JP2007281844A - 重みレベルを発生する方法および装置 - Google Patents

重みレベルを発生する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 重みレベル発生器を提供する。
【解決手段】 重みレベル発生器Wは、複数の重み発生器5−1〜5−jを備え、これら複数の重み発生器のうちの少なくとも1つを、少なくとも2つの異なった時間レートで使用する。また、このような重み発生器を用いたデジタル−アナログ変換器(DAC)は、デジタル信号ソースと、重みコントローラと重み発生器部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、重みレベルの発生に関し、特に、デジタル信号からアナログ信号への変換において使用するのに適した重みレベルを発生する方法および装置に関するものである。
従来のデジタル−アナログ変換器(DAC)においては、デジタル信号における量子化数は、アナログ信号を発生するときの重みレベル数と一致し、しかもアナログ信号の発生に使用する重み発生器の個数は、重みレベル数に対応する数が必要であった。特に、複数の重み発生器がサーモメータ・コードを受けるために均等重みを有している構成の場合、それら重み発生器の個数は重みレベル数に一致していた。
従来のデルタシグマ(ΔΣ)変調器を備えたDAC(ΔΣ変調型DAC)の場合、帯域外ノイズは、ΔΣ変調器によるノイズシェーピング後の残留物である。この帯域外ノイズの発生源は、量子化ノイズにある。この量子化ノイズの量は量子化レベル数の関数であるため、この量子化ノイズの量を減少させる1つの方法として、量子化レベル数を増やすという方法がある。この方法では、この量子化レベル数を増やすために、DAC内に設けられる重み発生器(これは、「アナログ・セグメント」との呼ぶ)の数を増やさなければならないため、アナログ・セグメント数の増大は、必然的にそれらアナログ・セグメントのICチップに占める面積を大きくする。このことから、量子化レベル数を増やすという方法による帯域外ノイズの低減法においては、限られたICチップ面積でDACを実現するという観点から限界があった。
一方、量子化ノイズを低減させる別の方法として、ΔΣ変調器の動作の高速化(すなわち、オーバーサンプリングの高周波数化)する方法がある。しかし、この方法では、DACのアナログ性能の劣化が生じる。すなわち、オーバーサンプリング周波数を高くすると、アナログ・セグメントにおけるスイッチング・レートも高くなり、これによりアナログ・セグメント出力における歪みの発生が増大し、結果として歪み性能が劣化する。したがって、ΔΣ変調器の高速化によって帯域外ノイズを減少させるこの方法においても、DACの一定の歪み性能を実現するという観点から限界があった。
したがって、本発明の目的は、上記の課題を解決するのに使用できる重みレベルの発生の方法および装置を提供することである。
また、本発明の目的は、上記の重みレベル発生方法または重みレベル発生器を採用したデジタル−アナログ変換の方法および装置を提供することである。
本発明の1実施形態によれば、重みレベル発生方法は、複数の重みを備え、該複数の重みのうちの少なくとも1つを、少なくとも2つの異なった時間レートで使用する。
さらに、本発明の別の実施形態によれば、デジタル−アナログ変換方法は、上記の重みレベル発生方法を備える。
また、本発明の別の実施形態によれば、重みレベル発生器は、複数の重み発生器を備え、該複数の重み発生器のうちの少なくとも1つを、少なくとも2つの異なった時間レートで使用する。
さらに、本発明の別の実施形態によれば、デジタル−アナログ変換器は、上記の重みレベル発生器を備える。
このように、本発明の1実施形態によれば、少なくとも1つの重み発生器を少なくとも2つの異なった時間レートで使用することにより、重み発生器すなわちアナログ・セグメントの数を増やさずに、同じ数のアナログ・セグメントで実現できる重みレベルの数を増やすことができる。また、言い換えれば、ある数の重みレベルを実現するために必要な重み発生器の数を減少させることもできる。
また、本発明の別の実施形態によれば、全アナログ・セグメントのうちの高い時間レートで使用するセグメント数を限ることにより、残りのセグメントを低い時間レートで使用でき、これにより、セグメントの高い時間レートでの使用から生ずるそのセグメントでのスイッチング・レートの高速化による増大する歪みが、重みレベル発生器またはDACを全体としてみた場合に限定的となる。この結果、重みレベル発生器またはDACの全体として所期の歪み性能を維持したまま、量子化ノイズを低減することができる。
以下、本発明の種々の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施形態による重みレベル発生器Wを示している。この重みレベル発生器Wは、重みコントローラ3と重み発生器部5とを備えている。重みコントローラ3は、複数のi個の重み制御信号ソース3−1〜3−iを備えたマルチ時間レートのコントローラであり、そしてこれら重み制御信号ソース3−1〜3−iは、それぞれ、互いに異なった第1時間レートTR1、第2時間レートTR2…第i時間レートTRiで重み制御信号を発生する。時間レートは、周波数により定めることができ、そして各時間レート間の関係は、TR1<TR2<…<TRiとし、そして各時間レートは、直前の時間レートの整数倍の関係とすることができる。例えば、4倍、8倍等である。このような異なった時間レートの重み制御信号を受ける重み発生器部5は、複数のj個の重み発生器5−1〜5−jを備えている。これら重み発生器は、インバータ、スイッチト・キャパシタ、電流源等により構成でき、そしてこれら重み発生器が発生する重みは、電流または電圧その他の任意の形態とすることができる。これら重み発生器の出力は、互いに加算等によって組み合わされることによってアナログ信号を出力する。これら重み発生器のうちの少なくとも1つは、時間レートTR1だけでなく、これとは異なった時間レートTR2あるいはその他の時間レートの重み制御信号を受けるようにし、その他の重み発生器は、最も低い時間レートTR1だけを受けるように構成する。このように構成することにより、重み発生器の発生する重みを互いに均等とした場合、時間レートTR1のみを受ける重み発生器の各々が発生できる重みレベルと比較して、時間レートTR1だけでなく例えば時間レートTR2を受ける重み発生器は、同じ数の重みレベルに加えてさらに追加の重みレベルを発生することができる。この追加の重みレベルは、時間レートTR1のみを受ける重み発生器の重みレベルを補間する補間重みレベルを構成する。このように、互いに均等の重みを発生する重み発生器の少なくとも1つを少なくとも2つの異なった時間レートで使用することにより、j個の重み発生器で発生できる重みレベルの数よりも多い重みレベルを発生することができる。例えば、j個の重み発生器で発生できる重みレベル数をj個としたとき、j個の重み発生器のうちの1つの重み発生器のみを時間レートTR1とこれの4倍の時間レートで使用し残りの重み発生器を時間レートTR1で使用したとき、例えば2j個の重みレベルを発生することができる。この重みレベルは、2j個に限定されず、4j個等の他の数でもよい。
次に、図1aを参照して、上記のマルチ時間レートの1例について説明する。この例では、4つの異なった時間レートTR1〜TR4の重み制御信号を示している。簡単にするため、この図では、正論理で、デューティー比が1、しかも基準周期Tの開始時点から立ち上がる波形のみを示しているが、負論理にしたり、あるいは基準周期Tの開始時点より遅い時点から立ち上がる波形とすることもできることに注意されたい。図示のように、複数の時間レートTR1〜TR4が、図示の基準周期Tをもつとした場合、時間レートTR1は、基準周期Tと同じ周期の時間レートであり、そしてTR2は、基準周期Tの1/2の周期、すなわちTR1の2倍の時間レートをもち、TR3は、基準周期の1/4の周期、すなわちTR1の4倍の時間レートをもち、最後のTR4は、基準周期Tの1/8の周期、すなわちTR1の8倍の時間レートをもっている。TR1の重み制御信号で実現できる重みレベルを1としたとき、TR2の重み制御信号では1/2の重みレベル、TR3の重み制御信号では1/4、2/4、3/4の追加の重みレベル、TR4の重み制御信号では、1/8、2/8,3/8,4/8,5/8,6/8,7/8の追加の重みレベルを実現することができることが分かる。
この図1に示した重みレベル発生器Wは、デジタル信号からアナログ信号を発生するDACだけでなく、重みレベルを用いるその他の任意のデバイスにおいて使用することができる。また、変換元のデジタル信号として、通常の二進信号だけでなくΔΣ変調後の二進信号のような種々の形態のものが可能である。さらに、この重みレベル発生器Wは、デジタル信号における量子化レベル数あるいは重みレベル数の変更、したがって二進信号のビット数の変更も使用することができる。
次に、図2を参照して、図1の重みレベル発生器Wをデジタル−アナログ変換に用いた1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)Bについて説明する。尚、この図では、図1と対応する要素には同じ参照番号の後に記号“B”を付してある。図示のように、このDACBは、デジタル信号ソース1と、重みレベル発生器WBを備えており、そして重みレベル発生器WBは、重みコントローラ3Bと重み発生器部5Bを備えている。デジタル信号ソース1は、与えられたデジタル信号のそのままの形態で出力するか、あるいは与えられたデジタル信号に任意の信号処理を施して出力する構成のものである。このデジタル信号ソース1から出力されたデジタル信号は重みコントローラ3Bに供給され、そして重みコントローラ3Bは、この受けたデジタル信号から、図1で説明したようなマルチ時間レートの1組の重み制御信号を含むコントローラ出力を発生する。このコントローラ出力は次に重み発生器部5Bに供給され、そして重み発生器部5Bに含まれた1組の重み発生器の各々の重み発生器は、コントローラ出力に含まれた1組の重み制御信号のうちの対応するものに応答して、それぞれの重み出力を発生する。1組の重み発生器からの重み出力は、加算等によって組み合わせることによってアナログ信号を発生する。
この図2に示したDAC Bにおいては、従来のような単一の時間レートではなく複数の時間レートの重み制御信号を発生するため、単一の時間レートを使用した場合と比べより多くの重みレベルを実現することができる。したがって、同一の分解能のDACを、より少ない重み発生器を使って構成することができる。
図3は、この重みまたは重み発生器の数を低減できることを示す図である。図示のように、あるA/D変換においてある数の量子化レベルが使用されたとき、D/A変換では、通常はその量子化レベル数と同数の重みレベル数を使用するため、重み発生器の数は、従来は量子化レベル数と同数となる。しかし、本発明では、マルチ時間レートの採用により、重み発生器の数が低減する。図3はこの関係を示している。
また、図4は、D/A変換においてΔΣ変調を用いた場合の図3と同様の図を示している。図示のように、ΔΣ変調を使用した場合、D/A変換において必要な重みレベル数は低減するが、本発明を用いた場合、この低減した重みレベル数を更に減少させることができる。
次に、図5を参照して、図2のDAC Bをより具体化した1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)Cについて説明する。この実施形態のDAC Cは、ダイナミック・エレメント・マッチング(DEM)回路を備えている。尚、図5では、図1または図2と対応する要素には同じ参照番号の後に記号“C”を付してある。図示のように、このDACCは、図2と同様に、デジタル信号ソース1Cと、重みレベル発生器WCを備えており、そして重みレベル発生器WCは、重みコントローラ3Cと重み発生器部5Cを備えている。図5に示したDACCにおいては、重みコントローラ3Cは、分離器30と重み制御信号発生器32とを備えており、そして重み制御信号発生器32は、エンコーダ320とエンコード推定器322とを備えている。エンコーダ320は、DEM回路330とパターン発生器340を備え、そしてDEM回路330は、時間レート制御器332とループフィルタ334とを備えている。ループフィルタ334は、時間レート制御器332の出力から入力へのフィードバック経路に設けていて、ダイナミック・エレメント・マッチング処理を行う。このDEM処理は、重み発生器部5Cに設けられた多数の重み発生器が発生する重み間のミスマッチを低減する1手法である。
詳細には、デジタル信号ソース1Cからのデジタル信号の供給を受ける分離器30は、デジタル信号のうち、異なった時間レートまたは時間レートの組みを適用するため、複数のデジタル信号部分に分離して出力する。例えば、2つのデジタル信号部分に分離する場合、第1の時間レート(例えばTR1)を適用する第1のデジタル信号部分と、第1時間レートとこれより高い第2の時間レート(例えばTR2)を適用する第2のデジタル信号部分とに分ける。この分離されたデジタル信号部分が供給されるDEM回路330は、分離された各デジタル信号部分に対し、時間レート制御を行うことによって、各デジタル信号部分に対応の時間レートを適用してエンコード信号を発生する。すなわち、各エンコード信号は、対応するデジタル信号部分に対してこの信号部分に適用すべき時間レートの信号を含んでいる。例えば、上記の例で説明すると、第1デジタル信号部分から発生する第1エンコード信号は、第1デジタル信号部分に第1時間レートの信号を含ませ、第2デジタル信号部分から発生する第2エンコード信号は、第2デジタル信号部分に第1時間レートまたは第2時間レートの信号を含ませる。尚、時間レートを識別する信号としては、任意の形態のものが使用可能であるが、第1時間レートと第2時間レートの2つの時間レートしか使用しない場合には、明示的な信号として、そのいずれか一方のみを示す信号を使用してもよい。
このようにして発生されたエンコード信号はパターン発生器340に供給され、そしてこのパターン発生器340は、受けた各エンコード信号から、そのエンコード信号で駆動すべき対応の重み発生器(重み発生器部5C内)に供給する重み制御信号を発生するように構成されている。詳細には、このパターン発生器340は、DEM回路330からの出力に加えて、エンコード推定器322からの出力も受けるように構成されている。エンコード推定器322は、デジタル信号ソース1Cからのデジタル信号の供給を受け、そして受けたデジタル信号の履歴に基づき、パターン発生器340が発生する重み制御信号のパターンを制御する。詳細には、パターン発生器340は、重み発生器を使用するパターンとして、可能な場合には複数の使用パターンを用意している。ここで、複数の使用パターンとは、発生できる重みレベルの点からは互いに等価であるが、重み発生器の使用/不使用のパターンとしては異なっている。エンコード推定器322は、この等価の使用パターンのどれを採用するかを決めるため、デジタル信号の隣接する少なくとも2つのサンプル間の関係という履歴情報に基づき、最適な使用パターンを推定する。この最適な使用パターンを用いることにより、例えば重み発生器においてより良好な歪み性能を得ることができる。このようにしてパターン発生器340が発生する複数の重み制御信号の各々は、図2のものと同様に、重み発生器部5C内の対応する重み発生器に供給され、そして各重み発生器が発生する重みが組み合わされることによってアナログ信号が発生する。
次に、図6を参照して、図2のDAC Bをより具体化した1実施形態のDAC Dについて説明する。この実施形態のDAC Dは、ΔΣ変調を用いており、また重み発生器部として電流セグメント型DACを使用している。尚、この図では、図2と対応する要素には同じ参照番号の後に記号“D”を付してある。詳細には、DACDは、ΔΣ変調器1Dと、補間エンコーダ3Dと電流セグメント型DAC5Dとを備えている。アナログ形態に変換すべきデジタル入力は、変調器1Dに供給され、そしてこの変調器は、受けたデジタル入力に対しノイズシェーピングのためΔΣ変調を行い、そしてその結果の変調出力をデジタル出力として発生する。この変調器からのデジタル出力が供給される補間エンコーダ3Dは、図2の重みコントローラ3Bに相当する要素であるが、補間重みレベルの発生を“時間ドメイン”の処理によって実現するという機能から、時間ドメイン補間エンコーダとも呼ぶことができる。この補間エンコーダ3Dは、図2の重みコントローラ3Bの出力と同様のエンコーダ出力を発生する。このエンコーダ出力が供給される電流セグメント型DAC5Dは、重み発生器として機能するアナログ・セグメントとして、互いに同じ大きさの電流を発生できる電流セグメントをN個備えている。
このような構成のDAC Dにおいては、デジタル入力のサンプリング周波数をFsとしたとき、例えば変調器1Dは、K倍のオーバーサンプリング周波数(KFs)で動作し、また補間エンコーダ3Dは、時間ドメイン補間のためその周波数の例えば4倍の周波数すなわち4KFsで動作し、DAC5Dもこの周波数4KFsで動作するものとする。この場合、従来のDACと比べ4倍高いクロック周波数が必要であるが、このようなクロックは、例えばシステム・クロックからあるいは他のPLL回路を使用して得ることができる。一例として、ある既存のDACでは、256Fsがサポートされているため、変調器1Dを例えば64Fs(256Fsの1/4)で動作させることもできる。このような変調器1Dは、あるビット数のデジタル入力を受けると、これを(2N+1)個の重みレベルにより表現可能な変調デジタル出力にし、次に補間エンコーダ3Dは、この変調デジタル出力を、(N+1)個の重みレベルにより表現可能なデジタル出力にする。この(N+1)個の重みレベルは、N個のセグメントをもつDACによりアナログ出力に変換することができる。尚、本例では、補間エンコーダ3Dの動作速度を変調器1Dの4倍にしたが、その他の倍数の速度で使用することもできる。
ここで、図7を参照して、図6の補間エンコーダ3Dによる補間動作について説明する。まず、図7において、補間エンコーダ3Dの左側はその入力(変調器1Dの出力)を、そして右側はその出力を示している。補間エンコーダの入力は、図示のように1/KFsの周期を有している。尚、図には、上記の2N+1個の重みレベルのうちの互いに隣接する3つの重みレベル、すなわちm、m+1、m+2を示している。補間エンコーダ3Dは、偶数番目の重みレベルの入力に対しては何ら処理を行わず通過させ、そして奇数番目の重みレベルの入力に対してのみ補間動作を行う。すなわち、補間エンコーダ3Dが偶数番目の重みレベルmまたは重みレベルm+2の入力を受けたとすると、補間エンコーダ3Dは、入力と同じ時間レート(すなわちKFs)を使ってそのまま出力する。しかし、奇数番目の重みレベルm+1を受け取ると、補間エンコーダ3Dは、入力の4倍の時間レートで隣接の偶数番目の重みレベルを使用する重み制御信号を発生する。例えば、この重み制御信号は、4つの1/4KFs期間のうち、1番目と4番目においては重みレベルmを使用し、2番目と3番目では重みレベルm+2を使用するようなパターンをもつことができる。このパターンは、入力の時間レートでみたときは、1/2のデューティー比をもつ。このパターンの重みレベルの平均値は、m+1となり、これによって補間重みレベルを形成することができる。このようにすれば、変調器1Dの出力に存在する重みレベル数(2N+1)を(N+1)へとほぼ半減させることができる。また、これによって、DACの帯域外ノイズエネルギーをおよそ半分に低減することもできる。
図8は、上記の時間ドメイン補間エンコード法のために採用できる4つの重み使用パターン候補を示している。図示の(a)は、図7に示したパターンであり、(b)は(a)とは逆のパターンである。(c)と(d)は、4つの1/4KFs期間のうち、前半の2つの期間において重みレベルmおよびm+2の一方を、そして後半の2つの期間においてその他方の重みレベルを使用するパターンである。これらパターンは全て、4KFsの時間レートでみたときは、デューティー比が1と0であるが、入力の時間レート(KFs)でみたときは、1/2のデューティー比のものである。
図9は、時間ドメイン補間エンコード法を適用した場合の補間エンコーダ3Dの入力と出力との関係を示す波形例であり、入力の波形は点線で、出力の波形は実線で示している。この波形例を参照しながら、図8のパターン(a)または(b)をどのように使うかについて説明する。尚、図中、左端は、補間エンコーダへの入力の表現に使用される重みレベルを示し、右端は補間エンコーダの出力の表現に使用される重みレベルを示している。本発明による時間ドメイン補間エンコード法では、DAC5D内の電流セグメントの高速スイッチング・エッジを生じさせるが、この高速スイッチング・エッジは、DACの歪み性能の劣化をもたらす。このような歪み性能の劣化を最小限にするため、パターン(a)または(b)のうちの最適なパターンを使用することができる。図9には、サンプル0〜5におけるパターン選択について示している。詳細には、サンプル0と1をみると、これらサンプルでは、入力重みレベルは同じであるが、サンプル0ではパターン(b)をサンプル1ではパターン(a)を使っている。明らかに、サンプル0の方にサンプル1よりも多くのスイッチング・エッジがある。このため、サンプル1の方が良いエンコードであり、サンプル0でもパターン(a)を採用する方が好ましい。このようなパターン選択は、対象のサンプルの前後のサンプルの値に依存する。例えば、パターン(a)はサンプル1には適しているが、それは、サンプル1の前後のサンプルが両方とも対象とするサンプル1よりも低い値をもっているからである。サンプル3も同様である。一方、サンプル2については、今度はパターン(b)が適しているが、それは、サンプル2の前後のサンプルが両方ともより高い値を有しているからであり、サンプル5も同様である。ところが、サンプル4では、その前後のサンプルの値の一方がサンプル4よりも高く他方がサンプル4よりも低い。この場合、パターン(b)を使用したとき、点線で囲った追加的な高速スイッチング・エッジが発生する。この追加的高速スイッチング・エッジは、パターン(a)を使用したときも同様に発生するため、回避することができない。しかし、本発明の時間ドメイン補間エンコード法を使えば、全体としては従来と比べDACの歪み性能を向上させることができる。
次に、図10を参照して、図5のDAC Cをより具体化した1実施形態のDAC Eについて説明する。この実施形態のDAC Eは、図6のDAC Dに対しダイナミック・エレメント・マッチング(DEM)処理を追加した構成を備えている。尚、図10では、図5または図6と対応する要素には同じ参照番号の後に記号“E”を付してある。このDACEは、図5の構成とほぼ同じであって、重みコントローラ3Cに相当する要素である補間エンコーダ3Eは、図示のように分離器30E、DEM回路330E、エンコード推定器322E、パターン発生器340Eを備えている。図5の構成と異なっている点は、DACEが、図6のものと同様に、ΔΣ変調器1Eと、N個の電流セグメントをもった電流セグメント型DAC5Eを備えている点である。この構成のDACEによれば、図6のDAC Dに対しDEM処理をさらに追加することによって、電流セグメント間のミスマッチの影響を低減することができる。
次に、図11〜図17を参照して、図10のDAC Eの各部を更に具体化した1実施形態の回路構成をについて説明する。尚、図11は、DAC Eの一部分のみ、すなわち図10の分離器30Eに相当する回路部分(すなわち除算器30F)と、DEM回路330Eに相当する回路部分(すなわちDEM回路330F)の一部、パターン発生器340Eに相当する回路部分(すなわちパターン発生器340F)の詳細を示している。図12は、DEM回路330Fの全体を示し、図13は、図12のDEM回路330Fの一部の回路(すなわちベクトル量子化器(VQ)332F)を示し、図14は、エンコード推定器322Eに相当する回路部分(すなわちエンコード推定器322F)を示し、図17は、パターン発生器340Fの回路の詳細を示している。
先ず、図11を参照すると、図示した除算器30Fは、変調器1Eからの変調出力を受け、そして受けた変調出力を2で除算してその結果の商と余りを各出力に発生する。尚、図11〜図17に示す具体回路構成例では、図7に示したように奇数番目の重みレベルを補間重みレベルで構成することによって重みレベルをおよそ1/2にするため、除算器30Fでは2で除算する。この除算は、ΔΣ変調器のマルチビット出力のうち、最下位ビットとそれ以外のビット群とに分離することに等しいため、単に配線の分離によって変調器出力の最下位ビットとそれ以外のビット群とに分けることもできる。尚、図11に示した例では、変調器出力が値“9”の場合、商の値は“4”で余りの値は“1”となる。このようにして発生された商と余りは、DEM回路330F内のベクトル量子化器332Fに供給される。
図12に示したように、ベクトル量子化器(VQ)332Fに加えてDEM回路330Fを構成するのは、量子化器332Fの入力から出力へのフィードバック経路に設けられたループフィルタ334Fである。すなわち、ベクトル量子化器332Fは、ベクトル量子化を行って出力ベクトルを発生し、そしてこの出力ベクトルは、次回の量子化のためにループフィルタ334Fを通してフィードバックされて量子化器への入力ベクトルとなる。本実施形態におけるベクトル量子化器は、出力ベクトルの各出力が1.5ビットであり、“1”,“−1”の2つの値に加えて“0”の値の3つの値を取り得る。ここで、“0”は、時間ドメイン補間エンコードを行うビットであることを示し、値“1”と“−1”とは通常のビットで、しかも“1”は電流セグメントの使用を“−1”はその不使用を示すものである。
次に、図13を参照して、ベクトル量子化器332Fの動作についてより詳細に説明する。図示のように、ベクトル量子化器332Fは、L個の入力I[1]〜I[L]で構成される入力ベクトルIと、同じL個の出力O[1]〜O[L]で構成される出力ベクトルOを有している。また、ベクトル量子化器332Fは、入力ベクトル以外の別の信号入力として、従来のベクトル量子化器では1つ信号入力だけであるが、本実施形態では、除算器30Fから商信号Nと余り信号Mの2つを受けるように構成している。
図13aには、図13に示したベクトル量子化器332Fのベクトル量子化アルゴリズムを示しており、このアルゴリズムにしたがって出力ベクトルを決定する。先ず、ステップS1において、いままでに出力ベクトル要素に“1”をセットした回数が、入力信号である商Nと等しいなら、ステップS4の処理へ進み、そうでないならステップS2の処理へ進む。商Nと等しくない場合、ステップS2で、入力ベクトルの各要素値で最も大きい値のものを探す。だだし、対応する出力要素O[x]がまだ定まっていないものの中から探し、そして見つかった要素番号をXとする。つまり、I[X]≧I[j]である。ここで、0≦j≦Lであり、またj≠Xで、Xは使用しない。次に、ステップS3に進み、ここで、ステップS2で見つかった要素番号に対応する出力ベクトルの要素の出力を“1”にセットする。つまり、O[X]=1とする。この後ステップS1に戻る。一方、ステップS1でYESとなった場合、すなわち、商Nに等しい数だけ“1”のセットを行っていた場合、ステップS4に進み、ここで、余りMがゼロでないか否か判定し、そしてゼロでないならステップS5へ、ゼロならステップS7に進む。もしゼロでなかった場合、ステップS5において、入力ベクトルの各要素値で最も大きい値のものを探す。だだし、対応する出力要素O[x]がまだ定まっていないものの中から探し、そして見つかった要素番号をXとする。つまり、I[X]≧I[j]である。ここで、0≦j≦Lであり、また、j≠Xで、Xは使用しない。このステップの後、ステップS6に進み、ここで、ステップS5で見つかった要素番号に対応する出力ベクトルの要素の出力を“0”にセットする。つまり、O[X]=0である。一方、ステップS4で、余りNがゼロであった場合あるいはステップS6の実行の後、ステップS7に進み、ここで、決定されていない出力ベクトルの要素をすべて、“−1”とする。これにより、本アルゴリズムは終了する。尚、入力ベクトルは、出力ベクトルをループフィルタに通して−1を掛けたものである。これは、出力ベクトルを各要素ごとに積分(高次の積分を含む)した値を反転したものである。そのため、出力ベクトルにおいて、あまり“1”がセットされていない要素に対応する入力ベクトル要素はより大きい値となるため、次回“1”を出力する要素に選択され易くなる。この働きによって、DAC5E内の電流セグメントの使用回数が平均化され、これによりDEM処理が実現される。
以上に説明したベクトル量子化器332Fの動作について、図11に示した数値例で説明する。ここで、ベクトルの要素数L=8である。図示した数値例では、ループフィルタ334Fからの並列出力である入力ベクトルの各要素I[1]〜I[8]は、4、8,−2,−3,1,2,−5,6の値を有し(これら値は、ボックス内に示してある)、また除算器からの商は4で余りは1である。このとき、ベクトル量子化器は、入力ベクトル要素を、その値の大きい方から商の数“4”に相当する数だけ順次選択し、そして順次選択した各要素I[2],I[8],I[1],I[6]に対応する出力ベクトル要素O[2],O[8],O[1],O[6](出力b,h,f,aに対応)を順次、値“1”にセットする(尚、出力ベクトル要素の値は、ボックス内に示している)。この処理は、ステップS1〜S3を4回繰り返すことにより行われる。次に、商4に等しい回数“1”にセットした後、余りが1であるため、次に大きな値をもつ入力ベクトル要素I[5]を選択し、そしてこの選択した入力ベクトル要素に対応する出力ベクトル要素O[5](出力eに対応)を値“0”にセットする。これは、ステップS4〜S6の実行によって行う。次に、残りの入力ベクトル要素I[3],I[4],I[7]に対応する出力ベクトル要素O[3],O[4],O[7]を“−1”にセットする。これは、ステップS7を実行することによって実現する。このようにして、出力ベクトルの値が決定される。
次に、図14を参照して、エンコード推定器322Fの回路構成を詳細に示している。図示のように、エンコード推定器322Fは、直列に接続された2つの遅延器3220および3222と、パターン選択ロジック3224とを備えている。選択ロジック3224は、ΔΣ変調器1Eの出力を直接受ける入力(d[x+1])と、その変調器出力を遅延器3220を介して受ける入力(d[x])と、遅延器3220の出力をさらに遅延器3222を介して受ける入力(d[x−1])とを備えた構成となっている。これにより、選択ロジック3224は、変調器出力における現行のサンプルd[x]とこれに隣接する前後の2つのサンプル、すなわち直前サンプルd[x−1]および直後サンプルd[x+1]を受け、そしてこれら隣接サンプルの値に基づいて推定信号を出力に発生する。この推定信号は、パターン発生器340Fに供給されて、パターン発生器340Fにおいて選択すべき使用パターンを指定する。
図15は、パターン選択ロジック3224における選択アルゴリズムを示すエンコード・パターン選択表である。図16は、その選択アルゴリズムに基づくパターン選択動作を説明するための波形例を示す図である。図15のパターン選択表におけるケース1の場合、すなわち直前サンプルおよび直後サンプルの両方が現行サンプルよりも1低い場合、図16の(a)に示すように、“上に凸”のパターンを選択すべきことを示す。図16(a)では、補間エンコード対象のサンプルについて、点線は、補間エンコード前のΔΣ変調器出力を示し、そして実線は、“上に凸”のパターンが選択された結果としての補間エンコード後の出力を示している。パターン選択表におけるケース2の場合は、直前サンプルおよび直後サンプルの両方が現行サンプルよりも1高い場合であり、このときは、図16の(b)に示すように、“下に凸”のパターンを選択すべきことを示す。図16(b)では、補間エンコード対象のサンプルについて、(a)の場合と同様に、点線は、補間エンコード前のΔΣ変調器出力を示し、そして実線は、“下に凸”のパターンが選択された結果としての補間エンコード後の出力を示している。選択表におけるケース3の場合、すなわち、ケース1および2のいずれにも該当しないとき(直前サンプルおよび直後サンプルの一方が現行サンプルよりも大きく他方が現行サンプルよりも小さいとき)で、しかも現行サンプルが0以上の値をもつすなわち正のとき、図16の(c)に示すように、“上に凸”のパターンを選択すべきことを示す。図16(c)では、補間エンコード対象のサンプルについて、(a)の場合と同様に、点線は、補間エンコード前のΔΣ変調器出力を示し、そして実線は、“下に凸”のパターンが選択された結果としての補間エンコード後の出力を示している。一方、選択表のケース4の場合、ケース3のときと異なって、現行サンプルが負であるため、“下に凸”のパターンを選択すべきことを示す。選択ロジック3224が発生する推定信号は、例えば、“下に凸”のパターンを示すときはローとなり、そして“上に凸”のパターンを示すときはハイとなる。
次に、図17を参照して、パターン発生器340Fの回路構成を詳細に説明する。図示のように、このパターン発生器340Fは、パターンメモリ3400と、8個のパターン・セレクタ3402a〜3402h(図11の実施形態におえるベクトル量子化器332Fの出力ベクトル要素の数8と同数)と、1つのスイッチ3404とを備えている。詳細には、パターンメモリ3400は、図示のように、時間ドメイン補間エンコードに用いる“上に凸”のパターンと“下に凸”のパターンの2つの波形データをそれぞれ格納した2つのメモリ領域A2およびA3を有している。さらに、本回路構成では、全体にわたってハイ(“1”に相当)およびロー(“−1”に相当)の2つのパターンの波形データ(これらは、補間エンコードには使用しない)を格納した2つのメモリ領域A1およびA4も有している。スイッチ3404は、2つの入力端と、1つの制御入力端と、1つの出力端を備え、2つの入力はメモリ領域A2およびA3の出力に接続され、そして制御入力端は、推定器322Fからの推定信号を受けるように接続されていて、推定信号がハイのときは“上に凸”のパターンを示すためメモリ領域A2の出力を選択し、推定信号がローのときは“下に凸”のパターンを示すためメモリ領域A3の出力を選択する。一方、パターン・セレクタ3402−a〜hは全て同じ構成のものであって、3つの入力端(“−1”、“0”、“+1”の記号で示す)と、1つの制御入力端と、1つの出力端を有している。このセレクタの3つの入力端のうち、入力端“−1”は、メモリ領域A4の出力に直接接続され、入力端“1”は、メモリ領域A1の出力に直接接続され、そして入力端“0”は、スイッチ3404の出力端に接続されている。また、このセレクタの制御入力端は、それぞれベクトル量子化器332Fの出力ベクトルのうちの対応する要素出力a〜hの対応するものに接続され、制御入力が“−1”のときは入力端“−1”の入力を選択し、制御入力が“0”のときは入力端“0”の入力を選択し、そして制御入力が“1”のときは入力端“1”の入力を選択して出力端に供給する。セレクタのこの出力端は、DAC5Eの入力に接続されている。
このような構成をもつパターン発生器340Fの動作について、図11に示した数値例を使いまた上述の図16も参照して説明する。まず、ベクトル量子化器332Fのベクトル要素出力a,b,f,hについて、図示例ではこれら出力の各々の値は1であるため、パターン・セレクタ3402a,b,f,hは、入力端“1”の入力、すなわちメモリ領域A1からの完全ハイのパターンを選択して出力する。一方、ベクトル要素出力c、d、gの場合、各要素出力の値は−1であるため、パターン・セレクタ3402c、d、gは、入力端“−1”の入力、すなわちメモリ領域A4からの完全ローのパターンを選択して出力する。これに対し、ベクトル要素出力eの場合、この要素出力の値は0であるため、パターン・セレクタ3402eは、入力端“0”の入力、すなわち推定器322Fからの推定信号に依存してメモリ領域A2またはA3からの補間エンコードのためのパターンを選択して出力し、これにより、図16(a)〜(c)に示したような補間エンコードを生じさせる。以上に説明したパターン発生器340Fでは、補間エンコード用のパターンだけでなく通常のパターンもパターンメモリ3400に格納しているが、これは、パターン発生動作にタイミング制御を容易にするという観点か採用した手法であり、したがって補間エンコード用のパターンのみをパターン・メモリに格納し、通常のパターンは、ベクトル量子化器332Fの出力をそのまま用いるように構成することもできる。
次に、図18〜図21を参照して、時間ドメイン補間エンコード法を用いた場合の利点についてより、C言語で設計したシステム例で具体的に説明する。尚、このシステム例の構成は以下の通りである。すなわち、サンプリング周波数Fsは48KHz、ΔΣ変調器は64Fsで3次かつ33レベルのもの、時間ドメイン補間エンコード法は図8のパターン(a)と(b)のみ、そしてアナログ・セグメントは16個(17レベル)用いた。尚、このシステム例では、DEM処理は含めなかった。本シミュレーションは、時間ドメイン補間エンコード法の有効性について焦点をあてて行った。
以下、具体的に説明すると、図18は、時間ドメイン補間エンコードを行わなかったとき(図18の(a)に示す)と行ったとき(図18の(b)に示す)の広帯域DFT(離散フーリエ変換)の結果を示す周波数スペクトル図である。言い換えれば、図18(a)は、ΔΣ変調器の出力の周波数スペクトルを示し、そして図18(b)は、補間エンコーダの出力の周波数スペクトルを示している。また、図19は、図18と同様に時間ドメイン補間エンコードを行わなかったとき(図19(a))と行ったとき(図19(b))のオーディオ帯域の周波数スペクトルを示している。まず、図18の(a)と(b)のスペクトル比較すると、図18(b)のスペクトルには、ΔΣ変調器の動作周波数である64Fs(=3.136MHz)において小さなピークが存在するが、これは、時間ドメイン補間エンコードに起因するものであり、正確に64Fsの成分をもっている。しかし、低い周波数帯域においては、図19の(a)と(b)に示すように、ほぼ同じようなスペクトルがみられる。このことから、時間ドメイン補間エンコード法は、アナログ・セグメント数を増やさずに重みレベル数を増加させるのに効果があることが分かる。
図20は、上記システム例についての入力レベルとTHD+N(全高調波歪み+ノイズ)との関係を示している。図9の説明において前述したように、時間ドメイン補間エンコードを用いると、アナログ・セグメントの高速スイッチングは望ましくないスイッチング・エラーをもたらし、これによりTHD性能が劣化する。したがって、アナログ・セグメントのスイッチング・エラーを含むシミュレーションを、同じくC言語で行い、その結果は図20に示した通りである。すなわち、図20の点線は、17レベルのΔΣ変調器とこれに16個のアナログ・セグメントが後続する構成をもつ従来のDACアーキテクチャの場合の特性である。一方、実線は、時間ドメイン補間エンコードを用いたDACアーキテクチャの場合の特性であり、この場合、33レベルのΔΣ変調器に16個のアナログ・セグメントが後続するという構成である。いずれのシミュレーション結果にも、実際のアナログ部品で発生するものと等価なノイズを付加してある。これら特性を比較すると、時間ドメイン補間エンコードを適用しても、THD特性に劣化がないことが分かる。
図21は、図20の場合と同じ数のアナログ・セグメントを用いた構成での従来の場合と時間ドメイン補間を行った場合の帯域外ノイズを示す図である。点線は、従来のDACアーキテクチャ(17レベルのΔΣ変調器とこれに16個のアナログ・セグメントが後続する構成)の場合の特性であり、実線は、時間ドメイン補間エンコードを用いたDACアーキテクチャ(33レベルのΔΣ変調器に16個のアナログ・セグメントが後続するという構成)の場合の特性である。比較すると、時間ドメイン補間を用いた場合、理論的には6dBの帯域外ノイズの減少が期待できることが分かる。
次に、図22を参照して、時間ドメイン補間のためのパターンとして図8のパターン(a)および(b)のパターン以外のパターンを使用する場合について説明する。尚、上記シミュレーションでは、上述のように補間パターンとして図8のパターン(a)と(b)のみを使用するという条件で行ったものである。図22は、図8のパターン(a)、(b)、(c)および(d)のうちの前者の3つを使用した場合の補間前(点線で図示)と補間後(実線で図示)の波形を示している。尚、図22では、図15のケース3の場合、すなわち現行サンプルの直前サンプルと直後サンプルが互いに異なる値をもつ条件の場合について示している。図示のように、パターン(a)および(b)の補間エンコードでは、補間対象の現行サンプルとその直前直後のサンプルとの間の接続性の問題から、高速のスイッチング・エッジが発生する。しかし、パターン(c)を使えば、そのような追加的な高速スイッチング・エッジは発生しない。このため、パターン(c)やパターン(d)の使用を追加すれば、より多くの高速スイッチング・エッジを減少させることも可能である。ただし、上述したように、パターン(c)や(d)は、帯域外ノイズのかなりの量のエリアシングを発生させ、また低い周波数の帯域内ダイナミックレンジが大きく劣化することがシミュレーションから分かっている。しかし、このようなエリアシングは、補間エンコード後のパターンの位相シフトした成分に起因すると考えられるため、ある種のエラー(エリアシング)訂正を行ってこの問題を克服することもできる。あるいはまた、パターン(c)および(d)は、高速スイッチング・エッジの低減ために、限られた状況でのみ使用することも可能である。
さらに、以上のいくつかの実施形態(図6、図10等)の説明では、偶数番目の重みレベルの使用によって補間重みレベルを発生して奇数番目の重みレベルに代替させる例について述べた。しかし、それら実施形態において、補間エンコーダがΔΣ変調器の4倍のクロック周波数で同じように動作する場合でも、2つの重みレベルの間に、1つではなく、3つの補間重みレベルを発生させることもできる。
図23は、そのような3つの補間重みレベルを発生させる場合のアナログ・セグメントの使用パターンを用いる、より増強した時間ドメイン補間エンコード法を示している。図示した使用パターンは、1/4KFsの周期でみたときはデューティー比が0または1であるが、1/KFsの周期を基準周期としてみたときは、デューティー比は1/4,2/4,3/4の異なった値をとるものである。詳細には、重みレベルmと重みレベルm+2の2つの間に、補間重みレベル(m+1/2)、(m+1)、(m+3/2)を発生する。これら補間重みレベルのうち、レベル(m+1)は、上述の説明と同様のデューティー比1/2の4つの異なったパターンを使用する。レベル(m+1/2)は、デューティー比1/4の4つの異なったパターンを使用する。また、レベル(m+3/2)は、デューティー比3/4の4つの異なったパターンを使用する。このようにすれば、増強しない場合と比べ4倍の重みレベルをΔΣ変調器に適用することができるため、64レベルのΔΣ変調器が、16個のセグメントしかもたない電流セグメント型DACと伴に使用できることになる。
次に、図24を参照して、図6のDACDをより具体化した1実施形態のDAC Gについて説明する。尚、この図では、図6または図5の要素と対応する要素には、同じ参照番号の後に記号“G”を付してある。この実施形態のDACGは、ΔΣ変調を用い、また重み発生器部として電流セグメント型DACを使用しているが、図5、図10および図11に示したようなDEM回路は備えていないより単純な構造のものである。詳細には、DACGは、ΔΣ変調器1Gと、補間エンコーダ3Gと電流セグメント型DAC5Gとを備えている。説明を簡単にするため、図10DAC Eおよびおよび図11〜図17に示したその具体回路構成と比較して異なる部分について説明すると、補間エンコーダ3Gは、除算器30Gと、サーモメータコード変換器36と、ロジック回路37と、乗算器38と、エンコード推定器322Gと、パターン発生器340Gとで構成されている。除算器30Gは、除算器30Fと同様に商信号と余り信号を発生する。次に、商信号は、既存のサーモメータコード変換器36に供給され、この変換器は、受けた商をサーモメータコードに変換して出力に発生する。このサーモメータコードは、商の値が大きくなるにつれ、図のブロック内に示したように、複数の出力のうち下の出力から順に“1”が増えていくというコードである。余信号は、ロジック回路37に供給され、この回路は、余信号を反転させて出力する。この反転した余信号は、サーモメータコードにおいて最も大きい数字を表す出力(図中では一番上に配置された出力) に対して、乗算器38によって掛ける。これにより余信号が“1” の時には一番上の出力信号値はゼロとなり、これは、図12のベクトル量子化器332Fの出力“0”と同様に作用して、時間ドメイン補間エンコードを行うべきことを示す。この乗算器38の出力は、パターン発生器340Gに供給され、そしてこのパターン発生器340Gは、上述と同様のパターン発生を行う。この構成では、パターン発生を必要とするセグメントは一番上のものに固定されており、それにともないパターン発生器もその1 つにだけ設ければよい。すなわち、パターン発生器340Gは、図17に示したパターン発生器340Fのうち、パターンメモリ3400およびスイッチ3404と、パターン・セレクタ3402aの1つのみを備える構成とすることができる。このより簡単な構成のDACGによっても、アナログ・セグメント数を減少させることができる。
以上、本発明の種々の実施形態について詳細に説明したが、そのいくつかの実施形態の説明では、時間レートとして2つのみの場合について説明したが、当業者には、3つ以上の時間レートを使用することもできることは明らかである。さらに、上述の各実施形態に対し、その他の種々の変更、修正を行うことができることも、当業者には明らかである。
図1は、本発明の1実施形態による重みレベル発生器を示すブロック図。 図1aは、マルチ時間レートの重み制御信号の例を示す波形図。 図2は、図1の重みレベル発生器をデジタル−アナログ変換に用いた、1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)を示すブロック図。 図3は、図2のDACにおいて、A/D変換時の量子化レベル数と、D/A変換時の重みレベル数と、従来と本発明での重み(または重み発生器)の数との関係を示す図。 図4は、D/A変換においてΔΣ変調を追加した場合の図3と同様の図。 図5は、図2のDACをより具体化した1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)Cを示すブロック図。 図6は、図2のDACをより具体化した1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)Dを示すブロック図。 図7は、図6の補間エンコーダによる補間動作について説明するため、補間エンコーダの入力と出力との波形を示す図。 図8は、図6のDACにおいて、時間ドメイン補間エンコード法のために採用できる4つの重み使用パターン候補の波形を示す図。 図9は、図6のDACにおいて、時間ドメイン補間エンコード法を適用した場合の補間エンコーダの入力と出力との関係を示す波形例の図。 図10は、図5のDACをより具体化した1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)Eを示すブロック図。 図11は、図10のDACのいくつかの部分を更に具体化した1実施形態の回路構成を示すブロック図。 図12は、図11のダイナミック・エレメント・マッチング(DEM)回路の全体を示すブロック図。 図13は、図12のDEM回路の一部であるベクトル量子化器を示すブロック図。 図13aは、図13に示したベクトル量子化器のベクトル量子化アルゴリズムを示すフローチャート。 図14は、図10のエンコード推定器のより具体化した回路構成を示すブロック図。 図15は、図14のパターン選択ロジックにおける選択アルゴリズムを示すエンコード・パターン選択表。 図16は、図15の選択アルゴリズムに基づくパターン選択動作を説明するための波形例を示す図。 図17は、図11のパターン発生器の回路構成を示す回路図。 図18は、シミュレーションしたシステム例について、時間ドメイン補間エンコードを行わなかったとき((a)に示す)と行ったとき((b)に示す)の広帯域DFT(離散フーリエ変換)の結果を示す周波数スペクトル図。 図19は、シミュレーションしたシステム例について、図18と同様に時間ドメイン補間エンコードを行わなかったとき((a))と行ったとき((b))のオーディオ帯域の周波数スペクトルを示すスペクトル図。 図20は、シミュレーションしたシステム例について、入力レベルとTHD+N(全高調波歪み+ノイズ)との関係を示す図。 図21は、シミュレーションしたシステム例について、従来の場合と時間ドメイン補間を行った場合の帯域外ノイズを示す図。 図22は、時間ドメイン補間のためのパターンとして、図8のパターン(a)および(b)のパターンに加えてさらに別のパターンを使用する場合を示す波形図。 図23は、より増強した時間ドメイン補間エンコード法において用いる使用パターンを示す図。 図24は、図6のDACをより具体化した1実施形態のデジタル−アナログ変換器(DAC)を示すブロック図。
符号の説明
1 デジタル信号ソース
1D、1E、1G ΔΣ変調器
3 重みコントローラ
3D、3E、3G 補間エンコーダ
5 重み発生器部
5D、5E、5G 電流セグメント型DAC
30、30E 分離器
30F、30G 除算器
32 重み制御信号発生器

Claims (20)

  1. 複数の重みを備え、
    該複数の重みのうちの少なくとも1つを、少なくとも2つの異なった時間レートで使用する、
    重みレベル発生方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記少なくとも1つの重みは、前記複数の重みの中の特定のまたは任意の選択された重みである、
    重みレベル発生方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    前記少なくとも2つの異なった時間レートは、第1の時間レートと、これより速い第2の時間レートを含む、
    重みレベル発生方法。
  4. 請求項3記載の方法において、
    前記重みを前記第2時間レートで使用するとき、前記第1時間レートで使用するときとは異なった基準時間当たりのデューティー比を用いる、
    重みレベル発生方法。
  5. 請求項4記載の方法において、
    前記重みを前記第2時間レートで使用して発生できる少なくとも1つの重みレベルは、前記重みを前記第1時間レートで使用して発生する重みレベルを補間する補間重みレベルを構成する、
    重みレベル発生方法。
  6. 請求項5記載の方法において、
    前記補間重みレベルは、前記基準時間の間における重みレベルの平均値により定まり、
    前記重みレベル平均値は、重みレベルの複数のパターンのうちの1つで発生し、
    前記重みレベルの複数のパターンは、前記基準時間の間における、前記第2時間レートにより定まる複数の周期における関連する重みの使用パターンにより定める、
    重みレベル発生方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の方法において、
    前記複数の重みは、互いに同じまたは異なる大きさを有し、
    前記複数の重みは、電流または電圧の形態にある、
    重みレベル発生方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の方法において、
    前記方法は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換において用いる、
    重みレベル発生方法。
  9. 複数の重み発生器を備え、
    該複数の重み発生器のうちの少なくとも1つを、少なくとも2つの異なった時間レートで使用する、
    重みレベル発生器。
  10. 請求項9記載の発生器において、
    さらに、
    前記複数の重み発生器の各々を使用するための重み制御信号を、前記少なくとも2つの異なった時間レートのうちの1つで発生する重みコントローラ、
    を含む、
    重みレベル発生器。
  11. 請求項10記載の発生器において、
    前記少なくとも2つの異なった時間レートは、第1の時間レートと、これより速い第2の時間レートを含み、
    前記複数の重み発生器のうちの少なくとも1つを、前記第1時間レートまたは前記第2時間レートで使用し、他の重み発生器を前記第1時間レートで使用し、
    前記他の重み発生器は、第1重み発生器グループを構成し、前記少なくとも1つの重み発生器は、第2重み発生器グループを構成し、
    前記第1重み発生器グループを構成する重み発生器の組合せおよび前記第2重み発生器グループを構成する重み発生器の組合せは、可変または固定である、
    重みレベル発生器。
  12. 請求項11記載の発生器において、
    前記重みを前記第2時間レートで使用するとき、前記第1時間レートで使用するときとは異なった基準時間当たりのデューティー比を用いる、
    重みレベル発生器。
  13. 請求項12記載の発生器において、
    前記重みを前記第2時間レートで使用して発生できる少なくとも1つの重みレベルは、前記重みを前記第1時間レートで使用して発生する重みレベルを補間する補間重みレベルを構成する、
    重みレベル発生器。
  14. 請求項13記載の発生器において、
    前記補間重みレベルは、前記基準時間の間における重みレベルの平均値により定まり、
    前記重みレベル平均値は、重みレベルの複数のパターンのうちの1つで発生し、
    前記重みレベルの複数のパターンは、前記基準時間の間における、前記第2時間レートにより定まる複数の周期における関連する重みの使用パターンにより定める、
    重みレベル発生器。
  15. 請求項11記載の発生器において、
    前記重みコントローラは、
    デジタル信号を受け、該デジタル信号から、前記第1時間レートを適用する第1デジタル信号部分と、前記第1または第2の時間レートを適用する第2デジタル信号部分とに分離する分離器と、
    前記複数の重み発生器に供給する重み制御信号を発生する重み制御信号発生器と、
    を含む、重みレベル発生器。
  16. 請求項15記載の発生器において、
    前記重み制御信号発生器は、
    前記第1デジタル信号部分および前記第2デジタル信号部分と前記推定信号とを受け、これらに応答して前記複数の重み発生器の各々に供給する重み制御信号を発生するエンコーダと、
    エンコード推定器であって、前記デジタル信号内の現行のサンプルとこれに隣接するサンプルから、関連の重み発生器の複数の使用パターンのうちの1つを指定する推定信号を発生する、前記のエンコード推定器と、
    を含む、重みレベル発生器。
  17. 請求項16記載の発生器において、
    前記エンコーダは、
    前記第1重み発生器グループの各々の重み発生器に関して、前記第1デジタル信号部分に応答して第1時間レートを示す信号を含む第1エンコード信号を発生し、前記第2重み発生器グループの各々の重み発生器に関して、前記第2デジタル信号部分に応答して前記第1または第2の時間レートを示す信号を含む第2エンコード信号を発生する時間レート制御器と、
    前記時間レート制御器と前記エンコード推定器とに接続しており、前記第1重み発生器グループの各々の重み発生器に対して、前記第1エンコード信号に応答して前記第1時間レートをもつ重み制御信号を発生し、前記第2重み発生器グループの各々の重み発生器に対して、前記第2エンコード信号に応答して前記第1または第2の時間レートをもつ重み制御信号とを発生するパターン発生器と、
    を備え、
    を含み、
    前記パターン発生器は、前記第2重み発生器グループの各々の重み発生器に対して前記第2時間レートの重み制御信号を発生するとき、前記第2エンコード信号と前記推定信号とに応答して、指定された使用パターンをもつ前記重み制御信号を発生する、
    重みレベル発生器。
  18. 請求項15記載の発生器において、
    前記分離器は、
    前記デジタル信号を、補間に関係したある除数で除算する除算器であって、前記除算の結果の商と余りをそれぞれ前記第1デジタル信号部分と前記第2デジタル信号部分とする、前記の除算器、
    を含む、重みレベル発生器。
  19. 請求項17記載の発生器において、
    前記時間レート制御器は、ダイナミック・エレメント・マッチング(DEM)回路に含まれ、 該DEM回路は、前記時間レート制御器が発生するエンコード信号群に対しDEM処理を実行する、
    重みレベル発生器。
  20. デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器であって、
    請求項9から19のいずれかに記載の重みレベル発生器を備え、
    該重みレベル発生器の備える前記複数の重み発生器が前記デジタル信号によって制御される、
    デジタル−アナログ変換器。
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