEGに準拠した場合について
のものである。
【0019】本実施例の画像再生装置は、ヘッダ解析手
段1と、付加情報読み取り手段2と、CPU性能測定手
段3と、復号化手段4と、逆量子化手段5と、IDCT
手段6と、前予測手段7と、両予測手段8と、後予測手
段9と、前フレーム部10と、後フレーム部11と、拡
大手段12と、ビデオメモリ13と、表示手段14とか
ら構成される。
【0020】CPU性能測定手段3は、画像再生装置の
電源投入時(イニシャル時)、符号化手段4,逆量子化
手段5,IDCT手段6等を実現するCPUの性能を測
定する。図2はCPU性能測定手段3の処理例を示す流
れ図であり、CPU性能測定手段3は電源投入時、先ず
ステップS201でカウンタCに「0」をセットし、次
のステップS202でタイマをセットする。その後、ス
テップS203〜S205のループで一定時間以内に何
回ステップS203の加減剰余の処理を行えるかをカウ
ンタCを用いてカウントし、そのカウント値CtをCP
Uの性能とする。当然のことであるが、カウント値Ct
が大きい程、CPUの性能は高いことになる。
【0021】ヘッダ解析手段1,付加情報読み取り手段
2には、MPEGに準拠した階層構造の画像データが入
力される。
【0022】図3はMPEGに準拠した画像データの階
層構造を示す図である。一番上の階層がビデオ・シーケ
ンスであり、1個以上のGOP(Group Of P
icture)から構成される。GOPは、1個以上の
ピクチャから構成され、1つのピクチャが1枚の画像を
示している。ピクチャは、任意の領域に分割された一個
以上のスライスから構成される。スライスは、左から右
へ及び上から下への順序で並んだ複数のマクロブロック
から構成される。マクロブロックは、それぞれが8×8
画素の輝度成分(Y1,Y2,Y3,Y4)のブロック
とそれぞれが8×8画素の色差成分(Cb,Cr)のブ
ロックとの計6個のブロックから構成される。8×8画
素のブロックが符号化の最小単位となる。
【0023】図4はMPEGに準拠した画像データのフ
ォーマットを示す図である。MPEGの画像データは、
シーケンスヘッダSeqと、GopヘッダGと、ピクチ
ャヘッダPictureと、スライスヘッダSlice
と、マクロブロックヘッダMacroと、ブロックの符
号Blockとから構成される。
【0024】ピクチャヘッダPictureは、そのス
タートコードPicStartと、表示順を示すコード
TempRefと、ピクチャの種類を示すコードPic
Codeと、ユーザデータの存在を示すコードUsrS
tartと、ユーザデータUserDataとから構成
される。
【0025】ユーザデータUserDataは、ユーザ
が自由に定義できるものであり、本実施例では付加情報
が追加されていることを示す識別子“Custom”
と、付加情報の種類を示すフラグcflgと、縮小画像
データが画像データを何分割したものであるのかを示す
分割数cnumと、複数の付加情報Code1〜Cod
eNが設定される。
【0026】付加情報の種類を示すフラグcflgは、
最下位ビットB0のみが“1”の場合は付加情報の種類
がIピクチャであることを示し、次のビットB1のみが
“1”の場合は付加情報の種類がPピクチャであること
を示し、ビットB2のみが“1”の場合は付加情報の種
類がBピクチャであることを示し、ビットB3のみが
“1”の場合は付加情報の種類がピクチャデータと縮小
画像データとの差分を圧縮符号化したものであることを
示す。
【0027】図5は分割数cnum=4の場合の付加情
報及びピクチャデータを説明するための図である。画像
データを2×2画素のブロックB11,B12,…に分
割し、各ブロックB11,B12…中の左上の画素を集
めることにより構成した縮小画像データAを圧縮符号化
した圧縮縮小画像データがピクチャデータである。ま
た、各ブロックB11,B12…中の右上の画素を集め
ることにより構成した縮小画像データBを圧縮符号化し
たものが付加情報Code1、左下の画素を集めること
により構成した縮小画像データCを圧縮符号化したもの
が付加情報Code2、右下の画素を集めることにより
構成した縮小画像データDを圧縮符号化したものが付加
情報Code3である。尚、以下の説明に於いては、分
割数cnum=4であるとする。
【0028】ヘッダ解析手段1は、画像データの入力
時、ピクチャデータの種類や付加情報の種類等を解析す
る。
【0029】付加情報読み取り手段2は、画像データの
入力時、CPU性能測定手段3の測定結果がCPUの性
能が十分高いことを示している場合、即ちCt≧4αで
ある場合は、付加情報Code1,Code2,Cod
e3を読み取ってそれらを順次復号化手段4に出力し、
その後、ヘッダ解析手段1にピクチャデータの出力を指
示する。ここで、αは分割数cnumによって決まる値
であり、上記分割数で分割された1つの縮小画像データ
を伸張するために必要とされるCPU性能の値を示す。
また、CPU性能測定手段3の測定結果がCPUの性能
が低いことを示している場合、即ち2α>Ctの場合
は、付加情報の読み取りは行わずに、ヘッダ解析手段1
に対してピクチャデータの出力を指示する。また、CP
U性能測定手段3の測定結果がCPUの性能が上記した
2つの場合の中間であることを示している場合、即ち4
α>Ct≧2αの場合は、付加情報Code1,Cod
e2,Code3の内の付加情報Code1のみを読み
取ってそれを復号化手段4に出力し、その後、ヘッダ解
析手段1にピクチャデータの出力を指示する。
【0030】今、例えば、CPU性能測定手段3の測定
結果がCt≧4αであり、付加情報読み取り手段2から
付加情報Code1,Code2,Code3が出力さ
れた場合は、ヘッダ解析手段1で解析された付加情報の
種類に応じて以下の処理が行われる。
【0031】Iピクチャであると解析された場合:
【0032】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1,Code2,Code3が復号化手
段4で復号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化
され、逆量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン
変換され、IDCT手段6の処理結果(付加情報Cod
e1,Code2,Code3を伸張した縮小画像デー
タB,C,D)が拡大手段12に渡される。
【0033】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0034】拡大手段12は、付加情報Code1に対
応する縮小画像データBが渡されると、図6に示すよう
に、縮小画像データB中の各画素の画素値b0,b1,
…を、ビデオメモリ13を2×2画素のブロックに分割
した際の各ブロックの右上の画素位置に書き込む。次い
で、付加情報Code2に対応する縮小画像データCが
渡されると、縮小画像データC中の各画素の画素値c
0,c1,…をビデオメモリ13中の各ブロックの左下
の画素位置に書き込む。その後、付加情報Code3に
対応する縮小画像データDが渡されると、縮小画像デー
タD中の各画素の画素値d0,d1…をビデオメモリ1
3中の各ブロックの右下の画素位置に書き込む。更に、
ピクチャデータに対応する縮小画像データAが渡される
と、縮小画像データA中の各画素の画素値a0,a1,
…をビデオメモリ13中の各ブロックの左上の画素位置
に書き込む。これにより、1フレーム分の伸張が完了
し、再生画像が表示手段14に表示される。
【0035】Pピクチャであると解析された場合:
【0036】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1,Code2,Code3が復号化手
段4で復号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化
され、逆量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン
変換され、ブロックの差分が算出される。更に、この差
分と前予測手段7が前フレーム部10から取り出した各
縮小画像データB,C,Dに対応する前フレーム中の動
き補償したブロックとを加算し、付加情報Code1,
Code2,Code3と対応する縮小画像データB,
C,Dを復元する。この復元された縮小画像データB,
C,Dは、拡大手段12に渡される。尚、前フレーム部
10には縮小画像データAに対応する前フレームも格納
されている。
【0037】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0038】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
A,B,C,Dに対して前述した図6に示す処理を行
う。
【0039】Bピクチャと解析された場合:
【0040】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1,Code2,Code3が復号化手
段4で復号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化
され、逆量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン
変換され、ブロックの差分が算出される。更に、この差
分と両予測手段8が前フレーム部10,後フレーム部1
1から取り出した縮小画像データB,C,Dの前,後フ
レーム中の動き補償したブロックの平均値または後予測
手段9が後フレーム部11から取り出した縮小画像デー
タB,C,Dの後フレーム中の動き補償したブロックと
を加算し、付加情報Code1,Code2,Code
3に対応する縮小画像データB,C,Dを復元する。こ
の復元された縮小画像データは、拡大手段12に渡され
る。
【0041】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0042】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
A,B,C,Dに対して前述した図6に示す処理を行
う。
【0043】ピクチャデータとの差分を圧縮符号化した
ものであると解析された場合:
【0044】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1,Code2,Code3が復号化手
段4で復号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化
され、逆量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン
変換され、IDCT手段6の処理結果(縮小画像データ
Aと縮小画像データBとの差分,縮小画像データAと縮
小画像データCとの差分,縮小画像データAと縮小画像
データDとの差分)が拡大手段12に渡される。
【0045】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0046】拡大手段12は、ピクチャデータに対応す
る縮小画像データAが渡されると、図6に示すように、
縮小画像データA中の各画素の画素値a0,a1,…を
ビデオメモリ13中の各ブロックの左上の画素位置に書
き込む。
【0047】次いで、拡大手段12は、縮小画像データ
Aに付加情報Code1(縮小画像データAと縮小画像
データBとの差分)を加算することにより縮小画像デー
タBを復元し、縮小画像データB中の各画素の画素値b
0,b1,…をビデオメモリ13中の各ブロックの右上
の画素位置に書き込む。
【0048】その後、拡大手段12は、縮小画像データ
Aに付加情報Code2(縮小画像データAと縮小画像
データCとの差分)を加算することにより縮小画像デー
タCを復元し、縮小画像データC中の各画素の画素値c
0 ,c1,…をビデオメモリ13中の各ブロックの左下
の画素位置に書き込む。
【0049】更に、拡大手段12は、縮小画像データA
に付加情報Code3(縮小画像データAと縮小画像デ
ータDとの差分)を加算することにより縮小画像データ
Dを復元し、縮小画像データD中の各画素の画素値d
1,d2,…をビデオメモリ13中の各ブロックの右下
の画素位置に書き込む。これにより、1フレーム分の伸
張が完了し、再生画像が表示手段14に表示される。
【0050】また、例えば、CPU性能測定手段3の測
定結果が4α>Ct≧2αであり、付加情報読み取り手
段2から付加情報Code1のみが出力された場合は、
ヘッダ解析手段1で解析された付加情報の種類に応じて
以下の処理が行われる。
【0051】Iピクチャであると解析された場合:
【0052】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1が復号化手段4で復号され、復号結果
が逆量子化手段5で逆量子化され、逆量子化結果がID
CT手段6で逆離散コサイン変換され、IDCT手段6
の処理結果(付加情報Code1を伸張した縮小画像デ
ータB)が拡大手段12に渡される。
【0053】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0054】拡大手段12は、付加情報Code1に対
応する縮小画像データBが渡されると、図7(A)また
は(B)に示すように、縮小画像データB中の各画素の
画素値b0,b1,…をビデオメモリ13を2×2画素
のブロックに分割した際の各ブロックの右上の画素位置
に書き込む。
【0055】次いで、ピクチャデータに対応する縮小画
像データAが渡されると、縮小画像データA中の各画素
の画素a0,a1,…をビデオメモリ13中の各ブロッ
クの左上の画素位置に書き込む。
【0056】以上の処理では、まだ、ビデオメモリ13
中の各ブロックの左下,右下の画素位置に画素値が書き
込まれていないので、拡大手段12は、例えば、図7
(A)に示すように、上下の画素値の平均値c0’,c
1’,…、d0’,d1’,…を求め、それを各ブロッ
クの左下,右下の画素位置に書き込むか、または、図7
(B)に示すように、各ブロックの左上,右上の画素位
置の画素値a0,a1,…、b0,b1,…を各ブロッ
クの左下,右下の画素位置に書き込む。これにより、1
フレーム分の伸張が完了し、再生画像が表示手段14に
表示される。
【0057】Pピクチャであると解析された場合:
【0058】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1が復号化手段4で復号され、復号結果
が逆量子化手段5で逆量子化され、逆量子化結果がID
CT手段6で逆離散コサイン変換され、ブロックの差分
が算出される。更に、この差分と前予測手段7が前フレ
ーム部10から取り出した各縮小画像データBに対応す
る前フレーム中の動き補償したブロックとを加算し、付
加情報Code1と対応する縮小画像データBを復元す
る。この復元された縮小画像データBは、拡大手段12
に渡される。
【0059】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0060】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
A,Bに対して前述した図7に示す処理を行う。
【0061】Bピクチャと解析された場合:
【0062】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1が復号化手段4で復号され、復号結果
が逆量子化手段5で逆量子化され、逆量子化結果がID
CT手段6で逆離散コサイン変換され、ブロックの差分
が算出される。更に、この差分と両予測手段8が前フレ
ーム部10,後フレーム部11から取り出した縮小画像
データBの前,後フレーム中の動き補償したブロックの
平均値または後予測手段9が後フレーム部11から取り
出した縮小画像データBの後フレーム中の動き補償した
ブロックとを加算し、付加情報Code1に対応する縮
小画像データBを復元する。この復元された縮小画像デ
ータBは、拡大手段12に渡される。
【0063】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0064】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
A,Bに対して前述した図7に示す処理を行う。
【0065】ピクチャデータとの差分を圧縮符号化した
ものであると解析された場合:
【0066】付加情報読み取り手段2から出力された付
加情報Code1が復号化手段4で復号され、復号結果
が逆量子化手段5で逆量子化され、逆量子化結果がID
CT手段6で逆離散コサイン変換され、IDCT手段6
の処理結果(縮小画像データAと縮小画像データBとの
差分)が拡大手段12に渡される。
【0067】その後、ピクチャデータの出力指示を受け
たヘッダ解析手段1から縮小画像データAに対応するピ
クチャデータが出力される。このピクチャデータに対し
ても上記したと同様の処理が行われ、ピクチャデータを
伸張した縮小画像データAが拡大手段12に渡される。
【0068】拡大手段12は、ピクチャデータに対応す
る縮小画像データAが渡されると、図7(A)または図
7(B)に示すように、縮小画像データA中の各画素の
画素値a0,a1,…をビデオメモリ13中の各ブロッ
クの左上の画素位置に書き込む。
【0069】次いで、拡大手段12は、縮小画像データ
Aに付加情報Code1(縮小画像データAと縮小画像
データBとの差分)を加算することにより縮小画像デー
タBを復元し、縮小画像データB中の各画素の画素値b
0,b1,…をビデオメモリ13中の各ブロックの右上
の画素位置に書き込む。
【0070】その後、拡大手段12は、図7(A)また
は(B)に示すように、ビデオメモリ13の各ブロック
の左下,右下の画素位置に、上下の画素の画素値の平均
値または上側の画素の画素値を書き込む。これにより、
1フレーム分の伸張が完了し、再生画像が表示手段14
に表示される。
【0071】また、例えば、CPU性能測定手段3の測
定結果が2α>Ctであり、付加情報読み取り手段2か
ら付加情報が出力されなかった場合は、ヘッダ解析手段
1で解析された付加情報の種類に応じて以下の動作が行
われる。
【0072】Iピクチャであると解析された場合:
【0073】ヘッダ解析手段1から出力された縮小画像
データAに対応するピクチャデータが復号化手段4で復
号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化され、逆
量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン変換さ
れ、IDCT手段6の処理結果(ピクチャデータを伸張
した縮小画像データA)が拡大手段12に渡される。
【0074】拡大手段12は、ピクチャデータに対応す
る縮小画像データAが渡されると、図8(A)または図
8(B)に示すように、縮小画像データA中の各画素の
画素値a0,a1,…をビデオメモリ13を2×2画素
のブロックに分割した際の各ブロックの左上の画素位置
に書き込む。
【0075】以上の処理では、まだ、ビデオメモリ13
中の各ブロックの右上,左下,右下の画素位置に画素値
が書き込まれていないので、拡大手段12は、例えば、
図8(A)に示すように、各ブロックの右上の画素位置
については左右の画素の画素値の平均値b0’,b1’
…を、各ブロックの左下,右下の画素位置については上
下の画素の画素値の平均値c0’,c1’,…、d
0’,d1’,…を求め、それらを各ブロックの右上,
左下,右下の画素位置に書き込むか、または、図8
(B)に示すように、各ブロックの左上の画素位置の画
素値a0,a1,…を右上,左下,右下の画素位置に書
き込む。これにより、1フレーム分の伸張が完了し、再
生画像が表示手段14に表示される。
【0076】Pピクチャであると解析された場合:
【0077】ヘッダ解析手段1から出力された縮小画像
データAに対応するピクチャデータが復号化手段4で復
号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化され、逆
量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン変換さ
れ、ブロックの差分が算出される。更に、この差分と前
予測手段7が前フレーム部10から取り出した縮小画像
データAに対応する前フレーム中の動き補償したブロッ
クとを加算し、縮小画像データAを復元する。この復元
された縮小画像データAは、拡大手段12に渡される。
【0078】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
Aに対して前述した図7(A)または(B)に示した処
理を行う。
【0079】Bピクチャと解析された場合:
【0080】ヘッダ解析手段1から出力された縮小画像
データAに対応するピクチャデータが復号化手段4で復
号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化され、逆
量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン変換さ
れ、ブロックの差分が算出される。更に、この差分と両
予測手段8が前フレーム部10,後フレーム部11から
取り出した縮小画像データAの前,後フレーム中の動き
補償したブロックの平均値または後予測手段9が後フレ
ーム部11から取り出した縮小画像データAのフレーム
中の動き補償したブロックとを加算し、縮小画像データ
Aを復元する。この復元された縮小画像データAは、拡
大手段12に渡される。
【0081】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
Aに対して前述した図8(A)または(B)に示す処理
を行う。
【0082】ピクチャデータとの差分を圧縮符号化した
ものであると解析された場合:
【0083】ヘッダ解析手段1から出力された縮小画像
データAに対応するピクチャデータが復号化手段4で復
号され、復号結果が逆量子化手段5で逆量子化され、逆
量子化結果がIDCT手段6で逆離散コサイン変換さ
れ、IDCT手段6の処理結果(縮小画像データA)が
拡大手段12に渡される。
【0084】拡大手段12は、渡された縮小画像データ
Aに対して前述した図8(A)または(B)に示す処理
を行う。
【0085】尚、上述した実施例に於いては、CPU性
能測定手段3の測定結果がCt≧4αの場合は全ての付
加情報Code1,Code2,Code3を付加情報
読み取り手段2が読み取り、4α>Ct≧2αの場合は
一部の付加情報Code1のみを付加情報読み取り手段
2が読み取り、2α>Ctの場合は付加情報の読み取り
を行わないようにしたが、Ct≧4αの場合は全ての付
加情報Code1,Code2,Code3を読み取
り、それ以外の場合、即ちCt<4αの場合は付加情報
の読み取りを行わないようにすることもできる。また、
実施例では、付加情報をピクチャヘッダのユーザデータ
に追加するようにしたが、シーケンスヘッダ,GOPヘ
ッダ,ピクチャヘッダ,スライスヘッダの何れかのヘッ
ダの拡張領域として定義されている拡張データやユーザ
データに追加するようにしても良い。また、上述した実
施例では、拡大手段12で拡大した画像データを表示用
のビデオメモリ13に書き込むようにしたが、ハードデ
ィスクやメモリ等に蓄積するようにしても良い。
【0086】図9は図4に示すようなMPEGに準拠し
たフォーマットの画像データを生成する画像圧縮装置の
構成例を示すブロック図であり、画像データが格納され
る画像ファイル21と、縮小画像データ生成手段22
と、差分算出手段23と、MPEGに準拠した符号化手
段24と、ヘッダ情報付加手段25と、図4に示すよう
なフォーマットの画像データが格納される圧縮符号ファ
イル26と、キーボード等の入力手段27とから構成さ
れている。
【0087】ユーザは、図4に示すようなMPEGに準
拠したフォーマットの画像データを生成する場合、ユー
ザデータを、ピクチャデータとの差分を圧縮符号化した
ものにするのか否かの指示を入力手段27から入力する
と共に、画像データを何個の縮小画像データに分割する
のかを示す分割数(この例では4とする)を入力手段2
7から入力する。
【0088】先ず、ユーザによってピクチャデータとの
差分を圧縮符号化したものをユーザデータにすることが
指示されていない場合の動作を説明する。
【0089】縮小画像データ生成手段22は、画像ファ
イル21から画像データを1フレームずつ取り出し、取
り出した画像データに対して以下の処理を行う。
【0090】先ず、図5に示すように、画像ファイル2
1から取り出した1フレーム分の画像データを2×2画
素のブロックB11,B12,…に分割し、各ブロック
B11,B12,…中の左上の画素を集めることによ
り、画像データを1/4に縮小した縮小画像データAを
生成し、生成した縮小画像データAを符号化手段24に
出力する。縮小画像データAを出力する際、縮小画像デ
ータ生成手段22は、ヘッダ情報付加手段25に対して
符号化手段24から出力される縮小画像データAに対応
する圧縮符号をピクチャデータとすることを指示する。
【0091】その後、縮小画像データ生成手段22は、
ブロックB11,B12,…中の右上の画素,左下の画
素,右下の画素をそれぞれ集めることにより画像データ
を1/4に縮小した縮小画像データB,C,Dを順次生
成し、生成した縮小画像データB,C,Dを順次符号化
手段24に出力する。縮小画像データB,C,Dを出力
する際、縮小画像データ生成手段22は、ヘッダ情報付
加手段25に対して符号化手段24から出力される圧縮
符号をユーザデータとすることを指示する。
【0092】符号化手段24は、縮小画像データ生成手
段22から縮小画像データAが出力されると、縮小画像
データAを圧縮符号化してヘッダ情報付加手段25に出
力する。また、符号化手段24は、動き補償を行うため
に必要となる動きベクトル,マクロブロックのタイプ,
量子化特性指定情報,量子化変換係数等も出力する。
【0093】ヘッダ情報付加手段25は、符号化手段2
4から縮小画像データAの圧縮符号が出力されると、そ
れをピクチャデータとすると共に、付加情報のフラグC
ustomや符号化手段24から出力される各種情報や
入力手段27から入力される分割数等をピクチャデータ
に付加する。
【0094】また、符号化手段24は、縮小画像データ
生成手段22から縮小画像データB,C,Dが出力され
た場合も同様の処理を行う。
【0095】ヘッダ情報付加手段25は、符号化手段2
4から縮小画像データB,C,Dに対応する圧縮符号が
出力されると、それらを図5に示すように付加情報Co
de1,Code2,Code3とする。
【0096】そして、図4に示すようなフォーマットを
有する画像データを生成すると、それを圧縮符号ファイ
ル26に格納する。
【0097】次に、ユーザによってピクチャデータとの
差分を圧縮符号化したものをユーザデータにすることが
指示されている場合の動作を説明する。
【0098】先ず、図5に示すように、画像ファイル2
1から取り出した1フレーム分の画像データを2×2画
素のブロックB11,B12,…に分割し、各ブロック
B11,B12,…中の左上の画素を集めることによ
り、画像データを1/4に縮小した縮小画像データAを
生成し、生成した縮小画像データAを符号化手段24及
び差分算出手段23に出力する。縮小画像データAを出
力する際、縮小画像データ生成手段22は、ヘッダ情報
付加手段25に対して符号化手段24から出力される縮
小画像データAに対応する圧縮符号をピクチャデータと
することを指示する。
【0099】その後、縮小画像データ生成手段22は、
ブロックB11,B12,…中の右上の画素,左下の画
素,右下の画素をそれぞれ集めることにより画像データ
を1/4に縮小した縮小画像データB,C,Dを順次生
成し、生成した縮小画像データB,C,Dを順次差分算
出手段23に出力する。
【0100】符号化手段24は、縮小画像データ生成手
段22から縮小画像データAが出力されると、縮小画像
データAを圧縮符号化してヘッダ情報付加手段25に出
力する。また、符号化手段24は、動き補償を行うため
に必要となる動きベクトル,マクロブロックのタイプ,
量子化特性指定情報,量子化変換係数等も出力する。
【0101】ヘッダ情報付加手段25は、符号化手段2
4から縮小画像データAの圧縮符号が出力されると、そ
れをピクチャデータとすると共に、符号化手段24から
出力される各種情報や入力手段27から入力される分割
数等をピクチャデータに付加する。
【0102】また、差分算出手段23は、縮小画像デー
タ生成手段22から縮小画像データA,B,C,Dが出
力されると、縮小画像データAと縮小画像データBとの
差分,縮小画像データAと縮小画像データCとの差分,
縮小画像データAと縮小画像データDとの差分を算出
し、算出した差分を順次符号化手段24に出力する。上
記差分を出力する際、差分算出手段23は、ヘッダ情報
付加手段25に対して符号化手段24から出力される圧
縮符号をユーザデータとすることを指示する。尚、上記
差分を算出する際は、各縮小画像データに対し、一旦、
DCT,量子化を行い圧縮したあと逆量子化,IDCT
を施して伸張した縮小画像データ同士で差分をとると良
い。
【0103】符号化手段24は、差分算出手段23から
縮小画像データAと縮小画像データB,C,Dとの差分
が出力された場合も同様の処理を行う。
【0104】ヘッダ情報付加手段25は、符号化手段2
4から縮小画像データAと縮小画像データB,C,Dと
の差分に対応する圧縮符号が出力されると、それらを付
加情報Code1,Code2,Code3とする。
【0105】そして、図4に示すようなフォーマットを
有する画像データを生成すると、それを圧縮符号ファイ
ル26に格納する。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、圧縮画像
データを伸張するCPUの性能をCPU性能測定手段に
よって測定し、CPUの性能が低い場合には圧縮縮小画
像データのみを利用して画像を復元し、CPUの性能が
高い場合は圧縮縮小画像データと付加情報とを利用して
画像を復元するようにしたものであるので、使用してい
るCPUの性能にかかわらず、一定の再生速度を保証で
き、且つ使用しているCPUが高性能の場合には高い画
質を得ることができる。
【0107】また、本発明は、CPU性能測定手段の測
定結果に基づいて、圧縮縮小画像データのみを用いて画
像を復元するのか、圧縮縮小画像データと付加情報の一
部を用いて画像を復元するのか、圧縮縮小画像データと
全ての付加情報とを用いて画像を復元するのかを切りわ
けているので、使用しているCPUの性能にかかわら
ず、一定の再生速度を補償でき、且つ使用しているCP
Uの性能に応じた最も良い画質を得ることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】CPU性能測定手段3の処理例を示す流れ図で
ある。
【図3】MPEGに準拠した画像データの階層構造を示
す図である。
【図4】MPEGに準拠した画像データのフォーマット
を示す図である。
【図5】ピクチャデータ及び付加情報を説明するための
図である。
【図6】拡大手段12の処理例を説明するための図であ
る。
【図7】拡大手段12の処理例を説明するための図であ
る。
【図8】拡大手段12の処理例を説明するための図であ
る。
【図9】画像圧縮装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】従来例のブロック図である。
【符号の説明】
1…ヘッダ解析手段 2…付加情報読み取り手段 3…CPU性能測定手段 4…復号化手段 5…逆量子化手段 6…IDCT手段 7…前予測手段 8…両予測手段 9…後予測手段 10…前フレーム部 11…後フレーム部 12…拡大手段 13…ビデオメモリ 14…表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化された圧縮画像データをCP
    Uを用いて伸張する画像再生装置に於いて、 前記CPUの性能を測定するCPU性能測定手段と、 画像データから一部の画素を間引くことにより構成した
    縮小画像データを圧縮符号化した圧縮縮小画像データに
    付加されている、前記画像データ中の間引きの対象とな
    った部分を復元するための圧縮符号化された付加情報を
    読み取るか否かを前記CPU性能測定手段の測定結果に
    よって決定する付加情報読み取り手段と、 拡大手段とを備え、 前記CPUは、前記圧縮縮小画像データを伸張すると共
    に、前記付加情報読み取り手段が読み取った付加情報を
    伸張し、 前記拡大手段は、前記付加情報読み取り手段が付加情報
    を読み取らなかった場合は、前記CPUが前記圧縮縮小
    画像データを伸張することにより生成した縮小画像デー
    タを前記画像データと同じ大きさに拡大することにより
    前記画像データを復元し、前記付加情報読み取り手段が
    付加情報を読み取った場合は、前記CPUが前記圧縮縮
    小画像データを伸張することにより生成した縮小画像デ
    ータと前記CPUが前記付加情報に対して行った伸張結
    果とに基づいて前記画像データを復元することを特徴と
    する画像再生装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データを複数のブロックに分割
    した際の各ブロックに於ける配置位置が同一の画素を集
    めることにより構成した複数の縮小画像データの内の1
    つを圧縮符号化したものを前記圧縮縮小画像データと
    し、前記複数の縮小画像データの内の残りの縮小画像デ
    ータを圧縮符号化したものを前記付加情報とすることを
    特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  3. 【請求項3】 前記付加情報読み取り手段は、前記CP
    U性能測定手段によって測定されたCPUの性能が予め
    定められている性能より高い場合は、前記付加情報を読
    み取り、予め定められている性能より低い場合は前記付
    加情報を読み取らないことを特徴とする請求項1記載の
    画像再生装置。
  4. 【請求項4】 圧縮符号化された画像データをCPUを
    用いて伸張する画像再生装置に於いて、 前記CPUの性能を測定するCPU性能測定手段と、 画像データを複数のブロックに分割した際の各ブロック
    に於ける配置位置が同じ画素を集めることにより構成し
    た複数の縮小画像データの内の1つを圧縮符号化した圧
    縮縮小画像データに付加されている、前記複数の縮小画
    像データの内の残りの縮小画像データを圧縮符号化した
    付加情報を、全て読み取るのか、一部のみを読み取るの
    か、或いは全く読み取らないのかを前記CPU性能測定
    手段の測定結果によって決定する付加情報読み取り手段
    と、 拡大手段とを備え、 前記CPUは、前記圧縮縮小画像データを伸張すると共
    に、前記付加情報読み取り手段が読み取った付加情報を
    伸張し、 前記拡大手段は、前記付加情報読み取り手段が付加情報
    を読み取らなかった場合は、前記CPUが前記圧縮縮小
    画像データを伸張することにより生成した縮小画像デー
    タを前記画像データを同じ大きさに拡大することにより
    前記画像データを復元し、前記付加情報読み取り手段が
    前記付加情報の内の一部を読み取った場合は、前記CP
    Uが前記圧縮縮小画像データを伸張することにより生成
    した縮小画像データと前記CPUが前記付加情報読み取
    り手段が読み取った一部の付加情報に対して行った伸張
    結果とに基づいて前記画像データを復元し、前記付加情
    報読み取り手段が前記付加情報を全て読み取った場合
    は、前記CPUが前記圧縮縮小画像データを伸張するこ
    とにより生成した縮小画像データと前記CPUが前記付
    加情報読み取り手段が読み取った全ての付加情報に対し
    て行った伸張結果とに基づいて前記画像データを復元す
    ることを特徴とする画像再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6965642B2 (en) 2000-10-31 2005-11-15 Nec Corporation Method and device for compressing and decompressing moving image data and information recording medium
US7006575B2 (en) 1996-08-07 2006-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Picture and sound decoding apparatus picture and sound encoding apparatus and information transmission system
JP2008011224A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Fujitsu Ltd 画像処理装置、画像送受信システムおよび画像処理方法
JP2013232724A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Fujitsu Ltd 動画像処理装置、動画像処理方法および動画像処理プログラム

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