JPH07152779A - 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置 - Google Patents

動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置

Info

Publication number
JPH07152779A
JPH07152779A JP29868893A JP29868893A JPH07152779A JP H07152779 A JPH07152779 A JP H07152779A JP 29868893 A JP29868893 A JP 29868893A JP 29868893 A JP29868893 A JP 29868893A JP H07152779 A JPH07152779 A JP H07152779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving image
signal
index
feature amount
moving picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29868893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yoneda
等 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP29868893A priority Critical patent/JPH07152779A/ja
Publication of JPH07152779A publication Critical patent/JPH07152779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】ソフトウェア処理でも動画インデックス検出処
理をビデオレートで行うことができ、多様な種々の動画
素材に対しても検出精度が高く且つ低コストでインデッ
クス情報の検出が行えるようにする。 【構成】画像蓄積部1からDCT演算を含む画像圧縮処
理により圧縮された圧縮画像データ2を取り出して動画
インデックス特徴量信号抽出部3に入力し、当該圧縮画
像データ2をハフマン復号化処理でコード情報から量子
化DCT係数信号に復元し、更に逆量子化処理によりD
CT係数信号を復元して、動画インデックス特徴量信号
4とする。この特徴量信号4を動画インデックス検出部
5に入力して、当該特徴量信号4から動画インデックス
信号6を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワークステーションに代表される情報処理装置など
により実現される動画処理装置に係り、特に動画をハン
ドリングする場合において動画インデックス情報を検出
するのに好適な動画インデックス検出処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等においては種々の情報
を統一して処理するマルチメディア処理やそれらの各種
情報間を関係付けて処理するハイパーメディア処理の要
求が強まっている。特に、時系列情報の1つである動画
は、プレゼンテーションにおける表現手段としては、従
来の静的メディアである文書情報などと比べて非常に優
れており、有効な利用が望まれている。
【0003】しかし、動画は、その情報量が膨大である
ため、内容検索/把握に多大の時間を要し、処理装置内
でハンドリングするには非常に不便である。したがっ
て、動画ハンドリングには、その動画に特徴的な情報
(インデックス情報)を提示することが必要であり、そ
れにより、従来の文書情報と同様に扱うことが可能とな
る。
【0004】このようなインデックス情報(検索情報)
としては、従来からシーンの変わり目(変化点)が有効
であことが知られている。このシーンの変わり目は、特
開平3−214364号公報に記載されているように、
画像(動画)の輝度情報を用いて簡便に求まることか
ら、従来からインデックス情報として広く利用されてき
ている。
【0005】また、撮影者の注視行動に着目して、カメ
ラの停止期間を代表した「静止フレーム」が撮影者の意
図を反映した情報として有効であることが検証されてい
る(電子情報通信学会春季全国大会SD-9-4(1993))。
【0006】ところで、動画は膨大な情報量を有するた
め、ディジタルデータをそのまま取り扱うことは、実用
上不可能である。したがって、画像圧縮技術が不可欠で
あり、ISO(国際標準機構)を中心に国際標準方式の
標準化が進められている。ここでは、対象とする動画フ
ォーマットや応用分野に応じて、それぞれ方式検討が行
われているが、基本処理である直交変換処理として、D
CT(Discrete Cosine Transform :離散コサイン変
換)が用いられていることが特徴である。
【0007】以上から、動画をハンドリングする動画処
理装置において、画像圧縮処理に加えて、動画インデッ
クス検出処理を同時に行えるようにすることで、付加価
値の高い動画処理装置を提供できる。
【0008】しかしながら、画像圧縮処理と動画インデ
ックス検出処理を同時にしかもビデオレートで実現する
には、それぞれ専用のハードウェアが必要となる。した
がって、非常にコストが高い動画処理装置しか実現でき
ない。また、対象となる動画素材には種々のものがあ
り、多様な撮影条件を考慮しなければならず、条件設定
を自由に変更する必要がある。しかし、その自由度を広
げると、制作コストが上昇し、逆に制限すると検出制度
に限界が生じる。更に、効率的な動画ハンドリングを行
うためには、多様な複数の動画インデックス情報を利用
する方がより良いが、そのために複数の処理手段を同時
に実装しようとすると、コストの上昇は避けられなくな
る。したがって従来は、低コストの動画処理装置を実現
することは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
動画インデックス検出を行う動画処理装置では、動画の
圧縮処理に加えて、輝度情報を用いてシーンの変わり目
を検出して動画インデックスとするといった動画インデ
ックス処理を同時に、しかもビデオレートで行う必要が
あった。このためには、圧縮処理機能と動画インデック
ス検出処理機能を実現する、それぞれ専用のハードウェ
アが必要であった。
【0010】ところで、圧縮処理は、前述したように標
準方式の採用が強く要求されるため汎用的な処理として
位置付けられている。このため圧縮処理機能について
は、コスト上のメリットから、ハードウェア化及びLS
I化が強力に推進されている。これに対して、動画イン
デックス処理機能は、対象及び応用分野に応じて、それ
ぞれ異なったインデックス情報や要求される検出精度が
異なることから、それぞれ専用のハードウェアで実現さ
れる必要がある。
【0011】以上のことから、従来の動画インデックス
検出を行う動画処理装置では、動画の圧縮処理に加え
て、動画インデックス処理を同時に、しかもビデオレー
トで行おうとすると、ハードウェア規模が大きくなり、
コスト高となる問題があった。
【0012】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものでその目的は、ソフトウェア処理でも動画インデッ
クス検出処理をビデオレートで行うことができ、しかも
多様な種々の動画素材に対しても検出精度が高く且つ低
コストでインデックス情報の検出が行える動画インデッ
クス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を
持つ動画処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、DCT(離散
コサイン変換)演算を含む画像圧縮処理により圧縮され
た圧縮画像データから伸張された画像データを復元する
過程で得られるDCT演算の結果に相当する中間結果
を、動画インデックス特徴量信号として抽出し、この抽
出した動画インデックス特徴量信号から動画インデック
スを検出するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、上記DCT演算の結果に相
当する中間結果を抽出するのに、圧縮画像データをハフ
マン復号化処理でコード情報から量子化DCT係数信号
に復元し、この復元量子化DCT係数信号に対する逆量
子化処理によりDCT係数信号を復元することで実現す
るようにしていることも特徴とする。
【0015】
【作用】上記の構成においては、圧縮画像データから伸
張された画像データを復元する過程で得られるDCT演
算の結果に相当する中間結果、例えば復元DCT係数信
号をもとに、動画インデックス情報が検出されるため、
従来のように画像の輝度情報をもとに動画インデックス
情報を検出するものとは異なり、動画インデックス検出
処理を、専用のハードウェアを用いずにソフトウェア処
理でビデオレートで行うことが可能となる。
【0016】このように、ソフトウェア処理による動画
インデックスの検出が可能であることから、種々の動画
素材に対しても、方式選定や処理パラメータの設定が柔
軟に対応でき、したがって検出精度の向上も期待でき
る。また、複数の多様な動画インデックスを簡便に低コ
ストで検出可能であるため、動画の利用効率が格段に向
上する。更に、汎用的なパーソナルコンピュータ、ワー
クステーション等の情報処理装置で十分実用的な処理速
度が実現できるため、低コストな動画処理装置を提供す
ることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は同実施例に係る動画処理装置の全体構成
を示すブロック図である。図1に示す動画処理装置は、
主として、画像蓄積部1、動画インデックス特徴量信号
抽出部3及び動画インデックス検出部5から構成され
る。
【0018】画像蓄積部1は、画像圧縮処理により圧縮
された圧縮画像データを蓄積するためのもので、例えば
大容量の磁気ディスク装置や光ディスク装置などであ
る。ここでは、画像データの転送速度が動画処理装置全
体の性能に重要な要因となることから、例えば1〜2M
B/secのディスク装置が画像蓄積部1として用いら
れている。
【0019】動画インデックス特徴量信号抽出部3は、
画像蓄積部1に蓄積されている圧縮画像データを圧縮画
像データ2として入力して、当該圧縮画像データ2の伸
張処理を行い、その中間結果である動画インデックス特
徴量信号4を出力するように構成されている。
【0020】動画インデックス検出部5は、動画インデ
ックス特徴量信号抽出部3からの動画インデックス特徴
量信号4を入力し、当該特徴量信号4から所望の動画イ
ンデックスを検出して動画インデックス信号6を出力す
るように構成されている。この動画インデックス信号6
は、図示せぬ動画編集部に送られて、同編集部での編集
処理に用いられる。
【0021】ここで、画像蓄積部1に蓄積されている圧
縮画像データを得るのに用いられる画像圧縮方式につい
て説明する。画像圧縮方式は、従来より種々のものが提
案されているが、本実施例では国際標準方式を適用して
いる。
【0022】図2は、静止画を対象とする国際標準方式
であるJPEG(Joint Photographic Coding Experts
Group )の処理ブロックを、圧縮処理ブロック10と伸
張処理ブロック11について、それぞれ示すものであ
る。
【0023】圧縮処理ブロック10は、入力画像データ
101に対して2次元DCT(離散コサイン変換)処理
を行い、DCT係数信号103を出力するDCT部10
2、DCT係数信号103を量子化して量子化DCT係
数信号105を出力する量子化部104、及び量子化D
CT係数信号105をハフマン符号化処理でコード化し
て圧縮画像データ107として出力するハフマン符号化
部106から構成される。
【0024】一方、伸張処理ブロック11は、圧縮画像
データ107をハフマン復号化処理によりコード情報か
ら復元量子化DCT係数信号111に復元するハフマン
復元化部110、復元量子化DCT係数信号111に対
する逆量子化処理によりDCT係数信号113を復元す
る逆量子化部112、及び復元DCT係数信号113に
対して2次元IDCT(Inverse Discrete Cosine Tran
sform :逆DCT)処理を行い、復元画像信号115を
出力するIDCT部(逆IDCT部)114から構成さ
れる。
【0025】ここで、圧縮処理ブロック10における圧
縮処理フローについて説明する。まず、DCT部102
は、例えばモノクロームの入力画像データ101を入力
し、(8×8)のブロック(DCTブロック)単位で2
次元DCT処理を行い、DCT係数信号103を出力す
る。
【0026】量子化部104は、DCT部102からの
DCT係数信号103を入力して、当該DCT係数信号
103を所定の量子化係数で除算し、その除算結果であ
る量子化DCT係数信号105を出力する。
【0027】ハフマン符号化部106は、量子化部10
4からの量子化DCT係数信号105を入力して、その
DC係数部およびAC係数部を、それぞれ独立にエント
ロピー符号化の一種であるハフマン符号化処理でコード
化し、圧縮画像データ107として出力する。なお、入
力画像データ101がカラー画像データである場合に
は、R(赤),G(緑),B(青)各信号や輝度/色差
信号に対して、それぞ上記の処理を独立に行えば良い。
【0028】次に、伸張処理ブロック11における伸張
処理フローについて説明する。まず、伸張処理は、基本
的には上記した圧縮処理の逆演算である。ハフマン復元
化部110は、圧縮画像データ107を入力し、当該圧
縮画像データ107を、ハフマン復号化処理により、コ
ード情報からDCT係数信号に復元し、DCT係数部及
びAC係数部からなる復元量子化DCT係数信号111
を出力する。
【0029】逆量子化部112は、ハフマン復元化部1
10からの復元量子化DCT係数信号111を入力し、
当該復元DCT係数信号111に対して、圧縮処理ブロ
ック10内の量子化部104で用いられたと同じ量子化
係数を乗算し、その乗算結果である復元DCT係数信号
113を出力する。
【0030】IDCT部114は、逆量子化部112か
らの復元DCT係数信号113を入力し、(8×8)の
ブロック単位で2次元IDCT(逆DCT)処理を行
い、復元画像信号115を出力する。
【0031】なお、動画を対象とする国際標準方式であ
るMPEG(Moving Picture ImageCoding Experts Gro
up )は、動き補償やフィールド間/フレーム間差分情
報をもとに高圧縮率を達成しているが、図2に示したJ
PEG方式における、DCT処理、量子化、ハフマン符
号化などの基本処理は同じである。
【0032】したがって、画像蓄積部1には、図1の圧
縮処理ブロック10(内のハフマン符号化部106)か
ら出力される圧縮画像データ107と同様の圧縮画像デ
ータが蓄積されている。
【0033】次に、図1中の動画インデックス特徴量信
号抽出部3について説明する。動画インデックス特徴量
信号抽出部3は、図3に示すように、(図2中のハフマ
ン復元化部110に相当する)ハフマン復号化部31及
び(図2中の逆量子化部112に相当する)逆量子化部
33から構成される。
【0034】動画インデックス特徴量信号抽出部3内の
ハフマン復号化部31は、画像蓄積部1に蓄積されてい
る圧縮画像データを圧縮画像データ2として入力し、符
号化規則を逆解析することで、当該圧縮画像データ2か
ら(図2中の量子化部104の出力である量子化DCT
係数信号105に相当する)量子化DCT係数信号(量
子化画像信号)を復元し、復元量子化DCT係数信号3
2として出力する。
【0035】動画インデックス特徴量信号抽出部3内の
逆量子化部33は、ハフマン復号化部31により復元さ
れた復元量子化DCT係数信号32を入力し、当該復元
量子化DCT係数信号32に対して、圧縮画像データ2
を生成する際の量子化処理(図2中の量子化部104で
の処理に相当する量子化処理)で用いられたと同じ量子
化係数を乗算することにより、その乗算結果(図2中の
DCT部102の出力であるDCT係数信号103に相
当)を動画インデックス特徴量信号4として出力する。
【0036】ここで、輝度信号に対する量子化係数の一
例を図5に示す。また、図5に示す量子化係数を用いた
場合の、動画インデックス特徴量信号抽出部3内の逆量
子化部33での逆量子化結果である動画インデックス特
徴量信号4、即ち(図2中のDCT部102の出力であ
るDCT係数信号103に相当する)輝度信号の復元D
CT係数信号の例を図6(b)に示す。更に、参考のた
めに、図5に示す量子化係数を用いた場合の、同じ圧縮
画像データ2を生成する圧縮処理でのDCT処理結果
(図2中のDCT部102の出力であるDCT係数信号
103)の例を図6(a)に示す。
【0037】図6の例から明らかなように、図6(b)
に示す復元DCT係数信号(動画インデックス特徴量信
号4)と、図6(a)に示すDCT係数信号(103)
のDC成分は、いずれも「176」で一致している。こ
れに対して、両者のAC成分は誤差が生じている。特に
高周波成分では、量子化処理の影響で、復元DCT係数
信号の値は「0」となっている。しかし、より重要な情
報である低周波成分は、ある誤差範囲内で復元されてい
るため、動画インデックス特徴量信号4として用いるに
は十分である。
【0038】次に、図1中の動画インデックス検出部5
について説明する。動画インデックス検出部5は、図4
に示すように、フレーム内特徴量算出部51、フレーム
間特徴量算出部53及び動画インデックス判定部55か
ら構成される。
【0039】動画インデックス検出部5内のフレーム内
特徴量算出部51は、動画インデックス特徴量信号抽出
部3(内の逆量子化部33)から出力される(8×8)
のブロック単位の動画インデックス特徴量信号4を順次
入力し、当該特徴量信号4のフレーム内の平均をとっ
て、フレーム内特徴量信号52としてフレーム単位で出
力する。この際、フレーム内の空間位置に関して単純平
均をとる処理の他、重み付け平均の処理を行うことも可
能である。
【0040】動画インデックス検出部5内のフレーム間
特徴量算出部53は、フレーム内特徴量算出部51から
のフレーム内特徴量信号52をフレーム単位で順次入力
し、当該フレーム内特徴量信号52と前フレームのフレ
ーム内特徴量信号52との間のフレーム間差分をとる演
算(フレーム間差分演算)を行い、その演算結果をフレ
ーム間特徴量信号54として出力する。
【0041】動画インデックス検出部5内の動画インデ
ックス判定部55は、フレーム間特徴量算出部53から
のフレーム間特徴量信号54を順次入力し、予め定めら
れた閾値信号Thを用いた判定条件に従って、「シーン
変化」等を示す動画インデックス信号6を出力する。
【0042】次に、以上の動画インデックス検出部5内
の各部の動作の詳細を、「シーン変化」検出を例に説明
する。まず、本実施例では、動画インデックス特徴量信
号4として、画像の明るさの情報が必要なため、JPE
G圧縮画像データにおける輝度信号についての復元DC
T係数信号のうちから、DC成分の信号を用いている。
このJPEG圧縮画像データは、国際標準方式のためデ
ータ利用の汎用性が高く、更に復元処理が簡便なため処
理時間の削減が可能である。
【0043】動画インデックス検出部5内のフレーム内
特徴量算出部51は、上記したように、動画インデック
ス特徴量信号抽出部3(内の逆量子化部33)からの
(8×8)のブロック単位の動画インデックス特徴量信
号4を順次入力して、フレーム単位でフレーム内特徴量
信号52を算出する。このフレーム内特徴量信号52
は、次のようにして算出される。
【0044】まず、各フレームを、図7に示すように
縦、横それぞれ4等分して、16(4×4)のマクロブ
ロック(i,j)(i,jはマクロブロックの識別番号
であり、それぞれ1≦i≦4,1≦j≦4を満足する整
数)に分割して取り扱う。
【0045】この場合、フレーム内特徴量信号52をI
ij n (nはフレーム番号)、マクロブロック内のDCT
ブロック(k,l)(k,lはDCTブロックの識別番
号)における輝度信号の復元DCT係数(動画インデッ
クス特徴量信号4)のDC信号をYij kln 、マクロブロ
ック内のDCTブロックの総数をNとすると、フレーム
内特徴量信号52であるIij n は、Yij kln 及びNを用
いて、以下の式で表される。
【0046】 Iij n =ΣYij kln /N ……(1) 但し、総和(ΣYij kln )はマクロブロック内のDCT
ブロックの総数について行うものである。
【0047】本実施例では、画像サイズは(640×4
80)画素であるものとする。また、DCTブロックの
サイズは(8×8)画素、フレーム内のマクロブロック
の総数は16(4×4)である。したがって、マクロブ
ロック内のDCTブロックの総数Nは、(20×15)
=3000である。
【0048】さて、フレーム内特徴量算出部51におい
て、上記(1)式に従って、各フレーム単位で、マクロ
ブロック(i,j)別に算出されるフレーム内特徴量信
号52(Iij n )は、フレーム間特徴量算出部53に入
力される。
【0049】フレーム間特徴量算出部53は、このフレ
ームnのマクロブロック(i,j)のフレーム内特徴量
信号52(Iij n )と、前フレームn−1の同じマクロ
ブロック(i,j)のフレーム内特徴量信号52(Iij
n-1 )との差分をとる演算を、16個のマクロブロック
について実行する。これによりフレーム間特徴量算出部
53は、16マクロブロック分についてのフレーム間特
徴量信号54を算出する。即ちフレーム間特徴量算出部
53は、フレームn(とフレームn−1との間)のマク
ロブロック(i,j)のフレーム間特徴量信号54をΔ
ij n とすると、第1のフレーム間特徴量信号ΔI
11 n 、第2のフレーム間特徴量信号ΔI12 n、…、及び
第16のフレーム間特徴量信号ΔI44 n を算出する。こ
こで、フレーム間特徴量信号ΔIij n は、Iij n ,Iij
n-1 を用いて以下の式で表される。
【0050】 ΔIij n =|Iij n −Iij n-1 | ……(2) フレーム間特徴量算出部53において、上記(2)式に
従って、各フレーム単位で算出される16個のマクロブ
ロックのフレーム間特徴量信号ΔIij n (フレーム間特
徴量信号54)は、動画インデックス判定部55に入力
される。
【0051】動画インデックス判定部55は、この16
個のマクロブロックのフレーム間特徴量信号ΔIij n
(フレーム間特徴量信号54)を用いて、フレームnに
ついての動画インデックス判定に用いる動画インデック
ス判定信号Sn を算出する。この動画インデックス判定
信号Sn は、以下の式で表される。
【0052】 Sn =ΣΔIij n /16 ……(3) ここで、i,jはそれぞれ1〜4であり、動画インデッ
クス判定部55は、計16個のマクロブロックのフレー
ム間特徴量信号ΔIij n の総和を求め、その平均値を算
出することにより、フレームnの動画インデックス判定
信号Sn を求める。
【0053】次に動画インデックス判定部55は、上記
(3)式に従って求めた動画インデックス判定信号Sn
と予め定められている閾値信号Thとの大小を比較し
て、その比較結果をもとに動画インデックス信号6を出
力する。ここでの判定条件は、動画インデックス判定信
号Sn と閾値信号Thを用いて、次の式で示される。
【0054】 Sn ≧Th :シーン変化 Sn <Th :連続区間 ……(4) 本実施例において、(動画インデックス検出部5内の)
動画インデックス判定部55から出力される動画インデ
ックス信号6は、Sn ≧Thの場合、即ちシーン変化の
判定時には。論理“1”に設定され、Sn <Thの場
合、即ち連続区間の判定時には、論理“0”に設定され
る。
【0055】このように、上記(4)式に示す判定条件
に従って、シーン変化検出を行うことにより、種々の動
画素材に対して正確な検出が可能となる。(動画インデ
ックス検出部5内の)動画インデックス判定部55から
の動画インデックス信号6は、図示せぬ動画編集部に送
られる。動画編集部は、圧縮画像データ2と動画インデ
ックス信号6をもとに、シーンの削除や各シーンの順序
の変更などにより所望のシーンからなる動画データを作
成したり、複数の動画素材から新たに動画データを作成
する。これにより、インデックス情報を有効に利用でき
る動画処理システムが構築できる。なお、本実施例で
は、「シーン変化」の検出のために、動画インデックス
特徴量信号4として、JPEG圧縮画像データにおける
輝度信号についての復元DCT係数信号のうちから、D
C成分の信号を用いているが、「シーンの中の重要な部
分」を検出する場合であれば、撮影者の注視行動に着目
すると、そのような部分は輝度は変化しても輪郭は或る
時間変化しないことから、輪郭情報を表すAC成分の信
号を用いれば良い。
【0056】以上のように、本実施例においては、圧縮
画像データ2から動画インデックス特徴量信号抽出部3
及び動画インデックス検出部5を介して動画インデック
ス情報(動画インデックス信号6)が検出できるため、
当該特徴量信号抽出部3及び動画インデックス検出部5
の処理機能をソフトウェア処理で実現しても、ビデオレ
ートでの処理が可能である。また、圧縮/伸張処理のハ
ードウェア回路及びLSIチップを利用して、例えば動
画インデックス特徴量信号抽出部3をハードウェア処理
とすることで、更に処理速度を向上させることも可能で
ある。
【0057】なお、前記実施例では、画像圧縮方式とし
て国際標準方式を前提としているが他の任意の圧縮方式
で処理された圧縮画像データを対象とすることも可能で
ある。但し、その場合には、動画インデックス特徴量信
号抽出部3にて、それぞれの圧縮方式に対応した逆処理
を実行する必要がある。
【0058】また、前記実施例では、フレーム間特徴量
信号54として、フレーム内特徴量信号52の隣接フレ
ーム間の差分情報を用いたが、隣接フレーム間の相関情
報を用いるようにしても良い。また。隣接フレーム間情
報に限らず、任意のフレーム数を挟むフレーム間の情報
を用いることで、処理時間を更に削減することも可能で
ある。
【0059】また、前記実施例では、動画インデックス
検出部5が輝度信号に基づくDCT演算結果をもとに動
画インデックス検出を行うものとして説明したが、色相
信号に基づくDCT演算結果からインデックス検出を行
っても良いし、輝度信号と色相信号の両者のDCT演算
結果からインデックス検出を行っても良い。
【0060】更に、前記実施例では、インデックス情報
として、シーン変化検出の例を示したが、動画編集に有
効なインデックス情報であれば、例えば静止フレーム検
出、文字フレーム検出、特定動物体(車、人等)を含む
フレーム検出、特定色(赤色、青空等)フレーム検出
等、種々のものが検出可能である。要するに、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、D
CT演算を含む画像圧縮処理により圧縮された圧縮画像
データから、当該画像圧縮処理の逆の処理を行うことで
DCT演算の結果に相当する中間結果を動画インデック
ス特徴量信号として抽出し、この抽出した動画インデッ
クス特徴量信号から少なくとも1種の動画インデックス
を検出する構成としたので、汎用的な情報処理装置を用
いて且つソフトウェア処理でも動画インデックスをビデ
オレートで検出することができ、低コスト化が図れる。
【0062】また、ソフトウェア処理により実現できる
ことから、多様な種々の素材に対して、処理パラメータ
を柔軟に設定変更することができ、したがって検出精度
が高く、適用範囲も広い。以上の結果、利用効率の高い
動画処理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動画処理装置の全体構
成を示すブロック図。
【図2】同実施例で用いられる圧縮画像データの生成に
適用される画像圧縮方式の一例を説明するためのブロッ
ク図。
【図3】図1中の動画インデックス特徴量信号抽出部3
の構成を示すブロック図。
【図4】図1中の動画インデックス検出部53の構成を
示すブロック図。
【図5】同実施例で用いられる量子化係数の一例を示す
図。
【図6】復元DCT係数信号の例を画像圧縮処理でのD
CT処理結果であるDCT係数信号と対比して示す図で
あり、図6(a)はDCT処理結果を、図6(b)は復
元DCT係数信号を示す。
【図7】フレーム内のマクロブロックと、マクロブロッ
ク内のDCTブロックを説明するための図。
【符号の説明】
1…画像蓄積部、2…圧縮画像データ、3…動画インデ
ックス特徴量信号抽出部、4…動画インデックス特徴量
信号、5…動画インデックス検出部、6…動画インデッ
クス信号、31…ハフマン復号化部、32…復元量子化
DCT係数信号、33…逆量子化部、51…フレーム内
特徴量算出部、52…フレーム内特徴量信号、53…フ
レーム間特徴量算出部、54…フレーム間特徴量信号、
55…動画インデックス判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/133 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DCT(離散コサイン変換)演算を含む画
    像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データから伸張さ
    れた画像データを復元する過程で得られる前記DCT演
    算の結果に相当する中間結果を、動画インデックス特徴
    量信号として抽出し、 この抽出した動画インデックス特徴量信号から少なくと
    も1種の動画インデックスを検出するようにしたことを
    特徴とする動画インデックス検出処理方法。
  2. 【請求項2】DCT(離散コサイン変換)演算を含む画
    像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データをハフマン
    復号化処理でコード情報から量子化DCT係数信号に復
    元し、 この復元した量子化DCT係数信号に対する逆量子化処
    理によりDCT係数信号を復元し、この復元したDCT
    係数信号を動画インデックス特徴量信号として抽出し、 この抽出した動画インデックス特徴量信号から少なくと
    も1種の動画インデックスを検出するようにしたことを
    特徴とする動画インデックス検出処理方法。
  3. 【請求項3】DCT(離散コサイン変換)演算を含む画
    像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データが蓄積され
    る画像蓄積手段と、 この画像蓄積手段に蓄積されている圧縮画像データから
    伸張された画像データを復元する過程で得られる前記D
    CT演算の結果に相当する中間結果を、動画インデック
    ス特徴量信号として抽出する動画インデックス特徴量信
    号抽出手段と、 この動画インデックス特徴量信号抽出手段により抽出さ
    れた動画インデックス特徴量信号から少なくとも1種の
    動画インデックスを検出する動画インデックス検出手段
    とを具備することを特徴とする動画処理装置。
  4. 【請求項4】前記動画インデックス特徴量信号抽出手段
    は、前記圧縮画像データをハフマン復号化処理でコード
    情報から量子化DCT係数信号に復元するハフマン復号
    化手段と、このハフマン復号化手段により復元された量
    子化DCT係数信号に対する逆量子化処理によりDCT
    係数信号を復元する逆量子化手段とを有し、前記逆量子
    化手段により復元されたDCT係数信号を前記動画イン
    デックス特徴量信号とすることを特徴とする請求項3記
    載の動画処理装置。
JP29868893A 1993-11-29 1993-11-29 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置 Pending JPH07152779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29868893A JPH07152779A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29868893A JPH07152779A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07152779A true JPH07152779A (ja) 1995-06-16

Family

ID=17863002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29868893A Pending JPH07152779A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07152779A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10187760A (ja) * 1996-10-22 1998-07-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置及び動画像検索システム
EP0996289A2 (en) 1998-10-23 2000-04-26 Telecommunications Advancement Organization of Japan Method and apparatus for retrieving moving image, and storage medium
WO2001003005A1 (fr) * 1999-06-30 2001-01-11 Sharp Kabushiki Kaisha Appareil d'enregistrement d'informations de recherche d'images dynamiques et dispositif de recherche d'images dynamiques
JP2003516053A (ja) * 1999-11-29 2003-05-07 ソニー株式会社 映像音声信号処理方法及び映像音声信号処理装置
JP2003264838A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2012505457A (ja) * 2008-10-08 2012-03-01 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ マルチメディアシグネチャのための符号化及び復号の方法及び装置
WO2019082268A1 (ja) * 2017-10-24 2019-05-02 三菱電機株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10187760A (ja) * 1996-10-22 1998-07-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置及び動画像検索システム
EP0996289A2 (en) 1998-10-23 2000-04-26 Telecommunications Advancement Organization of Japan Method and apparatus for retrieving moving image, and storage medium
US6792043B1 (en) 1998-10-23 2004-09-14 Telecommunications Advancement Organization Of Japan Method, apparatus and program products for retrieving moving image
WO2001003005A1 (fr) * 1999-06-30 2001-01-11 Sharp Kabushiki Kaisha Appareil d'enregistrement d'informations de recherche d'images dynamiques et dispositif de recherche d'images dynamiques
US7092040B1 (en) 1999-06-30 2006-08-15 Sharp Kabushiki Kaisha Dynamic image search information recording apparatus and dynamic image searching device
US7884884B2 (en) 1999-06-30 2011-02-08 Sharp Kabushiki Kaisha Dynamic image search information recording apparatus and dynamic image searching devices
JP2003516053A (ja) * 1999-11-29 2003-05-07 ソニー株式会社 映像音声信号処理方法及び映像音声信号処理装置
JP2003264838A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2012505457A (ja) * 2008-10-08 2012-03-01 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ マルチメディアシグネチャのための符号化及び復号の方法及び装置
WO2019082268A1 (ja) * 2017-10-24 2019-05-02 三菱電機株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
WO2019082413A1 (ja) * 2017-10-24 2019-05-02 三菱電機株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JPWO2019082413A1 (ja) * 2017-10-24 2019-11-21 三菱電機株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6058210A (en) Using encoding cost data for segmentation of compressed image sequences
US6694342B1 (en) Scaled forward and inverse discrete cosine transform and video compression/decompression systems employing the same
US8300698B2 (en) Signalling of maximum dynamic range of inverse discrete cosine transform
US9369733B2 (en) Method and apparatus for encoding and decoding image
JPH10322699A (ja) 高速逆離散コサイン変換方法およびシステム
US5781239A (en) System and method for performing an optimized inverse discrete cosine transform with improved efficiency
CN113613004A (zh) 图像编码方法、装置、电子设备及存储介质
JPH07152779A (ja) 動画インデックス検出処理方法及び動画インデックス検出処理機能を持つ動画処理装置
TW401705B (en) Method and apparatus for selecting a quantization table for encoding a digital image
Philips et al. State-of-the-art techniques for lossless compression of 3D medical image sets
CN112672164B (zh) 视频压缩系统及方法、视频解压缩系统及方法
US20050157790A1 (en) Apparatus and mehtod of coding moving picture
Hashim et al. Correlated Block Quad-Tree Segmented and DCT based Scheme for Color Image Compression
US7209591B2 (en) Motion compensation method for video sequence encoding in low bit rate systems
CN1722847B (zh) 数字信号转换方法和数字信号转换装置
JP2001078199A (ja) 映像信号符号化装置
Li et al. A color vector quantization based video coder
Tiwari et al. A comparative study on image and video compression techniques
JPH08289290A (ja) 画像再生装置
WO1999033275A1 (en) Partial decoding of compressed video sequences
JP3251900B2 (ja) 動画変換装置
Шевяков et al. The video processing features research in computer systems and special purpose networks
Sheviakov et al. The video processing features research in computer systems and special purpose networks
JPH05347758A (ja) フレーム間予測符号化方式
See et al. Efficient encoding of DC coefficients in transform coding of images using JPEG scheme