JP2007281704A - フレーム合成処理装置、印刷装置およびフレーム合成印刷方法 - Google Patents

フレーム合成処理装置、印刷装置およびフレーム合成印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 写真画像が縦長で写真枠が横長の場合のフレーム合成印刷において、写真画像の切り抜き領域の設定を支援する。
【解決手段】 写真枠を有するフレーム画像と、人物の写った写真画像とを合成するフレーム合成処理装置であって、前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定する切り抜き領域設定手段と、前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収める合成手段とを備え、前記切り抜き領域設定手段は、前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とするフレーム合成処理装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人物の写った写真画像とフレーム画像との合成処理に係り、特に、写真画像のレイアウトを支援する技術に関する。
特許文献1に記載されているように、画像の一部が透明なフレーム画像を写真画像に重ね合わせて印刷するフレーム合成印刷が知られている。フレーム合成印刷では、一般に、写真画像に含まれる人物像、特に顔部分が、フレームの透明な部分(写真枠)に位置するようにレイアウトされる。
特開2003−114780号公報
写真画像は、デジタルカメラ等により撮影されるが、撮影時のカメラの向き等により、ポートレイトと呼ばれる縦長の画像と、ランドスケープと呼ばれる横長の画像とに区別される。
一方、フレーム画像も縦長の写真枠が設けられたフレーム画像と横長の写真枠が設けられたフレーム画像とが存在する。
写真画像は、フレーム合成に際して写真枠の形で切り抜かれる。また、人物は写真の中央に写っている場合が多い。このため、写真枠と写真画像の長手方向が一致する場合には、切り抜き枠を写真画像の中央部分に配置すれば、多くの場合、人物の顔部分をフレーム内に収めることができる。
また、写真画像が横長で、写真枠が縦長の場合は、写真画像の左右端をカットする必要があるが、この場合も切り抜き枠を写真画像の中央部分に配置することで、人物の顔部分をフレーム内に収めることができることが多い。
このため、写真画像の切り抜き領域を自動的に中央部分に設定することにより、多くの場合、期待通りの結果を得ることができ、ユーザの手間を軽減することができる。
ところが、写真画像が縦長で、写真枠が横長の場合には、写真画像の上下端をカットする必要があるが、この場合、切り抜き枠を写真画像の中央部分に配置すると図11に示すような問題が生じる。
すなわち、人物が中央に写っている縦長の写真画像210eを、フレーム画像224e内の横長の写真枠にはめ込むためには、写真画像210eの上下端をカットすることになる。
このとき、他の場合と同様に切り抜き枠を写真画像210eの中央部分に配置、すなわち、上下端の切りシロを同じ幅に設定すると、本図に示すように人物の顔部分が切れたフレーム合成写真300eとなってしまう。
このため、写真画像の切り抜き領域を自動的に設定しても、ユーザが切り抜き領域の調整を行なわなければならない場合が多くなる。
本発明は、写真画像が縦長で写真枠が横長の場合のフレーム合成印刷において、写真画像の切り抜き領域の設定を支援することを第1の目的とする。
また、フレーム合成印刷を行なう際、写真画像のどの部分が切り抜かれるかを、ユーザがあらかじめ知ることができれば便利である。
本発明は、フレーム画像を写真画像に重ね合わせて印刷するフレーム合成印刷の際に、写真画像の切り抜き領域をユーザがあらかじめ確認できるようにすることを第2の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様であるフレーム合成処理装置は、
写真枠を有するフレーム画像と、人物の写った写真画像とを合成するフレーム合成処理装置であって、
前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定する切り抜き領域設定手段と、
前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収める合成手段とを備え、
前記切り抜き領域設定手段は、
前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とする。
一般に、縦長の人物画像は、胸部分が上下の中央に位置することが多く、横長の写真枠に収める際に、上下中央位置に切り抜き領域を設定すると顔部分が切れてしまうおそれがあるため、本発明は、上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定するようにしている。
これにより、上記第1の目的を達成することができる。
具体的には、前記切り抜き領域設定手段は、上端の切りシロ幅と下端の切りシロ幅が1:2となるように切り抜き領域を設定することができる。
また、前記切り抜き領域設定手段は、
前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合以外には、前記写真画像の上下中央位置あるいは左右中央位置に切り抜き領域を設定することが望ましい。
この場合は、上下中央位置あるいは左右中央位置に切り抜き領域を設定することで、切り抜き領域に顔部分を含めることが期待できるからである。
ここで、前記設定された切り抜き領域を示す枠を前記写真画像に重畳して表示する表示手段をさらに備えることが望ましい。
これにより、ユーザは写真画像における切り抜き領域を確認することができるため、上記第2の目的を達成することができる。
また、前記切り抜き領域設定手段は、ユーザから前記切り抜き領域を示す枠の大きさまたは位置を変更するための指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて切り抜き領域を再設定し、
前記表示手段は、再設定後の切り抜き領域を示す枠を前記写真画像に重畳して表示することが望ましい。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様である印刷装置は、
写真枠を有するフレーム画像と、人物の写った写真画像とを合成して印刷する印刷装置であって、
前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定する切り抜き領域設定手段と、
前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収めた画像を生成する合成手段と、
合成された画像に基づいて印刷を実行する印刷手段とを備え、
前記切り抜き領域設定手段は、
前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とする。
これにより上記第1の目的を達成することができる。
上記課題を解決するため、本発明の第3の態様である印刷装置におけるフレーム合成印刷方法は、
印刷装置におけるフレーム合成印刷方法であって、
記録媒体に格納された写真枠を有するフレームデータと、人物の写った写真画像とを読み込む読み込むステップと、
前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定するステップと、
前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収めた画像を生成する合成ステップと、
合成された画像に基づいて印刷を実行するステップとを有し、
前記切り抜き領域を設定するステップにおいて、写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とする。
これにより上記第1の目的を達成することができる。
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように印刷装置100は、制御部10とカードスロット20と印刷機構部30と操作パネル部40とUSBコネクタ50とを備えて構成される。ただし、印刷装置100の構成は本図の例に限られない。
制御部10は、印刷装置100における各種処理を制御する。制御部10は、CPU11、RAM12、ROM13、カードスロット20を介して接続されるメモリカード200の読み書きを制御するメモリカードコントローラ14、印刷機構部30を制御するプリンタコントローラ15、USBコネクタ50を介して接続されるホストコンピュータ等の他機器との通信を制御するインタフェースコントローラ16を備えている。
印刷機構部30は、メモリカード200から読み取った画像データ、制御部10で合成処理された画像データ、ホストコンピュータから送られた印刷データ等に基づく印刷を行なうための機構部である。印刷機構部30は、印字ヘッド、インクカートリッジ、キャリッジ等を有する印字駆動機構31と、給紙装置、給紙モータ、送りモータ等を有する給排紙駆動機構32とを備えている。
操作パネル部40は、液晶表示装置42、スイッチ等を備え、メニューあるいはプレビュー画像等を表示したり、操作者からの操作を受け付けたる。
USBコネクタ50は、例えば、USBケーブルを介してホストコンピュータと接続される。また、USBホスト機能を備えさせて、USBメモリ等を装着可能なようにしてもよい。
本実施例においてカードスロット20を介して接続されるメモリカード200には、写真画像210とフレームデータ220とが記録されている。ここで、写真画像210は、中央部分に人物が写っている縦長の画像データであるとする。フレームデータ220は、印刷装置100で写真画像210に重ね合わせて印刷されるフレーム画像224と、フレーム画像224に関する情報であるレイアウト情報222とを含んでいる。
メモリカード200には、複数の写真画像210あるいはフレームデータ220を記録しておくことができる。この場合、印刷装置100は、ユーザからフレーム合成に用いる写真画像210とフレームデータ220の選択を受け付けるようにする。
なお、写真画像210、フレームデータ220は、ROM13、あるいは、他の記録媒体に格納するようにしてもよい。あるいは、印刷装置100に接続されたホストコンピュータから印刷装置100に入力されるようにしてもよい。
図3は、フレーム画像224の一例を示している。本図に示すように、フレーム画像224は、写真画像が収められる透明部分224aを有している。このフレーム画像224に関する情報として、透明部分224aを含む領域である矩形(ただし、他の形状であってもよい)の写真枠224bの縦横のサイズであるFrPicH、FrPicWがレイアウト情報222に記述されている。なお、図示していないがレイアウト情報222には、フレーム画像224に適用する全体サイズ、写真枠の位置等の情報も記述されている。すなわち、レイアウト情報222は、フレーム全体の情報であるフレーム情報と写真枠の情報である写真枠情報とを含んでいる。
本実施例では、フレーム画像224に設定されている写真枠は横長であるとする。すなわち、横長の写真枠を有するフレーム画像224に、縦長の写真画像210から切り抜かれた横長の画像をはめ込んで合成する処理が行なわれる。
図2は、印刷装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。本図に示すように印刷装置100は、ユーザ指示受付部110、レイアウト情報解析部120、表示用合成画像生成部130、表示部140、印刷用合成画像生成部150、印刷処理部160を備えている。これらの機能部は、ハードウェア的あるいはソフトウェア的に実現することができる。
なお、本実施例では、印刷装置100は、ホストコンピュータを用いることなく単独で印刷処理が可能なスタンドアローン型を用いているが、ホストコンピュータからの制御により印刷を行なう印刷装置を用いるようにしてもよい。この場合は、ホストコンピュータが上述の機能部のうちの一部の機能部を担うことになる。
ユーザ指示受付部110は、操作パネル部40を介して、ユーザからの指示を受け付ける処理を行なう。ユーザから受け付ける指示は、例えば、フレーム合成印刷の指示、写真画像、フレーム画像の指定、切り抜き枠の位置・大きさ調整の指示等である。
レイアウト情報解析部120は、フレームデータ220を読み込んで、レイアウト情報222を抽出する。具体的には、フレームのサイズ、写真枠の縦サイズFrPicH、横サイズFrPicW、位置等を抽出する。
表示用合成画像生成部130は、レイアウト情報222、フレーム画像224、写真画像210に基づいて、フレーム合成写真の表示用プレビュー画像を生成する。表示用プレビュー画像の生成では、自動的に写真画像210の切り抜き領域を決定し、フレーム画像224と合成する。ユーザは、切り抜き領域が自動的に定められた結果のフレーム合成画像をプレビュー画像で確認し、意図に沿わないものであれば、切り抜き領域の位置、大きさ等を調整することができる。
表示部140は、液晶表示装置42等により構成され、フレーム合成写真のプレビュー画像、メニュー等を表示する。
印刷用合成画像生成部150は、レイアウト情報222、フレーム画像224、写真画像210に基づいて、フレーム合成写真300の画像データを生成する。フレーム合成写真300の画像データの生成では、表示用合成画像生成部130が生成した表示用合成画像と同じレイアウトの画像データが作成される。すなわち、ユーザが切り抜き領域の位置、大きさ等の調整を行なっていない場合には、自動的に定められた切り抜き領域がフレーム合成に用いられ、ユーザが切り抜き領域の位置、大きさ等の調整を行なった場合には調整後の切り抜き領域がフレーム合成に用いられる。
印刷処理部160は、印刷用合成画像生成部150が生成した画像データにしたがって印刷を行ない、フレーム合成写真300を出力する。フレーム合成写真300には、フレームの写真枠内に写真画像210に含まれる人物が収まって印刷される。
図4は、本実施例における写真画像の一例を示す図である。本図に示すように写真画像210は、縦長の画像であり、ほぼ中心に人物が写っている。このような写真画像は、人物を撮ったポートレイト写真において、ほぼ標準的な構図であると考えられる。
ここで、写真画像210の横幅をPicWとし、縦幅をPicHとする。また、写真画像210の左上角を原点として、写真画像か210から切り抜かれる部分の左上の座標を(CpX,CpY)とし、横幅をCpW、縦幅をCpHとする。CpWとCpHとの比率(アスペクト比)は、フレーム画像224の写真枠224bにおけるFrPicWとFrPicHとの比率に一致する。
つぎに、本実施例におけるフレーム合成処理、特に、フレーム合成画像の表示用プレビュー画像を生成する処理について図5のフロー図を参照して説明する。以下の処理は、主として表示用合成画像生成部130により行なわれる。なお、本説明では、ユーザからフレーム合成に用いる写真画像210およびフレーム画像224の指定をすでに受け付けているものとする。
フレーム合成処理では、処理(S101)において、写真画像210のサイズが取得される。写真画像210のサイズは、図4に示したように、横幅PicW、縦幅PicHで表わされる。
また、処理(S102)において、写真枠サイズが取得される。これは、レイアウト情報解析部120がレイアウト情報222を読み込むことで取得することができる。写真枠サイズは、図3に示すように横幅FrPicW、縦幅FrPicHで示される。なお、この写真枠サイズはフレーム画像224におけるサイズではなく、実際に印刷されるときのサイズである。
そして、写真画像210のサイズと写真枠サイズとから、切り抜き率を算出する。ここで、切り抜き率は、写真画像210のサイズと写真枠サイズとの比率であり、縦横ごとにClipRYとClipRXとが算出される。すなわち、
ClipRY←FrPicW÷PicW
ClipRX←FrPicH÷PicH
が求められる。
ついで、写真枠と写真画像210との長手方向の組み合わせにより場合分けを行なう。本発明は、写真枠が横長で写真画像210が縦長の場合に効果的に適用することができるが、ここではすべての組み合わせについて説明する。
まず、写真枠と写真画像210との長手方向が一致するかどうかを判定する(S104)。これは、写真枠と写真画像210とも縦長の場合、および、写真枠と写真画像210とも横長の場合が該当する。
写真枠と写真画像210との長手方向が一致する場合(S104:Y)には、処理(S103)で算出したClipRYが、ClipRXより大きいかどうかを判定する(S105)。
ここで、ClipRYがClipRXより大きいということ(S105:Y)は、写真枠のアスペクト比と写真画像210のアスペクト比を比べた場合に、写真画像210の方が縦の比率が大きいということ示している。
したがって、この場合は、写真画像210の上下端がカットされるように写真画像210の切り抜き領域が設定される(S107)。
図6は、フレーム画像224aの写真枠、写真画像210aとも縦長であり(S104:Y)、ClipRYがClipRXより大きい(S107:Y)場合のフレーム合成処理(S107)を示している。
この場合、写真画像210aの切りシロ部分が上下1:1となるように設定する。すなわち、切り抜き領域は上下の中央部分に位置することになる。一方、左右の切りシロは0である。
具体的には、以下の式によりCpX,CpY、CpW、CpHが求められる。
ClipR←ClipRX÷ClipRY
CpW←PicW
CpH←PicH×ClipR
CpX←0
CpY←(PicH−CpH)÷2
これにより、図6に示すように人物の顔部分がフレームに収まったフレーム合成写真300aを得ることができる。
一方、処理(S105)において、ClipRYがClipRXより大きくないということ(S105:N)は、写真枠のアスペクト比と写真画像210のアスペクト比を比べた場合に、写真画像210の方が横の比率が大きいということ示している。
したがって、この場合は、写真画像210の左右端がカットされるように写真画像210の切り抜き領域が設定される(S108)。
図7は、フレーム画像224bの写真枠、写真画像210bとも横長であり(S104:Y)、ClipRYがClipRXより大きくない(S105:N)場合のフレーム合成処理(S108)を示している。
この場合、写真画像210aの切りシロ部分が左右1:1となるように設定する。すなわち、切り抜き領域は左右の中央部分に位置することになる。一方、上下の切りシロは0である。
具体的には、以下の式によりCpX,CpY、CpW、CpHが求められる。
ClipR←ClipRY÷ClipRX
CpW←PicW×ClipR
CpH←PicH
CpX←(PicW−CpW)÷2
CpY←0
これにより、図7に示すように人物の顔部分がフレームに収まったフレーム合成写真300bを得ることができる。
また、処理(S104)で写真枠と写真画像210との長手方向が一致しない(S104:N)と判定した場合には、以下の処理を行なう。これは、写真枠が縦長で写真画像210が横長の場合および写真枠が横長でと写真画像210が縦長の場合が該当する。
長手方向が一致しない場合には、写真枠が横長で写真画像210が縦長かどうかを判定する(S106)。
この結果、写真枠が横長で写真画像210が縦長でない場合(S106:N)、すなわち、写真枠が縦長で写真画像210が横長の場合には、写真画像210の左右端をカットすることになる。このときも、写真画像210aの切りシロ部分が左右1:1となるように設定する。
図8は、フレーム画像224cの写真枠が縦長で、写真画像210cが横長((S104:N)(S106:N))の場合のフレーム合成処理(S108)を示している。
上述のように、写真画像210aの切りシロ部分が左右1:1となるように設定する。すなわち、切り抜き領域は左右の中央部分に位置することになる。一方、上下の切りシロは0である。具体的な算出方法は、図7を用いて説明した上述の処理(S108)と同じである。
これにより、図8に示すように人物の顔部分がフレームに収まったフレーム合成写真300cを得ることができる。
一方、写真枠が横長で写真画像210が縦長の場合(S106:Y)には、写真画像210の上下端をカットすることになる。ただし、この場合、写真画像210aの切りシロ部分は上下が1:2となるように設定する。
すなわち、本実施形態においては、写真枠が横長で写真画像210が縦長の場合には、従来のように上下端の切りシロの幅を等しくするのではなく、下端の切りシロの幅を上端の切りシロの幅より大きくカットするようにしている。
これは、縦長の人物画像は、胸部分が上下の中央に位置することが多く、横長の写真枠にはめ込むために上下をカットする際に、上下端の切りシロの幅を等しくすると顔部分が切れてしまうおそれがあることによるものである。
なお、少なくとも下端の切りシロの幅が上端の切りシロの幅より大きくする必要があるが、上下端の切りシロの幅の比率は1:2に限られない。例えば、2:3、2:5等としてもよい。
図9は、フレーム画像224dの写真枠が縦長で、写真画像210dが横長((S104:N)(S106:N))の場合のフレーム合成処理(S108)を示している。
上述のように、本実施例では、写真画像210dの切りシロ部分が上下1:2となるように設定する。すなわち、切り抜き領域は上方向にずれた部分に位置することになる。一方、左右の切りシロは0である。
具体的には、以下の式によりCpX,CpY、CpW、CpHが求められる。
ClipR←ClipRX÷ClipRY
CpW←PicW
CpH←PicH×ClipR
CpX←0
CpY←(PicH−CpH)÷3
これにより、図9に示すように人物の顔部分がフレームに収まったフレーム合成写真300dを得ることができる。
上述の処理(S107)〜(S109)により、自動的に写真画像210の切り抜き枠が設定されるが、ユーザは、実際に印刷を行なう前にプレビュー画像で切り抜き枠を確認することができる(S110)。
図10は、液晶表示装置42に表示されるプレビュー画像の一例を示している。ここでは、フレーム画像224に重ね合わされる前の写真画像210が表示されている。本図に示すように、プレビュー画像には、上述の処理により設定された切り抜き枠46が表示される。これにより、ユーザは、写真画像210のどの部分が切り抜かれるかを容易に把握することができる。
自動的に設定された切り抜き枠46が、ユーザの意図にあわない場合や、写真画像210の構図が標準的でなく、顔部分が切り抜き枠46に収まっていない場合等には、ユーザはパネル操作により切り抜き枠46の大きさ、位置等を調整することができる。
本図に示すように、プレビュー画像には、切り抜き枠調整操作のためのガイダンス表示が含まれている。具体的には、枠を移動させたり、拡大・縮小させるための操作法等が表示されている。
また、大きさ、位置等を調整された切り抜き枠46を表示させたり、表示されている切り抜き枠46で切り抜いた写真画像210とフレーム画像224とを合成したプレビュー画像を表示させることもできる。
そして、ユーザの指示により切り抜き枠46が確定すると、印刷用合成画像生成部150が確定した切り抜き枠46に基づいて写真画像210の切り抜きを行ない、フレーム画像224と合成して画像データを生成する。この処理は従来の技術を用いることができる。
その後、印刷処理部160が、印刷用合成画像生成部150が生成した画像データにしたがって印刷を行なうことで、フレーム合成写真300が出力される。これにより、ユーザは、フレームの写真枠内に人物の顔部分が収まったフレーム合成写真300を容易に取得することができる。
印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図。 印刷装置の機能構成を示すブロック図。 フレーム画像の一例を示す図。 写真画像の一例を示す図。 フレーム合成画像の表示用プレビュー画像を生成する処理を説明するフロー図。 フレーム合成処理の例を示す図。 フレーム合成処理の例を示す図。 フレーム合成処理の例を示す図。 フレーム合成処理の例を示す図。 プレビュー画像の例を示す図。 従来のフレーム合成処理の例を示す図。
符号の説明
10…制御部、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…メモリカードコントローラ、15…プリンタコントローラ、16…インタフェースコントローラ、20…カードスロット、30…印刷機構部、31…印字駆動機構、32…給排紙駆動機構、40…操作パネル部、42…液晶表示装置、50…USBコネクタ、100…印刷装置、110…ユーザ指示受付部、120…レイアウト情報解析部、130…表示用合成画像生成部、140…表示部、150…印刷用合成画像生成部、160…印刷処理部、200…メモリカード、222…レイアウト情報

Claims (7)

  1. 写真枠を有するフレーム画像と、人物の写った写真画像とを合成するフレーム合成処理装置であって、
    前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定する切り抜き領域設定手段と、
    前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収める合成手段とを備え、
    前記切り抜き領域設定手段は、
    前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とするフレーム合成処理装置。
  2. 請求項1に記載のフレーム合成処理装置であって、
    前記切り抜き領域設定手段は、上端の切りシロ幅と下端の切りシロ幅が1:2となるように切り抜き領域を設定することを特徴とするフレーム合成処理装置。
  3. 請求項1に記載のフレーム合成処理装置であって、
    前記切り抜き領域設定手段は、
    前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合以外には、前記写真画像の上下中央位置あるいは左右中央位置に切り抜き領域を設定することを特徴とするフレーム合成処理装置。
  4. 請求項1に記載のフレーム合成処理装置であって、
    前記設定された切り抜き領域を示す枠を前記写真画像に重畳して表示する表示手段をさらに備えることを特徴とするフレーム合成処理装置。
  5. 請求項4に記載のフレーム合成処理装置であって、
    前記切り抜き領域設定手段は、ユーザから前記切り抜き領域を示す枠の大きさまたは位置を変更するための指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて切り抜き領域を再設定し、
    前記表示手段は、再設定後の切り抜き領域を示す枠を前記写真画像に重畳して表示することを特徴とするフレーム合成処理装置。
  6. 写真枠を有するフレーム画像と、人物の写った写真画像とを合成して印刷する印刷装置であって、
    前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定する切り抜き領域設定手段と、
    前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収めた画像を生成する合成手段と、
    合成された画像に基づいて印刷を実行する印刷手段とを備え、
    前記切り抜き領域設定手段は、
    前記写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とする印刷装置。
  7. 印刷装置におけるフレーム合成印刷方法であって、
    記録媒体に格納された写真枠を有するフレームデータと、人物の写った写真画像とを読み込む読み込むステップと、
    前記写真画像を前記写真枠のアスペクト比で切り抜くための切り抜き領域を設定するステップと、
    前記切り抜き領域で切り抜いた写真画像を前記写真枠に収めた画像を生成する合成ステップと、
    合成された画像に基づいて印刷を実行するステップとを有し、
    前記切り抜き領域を設定するステップにおいて、写真枠が横長で前記写真画像が縦長の場合に、前記写真画像の上下中央位置より上部側に切り抜き領域を設定することを特徴とするフレーム合成印刷方法。
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