JP2007281915A - 変調装置及び変調方法 - Google Patents

変調装置及び変調方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007281915A
JP2007281915A JP2006106074A JP2006106074A JP2007281915A JP 2007281915 A JP2007281915 A JP 2007281915A JP 2006106074 A JP2006106074 A JP 2006106074A JP 2006106074 A JP2006106074 A JP 2006106074A JP 2007281915 A JP2007281915 A JP 2007281915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
filter
instantaneous
modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006106074A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kawahara
秀規 河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2006106074A priority Critical patent/JP2007281915A/ja
Publication of JP2007281915A publication Critical patent/JP2007281915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】変調装置10において、直交変調器の前段に挿入するLPFにおけるノイズ除去性能を改善する。
【解決手段】ベースバンド部11は、入力データ等に基づいてベースバンド信号を生成し、ベースバンド信号のI信号及びQ信号をベースバンド信号出力端子12a,12bから可変LPF16a,16bへ出力する。ベースバンド部11は、また、ベースバンド信号の瞬間周波数を検出し、瞬間周波数に対応する制御信号を可変LPF16a,16bへD/A出力端子13から出力する。可変LPF16a,16bは、ベースバンド部11からの制御信号により、I信号及びQ信号の信号成分の周波数を通過域とする必要最小限のカットオフ周波数に調整される。直交変調器は、可変LPF16a,16bを通過したI信号及びQ信号を乗算器18a,18bにおいて各搬送波と乗算し、それらを加算器24において加算したものを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直交変調器を装備する変調装置及び変調方法に関する。
特許文献1は、その第1図において、直交変調装置の回路図を示している。該直交変調装置では、I信号及びQ信号は、それぞれ別々のローパスフィルタを通過してから、各直交変調器の乗算回路へ入力され、直交変調処理されるようになっている。
図15は従来の変調装置150の主要部構成図である。図15において、該変調装置150は、基本的に、特許文献1の直交変調装置と同一となっている。変調装置150の各構成要素の内、本発明の具体例として後で詳述する図1の構成要素と同一のものは図1の構成要素に付した符号と同一の符号を付けて、説明は省略し、変調装置150の主要点について説明する。
従来の変調装置150では、I信号及びQ信号は、それぞれベースバンド部11のベースバンド信号出力端子12a,12bから出力され、それぞれ固定LPF(LPF:ローパスフィルタ)151a,151bにおいて高域周波数成分を除去されてから、乗算器18a,18bへ入力され、直交変調処理されるようになっている。なお、固定LPFとは、カットオフ周波数を固定されているLPFをいうものとする。
特開昭60−183855号公報
固定LPF151a,151bは、ベースバンド信号の周波数を考慮して、カットオフ周波数を適当に大きい値に固定されているものであり、I信号及びQ信号から、それらの直交変調に先立ち、余分な周波数成分としてのカットオフ周波数以上のものを除去する。固定LPF151a,151bは、変調装置150の出力信号に含まれるノイズを抑制することに寄与するが、カットオフ周波数以下の周波数成分内に含まれる歪み(折返し歪みやその他の不要信号成分)については除去困難となっている。固定LPF151a,151bのカットオフ周波数以下の周波数成分内にも、種々の歪みが存在しており、対策が要望されているところである。
本発明の目的は、直交変調器の前段に設けられてI信号及びQ信号を通すフィルタの性能を改善した変調装置及び変調方法を提供することである。
本発明の変調装置は次のものを備えている。
I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成手段、
カットオフ周波数が可変となっておりI信号及びQ信号をそれぞれ通される2個のフィルタ、
2個のフィルタをそれぞれ通過して来るI信号及びQ信号を用いて直交変調を行なう直交変調器、
ベースバンド信号の瞬間周波数を検出する瞬間周波数検出手段、及び
検出した瞬間周波数に基づき各フィルタのカットオフ周波数を調整する調整手段。
本発明の変調方法は次のステップを備えている。
I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成するステップ、
ベースバンド信号の瞬間周波数を検出するステップ、
I信号及びQ信号を通す各フィルタのカットオフ周波数を瞬間周波数に基づき調整するステップ、及び
各フィルタを通過して来たI信号及びQ信号に基づき直交変調を行なうステップ。
本発明によれば、直交変調器の前段に設けられてベースバンド信号を通されるフィルタは、該ベースバンド信号の瞬間周波数に応じて、信号分の通過を保証する通過帯域を維持しつつ、その他の周波数成分の通過を極力阻止するカットオフ周波数に調整される。結果、変調装置の出力信号内のノイズを抑制できる。
図1はFM波を出力する変調装置10の構成図である。ベースバンド部11は、データや音声等に係るアナログ入力信号を受け、入力信号に基づいてベースバンド信号としてのアナログのI信号及びQ信号を生成して、これらをそれぞれベースバンド信号出力端子12a,12bから出力する。ベースバンド部11は、さらに、ベースバンド信号の瞬間周波数を検出し、該瞬間周波数に対応するアナログの制御信号をD/A出力端子13から出力する。ベースバンド部11内の処理は、デジタルで行なわれており、ベースバンド部11は、アナログ入力信号用のA/Dコンバータ、及びアナログ出力信号用のD/Aコンバータ(共に図示せず)を装備している。
ベースバンド信号出力端子12a,12bからのI信号及びQ信号は、それぞれ可変LPF(LPF:ローパスフィルタ)16a,16bを通過し、その際、高周波成分を除去される。可変LPF16a,16bは、カットオフ周波数をベースバンド部11のD/A出力端子13からの制御信号により調整されるようになっている。D/A出力端子13からベースバンド信号出力端子12a,12bへの制御信号は、ベースバンド信号出力端子12a,12bのカットオフ周波数が、ベースバンド信号出力端子12a,12bを通過しているI信号及びQ信号の瞬間周波数を通過領域に含む必要最小限となるようにさせるものである。可変LPF16a,16bを通過したI信号及びQ信号は、それぞれ乗算器18a,18bへベースバンド信号として供給される。
乗算器18a,18b、ローカル周波数発振器20、移相制御器21及び加算器24は、FM波を出力する直交変調器を構成する。ローカル周波数発振器20は、ローカル周波数fcのcos波を生成し、移相制御器21へ供給する。移相制御器21は、ローカル周波数発振器20からの搬送波を、乗算器18aへはそのまま供給し、乗算器18bへは、90°移相させてから、供給する。
乗算器18aは、可変LPF16aからのI信号とローカル周波数fcのcos波とを乗算する。乗算器18bは、可変LPF16bからのI信号とローカル周波数fcの−sin波とを乗算する。加算器24は、乗算器18a,18bの出力を加算して、出力する。
図2は変調装置10における各箇所の波形を示している。図2において搬送波はローカル周波数発振器20の出力に相当する。音声信号はベースバンド部11への入力信号に相当する。FM波は加算器24の出力に相当する。FM波の周波数は、音声信号のレベルが高くなるに連れて、増大する。
加算器24の出力としてのFM波の周波数fiは次式により表される。
i=fc+Δfc・sin(ωm・t)・・・(1)
ただし、(1)式において各記号の意味は次のとおりである。
i:ベースバンド部11への入力信号に対するi番目のサンプリング時刻のキャリア(搬送波)被変調波周波数である。
c:ローカル周波数発振器20が出力する搬送波の周波数である。
Δfc:周波数偏移
sin(ωm・t):変調信号
(1)式を位相成分で表現すると、次式のようになる。
dΦi/dt=2πfi=ωc+2π・Δfc・sin(ωm・t)・・・(2)
被変調波の位相角Φiは変調信号により変化するので、位相角Φiはサンプリングごとの周波数成分を積分することにより求めることができる。ここで、搬送波を含まない変調信号の瞬間周波数に着目して、位相角を導出すると、次式のようになる。
Φi=2π・Δfc・∫-∞ isin(ωm・t)・dt・・・(3)
ただし、Φiは、i番目のサンプリング時刻のFM変調前の位相である。
以上のiサンプリング時刻ごとの位相Φiにより、FM直交変調前のI/Qを算出する。I/Q成分を求めるためには、Real部とImaginary部とを求めればよいので、オイラーの公式に当てはめることにより、次式のようになる。
I成分=cosΦi
Q成分=sinΦi
すなわち、cosΦi,sinΦiがそれぞれベースバンド部11のベースバンド信号出力端子12a,12bからI信号及びQ信号として出力される結果、加算器24には、周波数がcos(2πfc+Φi)のFM波が出力される。
図3は音声信号のレベルとΦ、I信号及びQ信号との関係を示している。図3(a)及び(b)は音声信号レベルが小及び大である場合に対応している。Φ=0のとき、FM波の周波数fi=fcとなる。音声信号レベルが高いほど、Φは増大し、I信号及びQ信号の振れ幅は増大し、FM波の周波数fiの振れ幅も増大する。
図4は変調装置10が実行する処理のフローチャートである。S31では、ベースバンド部11へ音声又はデータを入力する。S32では、入力をIQベースバンド信号(I信号及びQ信号)に変換する。S33では、IQベースバンド信号をベースバンド部11内のメモリ(図示せず)に格納する。
S34では、IQベースバンド信号をFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリェ変換)してIQベースバンド信号の瞬間周波数について解析する。S35では、S34の解析結果に基づきLPF制御D/Aデータを作成する。LPF制御D/Aデータは、D/A出力端子13から可変LPF16a,16bへ送るアナログ制御信号に対応するものである。
S36では、S33において格納したIQベースバンド信号を読み出す。S37では、S36で読み出したIQベースバンド信号と、LPF制御信号とを、ベースバンド信号出力端子12a,12b及びD/A出力端子13の各D/Aコンバータから出力する。
S38では、ベースバンド部11からの制御信号によりカットオフ周波数を調整されている可変LPF16a,16bへI信号及びQ信号を入力させる。S39では、可変LPF16a,16bからの出力信号をそれぞれ乗算器18a,18b、すなわち直交変調器へ入力させる。S40では、送信が終了したか否かを判定し、判定が否であれば、S31へ戻り、正であれば、処理を終了する。
図5は可変LPF16a,16bの第1の具体例としての可変LPF16cを示している。LPF16cは、それぞれベースバンド部11のベースバンド信号出力端子12a又は12b及びD/A出力端子13からの信号を入力するベースバンド信号入力端子45及び制御信号入力端子46と、乗算器18a又は18bへ信号を出力する出力端子47とを有している。抵抗50は、ベースバンド信号入力端子45−出力端子47間に介在する。出力端子47はキャパシタ51及び可変容量ダイオード52の直列接続回路を介してアースへ接続されている。制御信号入力端子46は抵抗53を介して可変容量ダイオード52へ接続されている。
可変LPF16cにおいて、抵抗50、キャパシタ51及び可変容量ダイオード52は積分回路を構成し、可変容量ダイオード52は、抵抗53を介して制御信号入力端子46から供給される印加電圧により容量を調整される。可変LPF16cのカットオフ周波数は、可変容量ダイオード52の容量の変化に伴い、変化する。
図6は可変LPF16a,16bの第2の具体例としての可変LPF16dを示している。なお、可変LPF16d及び後述の可変LPF16e〜16g(図7〜図9)における入出力端子は、図5と同一の符号45,46,47で指示する。FET56はベースバンド信号入力端子45−出力端子47間に介在する。制御信号入力端子46は、抵抗58を介してFET56のゲートへ接続されている。出力端子47はキャパシタ57を介してアースへ接続されている。
FET56及びキャパシタ57は積分回路を構成する。FET56は、制御信号入力端子46から印加される電圧に基づきソース−ドレイン間の抵抗値を調整される。可変LPF16dのカットオフ周波数は、FET56の抵抗値の変化に伴い、変化する。
図7は可変LPF16a,16bの第3の具体例としての可変LPF16eを示している。該可変LPF16eは、D/A出力端子13からのLPF制御信号の代わりに、ポート端子90(図9)からの制御信号によりカットオフ周波数を調整され、制御信号入力端子46は、ポート端子90へ接続されている。
ベースバンド信号入力端子45−出力端子47間には、スイッチドキャパシタ61及び抵抗68が介在している。スイッチドキャパシタ61は、ベースバンド信号入力端子45側のスイッチ63と、出力端子47側のスイッチ64と、両者の間に介在するキャパシタ62とを有している。スイッチ63,64は制御信号入力端子46の制御信号によりオン、オフを相互に同期的に制御される。抵抗68の両端は、それぞれキャパシタ67,69を介してアースへ接続されている。
可変LPF16eでは、ベースバンド信号入力端子45−抵抗68間が、キャパシタ62を挿入されたり、非接続状態となったりする。単位時間当たりのキャパシタ62の挿入時間は、制御信号入力端子46におけるクロックパルスのデューティ比により変化し、これに伴い、可変LPF16eのカットオフ周波数が変化する。
図8は可変LPF16a,16bの第4の具体例としての可変LPF16fを示している。制御信号入力端子46はポート端子90(図9)へ接続されている。制御信号入力端子46の制御信号はスイッチ73,74のオン、オフを相互に同期させて制御するようになっている。スイッチ73は、ベースバンド信号入力端子45を抵抗71又は抵抗72の一端へ接続する。スイッチ74は出力端子47を抵抗71又は抵抗72の他端へ接続する。抵抗71,72は相互に抵抗値が異なっている。出力端子47はキャパシタ77を介してアースへ接続されている。
可変LPF16fでは、抵抗71及び抵抗72のどちらがスイッチ73,74によりベースバンド信号入力端子45−出力端子47間に介在するかにより、積分回路の時定数が変化し、結果、カットオフ周波数が変化する。
図9は可変LPF16a,16bの第5の具体例としての可変LPF16gを示している。制御信号入力端子46はポート端子90(図9)へ接続されている。抵抗81は、ベースバンド信号入力端子45−出力端子47間に介在する。スイッチ84は、制御信号入力端子46からの制御信号に基づき出力端子47を、キャパシタ82又は83を介してアースへ接続する。キャパシタ82,83は相互に容量値が異なっている。抵抗81とキャパシタ82又は83とは積分回路を構成し、スイッチ84がキャパシタ82,83のどちらを選択するかにより、可変LPF16eのカットオフ周波数が変化する。
図10はベースバンド部11がその制御信号をポート端子90から出力するようになっている変調装置89の構成図である。変調装置89の素子の内、変調装置10(図1)の素子と同一のものについては、同一の符号を付し、相違点についてのみ説明する。変調装置89のベースバンド部11のポート端子90は、アナログ信号ではなく、パルス信号を出力する。これに対して、変調装置89の可変LPF16a,16bは、可変LPF16c(図5)及び16d(図6)に代えて、可変LPF16e(図7),16f(図8)及び16g(図9)が採用される。
図11はベースバンド部11が可変LPF16a,16bへ制御信号を個々に送る変調装置93の構成図である。変調装置93の素子の内、変調装置10(図1)の素子と同一のものについては、同一の符号を付し、相違点についてのみ説明する。変調装置93では、ベースバンド部11は、可変LPF16a,16bのそれぞれに対して専用のD/A出力端子13a,13bを備えている。該変調装置93では、可変LPF16a,16bのカットオフ周波数を個々に調整することができる。
I信号及びQ信号の瞬間周波数が同一ではなく、相違している場合については、後の図12において説明する。変調装置89(図10)も、変調装置93と同様に、各可変LPF16a,16b専用にポート端子(図示はしていないが、各ポート端子をポート端子90a,90bとする。)を装備してもよい。
図12はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式のベースバンド信号を生成する場合のI信号及びQ信号の説明図である。QPSKの信号点はA〜Dの4箇所となる。信号点がA−B間で変化した場合を考えると、I信号は変化するのに対して、Q信号は不変となっている。したがって、この場合は、I信号のみの周波数が変化し、Q信号の周波数は不変となる。このように、QPSKでは、I信号及びQ信号の周波数が相互に異なるので、変調装置93(図11)のように、D/A出力端子13a,13b(又はポート端子90a,90b)から各可変LPF16a,16bへ別々の制御信号を送って、各可変LPF16a,16bのカットオフ周波数を個々に制御することに、意義がある。
図13は変調装置100のブロック図である。前述の変調装置10,89,93は変調装置100の具体例である。変調装置100は、ベースバンド信号生成手段101、フィルタ102a,102b、直交変調器103、瞬間周波数検出手段104、及び調整手段105を備えている。
ベースバンド信号生成手段101は、I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成する。フィルタ102a,102bは、カットオフ周波数が可変となっておりI信号及びQ信号をそれぞれ通される。直交変調器103は、フィルタ102a,102bをそれぞれ通過して来るI信号及びQ信号を用いて直交変調を行なう。
瞬間周波数検出手段104は、ベースバンド信号の瞬間周波数を検出する。調整手段105は、検出した瞬間周波数に基づきフィルタ102a,102bのカットオフ周波数を調整する。
変調装置100は、例えば、無線通信機に装備される。フィルタ102a,102bは、典型的には、可変LPF16a,16b(図1)のようなローパスフィルタであるが、バンドパスフィルタ、さらには、ハイパスフィルタであってもよいとする。バンドパスフィルタの場合に調整手段105により調整されるカットオフ周波数は、上側及び/又は下側のカットオフ周波数となる。
フィルタ102a,102bがローパスフィルタである場合、具体的には、調整手段105は、検出した瞬間周波数に対して、フィルタ102a,102bのカットオフ周波数を瞬間周波数+α(αは正の所定値。)とする。フィルタ102a,102bがバンドパスフィルタである場合、具体的には、調整手段105は、検出した瞬間周波数に対し、フィルタ102a,102bの上下のカットオフ周波数を瞬間周波数±αとする。
フィルタ102a,102bの具体例は図5〜図9の可変LPF16c〜可変LPF16gである。瞬間周波数検出手段104は、ベースバンド信号の瞬間周波数を、例えば、ベースバンド信号をFFT処理することにより検出する。
フィルタ102a,102bがバンドパスフィルタである場合には、典型的には、バンドパスフィルタは、中心周波数を調整自在となっているとともに、中心周波数により上下のカットオフ周波数を調整される。そして、調整手段105は、バンドパスフィルタの中心周波数の調整を介してバンドパスフィルタの上下のカットオフ周波数を調整するものである。
フィルタ102a,102bがローパスフィルタである場合、調整手段105は、瞬間周波数が直近の複数の時点で検出した複数の瞬間周波数の内の最高の周波数に基づき各ローパスフィルタのカットオフ周波数を調整するものである。これにより、フィルタ102a,102bが、信号分を通過させることを保証しつつ、フィルタ102a,102bのカットオフ周波数調整を的確に実行できる。
調整手段105からフィルタ102a,102bへの制御信号は、連続的なものであっても、段階的なものであつてもよいとする。フィルタ102a,102bは、連続的な制御信号に対しては、カットオフ周波数を連続的に変更し、また、段階的な制御信号に対しては、カットオフ周波数を段階的に変更する。
調整手段105は、フィルタ102a,102bの制御信号の値を、所定の式を用いて瞬間周波数から演算により求めてもよい。調整手段105は、また、瞬間周波数と制御信号値との対応関係を示すテーブルを予め作成して、記憶しておき、瞬間周波数検出手段104が検出した瞬間周波数に対応する制御信号値を該テーブルから読み出するようになっていてもよい。
瞬間周波数検出手段104は、I信号及びQ信号の瞬間周波数を個々に検出してもよい。好ましくは、調整手段105は、I信号及びQ信号の個々の瞬間周波数に基づきフィルタ102a,102bのカットオフ周波数を調整する(例:図11の変調装置93)。
調整手段105が、I信号及びQ信号のカットオフ周波数を同一にするように調整する場合には、好ましくは、調整手段105は、I信号及びQ信号の瞬間周波数の内、大きい方の瞬間周波数に基づきフィルタ102a,102bのカットオフ周波数を調整する。
好ましくは、変調装置100はさらに遅延手段109a,109bを備えている。遅延手段109a,109bは、ベースバンド信号生成手段101とフィルタ102a,102bとの間に介在する。これにより、フィルタ102a,102bのカットオフ周波数が、調整手段105による調整を終了してから、該カットオフ周波数の基になった瞬間周波数を検出されたベースバンド信号が、フィルタ102a,102bを通過することになる。
遅延手段109a,109bの代わりに、ベースバンド信号生成手段101自体が、遅延手段109a,109bの役割を担うことも可能である。すなわち、ベースバンド信号生成手段101は、フィルタ102a,102bがそのカットオフ周波数を調整されるのを待って、カットオフ周波数の調整の基となっている瞬間周波数を瞬間周波数検出手段104により検出されたベースバンド信号を出力するものであってもよい。
図14は変調方法130のフローチャートである。変調方法130は、例えば変調装置100に適用される。
S131では、I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成する。S132では、ベースバンド信号の瞬間周波数を検出する。S133では、I信号及びQ信号を通すフィルタ102a,102bのカットオフ周波数を瞬間周波数に基づき調整する。S134では、フィルタ102a,102bを通過して来たI信号及びQ信号に基づき直交変調を行なう。
変調方法130にも、変調装置100に適用された具体化と同様な具体化が可能である。すなわち、例えば、S132では、I信号及びQ信号の瞬間周波数を個々に検出し、S133では、I信号及びQ信号の個々の瞬間周波数に基づき各フィルタ102a,102bのカットオフ周波数を調整するものであってもよい。
フィルタ102a,102bが、中心周波数を調整自在となっているとともに中心周波数により上下のカットオフ周波数を調整されるバンドパスフィルタである場合には、S133では、バンドパスフィルタの中心周波数の調整を介してバンドパスフィルタの上下のカットオフ周波数を調整するものであってもよい。
フィルタ102a,102bがローパスフィルタである場合、S133では、瞬間周波数が直近の複数の時点で検出した複数の瞬間周波数の内の最高の周波数に基づき各ローパスフィルタのカットオフ周波数を調整することもできる。
好ましくは、S133においてフィルタ102a,102bのカットオフ周波数を調整した後、該カットオフ周波数の調整の基とした瞬間周波数を検出したベースバンド信号をベースバンド信号生成手段101から出力するようにステップを追加することができる。
本発明を最良の形態及び具体例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態等における各構成要素を変形して具体化できる。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態等に開示されている複数の構成要素を便宜、組み合わせて、追加したり、いくつかの構成要素を削除したりして、種々の発明を形成することができる。さらに、開示した種々の形態間で、所定の構成要素を選択し、それらを組み合わせても、種々の発明を形成することができる。
FM波を出力する変調装置の構成図である。 変調装置における各箇所の波形を示す図である。 音声信号のレベルとΦ、I信号及びQ信号との関係を示す図である。 変調装置が実行する処理のフローチャートである。 可変LPFの第1の具体例を示す図である。
可変LPFの第2の具体例を示す図である。 可変LPFの第3の具体例を示す図である。 可変LPFの第4の具体例を示す図である。 可変LPFの第5の具体例を示す図である。 ベースバンド部がその制御信号をポート端子から出力するようになっている変調装置の構成図である。
ベースバンド部が可変LPFへ制御信号を個々に送る変調装置の構成図である。 QPSK方式のベースバンド信号を生成する場合のI信号及びQ信号の説明図である。 変調装置のブロック図である。 変調方法のフローチャートである。 従来の変調装置の主要部構成図である。
符号の説明
100:変調装置、101:ベースバンド信号生成手段、102a,102b:フィルタ、103:直交変調器、104:瞬間周波数検出手段、105:調整手段、109a,109b:遅延手段、130:変調方法。

Claims (7)

  1. I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成手段、
    カットオフ周波数が可変となっており前記I信号及び前記Q信号をそれぞれ通される2個のフィルタ、
    前記2個のフィルタをそれぞれ通過して来る前記I信号及び前記Q信号を用いて直交変調を行なう直交変調器、
    前記ベースバンド信号の瞬間周波数を検出する瞬間周波数検出手段、及び
    検出した瞬間周波数に基づき各フィルタのカットオフ周波数を調整する調整手段、
    を備えることを特徴とする変調装置。
  2. 前記瞬間周波数検出手段は、I信号及びQ信号の瞬間周波数を個々に検出し、
    前記調整手段は、I信号及びQ信号の個々の瞬間周波数に基づき各フィルタのカットオフ周波数を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の変調装置。
  3. 前記フィルタはローパスフィルタ又はバンドパスフィルタであり、
    前記フィルタがバンドパスフィルタである場合には、
    前記バンドパスフィルタは、中心周波数を調整自在となっているとともに、中心周波数により上下のカットオフ周波数を調整され、
    かつ前記調整手段は、前記バンドパスフィルタの中心周波数の調整を介して前記バンドパスフィルタの上下のカットオフ周波数を調整するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の変調装置。
  4. 前記フィルタは、ローパスフィルタであり、
    前記調整手段は、前記瞬間周波数が直近の複数の時点で検出した複数の瞬間周波数の内の最高の周波数に基づき各ローパスフィルタのカットオフ周波数を調整するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の変調装置。
  5. 前記ベースバンド信号生成手段と前記各フィルタとの間に介在する遅延手段、
    を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の変調装置。
  6. 前記ベースバンド信号生成手段は、前記フィルタがそのカットオフ周波数を調整されるのを待って、カットオフ周波数の調整の基となっている瞬間周波数を前記瞬間周波数検出手段により検出されたベースバンド信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の変調装置。
  7. I信号及びQ信号から成るベースバンド信号を生成するステップ、
    前記ベースバンド信号の瞬間周波数を検出するステップ、
    前記I信号及び前記Q信号を通す各フィルタのカットオフ周波数を瞬間周波数に基づき調整するステップ、及び
    各フィルタを通過して来た前記I信号及び前記Q信号に基づき直交変調を行なうステップ、
    を備えることを特徴とする変調方法。
JP2006106074A 2006-04-07 2006-04-07 変調装置及び変調方法 Pending JP2007281915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106074A JP2007281915A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 変調装置及び変調方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106074A JP2007281915A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 変調装置及び変調方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007281915A true JP2007281915A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38682909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006106074A Pending JP2007281915A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 変調装置及び変調方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007281915A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014203822A1 (ja) * 2013-06-19 2014-12-24 矢崎総業株式会社 フィルタ回路

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02220537A (ja) * 1989-02-21 1990-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 直交変調器
JP2001136027A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Anritsu Corp 波形発生器
JP2006101030A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toshiba Corp 送信機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02220537A (ja) * 1989-02-21 1990-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 直交変調器
JP2001136027A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Anritsu Corp 波形発生器
JP2006101030A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toshiba Corp 送信機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014203822A1 (ja) * 2013-06-19 2014-12-24 矢崎総業株式会社 フィルタ回路
JP2015004542A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 矢崎総業株式会社 フィルタ回路
US10197635B2 (en) 2013-06-19 2019-02-05 Yazaki Corporation Filter circuit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5824060B2 (ja) 音声帯域多重伝送方式
JP2011526132A (ja) 直接直交サンプリング装置および方法
JPH10285135A (ja) 周波数制御装置および方法、受信装置、ならびに、通信装置
US11296739B2 (en) Noise suppression device, noise suppression method, and reception device and reception method using same
WO2006031704A3 (en) Amplifier circuit and method for reducing voltage and current noise
JP2008098723A (ja) 受信装置および受信方法、並びに、プログラム
JP3732214B1 (ja) 周波数差検出装置及び方法、周波数判別装置及び方法、並びに周波数合成装置及び方法
JPH10294711A (ja) Ofdm復調装置
JP2007281915A (ja) 変調装置及び変調方法
CN107154790B (zh) 基于fpga的反馈信号控制方法、系统及光模块调制器
RU2244386C2 (ru) Способ восстановления высокочастотной составляющей аудиосигнала и устройство для его реализации
JP4322268B2 (ja) 信号発生装置及び方法
JP5465554B2 (ja) 信号生成装置
JP3376454B2 (ja) 信号分析装置
JP4698331B2 (ja) 送信装置
JPH09130361A (ja) 周波数変換装置
JP4324594B2 (ja) デジタル変調信号復調装置
JPH08321857A (ja) ディジタルスロープ検出装置及び方法
JP4749259B2 (ja) 受信装置
JP4324595B2 (ja) デジタル変調信号復調装置
RU2595638C1 (ru) Способ частотной модуляции колебаний и устройство для его осуществления
KR20050042753A (ko) 타이밍추출장치 및 방법 그리고 그 타이밍추출장치를구비한 복조장치
JP2007124438A (ja) 無線通信機の中間周波回路および中間周波信号処理方法
JPH11341099A (ja) 位相変調信号復調装置
JP2008022187A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120417